おとめ桜の伝説 C91 ~ 水色ノ章 ~ 序章「行ってきます」 福島県白河市にある日本最古の公園「南湖公園 ( なんここうえん ) 」。 その湖に浮かぶ小島には、古来より美しき湖の精霊が眠ると言われている。 その歌円は清く遥か遠方に届き、その言葉は水が流れるように滑らかに・ 十七の美しい景観を歌にして詠み上げたそうな。 鏡花「は ~ んよは ~ んよはは ~ ~ ~ ん ! よ」←清き畆円 「あら、いつも大きな声 ( ←遥か遠方に届くほどの大声 ) でどうしたんですか ? 鏡花さん ? 」 深緑の髪を後ろで束ねた凛々しい女性が尋ねる。 鏡花「お、葉花ちゃんおはよん ! 今日はね ~ 、お小遣いがたまったから南湖団子を食べに行けるのさ ! 」 「アンタ・ 、お団子で喜べるとはホントお子ちゃまね・ ・ああ、眠い・ ・ゲームやりすきたわ」 寝間着姿で桜色の髪を持つ女性が気だるそうに語る。 「わんわん ! おつはよ ~ ! いいな ~ 鏡花ちゃん ! お団子かあ ~ 、あ、ご飯食べたい ! 散歩にも行きたいっ ! 」 何も考えていな・ ・いや、無邪気そのものである。 三者三様、いや四者四様の個性を持つ四人が他愛もない話に花を咲かせる。 鏡花「さてと時間だ ! 桜花ちゃん、シロちゃん、葉花ちゃん ! 南湖に行って来るよん ! 」 3 人「いってらっしゃい ! 」 いつもの日常、そこに悪意は潜んでいる・ 冫欠 目 ・南湖に伝わる 1 、おとめ桜の伝説 C91 ~ 水色ノ章 ~ 著 : 武藤紗柚 2 、小峰シロの声優さんからのメッセー ン作 : 小埜はるは 3 、 4 コマ漫画 作 : 綾麻惟也 4 、頂いた応援イラスト & メッセー ン 5 、あとがき しらっ