図 1 幹細胞の比較 連載@ 統合失調症は 新科室 号 どこまでわかったか 所医教 月 究阪学貴 研大医 年 学・神裕 統合失調症の人の細胞 -0 神病経山 精山菊 から病気の原因を探る 阪武学 っ 大阿大 ね 亠な ん 先月はクローン羊の Do = y のです。しかし、実際にはヒトのためには他の幹細胞の研究が必み 細胞の場合、発生の途中要不可欠です。他の幹細胞と•- お話をしましたね。 Dolly は 細胞を比較することによっ ntES 細胞 ( 核移植細胞 ) と段階で停止してしまいます。一 いう幹細胞の一種から作られま番究極の幹細胞、それは通常のて現在のヒトの細胞に何 した。幹細胞には様々な種類が受精卵です。現在の細胞が足らないのかがわかるでしょ あります ( 図 1 ) 。細胞は受精卵と比べて何かが足らな ももちろん幹細胞の一種です。 いことになります。細胞その様々な幹細胞をどう比較 しかし・ : とい , っことは : ・「 が作成されたことにより国にするのでしようか。その」窪を図 2 に示します。まずは 1 として 細胞でクローンが作れるのでよっては倫理的問題から すか」という質問が来そうです細胞による研究が禁止されたとそれぞれの幹細胞から転写され ね。理論的には細胞でクころもあります。しかし、よりる mRNA の量を量ります。遺伝 ローンを作ることは可能なはず完全な細胞を作っていく子は 253 万種類あり、その遺伝 子から写し取られたものが mRNA 類があるので、そこから転写さで、人の手で処理しきれません。 でしたね。遺伝子には多くの種れる mRNA も非常に多くの種類現在はマイクロアレイという方 があり、膨大なデータになるの法を使ってコンピューター上で ・解析します。 0 ・ 1 一わ , その蹲 1 の結 果を図 3 に示 Q) 3 します。図 3 5 o 一 4 鷓の四角い部分 は目に見えな 0 0 0 0 —し , ホ力し占 」の集合体で一 , カ 10 J つ一つの点が っ 翫 mRNA の量を 2 で 示します。 ま 図 どの mRNA ど の量がどれ位 症 調 一起一つとい , っ 失 データをみて もやはり膨大 へその緒ー 胎児 胚内部の細胞 ntES 細胞 ま 0 物地“ヤ 0 Step Step 2
すぎて本質的に何が違うのかが かを解析します。そして、喞 3 うのかという仮想設計図を作り よくわからないため、喞 2 としとしてまたコンピュ 1 タ 1 をます。図 4 にその最終結果であー号 てまたコンピューターを使っ使ってそれらの経路を統合してる仮想設計図を示します。この て、マイクロアレイの情報から最終的に細胞の中の何がどう違ような図を作れば、何が足らな 細胞内のどの経路が特に違うの いのか、どうすればより 完全な幹細胞を作れるの 0 一 0 0 0 ・ツロロ◇ かを考える上で重要な手ーな ・豊△ △・一 0 △を・一【画 1 ・ がかりが得られます。この研究様々な病気が調べられはじめてでに作成され、様々なことが調 います。細胞というと、べられその内容も報告されてい では結局、コンピューターばか り使っていますね。逆に人間の目を失った人の目を作れるのでます。 次回はその報告の内容につい 手が一切加えられていません。は、腕を失った人の腕を作れる のではないかと、トカゲのしって紹介します。この論文は添付 この結果は人間の思い込みは一 切排除された純粋な観測結果でぼのような再生能力をイメージ資料も合わせるとページ近く なり、 細胞を使って現在 す。しかし : ・この方法で幹細胞しがちですが、実際には 細胞は失われた細胞を治療とし検討できるほぼ全ての内容を網 同士何が違うのかがわかるな ら、病気の人と健常な人で何がて補うだけでなく他にも様々な羅した膨大な研究報告です。統 違うのかも同じ方法でわかるの使い道があります。細胞合失調症の方の細胞と健 ではないでしようか。また、統を初めとする幹細胞研究の進歩常な方の細胞を比較し、 によって、再生医療がもたらさマイクロアレイにかけ、何が違 合失調症の原因はドバミンだと うのかを調べ、仮想設計図を作 言われているけれども人間の思れるだけではなく、患者さん一 細胞を使って診断補 い込みを排除したこの方法で本人一人に合った治療や診断、病り、 当にドバミンが関係するのかも気の原因の解明、新しい治療薬助や薬効予測ができる可能性が 示されています。はたしてドバ の開発に役立ちます。将来的に わかるのではないでしようか はというイメージかもしれませミンは本当に関係しているのでー知 一人一人に合った治療が可能に んが、実際には統合失調症の方しようか 実際に今、この方法を使っての細胞は 2011 年にす 図 3 Step1. Microarray AnaIysiis 0. 0.75 0. 12 0 「 d 鬱 matrix Muller, F. J. , et al. : Nature, 455 : 401 ー 405 , 200 : ( きくやまひろき )