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検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第87号 2014年 7月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第87号 2014年 7月号

号 月 集奈良県で福祉医療制度が実現 年 -4 特 2 月実施に向けて県と市町村が協議中 と っ ね 2 年前に精神障害当事者や家 県の精神障害者生活アンケート み 族、支援者が連携し「精神障害 0 、 者の福祉医療を実現する奈良県 ~ 余裕なく医療費負担大を物 日一そううつ病や統合失調症このため県は来年度か 5 などを患っている精神障害の適用を検討するため 。。第・お会議」をつくり、要望活動をし 月者の生活実態を調べた県の月にアンケ 1 トを実 アンケート結果が日公表神障害者保健福祉らで まてきました。実現までの経過を ′され、暮らしに余裕がな持者 6742 人から , 5 く、医療費の負担が大きいに約 1 ~ ) ) 、ー , 報告します。 成現状が明らかになった。精送し、月 神障害者わでつくる市民団率・ 3 体は集会を開き、医療費のた。 磊聞手帳 1 級・ 2 級は全診療科 1 自己負担分を助成する「福一回答 2 祉医療制度」に、すべての一 7 割を ~ 医療費助成制度今 , 睾安 3 燾日の入院・通院費を助成 精神障害者を含めるよう改 ~ は万年 第て毎 版 制匿重度 00 体、「的一 = 。 " 手帳 1 、 2 級所持者に県精神障 - 者〈 0 医療費 3 1 障害者の通院・入院時の医や生活 一療費を助成する市町村の事ており△ 父、。を = 00 墨。 , 、 , 。「藤井会」病院 0 左奈良県は 2 月日に発表した 業で、県が半額を補助す来ず、版 る。だが、精神障害者は精る状 3 裟 , 希 = 。。。耆 , 」。 = 昻建設計画を採択仕平成年度予算 ( 案 ) で、精神 奈神科通院の治療に限られて暮ら ~ 障害者〈の医療費助成は、一ば、すべての診療科の入保第療機関の指定取り療聞障害者への医療費助成を川月か おり、適用を求める要望ががない ~ の負奈 ~ これま「 ) 精神科の通院治療】院、通院に適用される。消し処分を受けた東明香芝医新 一二強くなっている。 のみに限られており、制度一助成を受けるには領収書病院 ( 香芝市 ) の後継病院を ら実施するとして、 1 億 6 千万 奈の拡充を求める声があが 0 一を添え ( 度を実施する市を再公募していた県はい うち社会保険本人と生活保護の じですが、「福祉医療」ではなく、 円を計上しました。 約人は助成の対象外で 内容は、 * レセプトとは、患者が受けた診療につい ての明細書のことで、 1 か月ごとに医療機関 【助成対象】精神保健福祉手帳が保険者 ( 市町村や健康保険組合等 ) に請求す。 する診療報酬明細書のこと 1 級、 2 級所持者。全診療科の 福祉医療制度とは 入院・通院。 現行の「精神科通院医療費助成 重度障害者が健康で安心して 【所得制限】老齢福祉年金の所の拡充」としています。 予算は 3 月日に県議会で可日常生活を送るために、医療費 得制限基準。 の自己負担を軽減・免除するも 【自己負担】通院 1 レセプト * 決成立しました。 あたり円 / 月、入院 ( 凵 県内の精神保健福祉手帳は、のです。市町村が重度心身障害 1 月末日現在、 1 級 954 件、者に医療費助成をしていて、多 日以上 ) 同—ooo 円 / 月 ) くの都道府県は助成費用の一一分現 【給付方法】「通常償還払い」 ( そ 2 級 4436 件、 3 級 1257 1 カ 1 ・ 2 級で手帳所持者のの一を補助しています。 の都度還付請求 ) としたが、身件で、 度 都道府県の制度に上乗せした 別 % がカバーされます。 体・知的障害者と同じ「自動償 療 現行の奈良県における通院医り、単費でしているところもあ医 還払い」への変更を求めた。県 は「自動償還払い」 ( 最初に手療費助成は、手帳がなくても自ります。自治体によって手帳の 県 対象等級が異なり、自己負担や 続きすれば、以後毎月自動的に立支援医療の受給者証を持てば 良 奈 還付 ) に変更し、川月実施に向月額円の自己負担を除い所得制限なども異なっていま 集 す。身体障害者と知的障害者に て助成されます。受給者証は 1 けて市町村と協議中。 特 内容は身体・知的障害者と同月末日現在 1 万 2492 人で、は全国の自治体で適用されてい z 〇法人奈良県精神障害者家族会連合会 奥田和男

2. 月刊 みんなねっと 通巻第87号 2014年 7月号

樹 茂 ・ : る薬は " と 話し合って決める ~ ・・ 本 連載時回 組織 ~ というタイプの妄想では 〈噂話をされている〉 「通勤の時にも、つけてくるないようです。世の中がそんな に布いのは大変なことですが、 「職場の同僚が自分の噂話を人がいるようで、怖いです」 あなたはそんな風に感じるの統合失調症の妄想としては軽症 している」と O さん ( 歳代後 ね。相手は 1 人ですか ? 何人です。 半の女性 ) は言われます。 「仕事中もひそひそ声がして。かが連絡し合っているの ? 〈困っています〉 しいえ。高校生の男子が固 私の身体は固くなり、作業の手ス 0 さんは経理係で、今の会社 まって通ると怖いです」 が動きません」 そうですか。男性の集団を『怖に長く勤めておられますが、受 そんな時にはどうするの ? 「じっとしています。とてもい』と感じる女性は結構おられ診のたびに「周囲から見張られ ている」と訴えられます。 ますよ。 辛いです」 前回は「会社で、新入社員の どうやら " 連絡し合っている それは困りましたね、と私も 歓迎会の幹事が当たった。、 とう去年の幹事に教えてもらいま科医は統合失調症と診断するの したらよいか分からない」と一 = 〕しよう。案外、簡単かも知れまですが、職場では " 精神病を持っ われ、「くじが細工されていたせん。 ている ~ と思われていないのか らしい」と訴えられました。 2 週間後の今回の受診では、 も知れません。それとも " 精神 妄想が悪化したと私は思い、 歓迎会はもう済んだらしく、言病であっても、必要な仕事がで 薬をどうしたものかと考え始めわれませんでした。これは『最きれば良い ~ という考えでしょ たところ、「いえ、今の薬で大悪』と言って人をあわてさせ、 丈夫です」と言われます。 〈薬を変えたくない〉 方に回って落ち着くというやり 方ですかね。 精神科医は、目の前の患者さ 〈病気を隠している ? 〉 く生きて人生に自信を持てるよ O さんは、自分の行動を説明うになるために、薬を使って患 する声や制止する声が今もあり者さんの悩みを減らそうとしま お の ますし、 " 自分のものではない す。そして、最も少量で効果が ら カ 考えが吹き込まれる ~ と感じた出て、不快な作用は少なくなる 所 療 こともありました。最近も一日ように、工夫します。でも、 o 中、周囲の " 危険かも知れない さんは今のリスバダール 3 と街 ことが頭から離れません。精神睡眠薬 3 錠を変えるのを嫌がり 街の 診療所から のホ便り しげき 増本クリニック院長 みんなねっと 2014 年 7 月号 26 ましもと

3. 月刊 みんなねっと 通巻第87号 2014年 7月号

市町村はありません。そこでや医療費負担、受療抑制などの 2013 年 1 月 52 月、当事実態を調査することになり、実号 月 者、家族、支援者が全市町村 現会議は県と協議の場を持っこ 年 4 ( 告を訪問して就労が困難な実態をとになりました。 の伝え、制度の必要性を説明して 調査は、手帳所持者 と 現市町村独自での実施を求めまし名のうち名を抽出調査っ 実 亠な た。ほとんどの市町村は「要望しました。調査項目は必要なも ん み はよく分かるが、制度は県と一 のに絞る。精神科病院と診療所 体で実施している。単独ではでにも通院・入院者の統計調査 きないが、県がすれば実施する。 と、院長にはアンケート調査も いての考えを聞き、結果を公表県に実施を働きかける」との回行う。などが決まり、 8 月に実 しました。 答でした。文書回答も全市町村態調査、 9 月—2 月に集計・分 からいただきました。 析をして、川月末に結論が示さ 市町村キャラバン れました。「平成年度予算へ 県が生活実態調査 の計上も視野に、調査を早めた」 福祉医療制度の実施主体は市 町村です。お隣りの和歌山県海昨年 3 月 7 日県議会で議員のとのことでした。 南市などでは、県の制度がな質問に、荒井正吾知事が「精神 第 2 次市町村キャラバン 障害者の生活実態を調査する」 いまま市が単独で実施してい ます。しかし奈良県では実施と答弁しました。県が生活状況平成年度予算が視野に入っ たことで、取り組みは急速にヤ一致で採択されました。このとコミに発表したため、その内容 マ場を迎えました。早期実現をきの傍聴参加者は名。 2 月 7 と報告会の模様が、翌日の新聞 目指して第 2 次の市町村キャラ日の県議会本会議では、「障害各紙に報道されました。 、ハンを、 7 月後半—2 月に実施者差別をなくす奈良県条例の制報告会は当事者、家族、支援 しました。県の動きを伝え、市定を求める請願」とともに全会者など 237 人が会場を埋めま 町村が主体となっての早期実現一致で採択されました。この日した。県議会山下カ議長、厚生 委員会小泉米造委員長をはじ は名が傍聴しました。 を重ねて要望しました。 め、人の議員も出席しました。 県議会への請願活動 挨拶で山下議長は「 9 月議会 県議会の理解がなければ、福請願は採択されましたが、予算では皆さんの請願と、差別をな 祉医療は実現しません。昨年 8 が計上されなければ運動は実りまくす条例を求める請願と、障害現 月日から 1 か月かけて、県議せん。本番はこれからです。月者関係の 2 つの請願を全員一致 度 会各会派に資料を手渡し、説明県英ムを控えて、実現会議で集めで採択した。問題は施策の中味制 と併せて請願の紹介議員のお願た人のアンケート調査とである。議会も努力して、全国医 3 番目 * の福祉医療となるため韲 いをしました。各会派から 1 名県が実施した調査の墾ロ会を、 と無所属議員が紹介議員になっ月日に設定しました。地域家族の一翼を担いたい」と決意を披県 れき 奈 会は地元選出の議員に、墾ロ集会瀝しました。小泉厚生委員長は てくれました。 集 * 精神障害者保健福祉手帳 1 級、 2 級 請願は厚生委員会に付託さ参笳をお願いして回りました。こ 特 所持者に、全診療科の入院・通院対象 で医療費助成を実施しているのは山梨 れ、 9 月日の同委員会で全員の日の朝、県が調査結果をマス 県と岐阜県です。 墳神陸害者の福社医療を実現する奈良県会、 精神障害者の生活実態調査報告会 Ⅱ実 : 門

4. 月刊 みんなねっと 通巻第87号 2014年 7月号

役職プロック 氏名所属 ( 都道府県 ) から変更されるこ ( 新 ) 理事長近畿 本條義和兵庫県 とになりました。副理事長甲州・東海木全義治愛知県 ( 新 ) 副理事長関東 松澤勝東京都 報告事項 3 はメリ理事 北海道・東北阿部文博秋田県 関東 飯塚壽美埼玉県 デンファミリーワ理事 ( 新 ) 理事関東 眞壁博美東京都 ークについてで、 ( 新 ) 理事近畿 倉町公之大阪府 本條理事より今後 ( 新 ) 理事北信越星眞人新潟県 中国 理事 濵﨑智熙鳥取県 の予定が説明され ( 新 ) 理事四国 吉村美登利香川県 九州・沖縄島田正博沖縄県 ました。報告事項理事 理事 理事長推薦堤年春神奈川県 4 は公共運賃割引理事 理事長推薦良田かおり東京都 有識者青木聖久日本福祉大学 の運動について、理事 日本社会事業大学・東京 理事 有識者寺谷隆子 家政大学・板橋会 する件です。また第 3 号議案、奈良県の奥田氏よ ( 新 ) 理事有識者羽藤邦利イ 弋々木の森診療所 第 4 号議案は平成年度の活動り、近畿プロック監事 興野憲史栃木県 畑中茂千葉県 計画、活動方針、収支予算 ( 案 ) に関と愛知を中心に運 ( 新 ) 監事 するものです。いずれの嚶木も特動を進め広げていくことが説明した。その後理事等が集まり話 段の質問もなく承認されました。 され、会場からもこの運動へのし合いで、理事長、副理事長 2 名、 報告事項 1 は、賛助会員の推期待が数人より発言され、期待幹事を決定し発表されました。 移であり、より一層の賛助会員の大きさがうかがわれました。 今回の改選で、川﨑理事長が 増加の必要性が確認されまし 第 5 号議案は役員改選です。退任し、兵庫県精神障害者家族 た。報告事項 2 は大会分担金の総会会場においてプロックごと会連合会の本條義和氏が理事長 件であり、平成年の三重大会に集まり、代表理事を選出しまに就任しました。本條新理事長 から川﨑前理事長の功績をたた 神障害者保健福祉手帳の 1 級保 えて花束が贈呈されました。 持者です。これにより対象者は、 ☆各地の取り組み☆ 翌日の 6 月 6 日 ( 金 ) は、 9 2 月から医療費の月間の上限負 時から時まで会長、事務局長■精神障がい者も島根県の福祉担額は次のとおりとなります。 会議が開催され、事務局体制に医療費の対象に ( 島根県精神保 ・低所得者 ( 市町村民税非課税 ついてと、新理事長の交通費な健福祉会連合会〈島精連〉より ) の人 ) 通院千円、入院 2 千円。 どの財政面のこと、さらに家族 これまで島根県の福祉医療費 ・一般通院 6 千円、入院 2 万円。 会の活性化について活発に議論助成制度は身体・知的障がい者対象が限られているとはいえ が交わされました。 ( ともに重度 ) にしか適用され従来、 3 割当たり前の自己負担 ていなかったため、島精連は昨をしてきた人にとって大いに助 動 年 7 月に精神障がい者も対象とかりますし、精神障がい者にも 気す 活 たするよう知事に要望していまし制度への道が開かれた意味は大の っ またが、 2 月 1 日から新たに対象きいと思います。県内の 1 級の ね に加えられ、助成制度が受けら手帳保持者は昨年 4 月 1 日現 ん 」ら呈 、畄日 み カ目ハ れることになりました。 在、 899 人となっています。 長が 事束 この医療費助成制度は精神科 なお、手帳 2 級保持者も身体す 理花 新へだけでなく、すべての診療科の通障がい、知的障がいと重複してし 條長 ら 」い本事院・入院費用に適用されますが、 いる人は新たに対象となりまし 知 お 0 た。該当者は 2013 年 4 月 1 島根県が今回対象に加えたのは 他障がいの重度と同じように精日現在、 8 人です。 みんなねっと 2014 年 7 月号 4

5. 月刊 みんなねっと 通巻第87号 2014年 7月号

月刊みんなねっと 2014 年 7 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 87 号 2014 年 7 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 全国の家族と家族会をつなぐ機関誌 月刊 笑って語ってつながって 今こそめざそう ! 共に生きる社会を 2014 ・特集・ 奈良県で福祉医療制度が実現 匐月実施に向けて県と市町村が協議中 ・私と子どものあゆみー母として 家族として① ( 北村よしゑ ) ■街の診療所からのお便り ( 増本茂樹 ) 服薬する薬は " 本人と話し合って決める ~ 第 7 回 全国精神保健福祉家族大会 みんなねっと 石川大会 ・こおろぎ橋 ~ 2 。 14 年 10 月 16 日 7 日 0 金沢歌劇座 @3.000 円 ( 障害のある人 500 円 / 学生 1 , 000 円 ) [ ま ] 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 / 石川県精神障害者家族会連合会 石川大会〒 920-8 加 1 石川県金沢市鞍月東 2 丁目 6 番地石川県こころの健康センター内 事務局 TEL : 076-238-5761 FAX : 076-238-5762 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会

6. 月刊 みんなねっと 通巻第87号 2014年 7月号

7 月号通巻第 87 号 2014 【表紙の絵】織田信生 精神疾患がある人や家族に役立つ出版物 う / 新しく家族会を立ち上げよう / 支援者・関係者の方々へ / 資料編 よう / 地域にとけこむ活動への積極的参加 / 新しい家族を家族会につなげよ 活動をおこなおう / 運営・活動費 ( 財政基盤 ) について / 家族会の組織強化をし のある支援機関てもせひこ活用を ! 【内容】精神障がい者家族会とは / 家族会 した ! 会報や案内パンフなとの見本の資料ページもあり、家族会とつなかり 家族会の設置から運営の仕方まで家族会の活性化に役立つ「てひき」かてきま 家族会からの注文は 1 冊 600 円に割引します ☆家族会運営のてびき A4 判・ 100 頁・定価 800 円 ( 送料込 ) 家族会員・支援者のための 知っておきたい精神保健福祉の動き 2 お知らせしますみんなねっとの活動 3 特集 奈良県で福祉医療制度が実現 10 月実施に向けて県と市町村が協議中 発達障害の理解とサポート【連載 3 】 家族物談 ハントブック 6 ☆家族相談ハンドブック A4 判・ 76 頁・定価 700 円 ( 送料込 ) 家族相談のテキストができました ! 家族会ならの注文は 1 冊 58 円に割引 【内容】豸鏃による豸支援 / 精神障がい者の状況ー・ / 精神障がい者家族の状況 / 家族相談の 意義と特徴 / 家族相談の目標 / 家族相談の留趣を / / 相談実習の進め方 / 家族相談の方法 / 新しく家族手目談事業を立ち上げたいときは / 家族相談員の養成 / 家族目談の事例 ☆シリーズ・わたしたち家族からのメッセージ A5 判・定価 200 円 ( 送料込 ) 家族会や家族教室などのテキストとして全国各地で活用されています。 自閉症スペクトラムの支援について ( 五十嵐美紀・横井英樹 ) 私と子どものあゆみー母として 家族として① ( 北村よしゑ ) 21 街の診療所からのお便り【連載 86 】 ( 増本茂樹 ) ・・・服薬する薬は " 本人と話し合って決める " ・ 26 統合失調症はどこまでわかったかー連載最終回←・ ( 菊山裕貴 ) 結局統合失調症は完治するの力偽 ? ? Muse ? 脂肪幹細胞 ? ー 16 30 〇「統合失調症を正しく理解するために」 ( 48 頁 ) 【内容】統合失調症はどんな病気か / 統合失調症の経過と症状 / 治療とリ ハビリテーション / 統合失調症の「障がい」とは ? / 家族の接し方・対 応の仕方 / 生活を支援するサービス / 暮らしに役立つ福祉制度 / ほか わたしたち 第物からのメッセージ 家族かり メッセージ 合矢調症を 正しく理解するために 0 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 40 回 ) みんなのわー一読者のページ 36 34 「みんなねっと」電話相談 TEL03-6907-9212 受付時間 : 月水金 10 時 ~ 15 時 00 〇「うつ病を正しく理解するために」 ( 06 頁 ) 【内容】私のうつ病体験記 ( 本人の体験 ) / 見守って将来の手助けを 0 し、 0 してあげたい ( 母の体験 ) / 細く長く、頑張りすぎないでいこうね ( 妻 0 の体験 ) / うつ病の症状と治療 ( 精神科医・仮屋暢聡 ) / 家族の接し 方・対応の仕方 / 生活を支える支援制度 / ほか 問い合わせ先 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) te103 ー 6907 ー 9211 fax 03 ー 3987 ー 5466 ホームページ http: 〃 www.seishinhoken.jp

7. 月刊 みんなねっと 通巻第87号 2014年 7月号

一一一歳で入院しました。世間は しかし息子は、だんだんと奇これは教授の温かな思いやりの 連合赤軍の事件で騒然としてい 異な行動をとるようになってい お言葉だったのでしようね。病号 月 ました。若者にとって先のみえました。それでも病気とは考え棟に行き、手続きに来られた若 年 ない不安な時代でした。息子はられず、不安な日々を過ごしてい先生から私は本当のことを教 一一度の大学受験に失敗し、大き いました。私は、息子の悩みをえられました。 と く自信を失い、長い浪人生活に解決する方法として、息子に地 「息子さんは分裂病です。家っ 亠な 疲れきっていました。一日中部方の大学へ推薦で入学すること庭環境、育ち方などは関係あり 屋に閉じこもったまま、食事もを勧め、息子も不本意ながら入ません。これは青春期に発病すみ とらない、眠らない 学しました。息子は大学の入学る精神の病気です」 私は、こんな息子の姿も病気式から帰ってから「どうも僕は 私は足が震え、目の前が真っ というより、人間として自立しおかしい。神経科で診てもらう」暗になり、自分がどこに立って て行くための試練であり、苦悩と言い出しました。私も心配し いるのかさえ分からなくなりま の姿と受け止めていました。私ていましたので、とうとうそのした。その日、どうして帰宅し もまた一般社会の人々と同じく気になり、親子で府立病院に行 たのか今でも覚えていません。 精神病に対して、何の知識もな くと、即入院となりました。 私が平静を取り戻すのに、長く く、偏見を持っていました。「我診察して下さった教授は息子つらい時間がかかりました。兄 が子がまさか」「そんなはずな に「あなたは強度のノイローゼ弟、親類に誰もそんな人がいな い」、精神病などは特殊な世界ですね。三か月の入院を要しま 凶みまし いのに何故 ? 私は悩 のことと思っていました。 す」と話されました。しかし、 た。心の病は遺伝だと私も考え 洋 ていました。 鉄格子の部屋でひとり治療を受 村 一週間後、息子けなければならないのかと、私 は心の底から深い悲しみがこみ 掩に面会行きました が、お薬の副作用上げてきて泪があふれました。 なのか、息子はも 普通の病気と違う悲しい病気 うろうとして看護でした。看護人さんだけが頼り 人さんにつきそわの不安と苦悩の日々でした。 れて現れました。 面会の度に息子の様子が変わ 私は息子を安心さりがないか、いつも心配ばかり せようと努めて明の入院生活でした。それでも、 るく話しかけまし一か月、一一か月とたっ内に息子 たが、息子は、「僕は少しずつ元気になってきまし がこんなところに た。ある日、若い担当の先生 入ってしまって心 が、「お母さん、北村君よくな 配かけてすいませりますよ。復学できるかもしれ ない。入院以来、日記をつけて こんな重い状態で いて、最後に必ず、僕は治ると も家族がっきそっ 書いてあります。自分から書き てやれない、暗い 始め、治そうという意欲がある

8. 月刊 みんなねっと 通巻第87号 2014年 7月号

ました。 た。取り組んだ主な活動を報告ト調査は、地域の施設の通所 者と合わせて人、うち 名古屋を参考に、議会に請願します。 手帳を持つ人 691 名 ( 1 級 して理解を得る議員対策と、精 困窮事例の調査 名、 2 級 5 9 8 名、 3 級簡名 ) 神障害者の実態を広く知っても らうための困窮事例調査、実施結成と同時に「生活と医療・の回答を得ました。 主体である県内市町村への健康の実態調査」の準備を始め 首長・議員へ公開質問 キャラバン ( 巡回要望 ) 、他府ました。入・通院者へのアンケー トのため、奈良県精神科病院協奈良市長・市議会議員選挙な 県の実施状況の調査、資料づく 会 ( 奈精協 ) に実現会議への参ど、市町村の首長、議員選挙の り、組織内外への情報発信、マ 候補者に公開質問状を送って、 加と実態調査の協力をお願い スコミ対策など、具体的な実施 計画を立てて活動を開始しましし、了解を得ました。アンケー精神障害者の福祉医療制度につ 1 % るかも 員 1 3 査 \ 精神障害者の訴えが掲載された『毎日新聞』 はいらえ んで ・は合及て明訴 態済者 2 。割引きがの ′辛 0 障害を越えてつきまとう大病〈の不安第 共持 ( たので状窮 悩まされたり、 年以上患う橿原市の栃担となる。 医療費の自己負担分 ) 康・所人し業衣労現困 を自治体が助成する福用 保帳 0 で営就いよ 祉医療制度を適用して【適ら、んきな病気にな 0 たらど一ら精神安定剤など複数まく築けずに職 健社手 1 , 自、な ほしいと、県内の精神、驢者訴しようと大きな不寥の薬が手放せない。集を転々とし、 障害者や家族らが訴え 害力ある」と話す。中力が持続しにくく、用保険で食いっ ので級 % ・級り少たら 制←な 療 精神障害者保健福祉一のどが渇くなどの副作ないできた。 ている。精神障害者は。、障 険」 2 5 労 2 おてしかた 就労が困難なため、経 ン制島 医 療 ~ 神痛手帳を持つ人は、通院用に苦しむ。障害を隠現在は 1 人暮、 保人、 ( 就、てめま人し と療本人人般 % っ極リま 患以外の治療は自己負】るような妄想や幻覚にの作業所を運営第笠をを 5 いう。統合失調症を福 ′医「 0 3 一 3 なはな 8 り 生 ・の級級・級と人に・あ ますが、精神障害者は多くの場 名家連の堀場洋一一会長から福祉 今回の運動のきっかけ 合対象になっていません。 医療を実現した名古屋の経験を号 福祉医療制度を県に要望した 聞き、本格的な取り組みを始め 年 5 年前バス運賃 のは、年Ⅱ月が最初でました。 割引運動を経験 ワ」 す。その後も毎年要望しました と 「実現会議」がスタート っ 奈良県連は、年奈良が、的外れの回答ばかりでした。 ね 交通バスに、運賃割引を精神障年には精神科の入院医 「精神障害者の福祉医療を実 み 害者にも適用するよう運動をし療費に絞って要望しましたが、 現する奈良県会議」 ( 実現会議 ) ました。手帳の写真添付がきっ同じ結果でした。 は、 2012 年 9 月日に発足 かけです。そして 2 0 0 8 年 4 そんな時、県内の障害者団しました。構成は三つの当事者 月、身体・知的障害者と同じ割体で組織する「福祉連合」が、会と県家族会連合会 ( まほろば 引を実現しました。このとき当年の予算要望で「福祉会 ) 、支援協、県協会、 事者会、県家族会連合会、県精医療制度の窓口負担解消・委任日本精神科病院協会奈良県支部 神障害者地域生活支援団体協議払い」を決めました。「精神障 ( 奈精協 ) です。共同代表は当 会 ( 以下、支援協という ) がプ害者はますます取り残される」事者の栃本一弥氏と家族会の奥 ロジェクトチ 1 ムを作って、街「自分たちで動かなければ」家田和男、事務局を支援協の刀根 頭署名や奈良交通への要望活動族会はこのとき腹をくくりまし治久事務局長が担当し、毎月の をしました。関係者には成功体た。そして 2012 年 5 月、県本会議と支援協・協会有 験の余熱が残っていました。 連合会結成周年記念式典で、志で構成する事務局会議ができ 9 特集奈良県で福祉医療制度が実現

9. 月刊 みんなねっと 通巻第87号 2014年 7月号

細胞に変化することは原理的に なっていました。胚芽様細胞をイチャー (Nature) 』に 号 細胞の論文として掲載されましはあり得ることだと考えていま 単離するために胚芽様細胞が小 月 さいあるいはストレスに強いとた。しかし、細胞受容体再構す。なぜなら、多能性幹細胞で 年 成に関するデータの画像が切りある受精卵が様々な細胞へ成熟 いう性質を利用して細いチュ 1 プに細胞を通して小さな細胞の貼りされているため、 co+<0-«し、男性や女性が作られ、男性 細胞があるという証拠とはみなや女性の細胞の一部である精子っ みを取り出したり、様々なスト や卵子が結合すると多能性幹細 レスをかけているうちに、実はせず、 3 月 5 日に『ネイチャ 1 ん そうしたストレスが胚芽様細胞プロトコール (Natureprotocol) 』胞である受精卵へ戻るからでーみ に掲載された再実験結果ではす。 を作っているという仮説を持っ この過程に遺伝子導入はもち ようになりました。 細胞受容体再構成はみられな ろん関わっていません。何か自 日本に帰国後、元々あった胚かったと発表されました。 然界にはまだヒトが解明してい 芽様細胞や細胞ではな 多能性幹細胞の作成原理 ない多能性幹細胞作成原理があ く、成熟細胞がストレスにより < 細胞が元々あった胚るはずだということになりま 多能性幹細胞へ変化したことを 示すために細胞受容体再構成芽様細胞や細胞ではなす。これを解明すれば栄誉とと いという証拠はどこにもない状もに特許による莫大な利益が得 という原理を利用して証明に取 態です。しかし、多くの研究者られます。 り》かかり・主す % 2013 年にバ 細胞はまだ証明不十 カンティ博士を筆頭発明者としは遺伝子導入によらず、外部刺 て特許申請し、 2014 年に『ネ激によって成熟細胞が多能性幹分な段階でなぜ公表されたの か、それは先願性である特許を細胞は遺伝子導入は不要だけ り、アセチルコリンや Q z 何とか我がものとしたかった、れども培養しなければならなといった老齢になると低下して 胚芽様細胞の時には細 。遺伝子導入も培養も不要でしまう脳内物質も増加したこと 胞に特許を取られてしまったバ より安全で簡便な方法はない が報告されています。 カンティ博士らの思惑がからんか。それが脂肪幹細胞移植です。 再生医療は究極的には若返り でいるのかもしれません。 脂肪幹細胞移植は美容整形ややもしかしたらプラナリア並み 豊胸手術で現在すでに一般的にの再生能力、あるいは不老不死 脂肪幹細胞の可能性 行われている技術です。その人をもたらす可能性がある技術で 年に発表されたの腹部などの皮下脂肪を吸引しす。その技術の進歩は目覚まし で統合失調症への臨床応用にそれを機械にかけ、脂肪幹細胞く、統合失調症の完治も当初の は年かかるかもしれないと思を選び出し、必要な所へ移植す予想よりもどんどん早まりつつ カ こ われていたのが、 2011 年にるだけであり、他の再生医療よあるように感じます。 っ 発表された細胞で、すりも比較的簡便で安全です。脂 でもまだ完成していません。 わ で でにサルのパーキンソン病モデ肪幹細胞はマイルドな多能性をもうしばらくその技術が完成す ま ルで成功しており、新技術の開持っています。 るまでの間、病気の進行を防止す ど 発により再生医療は当初の予想 この脂肪幹細胞を老齢のねずるために現段階における適切な 症 よりも早く進歩しています。 みに投与すると、脂肪幹細胞が治療を受けながら将来に期待しー知 は遺伝子導入の後、培神経細胞へ変化し、認知機能やて待っていてほしいと思います。 養しなければならない。 行動力が若いねずみ並に若返 ( きくやまひろき )

10. 月刊 みんなねっと 通巻第87号 2014年 7月号

あったため、物・知的と同じ「自 先生が『我が国の精神病者はこ は、実施する内容が大事だ。 1 の病を得た不幸に加え、この国級だけになれば、運動に取り組動償還」 * への変更を求めました が、合意は得られませんでした。 に生まれた一一重の不幸を重ねてんだ人たちに分断を持ち込むこ いる』と言われた。 3 障害同一とになる。ともに喜べる内容に 実現会議は、知事の「英断に が言われながら放置されてきなるよう私も努力する」と決意感謝」の声明を共同代表名で発 た。皆さんの努力を実現するにを述べてくれました。 表しました。「自動償還」への変 更については、 2 月幻日の県議 県が新年度予算案と 会厚生委員会、 2 月日の本会 福祉医療実施を発表 議でもとりあげられ、「障害者が , をる今年 2 月日、県は新年度の使いやすく」と支持されました。 現 一立朝一般会計予算案を発表、その 実 県議会・知事へお礼 中に精神障害者への福祉医療費 お 度 へ 制 1 億 6 千万円 ( 2 月実施 ) が盛り 実現会議は請願活動の時か 療 医 み - 込まれました。この日の予防ら、各議員には足繁くお願いの 祉 課の説明では、「通常償還」 ( その訪問をしてきました。県議会の韲 月 都度証票を添えて申請 ) 方式でまとまった協力のおかげで、県県 奈 * 給付を受ける方法には、「現物支給」と「償還払い」があります。「償還払い」には、 集 医療機関の窓口で医療費を一旦支払い、還付申請の都度証票を添えて市町村窓口へ手 特 続きが必要な「償還払い」方式と、一旦医療費を医療機関の窓口で支払いますが、ロ 座を登録しておくと自動的に払い戻される「自動償還払い」方式があります。 「議長からカ強い決意表明がさう、福祉医療制度を適用すべき れた。県当局に予算編成してもと考えるがどうか」と質問。 らい、ぜひ実現したい」と決意荒井知事は「精神障害者は家族 を述べました。 依存が高く、医療費が大きな負「 担になっていると分かった。全 知事が「適用する」と答弁 会派一致の請願採択を重く受け 昨年月 5 日県議会の代表質止める。障害者基本法の理念や 問で、自由民主党田中惟允議員県の調査結果も踏まえ、新年度 が「県の調査では本人の平均年できるだけ早く適用できるよう 収万円、同居家族の年収もにする。詳細は実施主体の市町 271 万円と厳しい状況であ村と調整する」と答弁しました。 る。県が幻年度に行った障害者この日は 121 人が傍聴しまし の実態調査でも、万円未た。 級全員へ適用の思いを伝えまし 満の収入世帯は精神が % で、 議長「 1 級たけでは宣べない」 た。傍聴席の定員は人、あふ 身体・知的より率が高い。精神 月Ⅱ日の厚生委員会は、年れた人は議長室前のロ 障害が障害者基本法に規定され て年たつが、様々な施策が遅内最後の大動員で 120 人が集ビーで山下議長にお礼と、重ね れている。精神障害者が安心しまりました。委員会室に向かうてのお願いをしました。 議長は「 1918 年、呉秀三 て必要な医療を受けられるよ各議員を拍手で送り、 1 級 53 議長へお願い みんなねっと 2014 年 7 月号 12