「赤城、次はヒップリフトなー」 ヒップリフトは膝を 90 度に曲げ 膝から鎖骨まで真っ直ぐになる様にし おしりを床から持ち上げる。 「いいぞ、そこから片足上げて、伸ばしてキープ」 「んっ : きつい体勢に声が漏れるが さすが運動神経がいい 綺麗な姿勢を作っている。 「やめだ、赤城コレ脚に付けろ」 ドサドサと 2 キロのアンクルが 2 個床に落ちる。 どうやらみりあが軽々と体勢を作れたことが このトレーナーには不満だったらしい たかが片足 2 キロ。 だが体重 36 キロのみりあにとっては 自重でのトレーニングよりもかなりの負荷になる。 「ふつ・ : くっ : こつうつ・ : : ・んあっ・ 辛い体勢が耐え切れず声が嗚咽になって漏れる。 「辛そうだな、今度はこの曲が終わるまで落ちるなよ」 『レッ ! ゴ ! 凸レーション ! 』 「んんっ : ・あっ・ : はあっ・ : ぐうつ : 軽快すぎる曲と裏腹に全身の重さが憎い。 脚の先から腹まで震え、喘ぎ声が止まらない。 焼けるような腹筋の熱さに加え、お尻の筋肉も辛い みりあの目には涙が浮かぶがトレーナーはそれを見て 満足そうな笑顔を見せていた。