ると、そこでは神経細胞の細胞です。炎症が起こると局所の血れほどすぐには増えたり減った 膜が破れて、中にある <+0- が流や糖の取り込みが増え、一過りしないのに、陽性症状や急性 外へ漏れだしているということ性にその部分の活動性が亢進し期症状はしばらくするとおさま を示すため、ミクログリアは活ます ( けがをした所が腫れてく ります。実は陰性症状は確かに 性化され、初期にはミクログリるのと同じです ) 。 脳体積減少の程度がひどいと陰 アが直接的になどの脳 性症状も強まるのですが、陽性 幻聴の正体は、脳内の炎症反応 の肥料を放出し、神経細胞を修 症状に関しては脳体積減少の程 復します。その程度で済む場合 統合失調症患者さんの脳では度には間接的にしか関係しませ にはいいのですが、神経細胞の神経細胞が枯れかかるような変ん。実は陽性症状の強さは炎症 ダメ 1 ジが重度で修復不能であ 化を起こし、脳の体積が減り、の強さと関係します ( 図 1 ) 。 る場合にはミクログリアはそのそれによって病気の症状がおこ つまり、統合失調症の急性期症 カ 神経細胞を排除するために炎症るのでしたね。しかし、それで状は脳の体積減少を修復するた っ を起こします。炎症反応の最初 は理解力の低下や陰性症状などめの炎症反応をみている、統合 わ で の物質は、ル の脳の活動性の低下による症状失調症の急性期の症状は風邪の ま 0 、ルー 6 という炎症性サイト ど は説明できるけれど、幻聴や妄時の発熱のようなものだという カインで、ミクログリアが作想や興奮といった脳の不適切な ことになります。幻聴には脳の 症 り出します。「ここに大きな事活動亢進による陽性症状や急性左上側頭回という音声言語を司知 ム几 故が起こっているからみんな集期症状に関してはうまく説明でる部分が関係しますが、そこの まってくれ」と警報を鳴らすのきません。また、脳の体積はそ体積が減るだけならば、言語的 連載⑩ 統合失調症は 新科室 号 どこまでわかったか 所医教 月 究阪学貴 研大医 年 学・神裕 神病山 病の鬻は脳の炎症反応か と 精山菊 阪武学 っ 大阿大 ね ん な変化を起こし、脳の体積が減理的ですね。死にかけた人が適み グリア細胞の活躍 少するのでしたね。神経細胞が切に助けてくれと正しい連絡を 脳の中には神経細胞だけでは枯れていくと脳の中では修復のできるとは限らない、しかし、 なく、アストロサイトやミクロための「炎症」が起こります。血のにおいがする方向へ進むな グリアといったグリア細胞と呼神経細胞の中には <E*Q-«というらばかなりダメージを受けてい ばれる細胞があり、神経細胞の物質が非常に高濃度に含まれてて意識を失っている人でも探し 働きを調節しています。脳に炎 いて、細胞外の <E-«= は非常に当ててあげることが可能です。 神経細胞を助けてあげる場合も 症が起こった際には神経細胞の低濃度となっています。 ネットワ 1 クを修復するために 傷ついた神経細胞を探し当てこれと同じです。ミクログリア 細胞は非宀吊にに敏球 ) に一反 これらのグリア細胞が活躍しまるにはどうしたらいいでしよう す。統合失調症の患者さんの脳 か。「けが人を探すには血のに応するように作られていて、ミ では神経細胞が枯れかかるようおいがする方向へ進む」のが合クログリアがに暴露され
こと理図 1 ミクログリアの活性度と統合失調症の陽性症状は相関がある とい解 はうカ な異が い常悪 はなく 6 ず活な で動る 5 す性だ がをけ もでト、 4 体た 積ら幻 減す聴 3 起に少 異に り常反 、な応 し よ日 い声て は言炎 ず語症 の活が 図 2 統合失調症の急性期症状は炎症ー修復反応 声動起 をがこ 1. 神経細胞が枯れカ功、るような変化を受けると 認脳る 識内た 2. 細胞内 ATP が細胞外ー、漏出する しでめ 3. ATP はミクログリア表面にある ATP 受容体を介してミクログリアを活性化させる 4. 活性化したミクログリアは BDNF を産生し、神経細胞の修復を試みる のて 5. 障害が重度で直接的修復が不能な程度となると、ルー 1 広 TNF-a 、ルー 6 など だしの炎症性サイトカインを放出し、炎症ー修復反応を開始 クとま ロ考う 6. 炎症性サイトカインはアストロサイトに作用しい L ー 4 、ルー 8 、比一 10 などの抗炎症 性サイトカインを放出する グえ リらそ 7. 抗炎症性サイトカインはミクログリアを活性化させ、サイトカインを介したグリア アれれネットワークにより炎症ー修復反応が進展する ( 急性期症状 ) がまが 8 コ L ー 4 の増加は BcI ー XL を増加させるため、適切な炎症反応は最終的には修復 炎す幻を目的とし、神経保護的な役割を持つ。 症。聴 サ正 イ体 ト な カインを放出すると、炎症性サストロサイトは抗炎症性サイト 炎症が起こる理由の違い イトカインによりアストロサイカイン ( 炎症終息に向かうサイ 非定型精神病の急性期症状が トカイン ) を放出します。炎症 トという細胞が活性化され、ア 統合失調症の急性期症状と似て の初期にはミクロ て いる理由は、急性期の時には脳 グリアが優勢なの 性生 ~ 衣生活産 病患因靃 ですが、最終的にの中で起こっていることは同 患ネ 、ヒ 1 サ一・産 反 疾精疫↓い はアストロサイトじ、つまり、同じように炎症が 舌、スト >< の型因汽 種定己体免期「 療 が優勢になり、ア起こっているからです。しかし、 ムロ 異非自身感 ロロ 1 4 」ミミⅱアⅡ ストロサイトが出炎症が起こる理由は違います。 1 ーっ乙 0 4 ・ 0 生冂 異 統合失調症は脳体積減少を防止 す抗炎症性サイト 因 カインのうちルーするための生体の防御反応とし 堤 カ 病 哉 て炎症が起こるのに対して、ド 4 が高まり、ルー っ 病病 4 が強力な神経細定型精神病は自己免疫疾患が原 わ 精う で 躁 硲胞死抑制物質で因で炎症が起こっています ( 図 ま 定 こ 菊 非正下。 あるーを増や 3 ) 。原因が異なり、非定型精神 ど 調 し、脳体積減少を病では基本的に脳体積減少はみ、 失 図 調 食い止め、炎症ーられないために急性期症状が終 失 修復反応が終了しわった後には理解力の低下や陰統 性症状などが残らないのです。 ます ( 図 2 ) 。 ( きくやまひろき ) 7 ◆ ◆ eppq POÖJ OA = 0 / ) ミう写一も 2 0!l())d0de 菱 ~ も一 qns 簽 ' 一イ = löfl ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 修復機転としての炎症 ( 急性期症状の表出 ) 1. ミクログリア活性化 2. ミクログリアがルー 1 ß産生 3 コ L ー 1 日がアストロサイト活性化 4. アストロサイトがルー 4 を産生 5 コ L ー 4 が BcI ー XL を産生 ◆ 々イ 2 30 20 25 陽性症状の強さ ( PANSS 陽性症状スコア ) "l'akano, A. , Arakawa, R. , lto, 日 . , et al.:lnt 」 \europsychopharmacol, 13 : 943 ー 950 , 2010. 菊山裕貴 , 川茂聖哉 , 堤淳ほか : 精神科治療学 , 25 : 1233 ・一に 39 , 2 田 0. みんなねっと 2014 年 5 月号 32