月刊みんなねっと 2014 年 1 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 日ホ THE NIPPON 回 FOUNDATION ・つンフィー ' work with FamiIiesÄik• ー英国メリデン版訪問家族支援技術研修一 0 プログラム・ く午前の部 > 講演 I 「英国の精神保健福祉分野における介護者支援 ( ケアラー支援 ) の概要」佐藤純倞都ノートルダム女子大学 ) 講演Ⅱ「 Family Work について」 Grainne Fadden 氏 (Meriden FamiIy Programme 所長、臨床心理士 ) く午後の部 > 講演Ⅲ「 Family Work の実践とその技術」 Chris Mansell 氏 (Meriden FamiIy Programme 次長、看護師 ) 講演Ⅳ「本人と家族が共に支援されること一 FamiIyWork を通して伝えたい家族の思いと関わリー」 Peter Woodhams 氏 (Meriden Family programme 職員、家族 ) フロアとの質疑応答 0 日程・ く京都会場 > 日程 : 2014 年 3 月 5 日 ( 水 ) 10 : 00 ~ 16 : 30 会場 : 京都テルサ ( 京都市南区東九条下殿田町 70 番地 ) く東京会場 > 日程 : 2014 年 3 月 7 日 ( 金 ) 10 : 00 ~ 16 : 30 場 : 津田ホール ( 東京都渋谷区千駄ヶ谷 1 ー 18-24 ) 月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 81 号 2014 年 1 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 全国の家族と家族会をつなぐ機関誌 月刊 2014 ・特集・ 私たちか求める本当の家族支援とは何か ・私と子どものあゆみー母として 息子と私 ~ 000 = 0 、 0 」 00 00 = 0 个 ' ( 」 ( ) 0 参加対象・ 医療保健福祉専門職、行政等関係支援者、家族、本人 く参加についてのお願い > 今年度のフォーラムは、本人と家族を共に家族全体として支援するための技術 (FamiIy Work) について の講演会になっています。よって、質の高い支援技術 ( 技法 ) に関する内容であり、講演では専門用語など が含まれるものと考えられます。専門職や行政等の関係支援者以外の方でご参加をご希望される場合は、そ の点をご理解いたたいた上でご参加くださいますよう、お願いいたします。 第 0 参加費・ 専門職、行政等関係支援者 : 5 , 000 円 家族、本人等 ( 学生含みます ) : 3 , 000 円 0 申込方法・ 事前のお申し込みが必要です。 インターネットまたは FAX で受けつけます。ホームへージをご覧にな るか、事務局までお問い合わせ下さい。 主催・問合先 : 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) te103 ー 6907 ー 9211 fax 03 ー 3987 ー 5466 / http://www.seishinhoken.jp 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 13 ホリグチビル 602 TriangIe Of Care
みんなねっとフォーラム 2013 ーーー英国メリデン版訪問家族支援技術ー 〇開催趣旨 みんなねっとでは、設立以来「家族支援」の実現に向けて取り組んできました。家族支援とは、 家族だけに特別な支援を求めるものではありません。本人と家族が共に一つの家族として支援 されることです。しかし現状の家族支援は「支援者としての家族」としての支援が中心です。こ のような中で、英国では「 F ywo ⅸ」という家族支援技術が開発され、実践されています。こ の FamilyWork で提供される支援は、私たち家族の求めている「個々の家族に対する、訪間によ る、家族 ( 家庭 ) 全体への支援」です。 本フォーラムでは、この F 田ⅷ ywork を実践している英国の支援者と家族をお招きし、 Family Work の実践技術と家族の思いや体験について講演いただきます。 〇プログラム 開場・受付 09 : 00 ~ 開会あいさつ / 川﨑洋子 ( 全国精神保健福祉会連合会理事長 ) 1 0 : 00 ~ 10 : 15 ~ 10 : 55 講演 I 「英国の精神保健福祉分野における介護者支援 ( ケアラー支援 ) の概要」佐藤純 ( 京都ノートルダム女子大学 ) ~ 12 : 15 講演Ⅱ「 FamilyWork について」 Grainne Fadden 氏 (Meriden Family programme 所長、臨床心理士 ) 休憩 ()0 分 ) ~ 14 : 15 講演Ⅲ「 Fam ⅱ yWork の実践とその技術」 Chris Mansell 氏 (Meriden Family Programme 次長、看護師 ) ~ 15 : 15 講演Ⅳ「本人と家族が共に支援されること一 FamilyWork を通して伝え たい家族の思いと関わり一」 Peter Woodhams 氏 (Meriden FamiIy Programme 職員、家族 ) 休憩 ( 15 分 ) 1 5 : 30 ~ 1 6 : 1 5 フロアとの質疑応答 1 6 : 1 5 ~ 1 6 : 30 閉会あいさつ / 本條義和 ( 全国精神保健福祉会連合会副理事長 ) 〇日程 く京都会場 > 日程 : 2014 年 3 月 5 日 ( 水 ) 10 : 00 ~ 16 : 30 場 : 京都テルサ ( 京都市南区東九条下殿田町 70 番地 ) く東京会場 > 日程 : 2014 年 3 月 7 日 ( 金 ) 10 : 00 ~ 1 6 : 30 場 : 津田ホール ( 東京都渋谷区千駄ヶ谷 1 ー 1 & 24 ) 〇参加対象 医療保健福祉専門職、行政等関係支援者、家族、本人 ( * 参加にあたっては、本誌裏 表紙にあるく参加についてのお願い〉をご覧ください ) 〇参加費 専門職、行政等関係支援者 : 5,000 円 家族、本人等 ( 学生含みます ) : 3,000 円 〇申込方法 事前のお申し込みが必要です。ホームページからダウンロードするか、参加申し込み 用のちらしをお送りしますので、事務局までお問い合わせください。 〇主催・問合先 曰ホ THE NIPPON 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会事務局 TEL ( 03 ) 6907 ー 921 1 tJ 回 FOUNDATION 上 円 てた寄 しく「す 0 含 ■新年のお慶びを申し上げ・新年おめでとうございま といにま 料数 ます。 す。今年はどんな年になる源て欄りと価譴人 6 6 定購 お正月と言えば、おせちのでしよう。 円円ビ 4 財し信なっ こ O O 手ノ〔 0 な実通にね にお雑煮 ) 一年の中でも去年は精神保健福祉法の 費 o o グ一 1 ン 会 5 0 0 とも食卓が華やぎます。改正、障害者権利条約の批主充 * 象な をを。対ん 33 ホ 8 ペ そして私が日頃から気にな准等障害者に関するもの 費間間 費動いのみ 3 9 ム って仕方ないのが、地域にや、特定秘密保護法の強行 号会年 会活さ除 ホ 月助人体一一 よって特色が出る」お雑煮採決もあって、前進あり後のりだ控 賛個団 C.D っ 0 「 / の中身「です。 退ありの一年でした。日本んよく額者 4 0 1 が何だか戦前に逆戻りしてさ。カ税入年 東京生まれの私の家では、 皆す協・ 合 いるのではと思うのは考え 鶏ガラだし・醤油べースの まご除カ 連袋 3 おっゅに野菜や鶏肉を入れすぎでしようか。 款いひ控 会池 1 3 ます。母方の家系が岩手に 号祉東 1 - 「平和」は全ての人々の衂てぜ金 福区 2 0 ノ 8 ルーツがあるためか、お餅望みだと思います。その「平活し。付 1 健島 9 一ナ げ足す寄田 の上には、甘辛く味付けしロ 不」を守るのは、私たち一 第保豊一 o シ 会坏球 巻神子都 7 3 社 た肉そぼろ & 白滝をトッピ人一人の賢明な意識と強い 圭ョ , 刀しし 0 通日精洋京 0 1 会 金てさ 6 ング。聞くところによると、 思いでしよう。 国東 9 0 式 資つだ旧 若い人たちが戦いに駆り 新潟ではイクラを乗せると 月全﨑 3 6 株 人川田一 願動募く 8 こ 出されることがないように っ か : ・羨ましいです ( 笑 ) 法 9 3 替本 年 ね 何はともあれ、新年の初と、新しい年を迎え、猫のお活を入 団長間 o 振製 、け 4 社 益事 1 便 めに、生まれ育った家庭の平和な寝姿を見つめて、本の 寸が寄ご振種 2 公理〒旺郵刷 味を楽しめるのは嬉しいで当にそう思うのです。 印 イす、と便み 寄 まに」郵 」日者 すね ) 【いめ付・ ( 飯塚 ) 月発発 1 0 : 55 13 : 15 14 : 15 編集後記 ( 良田 )
であるてんかんを例に考えてみつまり、そのてんかん患者さんが この薬剤が一番効く、他のこの たいと思います。てんかんにはどのような症状 ( 発作型 ) を示す類型分類ならば他のこの薬剤が 号 効くということもわかっている 実は 2 つの分類方法がありますのかという症状に基づく分類と、 ( 図 2 ) 。てんかんには発作分類、類型分類と言われる原因に基づので、「症状から原因を類推し、 いた分類があります。 第一選択薬が定まる」理想的な N < てんかんの診断のた 形となっています。 か薬薬 まめにはまず第一に詳し 療ん択択 定 注目されるアメリカの研究 治て選力選 がく詳しく、その人がど 町第て第薬 んな発作を示すのかを精神病については現在われわ 選観察します。そして、れはやと言われる 治 第この発作がある場合に症状に基づいた分類方法は持っ 、ト 0 一物 」は類型分類 ( 原因に基ていますが、原因に基づいた分 群的 づいた分類 ) のこれに類を持っていません ( 図 3 ) 。 か をあてはまる、他のこの現在の症状に基づく分類である い発書塰熱はて物第 ~ ーを 0 ん第を竹響年 号ロ年 中十籌を一物小要 当生発作がある場合には類やを原因に基づい 態型分類のこれに当ては た分類へ変更することは現実的 際の直 国学損物強 らまるということがわではありません。症状分類はこ 候減減性 和症員澱 意全作 第担ら のままで、新しく別の原因に基 状かっています。そして、 発発作ニ作 { 作 症この類型分類ならば、 づいた分類を立ち上げていくこ これは例えば、「恐怖というどの分子が、どの細胞が、どの とになります。そのためのプロ ジェクトがすでにはじまってい症状」はどの遺伝子が、どの分脳内回路が関わるかということ との脳内回を明らかにしていく研究です。 ます。アメリカのが子が、どの細胞が、、 という研究をすすめてい路が関わるか、あるいは、「不これが完成したならば、精神病 にたいして、無理矢理近い病名 安という症状」はどの遺伝子が、 ます ( 図 4 ) 。 をあてはめるのではな く、一人一人の症状を 詳しく観察し、脳のど こで何がどのように変 化しているかを高い精 度で推測することが可 じゅっぱ こ 能となり、現在の十把 3 ひとからげ 一絡げの「統合失調症」 という診断と治療から 脱却し、もっとオーダ , ー メイド医療に近い診断ー と治療を受けることが 可能となります。 ( きくやまひろき ) 図 3 Fuure Direction 症候学的分類 APA Diagnostic Clas 引れ ( a 目 on DSM-IV ・ TR 、リ、爾 Y ド験 0 第笋めー第一 ( 物 0 ⅵ物第 AOO 施さ曜意 0 朝物 0 物 , 破物 . 都 An 背験都ををを ( 1 応ぐ 0 物僕 0 を′ 物第′′第・れ 0 ′ト物・ ( 謝 ( 0 0 めれ 講ー第第電朝 20 0 をを 0 朝第似ーまⅳ・ 0 30 第 5 第れ場一 ( は・協物を 0 “ 0 第第 5 第 0 第 0 、 ゆい、 00 ′ 30 松 0r00 殤 ? の一にを物ま物′ぐ ( 物積 4 症候学的分類である DSM を生物学的分類に変える のではなく、新たな生物学分類を立ち上げ補完する 図 4 NIMH : Research Domain Criteria (RDoC) 目的 : デイメンション方式の変数 ( 座標軸 ) を探ること , 精神障害に関係する脳回路の解明を進めること Research Domain Criteria Matrix 生物学的分類 ーー第 ib 材、・ツ朝・一 ・ M ・ 0 国・・ 0 ・ 0 ′ 0 PhY*iOl%Y 日・物・ⅵ 5 ・ル P ・′・伊第・
家族をそういう発想でしかとらしてその指示に従う」などを えていないと思います。ですか謳った保護者制度はなくなりま ら家族も一人の人間として、人したが、なくなったからといっ 生を生きているのだ、というこて、家族がケアするのは当たり 前という意識が急に変わるわけ とが大切で、その認識を少しずではありません。 「家族も人生を生きているひ っ広げていくことが必要です。 もうひとっ変えないといけなとりの人間だ」という意識に変何 と いと思っているのは、本人と家えていくのは、なかなか難しい というと、「ひどい家族だ」と ことだと思います。これは、高支 言ったりしているわけです。 族の支援を分けるのではなく、 私自身も、 8 年前大学の教員本人を含めた家族全体をどう支齢者・身体・知的障害者の家族家 当 になり、家族支援を専門にする援していくかということが、専も同じで、日本における社会一 本 る ようになって、ずいぶん考え方門職の標準的な認識になるよう般の認識の問題だと思います。 め 眞壁かっては、子どもが精神球 が変わりました。京都の家族会に広げなければなりません。 のみなさんからも、「先生も成長良田「家族がケアをするのは疾患にかかると、医師が「お母 し したね、やっと私たちのことが当然」という認識は、今も変わっさん、働いているなんてとんで わ 少しわかるようになった」と一一一口ていないと思います。精神保健もない、本人のそばにいて看て われるようになりました。 福祉法では、家族が「本人に治やってください」というのが当特 多くの専門職の方は、今も、療を受けさせる」「医師に協力たり前でしたね。 新舂座談会 号 月 年 と っ 司会まず、佐藤先生からこの始まったということでした。 ね その時代から、家族は、当事 本会 座談会のロ火を切って下さい み 会局 る談 者本人が退院して地域で暮らす め座 会事家族がケアするのは当然という の会 求で ために欠かせない存在として、 凌合 認識は今も変わらない がマ 精神保健福祉の専門職にとらえ 会位 家テ ちう 大連族佐藤先日、綿保健福祉士の教られており、それは今も変わっ 子会家健 科書で家族会を担当執筆しましていません。専門職は家族が本 女者 しと ム福害神 ダ健障精 た。そのとき調べてはじめて家族人にどう関わりケアするかに多 ル保神国 わ何 くの関心が向いており、協力的 会の成り立ちを知ったのですが、 てとし、【一】ノ国善 者都紀薬物療法が始まり、患者さんがでない家族がいると「その家族 っ援ま " 席倞丿陳木退院するようになり、家族の協は問題だ」と言ったり、そろそろ た支い あ族な ( 会純が美鈴 > 力が必要になったことから、病退院というときに、家族が「退 に家こ か博 談 会 司院が家族に声をかけて勉強会が院させないでください。このま 年のお一夢藤田壁 新当を】。【佐良眞 < 開かれ、そこから病院家族会がま入院させておいてください」 わたしたちが求める - 本当の家族支援とは 8
を含む家族全体を支援していけ本人が当初は精神的にとても不もらってきなさい」といわれて、 ば、違ってくると思います。 安定でとても苦しむので、本人保健所で精神疾患の相談ができ 保護者制度をなくすというこ はもちろん家族も疲弊してくることをはじめて知りました。 とは、保護者に丸投げするのでし、家族が支えるのも大変に 個の家族に対応した情報と はなく、社会で支えるというこ なってきます。この 3 年間に、 日常生活の支援が必要 とですから、その支えがあれば、精神保健福祉の全体を注入でき 自然に再入院率が減り、べッドると、本人も家族もかなり楽に良田現在は、その保健所が統 を減らすことができるし、医療なり、支援者もやりやすくなる廃合され、少なくなって、家族 経済も改善され、地域のサービはずです。 の相談する場所を失って困って 援 支 スにお金を回すことができるは司会そこを大きく変換できる います。市町村や福祉の事業所 ずです。なぜ、国はそういうこ かということが大切なんですね。も家族の相談に対する対応が十家 の 当 とに気づかないのでしようか ? 眞壁娘が発病したときは、ど分できなくて、確かに、発病 3 本 佐藤入院中心の発想を変えるこに相談したらよいかわかりま年のときの情報が必要なんでする ということですね。発病して 3 せんでした。中学校の保健の先が、家族はそれを得ることがで球 ち 年くらいのあいだに、本人にも生が相談に乗ってくれて駒木野きません。 し 家族にも相当濃密な知識や情報の病院に入院しましたが、ソー 例えば、 1 回きりの家族教室 わ が与えられたりサポ 1 トがあるシャルワーカーから、「まだ などがあって、そのときは「情 集 と、こんなに多くの人たちが苦歳ですから、都の補助がもらえ報が得られてよかった」と思っ 特 しむことはないはずなんです。るので、保健所に行って書類をたとしても、 2 、 3 年もすると、 いないのに家族の関わりの良し 私も娘が病気になったとき仕ということは、イギリスでいう 号 事を辞めようか、迷ったことがあ「社会的な損失」ですよね。しか悪しを評価されるのは納得がい 月 りましたが、辞めなくてよかっし、今の日本の政治は、「まずきません。家族もいろいろな事 年 たと思っています。もし辞めては家族が介護」という考え方で、情があり、できることもあるし、 できないこともあります。結局、 いわゆる自助・共助ですね。 いたら、自分自身の人生がなく と っ 病院に連れていかざるを得なく なってしまうとまではいかなく ね 発病の大事な時期に支援がない なったときも、誰かが手伝って ても、社会とのつながりは持てな 効率の悪い日本の精神医療 み くれるわけでもなく、家族の責 くなるでしようし、孤立した状態 で悶々とした人生になったので良田もし、「家族がケアせよ」任になるわけです。 日本の精神医療全体をみる というなら、少なくとも家族に はと思います。 働き盛りの人が仕事を辞めるしつかりとした知識と情報を与と、効率が悪いやり方だと思わ えるべきだと思うのです。しかざるを得ません。つまり、高い し、ほとんど与えられずに、何値段のする民間移送会社を使っ て入院させ、入院先の病院でま もわからないままケアせよとい うことになるので、当然、間違ったたくさんのお金を使うことに たことをしたりするわけです。なります。そして退院して、ま すると「お母さんがそんなことた悪くなって、移送して再入院、 を言うから悪くなった」と非難というように、無駄なことをく される。何も情報が与えられてりかえします。それより、本人
もくじみ 月刊 2014 1 月号通巻第 81 号 新年のごあいさつ 1 知っておきたい精神保健福祉の動き 2 お知らせしますみんなねっとの活動 4 特集【新春座談会】 わたしたちが求める本当の家族支援とは何か < 出席者 > 佐藤純・良田かおり・眞壁博美・鈴木紀善 ( 司会 ) 6 絵を描く人たち⑩時代と絵 ( 織田信生 ) 16 私と子どものあゆみー母として 息子と私 ( 飯塚壽美 ) 18 街の診療所からのお便り【連載 80 】 ( 増本茂樹 ) ・・生き方を変える、遺伝子の働きを変える・・・ 22 わかりやすい制度のはなし《その 48 》 ( 木全善治 ) 三障がい同一の全科医療費助成をめざして一一愛知県の経験から 26 統合失調症はとこまでわかったかーー連載翁 ( 菊山裕員 ) 単一精神病論 30 「みんなねっと」電話相談 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 34 回 ) 34 TEL03-6907-9212 受付時間 : 月水金 10 時 ~ 15 時 みんなのわーー - 読者のページ 36 【表紙の糸会と作者の言葉】分かち合い ( 鈴木賢一・埼玉県・アキーラ ) ぶよぶよした愛らしい表情のユルキャラたちが、お互いの持てる食べ物を分け合い、 和が生まれている様子を表現しました。 新年のごあいさっ 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会理事長川﨑洋子 あけましておめでとうございます。 本年もみなさまにとって、お幸せな年になりますように 願っています。 昨年「障害者権利条約」が批准されました。私たちにとっ て大変喜ばしいことです。そして、特に私たちに関係する法 改正として、「精神保健福祉法」と「障害者雇用促進法」の 改正がありました。「精神保健福祉法」の改正では、保護者 制度が削除されました。精神科医療に関して、指針を定める ことが決められ、地域生活への移行もうたわれています。精 神障がい者が自立して生活ができる地域の基盤体制づくりが 必要です。また、「障害者雇用促進法」においては、精神障 がい者の雇用義務化が決められました。 それぞれの法改正には今後のさまざまな課題があり、医療 保護入院における家族等の同意の削除や雇用環境の整備な ど、今後も積極的に訴えていかなければなりません。 当会として、家族も本人も地域で安心して生活できるよう、 引き続き取り組み、英国において実践されている訪問による 家族支援を日本においても普及させていきたいと思います。
、知っておきたい すところが書かれていますが、 利擁護に対する調査研究のため号 精神保健福祉の動き それらをどう有機的に結び付けの調査項目の検討が行われまし 年 現実のサービスにしていくかとた。当会としては「精神につい 0 精神障害者に対する医療の提 いう横軸がない表現になってい ては精神保健福祉士が重要な役 と っ 供を確保するための指針等に関ます。例えば退院後に困った問割を果たしているので社会福祉 ね する検討会【第 6 回・匐月行日】題が生じた時、誰がマネジメン士と同様の位置づけで当たってな み 今回は「指針案」の中間まとトしてアウトリーチや訪問看護、ほしい」ということを伝えまし めについての報告とそれに対す福祉的援助につなげていくのか た。報告事項として、平成年 る論議、さらに岩上構成員、近といった視点では想像しにくい度の「日常自立支援事業の実施 森構成員からのヒアリングが行と感じます。指針ではあります状況及び動向について」「総合的 われました。岩上氏からは、指が、もう少し具体性がほしいとな権利擁護体制の構築に向けて」 の報告書が出されました。 針の検証と推進体制が必要であ思います。 ること、そのためにも常設の検 討会の設置が必要等の意見が出■地域福祉権利擁護に関する検 されました。近森氏からは精神討委員会【平成年度第 1 回・■自動車運転の死傷事故に関す 匐月日】 科領域におけるチーム医療につ る法律ー一定の病名を挙けて罰 いて、近森病院総合診療センタ 全国社会福祉協議会にて、会則対象にすることに反対 ーにおける福祉と医療の連携が議が開催されました。地域にお Ⅱ月 1 日、「自動車の運転によ 紹介されました。 ける権利擁護体制の構築の推進り人を死傷させる行為等の処罰 に関する法律案」の審議があり、会参加の流れに逆行するものでく、障がい者間でサービスに格 差があり、これも差別といえま 衆議院法務委員会に参考人が出あることを訴えました。 関係学会からも一定の病名をす。すべての差別をなくす一歩 席しました。日本てんかん協会 の久保田英幹副会長、日本精神挙げて罰則を設けることに反対として条約の批准を期待してい 神経学会の三野進理事、当会かの意見が出されましたが、法案る」と訴えました。 ら川﨑洋子理事長が、それぞれは参議院の審議を経て、Ⅱ月☆月 4 日の参議院本会議障害 日に成立しました。政令を定め者権利条約の批准が可決されま 意見を述べました。 久保田氏は、自己管理は必要る際に関係者の意見を吟味するしたー こと、必要に応じて見直すこと、 であるが、てんかんであること ■社会保障審議会障害者部会 イコール危険であるという議論病名そのものでなく症状に着目 は不備であると述べました。三して適用すべきこと、差別を助【第回・信月日】 今回は、①障害支援区分への 野氏は、精神疾患のある人が自長することがないよう努めるこ 見直し②障害者総合支援法に 動車事故を起こしやすい科学的となど附則がつけられました。 規定する障害福祉計画の基本指 根拠はないことをわかりやくす 針の見直し③その他についてき く説明しました。川﨑理事長か 0 障害者権利条約について の 議しました。 らは、本人も家族も精神疾患に民主党ヒアリングに参加 福 Ⅱ月日、国会議員会館で民障害支援区分への見直しにつ 対する偏見が助長されることに 健 いては、当会から「従来、精神保 不安を持っていること、ルール主党ヒアリングがありました当 精 会としては、「私たちは障がい者障がいが一次判定で低く判定さ を守り安全運転している障がい 者に不安を与え、障がい者の社として差別されているだけでなれていたものを是正したことは 4
の自立をめざすためには、粘り後の家族のあり方」「就労継続支は、当会の本條副理事長が参加 し、「保護者制度が廃止されたこ 強く取り組んでいくことの大切援型施設の取組」「スピーカー さ、今できることをたとえそれズビューローの取組」の 4 分科とは評価するが、医療保護入院 がどんなに小さなことでも、継会でしたが、 2 時間の時間はあにおいて家族の同意要件が残っ 続して取り組むことが大きな成っという間に過ぎ、実のある分たことは極めて遺憾であること」 「『一般医療にも家族にも説明す 果に結びつくということを目指科会でした。 るインフォームドコンセントが し設定したものです。 初日は「精神疾患や精神障が■第 7 回精神保健フォーラム開あり、それと同様』との厚生労 いに対する偏見と普及啓発活動」催される 働省の説明には違和感があるこ と題し、東北福祉大学の講師・ Ⅱ月日、「変われるのか ? と」「入院医療中心から地域での 動 菅原里江氏の基調講演がありま病院、地域ー精神保健福祉法改医療福祉にしていくためには、 活 の した。続いて「しあわせについ 正を受けてー」をテーマに、精訪問による家族支援を日本に根 と っ て」と題して、秋田ふきのとう神保健従事者団体懇談会の主催付かせていくことが大切である ね 県民運動実行委員会会長の袴田でフォーラムが行われました。 こと」「精神障がい者だけに無い ん 俊英氏に記念講演いただきまし午前中の基調報告、特別講演障害者相談員制度の法制化も必み す た。両者ともわかりやすい口調の後、午後、「法改正における医要なこと」を意見しました。 ま し での講演は好評のうちに終わり療と地域の連携」と「保護者制 せ ら ました。 度廃止後の権利擁護」のシンポ 知 お 2 日目は分科会「私たちででジウムが行われました。 きる家族相談」「保護者制度撤廃保護者制度のシンポジウムに 0 月 0 、Ⅱ日の 2 日間にわた 2 日目は、「保護者制度につい 評価するが、行動援護に関する 号 って、のべ 460 名の参加で開て」「当事者研究 5 べてるの家に 基準の見直しでは、精神障がい 月 では自傷・他害しか該当するも催しました。広島県・広島市のならって—」「地域での生活」の 年 のがないので、十分評価できる共催のもと、実行委員会を立ちテーマで分科会を開催しました。 か疑問であること」「基本指針に上げて取り組みました。大会の各分科会も活発な意見交換がな と っ テーマは「つながってひろがされました。当事者が自立でき 関しては、学校教育、教職員に ね な って地域に生きる」です。 る環境づくりのためには、家族 対する精神疾患、人権等の研修、 ん 地域での学習等に取り組む必要第 1 日目は広島県から「精神の支援も大切であることを認識み があること」「その他、管理者、保健福祉法の改正」について行すると同時に、家族会の必要性 サービス管理責任者等、指導者政報告がありました。基調講演も確認された 2 日間でした。 層が虐待を行っている事例が多のテーマを「障害者権利条約と いのは問題があること」などの私たち」とし、広島大学大学院■北海道・東北プロック家族会 教授の横藤田誠先生が話しまし精神保健福祉促進研修会秋田大 意見を述べました。 た。予想以上に反響は大きく、「具 会を開催秋田県連 。お知らせします 体的でわかりやすかった」「感激 大会テーマを「小さなことの した」などの感想をいただきま積み重ねで大きな成果を」とし みんなねっとい活動 した。引き続き、「困っているこてⅡ月 5 、 6 日の 2 日間にわたっ ■中国プロック家族会精神保健と、支援してほしいこと」をテて開催しました。大会テーマは、 ーマに各県からの発表でシンポ私たちにとって暮らしやすい地 福祉促進研修会広島大会を開催 ジウムを行いました。 域社会を構築するため、また真 広島県連
いても、同じことが一一一一口えますね。ね。ですから、地域に今何が足です。「本人や家族は大変な状 ですから、その人の地域生活をりないかを、お互い話し合って、況で暮らしている、自分たちが 支えていくために、医療と福祉うまく連携しています。出雲で訪問しただけではどうにもなら 全体を一貫して見渡していけるは、スタッフ同士の交流が盛んない人たちがたくさんいる」と 人がいるといいのですが で、医療も福祉もお互い力をあ いうことがわかり、病院に通っ 眞壁地域にそういう人がい わせてサポートしないと当事者てこれる人だけを相手にしてい て、その人が入院しても、その一人一人の生活がどうにもならたのではだめだということ、そ 人の入院先に訪問して、本人のないんだということを、みんなのためには地域でネットワーク 何 と 気持ちを聞くとかの支援をして思っているのです。大きな制度を組まなくてはならないという 援 支 ことが、わかってくるのです。 くれる人がいるといいですね。 も大事ですが、まず、そういう 族 家 そういう人がいると、医療機関ふうに、一人ひとりのスタッフ の 訪問で家族が置かれた実態を知 当 も含めて、いろいろなところをつの意識が変わっていくことが、 本 ると専門職の意識が変わる る なげてケアマネジメントしてく大事ではないでしようか。 め れるので、とても安心ですね。 訪問医療が増えてきて、本人司会私も福島の「あさかホス球 ち 佐藤出雲の地域サポートを見と家族のニーズがよく見えるよピタル」の取材に行ったとき、 し 学しました。人口万というサうになってきたのだと思いまそこの精神科医からも、「地域 わ イズもちょうどいいのですが、す。精神病院がアウトリ 1 チをに入って病気の理解も進んだ」 集 はじめると、それに関わったスということを聞きました。 病院も施設も訪問の人たちも、 特 お互いみんな顔見知りなんですタッフがみんな変わっていくの良田昔は、本人と家族は対立す に行ったりというのが難しい場 教室で受けたことも忘れてしま要だと思います。 うのです。それほど、日常が大眞壁やっと医療につながった合が多いのです。しかし、本人号 月 のことを一貫して知っているの 変なのです。個々の日常生活ととしても、医師の話は 5 分 5 川 年 分程度。「じゃあ、この薬出しは家族です。本人が病院に行か いうのは、家族教室のような じゅっぱひとから 十把一絡げの情報で解決できるておきますから、必ず飲ませてなくなったら主治医は知らな と っ ことではありません。それぞください」で終わりです。あと い、福祉の事業所に通所しなく ね ~ な れの家庭で事情が違うし、そのは、家族に任されるのって、何なったら支援機関もわからない ん み 家族に対応した情報や支援が与かおかしいという思いを持ってわけで、結局は、家族以外は、 えられないといけません。混乱 いました。やはり、日常生活がブッ切れの情報しかわからない のさなかにある家族を個々にきできるような支援が必要だったのです。ですから、「この人の ちっとケアしていけることが必のではと、後から思っています。担当ケアマネジャーは私です」 という人をつくることが必要で 本人のことを一貫して知ってい はないかと思います。総合支援 るケアマネジャーが必要 法で相談支援の仕組みが変わっ 佐藤ところで、最近になっててきているので、個々に家族・ 気づいたことですが、家族はケ本人の担当ケアマネというサー アするだけでなく、ケアマネもビスをつくっていくことが大事 しているのです。しかし、多く だと思っています。 の家族は、情報を収集したり見良田福祉だけでなく医療につ こ
と学んでもらうことを、一人ひ困ったときに話し合える技術をがら、みんなで話し合いができ とりに対しておこないます。疑身につけていきます。それは、 ることが大切です。 問に答えて、こうなのではとか、家族会議として発展していくこ 本人と家族の方々に、「ファ ああなんじゃないですかというとになります。全員がそろわな ミリーワークを受けてよかった ように知識も確認します。 くても、家族の中で一人でもことは ? 」と聞くと、本人から 次に、家族 cnook-" のように、 ファミリーワークを受けてみた「お父さんとお母さんの仲がよ 本人にうまく伝わるように、亠目 いと、という人がいたら始めらくなったこと」と言われ、そう カ 定的にものを言う練習がしたい れるというものです。 いう効果が出るのかと驚きまし 何 という家族がいたら、を と それは、導入すると、家族にた。病気の知識もほしいですが、 援 支 おこないます。また、再発のサとっても、本人にとってもとて家族がほしいのは、今よりよい 家 インを確認します。こういうサも大切な力になると思います。 関係で家で暮らすことができる の 当 インだと本人の調子が悪くなる こと、これが一番ほしい 本 ファミリーワークでお父さんと る ねと確認し、その時は、どうやっ 司会そういうことを進めるこ め お母さんの仲がよくなった 求 て切り抜けるかを、本人・家族・ とで、再発率も下がってきてい ち スタッフも自覚しておこないま佐藤本人に「一番いやなことるというデータも出てきている し す。 は ? 」と聞くと、「お父さんとようです。 わ コミュニケーションが上手にお母さんが、自分の前でため息 そろそろ、まとめに入りたい 取れるようになって家族で話しをつくこと」だそうです。本人と思いますが、最後にみなさん特 合いができるようになったら、の言いにくいところも確認しな から一一一一一口ずつ、お願いしたいと るものだと専門家は思っていたわれている家族支援 ( ファミ ファミリーワークは、在宅で家 ようですね。本人は家族の不満を リーワーク ) の話をすると、訪 号 族全体のニーズを見ておこなう 月 一 = ロうし、家族に会うと、本人の不問支援をしているスタッフから 年 満をたくさんいうので、どちらのは、「これは絶対やらないとだめ良田生活の場でおこなうとい 味方になるかということですと、ですね」「身につけないとだめでうことがとても大事ですね。一 と 支援者は本人の味方になるのですね」という反応が返ってきま時、家族療法で、家族の言い方っ す。 す。 がど , っとか、関わり方がど , っと ん み しかし、訪問してみると、本家族と本人を住んでいるとこ か、結局、家族を責めてしまっ 人と家族がいっしょに生活してろで支援するので、「家族・本たということがあり、それは意 いて、別にケンカしているわけ人それぞれをどのように見たら味がないということになりまし でもない、つまり家族・本人をよいか」とか、「どう働きかけ た。しかし、このファミリ 1 ワー ひっくるめて支援しないといけ たらよいか」ということに、もクは、在宅に行って、家族全体 ないということが、訪問して初のすごく関心があるのです。 を客観的に見ながら、全体の めてわかるのです。 これからアウトリーチや訪問ニーズ、家族一人ひとりのニー 佐藤スタッフもそういう家族看護などがどんどん充実してい ズを見ながらおこなうというこ や社会の実態を学ばなければ、 くので、訪問家族支援についてとで、今までとは、ぜんぜん違 支援も何もあったものではない知ってもらうのは、とても大事うのではと思います。 と思います。 です。 佐藤具体的には、家族と本人 ですから、イギリスでおこな に、病気・治療の知識をきちん