するために、精神科医が積極的うしても地域関係機関に活動内を開き、月ごとの収支を含めて に訪問活動をしなければならな容が理解されづらい面がある。全員で方向性を協議して決定し くなる。諸外国では精神科医はしかしー <0+ は幸いなことている。そこには雇うー雇われ 週に時間程度の勤務であるに、多くの精神科医に、その存る関係は存在しない が、わが国の場合は週に時間在や活動内容が知られている。 この長所は、出資者 ( 専務理 の勤務となる。すると必然的に これが新たな <0+ 利用者紹介事Ⅱ筆者 ) がスタッフとして 医療重視の活動になってしまう へとつながっている。 チーム内に入らず、運営に徹す のである。私たちの経験では、 ることから、チーム内に雇うー 精神科医の訪問がなくて困った図経営も含めてチーム全員で運雇われるという上下関係が存在み ケ 1 スは、未治療の対象者を除営する仕組み しないことである。 の / とほとんどない O— < O は、スタッフ全員 このことから、スタッフ同士 第五に、スタッフが利用者のが経営者という意識で運営してで自由に議論し、結果も全員で 主治医と積極的にコンタクトを いる。収支はチームごとに独立 責任を負うという仕組みとなっ 上 とり、強固な連携をとることで、採算制としており、チームの収ている。これは、経営と援助の <O+ に対する理解を地域の精益はチームで配分する方式であ質のバランスをいつも考えなが の 神科医に広めることができるとる。したがって、個々のスタッらチーム運営ができ、スタッ 家 いう点である。 フの給与も全員でチーム年間予フのモチベーションがあがり、 集 は支援のすべてをチー 想収入を元に金額を決めてい 依存体質がなくなる等がある。 特 ムで抱えることになるので、どる。毎月 1 回、チーム経営会議チームリーダー育成としても大 等な関係がつくりづらいようで 同スペース ( 1 ) とし、さらに 5 ・ a ー < O k- チーム ( ー ある。 1 部屋を事務所 ( 訪問看護ス 号 <0* モデル ) の特徴 月 わが国の多くの <0+ では精 テーションと相談支援事業所 ) とした。 ①コメディカルスタッフによる神科診療所を経営基盤とし、精年 当面の運営費を含めて、準備構成 ( 精神科医のアウトソーシ神科医が経営者を兼ねている。 と そのため、経営者と従業員とい 資金は 1 千万円で済んだ。自動ング ) っ ね う上下関係ができてしまって、 0—<0+ は、精神科医をチ 1 車も含めてーはすべて 亠な ん み 貸し物件やリースでおこなうこム内に抱えておらず、利用者のこれがさらに拍車をかけてしま ととしている。費用が安く済み、主治医と強固に連携するという その分、一番大切な人件費に充方法をとっているが、始めてみ第二に、精神科医が確保でき なくても <0+ チ 1 ムを立ち上 てることができる。 ると、多くの長所があることが げることができることである。 運営法人の形態については、わかってきた。 第三に、精神科医の人件費負 第一の長所は、チームスタッ 設立に時間とお金がかからない ことや、株式会社よりも税金がフ間の対等な関係性がつくりや担という財政的な心配がないこ とである。 安いこと、特定非営利活動をせすいことである。 チーム内に精神科医が入る第四に、医療重視の援助にな ずにの活動に専念できる と、どうしても医師を頂点とすらないことである。精神科医を ことなどから、一般社団法人と した。 る伝統的な病院医療体制を引きチーム内に抱えると、給与分の ずってしまい、特に看護師は対財政負担がかかり、それを解決
続いて、一般社団法人「ー家チーム。もう家族だけで、支の回復への道は容易ではない。 < 0 」「訪問看護ステーショ えなくていい」 「リカバリー を信じることがで ン」「グループホーム・相談支「病院で死ななくていいのか。 きなければ、この仕事はやって 援事業」の設立など、準備に 3 は僕を病院から救い出し いけない」とスタッフは一言う 年、開いたスタッフミーティンてくれる」 確かな理念と科学的手法に裏 グは百数十回にもなる。 「僕の話を聞き、相手になっ打ちされ、知的な研鑽と実践を オープン直前、福岡市精神保てくれる。自分が主体の感じで積み重ね、ストレングス ( 長所、 健福祉センターは「従業者専門前向きになれる」 強み ) に依拠する本人中心の支 研修」に <0+ を取り上げ、藤「自分のことを思ってくれる援。でもは万能ではな み 田さんの講演に 150 人がつめ人がいる。人間は孤独、忘れら い住まいを含むひとり暮らし の , 刀け」 れているのが一番怖い」 を支える医療・福祉の「拠点」、 「これでー <0+ は市民権 「長い間に失ったものを教えピアを含む多職種チームのアウ を得た」と確信した。そしてってほしい。 常識が分からなく トリーチ。コラボレーション ( 合 上 いに 2012 ( 平成 ) 年 4 月なっている」 作 ) の試みを広げ、一定地域の精 に開所となった。 ー <0+ のスタッフは、毎週神保健福祉に責任と権限を持っ の 訪問して本人に寄り添い、家族「包括ケア」のシステムが要る。 3 ・リカバリーとひとり暮 家 と懇談。話が弾み心が動き、人 その核的役割を果たすのが < らしを求めて 集 や社会につながる芽生えを待つ。 だと思う。 「生活の場に来てくれる専門 しかし、地域生活を失った者 ( みやざきとみお ) 「親亡き後の不安の解消」、祈り けで開かれた、コンポ ( 地域精②医師やコメディカルスタッ にも似た思いだ。 神保健福祉機構 ) ・北九州市共フ・事務所の確保、資金の調達、号 家族会の全国大会で「 <o 催の「北九州普及啓発セ③利用者の見通し、経営の成算 年 」の分科会が設けられたのは、 ミナー」である。日本の精神医である。 ( 平成Ⅳ ) 年の千葉療福祉のパラダイム ( 認識の枠福精連は、県や県議会に対し 大会。「これだー これしかな 組み ) 転換を説く高木俊介さん「包括型訪問支援」の要望や請願っ な ! 」。私の所属する家族会はの「 <oæーの挑戦」は感動をおこない、傘下の家族会や福 ん 年「親なきあと」を学的だった。 み 祉事業所、保健所など県内各地 習テーマに据え、「 <oæ」 ( 多 同年 6 月、福岡県の家族会・ で学習・講演活動を繰り広げた。 職種チームの訪問による包括的福精連 ( 福岡県精神障害者福祉 「福岡で <0+ をやろう」と 地域生活支援 ) に関する情報収会連合会 ) のプロジェクトが始 いう倉知さんの呼びかけに、志 集を始めた。「臨床まる。「すべての保健福祉圏域を立てロマンを求めて全国から チームの実践」「マジソンモデ に <0+ を ! 」。宇和島の実践馳せ参じたスタッフ 5 名の力は ル活用事業」、「宇和島の訪問型 にもかかわった倉知さんに相談大きかった。医師の参加こそ見 個別就労支援」など。 したところ、「それならやりま送ったものの、コメディカルで 福岡県に <0+ を設立するしよう」と嬉しい返事をいただチームを結成。伊藤順一郎、高 きっかけになったのは、 2 0 0 木俊介、藤田大輔の各氏が相次 9 ( 平成幻 ) 年 3 月、九州産業 私たち家族が心配したのは、 いで来福され、家族の期待は全 大学教授倉知延章さんの呼びか① <0+ に対する誤解や中傷、県に広がった。
いのは「 <0+ をしたい」とい あった。ニーズがあることに一 う意欲があることと考え、あち安心であった。 4 ・運営の仕組みを決める こちで「 <0+ を始める」と公 次に大切な哲学の共有であ 言したことが効果的であった。 る。「リカバリ 1 」、「自己決定わが国にはが制度化し 愛媛、熊本、岐阜、地元福岡の重視・パターナリズム * の排ておらず、訪問診療、訪問看護 から看護師や精神保健福祉士が除」、「対等な民主的チーム」、「医などの診療報酬 ( 医療保険 ) か、 集まった。しかし、精神科医の療や就労を含めた地域生活支援相談支援、生活訓練、就労移行 確保がなかなかできず、それがを包括的に実施」「訪間による支援、居宅介護、グループホー 開設を遅らせていた。 生活の場での支援」「 <0+ かムなどの障害福祉サービス費用み らのステップダウンをめざす」で賄わざるを得ない。 の 3 ・人材集めと哲学の共有などの理念を全員で決めた。 私たちは精神科医をチーム内 に置かないことにしたため、訪 っ 人材集めと並行して、定期的 * パターナリズムとは、父親問看護ステーション ( 看護師と 上 が子どもに対しておこなうよ に福岡でスタッフミーティング 作業療法士 ) と相談支援事業 ( 計 うな仕方で、ある人に対して ふるまうことをいうが、医療・ を開いた。 画相談、地域相談 ) およびグルー 看護においては、患者に対し 経営が心配だったが、 家族会 プホーム ( 精神保健福祉士 ) を て、その人のためになるとし 家 や保健所担当者等は異ロ同音 て医師や看護師などが、その活用しておこなうこととした。 裁量で処置 ( 介入 ) をするこ に「 <0+ を必要としている人 とをいう。 ( 編集部 ) アパートを 7 部屋借りて、グ特 はたくさんいる」ということで ループホームの個室 ( 5 ) と共 それが <0+ 立ち上げに心を号 月 動かされたというのが本音であ 家族の要望以外に何もない 年 る。 ところから < ( を立ち上げる と 2 ・メンパー集め —その実践をふりかえる— っ たまたま、元 <0+—• ( 千な 一般社団法人ー倉知延章 葉・国府台 ) にいた作業療法士み の津田さんが、私の大学研究室 に出入りしていたので、立ち上 していたことが印象的だった。 ・ a ー < O l-- 立ち上げの 同年 6 月、自分で就労移行支げの話をしたところ「ぜひやり きっかけ 援事業所を立ち上げる準備に取たい ! 」であった。 やると決めたら、早く立ち上 年 3 月に北九州市でりかかろうとしていた頃に、福 げることが重要である。まずは セミナーを開催した。こ岡県精神障害者福祉会連合会役 メンバ 1 集めを始めた。 れは、コンボから話があり、員が私の大学研究室を訪れた。 の支援は道具やツール の存在や思想を広めようと福岡での活動ができない いう思いで開催したものであかという相談である。予想だにを活用しておこなうものではな しない相談であったが、家族のく、人材がすべてである。 <0 る。多くの参加者があったが、 のスタッフとして一番相応し 家族の方々の熱気が会場を支配必死の思いが痛いほど伝わっ
する ( 「ステップダウン」という ) ビスがなくても、通常の社会資 きく機能している。 ことを、利用開始時から意識し源サービスの利用で地域生活を号 月 可能にしていくことをめざして 3 医療と福祉の社会資源活用にて援助している。 年 対象者は重症の精神障 いるのである。 よる設立・運営 その結果、利用者も <0+ ス 私たちの相談支援事業や訪問害者なので、症状や障害のため に、当初は多様な社会資源を利タッフも、への過度の依っ 看護ステーション対象者は <0 ね E-* 利用者に限定している。なお、用することは困難なことが多存を防ぐことができる。さらに、 ん み そのため、 <0+ 利用開始地域の関係機関とかかわること グループホームは経営安定のた めに開設したので、利用当初は、チ 1 ムですべてが多くなるので、 <0+ の存在 や支援内容を広めることができ 者に限定していない。しかし、の支援を抱えることになる。 しかし、そのような状態を恒ている。これが、さらなる利用 経営的には初年度から黒字決算 久的に続けることは、 <OE-* へ者紹介につながっている。 であり、安定している。 の過度の依存を生み、その状態 ( 家族会とのつながりを重視 3 地域社会資源とつながり、スから抜け出せなくなってしま引 う。そこで、可能な限り、少し 0 ー <0+ 立ち上げの第一歩 テップダウンをめざす 私たちは、利用者が <OE-* のずつ地域の社会資源サービスのは家族からの願いである。また、 始めるにあたって、家族は大切 サービスを徐々に減らして、地併用を進め、地域と連携しなが 域の社会資源の利用を増やしてら、徐々にのサービスをな利用者紹介源であると考え た。そのため、運営体制も一工 いき、最終的には <0+ を卒業減らし、利用者がのサー 夫加え、一般社団法人ー <0 告会を開催し、意見をいただい の法人理事は福岡県家族会のている。 役員の方々になってもらった。 さらに、私たちが利用者の支援は、 2012 年 4 を引き受けることで、家族には月に福岡市に開設し、 2014 これからの人生を自分のために年 4 月に北九州市に開設した。 2017 年には久留米市に開設 楽しんでもらいたいという思い もあった。 すべく、現在準備を進めている ただし、理事の方々に経営的ところである。今後の O—<O は、人材育成と資金確保を続 責任まで押しつけるわけにはい けながら、できれば 2 年ごとに かないので、理事会組織をなく 新しいチームを増やしていくこ し、法人の象徴として位置づけ た。実質的に運営はスタッフたとを考えている。多くの家族や ちが責任を持っておこなう仕組精神障害者が私たちを待ってい ることがわかってきた。いつの みとしている。 もう一つ、法人役員には、家日か、県内のどこにでも <0+ 族目線でー <0+ の支援内容チームが存在しているという状 をチェックしてもらうという意況を必ずつくる所存である。 図もあった。毎年 2 回、理事報 ( くらちのぶあき ) 「読者の皆様へ」 読者のページ「みんなのわ」への投稿をお待ちしています。採用され た方には図書カードを差し上げています。ふるってご応募ください。 【「みんなのわ」へメールで投稿できます】読者のページ ( みんなのわ ) への投稿がメールでできるようになりました。投稿のメールアドレ スは minnanet.seishinhoken@outlook.jp です。※投稿される 方は、氏名、住所、年齢、性別、 ( 家族、本人、その他 ) をご記入ください。 なお、ペンネームで投稿される方はペンネームをお書きください。 15 特集家族の思いから立ち上がった ACT のとりくみ
いると実感できれば、安心できあり方分科会における理移送など医療へ結びつけるための 応援もしたくなる。家族や地域③医療保護入院等のあり方分科手段、入院中の患者の意思表明支 にも信頼してもらえるよ , つに、 会における論点整理 援と代弁者のあり方などが報告さ 具体的な突破口を見つけていく①の事証については、検討れました。 チームに委ねられることとなり、 先頭に立って欲しい」 本條理事長は「地域で支える これを機会に、診療所の先生中間とりまとめの報告だけがお医療については、訪問型の看護 とみんなねっとが意見を交わこなわれました。②は、アウトリ医療支援が重要なことには異論 し、本人・家族を支える関係を ーチなど地域医療のあり方とともがない。それに先立ち入院中か 発展させていくきっかけになるに、精神障害者にも対応した地域ら、医療機関だけではなく、福 ことを願います。 包括ケアシステムをどう構築して祉・相談支援事業者・教育関係 いくのか。病院から地域への縦のと連携して、退院後も継続して き 動 ■第 3 回これからの精神保健医仕組みと、すでに地域で生活をし支援していく体制を整えていく 療福祉の在り方に関する検討会ている場合の横の仕組みとを、ど必要がある。本人と家族を含め祉 福 健 9 月日に、相模原殺傷事件のように提供・連携体制をとるのて、話をよく聞き、入院中から 保 神 後の初めてとなる検討会が開催かが今後の議論となること。「重退院のあとまで、どのような地 精 されました。議題は、 度かっ慢性」というカテゴリーの域生活をしていくのかという支 ①「相模原市の障害者支援施設にレッテル貼りではない、地域生活援計画を立てていくことが大事き お て おける事件の検証及び再発防止の実情調査を求める意見も出されではないかと思う」という旨の っ 検討チーム」の中間とりまとめ ました。③では、医療保護入院制意見を述べました。 ②新たな地域綿医療体制の度の同意のあり方、審査のあり方、 としか評価されず、前例がない 届いてこないので、声が届くよという内容をお伝えしました。 「家族の高齢化や死亡した場とか、無謀だとかの理由で、す号 う家族の立場からも支援」して いきます。 合などを考えると、受診・服薬ごく消極的な支援に留まること 年 企画の最後に、障害者も一緒支援などに高いニーズが想定さが多いのも事実。安全策で状態 にすべての人たちのいのちが輝れ、積極的なアウトリ 1 チ ( 訪悪化を防ぐためと称し、支援者 と っ くインクルーシプな社会をつく 問 ) サービスを強化することがの描く優良像の実現に誘導しょ ね うとされてしまう。 るためのきっかけとするアピー 必要になる。精神科デイケアは、 亠な ん ニーズがあって、『できない 治療と併せて、生活に寄りそい ルを確認しました。 み 『送りたい生活像』を描く支援こと』を『どうしたらできるか』 について、医療的な視点とか制 ■日本精神神経科診療所協会地が可能な場所。地域偏在で大変 なところもあるが、地域から求度の問題とかを整理して、地域 域福祉・デイケア委員会 9 月日に日本精神神経科診められていること、ほっとけな生活をする視点から展開できな いものか。 いことに、医療機関としてどう 療所協会の地域福祉・デイケア委 状態悪化があっても、『失敗 員会で、精神科医のみなさんに、積極的に関与できるのかを認識 してほしい。でないと福祉制度しても精神科デイケアがついて 「精神科デイケアに期待したいこ います』と、それを見越して、 と」と題して小幡事務局長が講演と重なり合う部分はどんどん診 し、当事者、個々のニーズに応じ療報酬からも外されてしまうのビビらないでやれるのが、精神 科デイケアであって、利用者の た支援サービスの追求こそ生活ではないだろうか。 福祉施設や就労先では、『失ニーズに思い切って応える。家 圏にあるデイケアの意味があり、 敗』や『挫折』はマイナス要因族も地域もいい取り組みをして 再発しても安心な社会が欲しい
精神障害に偏重しない慎重な事害者の存在を否定的に捉える考 、知っておきたい一 ( 、 え方は決して許されるものでは 件背景と真相究明を求めること」 ありませんが、残念ながら私た 一精神保健福祉っ働き ~ 一。表明」 = 」旄 そして、集会参加者一同で次ちの社会には広く存在しており 19 9 6 年まて続いた優生保護 ■相模原障害者殺傷事件に対すのアピールを確認しました。 るアピール行動 「相模原障害者殺傷事件の犠牲法の被害者に対する謝罪・補償 9 月日。第一部追悼会を参者を追悼し、想いを語る会」アも未だに行われていません。現 在も多くの障害者が入所施設や 議院議員会館、第二部アピ 1 ルピール文 2 016 年 7 月日未明に神精神科病院ての生活を余儀なく 行動を日比谷公園から東京駅ま されている中で、地域で障害の での行進で開催しました。この奈川県相模原市の障害者施設 「津久井やまゆり園」で起きた ある者とない者とが具体的に出 行動の呼びかけⅡ団体の一つ 会う機会が奪われ、そうした考 に、みんなねっとも参加し全体障害者殺傷事件によりお亡くな りにな、られた方々に思いを馳せ え方がはびこる現実があります。 で名が集いました。 どんなに重度の障害があっても、 みんなねっとから松澤副理事心より哀悼の意を表するととも に、負傷された方々にこよりお命と尊厳が守られ、権利の主体 長が挨拶に立ち「犠牲になられた として全ての分野に参加し多様 方への哀悼の意をお伝えし、事件見舞いを申し上げます。 この事件の容疑者は「障害者性が認められる社会を目指して は、特異な考えを持っている容疑 いかなければなりません。 は不幸を作り出す存在てあり 者が自ら犯したものであり、それ いなくなれ、はいい」と語ったと このような痛ましい事件がニ をもって精神障害者故犯したも のと結論づけることは危険です。伝えられています。こうした障度と起きることのないよう、障 害の有無によってわけ隔てられを宣言する。 証し、私たちはどこへ向かうの ることなく、だれもが共に学び・ ③この事件を機に、措置入院のか、何をなすべきなのかをすべ ての人たちとともに考える場と 働き・暮らせるインクルーシプ強化、退院後の監視強化、施設・ なりました。みんなねっと小幡 な社会の実現を目指そうという病院の閉鎖性を高めようとする 想いで、私たちは「相模原障害動きに強く抗議する。 事務局長が次の趣旨の指定発言 者殺傷事件に対するアピール行④障害の有無によってわけ隔てをしました。 、られることのないインクルーシ 「マスコミの取材の第一声は 動実行委員会」を立ち上げ、本日、 想いを語る会を開催しました。 プな社会の実現に向けて、地域『措置入院歴があるがどう思い 私たち「相模原障害者殺傷事生活支援の飛躍的拡充等根っこますか』であった。報道は公正 からの改革を求める。 にしたとされるが、精神障害者 件の犠牲者を追悼し、想いを語 2 0 1 6 年・ 9 月日 への偏見を助長する危うさを持 る会」参加者一同は、ここに以 相模原障害者殺傷事件に対すっている。精神の団体としてマ 下のことを宣言します。 るアピール行動参加者一同イナスの方向へ進ませることは ①相模原障害者殺傷事件により できないとして、家族会のみな お亡くなりになられた人一人 りに思いをはせ、心より哀 ■相模原事件を考える緊急ディさんの後押しもあり、発言をし てきた。政府も、精神疾患が事 悼の意を表する。 スカッション 件の原因であるかのように検証 ②「障害者はいなくなればいい」 9 月日に緊急企画が、 存在てはなく、すべての人が尊参議院議員会館に名の参チームを立ち上げたのであれば 本末転倒である。親や関係者の 厳と基本的人権を有し、かけが 加で開催されました。 えのない社会の一員であること 企画は、事件とその問題を検声は聞こえても、当事者の声が みんなねっと 2016 年 1 1 月号 2 3 知っておきたい精神保健福祉の動き