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検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第115号 2016年 11月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第115号 2016年 11月号

精神障害に偏重しない慎重な事害者の存在を否定的に捉える考 、知っておきたい一 ( 、 え方は決して許されるものでは 件背景と真相究明を求めること」 ありませんが、残念ながら私た 一精神保健福祉っ働き ~ 一。表明」 = 」旄 そして、集会参加者一同で次ちの社会には広く存在しており 19 9 6 年まて続いた優生保護 ■相模原障害者殺傷事件に対すのアピールを確認しました。 るアピール行動 「相模原障害者殺傷事件の犠牲法の被害者に対する謝罪・補償 9 月日。第一部追悼会を参者を追悼し、想いを語る会」アも未だに行われていません。現 在も多くの障害者が入所施設や 議院議員会館、第二部アピ 1 ルピール文 2 016 年 7 月日未明に神精神科病院ての生活を余儀なく 行動を日比谷公園から東京駅ま されている中で、地域で障害の での行進で開催しました。この奈川県相模原市の障害者施設 「津久井やまゆり園」で起きた ある者とない者とが具体的に出 行動の呼びかけⅡ団体の一つ 会う機会が奪われ、そうした考 に、みんなねっとも参加し全体障害者殺傷事件によりお亡くな りにな、られた方々に思いを馳せ え方がはびこる現実があります。 で名が集いました。 どんなに重度の障害があっても、 みんなねっとから松澤副理事心より哀悼の意を表するととも に、負傷された方々にこよりお命と尊厳が守られ、権利の主体 長が挨拶に立ち「犠牲になられた として全ての分野に参加し多様 方への哀悼の意をお伝えし、事件見舞いを申し上げます。 この事件の容疑者は「障害者性が認められる社会を目指して は、特異な考えを持っている容疑 いかなければなりません。 は不幸を作り出す存在てあり 者が自ら犯したものであり、それ いなくなれ、はいい」と語ったと このような痛ましい事件がニ をもって精神障害者故犯したも のと結論づけることは危険です。伝えられています。こうした障度と起きることのないよう、障 害の有無によってわけ隔てられを宣言する。 証し、私たちはどこへ向かうの ることなく、だれもが共に学び・ ③この事件を機に、措置入院のか、何をなすべきなのかをすべ ての人たちとともに考える場と 働き・暮らせるインクルーシプ強化、退院後の監視強化、施設・ なりました。みんなねっと小幡 な社会の実現を目指そうという病院の閉鎖性を高めようとする 想いで、私たちは「相模原障害動きに強く抗議する。 事務局長が次の趣旨の指定発言 者殺傷事件に対するアピール行④障害の有無によってわけ隔てをしました。 、られることのないインクルーシ 「マスコミの取材の第一声は 動実行委員会」を立ち上げ、本日、 想いを語る会を開催しました。 プな社会の実現に向けて、地域『措置入院歴があるがどう思い 私たち「相模原障害者殺傷事生活支援の飛躍的拡充等根っこますか』であった。報道は公正 からの改革を求める。 にしたとされるが、精神障害者 件の犠牲者を追悼し、想いを語 2 0 1 6 年・ 9 月日 への偏見を助長する危うさを持 る会」参加者一同は、ここに以 相模原障害者殺傷事件に対すっている。精神の団体としてマ 下のことを宣言します。 るアピール行動参加者一同イナスの方向へ進ませることは ①相模原障害者殺傷事件により できないとして、家族会のみな お亡くなりになられた人一人 りに思いをはせ、心より哀 ■相模原事件を考える緊急ディさんの後押しもあり、発言をし てきた。政府も、精神疾患が事 悼の意を表する。 スカッション 件の原因であるかのように検証 ②「障害者はいなくなればいい」 9 月日に緊急企画が、 存在てはなく、すべての人が尊参議院議員会館に名の参チームを立ち上げたのであれば 本末転倒である。親や関係者の 厳と基本的人権を有し、かけが 加で開催されました。 えのない社会の一員であること 企画は、事件とその問題を検声は聞こえても、当事者の声が みんなねっと 2016 年 1 1 月号 2 3 知っておきたい精神保健福祉の動き

2. 月刊 みんなねっと 通巻第115号 2016年 11月号

いると実感できれば、安心できあり方分科会における理移送など医療へ結びつけるための 応援もしたくなる。家族や地域③医療保護入院等のあり方分科手段、入院中の患者の意思表明支 にも信頼してもらえるよ , つに、 会における論点整理 援と代弁者のあり方などが報告さ 具体的な突破口を見つけていく①の事証については、検討れました。 チームに委ねられることとなり、 先頭に立って欲しい」 本條理事長は「地域で支える これを機会に、診療所の先生中間とりまとめの報告だけがお医療については、訪問型の看護 とみんなねっとが意見を交わこなわれました。②は、アウトリ医療支援が重要なことには異論 し、本人・家族を支える関係を ーチなど地域医療のあり方とともがない。それに先立ち入院中か 発展させていくきっかけになるに、精神障害者にも対応した地域ら、医療機関だけではなく、福 ことを願います。 包括ケアシステムをどう構築して祉・相談支援事業者・教育関係 いくのか。病院から地域への縦のと連携して、退院後も継続して き 動 ■第 3 回これからの精神保健医仕組みと、すでに地域で生活をし支援していく体制を整えていく 療福祉の在り方に関する検討会ている場合の横の仕組みとを、ど必要がある。本人と家族を含め祉 福 健 9 月日に、相模原殺傷事件のように提供・連携体制をとるのて、話をよく聞き、入院中から 保 神 後の初めてとなる検討会が開催かが今後の議論となること。「重退院のあとまで、どのような地 精 されました。議題は、 度かっ慢性」というカテゴリーの域生活をしていくのかという支 ①「相模原市の障害者支援施設にレッテル貼りではない、地域生活援計画を立てていくことが大事き お て おける事件の検証及び再発防止の実情調査を求める意見も出されではないかと思う」という旨の っ 検討チーム」の中間とりまとめ ました。③では、医療保護入院制意見を述べました。 ②新たな地域綿医療体制の度の同意のあり方、審査のあり方、 としか評価されず、前例がない 届いてこないので、声が届くよという内容をお伝えしました。 「家族の高齢化や死亡した場とか、無謀だとかの理由で、す号 う家族の立場からも支援」して いきます。 合などを考えると、受診・服薬ごく消極的な支援に留まること 年 企画の最後に、障害者も一緒支援などに高いニーズが想定さが多いのも事実。安全策で状態 にすべての人たちのいのちが輝れ、積極的なアウトリ 1 チ ( 訪悪化を防ぐためと称し、支援者 と っ くインクルーシプな社会をつく 問 ) サービスを強化することがの描く優良像の実現に誘導しょ ね うとされてしまう。 るためのきっかけとするアピー 必要になる。精神科デイケアは、 亠な ん ニーズがあって、『できない 治療と併せて、生活に寄りそい ルを確認しました。 み 『送りたい生活像』を描く支援こと』を『どうしたらできるか』 について、医療的な視点とか制 ■日本精神神経科診療所協会地が可能な場所。地域偏在で大変 なところもあるが、地域から求度の問題とかを整理して、地域 域福祉・デイケア委員会 9 月日に日本精神神経科診められていること、ほっとけな生活をする視点から展開できな いものか。 いことに、医療機関としてどう 療所協会の地域福祉・デイケア委 状態悪化があっても、『失敗 員会で、精神科医のみなさんに、積極的に関与できるのかを認識 してほしい。でないと福祉制度しても精神科デイケアがついて 「精神科デイケアに期待したいこ います』と、それを見越して、 と」と題して小幡事務局長が講演と重なり合う部分はどんどん診 し、当事者、個々のニーズに応じ療報酬からも外されてしまうのビビらないでやれるのが、精神 科デイケアであって、利用者の た支援サービスの追求こそ生活ではないだろうか。 福祉施設や就労先では、『失ニーズに思い切って応える。家 圏にあるデイケアの意味があり、 敗』や『挫折』はマイナス要因族も地域もいい取り組みをして 再発しても安心な社会が欲しい