精神疾患 - みる会図書館


検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第74号 2013年 6月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第74号 2013年 6月号

その他、スタッフ全員が、「あ ことがあります。このような時大切であるという話も印象に残 りました。 る世帯の全メンバーが世での に、必要な情報を伝えることが 号 月 みんなねっとでも家族は 3 っストレス管理の改善を目指す介入 ポイントであるという話でした。 決まったプログラムを押し付の孤立 ( 情報からの孤立、社会プログラムに関与しない限り、そ けるのでなく、家族の必要としからの孤立、支援からの孤立 ) の成果は期待できない」とのプロ と っ ていることにあわせて支援してに苛まれていると指摘していまグラム創始者の理念を共有してい ね 亠な いくこと、また、本人だけでなすが、初期に適切な情報を伝えることと高い技術を持っておられ ん み く、家族にも目標を作ることがることの大切さを再認識いたしることに驚きました。 ソリハルのクリニックを 訪ねる 精タ ス ーミンガムの 3 月日よ、。、 上人ポ 真 1 の 隣、ソリハルのリンドンクリニッ 写に」 ( 人る クを訪問し、スタッフよりエ甼な ク 4 す 説明を受けました。 ニう経 リそを イギリスでは、綿科病院や精 クく題 ンな問 ) トをの下神科クリニックに直接行きませ 真 ン見健 偏保ん。 ( かかりつけ医 ) の小 を受け、からメンタルヘルス です。お兄さんの方は、大人の親子ですが、最初に娘さんが話 に問題のある人が紹介されます。 リンドンクリニックのディホ精神科病棟に入れられ、思春期されました。娘さんの話で印象 スピタルでは、統合失調症だけで精神病としての配慮が見られ的だったのは、幻聴があったと ず、治り方が限定的であったときにお母さんに電話をするとお なく、歪女障害やうつ病のグルー プ治療も行っています。また、治話されていました。それに対し、母さんから「私も経験した」と 療だけでなく、回復に向け、買い弟さんは小児専門医にかかりそ言われて少し落ち着き状態がよ 物支援や病院同行支援を実施しの後も家でファミリーワークのくなったという話しでした。お ており 9 割が訪問支援だそうで支援を受けたので、兄に比べて父さんも、最初は良くならない だろうと思っていたのにこんな す。入院中心の医療である日本とも大変良くなった。スタッフか らは教育支援も受け、大学院のに元気になってと喜んでおられ の違いをここでも感じました。 修士号を取得できるまでになつました。 家族から体験を聞く 3 組目は、お母さんから、最察 たそうです。 援 中でも印象的だったのは、ス初の精神科医とは合わなかった 午後は 3 組の家族からお話を 支 族 タッフがポジテイプ ( 前向き ) が、別の精神科医になって良く 伺いました。 家 の なったと話がありました。また、 最初は、 2 人の年が少し離れな見通しをしてくれたので、リ ス ファミリーワ 1 クによりスタッ た兄弟の患者の家族でした。同ラックスできたという話でした。 ギ イ 2 組目は、娘、母親、父親のフが、家まで来てくれていろい じ精神疾患であったのに医療の 対応が全く違っていたため、予 3 人が体験を話してくれましろな知識を与えてくれた、子供特 後が全く異なってきたとのことた。娘と母親に精神疾患があるを外出できるようにしてくれた

2. 月刊 みんなねっと 通巻第74号 2013年 6月号

話に、参加者は法改正の実現に係団体とも連携して、医療保護 4 月 1 日です ( 精神医療審査会 むけ気持ちをひとつにしまし入院における入院手続きや退院に精神保健福祉士など専門家を 促進などについて見直す規定を 加える規定については平成年 4 月 1 日です ) 。 年が明け、法改正の概要があ盛り込むことを強く要望し、結 果、改正案の中に附則として 3 きらかになりました。 この改正案の一番のポイント年後をめどに見直しをすること■障害者雇用促進法改正精神 は、保護者制度の廃止です。保が規定されました。今後、代弁障がい者も雇用義務の対象に ! 雇用促進法の改正案が、 4 月 護者の義務に関する規定はすべ者などの創設など権利擁護のあ て廃止されました。しかし、医り方を整備し、精神保健福祉法日に国会に提出されました。 この間、当会からは、精神障 療保護入院の要件について、「家上でも他の疾患と同様に「家族 がい者の雇用義務化、精神障が 族等の同意」を必要とするとい等の同意」を明示しない改正が い者の特性に配慮した合理的配 う文言が残ってしまったことは実現するよう、運動が必要です。 改正案には、ほかに、精神障慮の提供、権利擁護の仕組みの 非常に残念なことです。これで がい者の医療の提供に関して国創設、精神障がい者の特性を理 は、本人と家族の関係悪化など、 医療保護入院における問題の解が指針を定めること、精神医療解したジョブコーチの育成など 審査会に対して本人や家族が退を要望してきました。 決になっていません。 当会としては、苦渋の決断で院や処遇改善を求めることがで近年の精神障がい者の就労数 したが、まずは保護者制度をなきること、早期退院にむけたとの伸び率の高さにもかかわら りくみをすることなどが規定さず、雇用者側の「未だ精神障が くすことを最優先課題と考え、 今回はやむなしとしました。関れています。施行日は平成年い者雇用のノウハウがない」と 知っておきたい ( 号 一次意見をとりまとめ、閣議決病者監護法」以来、—oo 年に 月 精神保健福祉の動き、 定がなされました。その中に、わたる保護者制度が廃止される 年 っ 0 強制入院について、保護者制度大きな改正です。当会では、昨 ■精神保健福祉法の改正案が国の見直しを含めて平成年内を年夏から、役員、各都道府県連 会に提出 めどに結論を得るとされまし合会が連携し、保護者制度を撤っ 保護者制度の廃止をもりこんた。 亠な 廃する法改正の実現にむけて、 だ改正案が 4 月四日、国会に提また、厚生労働省の「保護者国会議員、地方議員に理解を求み 出されました。保護者制度は、 制度・入院制度の検討に関するめる働きかけをしてきました。 精神障がい者の治療の義務や財作業チーム」にも当会から参加「精神障がい者に保護者は必要 産管理の義務など、家族に重い し、保護者制度・入院制度につでは ? 」という議員に「社会全 負担を課すものであり、また、 いてさまざまな意見がでる中、体で支えていく仕組みづくりが 精神障がい者について、保護がひとつひとっ論点を検証しまし必要」であることを訴えてきま 必要な人として、一人の人間とた。平成年 6 月には、保護者した。 して扱わない差別的な制度とい 制度を廃止すること、医療保護 昨秋の茨城大会においても特 えます。これまで、家族会は長入院については、当事者の気持 別企画として、厚生労働省の重 年にわたりこの制度の廃止を訴ちを代弁する「代弁者」を設け、藤課長の講演と質疑応答の時間 えてきました。 また、入院当初から退院をめざを設けました。保護者制度がな 平成年 1 月に開始されたす仕組みを作ることなどをとり くなり、精神障がい者の家族も 「障がい者制度改革推進会議」まとめました。 一般の家族と同じになるという 3 精神保健福祉の動き

3. 月刊 みんなねっと 通巻第74号 2013年 6月号

精神疾患がある人や家族に役立つ出版物 ☆家族相談ハンドブック A 4 判・ 76 頁・定価 7 0 0 円 ( 送料込 ) 家族会ならの注文は 1 冊 500 円に割引 家族相談のテキストかできました ! 【内容】家族による家族支援 / 精神障がい者の状沙レ・精神障がし、者 家族のル / 家族相談の意義と特徴 / 家族相談の目標 / 家族相談の 留歳点 / 村嵌実習の進め方 / 家族相談の方法 / 新しく家族相談事業 を立ち上げたいときは / 家族相談員の養庇 / 家族相談の事例 上 円 てた寄。 ■皆さん、「インナーマッ■先日、 " ガラス市 ~ に行 しく「す 0 含 といにま カラス製品 スル」というものを知ってってきました。、 料数 を扱う企業が出展して、グ源て欄りと価譴人 6 6 ト いますか ? 定購 財し信なっ 円円ビ 4 ラスや花瓶、トンボ玉など これは人体の中心部分に な実通にね を売るお祭りみたいなもの ある筋肉だそうです。 費 o o グ一 ジ 主充 * 象な 会 5 0 筋肉マンのような外側のです。 をを。対ん 3 3 ホ 8 ペ 費間間 モリモリの筋肉はつらい筋 私のお目当ては、江戸切費動いのみ 3 9 ム 号会年年 会活さ除 11 っ 0 トレでつけますが、インナ子の体験 ! 江戸切子と言 ホ 月助人体一一 のりだ控 名 えば、グラスに繊細な細工 マッスルはヨガのように 6 賛個団 っ 0 冖 / んよく額 4 0 1 ゆっくりした体操や日常のがほどこされた、とても高 さ。カ税入年 3 会 正しい姿勢で鍛えることが 価なものが多いイメージでヒ白す協・ まご除カ すが、体験は千円で出来ま できます。 に連袋 3 いひ控 会池 1 3 なぜインナーマッスルした ) 号祉東 1 一 江戸切子の模様は全て直衂てぜ金 か、実はこれを鍛えるとダ 4 福区ノ 活し。付 1 イエットに非常こ ( いいのだ線で出来ています。円盤の 健島 9 一ナ げ足す寄田 第保豊一シ そうですよ。寝ている間もようなャスリを回転させ、 会坏球 巻神子都 7 3 社 休みなく燃焼し、強くするそこにガラスを押し付けて当力しい 0 通日精洋京 1 金てさ 国東 9 c 式 と転びにくくなるそうで、削り、模様を作ります。加 、資つだ 月全﨑 3 6 株 減が難しいですが、見よう 中高年にお勧めです。 願動募く 8 っ 6 人川田一 / お腹が出気味の方、私と見まねで切子模様が出来あ 法 9 3 替本 お活を入 ね年 団長間 o 振製 付記込 がっていくと、ちょっと職 一緒に鍛えませんか。 、けっ 0 社 - 益事 1 便 ( 良田 ) 人さんにな 0 た気分です。寸が寄ご振 2 公理〒旺郵刷 印 イす、と便み 改めて、日本の伝統文化寄 まに」郵 」日者 の素晴らしさを実感しまし 【いめ付・ 月発発 ま族相談 / ウドブック ☆シリーズ・わたしたち家族からのメッセージ A5 判・定価 200 円 ( 送料込 ) 家族会や家族教室などのテキストとして全国各地で活用されています。 〇「統合失調症を正しく理解するために」 ( 48 頁 ) 【内容】統合失調症はどんな病気か / 統合失調症の過と症状 / 治療とリハビリテーション / 統合失調症の「障がい」とは ? / 家族の接し方・対応の仕方 / 生活を支援するサービス / 暮らし に役立つ福祉制度 / ほか 編集後記 家族から ~ メッセージ 統合失調症を 正しく理解するために 〇「うつ病を正しく理解するために」 ( 56 頁 ) 【内容】私のうつ病体験記 ( 本人の体験 ) / 見守って将来の 手助けをしてあげたい ( 母の体験 ) / 細く長く、頑張りすぎ ないでいこうね ( 妻の体験 ) / うつ病の症状と治療 ( 精神科 0 医・仮屋暢聡 ) / 家族の接し方・対応の仕方 / 生活を支える 支援制度 / ほか 問い合わせ先 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) tel 03 ー 6907 ー 9211 / fax 03 ー 3987 ー 5466 ホームへージ http://www.seishinhoken.jp ( 飯塚 ) わたしたち 家族からのメッセージ うつ第をしく - するた (

4. 月刊 みんなねっと 通巻第74号 2013年 6月号

うです。ボランティア活動が自中に 1 台だけ足踏みミシンがあ一 然な形で根付いていることを感りパスウェイの年の じました。 歴史を感じました。 就労の施設を訪ねる 家族スタッフ、ビーターさ んとその妻マーガレットさ 3 月日には、— E-" < パス んの話を聞く ウェイを訪問しました。日本で 最後に、ピ 1 ターさん夫妻か いえば就労支援施設のような感 じですが、ワンストップというら体験を聞きました。 「最初は精神疾患について理 考え方が特徴です。多様なニー 解することや技術を習得するこ ズにこたえ、いろいろなことが ここで解決できるように、作業とは大変だった。また、息子の の種類を多く開拓したり、縫製状態が悪くなると、私たちも落 前向きに生きていく上でとても や園芸など直接仕事に結びつけち込んだ。しかし、ファミリー 役立っている」と話しました。 るための訓練をしたりしていまワークを受けているうちに、息 また、ケアのトライアングル す。施設内だけでなく、地域の社子自身が自分をよくしたいと思 うようになった。早い時期に支ということを強調されました。 会企業家とどうつながるかを意 援を受けてよかった、この支援図のように、サービスュ 1 ザ 1 識しているそうです。 縫製工場では、電動ミシンのにとても感謝している、家族が ( 本人 ) やケアラー ( 家族等 ) スタッフを招いて東京・京都で 講演会を実施し、翌年度からト アレーナーズ育成に向け数か年計 画で研修を実施していきたいと 考えています。 ※メリデンファミリープログラ 畆。ム訪問は、現地のニ = ースレ ターでも取り上げられました。 参考書籍【「家族のストレス・ が専門職から支援を受けるだけマネ 1 ジメント行動療法的家 でなく、専門職・本人・家族す族療法の実際」著者ィアン・ べてが協働していくことの大切・・ファルーン、マーク・ さを強調されていたのが心に残ラボータ、グレーン・フアデン、 ヴィクター・グラハム・ホ 1 ル りました。 監訳白石弘巳・関口隆一 みんなねっとでは今回の視察 を視察だけに終わらせるのでは金剛出版 なく、本年度中にイギリスから Servrjz0EUser 用 メリデン版家族支援 ( ファミ リーワーク ) 導入のための寄 付のお願い この度、当会では、メリデ ン版家族支援 ( ファミリー ワーク ) を日本に導入するた め、海外から講師を招いたり 講演会や専門職の養成研修会 を開催していきます。しかし、 開催には多くの費用が掛かリ、 当会の運営状態では困難な状 況です。そこで、研修会開催 のための資金を集めるため、 寄付金をお願いすることにい たしました。ご支援ください ますよう、お願いいたします。 名 店 4 者金 支 入募 ロ ン 東 4 座デ 池 7 便メ 号 9 号 郵と 番行 2 番 っ 名 座銀 7 座 0 ね ロ友 8 ロ 8 期通郵 o ■三普■ 0 ( 前列左から ) 本條、木全さん、鈴木さん、 佐藤先生。 ( 後列左から ) 伊藤先生、ピーター ウッドハムさん、グレイン・フアデン所長 みんなねっと 2013 年 6 月号 14 15 特集イギリスの家族支援視察

5. 月刊 みんなねっと 通巻第74号 2013年 6月号

月刊みんなねっと 2013 年 6 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 74 号 2013 年 6 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 全国の家族と家族会をつなぐ機関誌 月刊 第 6 回全国精神保健福祉家族大会 みんなねっと大阪大会 2013 ・特集・ イギリスの家族支援視察 ・私と子どものあゆみ 5 母として 私にできること、ます笑顔から ■街の診療所からのお便り 適度な仕事があると良いのですか 家族支援の実現と精神保健福祉の向上を ! ・会期 2013 年 9 月 9 日 ( 月 ) ・ 10 日 ( 火 ) 第ニ : ・会場大阪国際会議場 ( グランキ。→大阪 ) ・」 - ガ 0 イヤル ・主催公益社団法人全国精神保健福祉ム連 ロム・京販電ま中之島線「中之島 ( 大販一線会・場 ) 駅」 ( 2 書出口 ) すぐ■ JR 大販ま状「福島駅」から徒歩約 18 ナ■大阪市宮地下鉄 社団法人大阪府精神障害者家族ム連 「河波座駅」 ( 中央線 1 号出口・千日前線 9 号出口 ) から徒歩的 10 分 ロム・リーガロイヤルシャトルバス JR 大販駅 - ・リーガロイヤルホテル 「第り場 J 日大阪駅西働高南寄り ( 桜橋ロより ) 」 第ル ( クランキコープ大販 ) なにわ第 第 6 回全国精神保健福祉家族大会実行委員会 TEL : 06 ー 6941 ー 5797 FAX: 06 ー 6945 ー 6 135 N 為 G 月 . 全国精神保健福祉会連合会 公益社団法人

6. 月刊 みんなねっと 通巻第74号 2013年 6月号

・ : 度な仕事があると 良いのですが・ : 連載舛囘 「一財 3 「 ~ 当。リ」も「 ~ ところです。彼は高校では勉強ので、後はやることがない」と 〈就職〉 が好きで、成績も良かったので君から相談がありました。 「仕事をしたい」と就職の希望す。「友人たちに後れを取って君は施設の敷地内の掃除をする はいけない」という気持ちが「薬ように指示されているのです が強かった君 ( 歳男性 ) が が、毎日の指一小はなく、そんな ようやく希望がかなって、障がを飲むような精神病であっては い者枠で応募した福祉施設の作ならない」という方向に化けてにごみも落ちていないのだそう 業員に採用されました。 1 日 4 しまって、彼は長い間抗精神病です。 今は冬だから雑草も生えてな 時間で週 4 日です。それまで高薬を受け入れられなかった。 いんじゃないの ? 夏には草刈 〈暇な仕事〉 りがあるのかもよ。 の 2 階で過ごし、やっと抗精神 「でも、ザーツとガンザキ ( 熊 通いだして 1 か月もたった 病薬を納得して飲み始め、作業 所に通いだしてから 1 年た「た頃、「仕事が早くすんでしまう手 ) で掃いたら、それで終わり。 他にすることがないので、終わるかな ? ます。雇う方は、精神障がい者 りの時間まで、じっと待ってい 〈仕事がある幸福〉 利な面があるのでしようか ? るんです」 掃除を一緒にする人はいない でも、君はもう「辞めようそういう事情を超えて君が の ? 作業の計画を立てる責任かと思います」と気弱になって " 仕事をする幸福 ~ を得るため います。 者がいるはずだけど ? には、今のところ、早く仕事を 「先輩の障がい者の人がいる " 今の社会で勤めて給料をも仕上げて能力のあるところを見 けど、計画はないらしい」 らうということは、自分の時間せ付けるしかないのでしよう。 困ったね。空いた所に花を植を時給〇〇円で売る、というこー懿 ~ ~ ~ 一 ( 当豊〕〔 〈職場環境〉 ( えましよう、と提案でもしてみとなのよ。それに耐えるという ことも大人には必要なの ~ なん 障がい者に限らず、今の日本 て理屈を言ってしまいます。名では労働条件に厳しいものがあ 高い大企業でも、人が余ってい ります。精神科を受診する人た ・るということで、再就職の訓練ちの中でも職場の環境に不満をお の 持って、イライラしたり憂うつ ら 0 をするような部署の『リストラ 部屋』とかがあると新聞に載っ になっている人は多いのです。 ていましたが、採用されて張りある女子バートタイマーは、正診 社員が休憩する昼休みにも電話街 切って出勤しても仕事がない、 というのではつらいものがあり番や来客への応対をする羽目に 街の 診療所から のホ便り 0 しげき 増本クリニック院長 みんなねっと 2013 年 6 月号 22 ましもと 増本茂樹

7. 月刊 みんなねっと 通巻第74号 2013年 6月号

お知らせ & 2012 年度日本財団助成事業 らせします 事業完了報告のお知らせ みんなやつど この度、日本財団より事業助 ■ピアサポート相談研修会 ( 日 成を受けて、左記事業を完了い 本財団助成事業 ) を兵庫にて開 0 岩手の銀河鉄道で割引が実施たしました。ここに、ご報告を 催ー兵庫県連より 申し上げますとともに、日本財 2013 年 2 月凵日から毎週されました 盛岡市のいわて銀河鉄団をはじめ、本事業の実施に伴 木曜日の 5 回連続講座「家族 い、ご協力くださいました方々 coE-* セミナー」を、兵庫県福祉道は平成年 4 月 1 日から、精 に、謹んで感謝申し上げます。 センターで開催しました。内容神障害者への運賃割引を始めま 日した。盛岡ー目時 ( 青森県三戸 は講義とスキル練習です。参カ された方の感想です。「本当に町 ) の全線が対象。乗車券や定事業名 よかったです。は、やは期券の購入時、障害者手帳の提①精神障がい者家族ピアサポー 示で運賃が半額となります。 ト事業 り話を聞くだけではわからない です。これからも参加型セミナ級の場合は、介護者も半額で乗②家族会の実態調査 事業費総額 9 、 481 、 097 円 ーを企画してください。このセ車できます。☆各地の鉄道、バ 助成金額 7 、 460 、 ooo 円 ミナーは私にとってこれからのス運賃の割引を広げていきたい 人生の宝となりました」参加者と思います。新情報をお寄せく事業完了日平成年 3 月引日 ださい の中から、各市で始めてみたい いう意見も強く、障害者団体とれています。今後、当会も労働とり、「差別の禁止」を具体化 号 の緊迫した議論が続く中、 5 年政策審議会等を通じて意見を述するものであること、合理的配 月 の準備期間を置くこととなりまべていきます。施行日は、平成慮の不提供も禁止し、今後、具 年 した。それでも法律上精神障が年 4 月 1 日です ( ただし、雇体的に何が差別にあたるのかガ い者が雇用義務の対象に加わっ用率の算定基礎に精神障害者がイドラインをつくること、地域 と っ 住民に対する啓発活動を行うこ た意義は大きいと思います。平 加わるのは平成年 4 月 1 日、 ね 亠な 成年 4 月から精神障がい者を障害者の範囲の明確化についてとなどが規定されています。 ん 当会からは、精神障がい分野み 雇用率の対象とすること、平成は公布の日となっています ) 。 では、医療・介護、教育、制度 年までは、激変緩和措置とし て今後の障害者雇用の状況をみ 0 「障害を理由とする差別の解間や地域間の格差、マスコミ報 ながら雇用率の議論をして決め消の推進に関する法律案 ( 障害道、施設建設の反対運動などさ まざまな差別があり、その解消 るとしており、今後のうごきに者差別解消法 ) 」が国会に提出 注目していく必要があります。 国連の障害者権利条約を批准を望むこと、差別を具体化する この改正では、障害者権利条するためには、国内法の整備がガイドラインに本人・家族の意 約の批准に向けた対応として、必要であり、特に、日本には障見をしつかり反映してほしいこ 新たに、「障害者に対する差別害者差別についての禁止法がなと、精神障がいに対する理解を 深め偏見を除去する啓発活動を の禁止」「合理的配慮の提供義く、制定が待たれていました。 務」や「紛争の解決」に関する今回、法案が 4 月日に国会にしてほしいことを強く要望しま 規定が設けられ、そのための指提出されました。そのポイントした。施行日は、平成年 4 月 1 日です。 針 ( ガイドライン ) を作るとさは、障害者基本法の理念にのつ という声が上がっており、大成 功でした。 一三ロ 5 お知らせしますみんなねっとの活動

8. 月刊 みんなねっと 通巻第74号 2013年 6月号

ただいています。 な介護に変わった。今まではヘ 大学の時に発病、卒業したもルバーさんが必要な時すぐ対処 〇最近思うんです。すぐ退院っ 号 月 ていう人 ( 患者さん ) に長い間のの統合失調症を患って数年出来たが、これからはマークシ わ 年 1 トで、何ができる何ができな かかると思うんです。やっと定入院退院して、一時作業所へ通 いという項目ごとに、チェック い快方へと歩いていけるかと思 な時薬も変わらず増量も減量もな と んく安定したのもごく最近です。っていたら、悪くなり 2 回目入する。私は料理ができない。 っ 5 年前、抗精神薬を何があっ みだから「みんなねっと」を読ん院退院。今、家にてデイケア登 〇でいる患者さん、病気を認めて録したものの、昔の事を言い落たか服薬しなくなり、三途の暗な ち着かず。本人は目標あり、資闇まで行って帰って来た。 み 〇長い時間付き合って下さい 〇でも「みんなねっと」で、統格をめざしています。 〇合失調症で悩んでいる本人と家親としては元気なうちに少し◆鳥取県マイコー本人元 〇族が書いて投稿しているのを読でも普通の生活状態を思い、回代 ) 真澄こと葉さん、お疲れ様で この復を願う現在です。 んで、もう一人じゃない、 〇 す。私も ( ? ) 通院先の支援員 統合失調症で苦しんでいる人が 〇 さんのこと、好きなんかな、つ いると思うと、病気と戦う覚悟◆熊本県泉健一郎本人 ( 〇 て思ってしまいます。それが「症 ができました。 状」なのかな、って思うと何か 精神病院の生活には飽きた。 毎日毎日クサクサする。和みにムナシイんですけどね一、、 日常生活 恋愛感情とは、ちょっとちが なるのは、職員の方と話す事。 ってた方がいいのかな。何かそ ところで、精神障害者のホー ◆愛知県花大好き家族元 ういう妄想だったら、働いたり ムヘルバーさんの派遣につい 代 ) 試行錯誤の心を「みんなねって、平成年 4 月 1 日から法がして健全な精神とやらを養った ほうがいいんかな、って焦りの 変わって、より細かくていねい と」で教えて頂き、安らぎをい ようなものをさすがに感じまし原生に た。何なんでしよう、この気持ひっそり咲きしすみれ草 ち。 風の流れに素直にゆれつ ◆埼玉県ミドリ本人 ( 代 ) 詩・その他 ◆神奈川県ペンネームさがの 芽吹きの春 まさこ家族代 ) ゆっくりたゆまず 北海道旅情の歌 日進月歩 はてしなき 春の夜は静かな芳香 オホーック海染めながら ただよう静かな夜 ・つみも 初春の太陽海面に遊ぶ 辛い時は 夏空に 夜空を見てごらん 星粒一つはねのけて トパーズ色の函館の街 その美しさに勝るもの 太陽と同時になし 青空に ニセコの山雪白く 木々の緑に囲まれて ◆東京都あいびー本人 ( 代 ) 〇 〇 わ の ん み 「読者の皆様へ」 〇 , 当会では本誌内容について、 わ 執筆者〈の直接のお取り次ぎは〇 の な 致しておりません。内容につい〇 てのご意見ご感想等は、投稿と〇み してお寄せいただければ幸いで〇 〇、一 また、「みんなのわ」コーナー 〇ペ にお送りいただいた各種文書、 作品等は原則としてお返し致し〇者 ませんので、ご了承ください

9. 月刊 みんなねっと 通巻第74号 2013年 6月号

MERIDEN 、 THEWEST MIDLANDS FAMILYPROGRAMME 本條 ( 筆者 ) 、鈴木紀善事務局年より約年間支援プログラムミリーワークの概要の説明があ りました。 の開発を行っています。また、 員の 5 人が参加しました。 さて日本においても近年は精同プログラムにより訓練された ファミリーワーク 神障がい者本人に対する支援とサービス提供者は 4558 名、 の特徴 ともに、家族支援も重要視されトレーナーは 331 名におよ ファミリーワ 1 クとは、ス るようになってきています。しび、この種のプログラムでは世 タッフが自宅を訪問し個々の家 かし、その場合の家族支援はあ界最大と言われています。 族の話を聞き、困っていること くまで介護者としての家族支援 フアデン所長と や解決したいことをスタッフと であり、支援を必要としている ピーターさんに会う 一緒に解決していくとともに、 当事者、言いかえれば生活者と 3 月日朝、バーミンガムの必要に応じて、病気や治療につ しての家族支援ではありませ 察 ーミンガム いての説明、家族間のコミュニ ホテルを出発し、 ん。 視 メリデン・ファミリ 1 ・プロ & ソリハルメンタルヘルス z ケーションの支援、家族会議の援 族 支援、再発危機のサインの確認 の研修所を訪れました。 グラム ( 以下、研修所という ) は、 家 の などを行います。 グレイン・フアデン所長と、 支援を必要としている家族全員 ス 日本でも家族教室 ( 家族心理 に対し専門職の人が家庭を訪問スタッフで、ご自身が精神が ギ イ 教育 ) をおこなっていますが、 して支援していく訪問型家族支い害者家族でもあるピーター 援技術の研修機関であり、このウッドハムさんから、「訪問に集団での家族教室であるのに対特 し、ファミリーワークは各家庭 支援技術を普及すべく 1998 よる家族支援技術」であるファ 3 月絽日 5 盟日の 5 日間、家族へ イギリスの家ー スのバーミンガム & ソリハル精神保 当会副理事長・公益社団法人兵 健のメリデン・ファミリー・ ( 庫県精神福祉家族会連合会会長 ) ファミリーワークの説 プログラム ( 研修所 ) を訪ね、スタッ 本條義和←明を受ける ( 左】ファ デン所長、中央【ピー フの実践や家族の感想、地域の医 ターさん ) 療機関や事業所の見学をしました。 ファミリーワークという訪問型の家 族支援を学ぶとともに、それを日本 でも広げていきたいという思いで、 今回の視察をしてきました 日本では桜のつぼみが膨らみ だし、すっかり春めいた 3 月Ⅳ 日、日本を出発しました。この 視察旅行は、京都ノートルダム 女子大学の佐藤純先生をリー ダーとし、淑徳大学の伊藤千尋 先生、当会の木全義治副理事長、 特集 メリデン・ファミリー プログラム研修所の建物 みんなねっと 2013 年 6 月号 6

10. 月刊 みんなねっと 通巻第74号 2013年 6月号

なっていたり、残業代を払って いです。なかには、診断書を同んびりすることも、また、食べ 貰えなかったりでした。上司か僚たちの前で読み上げられて悩ることと寝ることもできなく 号 月 ら職場の環境改善の意見を求めんでいる人もありました。 なってきます。 年 〈一人で居れない〉 〈人間らしく ) ころ、逆に『パートのくせに生 と 意気だ』と皆に言いふらされて 日本の職場はこういうご都合 < さん ( 歳女性 ) は対人関っ 亠な しまいました。彼女は会社に辞主義に満ちているのですが、人係で緊張する方で、頑張って仕 ん み 表を出しましたが、会社が「次が人間らしく生きるためには仕事を続けてきましたが、次第に の人が決まるまで辞めてはいけ事をすることが必要です。もち周囲から被害を受けているとい ない」と一一一口うので、相談に来たろん、一番基本的なのは『適度う妄想を持つようになり、ア ートに閉じ籠もってしまいま のです。話し合って、頭痛がすに食べる』ことと『夜は眠る』 るという理由で、次の日から無 ことです。それができると、次した。家族の長い説得があっ 給で休むことになりました。会は『少しのーんびりする』ことて、やっと抗精神病薬を飲むよ 社を辞めるのに会社の都合を優です。その次が『遊び心を満足うになり、どうやら被害妄想は 先する必要はありませんし、本させる』こと。最後に『朝仕事下火になってきています。しか 来なら残った有給休暇を使ってに出かけて、夕方帰って来る』し「一人では不安になる」と言 もいいのです。彼女だけでなく、 ことです。精神的な病気にかか う < さんの要望で、両親は交代 有給休暇を取るのに病院の診断ると、仕事が満足に行かなくなで彼女のアパートに詰めてきま 書を会社から要求される例も多りますが、実は遊ぶことも、のした。その後、祖父母が年老い て、そっちの介護にも両親の手 しイ を取られるようになって、とう 現代社会では、大量生産する とう彼女の方ばかりに手を割け 機械が人間の代わりに仕事をし なくなったことで、さんは " 何 ています。将棋のプロもコン とか一人で居れるために ~ 安定 ピュ 1 タに負けてしまいまし 剤を飲もうと考えるようになり た。田舎でも農業や漁業は衰退 ました。 していて、楽しく仕事をする状 〈隣人〉 況ではありません。人間が力を < さんは、やっと、食べるこです。弱点を持つ者同士が隣で発揮しにくい時代です。しか し、掃除、洗濯、炊事に始まる とと夜寝ることはできるように暮らしていて非難をする、とい なりましたが、まだ一人でのんう構図になっていたのです。 < 家事や農業などの物を作る仕事 は本来楽しい仕事です。 < さん びりすることはできません。日さんは「仕事をしていた頃は、 中、アパ 1 トの 2 階にいてごそ日中家にいないので、こんなこも自分の家事から始めることでお の とはなかった」と言います。彼すね。お金儲けには不利ですが、 ら ごそしていると、階下の住人か ら「動き回る音がうるさい」と女は病気のせいで安心して仕事精神障がい者こそ『楽しい仕事』所 クレームが付きました。なんをできなくなったのですが、今でないとやっていけない人だと の 街 思います。 は仕事に行けないことでさらに と、下の住人も日中仕事に行け ず、アパートで過ごしていたの苦境に陥っています。 二一口