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検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第90号 2014年 10月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第90号 2014年 10月号

を立ち上げ、連携支援をおこれています。 いくか、支援のあり方を考え深 なっています。クリニックは連人は誰でも年齢を重ねていくめ、対応策をもたないといけな 号 月 携で往診もするとの事で、福祉 につれ、身体面の衰えが出てき いと思う。まさに、地域の力と と医療が密接に共同連携できてます。そこに加え長年の服薬や迎え入れる覚悟が必要。力をみ年 いると感じました。 生活状況によって、総じて皆さんなで持ち寄って、隙間を埋 と 更に国分寺の家族会であるあん、年齢よりも体力が衰えてい め、ジャンルにこだわらず連携 っ ね ゆみ会が、クリニックで講習会ると感じるそうです。今後はする。その連携を強めてセーフ 亠な ん を開いて勉強する場を設けるなもっと、介護と看護、身体面・ティーネットをつくる」 み ど、家族会ともつながりを持っ精神面どちらも兼ね備えた支援 伊澤さんの口からは「対応 ています。 イ制が必要不可欠となっていま力」、「支援力」という言葉が何 す。 度も出てきました。 対応力・支援カ しかし現状はとても厳しく、 通過型のグループホームの場 今問題となっている地域移行と合、高齢化の問題はホームから 伊澤さんは日々支援に携わる合わせて伊澤さんはこう話しま自立した後にさまざまな間題が 中で、「介護・看護の目線の必す。 出てきます。 要性を強く感じる」と話します。 「歳以上の人を地域に移行 体力の低下や病気、転倒など 以前、グループホームで暮らすすれば、すぐに介護の問題も含の事故が起きても、が出 方や支援センターの支援対象者め支援の密度を濃くしなければせる環境が必要です。「はらか のアパートでの突然死も経験さならない。どう地域で支援してらの家福祉会」ではそうした問 題に対応できる地域のネット いからハードルが高くなり、グ改善していかなければならない ワークづくりを少しずつでも進ループホームの質も量も上がらと思いました。 めて、徐々に体制を作ってきてない。グループホームにはグ精神障がい者の高齢化の問題 いることがわかりました。 ループホームとしての特化した は、地域に出れば普通の高齢者 問題と同じとは言えません。高 基準を作らないと増やしていく ことが難しい」という話もあり、齢者施設においては精神障がい グループホームづくりの現実 簡単にグループホームを増やすへの誤解や偏見があります。他 また、地域で暮らすためのグといっても、現実にはかなり難科の医療機関でも同様です。誰必 ループホームを作るにも大きなしい問題があることを知りましかがサポートしなければ、高齢援 者の制度を使うことも困難があな 問題があるとお話がありました。 ど 国の精神保健福祉に関する施るでしよう。その時では間に合 者 基本的に現在のグループホー策の中心は「地域生活支援」「街いません。「はらからの家福祉 ムの報酬単価が低く、厳しい運で暮らす応援」です。その地域会」のように今から準備をして 神 いくことがとても大事であるこ 営状況にあります。充分な運営生活を可能にする第一の課題は 精 る 体制を敷いているとは一一一口えませ住居を用意することですが、ことを感じました。 す 伊澤さん、さまざまな示唆を ん。さらにまた、「消防法、建のような状況ではとても住まい 齢 高 ありがとうございました。 築基準法、都市計画法、とそれは増えません。 集 ( 取材・長妻 / 良田 ) このグループホームのことは ぞれの法規制がある。規制がバ 特 ラバラで政策がかみ合っていなもっと多くの関係者が主張し、

2. 月刊 みんなねっと 通巻第90号 2014年 10月号

- って供 集高齢化する精神障がい者に なせ提 特どんな支援が必要か もわをの前 と合援り にに支か、 我が国が今一直線に超高齢化 化スなど にもかかわず、このことはあ一 社会に向かっていることは、誰まり議論されません。一人で暮 齢一々 もが認識していることだと思いらす人には身体的に介護が必要一 高ニ様 ます。精神障がい者も例外ではになった時どう対処ができるの なく、精神科病院での長期在院か、家族と暮らす人はまず親の 者の高齢化は最近の国の会議で高齢化、介護の問題があり、次 「やどかりの里」は、精神障 も問題になり、早期の地域移行には自分の問題が出てきます。 一 ( がいのある人たちが、地域の中 の必要性が強く言われたことで支援をする人や関係者は今から す。しかしこのことは、入院中このことを念頭において準備し で生き生きと暮らし、働くこと の精神障がい者だけでなく、現ていく必要があると思います。 。一を目的に設立されました。 在地域に一人で暮らす、あるい 今回は、独り住まいをめざす 1970 年に " ごく当たり前 は家族と暮らす精神障がい者に人々が暮らすグループホームの一 一の生活 ~ を求めて始まった活動 ついても実は深刻な問題である関係者に、この問題を中心に取、一 と言えます。 材しました。 は、精神障がい分野において先 駆的な役割を果たしながら、現 者生活支援センター と地域活動支援セン高齢化の現状 ター、宿泊型生活訓練 事業やショートステ やどかりの里全体での利用者 かイ、日中活動として生の年齢構成を見ると、代 5 間 ど や活訓練事業や生活介護代までと幅広く、そのなかでも ン ョ 事業を行うサポートス歳代が最も多くなっています。 シ 要 テーションやどかり グループホーム入居者のなか 必 以 ( 旧援護寮 ) 、地域に点には長期入院経験者が多く、す瓰 支 亠な 。〔在するグループホー でに高齢になってからやどかり ん ど サム、就労支援 ( 就労継の里を利用することになった場 者 続支援 < 、型、就労合もあるため、ホーム入居者の カ 移行支援事業 ) をおこ年齢は 8 代が最も多く、高齢化 障 神 が進んでいます。 なう事業所 6 か所など 精 る を運営して、多彩な活サポートステーションやどか す 在は公益法人 ( 社団法人 ) とし動をおこなっています。 りのような精神障がいのある人 齢 高 て、さまざまな活動に広がって 今回の取材では、やどかりの里が宿泊や入所できる施設は、さ います。 の常務理事である増田一世さん いたま市に 1 か所しかなく、市特 さいたま市に、 3 か所の障害が全面的に男してくれました。 内にある 6 か所の精神科病院か い 7 みんなねっと 2014 年 10 月号 6

3. 月刊 みんなねっと 通巻第90号 2014年 10月号

セスも良く、駅周辺には店が建 ち並んでいて暮らしやすそうな 関印象です。夏真っ盛りの暑い日 のでしたが、涼しい風が吹き始め たタ方に駅前のロータリーを進 んでいくと、住宅地の一角に 3 し 階建ての建物があります。 1 階 訪 が地域生活支援センタ 1 プラッ 必 ツ、 2 ・ 3 階部分がピア国分寺援 支 亠な ( グループホーム ) です。 ん ど 者 暮らしを実感できる 住宅地の一角に 共同作業所 ( 多機能型事業所 ) ・ 神 グループホ 1 ム 4 か所・ネット法人本部にもなっている地域 精 る 「社会福祉法人はらからの家ワーク推進事業 ( 医療連携 ) を生活支援センタープラツツは、 す 福祉会」は、精神障害者の街で運営しています。 「みんなが社会参加できる・あ 齢 高 の暮らしを総合的に支援してい 今回は国分寺駅から徒歩 5 分るがままに生きがいを持った生 集 くことを目的に、プラツツ ( 地の場所にあるプラツツ、ピア国活ができる・プラツツには誰か 特 域生活支援センター ) ・さっき分寺を訪ねました。電車のアク いる」という三つのコンセプト はありますか、という質問に対話や訪問をしてくれ、辰村さんなどを勧めています。医療面で は保健師、食事面では栄養士と、 し「将来の自分の生活。以前、 たちの生活を見守ってくれてい 号 月 老後のことを考えたら不安で、るそうです。そうしたこともあ複数の専門職が関わることで、 体調が悪くなったことがある」り辰村さん自身も「毎日見に来病気の早期発見や、健康な身体年 と言っていました。 たり、電話をくれるから、あまを維持できるように生活の場だ と けでなく、様々な面からサポー やどかりの里ではグル 1 プり将来について深刻に考えない っ ね な ホームの利用者に毎日職員が電ようになった」と話していましトしています。 ん 一」 0 増田さんは「その人にあった み 支援を考えながら、その都度必 要なもの ( グループホ 1 ムなど ) その人にあった支援を が出てきたらみんなで考え、や ん 最後に増田さんに話しを聞きどかりの里として必要な環境を 村 辰 ました。 作っています」と言っていまし と 佐やどかりの里では進む高齢化た。進む高齢化において、ニーズ さのなかで精神疾患に併せて身体に合わせながら支援方法を考え 増疾患のある人が増加傾向にありていくこと、これは精神保健の ます。そのため「高齢になって分野だけではありませんが、と も元気でいられるように」と、ても重要なことだと感じました。 ( 取材・齋藤 / 川﨑 ) 法人職員に保健師を迎え、健診 住居の確保と S 0 S が出せるネットワー クづくリが必要 はらからの家 ( 東京都国分寺市 )

4. 月刊 みんなねっと 通巻第90号 2014年 10月号

もともと「はらからの家」は様々な方達との出会いや支えが名だそうです。 福祉ホームでしたが、法改正に数多くあったのではないかと思 「何かあればすぐ相談にのれ よりグループホームとの一元化 います。 る体制をとって継続的な支援関 がなされ、「はらからの家」は 係を保つようにしています」と グループホームとなりました。継続的な支援 伊澤さん。困ったことがあった 一一兀化によりグループホームに 時、自分を知ってくれている人 もホームヘルバーが入れるよう 現在ピア国分寺で暮らしてい にすぐ相談できるのはとても心 要 になりました。また社会的にもるのは、主に代半ばの方強いでしよう。特に高齢になっ 必 グループホームという名称のほ が中心となっています。病院かてさまざまな困難が起きたと 援 支 うが好ましいと伊澤さんは言わら退院して入居する人以外に家き、身近に支えてくれる人がい ん れます。 ど 庭から自立するために利用すえることはとても大切です。 さて今回は法人の理事・総合る人もいるそうです。 3 年程暮 そして 2 010 年には「国分者 カ 施設長である伊澤雄一さんにおらした後、次のステージとして寺すずかけ心療クリニック」 ( 心 障 神 話をうかがいました。伊澤さん他のグループホームに移った療内科、精神科、精神科ディ・ 精 る は、 19 81 年に築年のア り、アパートで生活を始める方ケア、ナイトケア ) が開院し、 す ートを部分借りして、福祉的が多いということです。その際医療と福祉の共同連携を目的と 齢 高 共同住居をスタ 1 トさせた開設 には支援センターに登録をするして、はらからの家福祉会から 集 当初から活動している方です。のだそうですが、現在、支援セ職員が 1 名出向してネットワー 特 地道な歩みの中で、苦労や喜び、 ンタープラツツは登録者 130 ク推進事業として自主的な活動 の独自事業のショートスティとという本で読んだ一文が頭に浮 して、退院準備のためのお試しかびました。食事は毎日の暮ら で利用できる部屋になっていましと密接に結びついています。 す。ホームの環境や雰囲気を実サポートを受けながら、地域で 際に肌で感じることができ、周生活していくことを実感できる 辺の地域情報も知ることができ場なのだと思いました。 ます。初めての場所は見えない 「はらからの家」のはじまり 不安が沢山ありますが、事前に 体験することで不安を安心に変 1981 年 ( 昭和年 ) 4 月 える第一歩となるのではないで に任意団体「はらからの家」と しょ , つか して活動を開始してから芻年、 部屋には、チェスト・テレビ・ 1998 年 ( 平成川年 ) に社会 冷蔵庫が備え付けられていて、 にもとづき、相談支援や障害者ミニキッチンもあります。もと福祉法人として認可されてから ケアマネジメント、居場所提供もと便利な所にあるので、近所年を迎えます。その間には漏 のスーパ 1 等を上手に活用しな電火災事故遭遇による福祉ホー 等をおこなっています。 がら、ほとんどの方は炊飯器をム焼失等、様々な問題に直面し そしてピア国分寺は、定員 7 名の通過型グループホ 1 ムで使ってご飯を炊いているそうでながらも確実に歩み続けてきま す。建物の中の 1 室は、東京都す。「食べることは生きること」した。 法人の理事・総合施設長の伊澤さん みんなねっと 2014 年 10 月号 14

5. 月刊 みんなねっと 通巻第90号 2014年 10月号

な族に、温かい優しい言葉で語り全国の民間病院の半分の医者 みをでかける、そしてどうにか分から及び職員を、アウトリーチの職 ←の ~ 局 ~ 猪擲ナせて頂けるありがたさ。そこに員として地域医療に専任させ、 わ ま則コは先生の自信に満ちた専門知識国の責任において病床をⅣ万床 の と高潔な人格に依るものと拝察解体すれば、当事者及び家族は 少し気が治まる。また精神科医 ら紹しています。 ん いずれ先生より、その後の進の生活も保障されることを祈念 み 捗についてご寄稿があるだろうする。 〇 と信じています。本当にご連載 〇 〇 ありがとうごさいました。 ◆鹿児島県家族 5 月号ページの発達障害の 〇「みんなねっと」の感想 ◆三重県ペンネーム三重太郎記事を読ませてもらいました。 <coQ ( 自閉症スペクトラム障 〇◆神奈川県川上祐彦家族家族元代 ) 8 イ 現在、国は民間の精神病院内害 ) の特徴が、息子と全く同じ 〇 とうとうその日が来てしまい に、職員の生活確保の場として、なのでほっとしました。 〇 ました。菊山裕貴先生の「統合グループホームの創設を検討し 引歳の息子は、歳でアスペ 失調症はどこまでわかったか」ている。 ルガーと診断されました。その の連載、 7 月号最終回である。 過去 3 年前より、国は偏見と頃この病気はほとんど知られて いなくて、医者からも認知の障 連載のこの 5 年間、家族として差別の産物として精神病院に加 の勇気と希望をどれほど頂いた 担し、万人の患者を入院させ害とだけ言われました。 か図り知れません。 障害の「軽いがゆえのつらさ」 ている。原因は国と精神科医の 最先端を走る医学の専門知識利害関係と談合ゅ着で、現在もと本文にありましたが、まさに 息子の日常生活は中途半端な常 を、素養のない知識のプアな家続行している。 読者のページ 識と非常識が交差して、家族は その息子も 7 年目の現在、作 か。こんなことを考える今日こ 手がつけられない状態でした。業所に行っています。テキパキのごろです。 地域住民からは、野放しにするとはできませんが、カだけはあ なと、何度も電話がありました。 るので農業を手伝っています。日常生活 アスペルガーの事を知りたく今年初体験で田植えもしまし て本屋に行っても、学童向けのた。非常識な部分も少しずつ減◆愛知県家族 ( 代 ) ってきました。 学校や家庭内の躾や訓練は、 息子と生きる 歳の息子には何の役にも立ちま 〇 せんでした。「みんなねっと」◆神奈川県 MOTOKO 本人息子が高校生の時、神経の使 〇 を読んで、私達は無駄な親子喧 ( 代 ) い過ぎだといわれて、病気にな わ 嘩をしたなと反省しています。 近年「精神病院」という言葉って早年になります。 その後、人間関係の不得手ながあまり使われなくなり、「精今は週 3 日デイケアにかよ「な 息子と一一人で大阪に住むのは無神科病院」と呼ばれることが多ています。みんなと一緒にごはん 理と思い 、思い切って鹿児島に くなったように感じます。少しん食べたり、話をするのが楽しみ 引越しました。 3 年間は環境にやわらかな感じがして、 いいなみみたいです。 わ なじめない病気の特徴で苦労しと思います。 幼稚園のころ自転車で行く〇 の な ました。 けれど、精神病は脳の病気な時、亀が道路に歩いていて、ひ〇 〇み 誰も知らない人ばかりですのだから、もう一歩ふみこんでかれるといって自転車のカゴに が、家族会には本当に励まされ「脳病院」という呼び方をする入れて持っていった思い出があジ 〇一 ました。場所が変わろうと家族のはいかがでしようか。昔の「脳 ります。いつまでもそのやさし 〇ペ の悩みは皆同じで、本当の家族病院」のイメージが強くて悪、 しさを忘れないでほしいと思いま 〇諸 に出会った安心感がもてまし印象を与えるなら、「脳内科病す。 こ 0 院」と呼ぶのはいかがでしよう 私は、家族会で「みんなねっ みんなねっと 2014 年 10 月号 36

6. 月刊 みんなねっと 通巻第90号 2014年 10月号

が、病院での年間という長いしながら言っていました。 くなるので、吸入器が手放せま 入院生活にピリオドを打ち、や 退院して年が経った現在、せん。そして、大腿骨を骨折し どかりの里のグループホームへ定期的に精神科への通院はしてたために、杖を使用しての歩行 と、生活の場を移すことになりおり、薬を服用しています。 生活となり、リハビリを受けて ました。 去年、自転車に乗っていて転 います。 倒し、入院中に肺炎になり、今 医療面でのサポートが必要で やどかリの里へ来てから でもタ食の後などに呼吸が苦しはありますが、自身のできる範 囲で歩いて通所し、弁当宅配事必 始めの頃、グループホームで 業などをおこなっている、エン瓰 の生活は「やっていけるのか不 もジュ ( 就労継続支援型・就労な ん 安だった」と言います。年の ど 。助移行支援事業所 ) で洗い物の仕 入院生活から、急に地域に出る 者 は事をしながら働いています。 ことになり、不安は大きかった 呂 仕事が好きで、秋頃からは労 障 と思います。 神 心 ~ はにはは = は【お働時間を増やしたいと考え、リ 精 る グループホームに生活の場を ハビリに力を入れています。 す 移して年、辰村さんは「いい 齢 た 高 人や環境に恵まれて、今が生ま 将来のこと 集 れてから一番幸せなんじゃない かな : ・」と、とてもいい表情を 現在の生活で困っていること 患い、救急車で搬送されて入院。れば入院していなさい」でした。でやっていたことに驚きました。 ( 注 ) 自身のことについて書いた『辰辰村さんは幼い時に両親・弟を 村泰治の七十年時代の波にほんろ 亡くし、行き場がありません。退院が決まるまで うされた一人の精神障害者 ( やどか り出版 ) 』を執筆されています。 そのため、医師に言われるがま それ以後年間精神科病棟に入ま年間の入院生活を送ってい 院長が新しく代わり、ある日 院していました。 ました。 突然「病気は良くなっているか 年前に退院し、それ以来や ら退院しませんか」と言われま した。それは辰村さんだけでは どかりの里のグループホームで病院内でボランティア 生活をしています。 なく、すでに症状は良くなって 「病院で一生を終えると思っ 症状が落ち着いてからの入院 いるにも関わらず入院生活を ていました : ・」と、辰村さんは生活で、院内での掃除や草取送っていた、他の患者にも同じ 一一 = ロいます。 り、厨房での皿洗いの仕事をしことが伝えられたそうです。病 入院して 6 年が経った頃、自ていましたが、無償でした。朝院で一生を終えると思っていた 身の体調が落ち着いたと思ったの 5 時過ぎから働いていたそう辰村さんにとっては「いきなり 辰村さんは、当時の医師に退院です。辰村さんと同じような、何を言っているのか」と理解で したいと相談しました。 症状の安定している方が複数できなかったそうです。その後、 そこで医師に笑いながら言わ行っていました。話しを聞くと、病院のワーカーから「やどかり れた一一一一口葉は「退院ってどこに行実際に病院に雇われている従業の里」があることを知らされま くの ? 行くあてがないのであ員のような仕事内容であり、無償した。半信半疑ではありました 一 J みんなねっと 2014 年 IO 月号 10

7. 月刊 みんなねっと 通巻第90号 2014年 10月号

10 月号通巻第 90 号 2014 【表紙の糸会】 = 。織田信生 知っておきたい精神保健福祉の動き 2 お知らせしますみんなねっとの活動 4 特集 受付時間 : 月水金 10 時 ~ 15 時 TEL03-6907-9212 「みんなねっと」電話相談 みんなのわー一読者のページ 36 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 43 回 ) 34 第 1 章「精神科の薬」を学ぶ前に 3 : 「神経伝達物質」その 1 30 メンタル障害をサポートするための知識ーー薬物療法を正しく理解する・連載 3 ( 姫井昭男 ) ・・認知症のケア・システムは少し良くなっています。・・・ 26 街の診療所からのお便り【連載 89 】 ( 増本茂樹 ) 心身重複障がいを持つ娘と共に生きる日々① ( 松崎ふみ子 ) 22 私と子どものあゆみー母として A D H D の支援 ( 横井英樹 ) 18 発達障害の理解とサポート【連載 6 】 住居の確保と S O s が出せるネットワークが必要 ( はらからの家 ) 13 高齢化にともなうニーズに合わせて様々な支援を提供 ( やどかりの里 ) 7 高齢化する精神障がい者にどんな支援がか 6 精神疾患がある人や家族に役立つ出版物 う / 新しく家族会を立ち上げよう / 支援者・関係者の方々へ / 資料編 よう / 地域にとけこむ活動への積極的参加 / 新しい家族を家族会につなげよ 活動をおこなおう / 運営・活動費 ( 財政基盤 ) について / 家族会の組織強化をし のある支援機関でもせひこ活用を ! 【内容】精神障がい者家族会とは / 家族会 した ! 会報や案内パンフなとの見本の資料ページもあり、家族会とつなかり 家族会の設置から運営の仕方まで家族会の活性化に役立つ「てびき」かできま 家族会からの注文は 1 冊 600 円に割引します ☆家族会運営のてびき A4 判・ 100 頁・定価 800 円 ( 送料込 ) 家族会員・支援者のための 家族会や家族教室などのテキストとして全国各地で活用されています。 A5 判・定価 200 円 ( 送料込 ) ☆シリーズ・わたしたち家族からのメッセージ 新しく豸畩相談事業を立ち上げたいときは / 次相談員の養成 / 家族相談の事例 意義と特徴 / 家族相談の目標 / 家族相談の留 / 相談実習の進め方 / 家族相談の方法 / 【内容】豸鏃による家族支援 / / 精神障がい者の状況 / 精神障がい者家族の状況 / 家族村」談の / ッドブック 家族相談のテキストができました ! 家族会ならの注文は 1 冊 500 円に割引 ☆家族相談ハンドブック A4 判・ 76 頁・定価 700 円 ( 送料込 ) 。 〇「統合失調症を正しく理解するために」 ( 48 頁 ) 【内容】統合失調症はどんな病気か / 統合失調症の経過と症状 / 治療とリ ハビリテーション / 統合失調症の「障がい」とは ? / 家族の接し方・対 応の仕方 / 生活を支援するサービス / 暮らしに役立つ福祉制度 / ほか 家族からの ' メッセージ 統合失鋼症を 正しく理解するために 1 0 富鉄からのメッセージ 0 〇「うつ病を正しく理解するために」 ( 56 頁 ) 【内容】私のうつ病体験記 ( 本人の体験 ) / 見守って将来の手助けを してあげたい ( 母の体験 ) / 細く長く、頑張りすぎないでいこうね ( 妻 の体験 ) / うつ病の症状と治療 ( 精神科医・仮屋暢聡 ) / 家族の接し 方・対応の仕方 / 生活を支える支援制度 / ほか 問い合わせ先 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) fax 03 ー 3987 ー 5466 te103 ー 6907 ー 9211 ホームページ http://www.seishinhoken.jp

8. 月刊 みんなねっと 通巻第90号 2014年 10月号

もの病院と違うのに気づき泣い向かって「片わもん」とか貶め位後、夫は食道癌で亡くなりま て暴れましたが、そのまま入院ることをいうために、多分私はしたが、その頃夫は酔って娘に となりました。分裂病 ( 現、統疲れていて考えるゆとりを失っ暴力をふるうようになっていた 合失調症 ) といわれ、十日間はていたかもしれません。 ので、正直ほっとしました。 親も面会はできないということ それからは精神科通院、整形 ( 次号へつづく ) になりました。 外科入院等々がありました。 ( 文と絵・まっざきふみこ ) 夫も私も帰宅後はただ、唖殀 精神科の最初の入院から四年 として口を開くと涙しか出ませ んでした。上の子ども達はすで に社会人として関西におりまし た。幸いにも一か月で病状は治 まり退院することができました。 少しして私に転勤の辞令が出 ましたが、転勤先は、地元から 離れて通勤困難なこともあり、 退職することにしました。他の 道もあったのかも、と今は思っ ていますが、アルコール依存症 の夫は失職しており、姑は娘に 、良こよコルセットのはずれ成人式は、振り袖を着、私の いじめにあい、親子で本当に苦が女しし しみました。、 とんなに、学校やた 6 歳位から始めた日本舞踊、手づくりの素敵な髪飾りを付け 小一から始めた油絵 ( 上手とかて無事に終えることができたの 担任の先生に話し合いに行って 下手とかではなく、知らない人ですが、夏頃から行動が不自殀 も無駄でした。そうこうしてい るなか、中学生になりましたが、の中でも過ごせるようにと ) もになり、不安と心配で医大の心 2 年生になった頃から股関節痛止めることになり、その後、大療内科を受診したところ、しば 学病院で三回の大きな手術を受らく様子をみるようにとのこと が出て来ました。 け、また何か月も寝たきりになでした。 りました。 でもやつばり日毎に状態が不 3 回にわたる手術 安定になってゆくばかりで、さ すがの夫も心配しはじめ、心こ 検診は欠かさず受けていたの無事に成人式は終えたが : ・ こにあらずのような娘に、「病 に、痛みが出たために手術が必要 医療費も大変でしたが、何よ院へ行こう」と、車に乗せ、県 となりました。そこで術後まもな くからべッド上で授業が受けらりも本人のつらさはどれ程のこ南にある精神科単科の県立病院 に連れて行きました。 れる盛岡養護学校分校へ転校しとだったかと思います。 ました。中学 2 年の 3 学期に 1 回 それなのに、何故でしよう ? 目の手術を受けて 3 年の卒業ま成人式前後から様子が変だな今度は、分裂病と診断 あと感じられるようになったの でそこの施設に居りました。 病院玄関へ着いて、娘はいっ 卒業と同時に家に帰りましたです。 「私と子どものあゆみー母として」 のコーナーへお母様の体験談をお 寄せ下さい ! 昨年 6 月号からスタートした、お 母様の体験手記コーナーに、読者の 皆様からたくさんの共感、感動の言 葉をいただいております。 そこで様々な体験をお持ちのお母 様方に、お子様とのあゆみ、エピ ソードの手記を募集します。内容を 2400 ~ 2600 字程度 ( 原稿用紙・ワー プロなどでも可 ) にまとめて、氏名 ( ペンネームも可 ) ・住所・電話番号 を記入の上、みんなねっと事務局 ( 巻 末住所 ) までご送付ください。 編集会議で検討し、掲載の方には ご連絡致します。また、内容等につ いてのお問い合わせは、事務局 (03- 6907 ー 9211 ) までご連絡いただけれ ば幸いです。 皆様の貴重な体験をお待ちしてい ます。 25 私と子どものあゆみー母として 原稿募集 おとし みんなねっと 2014 年 10 月号 24

9. 月刊 みんなねっと 通巻第90号 2014年 10月号

第 7 回全国精神保健福祉家族大会 みんなねっと石川大会 笑って語ってつながって ~ 今こそめざそう ! 共に生きる社会を ~ 9 : 00 受付 9 : 30 分科会 第 1 分科会家族会活動 「何が活力の源か ? 」 ~ 家族会活動これからの 10 年 ~ 第 2 分科会就労促進 「障害があっても働ける」 ~ 働くことを妨げているのは何か ~ 第 3 分科会偏見・差別 「偏見・差別と向き合って」 ~ 精神障害への社会的偏見・差別について ~ 第 4 分科会家族支援 「家族への支援について」 ~ 家族が望む「家族支援」とは ~ 第 5 分科会障害のある本人の活動 「元気でやってます」 ~ 福祉サービスを上手く使って ~ 11 : 30 休憩移動 1 1 : 45 閉会式 分科会報告 大会宣言 次期開催地挨拶 ■本誌で「私と子どものようか。 編集会議で掲載が決ま あゆみー母として」が始 まって 1 年余り、このコるとご連絡し、原稿の確 ーナーを心待ちにしてく認や小見出しなど相談し ださっている方も多いのていきます。そこで話の ではないかと思います。輪が広がることもしばし 病気になると、家族にば。自作のイラストや作 品などを、文中の挿絵に もさまざまな困難がふり かかってきます。「うち送っていただくこともあ だけがこんななのか ? 」ります。 これまでⅡ名のお母様 「こういう時、他の家族は どうしているのだろう ? 」の手記をご紹介してきま した。今も少しずつ原稿 : と思っても、なかなか 他の家族の体験や対応をが届いていますが、皆さ んの貴重な体験はまだま 知る機会はありません。 そこで、本人との関わだたくさん埋もれている りが一番長く深いお母様はず : ・。それはきっと次 に、貴重な体験を手記との家族の力になります。 してお寄せいただくこと今までのことを振り返え にしました。そのあゆみる機会に、ぜひ。ヘンをと は百人百様、読者の皆さってみてください。お待 んも自分のことと重ね合ちしています〔原稿募集 わせ、さまざまな想いをの詳細は。ヘージにあり ( 佐藤 ) 抱かれるのではないでします〕。 10 月 16 日 0 10 月 17 日 0 第 1 日目 第 2 日目 1 圓 0 受付 1 1 : 15 オープニングセレモニ 開会式 12 : 00 12 : 45 休憩 ( 15 分 ) 13 : 00 基調講演 「『あなた病気の人、私治すんから 『私も家族の一人です』と言えるようになって 見えてきたこと」 講師 / 夏苅郁子氏 児童精神科医・やきつべの径診療所医師 14 : 15 活動報告 「障害者施策の動きと私たちが求める家族支援」 報告者 / 川﨑洋子氏 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会理事長 14 : 45 休憩 ( 20 分 ) 15 : 05 行政報告 厚生労働省 記念講演 「精神科利用法ー叩けよ、さらば開かれん一」 講師 / 川﨑康弘氏 金沢医科大学精神神経科学教授 16 : 50 事務連絡移動 18 : 30 懇親会金沢工クセルホテル東急 編集後記 15 : 35 【ご寄付のお願い】当会の活動は、皆さんの会費を主な財源として いますが、活動資金が不足しています。より活動を充実していくた めに、寄付を募っています。ぜひご協力ください。 * 通信欄に「寄 付」とご記入ください。寄付金控除・税額控除の対象になります。 加入者名みんなねっと ■郵便振込 00130 ー 0-338317 定価 300 円 月刊みんなねっと通巻第 90 号 ( 2014 年 10 月号 ) 発行日 2014 年 IO 月 1 日 賛助会費 ( 会費に購読料含む ) 発行者公益社団法人全国精神保健福祉会連合会個人・年間 3 5 0 0 円 団体・年間 3000 円 x 人数 ( 2 人以上 ) 理事長本條義和 〒 170-0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 4 6 ー 1 3 ホリグチビル 602 TEL 0 3 ー 6 9 0 7 ー 9 2 1 1 FAX 0 3 ー 3 9 8 7 ー 5 4 6 6 郵便振替 0 0 1 3 0 ー 0 ー 3 3 8 3 1 7 ホームページ www.seishinhoken.jp 印刷・製本 / 倉敷印刷株式会社表紙の絵 / 織田信生 」金沢駅 国道 8 号線・北必一自動道 9 金沢工クセル ホテル東急・ 0 沢西し 0 は 飛行機 ( 小松空港着 ) 金沢剿℃ . ! 札幌から・・・約 1 時間 30 分 ー東京から・・・約 1 時間 沖縄から・・・約 2 時間 10 分 ・仙台から・・・約 1 時間 05 分 福岡から・・・約 1 時間 20 分 小松空港から金沢駅行 ( 市内経由 ) 空港バスに乗り約 60 分で金沢駅気着 東京から・・・約 3 時間 50 分 上越新韓線 ( 越後湯沢のりかえ ) 島 x とき -- はくたか 大販から・・・約 2 時間 30 分 サンダーバード 名古屋から・・・約 2 時間 30 分 東海道新線 ( ※約 3 時間 ) ( 米原のりかえ ) ひかり一しらさぎ※しらさぎのみ 会場への能登空港 アクセス 金沢市内 地図 川県庁書 沢属 金第 第 沢世本バ : 金美 9 ■ 0 物な坊 富山空港、十 小松空港・金沢 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会みんなねっと石川大会実行委員会事務局 株式会社 JTB 中部金沢支店 〒 170 ・ 0013 〒 920-0917 金沢市下堤町 30 〒 920-8201 東京都豊島区東池袋 1 -46-13 ホリグチビル 602 石川県金沢市鞍月東 2 丁目 6 番地石川県こころの健康センター内 TEL : 076-264 ・ 2272 FAX : 076 ・ 262 ・ 6156 営業時間 9 : 30 ~ 17 : 30 ( 土・日・祝祭日 : 休業 ) TEL. 03-6907-921 1 FAX. 03-3987-5466 TEL : 076-238-5761 FAX : 076-238-5762 十みんなねっと全国大会では、 10 月 16 日、 17 日の両日、会場内の展示ブースに「薬 の相談コーナー」を設けます。薬の専門家薬剤師の先生が無料で相談に対応して くれます。服薬内容のメモなどを準備し、お気軽に相談コーナーへお越しください。 。ツ鉄道 ( 」 R 金沢駅着 ) 歌劇座 福井 お問い合わせ先