■第 2 回理事会を開催 批准を決定する予定です。 に、生、青春、壮年、老年の生き 2 月日に東京都障害者福祉 方について話され好評でした。 知らせレま歹 基調報告・討論の時間では、会館にて開催しました。 賛助会員の増員にむけ、各県 みんなねっとの活動、川﨑理事長が「私たち家族の 7 つの提言」と制度改革について連・単会が直接関係機関を訪ね ■北信越プロック精神保健福祉語り、各県連の会長から、そのて会員加入の働きかけをするこ 研修福井大会を開催 提言についてそれぞれ意見を述と、自治体の医療費助成無料化 の成功例を本誌や県連へのニュ 「地域で安心した生活をするたべました。 ースを通じ紹介していくこと、 めに家族支援の輪を広げよう ! 」 翌日は、 5 つの分科会を持ち をテーマに、福井県あわら市にました。特に、当事者 3 名の発障害者権利条約の早期批准への 動 て、 2 月 3 日 ( 木 ) 54 日 ( 金 ) 、言が参加者の感動を呼びました。賛同を決議しました。 活 ム覆の課題として、運賃割の 三百数十名が参加して開催しまオープニングの合唱、ハンドベ っ 引、就労と年金の問題への取り組 した。今回、福井県議会へ提出ルも大会を盛り上げました。 ね 亠な した家族支援などの請願書が、 懇親会では、福井県の「いつみ、家族が困っていることに寄り ん み 本会議で全会一致で採択されたちよらい節」の踊りが良かった添う活動の必要性を話しました。 す こともあって、来賓に県議会議と評判でした。「来年の石川県全国大会やプロック研修会、大会 ま 長、議員を迎えました。 での全国大会でまた会いましょ分担金のあり方なども審議継続し ら 講演では、福井大学大学院教う ! 」と声をかけあい閉会しまとしました。障害者政策委員会な お ど、国の各種会議の状況の報告や、 授の松木健一氏が「家族の生涯した。 意見交換もおこないました。 にわたる成長を考える」を演題 ( 福井県精神保健福祉家族会連合会 ) 者の居宅等における保健医療サ確です。また家族会支援に関しした。批准にむけて、国内法の ービス及び福祉サービスの提供ては、今まで支援をしていた保整備が課題となっていました。 この間、障害者基本法、障害者総 に関する事項、第三に精神障害健所が、その業務を行う根拠が 者に対する医療の提供にあたつなくなったという説明があり、合支援法、障害者虐待防止法、障 害者雇用促進法、障害者差別解消 ての医師、看護師その他の医療保健所の消極的姿勢を残念に思 いました。 法など、障害者団体が関わる中で 従事者と精神保健福祉士その他 名の構成員という大きな会様々な法律の改正、新設があり、 の精神障害者の保健福祉に関す る専門的知識を有する者との連議で医療関係者が多く、それぞ国内法の整備が進みました。 川月 4 日に自民党の「障害者 携に関する事項、第四にその他れの立場で発一一一一口したいことも多 い中で、なかなか発言のチャン特別委員会」、 2 月 8 日に公明 良質かっ適切な精神障害者に対 する医療の提供の確保に関するスが得られません。また家族の党の「外交・安全保障部会、障 重要事項の 5 つに分けて整理さ立場はなかなか理解してもらえがい者福祉委員会合同会議」が 一層の努力が必要だと感 開催され、障害者団体に対して、 れています。当会としては家族ない、 障害者権利条約批准にむけた準 支援の必要性と、家族会支援のじました。 備を進めていることが説明され 問題があまり書かれていないこ とから、文書提出と意見発表し■障害者権利条約批准案が閣議ました。 川月日、障害者権利条約の ました。その結果、方向性のと決定されました ! 障害者権利条約は、批准案が閣議決定されました。 ころに、家族支援が書かれるこ とになりましたが、それを誰が年月に国連で採択され、日本現在開催されている臨時国会で みんなねっと 2013 年 12 月号 4
有効です。なぜ早期支援の方が病を治癒するうえで最大の間違の労を省くのです」 メアリーが精神病を発症した 号 いは身体の病気と心の病気とは 安いのでしようか ? 伝統的な 月 別れていないのに、その両者の医ときにはサービスはすべて悲観 方法のほとんどが入院費用にか 年 かるのです。統合失調症の人は師が別々にいるということだ」と的で彼女はポロボロになりまし 煙草を吸う人が多いです。一般言い、ヒボクラテスも、「疾病た。しかし、メアリーや家族の と っ 小さな革新的な回復力とわずか 的に、喫煙率は近年年間に減についてみると、援助する、あ ね 亠な な有能な専門識者は全く違った 少し、今では、喫煙率は円 % まるいは少なくとも害を与えない で低下していますが、統合失調という 2 つのことを習慣づける観点から、この陰惨な道のりをみ 拒否したのです。私も妻アンも、 ことだ」と言っています。 症の人は間 % です。喫煙は統合 もしはじめから早期介入と出 失調症の人が早死にする唯一で わずかな予防は 会っていたらどうなっていたか 最大の理由です。 万全の治療の労を省く は分かりません。統合失調症と 体重増加についても触れてみ 絶望のメッセージから希望の診断されたときに、陰鬱な雰囲 たいと思います。精神病の最初の エピソードがあったときが体重メッセージを出していくことが気でなく、希望を持って対処し の増加にとって大切な時期です。大切です。私たちが通ってきたていく、最初からその心をもっ ことが大事なのです。待ってい 家庭医は、精神病のことは分か大変な経験をこれからの人々に らないといい、精神科医は体の病同じような経験をしてもらいたるということではなく、まず一 緒に、運動していくことです。 気のことはわからないという。プくないと考えています。 ラトンは、年も前に、「疾「わずかな予防は万全の治療 精神保健福祉の ー楙條約、制度改革の論議からみえてきたもー 日本障害フォーラム ( 」 D F ) 幹事会議長・内閣府障害者政策委員会委員長代理 ー藤井克徳ー 古くから障がい福祉に関わリ、ご自身も視覚障がいのある藤 井さんに、「いま、日本の障がい福祉はどうなっているのか、 過去に光はなかったのか。そしてこれから何をするべきなの か」を講演いただきました。言葉の一つ一つに会場全体が引 き込まれ、一体となり、最後には運動の大切さを改めて実感 しました。その講演の概要をご紹介します。 精神障がいとの関わリ 私は、東京都小平市にある都 立の肢体不自由養護学校の教員 をしていました。子どもの成長 や発達にかかわるうちに、『学 校の中だけでなく、地域の支援大 を充実させなければ、本人も家大 っ 族も幸せに生活できない』と感 ね な じ、地域での実態調査に入りま ん み した。若い教員や当事者と活動 を共にする中で、精神障がいの特 人たちと出会ったのです。 ( 編集本條 )
すが、当事者や家族が構成メンわらないと忠告してくれたことたちならではの運動が大切で ーの過半数を占めています。がありました。 す。私は、音楽構成劇から始め ここにも「私たち抜きに、私た 周りに駐輪場はないし、放置ました。豆電球を灯すような各 ちのことを決めないで」という 禁止の立て札も警備員もいな地での運動が、大きな運動の裏 理念が現れています。 その人に注意をしても、そ打ちとなるのです。 最近では、障害者差別解消法の人との関係だけで終わってし 運動をしようにも、「仲間が が成立となりました。 " 差男 まいます。まず制度を作って、 いない」「知識が不十分」など、 は意識の間題なので、法律には放置自転車をなくすことが近道消極的な人もいます。体験から 馴染まないのではないかというです。 言えるのですが、私はそうは思 意見もありました。しかし、ヨー これは、他の法律にも言えるわないのです。運動が仲間や知 ロッパでは先に法律を作り、こでしよう。まずは法律を作り、識を造ってくれるのです。運動 れに関係しながら意識が変化し内容や意識は後から作っていくというのは実に誠実で、決して 大 ていくという考え方、手法をことも、時には必要なのです。 その努力を裏切りません。 阪 大 取ってきました。 「今の時代に生まれて良かっ と 運動は決して裏切らない っ 私は視覚障がいになってか た」と思える障害者施策に近づ ね ら、放置自転車につまずくこと法律や条約を日本で求めてい けるのは、今なのです。「運動 み があります。自転車の持ち主に く時に必要なのは、やはり " 運は裏切らない」、この言葉を是非 集 注意しようとした私に、イギリ動 ~ です。大きな運動でなくて忘れないで欲しいと思います。 特 ス人の友人が、それでは何も変構いません。小さくても、自分 ( 編集・飯塚友紀 ) る国際協定のことです。 や福祉事務所を含む、関係者みません。そこで、しつかりと中 年に出来た障害者権んなに問われているテーマです。身を伴うように、法律を整えて号 月 利条約はの条文から成ってい から批准するよう障がい者団体 条約を批准するためには ? 年 ますが、その中でも特に優れた から訴えたのでした。 点が一一つあります。 日本で障害者権利条約に効力 障害者権利条約の批准は、千 一つ目は、他の者との平等性を持たせるには、衆議院での過載一遇のチャンスです。これをつ が徹底している点です。障がい半数の可決が必要です。これを見逃さないためにも、今の日本な 者の特別な権利を主張するので " 批准する ~ と言います。批准に何が足りないのかを考えてみみ はなく、障がいによって生じるされれば、そっくりそのまま日て下さい マイナスを埋めるための方向が本の法律に生まれ変わります。 障害者全体の法律を 明記されています。 効力としては憲法の下、一般法 変えるための仕組みづくリ 一一つ目は、「私たち抜きに、私 ( 障害者基本法や精神保健福祉 たちのことを決めないで」とい法等 ) よりも上位に位置する法 また日本国内では、個別の う意思決定について述べられて律となります。 法律を個々に変えるのではな いる点です。これは法律や制度 この障害者権利条約は、 く、まずは法律を変える仕組み を決める時に限ったことではあ年に批准の動きが出まを変えよう、ということで障害 りません。日常生活の中で、本したが、中身の伴わない形式的者制度改革推進会議が発足しま 当に当事者や家族の声が尊重さな批准になってしまっては、日した。現在では、名前を変えて れているでしようか。医療機関本の障害者施策はなにも変わり障害者政策委員会となっていま
が、地域で暮らせるだけの支援ありません。その一部をご紹介ずです。 当時の日本政府に翻訳力がな があるでしようか。この結果をします。 1949 年、障がい関係の日かった訳ではありません。何ら 見ると、そうとは思えません。 このように精神障がい者が本初の本格的な法律として、身かの力が働き、原文では「身体」 " 一人で ~ 地域生活することは体障害者福祉法が誕生しましという一一一一口葉が入っていないにも かかわらず、「身体障害」のみ た。厚生省課長の解説の中には、 困難ですから、両親と同居し、 それでどうにか生活しているの『精神障害については、法の施に限定されてしまったのです。 このように、目を光らせてい 行状況をみて将来逐次これを包 です。家族という資産に頼っ て、ようやく地域での生活が成含する ( 略 ) 』と記されていまれば、声を大きくしていれば、 す。しかし、精神障がいがこの過去にもチャンスはありまし り立っているのです。 法律に入ることはありませんでた。そして今、大きなチャンス 果たされなかった一一 = ロ葉、 した。 が到来しています。障害者権利 意図された誤訳 大 また、 1955 年の国際労働条約批准への動きです。 阪 大 精神障がい者への支援や政策機関 ( — *-a 0 ) 第四号の勧告 と 障害者権利条約とは ? っ が、他の障がいや外国に比べては、「身体障害者の職業更生に ね な 国連では、全世界で遅れてい 遅れていることはわかっていた関する勧告」と訳されました。 ん み だけたかと思います。では、今しかし、より適切に原文を訳する問題について、その解決のた まで解決するチャンスはなかっと、「障害者の職業リハビリテー めに " 条約 ~ を作っています。特 たのでしようか。実はそうではションに関する勧告」となるは条約とは二つの国以上で約束す 1952 年に身体障がい者が 軽く感じるはずです。ポイントてみましよう。 まず医療面では、国内の入院対象となり、それから年遅れ、 は " 環境要因をどうやって変え 1991 年に知的障がい者も対 日数を見ると、一般病床は平均 ていくか ~ です。 このことは近年になってでⅣ・ 3 日なのに対し、精神科象となりました。本当に三障が は 276 ・ 6 日です ( 厚生労働いと一言うならば、この格差も埋 O が言い始めたことではなく、 約年前に東京大学の呉秀省病医報告 2013 年 5 月 ) 。めなければなりません。 また、外国の精神科と比べても、 三が明らかにしていました。 障がいのない人との 呉秀三は報告の中で、「病気ノルウェーでは朧日、アメリカ 収入の差 になったという個人の障がい で聞日、ドイツは・ 2 日となっ 更に、障がいのない人と精神 と、日本という環境に生まれたています。日本の精神科は、ダ 障がい者の収入を比較してみま 不幸が重なっている」と述べてントツで長期入院ということが す。これは年金やエ賃、親から 分かります。 います。 " 日本 ~ という国、こ また、他障がいとの関係で見の仕送りを全て合計した金額で の国こそが、最も大きな環境と いうことになるのではないでると、障害者自立支援法が施行す。年収—oo 万円以下は、一 されてから、三障がい一元化と般の人では約 8 % 、精神障がい しょ , つか なりました。しかし、顕著な例者は約 % ですが、万円 日本の現状は : で言うと、運賃割引につい 以上になると、一般の人が「 % 、精神障がい者は o % です それでは、現在の " 日本 ~ がて精神障がいはその対象であり 早期退院を促すのは結構です どのような環境にあるのかを見ません。 みんなねっと 2013 年 1 2 月号 16
議て、当会として「①障害者支援たって手続き上どのような課題 知っておきたい 号 で大切なことは早期発見早期支があるかについては、法務省と 月 精神保健福祉の動き ~ 一援である。にもかかわらず矯正も事務的にいろいろ相談しなが 年 施設にいる障害者は手帳を所持ら検討している。②医療観察法 0 社会保障審議会障害者部会しておらず、そのまま出所とな による入院患者については、精 と 【第回・匐月日】 る。早い段階から支援をするた神科病院から退院される方は現 っ ね 今回の議題は前回に引き続め矯正施設等入所段階で身体的在でも地域移行支援の対象とな 亠な き、①重度訪問介護の対象拡大検査・診察だけでなく精神科医っているので、そういう意味でみ ②グループホーム・ケアホームによる診察、脳波・頭部断層撮は既に対象になっている。」と いうものでした。 の一一兀化③地域移行支援の対象影等の医学的検査、知能検査等 拡大が主な議題でした。また、を行い、矯正施設内での手帳を 今回から「精神障害者に対する取得させるべきである。早い時 0 改正障害者雇用促進法に基づ 医療提供を確保するための指針からの地域との連携も必要であく差別禁止・合理的配慮の提供 について」も議題となり、検討る。②医療観察法における処遇の指針の在り方に関する研究会 会での検討状況の報告もありまを受けているものについての記【第 1 回 5 第 3 回・ 9 月圓日、 した。 載がないが、対象とすべきでは 匐月信日、匐月日】 ないか。」と意見しました。 このうち、地域移行支援の対 本年 6 月、障害者雇用促進法 象拡大 ( 従来の精神科病院、障 辺見障害福祉課長の回答はの改正案が成立し、改正点の一 害者入所施設に加え、保護施設、 「刑務所における手帳取得等もっとして、障害者に対する差別 矯正施設を加えること ) につい 含めて、地域移行支援拡大にあの禁止に関する規定が新設され ました。施行日は平成 28 年 4 旨・基本的な考え方・合理的配あった配慮をすること」などの 慮の具体例・企業への過重な負意見を述べました。 月 1 日となっています。 企業側から、精神障害への理 この規定の適正な運営のため担の判断・相談体制の整備など 解を促進する機会を多くつくっ に、厚生労働大臣は、差別禁止を枠組みとする予定です。 や合理的配慮提供の指針を定め第 2S3 回は、障害者団体へてほしいこと、雇用の機会を増 のヒアリングが行われました。やすため障害者トライアル雇用 る必要があります。 研究会では、障害者団体、企当会は、北野氏から「今回の法制度を充実してほしいという意 業、有識者が、指針のあり方に改正で精神障害者が法定雇用率見がありました。 次回は、雇用者団体へのヒア ついて検討し、来年 5 月に一定の対象となりました。 3 障害の のまとめをして労働政策審議会共通性とそれぞれの特性をふまリングが行われます。 え、障害種別の格差を生まない、 に報告する予定です。当会から、 北野誠一氏 ( おおさか地域生活平等・公正な雇用促進の実施を■精神障害者に対する医療の提 支援ネットワーク理事長 ) が委明記すること」「精神障害者は供を確保するための指針等に関 職場環境の条件によって、症状する検討会【第 4 回 9 月日・ 員として参加しています。 き 第 1 回は、これまでの議論をが左右されることがあります。第 5 回 9 月圓日】 動 今までの討議の結果をまとめの ふまえ、指針の枠組みについて上司や同僚などの障害理解が必 要であること」「合理的配慮とた「指針案」のたたき台が提出福 討議しました。差別禁止につい 保 ては、趣旨・基本的考え方・差して、ジョブコーチ、相談員なされました。「指針案」は大き 別禁止の具体例などを枠組みとどの人的支援、短時間労働や休くわけて、最初に全体的な方向精 し、合理的配慮については、趣憩の配慮など、それぞれの人に性、第一に精神病床の機能分化
第 6 分科会報告 就労を考える 一人一人に合った支援の提供を任などがある寮生活に馴染めず、ステーションでの実習を経て就 していますと報告がありました。不眠、多汗、頭痛等の症状により、労活動をしました。いまは、「 —きた・ヘルプセンターフ 会場がいつばいになるほどの職場を辞めました。しかし、その 参加者で発達障がいの関心の深後も自殺を考えるようになり、入ラッグ」で働いています。目 さがわかりました。質問は就労院となりました。その後 3 年く良氏は、「薬を飲んで安定して というより発達障がいそのものらいで日常生活もできるように いる精神障害者は、間に入って に関することが多く、ほとんどなったので、一般の会社に就職しくれる機関があれば、途中で調 の発達障がい者が統合失調症とました。しかし、仕事上のミス子を崩すことがあってもそれを 診断されており、今後の発達障で辞職し、しばらく引きこもって理解し受け入れてくれる職場な がいの医療に対する国の取り組 いました。その後クリニックデら能力を発揮できます」と明る いメッセージを送ってくれまし みに大きな課題が残されていまイケアに通いましたが、作業所 す。 た。会場からの質問はとても気 では安いエ賃で、指導員も一般 働き続けるために 5 私のこれま就労を勧めない状況は屈辱的でになることで、「就労により年大 大 での経緯 5 した。その後 2 度目の入院時に金はどうなっていますか」で、 と っ 目良氏からは統合失調症の当 ( 大阪精神障害者就労支目良氏も今はもらっています ね 事者としての体験が話されまし援ネットワ 1 ク ) を紹介されまが、これからのことは少々心配な み した。 していますと答えていました。 た。発病して年以上になり、 では、所内作業で生活 入院歴も 2 度あります。大学卒 ( 報告・川﨑 ) 黻 リズムを整え、スー 。、、介護 業後、警察学校に入り、連帯責 《コーディネーター》 金塚たかし (JSN 門真統括所長 ) 《問題提供者》 田井みゆき (NPO 法人ノンラベル ) 目良賢治 (NPO 法人 Flat ・きた ) 《司会》 尾畑聡英 ( 滋賀県精神障害者家族会 連合会理事長 ) 高機能の広汎性発達障害者の就発達障がい者支援の大きな課題 労について と指摘されました。 号 月 田井氏からは、発達障がい者就労にしても職場の「人間関 年 の就労を考えるにあたり、発達係」「昼休みの過ごし方」に悩 障がいの特性を知ることが大切み、就労継続できないのが現状 と ということで、高機能の広汎性です。そこで、田井氏のところ っ 発達障害者とその家族を支援しでは、まず、幼少より原因がわな ん ている現場の状況が報告されまからないままストレスにまさ み した。 れた脳は疲弊しているので、脳 特性としては、小さい時から・の疲弊をとるために安心、安全 集団になじみにくい・みんなとな場と人を提供し、安定したら、 同じができない・何か集中してトレーニングを始めます。 いるときは呼びかけに反応しな トレーニングの目的は「働く ・食べ物にこだわりがある・ 社会人になるため」と明確に伝 大きな音を嫌がり、耳ふさぎな えます。今まで「知らなかった」 どをする。しかし、記憶力がい からできなかったこと、挑戦し なかったことにチャレンジしま 、学力に問題がないので、親 も学校の先生も本人の生きづらす。家族と多種分野の支援者が さに気づくのが遅れることが、チームサポ 1 トをすることで、
家族や医師、看護師、様々な人存在しています。大きな災害が 軽くもなるという " 環境要因 ~ を巻き込んで 160 人の合唱団起こって初めてその間題が顕著を重視するようになりました。 を作り、精神科医の集まる研修 になっただけなのです。「 2 倍」 私は、年前から活字と決別 会で発表しました。聴衆者の多の不利益は、社会のそこかしこし、 3 年前から光を失った視覚 くがハンカチで目を押さえてい に潜んでいると言っていいので障がい者です。目が見えないと ました。 はないでしようか。死亡率 2 倍 いうのは個人の障がいですが、 の意味、その重みを考えて欲したとえば時刻を知るためには声 東日奕 ~ 火での死亡率 2 倍 いと思います。 で知らせてくれる時計があるの 2 011 年の 3 ・Ⅱでは、一 で、時報障がいはありません。 障がいの重さは環境に 般市民に比べ、障がい者の死亡 全盲という状態は変わりません 左右される 率は実に 2 倍でした。このよう が、環境によって障がいの感じ な数字の背景には、天災に加え それでは、健常者と障がい者方が変わるのです。 て、障がい者に対する震災政策の間に存在する " 障がい ~ とは 精神障がいの場合、幻聴は医大 の弱さなど " 人災 ~ という要素何でしようか。 療によって消えるかもしれませ大 っ が重なっていると言えます。 これまでは、 " 個人 ~ の障がん。ですが、幻聴が残っている ね 亠な 大震災などの極限状況は、そ いに着目してきました。しかし人はどうでしようか。差別や偏 ん み の社会の実相を丸裸にすると一一一口近年、 ( 世界保健機関 ) 見が減る、所得保障が十分にあ 集 われています。一般市民と障がでは、その人を取り巻いているる、家族に負担を負わせない。 特 い者を隔てる要因は、日常的に環境によって、障がいが重くもそんな環境にあれば、障がいも は今でも鮮明に覚えています。 その時の合一一一一口葉は一一つでした。の一一一口葉はもっと衝撃でした。 「うちの子は近所ではいない 一つ目は、「一度目にした問題か そして短いお経が終わると、飾号 月 らは絶対に目をそむけない」。そことになっていますので、家でり付けのないシンプルな霊柩車 して「必要なものは、なんでも葬儀はできません。病院に話をがやってきて、彼の遺体を病院年 自分たちで作ろう ! 」というこして霊安室を借りることにしまから運び出していきました。 と とです。こうして 19 7 6 年、した」。この言葉に対して、私 っ ね 亠な 同じ小平市に " あさやけ第一一共は何も言えませんでした。この霊柩車 ん み 同作業所 ~ を作りました。実は時の気持ちを短歌に残しておき見送る人の これが、日本で初めての精神障ました。 影は無し ほど がい者の作業所でした。 死して解けじ 蝉の音と 差別の結び 悲痛な思いで作った 経を読む声 音楽構成劇 思わずこの句が、頭に浮かび ひときわに ました。 作業所が出来てから数年経っ霊安室の この状況を多くの人に伝える た頃、入院しながら通っていた葬儀母のみ ため、私たちは音楽や文章を自 メンバーの一人が病院で自ら命 霊安室にはお坊さんとお母さ作し、合唱と朗読を組み合わせ を絶っという悲しい出来事があ りました。自殺そのものも大きんのみ、そして蝉の声と読経だた音楽構成劇をつくりました。 なショックでしたが、お母さんけが響いていました。その光景作業所のメンバ 1 やスタッフ、 ね
第 4 分科会報告 地域の暮らし をる 「たとえ精神障害があっても、む中で、脳の処理能力が向上し、 一その人らしく、自由に、年代年仲間の励ましによる連帯感が生号 月 代にふさわしい体験をしながらまれるなどの、素晴らしい結果 年 一生きてこそ、地域で暮らすこと」が得られるそうです。 をテーマに、 4 名の方の取り組 回復していく自分への自信 と みが報告されました。 や、人間関係での向上から、デ っ ね スポーツ療法で就職につなぐ イケアから就労や進学につな 亠な ん 真庭大典氏は、看護師の立場がった例もある事に感動しまし み から、メンバーとスポーツに取た。 2013 年の全国障害者ス り組む様子を熱く語りました。 ポーツ大会では、オープン竸技 福 め大活 継続できた裏には、ガンバ大阪として初めてフットサル競技が 健 の会出府 保 の応援もあったようです。 行われました。 し 神 精 ま 精神障害者への療法には、薬わかい障害者を持っ家族の会 勿・精神・作業療法、また生活 " ほっとけやん ~ の精神でさま 志陽の山》た牛 紀歌山一立 雄合 法郷和武タ府技能訓練・社会復帰リハビリざまな支援を続ける「麦の 芳連福府 0 の < 阿一阪 》社阪麦一万 タ僻ネ伏テーションなど多数ありますの藤本綾子氏は、岩出生活支援セ 地者い大 5 ( が、競技スポーツ療法も大事な ンターでの障害種別を超えた相談 1 っとして、楽しみながら、体支援と地域活動支援の様子、また 祉野ハ野阪本支庭コ田 調を自己管理して回復に取り組特に引きこもり者のために立ち上 メンバーと関わる上で、徹 げた「創」について語りました。精神障害者の地域での暮らし作 りについて語りました。これま底した個別性を大事にし、本人が 常にニーズに合い、願いを敏感に キャッチする中で生まれた「わかでの精神障害者を取り巻く状況望むことを、必要な時に必要な支 い精神障生暑を持っ家族の〈至でについて、また特に医療におけ援をすることに徹した結果、支援 は、涙ながらに本音を語った後にる問題点を挙げながら、暮らしの心構えが見えてきたそうです。 には、食事力、生活力、人と関とりあえずありのままに受け入 生まれる笑いから、後に「ゆかい な〈至となったも述べました。わる力、地域人として暮らす力れ、過去にとらわれず、必ず成長 家族が求める活動は世代毎になどが求められること、また今し変わることを信じて、「こだわ 異なり、それをしつかり受け止後の医療と福祉の連携による地り」や「プライド」を大切にする支 める家族会でありたいと思いま域ネットワークの必要性につい援は、家族の姿勢としても参考 になると思います。 した。その中で、サポートを続ても述べていました。 コントロールではない健康管理 こだわりやプライドを大切に支援 ける保健師さんの存在は力強い 菅野治子氏は、病院のと、豊かな食事の提供に努め、どん大 と思います。 障がい者が地域で暮らす力とはと当事者運営に関わった経験をな行動障害の人も受け入れる姿勢大 っ 河野和栄氏は「ほっこりひらか生かして、平成 2 年以来 " しのは、なかなかできないことです。 ね な 地域で生きるために必要なこ た 2012 、作ろう居場所、育てのめハウス ~ の運営を続け、と ん み ようしし場所」をテーマに、枚方ことん寄り添う支援を心掛けてとは、最後は人の力だと改めて 集 市の自立支援協議会で、地域生きた方ですが、そのエネルギッ学んだ分科会でした。 特 シュな姿勢には圧倒されました。 活支援部会として取り組んだ、 やこ ( 報告・飯塚壽美 )
第 1 分科会報告 家族のカ、 家族会のガ : 、 よ」とそっけない返事をしてし姿勢ができると、親子のコミュ県下の家族会の人が立ち上がっ まい、娘さんが不機嫌になりまニケーションがとれるようになた成果です。 した。「ああ、しまった」と思っります。そして、大切なことは、 名古屋市精神障害者家族会で たそうです。 仲間との交流を通じて自分に は、 2 年前、家族相談員の活動予 家族交流会では、相手あった対処の仕方に気づくこと算化を実現しました。はじめは の気持ちによりそって共感するです。川辺さんは、「家族民間の助成金を使って開始し、 こと、聞き上手になることなどで気づきの力を得て元気になり実績をつみあげて市に予算要望 を 2 人組で対話したり、みんなませんか」と呼びかけました。 をした結果です。堀場さんは、「孤 で話したりして学びます。聞く家族の力を引き出す活動を 立し苦しんでいる家族をなくし 堀場さんは「みんなで歩けば道たい、手帳のこと、障害年金のこ になる」「やればできる」という一一一一口となどを知らない人を一人でも 葉を大切にしていると話し、こ なくしたい」と熱く語りました。 大 れまでの実践を語りました。 家族の強み、家族の本気さ 阪 愛知県では、家族の訴えが行 青木先生からは、家族の長所大 っ 政・議会を動かし、人口の 6 割や強み ( ストレングス ) として、 ね 亠な にあたる市町村で障害者医療お互いのみに我がことのよう ん み 費助成制度の適用を勝ち取ってに関われることが掲げられ、家 います。これは、他の障がいと族会のつながりの大切さが語ら特 同等でないものはおかしい、とれました。 ( 報告・鈴木 ) ロム 小椋芳子 ( 大阪府精神障害者家族会 連合会相談役 ) 《コーディネーター》 青木聖久 ( 日本福祉大学教授 ) 《問題提起者》 河上紀子 ( 兵庫県精神福ネ止家族会連合会 ) 川辺慶子 ( 家族 s s T 交流会 < 大阪府〉 ) 堀場洋二 ( 名古屋市精神障害者家族 会連合会 ) 経験と思いから生み出さ れる活動の魅力と可能性 家族相談のよさ 語りました。 河上さんから家族の電話相談 兵家連は、長年家族相談員の 月 員の体験が話されました。 必要性を訴え続け、平成Ⅳ年に 兵庫県精神福祉家族会連合会は、県独自の精神障害者相談員 ( 兵家連 ) の相談の歴史は古く、 制度ができました。身体や知的 と 年以上前、病院事務室での電の相談員制度は制度化されてい っ ね 二ⅱ本談から始まりました。現在、ますが、精神の場合は制度化さ な 障害者 110 番の事業として、れていません。河上さんは、「国み 電話相談を実施しています。相の制度として実現するよう県に 談員が人おり、月平均—oo 請願をしていること、この動き 件以上の相談があります。 を全国に広げてほしい」と力強 河上さんは、「私も同じ体験く話しました。 をしましたよ」「私は家族とし聞き上手になり元気になる てこう思いますよ」と言える、 川辺さんは、まず最近の失敗 そこが家族相談員のよさだと話 談を話しました。娘さんが「お します。「自分も最初は子ども母さんしんどいんだよね」と訴 の病気を受け入れられなかっ えてきたとき、余裕がなく、つ た。同じ体験を持っ家族だから い「たいへんなときは、どれを 深いところで支えられる」と、優先するか決めていったらいい
さ、い て必要不可欠な無くてはならな のです。 な中。 す みを、 ものです。 もし自分だったらと想像するい 号 】の稿一 月 特に 6 月号「障害年金の状態 堵投ナと、子どもの立場の方が絶対に わ 則コつらいと思います。つらい気持届を提出するために」はありが 年 の わすちを話したくとも、ほとんどのたく拝読しております。 のの介 また 2012 年 8 月号「読者 ら紹年若い友人達には理解すること と ん っ のページ」東京都家族 ( 代 ) がむずかしいでしよう。 み ね 親は子どものためならどんなの方がー主治医から「診断書に 〇 は症状が一番大変な時のことをん がまんもできますが、子どもは 〇 記入するから」と言われたーと 〇 。今までしんどいと思ってい 書かれていました。参考になり た自分が恥ずかしいです。 〇「みんなねっと」の感想 ました。 「みんなねっと」は「頼りにな 〇◆埼玉県中嶋智恵子家族◆三重県・家族代 ) 代 ) 初めて全国大会 ( 大阪 ) に出る」の一語に尽きる存在です。 〇 息子 ( 歳 ) が統合失調症でてみて、たくさんの家族、すば 〇 す。 2 月号の特集「病気の親をらしい講演会に感動し、出てみ◆福井県ペンネーム福井茂太 もっ子どもの集い・交流会」は 家族 (€代 ) て良かったと思いました。 とても考えさせられるものでし 2 月号「病気の親をもっ子ども 熱気、活気に満ちた大会が、 た。自分もそうですが、家族会 これからも続きますように祈っの集い・交流会」は、子どもがどん な問題をかかえているか、考え に出席すると親の立場の方ばかています。 りでしたので、恥ずかしながら させられました。福井でも本人 の会の必要性は以前から考えて、 子どもの立場の方もいるのだと◆福岡県家族 ( 代 ) いう事を全く考えていなかった 「みんなねっと」は私達にとっ本人の会の育成に取り組んでい 法律の改正などで、一部入れました。 ますが、「子どもさんの会」につい これから息子の生きる道が少 ては考えたことがなかったです。る保険などないものでしよう か ? 皆さんどうしているのでしでも明るくなれる様、関係者 「私の親は精神病」と悩みを語 れる場があるといいですね。孫しようか。実費で負担しているさんとのつながりを大切にした いと思います。 の立場になると、いずれ避けらのでしようか。 れないことですからね。 日奎活 ◆新潟県家族代 ) 統合失調症の息子がおり、発◆宮崎県家族 (8 代 ) 病から年になろうとしていま 長男引歳が発病したのが 4 年 す。安定しているように見えて前。以前はスポーツや海・川の みん も時々不安定なこともあり、入っりが大好きで、じっと家にい 院退院のくり返しという状況で、ることのなかった日々でした。 。、、ムにはそう見えていただけ、中ーし・、プ。 . ( 良い方向にはむかっていません。力不 日常にはケガ、交通事故、そで、本人は自分に耐えていた時 の他病気など心配がっきもので、期でもあったと今思うと、苦し 保険に入るために検討しているかったんだろうとっくづく悔や と、精神障害者は入れる保険がまれます。 ないとのこと。とても差別的で 今入院中で本人もがんばって ショックでした。 いますので、私も主人も前向き 0 世の中にはたくさんの障害者に家族会や保健所での勉強会に たちがおります。精神障害だけ参加して、病気の知識をくわし く話し合い、私共も元気になり がどうしてと思います。 ◆奈良県倉岡暢子本人 ( 代 ) - 〇〇〇〇〇〇〇〇〇みんなのわ〇〇 37 読者のページ ( みんなのわ )