感神経をアドレナリンと共同しことから、ノルアドレナリン機 て刺激します。 構単体の異常と二次的な異常で ( 一号 つまり、脳がしつかり覚醒し症状として表れる問題が異なっ て人間特有の高い機能を発揮すてきます。ここでは、単純にノ ルアドレナリンだけに異常が発 るための神経伝達物質であると と 現した際に出現する精神症状に 言えます。 ・合成と代謝【 ね また非常時、とくにストレスついて記します。 ハミンの項目にも書きま ノルアドレナリン量が増える したが、ノルアドレナリンは発生時には、俗に言うストレス ホルモンとして働き、さまざまと、不安や恐怖、焦燥や取り乱 ハミンの代謝産物であり、 ノルアドレナリンの代謝産物はな身体における防御機構を亢進す状態が出現し、代謝物である アドレナリンも増えることで、 副腎皮質で代謝変化によりアドさせる働きをします。 頻脈や冷や汗などが出現し、そ レナリンとなります。 パミ・機能異常による精神活動へのの不安や焦燥は助長されます。 ノルアドレナリンとドー また、消化管への影響として ンは非常に関連がある神経伝達影響】 上記のように交感神経をコン排泄機能が亢進することにより 物質です。 トロールしていることから、機下痢症状を引き起こします。 ノルアドレナリン量が減る 能異常に転じるとさまざまな身 ・精神活動としての主な機能【 と、覚醒度が低下し、睡眠障害 ノルアドレナリンは、平常時体活動に影響を及ぼします。 パミンの代謝物質であるが生じます。多くの場合は、レ は活動の活性状態を制御する交 る す 解 理 物 三 知 の す ポ サ を タ メ ム睡眠相が変化し、入眠直後に レム睡眠が発現するため熟眠が 妨げられます。うつ病における 早朝覚醒の要因の一つといえま す。ノルアドレナリンがストレ ス反応により過剰に分泌される 期間が長期になると、ノルアド レナリン神経は疲弊します。ノ ルアドレナリンの備蓄はなくな り、全体量が減少すると、ノル アドレナリンの感受性を上昇さ せようとする作用が働くため、 逆に反応は過剰となります。抑 うつ状態から急激に攻撃的とな るケースはこの反応のためと考 えられます。 次回は、セロトニンと < < についてお話します。 ( ひめいあきお ) 〇ノルアドレナリン
に対しての反応を習得し、記憶は存在を感じてしまいます。 を持っことからカテコールアミ 思考を担当する部分が反応す ンと分類されます。アミノ酸でを強化する報酬 ( 機能 ) 効果、 あるチロシンを原料として生成高度な推理や理解・解釈というると、幻覚や妄想といった症状 される神経伝達物質で、その代認知機能が主な機能です。これを作り出してしまうのです。 す ハミン量が減じ また逆にドー 謝過程でノルアドレナリンへとらの大部分を前頭葉にあるドー 解 理 ると、実際の刺激に相当しない ハミン神経が担当します。 変化するため、ノルアドレナリ し 正 また、黒質線条体では運動機低伝達となることで、意欲障害 ンの前駆体という捉え方もでき を 能の高度な制御をサポートするや認知機能障害などの症状が出一 ます。 薬 体内で血液を介して循環することで、精細な運動を行う機能現します。 陽性症状と陰性症状という症一識 などして副腎皮質に達すると、を担当しています。 の 状分類がありますが、大雑把に アドレナリンに変換されます。 め いえば、陽性症状はドー アドレナリンとして働いた後は・機能異常による精神活動への る 量が過多な機能亢進状態で、陰 ( 神経伝達物質としての活性を失影響【 パミン量が過少な ハミン量が過剰になる、性症状はドー 、さらに分解代謝され排泄さ ポ サ パミンのシナプス間機能低下状態が原因ということ つまりドー を れます。 害 になります。 隙への過量な放出が起きること 障 タ で、実際には存在しない刺激が ・精神活動としての主な機能【 ン メ 興味を行動として発現させるあったかのように伝達が生じ、 新規探求行動、さまざまな刺激その信号を受け取った脳の各部 トニン、 < < 、グルタミン メンタル障害をサポ 1 トするための知識 メンタルクリニック 酸、ヒスタミンです。 号 薬物療法を正しく理解する 姫井昭男 それぞれの神経伝達物質の合 年 成と代謝、精神活動への関わり、 第 1 章「科の薬」を学ぶ前に 異常が起きたときの症状につい 4 【「神経伝達物質」その 2 て簡単に説明します。 ね 今回はまず、ドー 亠な 学のカで完全に解明するにはまルアドレナリンの二つについて「み だ相当な時間がかかると考えら説明します。 精神活動に関与する 神経伝達物質 れます。 ただ、精神症状と関連が深い神経伝達物質の性質と役割 脳内で見つかっている、 " 神神経伝達物質についての研究は 経伝達物質 ~ と考えられているある程度進んでいて、その研究 ものは、ここに書ききれないほ成果からさまざまな薬剤の検証 どたくさんあります。 が行われ、治療薬の開発にも応 それに酵素や単原子がイオン用されています。 化したフリーラジカルも精神活神経伝達物質のなかで比較的 動に影響を与えるという研究報研究が進んでいるのは、ドー 告もあり、人間の精神活動を科ミン、ノルアドレナリン、セロ ・合成と代謝】 カテコール基という化学構造 〇ドーパミン