合理的配慮とは、障がい者が 2 ・障害者基本計画 ( 第 3 次 ) 知っておきた、い ~ 号 受ける制限は障害だけでなく、実施状況について 月 精神保健福祉の動き 社会の様々な壁によって生ずる 平成年度の実施状況が囲ペ 年 とされ、「社会モデル」の考え方 ージにわたり報告されました。 0 障害者政策委員会 を踏まえたものになったことは 分野別施策の「生活支援」の相 と っ 《第回 ( 3 月日 ) 》 意義のあることだと考えます。 談支援態勢の構築では、「情報 ね 議事は次の 3 点です。 また、当会では私たち家族が提供や相談支援等により家庭やな み 障害者差別解消法基本方針受けている差別について言及し家族を支援する」ことについて の閣議決定について てきましたが、 この法の対象者は推進の数値がでていない、ま 前回の本委員会で決められた は障がい者本人ということで、た、「保健・医療の充実等」では、 案に対して、平成年Ⅱ月から残念ながら法の対象とはなれま在宅精神障がい者を支える多職 月にパプリックコメントが行せんでした。しかし、地域住民種チームによる訪問の実施や地 われました。その国民の意見を等に対する啓発活動に「障害者域移行の実施の数値があまりに 取り入れた原案は、平成年 2 差別が、本人のみならず、そのも少なく、このことの間題を指 月日に閣議決定されたとの報 家庭・家族等にも深い影響を及摘し、今後の検証の進め方とし 告がありました。 ぼすことを、国民一人ひとりがて精神に特化したワーキンググ 法文に合理的配慮という今ま認識するとともに ( 中略 ) 広く周ループの立ち上げを要請しまし でにない聞きなれない文言に委知・啓発を行うことが重要であた。 員会でも時間をかけて議論される」という文言が組み入れられ 3 ・障害者権利条約の政府報告 ました。 ました。 書作成について 外務省から説明がありまし本法、精神保健福祉法、医療観論点 ( インクルーシプ教育シス テム、雇用など ) た。この 7 月に報告書を提出す察法、難病法など多岐にわたっ 「教育、文化芸術活動・スポ るために、今回出された「障害ており、担当省庁も内閣府、外 ーツ等」「雇用・就業、経済的 者基本計画 ( 第 3 次 ) 」の進捗務省、厚生労働省、文部科学省、 を早急に整理しなくてはならな国土交通省、法務省などの割振自立の支援」 ・ワーキング・セッションⅣの り状態になっています。そこで 。そのために政策委員会の開 催がかなり増えることへの協力 4 つのワーキング・セッション論点 ( 情報アクセシビティ ) 「情報アクセシビティ」 で議論を進めていこうとなりま 依頼がありました。 担当室から各ワーキング・セ した。「」内の項目は障害者権 ッションのコーディネーターの 利条約に基づくものです。 《第回 ( 4 月行日 ) 》 ・ワーキング・セッション—の紹介ががありました。ワーキン 障害者権利条約第 1 回政府報告 論点 ( 成年後見制度も含めた意グ・セッションⅡの指名を受 の議論の進め方について け、精神科医の平川純一氏と上 この報告の留意点は、条約上志決定支援など ) 「生活支援」「差別の解消及び野秀樹氏と全国脊髄損傷の会の の権利の実現に影響を及ぼす法 き 大濱眞氏、家族会の川﨑洋子の 律の最新の分析に基づき、進展権利擁護推進」 動 ・ワーキング・セッションⅡの 4 人でコーディネーターを務めの 情報を記載するとなっていま す。関係法としては障害者基本論点 ( 精神障害者と重症身体障ることになりました。ワーキン福 グ・セッションの役割は、「議保 法 ( 障害者基本計画 ) 、障害者害者の地域移行の支援など ) 精 論の整理 ( たたき台 ) 」を作成し、 「保健・医療」「生活環境」 総合支援法、障害者差別解「冫 法、障害者雇用促進法、教育基・ワーキング・セッションⅢの委員会へ報告します。ワーキン
■問 20 実施して欲しい人に聞きます。その理由は何ですか。 ( 複数回答可 ) その他 1 % 交通運賃割引など福祉制度の対 通院やデイケア、地域活動支援セン 象から精神障害者を除外するよ ター利用及び福祉的就労など日常生 うな差別はなくしてほしい。 活に係る交通費の負担が軽くなる。 ■問 15 毎月支払う交通費の負担額はどれぐらいですか。 その他 1 5 , 001 円以上 4 % 1 , 000 円以下 7 , 001 円 ~ 10 , 000 円 8 % 5 , 001 円 ~ 7 , 000 円 8 % - ーー 3 , 001 円 ~ 5 , 000 円 0 問 1 7 身体障害者や知的障害者には 」 R などの交通運賃割引制度 があることをご存知ですか。 ー ~ 2 ク 8 幻 ~ 1 フ 58 、 的ら 経は るか すら 対く 族が 家目 年旅 てく め遠 せは とし。 族らい 家くた や度し 映画や買い物、ハイキングなど日 常生活に興味を抱く事もできる。 ェえていた人間らしい楽しみや趣 味など社会参加の希望が広がる。 1 , 001 円 ~ 3 , 000 円 ■問 16 日常生活する中での交通費の 負担額についてお伺いします。 その他 負担になっ ている あまり負担に なっていない 8 大きな負担に なっている ■問 1 8 日本国憲法、国連障害者木リ勺、障害者基 ■問 1 9 本法、障害者差別解消法、障害者総合支援法 精神障害者にも、交通運賃 は差別のない平等な社会を謳っています。 割引を平等に実施して欲し 身体・知的障害者に適用されている「」 R いと思いますか。 など交通運賃割引制度」から精神障害者を 適用除外していることをどう思いますか。 わからない 実施しな 015 % くてよい わからない 2 % 本人たちの切実な声 「その他」項目に記載された「本人の声」を抜粋して紹介します。 ・交通費考え外出控えている。 ・交通費がかかるので退所した ・負担大になると出かける意欲がなくなる。 ・交通費が出せないので自転車で行けるところしか行かない。 ・どこへも行かない。 ・交通費が高いので遠出はしないようにしている。 ・施設で働いた賃金の三分の一が交通費にかかる。 ・やむを得ず外出回数を減らしている。 ・色んなところへ行きたいし色んな物を見てみたい。 ・交通費を気にして外出しない ・社会勉強もしたい楽しみがないと希望がなくなる。 ・作業所に通うのに交通費がかかって困っている。 ・社会参加したい。同じ人間だから。 ・精神科を含めて他科の通院もあり負担が重い。 等でした。 知らない 知っている 3 おかしく ないと思う おかしいと思う みんなねっと 2015 年 6 月号 10 実施して 欲しい 11 特集精神障がい者にも交通運賃の割引を
本人年齢から親の平均年齢はらないのでしようか。 調査結果の着目占 間歳以上と想定されます。ほと精神障がい者を障害福祉サー 号 月 ビスの適用対象から除外するこ 精神障がい者の 1 か月の平均んどの家族が年金生活者です。 年 肉体的にも、経済的にも家族とは、日本国憲法や国連障害者 収入は、 6 万 287 円でした。 主な収入源は障害年金や作業だけで支えるには限界があるこ権利条約 14 年に批准 ) と っ の趣旨に反しています。 所のエ賃であり、一般就労は僅とを示しています。 ね 亠な か 5 ・ 7 % でした。 権利条約の条文には、個人の ん 精神障害者も他障害者と 移動を容易にすることとしてみ また、初診日証明や保険料納 同等に扱ってください 「障害者自身が自ら選択する方 付要件等で約 % の方々が無年 身体や知的障がい者において法で、自ら選択するときに、か 金者でした。 精神障がい者は、収入の乏しは、各手帳の割引が旅客鉄道株つ、負担しやすい費用で移動す さ故に、交通機関の利用を手控式会社旅客運賃減額欄に記載さることを容易にすること」など れています。 が明記されています。 えています。 ( 問 また、障害者基本法にも、差 の場合、第一種障害もし 割引制度が適用されれば、精 神障がい者も交通機関を利用しくは歳未満の第 2 種障害者に別を禁止する条項があり、さら やすくなります。 介助者が同行する場合は、本人に、 2013 年に制定された障 こま、「国及び 本人の平均年齢は・ 7 歳でと介助者 1 名が各々 5 割引 ( 半害者差別解消法しし ・ 9 % が家族と同居していま額 ) となります。なぜ、精神障地方自治体は、この法律の趣旨 にのっとり、障害を理由とする す。 がい者にはこの制度が適用にな 言葉を繰り返しました。 差別の解消の推進に関して必要署名運動への協力を要請してい 何もしなければ現状は変わら な施策を策定し、及びこれを実きましよう。 施しなければならない」と明記②国会議員や交通運輸会社へ積ないことを、一人ではできない ことでも、皆で結束して行動す 極的に働きかけていきましよう。 しています。 このように、精神障がい者 6 月日の全国精神保健福祉れば必ず何かが見えてくること だけを適用除外にすることは、会連合会 ( みんなねっと ) 総会を学びあいました。 さまざまな国内法の理念や趣の翌日には「中央行動」を計画全国運動で交通運賃割引が実 現すれば、 旨に反していることなのですして全国運動に弾みをつけてい ☆「やればできる」という確信 ( 2015 年新年号の特集参照 ) 。く予定です。 を ③都道府県連総会やプロック研を私たちに与えてくれます。 100 万人請願署名 修会、各単位家族会の末端ま☆「元気な家族・活力ある家族 全国運動で格差是正を ! で、交通運賃割引全国運動を重会活動」に大きく貢献できます。 通 こうしたことを踏まえ、みん要テーマとして取り上げて頂き☆他障がい同等の医療費助成な も ど格差是正の運動に勢いがつく なねっとでは、全国的な署名運ますよう要請いたします。 者 のではないでしようか 動をとりくみます。 カ 運動は裏切らない ☆初めての全国規模的規模の運 神 ①すでに貯都道府県連に署名用 一昨年の「みんなねっと大阪動は家族会運動にも質的変化を精 紙が届けられています。 医療・福祉・労働・教育等の大会」で講演した藤井克徳氏はもたらしてくれるのではないで特 ( ほりばようじ ) ーーこのしょ , つか 「運動は裏切らない ! 」 分野や障害者団体等を訪問し、
か。知らないが故の誤解 ■本年度 4 月 7 日より、 事務局長補佐職を拝命致や感情的な不快感を隠し しました小幡恭弘 ( おばて避けようとしているの たやすひろ ) と申します。か。あからさまな差別な 私は、福祉系大学を卒のか。 障がいを抱えるご本人 業してすぐに精神障がい 者無認可共同作業所に勤やご家族が孤立化してし 務しました。その後、民まう状況を打破していく 間企業、社会福祉法人をことなしに、生活の手ご 経て、この度、当会に仲たえを持っことはできな いと感じています。 間入りさせていただきま 私は、精神保健福祉の した。 公の場や教育の場では向上はもちろんですが、 人権問題などが多く取り今ここにかかわるすべて 上げられるようになりまの人々に、脈々と生きる した。しかし、身近なお当事者の姿を正しく目の 隣さんや地域・社会など当たりにしていただける 生活圏が近くなるほど、ように、微力ながら奮闘 いることが良くわかるもす。ご指導、ご鞭撻賜り のです。家族やご本人が、ますようよろしくお願い いたします。 窮地に立ったとき、本当 に力になってもらえるの 知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 / ( 投稿 ) 私と子どものあゆみ 連載①街の診療所からのお便り / 連載②メンタル障害をサポートする知識 / 連載③誰でもわかる認知行動療法 / 連載④真澄こと葉のつれづれ日記 / わかりやすい制度のはなし / みんなのわ ( 読者のヘージ ) ほか 【特集】 ■ 2013 年一 1 月号 : 夢と希望を語ろうーーそれぞれの立場から 2 月号 : みんなねっと茨城大会 3 月号 : 生活を支えるケアホーム・グループホーム 4 月号 : ホームヘルバーを知っていますか ? 5 月号 : 現在の精神科医療の動向 6 月号 : イギリスの家族支援視察 7 月号 : 精神障がい者へのアウトリーチのとリくみ 8 月号 : 家族が望む家族支援とは ? 9 月号 : 働きかたいろいろー - 雇用の現場から 10 月号 : つながりをもとめて - ー - 病気の親をもっ子どもの集い・交流会 11 月号 : 「精神保健福祉法」改正について考える 12 月号 : みんなねっと大阪大会 ・ 2014 年・ 1 月号 : 私たちが求める本当の家族支援とは何か 2 月号 : 働き続けるために一一自分に期待できる働き方 3 月号 : 薬を減らすガイドラインへの期待 4 月号 : その人のできることを実現するための就労支援 5 月号 : 本人・家族をともに支える訪問家族支援【その①】 6 月号 : 本人・家族をともに支える訪問家族支援【その②】 7 月号 : 奈良県で福祉医療制度が実現 8 月号 : いきいき家族会 9 月号 : 障害者差別をなくす地方条例をつくろう 10 月号 : 高齢化する精神障がい者にどんな支援が必要か 1 1 月号 : メンバーとスタッフが協働して運営するクラブハウス 1 2 月号 : 「あなた病気の人、私治す人」から「私も家族の一人です」となって見えてきたこと ・ 2015 年■ 1 月号 : 身体・知的障がい者と同等の交通運賃割引制度の実現を求めて 2 月号 : 精神障がい者同士で結婚して 11 年目のわたしたち 3 月号 : 精神障がい者の地域移行と地域生活を考える ・月刊みんなーっす」の、ツクナノ / ーのお申し込湾 0 ) 「 300 円 x 冊数十送料 80 円」の金額を巻末の振込用紙にてお振り込みくだ さい。「通信欄」には、ご希望の号を記入してください。郵便局に備え付け の振込用紙の場合、「 0 0 1 3 0 ー 0 ー 3 3 8 3 1 7 みんなねっと」宛て にお振り込みください ( この場合、振込手数料は自己負担願います ) 。 FAX での申し込みもお受けします (FAX 番号 03-3987 ー 5466 ) 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ 編集後記 幡 【ご寄付のお願い】当会の活動は、皆さんの会費を主な財源として いますが、活動資金が不足しています。より活動を充実していくた めに、寄付を募っています。ぜひご協力ください。 * 通信欄に「寄 付」とご記入ください。寄付金控除・税額控除の対象になります。 加入者名みんなねっと ■郵便振込 00130 ー 0 ー 338317 定価 300 円 月刊みんなねっこ通巻第 98 号 ( 2015 年 6 月号 ) 発行日 2015 年 6 月 1 日 賛助会費 ( 会費に購読料含む ) 発行者公益社団法人全国精神保健福祉会連合会個人・年間 3 5 0 0 円 団体・年間 3 0 0 0 円 x 人数 ( 2 人以上 ) 理事長本條義和 〒 170-0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 4 6 ー 1 3 ホリグチビル 602 TEL 0 3 ー 6 9 0 7 ー 9 2 1 1 FAX () 3 ー 3 9 8 7 ー 5 4 6 6 郵便振替 0 0 1 3 0 ー O ー 3 3 8 3 1 7 ホームページ www.seishinhoken.jp 印刷・製本 / 倉敷印刷株式会社表紙の絵 / 織田信生
あなたの年齢及び性別を V V マ V 回割依事調日調 教えてください。 答程頼者査 S 査 者度人本対平期 平均年齢 45.7 歳 数を数人象成間 ・ 27 ・ 男性 63 % 4 途家 47 年平 8 こ族都 2 成ン 女性 37 % 調会道月 26 府末年ケ 人査会 を員県日 11 ■問 2 本依のの月 現在、あなたは家族と ト 頼 同居されていますか。 調 はい 74 % 「はい」と答えた方にお聞きします。回 いいえ 26 % どなたと一緒に暮らしていますか。 結 その他 4 % あなたは障害年金を 兄弟姉妹、、 , 父親果 受給していますか。 3 , 797 人子供ー はい (80%) 3 % 948 人 配偶者 4 % 精神障がい者にも交通運賃の割引を 交通運賃に関するアンケート調査結果から 全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) 」など交堀は勿洋一一 通運賃割引全国運動推進プロジェクトチーム事務局長上、 このアンケート調査は、次の すでに多くのみなさんがご存じのように、身体・知的障がい ような目的で実施されました。 者には、」・民鉄・航空・旅客船・バス・タクシーの運賃 ①本人・家族の経済的負担や生 及び有料道路通行料金が割引されています。しかし、精神障 活実態を把握する。 がい者には、今日まで、その割引制度が実施されていませ②調査活動を通して、全国の家 ん。全国の家族・家族会からは、このような「精神障がい者族・家族会が「全国運動」への への差別的扱いを一刻も早く解消してほしい」という切実な 理解と関心を寄せ合う。 声が寄せられていました。そこで、当会 ( みんなねっと ) は、 ③調査結果は、交通事業者や行 2014 年度総会で「他障害同等の交通運賃割引の適用を求政・議会関係者への説明資料と める全国運動」を展開することを決め、その第 1 弾として「交 して中央・地方で活用する。 通運賃に関するアンケート調査」を本人を対象に実施しまし 全国で取り組んでいただいた た。今回の特集は、その結果を報告したいと思います。 集計結果は次の通りです。 12 % いいえ 「はい」と答えた方にお聞きします。 あなたの障害年金は次のどれですか。 基礎年金 432 人 2 , 397 人 特別支給 61 人 厚生年金 42 人 420 人 238 人 共済年金 10 人 56 人 1 7 人 48 人 (20%) 母親 年金種別の 1 級 3 級 あなたご自身の 1 か月の 収入額はいくらですか。 ーか月の平均収入額 60 , 287 円 その他 7 特集精神障がい者にも交通運賃の割引を みんなねっと 2015 年 6 月号 6