関わり - みる会図書館


検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第76号 2013年 8月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第76号 2013年 8月号

図 1 家族会活動支援者 : 保健所 ( n = 812 : 複数回答 ) 0.0 % 20.0 % 40.0 % 60.0 % ご報告します。 「家族会」全国調査報告 号 支援者の現状 《第 2 回》家族会活動の支援者・協力者の現状 ①行政機関 ( 図 1 ・ 2 ) これまで家族会活動と最も多 伊藤千尋 ( 淑徳大学 ) くの関わりがあった保健所で ・ 8 % があてな みんなねっとには、全国各がりを取り戻す一歩です。家族は、本調査では、 にとって数少ない社会資源であはまらない ( 関わりがない ) と 地から「支援者の家族会離れ」 に関する緊迫した声が寄せられる家族会を維持するために、高なっています。また、精神保健 ています。「家族会を活性化さ齢の役員が何とか会を支えてい福祉業務の一部が移管された市 せたい」という思いはありながるという厳しい状況があります。町村役場においても、 らも、本人のケアに追われ、精この状況に追い打ちをかけるよがあてはまらない ( 関わりがな 神的にも身体的にも経済的にもうに「自助グループだから自分い ) となっています。 家族会活動を支援している関 大きな負担を抱えて、日々の暮たちでやるように」と言われ、 係者は「市町村の障害福祉課の らしで手いつばいという家族の支援者がいなくなってしまった 職員」が引 % と最も多く、次い という声も聞こえてきます。 現状があります。 こうした支援者の現状がどうで「保健所の保健師」が四・ 8 % 「家族で何とかしなければ」と 孤立しやすい家族にとって、家なっているのか、今回は家族会となっています。 族会との出会いは社会とのつな活動の支援者・協力者の現状を ています。 ③支援内容 ( 図 3 ) ②医療機関・その他 しかし、月に 1 度以上の関わ支援者の支援内容について 医療機関では「精神保健福祉 は、「例会への出席」が・ 8 % 、 9 ・ 1 % と最も多くなつり ( 電話連絡を含む ) となると、 士」が 2 ています。その他の関係機関でほぼ全ての関係機関、職種にお「例会場所の確保」が・ は「地域の施設職員」が % と いて 9 割以上が家族会活動との「新しい家族の紹介」が % と 続いています。 最も多く、次いで「社会福祉協関わりがないことが示されてい ・ 6 % となつます。 議会の職員」が 本調査から 見えてきたこと 約年前におこな われた全家連調査 者剳 ( 1 9 9 8 ) では、 援回 家族会活動を支援し 上ェロ ている関係者は「保報 い会伍 関月一族 健所の保健師」が最調 ・ 5 % と全 も多く、 会 なっています。しか し、本調査では四・ 8 % となっており、 80.0 % 2.8 % 0.1 % 医師 29.8 。 保健師 3.8 % 情神保健福祉相談 19.8 % 2.2 % 3.0 % 0.0 % その他 5 .8 % あてはまらない 100.0 % 80.0 % 22.9 % 保健師 6.0 % 41.0 % 4.6 % 障害福祉課の職員 1.5 % その他 46.7 % あてはまらない 89.7 第関わりがある ■月 1 度以上関わりがある 告

2. 月刊 みんなねっと 通巻第76号 2013年 8月号

関係機関においても、医師専門職には「家族会は自助グ やケースワーカーなど、ほ ループだから」と手を引くので号 月 8 ぼ全ての職種において、家はなく、家族や家族会が何を望 年 族会活動との関わりが減少んでいるのかを理解するために 傾向にあることが明らかにも、家族会の状況に応じた継続 と っ なりました。 的な関わりが求められていま ね 亠な 考えられる理由としてす。障害者基本法 ( 第条 ) に ん は、精神保健福祉業務の市おいても、「国及び地方公共団み 町村移管や保健所の統廃体は ( 中略 ) 障害者の家族に対 合、さらには病院家族会がし、障害者の家族が互いに支え 減少したことで家族会支援合うための活動の支援その他の の経験がある専門職が少な支援を適切に行うものとする」 くなり、支援の必要性が認 と規定しており、保健所や市町 その他の職種を含めても所と識しづらくなっていること、障村は家族会活動を支援する役割 家族会との関わりが大幅に減少し害者自立支援法により家族会が があることをあらためて確認し ていることが示されています。 施設運営から離れたことで専門たいと思います。 質問項目や回答方法に違いが職や関係機関と気軽に相談でき 一方で、半数以上の家族会が地 あるため、全家連調査と単純にる機会が少なくなってしまった域の人から何らかの支援・協力を は比較できませんが、その他のことが挙げられます。 得ていることもわかりました。 地域の支援・協力者として、「一般自由記述の中に「関係機関等のだけでなく、例会に顔を出すこ 市民」が・ 7 % 、他にも「地方議紹介」が多く含まれています。とで普段から家族が気軽に相談 会議員」や「民生委員」がそれ家族会だけではなく、地域の関できる関係づくりや家族会が ぞれ 2 割程度挙げられています。係機関と結びつくことで、家族困ったときの相談役など人的な 家族会や専門職などの関係者会の情報提供や紹介につながり、支援も求められています。 自助グル 1 プとしての家族会 だけでなく、こうした地域の支新たな会員獲得につながってい がもつ「支えあい」の力は計り 援者・協力者と結びつき、家族会るものと考えられます。 の存在を伝えていくことも家族家族は自分の体験に基づいた知れませんが、家族会による相 会の活性化につながっていくの知識と言葉をもっているため、互支援だけでなく、個々の家族 家族会が家族にとって " 適切に対する個別支援と両輪で提供 ではないでしようか な ~ 情報提供の場になることもされることで、より家族に対す 支援者に求めたいこと 少なくありません。家族会とのる支援体制が強化されるのでは ないでしようか 前号でもご報告したように、出会いは、家族が社会とのつな 最終回の次号では、調査結果報 必ずしも家族会は衰退傾向にあがりを取り戻す機会になり得る るのではなく、「安定している」ため、関係機関の専門職には必を踏まえた「私たち家族からの調 全 「発展している」と肯定的に捉ず家族会について情報提供する提一言」を述べたいと思います。 ・ 6 % 亠のり一 ことを求めたいと思います。 【文献】財団法人全国精神障害者家族会 えている家族会が 連合会 ( 1998 ) 『全国における精神家 また、例会場所の確保や財政 ます。 障害者家族会実態と展望』全家連・ 会員が増えている理由として、的支援といったハード面の支援 ( いとうちひろ ) 図 3 支援者の家族会への支援活動 (n = 812 : 複数回答 ) 0.0 % 25.0 % 50.0 % 会の事務的な仕事 例会の運営・企画第 2.4 例会への出席 例会場所の確保 連絡窓口 新しい家族の紹介 行事 ( レクリエーション・バザーなど ) その他 1. 支援者はいない 75.0 % 100.0 % 駕。 56.8 % 49-9 % 告

3. 月刊 みんなねっと 通巻第76号 2013年 8月号

なったか、、 とんな機関が関わっ 解しないし、妹も怖がっていま たか、訪問看護はなかったの す。私どもはちょっと・ : 。家に 迫真の演技でした。さて、こ 帰ってきても、自信がないのでのあと、グループワークをして、か」「本人の気持ちを大切にす す。 皆さんの発表です。グル 1 プごるなら、家族の支援をしつかり ワーカーそうですか。でも、 乂妺の気 とに、自己紹介、感想を出し合っしないといけない。ハ、 持ちも大切」「カウンセラーと できれば本人の希望にそってて、発表の準備をします。 やっていきたいです。通院して 私も、グル 1 プの輪に近づい か、家族会とか自立支援法の事 もらいますし、退院するときにて、皆さんの話を聞かせてもら業所利用を支援するなど工夫が 薬を飲むように約束してもらう いました。日頃の経験と照らし必要」「退院前の訪問も利用で とか、デイケアに通ってもらうて、さきほどの面接について活きるのでは」「本人が帰ってき とか、したいと思います。 発な意見がだされていました。 て普段の生活ができない場合、 母ちゃんと薬を飲んでくれれ皆さん率先してこの企画に申家族が生活できるよう、すりあは ばよいのですが : し込んでくれた方ですから、どわせが必要。これがワーカーの援 ワーカー何かあれば、言ってんどん問題点の指摘がでてきま仕事」などさまざまな意見がで族 む す。 ます。 くだされば相談にのります。 望 「ワーカーと本人、ワーカー 病院ではありがちな面接、青 母そうですか・ : 。そうですね 族 家 。家に帰ってお父さんと妹にと母だけでなく 3 人で話し合え木先生の演技がリアル、という 集 話して、なんとかやってみようる面接があったらよかった」「 3 声も上がります。 特 ワーカーの姿勢についても「退 と思います 回の入退院は、どうしてそう 院したいというご希望というこ 青木ああ、こんにちは。 母元気になったようですね。 ワーカー体調のほうはどうでとですね。 青木帰りたいよ。でも、かあワーカー今日は相談があって すか。 ちゃんが、退院していいといっ来ていただきました。この前、 青木うん ワーカー今日はお話があるとたり、待てといったり。どっち聖久さんから、よくなったので 退院して自宅に戻りたいときき なのかわからない い , っことで。 ワーカーわかりました。今度、ました。主治医の先生は体調も 青木退院したい。 安定しているし、いしとしって ワーカーああ退院したいんで面会の時に話してみますね。 います。私たちも退院準備をし すね。もうどのくらいになりま青木大丈夫かな。 たいと思っています。 ワーカー大丈夫ですよ。 すかね。 母あの、息子は、そういって 青木半年かな。きのうな。お いますか ? かあちゃんに話した。困ったよ続いて、お母さんとワ 1 カー ワーカー息子さんの希望で の面接場面です。 うな。ようわかんない す。 ワーカーそうなんですね。 母失礼します。 青木家にかえりたい。でも妹ワーカー青木さん、こんにち母あの、聖久がよくなってき たことは親としてうれしいので が無視する。外泊した時も朝、は。 母いつも聖久がお世話になっすが、もう 3 回入院しています。 「おはよう」って言っても、つー 毎回、薬を飲まずに大変な状 ています。 んとされる。でも退院したい。 ワーカー青木さんとしては退ワーカー息子さんと会いまし態で入院しています。父親も理 みんなねっと 2013 年 8 月号 8