「いや : ・ね・ : ちょっと考え過ぎたのかもしれないけれど、あたしも杏子も将来なりたいものにな った夢を見たんだよ。あたしと杏子が一緒に同じ夢を見るのは偶然かもしれないけれど、まどか はどうなのかと思って聞いたのさ。まどかも同じような夢を見ていたとなると : さやかちゃんも杏子ちゃんも同じ夢を見ていて、偶然なのか意思の疎通なのか何が何だかわか りません。 「わたしも将来なりたいものになった夢については言ったけど、さやかちゃんはどんな夢を見た の ? 」 「そりや : ・えっと・ : 」 わたしが見た内容は言ったものの、さやかちゃんは言わなかったので、どんな内容だったか聞 くことにしました。すると、どうやら恥ずかしい内容なのか、上手く口に出せないようです。私 の中では幼馴染の上条君と幸せなことになってると予想がっきました。 「さやかはな、あいっと結婚してマネージャ 1 になったんだよ。あたしはさやかのアシスタント をやってるのさー 「ちょっ、杏子 ! 何素直に言ってるのよ ! あたしときよっ、恭介とが結婚だななんて : ・」 「えっ々さやかはあいつの幼馴染なんだからそういう展開になるのは当たり前じゃないの か ? 」 「なななっ e: 恭介の幼馴染とはいえあたしは : ・」
数日後 : ・ 「ねえさやか ? 「なあに恭介 ? 「数日前に、皆不思議な夢を見ていたよね。憧れの仕事に就く夢を同じ時期に見るという : ・」 「そう一言えばそんなことあったよね」 「それで、あまり一一一口えないことだったんだけど、内容が僕とさやかが結婚して一緒に働いている 夢を見てたんだ。さやかも同じ夢を見ていたんだよね ? なんだか恥ずかしいよね、 「あたしと恭介が結婚だなんて : ・夢は夢でいいじゃないの ? 」 「夢は夢でいいのかな : ・それで、皆が同じ内容の夢を見なくなる日の時に、全然知らない化け物 になっていくことがあって、僕やクラスの皆そういう悪夢にならないよう正義のヒーローが現れ たんだ」 「その正義のヒーローがどうしたの ? 」 「そのヒーローが、なんだかさやかにそっくりでさ。もしかしたらさやかは正義のヒーローじゃ ないのかなって思っただけ」 「あたしが正義のヒ 1 ロ 1 だなんて、そんなわけないよ。そっくりさんなんていくらでもいるし さ」 「そうだよね : ・本当にさやかが正義のヒーローだったらこんな夢の中でなく現実にいるもんね」
この日は珍しく上条君とさやかちゃんが一緒に登校することになったのですが、この前の出来 事について仲良く語っています。上条君を救った正義のヒーローがさやかちゃんであることに気 が付いてないみたいです。 「鹿目さん、おはよう ! 」 「マミさん、おはようございます ! 」 偶然、マミさんと合流し一緒に学校へ行くことになりました。 「この前の出来事から数日経ったけど、皆が同じ夢を見ることはなくなったみたいね」 「そうですねー 「それにしても、あの時はなんで後々になって現れたのか少し気になるわ」 「マミさん、そういうことは水に流しましようよ。原因が何だったのかわからないのなら忘れる ことも大事ですー 「それもそうよね」 皆が憧れの仕事の夢を同時に見る夢の原因について話すも、結局分からずじまいで終わってし まい結局何だったのか気になりますが、忘れることに収束してしまうのでした。 「そう一言えば、マミさんはあの夢ではどんな仕事に就いてたのですか ? 」 「鹿目さん、知りたいの ? 」 「知りたいです」