れています。 に声をかけられて、子どもの集いないという気持ちがあったこと 今回は子どもメンバーが 4 名をサポートしているそうです。 がわかりました。こうした学生 にどう関われよ、 ほどの参加になりそうですと、 ししいかと考えて きっかけは学生の 事前に連絡を受けていました いく中で、文献などを調べてみ 「 ? 」な言動 が、実際の参加人数は凵名 ! 「い ても、子どもに着目した研究や つもより人数が多いです」。こ 土田さんに、子どもの集いを支援はほとんどおこなわれず、 の子どもの集いをはじめた土田はじめたきっかけを伺いまし子どもの生活状況も明らかにさ します。 幸子さんはい、 れていませんでした。そこで、 土田さんは、もともと看護師 「直接のきっかけは、遅刻が子どもの思いを聞いてみようと として、児童精神科に勤務し、 ち ( 忘れ物も多い ) な学生がい 思ったことから、病気の親をも 不登校や精神的な問題を抱えるて、何でだろうと思っていたとっ子どものサポートをしようと 子どもたちと接してきました。 ころ、『お母さんが統合失調症思いました」 現在はその経験を活かして、三なんです。』といわれ、遅刻や 「実際、成人した子どもの立 重大学の精神看護学分野で教員忘れ物はその ( 母親の病気 ) た 場の方の話を聞かせてもらう として学生に関わっています。 めだったのかと気づいたり、まと、子ども時代に困っていただ この日は、子どもメンバーのた、家の話題になると日によっけでなく " 生きづらさ ~ を感じ、 他、三重県の保健師、精神科クリていうことが変わる学生がい 大人になった後もしんどい思い ニックに勤めるも参加して、実はお父さんが統合失調症を抱えていることがわかりまし ていました。 2 人とも土田さんのため、家のことを知られたく た。そこで、同じ境遇の人が集 特集 つながりを求め ー気の頼をもっ子ともの集い・交流会一 精神障がい者家族の立場は、親だけでなく、きようだいや配偶 者、そして「子ども」もいます。既存の家族会員は親の立場の人 が多く、例えば親なきあとなどといった、親に焦点をあてた取り 組みが家族会でもおこなわれています。ですが、子どもに焦点を あてた活動は、これまであまリおこなわれてこなかったといえま すし、家族会に子どもの立場の人たちが入会することも、ほとん どなかったかと思います。 しかし、子どもの立場の人も親などと同じように、同じ立場の 人たちと出会い、これまでの不安や悩みを話し合いたいという気 持ちはあるはずです。 三重県では精神障がいのある親をもっ子どもの交流の場をつく り、活動しているグループがあります。子どもの立場の人たちは これまで、どのような気持ちを抱え、生活をしてきたのでしよう か。今回は、「親 & 子どものサポートを考える会」がおこなって いる「子どもの集い・交流会」 ( 以下、子どもの集い ) を取材し てきました。 三重県の県庁所在地である津市 参加者多数の に到着しました。子どもの集い 夏の子どもの集い は、駅近くの「アスト津」とい 猛暑の続く 8 月絽日。名古屋うビルの中にあるミーティング 駅から特急に乗って約 1 時間。 ルームで、子どもの集いは開か 7 特集っながりを求めて みんなねっと 2013 年 10 月号 6
とが難しいからです。この外とけたらと思いました。 『違っていてもいいんだ』とい う気づきを得ていました。また、のつながりとは、仲間であり、 『 " 精神障がいのある親をもっ子情報であり、支援者だといえま ども ~ という異質性に自分をあす。そして支援者の必要性は、 てはめていたんですね』とセル子どもに限らず家族 ( 会 ) 全体 にいえると思います。 フスティグマに気づく発言も聞 また、既存の家族会もさまざま かれ、集いは自分自身への気づ な立場の家族が仲間と出会える きにも繋がっていました」とい ように、立場ごとのグループを設 いました。 けるなど、あり方の工夫を考えて 今後、三重県のような取り組 いくことも、活生化につながるの みが全国に広がっていくことが 望まれます。そのためには、土ではないかと思いました。 最後に、まだつながりをもた 田さんのような支援者が必要だ と感じました。それは、支援者ない人たちが、本誌を通じて少 が土台となってグル 1 プを立ちしでも仲間とつながる勇気を もってくれたらと願います。そ 上げ、地域にしなければ、 家族は「家族だけでなんとかしして支援者には、家族どうしが つながる掛橋の役割が求められ なければ」と抱え込むばかりで、 外 ( 社会 ) とつながりをもっこていることを、理解していただ ていますね」、「 ( 子どもの集い今後は、病気の親への心配は 加者からは、『まさか、こんな に ) 苦労して ( やっとの思いで ) あったとしても、自分の人生を話を聞いてもらえるなんて』と 号 月 参加しています。今も ( 病気の ) 主体的に、大切に過ごしてほしの声も聞かれ、グル 1 プは人に 母からジャンジャン電話がケー いと思いました。 いえなかった思いや経験を話年 タイにかかっていると思うけ し、受け止められる場として機 と やっぱり支援者が必要 ど、考えないようにしています。 能していることがわかりまし っ ね 距離をとらないと、お互いにス 今回、子どもの立場の方々のた。それは、子どもたちにとっ 亠な トレスになってしまいます」 話を伺い、これまで誰にも自分て、自分の人生が、他者に希望み 本来子どもは、幼少期に親にの話をしてこなかったことがよや勇気を与えることもできると 護られて育っていくものです。く伝わりました。そして、この知る場にもなり、なくしていた しかし子どもメンバーは、自分子どもの集いに出会って、仲間自信を回復させることにも繋 が護られ、主体的に生きるとい ができた喜びや話せる場があるがっていました。これらの子ど うよりも、家庭内が不穏になら安堵感が、子どもメンバーの支もは、世間の枠・人の基準から ないよう、波風が立たないよう えになっているのだと感じまし外れることを恐れ、人と一緒で に気を配って生活してきたのでた。このことは、家族会員の方々あることにこだわってきたが、 はないかと想像します。子どもが経験してきたことと同じだと集いで仲間とやり取りすること として、時に甘えたり、わがま思いますし、家族会の必要性をによって、同じ境遇にありなが まをいうことがなかなかできな 改めて認識するところです。 らも人によって感じ方や暮らし かったのではないでしようか。 また土田さんは「グループ参方には違いがあることを知り、 く親 & 子どものサポートを考える会 > 514-8507 三重県津市江戸橋 2 丁目 174 三重大学医学部看護学科土田幸子 TEL : 059 ー 231 -5260 e-mail : sachiko@nurse.medic.mie-u.ac.jp URL:http:〃www.oyakono-support.com/ ( 取材 / 高村 ) 15 特集っながりを求めて
も、困っていることなどの共通彼女ははじめ、自分の話をすえば、「頑張らなければ」と感じ、 点はあると思って、その共通点ることで、会員に「偉いね、よ逆に苦しかったとのこと。 彼女は、頑張っていることを を大事にしようと考え直して入く頑張ってきたね」と口々にい われたそうです。それを聞いて、評価されたのは嬉しかったので 会し、今でも家族会に入ってい 嬉しい気持ちになったのかと思すが、これまでのつらかった体 ます」 験を聞いてほしい 気持ちがあったか 自信が持てるようになっ 精神科医や第教員、臨第生かし、三重大でほ糖 らです。「今まで 床、士らでつくる「親 & 神看護学分野を教えてい た」などの感想が聞かれる載 し 子ンものサポートを考えるる。 トんに。「必上に囹転誰にも話せなかっ 一さを気にしなくなり、一壜地 ~ 会」の人代表として、気になる学生がい周 「 = 薫 J もの集い・交囲を気にして、ど ) なく よたことが、家族会 さ 一流会」をニ 0 一一年召か年づら詈つ。。「実は親が 一ら、津市内で毎品いてい精神の病気で」と打ち明け ) 子 』第→会のホームページの小 印の人は、泣いても 板にはコ一蕫は遠くて 一る。交流会では精神疾患 0 られた。親が病気心」問幸 ない」との書強送みも・そ 題を抱え十は学園にもい 3 黙って聞いてくれ うした人のため、八日一干 一、己イえていた。「親の病気 ~ 手。田分実事に思えなくなり、の話も聞きたい」とい 0 た一日には東京都内で全 7 ます。それが嬉し ノどもの成長に、関連がある大一土成人しても自信のな生が寄せられた。「同じの交流会を開く。「各地 て きづらさを引きずる人、園の人が語り合える場が同じよっな交流の場が のでは」。 0 九年ごろか め かったです」。 " 聞 ら、統合失調症やうつ病の = 師「親の病気ナ椙させたの、必要」愚じていたこともできるよう力になりたい」 求 らしたことがあ親のもとで育った筬人への 護は分のせい」と責める人あり、交流会画。常連と語交流会の申しめみ 2 、 を 看もいた ) をの子どもが、メンバーのかさにも助けは十日までに、親 & 子ども 一人たちが瑟ヰる。聞き取り調査を始めた。 してほしい一とい 家族富の対象から抜け落られ「芦レかったのは自分のサポートえる会電 津市出身。看護学校窄幸親の症状に不安じな ちていることに気付いた。じゃなり券かり、安 059 ( 23 ↓ 5260 業後、 0 一年まで十四年がらも病気の説明はなく、 う気持ちは家族 調象者から「他の人心した」「話をするつに気へ。 闃 = ⅲ県立小児心療セン何が起きているか分からず ( 大 ) 日 っ であれば誰でも思 ター「あすなろ学園」 ( 津困第周囲に相談できす、 中 市 ) で、病響護師として孤独を深める、・ , という姿が 不登校や心の問題を抱える浮かび上がっ親の病状 うことです。家族特 心患う親持っ子をケア 一子どもを担当。その経験なに合わせ / 星居の中自 内の立場は違って 子どもの集いは、平成年かがあり、その番組を見て参加さ まって語り合うグル 1 プをはじ らはじまりました。登録制はとれた人もいました。また、土田号 めました」 親が病気の場合、子どもは幼らず、これまで約名ほどが参さんと同じ看護師をしている関 年 少時代に親から受ける、当然の加 してきたそうです。年齢は連で参加した人、土田さんの臨 愛情やしつけなどが、十分得ら代 5 代で、その内代、代床時代に関わった子という方も と っ れないこともあるのではないでの参加が多いそう。学校や仕事いました。皆さん、同じ立場の ね しようか。例えば、お弁当をつ に行っていても参加ができるよ人と話がしたいという気持ちでな くってもらうことや朝起こしてうに、毎月第 3 日曜日に開催し参加しています。しかし、みんみ もらうことなど、学業や日常生ています。 なねっとや家族会を知っていた 活において、親が子どもにして 人は、残念なことにたった一人 「話を聞いてほしい」 しかいませんでした。そしてそ あげていることが病気のために は同じ の女性も、最初は家族会に入る できずに、その結果、自分でや らなければならず、子どもの負今日は、最初に自己紹介を兼気はなかったそうです。 「家族会といっても親が多い 担になっていることがあるかもねて、順番にひと一一一一口ずつ全員が しれません。また、こういった話をしました。 と聞いて、『私とは違う』と思 「他の家とは違う」状況を、周 子どもの集いを知ったきっか いました。それは、親が病気の 囲には知られたくないという気けを伺うと、会の企画する講演子どもをみるのと、子どもが病 持ちも、子どもながらに出てく会を聞いた人や、でこの気の親をみるのでは、全然受け るのでしよう。 取り組みが取り上げられたこと止め方が違うからです。けれど 「つ当う医療