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検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第79号 2013年 11月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第79号 2013年 11月号

くれましたし、息子は、 < さん 失敗もあるが経験を積めば 少し距離を置いて に対して、「僕のことをいつも心 安心して地域で暮らせる 見守る愛情 配してくれてありがとう、幸せ にしてあげられずごめんなさい」 ゆっくりと離婚の傷を癒し 息子から、家に戻らず、一人 と言いました。 て、関わってくださるたくさん暮らしで自立していくと言われ 一一人が互いに納得し合い、病の方々の支援を受け、一人ぼった時は、息子を見捨てるような 気の悪化を防ぐためにも、結婚ちから抜け出し、人と人との触気持ちになって悩みもしまし 後一年半で協議離婚となりましれ合いの中で、信頼できる人をた。 見つけていくことができればと しかし、私たち家族は、心を 結婚、離婚という大事なこと思います。 鬼にして、愛情を持ちながら、 の決定を自分たちで決めて、失自分の悩みを安心して出すこよい方向に行くように、現在は 敗もし、その責任も持っことで、とができ、それを受け止めても 少し距離を置いて見守っていま て し 真の自立への道になったのだとらいながら、自信をつけ、心のす。 と 思います。 充電をはかりながら生活できる そして、月に一、二回、息子 み 息子は、家に帰らず、市営住ようになること、失敗もあるかの苦手な掃除をしてあげていま ゅ あ 宅に今も住んで一人暮らしをしもしれませんが、経験を積んです。 も ど ていますが、作業所にはまだ通 いけば、親亡き後も地域で安心 子 ( さとうやすこ ) と う気持ちになれずにいます。 して暮らしていけると思いま す。 息子は、統合失調症で一一級のるうちに五か月後にまた再発た。主治医に連絡を取りました 号 保健福祉手帳保持者です。一し、一か月入院。平成十五年にら、警察に捜索願いを出したほ 月 うが良いとのことでした。 方、さんは一級で、てんかん年が改まり、結婚一年目を迎え 年 捜索願いを出そうと思ってい 発作が起きることや幻聴もありました。 た矢先、息子から彼女に連絡が ます。また、夜眠れないことが と 結婚して一年半の頃 っ ) 入り、「今、渋谷警察にいる」 あり、眠れないと、時々夜間診 気持ちが詰まり家出 ( 、、とのことです。お金がないためな 療も受けていました。 み 息子は、気持ちが詰まってし警察の配慮で、に新幹線「は 一一人とも、病状がそれぞれ違 まうと家出をしてしまいます。やて」の料金を振り込むことに うということが把握しきれてい なかったためか、一一十四時間生その家出先もなぜか東京なのでなり、無事帰ってくることがで 活を共にするとなると、病状がす。病気になる前、元気で働いきました。 ていた時のことがどうしても忘 もろに出てしまい、それが強い 話し合いの結果、 れられないのかもしれません。 ストレスになっていきました。 離婚の道を選ぶ 息子は再発し、三か月で退院なにも考えられなくなり、死 しかし、結婚生活はもう限界 しましたが、再発したことによにたいという気持ちがわいてき り、送迎の運転もできなくなりて、電車に乗ってしまうのだそでした。話し合いの結果、離婚 の道を選びました。 うです。 ました。作業所も市営バスを利 < さんは、息子が「優しい人で、 結婚して一年半の頃、お金を 用させていただき通所すること あまり所持せずに家出をしましなんでもしてくれた」と言って になりました。そうこうしてい

2. 月刊 みんなねっと 通巻第79号 2013年 11月号

神障害者に対する医療の提供をきると考えていますが、これまでないといけませんし、単に入 確保するための指針等に関するでに国により示されてきた精神院期間だけではなく疾病特性や号 保健医療福祉に関する提言や施状態像に応じた急性・慢性の議 検討会」で議論されていますが、 年 9 月末には指針案の中間まとめ策を踏まえた検討が重要であ論が必要となります。そして人 がなされ月中旬に指針案のとり、わが国の精神保健医療の改材や財源を効率的に配分し、地 りまとめがなされる予定です。革を推し進める指針でなければ域移行を進めるためにも段階的「 亠な に機能分化を進めるべきと思っ ん いずれの項目も精神保健医療ならないと考えています。 み また精神科医療サービスの提ています。 福祉の現状を向上させ、精神障 害者が地域で安心して暮らせる供側がそれぞれの医療機関特性平成年に精神保健福祉施策 体制を構築するために欠かすこや地域特性を生かせるような多の改革ビジョンが出された以 彩なロードマップが示されなけ降、さまざまな提言や報告書が とのできない重要なものであり ますが、医療の立場からは特にればなりません。つまり実効性出されてきましたが、精神保健 精神病床の機能分化に注目してのある指針でなければ意味があ医療福祉の現状はいまだ十分な りません。そして最も重要なの体制が構築されたとは一一一〔えませ います。 はこれらの施策が段階的に行わん。 実現するための財源を れ、これらを実現するための財今回の法改正を契機に充実し 確保し実効性のある指針に た精神保健医療福祉が実現する 源確保であります。 精神病床の機能分化についてことを願って止みません。 基本的には、法改正で指針の ( かわさきたつひと ) 策定が定められたことは評価では、機能分化が可能になる指針 イ = 日者制度について、ちょっ とおさらいしておきましよう。 精神保健福祉法では「保護者」 の責務として「精神障害者に治 療を受けさせること」、「診断が 正しく行われるよう医師に協力 すること」、「医療を受けさせる に当たって医師の指示に従うこ る と」、「精神障害者の財産上の利 益を保護すること」、「退院請求考 等の請求をすること」、「医療保 っ 護入院の同意ができること」等 した。 正 改 今回の法改正では、精神障害を規定しています。 保護者制度の廃止って ? 多くの場合は、この保護者を 者の地域生活への移行を促進す 福 健 皆さんご存知の通り、 6 月のるために、精神障害者の医療に家族の皆さんが担ってきたわけ 国会で精神保健及び精神障害者関する指針 ( 大臣告示 ) の策定、です。親はどんなに年をとって襯 福祉に関する法律の一部を改正保護者制度の廃止、医療保護入も重い責任を負わされ、また、 集 する法律が成立して来年の 4 月院における入院手続等の見直し患者さんも家族の同意だけで強 特 制的に入院させられたことで、 1 日に施行されることになりま等を行いました。 退院後の地域移行など 精神障害者に対する 総合的な支援の充実を 特定非営利活動法人じりつ代表理事 ( 精神保健福祉士 ) 山石上洋一 福祉の立場から

3. 月刊 みんなねっと 通巻第79号 2013年 11月号

気づいてよかった。 ◆新潟県樋口雅哉本人 ( ◆佐賀県エンジェル本人 〇代 ) ( 代 ) ぼくの病気は名前にこだわる◆熊本県悩む家族 (€代 ) わ ことだ。主に姓名判断などの占主人が脳梗塞で全難聴、下半今度、私の住んでいる市にも、 初めて就労支援 < 型の作業所が よいで、ぼくは子どもの頃いじめ身マヒで 3 月退院した。 んなどひどい目にあっていた時期息子は高 2 にな「た時、急にできます。今、私も面接を受け みがあって、占いのことが当たつひきこもり半年、幻聴なのか様て結果待ちのところです。前は 〇てると完全に信じてしまった。子がおかしく、テレビラジカセ他の市まで行かないと型の作 〇それでお金を占いに使ったり、を雑音にしてかけつばなし、シ業所はありませんでした。 なかなか就職したくても、障 〇親に名前を変えてくれとたのんャワーひと晩中かけている。入 〇 院させたが目が上向くし、退院害者雇用の求人がないのが現実 だり、本当に大変だった。 〇今はグループホームに住んで後不眠を言ってくる、妄想的なです。もっと障害者の働く場所 いるが、最初の頃は 5 、 6 回く事を言いだす。入院前よりひどができたらいいな 5 と思ってい 〇 らい名前を変えた時期があっく手におえず、 5 年入退院くります。 もっと病気をオープンに、地 〇て、グループホームの人たちに返すが、ひどい状態で病院を変 わる、不眠がひどいため自分か域の人の理解や、国全体でも障 すごい迷惑をかけた。 害者の住みやすい地域作りな 名前は本当はどういうものなら入院する。 しばらくひどい状態は続いたど、色々変わっていったらいい のだろうか ? やはり親からも が、 2 年目位で不眠がかなり解なあ 5 と思います。 らった名前は大事にしなくては 私も、もう一度のりこえて、 ならない。そして名前は病気と消された。しかし妄想が強く他 は関係なかった。今では名前にの人ともめたりする。妄想は常頑張りたいなあ—って思いま— こだわる事はないと思うが、名に私へ攻撃してくる、精神病院す " へ入院させた私をせめてくる。 前は病気のせいではないことに 祈ってるから : 詩・その他 ◆岐阜県スミス本人 ( 代 ) ◆宮崎県さくらのさくら本 ノート 人代 ) 最初はありもしないこと 君の笑顔は輝いていたね くる日も その君の悲しそうな瞳は くる日も書いて苦しくなった 何を思っていたんだろうね それから とてつもなく悲しい 暗やみの中にいたんだね 不安で悲しくて ノ 1 トに書く日々が続いた とても一一一口葉では +> も新聞も見られない しい表わせない程に 君の中の苦しみをとりはらって外にも出られず布団の上 それから少しづっ ひまわりみたいな笑顔を ノートに書かなくなった 取りもどせたらって 僕は思ったけど : 不自由だけど書かなくなった それはとてつもなく 今また少しづっ始められる むずかしいよね ささやかな日常が書ける 僕は信じているよ 君が笑顔を取りもどせるって : 僕は君の笑顔が 戻ってくるように ◆茨城県 Kimpoki 本人 ( 代 ) ん 4 彡介〔小 〇 〇 わ の ん み 〇 , 「読者の皆様へ」 亠な 当会では本誌内容について、執筆〇 者への直接のお取り次ぎは致してお〇み りません。内容についてのご意見ご 感想等は、投稿としてお寄せいただ ければ幸いです。また、「みんなのわ」〇一 コーナーにお送りいただいた各種文〇ペ 書、作品等は原則としてお返し致し〇者 ませんので、ご了承ください 〇 ~ みんなねっと 2013 年 1 1 月号 38

4. 月刊 みんなねっと 通巻第79号 2013年 11月号

静円健福羂去 - - 」る 、集 ということは、本人が治療を受 けることを拒否している場合、 親権者、配偶者、後見人、保佐 人か、それ以外の扶養義務者で 保護者制度は廃止されたが 家庭裁判所で選任を受けた人が 「保護者」となります。その「保 家族支援や訪問医療福祉へ 護者」が入院の同意をすれば、 の課題は変わっていない 本人が拒否をしていても「医療 保護入院」という形態の入院をる みんなねっと理事良田かおり一 え 考 させることができます。入院に て はこれ以外に本人の同意による っ 「精神保健福祉法」という法福祉法」に書かれています。日「任意入院」、都道府県知事の命 正 律を読んだという家族は少ない 常はあまり関係がないと思われ令による「措置入院」、緊急を でしよう。医療保護入院をさせがちですが、実は非常に関係が要する場合の「応急入院」が法 福 た時に「裁判所に行って選任のある法律です。 律に定めてあります。 健 保 審判を受けてください」と言わ 神 精 れ、驚いた人も多いと思います。医療保護入院 治療を受けさせる義務 集 実はそうした手続きが必要であ 特 ることなどが、この「精神保健前述の保護者の選任を受ける さて「保護者」となった家族 家族の立場から : ( 日勿 対今年 6 月の国会で、精神保健福祉法が改正され、 の 2014 年 4 月から実施されることになりました。わ たしたち家族にとって、長年の念願であった「保護者 制度の廃止」が実現するという歴史的な改正でありま した。 しかし、一方で、「医療保護入院」に関して、「家族 亠Ⅱ等のうちいずれかの者の同意」が必要とされました。 の義務はなくなったものの、家族同意が残ったことは極 めて残念です。精神科医療の強制入院に関して、どの 医 ように患者の人権を守るか、家族に依存しない制度に するかなど、さまざまな課題が残されました。 今回は、この改正について、家族、医療、福祉のそ 日笏 亠Ⅱれぞれの立場から、どう考えるか、特集してみました の みんなねっと 2013 年 1 1 月号 6

5. 月刊 みんなねっと 通巻第79号 2013年 11月号

がる本人への対応に苦労してい いうことが生じてしまいます。 は入院の同意をするばかりでな 号 平成川年、仙台市で一億円のる家族はたくさんいます。「治 く、「保護者の義務」があります。 月 療を受けさせる義務」は家族に 精神障がい者に治療を受けさせ損害賠償事件が起こりました。 年 この事件は、治療を拒否してとってはあまりに過重な義務と ること、財産上の利益を保護す 言えます。仙台の事件以来、よ ること、医師の指示に従い、医 1 人で家に立てこもっていた統 と 合失調症の男性が、かっての雇り一層家族会は何とか「保護者っ 師に協力することなどです。こ い主を殺害したことで、男性の制度」をなくしたいと要望してな れらの義務は法律で決められて み いることです。 父親が訴えられ、十分に治療をきましたが実現しませんでし もちろん家族は法律上の義務受けさせる努力をしなかったとた。 いうことで一億円の損害賠償を だから治療や生活上の支援をし 検討課題になった ているわけではなく、家族だか請求されたというものです。 保護者制度・入院制度 親兄弟に会おうともせず、一 ら心配し、気にかけて世話や支 援をしているわけです。しかし切の説得にも応じない人に、家しかし時代は少しずつ動いて いました。「保護者制度」はな 法律に定められているとなる族として何ができるのでしょ と、例えば「治療を受けさせるう。往診してもらうことも現実くすべきだという意見が、家族 会以外からも出てくるようにな 義務」をさまざまな事情でするには難しく、特に本人が閉じこ ことができず、本人が残念ながもって拒否している場合は、とりました。 ら他人を害するような行為をしても難しいのです。こうした事平成年から始まった「今後 てしまった時、保護者の責任と件にはならなくても、治療を嫌の精神保健医療福祉のあり方等 院 役所 0 0 に関する検討会」討チ 1 ム」での論議を経て、法 の報告書「精神保案の作成へとつながりました。 健福祉医療の更な る改革に向けて」 悩ましい改正案 において、厚生労 働省は今後の課題昨年のみんなねっと全国大会 の中に、保護者制は茨城県で開かれました。 初日の特別企画において、厚 度と医療保護入院 の見直しを明記し生労働省の前精神・障害保健課る ました。画期的な長重藤氏はその講演で、「保護考 ことでした。 者制度」の歴史を語り、今回の っ その後、河﨑先法改正ではこの制度を廃止する 正 改 と話しました。 生の説明 ( 本誌 頁—) にもありま 入院制度については、入院者 福 健 すように、施策推の人権のために「代弁者」とい 進会議から閣議決うものをどのような制度設計を襯 定、「新たな地域するかということで、まだ検討 集 精神保健医療体制中の段階であるとの話でした。 特 の構築に向けた検いずれにしても一般の医療と変

6. 月刊 みんなねっと 通巻第79号 2013年 11月号

さ心 そんな中で「家族を支援」すに障害者支援、地域活動に力強 な中 おみをでる、と言う声が出て来ているこく実践され歩んでこられた歳月 の - 古同 号 月 に敬服いたしました。 ~ 赭擲ナとを知り、やっと、と一『日っ想い 一 = ロ わ い・ コで涙が出そうになりました。病様々の障害のある人に対して 年 の 気そのものは少しずつ解明され蔑視や無視は、人間として恥ず 坊つつありますが、その他社会資べき行為である事を、大人達が ん と っ みんに源の乏しさや偏見が残っている子どもにきちんと教えるべきで み ね のも事実です。偏見を払拭するすね。生涯に 3 人に 1 人が精神 〇 亠な ことは、私達家族の肩にかかっ科受診をする現代において、誰ん 〇 〇 もが明日にでも障害者にならな ていると思います。 しイ証などあるでしようか 今回、全国大会に行けるのが 〇「みんなねっと」の感想 楽しみです。 秋の深まりと共に、娘 ( 〇◆岩手県松崎ふみ子家族 歳 ) とのより良い関係を深めた 元代 ) いと、修復に努力している日々 ◆石川県鹿島弘子家族 (€ 〇 です。 家族会から川年以上遠ざかっ代 ) 〇 ておりましたが、「これでは駄 「私と子どものあゆみー母と 目リ」と思い 、 3 、 4 ( ? ) 年前にして」 9 月号の河﨑春海さんの、◆新潟県かすみ本人 ( 代 ) 家族会に復帰しました。何しろ広い視点に立ち将来の展望を見 9 月号特集の「働きかたいろ いろ」を読んでとてもためにな 四歳と言う自分の年齢を思う据えた抱負に、深い感銘を受け と、今のうちでないと、と焦りました。 りました。また高島屋横浜店の 気味で、途絶えていたニュース 偏見の強い風土の中にあつ事も参考になりました。 いつも読んで楽しいのは、織 を勝手に作って会員に届けたりて、聖書の御言を心の拠り所 と、また勉強を始めました。 として幾度の艱難に耐え、果敢田信生先生の「絵を描く人たち」 読者のページ です。少しューモアがあり患者また、兵家連の電話相談制度 さんの心を暖かく包んでくれてが全国にも胸の張れる事業であ日奎活 ることを知り、嬉しく思いまし いる様です。 ◆秋田県くらげ本人 ( 加代 ) 私今回は、病院の車で上越のた。 ひまわり畑を見学に行きました。 デイケアの「常連さん」になり、 同じ様な背たけのひまわりは、◆神奈川県ペンネーム沢柳政失敗を繰り返しながらもプログ ラムをこなす中で、最近ようや とても見ていて圧倒されました。次郎本人 ( 代 ) 地元の人達の演奏で「花は咲く」 9 月号では精神障害者の働きく色々なことに自信が持てるよ 〇 かたのいろいろを特集していまうになりました。 を聞き心がいやされました。 〇 した。具体的にはや横特には、コンプレック わ ◆兵庫県豊永恵家族 ( 代 ) 浜高島屋の事例が出ていましスを抱いていたコミュニケーシ みんなねっと大阪大会、第一た。大変参考になりました。 ョンを学び直すチャンスと捉え、な 分科会「家族のカ・家族会の力」 私は現在、某特定非営利活動積極的に参加しています。今でん に参加しました。 法人の日中一時支援の施設で、は楽しみなプログラムのひとつみ 昨年度一年間、家族として兵障害者枠ですが知的障害者の支です。毎回「小さな目標」をク〇 , リアすることの積み重ねが、い 家連の電話相談員を経験しまし援の仕事をしています。ですが、 な た。今は精神科病院の相談員と短時間で月収も少ないです。こ つの間にか自分を変える原動力〇 〇み して働いています。患者さんにのままでは結婚や、親からの自となっています。 寄り添うのはもちろんですが、立もできません。作業所や継続 これからも主治医はもちろんジ 〇一 相談を受ける時には家族の視点支援事業所にいっている人にくのこと、デイケアスタッフやメ 〇ペ を忘れないように心がけていまらべれば恵まれているのですンバーさんに感謝をして、毎日〇者 す。電話相談員としての経験がが。悩んでいます。 を過ごしていきたいものです。〇 生かされています。

7. 月刊 みんなねっと 通巻第79号 2013年 11月号

図 1 前頭前野ー皮質下回路の障害と行動変化 実行機能 アノ、シーー 統合失調症は 一どこまでわかったか その人の脳の、どこがどの程度 障害されるかにより、患者さん 毎に症状が異なってくる ングスという人がすでに報告しると、アパシーを起こす。つま 前頭前野ー皮質下回路の障害 ています。彼らはさらにこの回り、感情がわかなくなってしま います。一番右の回路に問題が 統合失調症や強迫性障害など路を詳細に調べ、前頭前野ー皮 の精神疾患には、前頭前野ー皮質下回路といっても一つの回路あると、脱抑制を起こす。つま 質下回路という躁うつ病で有名ではなく、複数のサプ回路があり、興奮しやすくなってしまい な回路がともに関わっているかるということを報告していますます。前頭前野ー皮質下回路の 障害と言っても、どのサプ回路 ら、同じ患者さんに複数の症状 ( 図 1 ) 。一番左の回路に問題が がどの程度障害されているかに が出るという話をしましたね。あると、実行機能が障害される。 この精神疾患には前頭前野ー皮つまり、いろいろなことができより、その患者さんがどの程度 できなくなり、どの程度感情が 質下回路が人間の行動に関わるなくなる。能力が落ちてしまい ということは 1993 年にカミます。真ん中の回路に問題があわかなくなり、どの程度興奮し 連載⑩ 新科室 号 所医教 月 究阪学貴 研大医 年 学・神裕 神病経山 と 精山菊 阪武学 大阿大 ね 亠な ん み やすくなるのか、患者さんごと症や躁うつ病と同様に脳の体積て、脳の灰白質の体積が強く に違ってくるのです。 減少が病気の症状に関わってい 減っている人であればあるほど るのでしようか。実はやはり強 強迫生障害の症状も強いという 灰白質や白質の体積減少 迫性障害の人は健常な人と比べ ことがわかっています ( 図 2 ) 。 では、強迫性障害も統合失調て脳の灰白質の体積が減ってい では強迫性障害の症状と白質 の障害についてはどうで るれ すしようか。図 3 は白質の …神経線維の走行異常をみ 一ていますが、治療前の強 迫性障害の症状が強い時 の には健常者と比べてやは カ こ り白質の走行異常があり っ ますが、治療を受けて、 わ で " 強迫性障害の症状が良く ま 處なると、白質の走行異常 ど 重はみられなくなります。ー 調 んー失 障 性合失調症や躁うつ病と同ー統 強 じように脳の灰白質や白 の障害 Do 「 so 信 te 「 prefrontal ↓ Ca udate nucleus ↓ 脱抑制 0 「 b 社 Of 「 ont cortex ↓ Caudate nucleus Medial を ont ( 0 rtex ↓ Nucleus accumbens 60bu5 60bu5 pallidus pallidus ↓ ↓ ↓ Tha mus Thal am us Tha lamus Bonelli, R. M. ,Cummings, J. L. :Dialogues Clin Neurosci, 9 : 141 ー 151 , 2007. 図 2 強迫性障害の灰白質体積減少と症状の重症度 「 = ・ 0.63 ・ Y-BOCS obsessions ー = ・仼 69 ; ・ Y-BOCS compulsions Globus pallidus PostcentraI gyrus 0 5 1 0 の ~ Y-BCBObsessions

8. 月刊 みんなねっと 通巻第79号 2013年 11月号

2 絵の中の秘密 絵と文【織田信生 ( 土佐病院絵画講師 ) 子供の時に描いた絵を集めて展覧会をしている。今年で三回 目だが、今回は地元の新聞が取り上げてくれたこともあって、 六十点以上も作品が集まった。 描いた時の年齢は三歳から十二歳まで。一番古いのは昭和 二十一年、小学一年生の女子、新しいのは平成七年、三歳の男 子。その一枚一枚を私が見て、感想のようなものを書き、絵と 一緒に展示する。 その一番古い絵を見て思ったのは、子供の絵といっても、描 いてから五十年以上もたてば別物で、立派な歴史資料になると いうことである。 また今回、目についたのは、何かのコンクールに応募したよ うな絵である。人賞した絵だからというので、親も捨てずに残 したようである。しかし、そんな絵は、見方によっては、子供 らしさが強調されていたり、逆に窮屈な表現であったり、やや 不自然である。 熱心に指導するあまり、つい教え過ぎることもある。そうす ると、子供の絵というよりは先生の絵、先生の絵というより、 指導マニ = アルに沿った絵になる。そもそも、学校というとこ ろは、そういうところかも知れないが。 そんな子供時代の経験は、患者さんの絵からも読み取ること ができる。大人になって、はじめて自分の好きなように描ける 、、、ほとんどの患者さんは子供 と喜ぶ患者さんもたまにはいるが のように、「こう描かなければいけないのではないか」と、自 分で勝手に窮屈そうに描く。 また、小学 4 年生が描いた、体育の時間に跳び箱をしている 絵があったが、なぜかみんな帽子を目深に被っているのが気に なった。たまたま作者に会えたのでその訳を聞いたところ、み んなに見られながら跳び箱をするのが恥ずかしくていやだった ので、こんな絵になったのではないかということだった。 患者さんの絵でも、時々そんなことがある。それで、なぜそ んな絵を描いたのか聞きたいと思うのだが、もし、言いたくな いようなことだったらと思うと、つい遠慮する。 0 0 0 みんなねっと 2013 年 11 月号 20 21 絵を描く人たち

9. 月刊 みんなねっと 通巻第79号 2013年 11月号

知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 / 家族のための Q & A / 連載① 街の診療所からのお便り / 連載②統合失調症はどこまでわかったか / 連載 ③絵を描く人たち / 連載④真澄こと葉のつれづれ日記 / わかりやすい制度 のはなし / みんなのわ ( 読者のヘージ ) ほか ・「月刊みんなね 5 と」にれまでの内容紹介・ 【特集・家族のための相談コーナー】 ■ 2011 年■ 1 月号 : 新春座談会 2010 年を振リ返り、今後の活動を考える 2 月号 : 結婚・子育て体験記 3 月号 : 家族の体験 4 月号 : 訪問による相談支援を広げたい 5 月号 : 本人に病識をもってほしい 6 月号 : グループホームでの暮らし 7 月号 : 訪問型の地域生活支援ー ACT-Zero 岡山の取リ組み 8 月号 : ひとりひとりの「働きたい」を応援します 9 月号 : 東日本大震災ー岩手・宮城・福島の家族の体験 10 月号 : 東日本大震災一被災地の精神保健・医療・福祉に関する報告 1 1 月号 : 相談支援事業所の訪問活動 12 月号 : 第 4 回全国精神保健福祉家族大会みんなねっと香川大会 ・ 2012 年■ 1 月号 : 2012 年を障がい者制度改革の年に 2 月号 : 本人・家族の体験 3 月号 : 認知行動療法ってどんなもの ? ( 上 ) 【在庫なし】 4 月号 : 認知行動療法ってどんなもの ? ( 下 ) 5 月号 : こころの健康基本法 ( 仮称 ) 制定に向けて 6 月号 : 「働きたい」を実現するための支援ー就労移行支援事業ー 7 月号 : 日本で家族支援をどのように実現していくか 8 月号 : 引きこもりの支援と居場所づくり 9 月号 : 楽しむことで元気になれる一フットサルを通して一 10 月号 : 保護者制度がなくなる ? ! ー新しい家族のあり方へー 1 1 月号 : 家族相談ー静岡県連の取り組みと家族会活性への期待ー 12 月号 : 絵を描く楽しさー原画の選考会をとおして一 ・ 2013 年・ 1 月号 : 夢と希望を語ろう一それぞれの立場から一 2 月号 : みんなねっと茨城大会 3 月号 : 生活を支えるケアホーム・グループホーム ・「月 0 みんなねっと」のパックナンパーのお申し込み方法・ 「 300 円 x 冊数 + 送料 80 円」の金額を巻末の振込用紙にてお振り込みくだ さい。「通信欄」には、ご希望の号を記入してください。郵便局に備え付け の振込用紙の場合、「 0 0 1 3 0 - O ー 3 3 8 3 1 7 みんなねっと」宛て にお振り込みください ( この場合、振込手数料は自己負担願います ) 。 FAX での申し込みもお受けします (FAX 番号 03-3987 ー 5466 ) 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ 上 円 てた寄 ■開歳になる実家の母が足■この夏からラジオ体操をしく「す 0 含 を骨折してしまい、現在リはじめました。毎朝、 6 時 といにま 料数 ハビリ中です。活発な母で、 % 分から、 z のテレ源て欄りと価譴人 6 6 財し信なっ 定購円円ビ 4 趣味の仲間も多く、父亡きを見ながら続けています。 O O ノ一 0 な実通にね あとは自由に暮らしたいと、 ラジオ体操といえば、あ 費 o o グ一 主充 * 象な ジ 会 5 0 アパートで独り暮らしをしまりいい思い出がありませをを。対ん 33 ホ 8 ペ ていました。 費間間 ん。小学校のころ、ただた費動いのみ 3 9 ム 号会年 骨折の症状はまだ歩けまだ眠くて意識がもうろうと会活さ除 1 っ ホ のりだ控 月助人体一一 せんが、本人は何とか伝い して、やたらかったるい印 名 賛個団 っ 0 「 / んよく額 歩きができるようになって、象しか残っていないという 4 0 1 さ。カ税入年 3 会 アパートに戻りたいと希望のが正直なところです。 皆す協・ ま。こ除・刀 しています。リハビリも頑 しかし、何十年ぶりかで に連袋 3 よいひ控 張っていて、かなり痛いだやってみると、意外に、か 会池 1 3 ろと思ってみていますが、 らだに効いてくることがわ動てぜ金 9 福区ノ 活し。付 1 本人は必死です。子どもた かりました。テレビのイン 健島 9 一ナ げ足す寄田 第保豊一シ ちは本当にアパートに戻っ ストラクターの人が、ここ 会坏球 巻神子都 7 3 社 て大丈夫だろうかと心配しはしつかり伸ばしてとか、 圭ョ , 刀しし 0 通精洋京 0 1 会 金てさ 6 ています。 この姿勢のときは体の力を 国東 9 c 式 、資つだ 月全﨑 3 6 0 株 しかし、みな、高齢、年抜いてとか、前かがみにな こ 人川田一 / 願動募く っ 金生活となっており、またらないように、という二新 法 9 3 替本 年 お活を入 ね 核家族化した住宅事情は、 、付記込 団長間 o 振製 一言が体操のメリハリをつ 、けっ 0 矼社 益事 1 --l 便 寸が可ご振 母を受け入れるには困難がけてくれます。 2 公理〒旺郵刷 イす、と便み 印 伴います。何ともつらい選体操によって体力が維持寄 」日者 択ですが、「お母さん、頑張され、しかも、時間はわずご 【いめ付・ / ィー / ィー って ! 」と応援するのみか か 3 分というラジオ体操、 月発発 なと痛感しています。 ( 川﨑 ) 皆さんもどうですか。 ( 谷 ) 編集後記

10. 月刊 みんなねっと 通巻第79号 2013年 11月号

の意見が出されましたが、医療えています。 サービスの提供に関する事項 の立場からも医療現場に混乱が来年 4 月の法施行に向け、必③精神障害者に対する医療の提 生じることを心配しています。要な医療が迅速に提供できるよ 供に当たっての医師、看護師 たとえば家族間の意見が一致しうに実効性のある省令、通知、 その他の医療従事者と精神保 ない場合には、入院について慎ガイドライン等の発出を厚生労健福祉士その他の精神障害者 重にならなければいけません働省に要請しなければなりませ の保健及び福祉に関する専門 し、そのことによって医療へのん。 的知識を有する者との連携に 導入が遅れることがあるかもし 関する事項 精神障害者の医療提供を れません。必要な時に適切な医 る ④その他良質かっ適切な精神障 確保するための指針 療が迅速に提供されなければな 害者に対する医療の提供の確考 て りませんが、今回の法改正によ 保護者制度の廃止の他に精神保に関する重要事項 っ りその点が後退したように感じ障害者の医療の提供を確保する の 4 項目について指針にその ます。 ための指針の策定が新たに条文内容を記載し、今後の施策で具 法 一部精神科病院への入院が容 に盛り込まれました。 体化をはかることになります。 祉 福 易になったとの論評があります 具体的には、 健 保 医療の立場からは が、精神保健指定医 1 名だけの①精神病床の機能分化に関する 神 精 精神病床の機能分化に注目 判断や現在の保護者の同意によ事項 集 る入院と比較して、より入院の②精神障害者の居宅等における 現在、記載すべき内容こっ、 ノしし特 判断や決定が難しくなったと考保健医療サービスおよび福祉て厚生労働省に設置された「精 確保するための策定が条文に盛医療保護入院時の保護者の同定医 1 名の判断での入院が検討 り込まれ、精神科病院の管理者意を削除する際に、精神保健指チームとして提案されました。 号 月 に対して、医療保護入院者の退定医 1 名の診断のほかに誰かのその時の議論の中では一般医療 年 においても医師が入院の可否を 院後の生活環境に関する相談及同意が必要ではないかとの議論 び指導を行う者の設置、地域援は、検討チームやワーキング決定し、本人のみならず家族も 助事業者との連携、退院促進のチ 1 ムにおいて活発に行われま入院の必要性を理解し承諾をすっ ための体制整備が義務付けされした。精神保健指定医 2 名によるとのプロセスがあるので、精な ました。 神医療でも一般医療と同じく家み る診断や入院後一定期間内の別 の精神保健指定医や医師による族の理解と協力が大切であると 保護者制度の廃止は 診断、精神保健指定医 1 名のの意見がありました。 評価されるが課題も残った つまり精神医療での家族の役 診断のほかに地域支援関係者の 今回の保護者制度の廃止は、同意や保健所、裁判所の承認等割を特別視せず、一般医療での 長年の家族会の念願がかなった多岐にわたる議論がなされまし家族の役割と同様であるべきと の点については検討チーム内で 点では評価されると思いますた。 の意見の一致をみていたと思っ が、家族等のうちのいずれかの 入院について慎重になリ ています。その意味においても 者の同意が要件となったことに 医療の導入が遅れる心配 対しては医療の立場からも大き 今回の法改正で、家族等のうち しかしながら現実的な実効性 いずれかの者の同意が要件とさ な課題を残したと思っていま す。 のある方法として、精神保健指れたことの是非については多く