霊夢 - みる会図書館


検索対象: 二次創作部東方「感謝」合同(仮)
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1. 二次創作部東方「感謝」合同(仮)

時刻は夕刻、参列者は外にあふれんばかりの人妖が並んでいる。 普段の霊夢からは考えられないほど、深刻な顔をしながら、それで いて凛とした声で式を進めていく。 「それでは : : これより最後の挨拶を皆様にしていただきたいと思い そう言って霊夢は魔理沙の入っている棺の扉を開ける。 そこには、穏やかな顔で、まるで眠っているかのような、歳暮のよ うな顔の魔理沙か居た ( こんな穏やかな顔しちゃって : : : ) すっと魔理沙の顔を手で撫でて、横に移動する霊夢。 「私より早く死んじゃうなんて思いませんでした : : : 」 阿求がほっりとつぶやく月金 。、な卩は ~ 世きじゃくり、まともに一も目ルれ ないようだ。 「魔理沙 : : : あなたがいなくなったら、また本当のばっちに戻っちゃ 、つじゃないの : : : 」 「そ、つ : 「じゃあね : : : 準備があるから」 俯きながら、声にも張りがない霊夢。 「紫、いるんでしょ ? 」 ・ : 全く、そのまま霊夢が暴れたらどうするつもりだったんだか」 「その時はその時かしらね。まあ、今の霊夢に負ける気はしないけど」 矢田寺成美、地蔵の魔法使い。 「生命操作の魔法をかけてあげれれば : : : 」 そう言って、涙を流した。 「あの時は古風な魔女だなんていってごめんなさいね、魔理沙。あな たは古風でも何でもなく、常に新しさを求めていたわね」 紅魔の瀟洒なメイド、十六夜咲夜。 「魔理沙 : : 連れ出してくれてありがとう」 その部屋には誰もいなくなった。フランドール・スカーレット。 「やはり死んだ方の心は覗けないんですね : : : どうか安らかに」 地霊殿のかって嫌われていた覚妖怪。古明地さとり。 「あなたの弾幕はパワーが溢れていて、とても好きだったよ」 ャタガラスとともに生きる、霊鳥路空。 「あなたにも救いがありますように・ : ど、つか宀女らかに」 命蓮寺の僧侶、聖白蓮。 「結局あなたは驚かすことができませんでした : 驚き妖怪、多々良小傘。 「魔理沙さん、結局あなたには追い付けなかった : 沙さんの代わりに私が、やります」 守矢の現人神、東風谷早苗。 「こんなに人が集まっちゃって : : : 妬ましくてしようがないわ。幸せ 者ね、あなた」 地底の橋姫、水橋パルスイ。 代わるがわる参列者が一一「ロ、また一言と魔理沙に声をかける。 そして : : : 最後の一人となった。 「魔理沙 : : : あなたからはすっと刺激をもらいました。博麗の巫女と : これからは魔理 084

2. 二次創作部東方「感謝」合同(仮)

ったわね。 : あそこ勝手に入って良いんだっけ。 「そこの紅白」 「霊夢じゃないか、珍しい」 妖怪の山の中腹にある大穴。地上からでは底を見ることすらできな 足を進めると左右から声をかけられる。 いほど深く続いている。この先に地底の妖屋たちが住まう地獄が存在 「わざわざ他の神が住むところに足を踏み入れるとはな、どうした ? する。 弾幕遊戯でも所望か ? 」 光も通さない暗闇を降りていく。どれくらい深くまで来たか分から 「あー、神奈子は何も聞かされていないから気にしなくていいよ。そ ないかそのうちたどり着くだろう れより早苗だろ ? 今出かけていてここには居ないよ。」 「暗すぎて結界で飛んでいけないのは不便よねえ。あ、そろそろ着く 「あらそうなの、それで諏訪子は一体何を聞かされてるの ? 」 わね。」 ここまで来たらどんな風に伝わっているか興味が出てきた。 ここまでくればあとは着地着地。ここの空気じめってて好きじゃな 「霊夢と弾幕ごっこすると運気が上がるって、勝っとなんとレアなセ いから早く地上に戻りたいわね。 リフが霊夢からもらえるだって。」 しばらく歩くと明かりとともに建造物が見えてくる。地底人の住居、 早苗 ? まあいいや : : : 彼女は平常運転なんだろう。それはともか 旧地獄街道だ。 く神奈子は知らなくても弾幕ごっこしようとしてたのか 近づくにつれてここに住まう鬼たちの喧騒が聞こえてくる。少しく 「まあまあ折角だから私達と遊んでいきなよ。久しぶりの弾幕遊戯だ、 しいかと思ったが、今回はそのまま通り過ぎることに らい見ていても、 楽しみたいじゃないか。」 「ああ、ゆっくりしていけ。次の主役を早苗に譲るくらいにはな ! 」する。見たところ顔見知りもいないみたいだし。 街から離れたところにひときわ目立っ洋館が建っている。地底世界 二柱が戦闘態勢に入ってしまった。ここで時間食ってる場合じゃな 。目も変わらす誰も寄り付かない の管理者の住まう館、地霊殿である不 , いんだけどなあ : 一気に片を付けて次に行きましよう。夢想 為怨霊ですら周りに居ない。中にはいるんだろうけど。 「いやーやつば敵わないねえ。さすがは博麗だわ。」 いるんでしよう ? 家探しするわよー。」 「お邪魔するわよ 5 さとり— 「私はまだ余力を残しているがな。まあ今日はこれくらいにしておい しよ、つがない適当に回るか 誰も反応してくれない。 てやろう。」 「はいはい聞こえているよ、わざわざ巫女が来るなんて。あたいたち 弾幕ごっこが終わる頃にはズタズタにされた二柱が居た。二対一は 何もしていないよ。」 厳しいと思ったがなんとかなるものね。ゃーっと次に行けるわ。 扉を開けて中へ入ろうとしたところ中から声を掛けられる。 「今日は楽しかったよ、ありがと霊夢 ! 」 「悪いけど今はさとり様は外出されていてここには居ないよ。さあ帰 ( したまには弾幕ごっこするのは楽しいわね。良ければまた った帰った。」 いっかね〇」 一一柱に背を向けて山を下る。次はどこへ行こうか。あっ、地底もあ「しようがないわね : : : 帰るわよそれで良いんでしよってあれ、さと 098

3. 二次創作部東方「感謝」合同(仮)

魔理沙はそれを聞くと、あはははっと腹を抱えて笑った。ひとしき 日常 りそ、つした後、やっとという風に、一保目になりながらロを開く。 「月に行ったときは本当に折れてたからな、骨」 央晴のもとの博麗神社では、太陽は空高く昇っており、霊夢が、ひ 「他人事だから笑っていられるのよ。本当に痛かったのよ。あいつの なたばっこをするには暑すぎると感じ始めたころだった。彼女の視界弾幕なんか、もう思い出したくもないわ」 の端に、箒に乗った白黒の魔法使いが飛んでくるのが映る。タイミン ふうと、魔理沙は息をついて落ち着けると、大の字に両手を広げて、 グが悪いな、と霊夢はため息をついた 懐かしむよ、つに口を開いた 「霊夢、邪魔するぜ」 「いろんなことがあったな」 「本当に邪魔よ。考え事をしていたのに」 あまりいい思い出はないけど。と霊夢は愚痴を漏らして、そして口 を開いた 魔理沙は箒から降りると、お盆に置いてある湯呑が二人分なのをし つかりと確認して、霊夢の隣に、盆を挟んで腰かけた。 「体感だと、もの凄く長かった気がするわね」 「珍しいな、い つも悩みなんてなさそうにしているのに」 「どれくらいだ ? 」 霊夢は、んーと間延びした唸り声をあげると。 「二十年くらい ? 」 「魔理沙はまだ来ないのかなって、考えてたのよ」 「そりゃあないな」 それを聞いて魔理沙は、にいっとロ角を上げた。 魔理沙は勢いよく起き上がると、二人は顔を見合わせた。そして、 「今日はやけに素直だな」 霊夢はクスクスと、魔理沙は大きく口を開けて、笑った。 「冗談よ」 「来年はどうなるのかしらね 霊夢は即答だったが、魔理沙は気にした様子もなくお盆から湯呑を 「来年より、明日の事を考えようせ」 一つ、減っていない方を持ち上げて一口に仰ぐと、ぬるいな。と呟い 明日の積み重ねが来年になる。先を見通すのは大切だが、目の前に ある明日のことも考えられなくては、未来は空想のものになってしま 「そりゃあ、来るのがいつもより遅かったからね」 う。それが魔理沙の考え方だった。それを、霊夢はしつかりと理解し ていた。 女子にはいろいろあるんだよ、準備とか。と湯呑を置くと、魔理沙 はそのまま後ろに倒れた。女子って言い張るならもっと繊細にしなさ 「ふふ、そうね。明日はどうしようかしら」 いと、霊夢は心の中で突っ込む。 「ます、博麗神社に行くだろ。そして霊夢が淹れたお茶を飲む。その 「しかし、平和だな。異変の一つでも起こってくれないかな」 後は、世間話でもして、明日はどうしようか、そんな事を話す。どう 「冗談じゃないわ。ただでさえ、最近の異変解決には骨が折れるのに。 少しくらい休ませてほしいわ。弾幕休日よ」 「それって今日と変わらないじゃない」 060

4. 二次創作部東方「感謝」合同(仮)

しかし、」麓理沙は得亠げに一一一口、つ 「霊夢。私は、人間だぜ。いすれ死にゆく、儚い存在だ。終わりがあ るからこそ、明日の話をするんだろ」 「今日と同じような毎日が続くんなら、私は幸せだせ ? 」 魔理沙は、こんな事を恥すかしがる様子もなく一言うことがある。根 魔理沙のその言葉は、霊夢がまだ魔理沙の事を理解しきれていなか つからの乙女なのだ。そりゃあ、準備にも時間がかかるわけだ。そう、 った、ということを気付かせるには十分だった。いつもはヘラへラし 霊夢は勝手に納得していた。 ているようで、魔理沙は魔理沙なりに、精一杯に生きているんだと、 「毎日押しかけられるこっちの身にもなってほしいわ」 霊夢は初めて実感した。 「遊びにくるなと ? 」 「それに私が本物の魔女になったとして。霊夢、お前は私を置いて逝 「そこまでは言っていないわ」 く気かよ。そしたら誰が、私に毎日お茶を淹れてくれるんだ ? 」 霊夢は、自分でも素直なことに驚いて、少し苦笑いをした。 「それもそうね。今後、魔理沙の事を理解してくれそうな人間は現れ 「けど、お茶請けくらい持ってきなさいよ」 そうにないものね」 「善処するせ」 「それはちょっと言い過ぎじゃないか。まるで私が変人みたいだ」 魔理沙は、何かいい事を思いついたというような顔をしていた。そ 「あら、その通りだと思うわよ」 れをみて嫌な予感がした霊夢は、慌てて言う。 少なくとも、博麗の巫女に、恐れもなく話しかけてくるような 「まって、やつばりいらないわ。魔法の森に生えている、変なキノコ人間は、魔理沙だけなのだから。 とか持ってこられても困るし」 魔理沙。と霊夢は空を見上げて、言、つ。 「あ、ばれてたか」 「ありがとう」 「当り前よ、何年付き合ってきたと思ってんのよ」 「こちらこそ、だぜ」 「何年だったかな」 二人は、笑いあった〇 「さっきも同じような会話をしたわね : : : しつかし、あんなに長く生 きているような奴らと一緒に居ると、時間の感覚が狂うわね」 「容姿は私達とあんまり変わんなかったりするから、意外と気になん ないけど。改めて言われるとあいつらって、数百とかは当たり前で、 数千数万の単位で生きているような奴らばっかりだつだな」 「ねえ、魔理沙は、魔女にはならないの ? そこまで力があるなら、 すぐにでもなれそうなもんだけど」 魔理沙の言葉をきいて、ふと思いついた、そんな質問だったが、魔 理沙は真剣なまなざしで言う。 061 東方一葉集 ~ 感謝異変十話

5. 二次創作部東方「感謝」合同(仮)

「あらあら、こういうのは出来たてが美味しいのよ ? 」 「ねえ、やつばり私来なくても良かったんじゃ : しいの ! せつかく地上に出るんだからおはなしなきや ! あ、 、い読むのはだめだよ ? 」 さすが霊夢の人脈ね。今日ははしやがせ 「結構集まってるじゃない てもらうわよ」 「お嬢様あまり無理をなさないでください。妹様との喧嘩で痛めてい らっしやるのですから。」 幻想郷各地の人妖が いざ尋常に勝負です ! 」 「さあ見つけましたよ霊夢さん ! 現人神が。 境内を埋め尽くさんとばかりに訪ねてきた。 「ねえ魔理沙あんた何か聞いてるこんなに集まってくるの聞いて ないんだけどリ」 「わ、私も知らないぜ。どうなんだ紫 ? 」 「あら私最初に言ったじゃない。今日は感謝を伝える日だって。ここ に集まった人はみ 5 んな霊夢にありがとうって言いに来てるのよ ? ついでに宴会もね。」 見ると各地を訪ねた時に居なかった人物も居る。 「まさか廻ってた時誰かしら居なかったのって。」 「そう、このための準備よ、貴女のためのね、博麗の巫女さん。」 ああもうどいつもこいつも全然素直じゃない。でも嬉しいのに本当 は宴会が一番の目的なんでしよっていうことを考える私が一番素直じ ゃないわ。 「さあ行ってきなさい、主役は貴女よ。」 「霊夢 ! 」「霊夢さん ! 」「巫女よ」 「「「いつもありがとうリ」」」 こいつらは本当に : : : 本当に : 「こちらこそ ! ありがと、つ ! 」 100

6. 二次創作部東方「感謝」合同(仮)

: ごめんな。色々と」 「霊夢・ : 落ち着いたところで魔理沙が棺の上に立つ。 生きてたんだから」 「いいわよ別に、 「今日は私のために集まってもらってありがとう ! 実は、少しだけ 悩んでた、私の魔法はこれでいいのか、生き方はこれでいいのか、私「そうか : : : ありがとな、霊夢」 「・ : ・ : 私こそ、ありがと、つ魔理沙」 はこのまま突っ走っていっていいのか。でも、なかなか相談できなか 博麗神社の喧騒から少し離れ、紅白と黒白がそっと体を寄せあう。 った。タイミングが悪かっただけだろうが、それでも思ってた以上に 霊夢と魔理沙の冒険譚は、きっとこれからも続くのだろう。 悩んでしまった。一瞬でも死んでしまおうかと。しかし、だ。冥界を きっと、きっと、いつまでも。 訪ねた時だ。幽々子との弾幕ごっこで気付かされた。死ぬのは布い。 ってな , いや、正確には死んだ後の事が怖かった。私が死んだ後、 みんなは私のために泣いてくれるのだろうか、私の葬式に来てくれる 私は死ぬま のだろうかってな。でもそんな心配も今日なくなった ! で私で、私はみんなが大好きだ ! 」 それまで静かに聞いていた参列者が私も私もと手を挙げる。 「こんだけ集まるなんて滅多にないんだ ! 本当にみんなありがとう 今日は歌って騷いで帰ってくれ ! かんば 1 かんばー ! の声が一斉に響き、あちこちでコップを鳴らす。 「ふう : : : ちょっと呑み過ぎたせ」 外に出て夜風に当たる魔理沙。 「魔理沙」 後ろから霊夢が声をかける。 〔イ 0 0 086

7. 二次創作部東方「感謝」合同(仮)

「じゃあロ師ろ、つかしら」 いじわる」 幽香は死に置れているのだろうか。それともアリスをからかうこと で気を紛らわしているのか 「幽香は寂しくないの : : : ? 「どうかしらね。少なからす上海にすっと話しかけてるあなたよりは 平気ね」 ・ : なんで知ってるのよ」 顔を真っ赤にしながら、つつむくアリス。 「あら、ほんとにやってたの ? ふふ、昔のあなたみたいにかわいい わね」 「何しに来たのよ。全く : 「ん 5 ? からかいに」 「帰って」 昔馴染みのアリスと幽香にも、傷は残りそうです。 場所は戻って博麗神社。 霊夢は姿を見せていないが、萃香が忙しそうに里の人間に指示を出 し、葬式の準備を進めている。 「霊夢はいるかしら ? 」 「おや、竹林のお医者様じゃないかい、やつばり遺体はお宅のとこだ ったんだね〇」 萃香が永琳に声をかける。 「ええ、魔理沙の遺体をもってきたのだけれど。どこに運べばい ) かしら」 「そっちの本堂に安置しておくれよ」 「分かったわ。優曇華、てゐ、頼むわね」 「わ、わかりました」 「さすがに二人で運ぶのはしんどいと思わないかい ? 鈴仙 : : : 」 聞こえても知らないわよ」 「しつかり聞こえてるわよ、私には」 輝夜が後ろから声をかける。 「姫様は、まあやることやっててくださいな」 てゐが腕をプルプルさせながらも輝夜に答える。 他にも、秋姉妹やネムノ、他にも料理に腕があるものは仕出しの準 備を。 秋の姉妹ももうすぐ冬だというのによくやるものです。 他にも、少しでも手伝いたいという気持ちを持ったものは何かしら の準備をしているようだ。 みんなが準備に追われる最中。裏の方で霊夢と幽々子が対峙してい 「魔理沙と弾幕 ) 」っこをしたのは : : : 幽々子ね ? 」 霊夢がお祓い棒を突きつける。 「さあ、どうかしらね ? 」 幽々子が扇子で顔を仰ぎながら笑顔で答える。 いいけどね : : : 私も少し落ち着いたし : : : 」 : ど、つするつもり ? 」 「私がやったって言ったら : 幽々子が不敵な笑みを迎える。 「今更どうもしないわよ : : : すっと引っかかってるものはあるけどね 083 魔理沙は流れ星

8. 二次創作部東方「感謝」合同(仮)

「いえ、風神録の最初の紅いやつに殺されてそれからやってないですのだが、緑の妖精みたいな子に 1 回当たってしまった。 「ドンマイドンマイ」 「ふつふふふうふ : いや、ごめん。悪気はないんだよ。ホント」 「しゃーないって。ワープは初見じやきつつい」 : ごめん。いやまさか静葉で詰むと思ってなくて」 「あざっす」 「 : : : すいません」 そのうち先輩達がティッシュティッシュ言、つ地帯 ( 自分もティッシ 「あーじゃああれ ? チルノも動画でしか見たことないんだ ? 」 ュにしか見えなくなってきた ) が終わり、チルノが出てきた。 ーカってやっとかチルミルーみたいなやっとかで結 「見たこと有ります ! 聞いたことも」 構見ますけどゲームの方は : : : 」 「そうだろな」 「紅魔郷にチルノいるからやってみようぜ。 Normal ならチルノには 「紅魔館からーバスが出てー」 会えるよ。うん」 「笑うからやめい 「はあ : : : 」 脳の中だとやつばりその歌詞が出てきながら、チルノと対する。 久し振りに東方を触ることになった。あの時と同じ難易度なのは自 結構厳しい。ポムって一言うので銃弾みたいなのを消してみる〇 分の話を聞いた先輩達なりの気遣いなのだろう。やつばり唯一知って アイシクルフォ 1 ルってい、つのは知っている。 ーカって煽れるんですよね ? コメント いる霊夢さんとアリスなら、自分は霊夢さんを選んだ。霊夢さんは東「あーこれ真ん中でバ 1 カバ 方で一番最初に知ったキャラで個人的に勝手に愛着があるのだ。 で見ましたよ」 「おーおうやってみると良いぞ」 「夢幻夜行絵巻 5 Mystic Flier 」 ゲームが始まった。記應より弾が少ない。一番簡単っていうのもあ 「そうそう。体験したらいいよ るのだろうが、こんなゆっくりしたのに自分は無理だとっていたの 結構お墨付きも出たので前に出る。すると前からも弾が出てきた。 か。当時の自分がまた嫌いになった。 逃げようとするも左右からの壁に阻まれて敢え無く当たってしまう。 みるみる、っちにル 1 ミアとい、つ見たことだけはある人、じゃなかっ 「おー初見らしいプレイングだあ」 た妖屋に出会った。 「あれ出来るのは Easy だけなんだよな。騙されやすいよな」 ルーミアもそんなに難しい動きはしないようだ。 1 回も当たらすに 「それなら早く言ってくださいよ 1 」 フェクトフリ 突破することも出来た。 ーズで 2 回死ん それでも気合でチルノを倒した。パ だが、ギリギリ 1 回残っていた。自分の霊夢さんも心なしか満身創痍 2 「制上の魔精— Water Magus 」 後ろで先輩達がやるやん ! とテンション高めに自分のプレイを見守だった。 っている。 — 3 「紅色の境 5 Scarlet Land 」 害りと出来るのではないだろうかと心持ちテンションを上げていた どうやら縦にたくさん落ちてくるらしい。動かなければ良さそうな 069 青春

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なった。 : それでも、バレてはいたみたいだったが。 半年が経った頃だった。 1 人は東方でお絵かきを始めた。俺は絵がわからなかったが、上手 大学生になった。 なのはわかったので、褒めた。心から褒めて、霊夢さんを描いて欲し 今でも彼女とは健全なお付き合いをさせていただく傍ら、名ばかり いと度々おねだりした。宝物にしようと思う〇 とはいえ部長だったので推薦でそこそこ良いところに行かせてもらう いわゆる 2 人は所謂ガチ勢になった。ゲ 1 ムではもう自分なんかでは勝てる ことが出来た。 要素もなく、日々スコアアタックに励んでいる。最近では自分が教え 東方で腕を磨くくらいしかした記憶がないのだが。 られる側に回っているぐらいだ。非想天則だと未だにいい・ 勝負をする 高校の頃は自信がなく行動力もお世辞にも大人とは言い難いものが のでどうしても勝ちたいときはそっちで勝負をすることにしている。 多かったが、 これからは大人としての自覚を持って行きたいと思って 1 人は服を作って着るのが好きらしい。世間ではレイヤーと言うら しく、女の子の中でも憧れなんだそう。自分には耳馴染みがないか、 屋しい音楽サイトには今でも入り浸っている。「 ( 「 ' 0 。 ) ー一 E7 彼女が霊夢さんの衣装を着たときには素直にかわいい、霊夢さんが現ド : という顔文字は今でもお気に入りだ。コメントを打ったびに癒や れたみたいだと褒めると照れていた。女の子との距離感は未だに掴めされている。 そ、つにない 嘘ではないという行動力の現れとしてバイトを始めた。彼女と一緒 そんな日々を過ごしていると、女の子に呼び出された。セクハラ紛 にコミケに一打くためだ。 いのことをしてきた自覚は何個かあるので、退部届を出されるか内心 レイヤーはコミケで写真を撮ってもら、つのが仕事のよ、つなものらし 戦々恐々だった。 く、私も少しは協力出来るようにいいカメラや資料を買うことにした 女の子は開口一番、 のだ。 「私と、付き合ってくれませんか : : : 」 彼女の一番かわいい霊夢さんや蓮子ちゃんの姿をカメラに切り取っ 「え、俺でいいの ? 」 て , もら、つ 「貴方じゃなきや、ダメなんです : : : 私の趣味をわかってくれる優し そうすることが私にとっても幸せだということに気づいたのだ。過 い人なんて : : : 」 去の自分には恥ずかしく、封印していたいと思っていた時期もあった 「お、俺でいいなら : : こちらこそ、よろしくお願いします」 が、今ではどんな形であれ東方 pr 三 ec ( と出会うことの出来た自分を 中学時代の頃から続く灰色の生活を送っていた自分に、まさか彼女誇りたいと思う。 なんていう光輝く象徴のようなものが出来ると思っていなかった。 ただ、部活の雰囲気を悪くするのも申し訳ないので、部室でいる時 はいちゃっかない、 日頃と同じように接することを 2 人で決めた。 072

10. 二次創作部東方「感謝」合同(仮)

してここに住み、誰からも気軽に声をかけてもらえることはなかった。 「全部見てたせ。霊体になってな」 そこに現れたのが、貴女でした。博麗の巫女として孤独に幻想郷を見「おかげでこっちは大変だったんですからね」 守るはすだった私を、貴女は救ってくれたと思います。そして何より、 妖夢が勢いよく魔理沙に突っ込む。 あなたにはみんなに元気を与える力がある。人を魅了する、まるで流 「本当よね 5 、裏方作業多かったんだから」 れ星のように。沢山の元気と笑顔をありがとう。私の親友であり、そ 優曇華もそうだそうだと声を荒げている。 して流れ星のように綺麗だった、霧雨魔理沙 : 「魔理沙、これは一体どういうつもりかしら・ : ? 」 霊夢が萃香や勇儀以上の鬼の顔になっている。 霊夢の言葉が終わり、みな、静かに俯いた。 「生前葬って一言うらしいせ。菫子から聞いたが、外の世界ではそんな ことをやってるらしい。とはいえただの生前葬じゃ面白くないからな。 : まったく、普段そんなこと言わなかったくせに。 本当に死んでみたわけだ」 「やってるこっちは楽しかったけどね、私は須臾をつかって魔理沙の 「そろそろいいかしら ? 」と輝夜。 体を止めていただけだし」 「そろそろですね、姫様」と、永琳も続く。 輝夜がくすくすと笑っている。 「まったく、世話が焼けるわね : : : 」幽々子も一緒に出てきて、まる 「そ、で。体の管理は永琳に、魂の管理は幽々子と妖夢に、生者と死 で子供のようないたずら顔までしている。 者の境界を紫にいじってもらったりしてたってわけさ。中には気付い てた収もいたみたいだが : : : お燐とか」 「 : : : ちょっと ? 今不穏なことが聞こえたんだけど」 霊夢がハッと我に返り、思わす素っ頓狂な甲高い声で叫んだ。 「ま、そりや分かるさね。どれだけの数の死体を見てきたと思ってる 「それじゃ、結界を解くわよー」 んだい」 紫までこんなことを言い始めた。 お燐が遠くから魔理沙に声をかける。 「ああ : : なるほど」 文が妙に納得したように頷いて、苦笑いを浮かべる目 その後はもうごった返しで、魔理沙に飛びついて、よかった、本当 「あつつ ! なんだこれ ! あつつ ! 体あつつ ! 」 によかったと思わす泣き喚く者、しがみ付いてなかなか離れない者、 棺から聞きなれた声が聞こえてきた。 反応は様々だったが、魔理沙が生きていたという事実に、皆ほっとし 「当たり前でしよ、薬と結界と術で止めてた血やら魔力やらが一気に た様子だった。 体を巡るんだから」 参列者も、霊夢も、目を丸くしてそのやり取りを聞いていた。 「さて ! 」 085 魔理沙は流れ星