杏子 - みる会図書館


検索対象: 憧れを手にした少女たち
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1. 憧れを手にした少女たち

「いや : ・ね・ : ちょっと考え過ぎたのかもしれないけれど、あたしも杏子も将来なりたいものにな った夢を見たんだよ。あたしと杏子が一緒に同じ夢を見るのは偶然かもしれないけれど、まどか はどうなのかと思って聞いたのさ。まどかも同じような夢を見ていたとなると : さやかちゃんも杏子ちゃんも同じ夢を見ていて、偶然なのか意思の疎通なのか何が何だかわか りません。 「わたしも将来なりたいものになった夢については言ったけど、さやかちゃんはどんな夢を見た の ? 」 「そりや : ・えっと・ : 」 わたしが見た内容は言ったものの、さやかちゃんは言わなかったので、どんな内容だったか聞 くことにしました。すると、どうやら恥ずかしい内容なのか、上手く口に出せないようです。私 の中では幼馴染の上条君と幸せなことになってると予想がっきました。 「さやかはな、あいっと結婚してマネージャ 1 になったんだよ。あたしはさやかのアシスタント をやってるのさー 「ちょっ、杏子 ! 何素直に言ってるのよ ! あたしときよっ、恭介とが結婚だななんて : ・」 「えっ々さやかはあいつの幼馴染なんだからそういう展開になるのは当たり前じゃないの か ? 」 「なななっ e: 恭介の幼馴染とはいえあたしは : ・」

2. 憧れを手にした少女たち

「それにしても、四人が憧れの仕事の夢を見るのは偶然にしてはおかしくない ? 同じ部屋で寝 ていたあたしと杏子ならともかく、まどかやほむらは住んでる所が違うわけだし」 考えてみると、わたしたちが同じような夢を、それも同じ日に見るのは不自然です。何かある のではと半分疑いながら学校へ向かうのでした。 「おはようございます。皆さんは将来の夢を考えたことはあると思います。簡単になれていたら 誰もがなっています。先生は昔、憧れていたものにはなれず今こうして皆さんに教えているのが 現実です。しかし、先生は昨日その憧れたものになれた夢を見ることが出来ました。もしかした ら転職するチャンスではと思ってたりします」 朝礼の時、先生も憧れの仕事の夢を見てました。クラスの皆が不思議に思っており、何か嫌な 予感がしてきました。 「ねえまどか ? 他の皆も先生も様子がおかしいし、皆同じ夢を見てるのはナイトメアの仕業と しか思えないよ」 「さやかちゃん、ナイトメアの仕業ならばべべやマミさんがいち早く気が付くし、それに昨日の 夜は何も起きて無かったよね ? 」 「ナイトメアの仕業ではないとなると : ・う—ん : ・」 さやかちゃんは、ナイトメアの仕業であると思っているのですが、わたしは違うと思います。

3. 憧れを手にした少女たち

杏子ちゃんが詳しく言って思わず納得してしまいましたが、さやかちゃんはそのことを言われ てしまい恥ずかしくなってしまいました。さやかちゃんが上条君が好きなことは図星だったみた いです。 「鹿目さん、おはようございますー 少し遅れてほむらちゃんが来ました。 「おはようほむらちゃん。今日はいつになく元気だねー 「はい。ちょっといいことがあったんで皆さんに伝えたかったんですー 今日はいつになく楽しい気分のほむらちゃん。きっと何かいいことがあったのが伺えます。 「昨日見た夢が、私と鹿目さんがケーキ屋さんで働くもので、鹿目さんはパティシェで私がウェ イトレスの仕事の内容だったんです。協力してとても楽しいもので、鹿目さんに伝えたいほどと っても素敵な夢でした」 ほむらちゃんがわたし達に伝えたかったもの、それはわたしが見た夢と同じものでした。 「そっ、それはとってもいい夢だったんだね。わたしも同じ夢を昨日見たんだよ」 「鹿目さんがわたしと同じ夢を : ・偶然ですね。まるで私と鹿目さんの心が一つになった感じがし ます」 ほむらちゃんは、わたしが言ったことに一瞬何のことか分からなくなりましたが、一呼吸置く とわたしと一体になった感じがすると言われちょっと恥ずかしいです。