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検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第115号 2016年 11月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第115号 2016年 11月号

■生産性や速さが価値あえられるところのこと。 ある研究によれば、孤 るものとされることが、 立がトラウマとなり、と 普通になってしまってい きに依存症や犯罪加害者 る日常があります。 にもつながっていくとの そこには「インクルー こと。依存症とは依存で シ。フ ( 包み込んだ ) 」とい う言葉と考え方はまだ根きる人、居場所がないか づいていません。排除しらこそ起こるといってい ない多様性を認め合えるます。 関係性が体感的に築かれ自分が認識していなく 一ていれば「価値がある命ても、その笑顔が他人を か」という問いは成り立幸せにすることもあるの っていないことが分かるです。自分の存在が人と は違う存在だからこそ誰 一はずです。 「命があるから価値が生かの役に立てることがあ ります。 一まれる」のですからね。 インクルーシプを根づ私がよいと思うこと、 かせるひとつに、自分が大切と思うことを他人は 思えるそんな居場所が必れば、他人がそう思える 一要だと思います。単なるように表現していきたい。 空間のことではなく、人そもそも、みんな違うと いうことに気づいていな を信頼でき、心底頼りに いのですから。 ( 小幡 ) でき、素直な気持ちを伝 知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 / ( 投稿 ) 私と家族の手記 / 連載 ①街の診療所からのお便り / 連載②精神科医療の現状と改革の展望 / 連載 ③知ることは生きること / 連載④真澄こと葉のつれづれ日記 / みんなのわ ( 読者のヘージ ) ほか ・「月刊みんなねらとれまでの特集の紹丿・ ■ 2014 年・ 6 月号 : 本人・家族をともに支える訪問家族支援【その②】 7 月号 : 奈良県で福祉医療制度が実現 8 月号 : いきいき家族会 9 月号 : 障害者差別をなくす地方条例をつくろう 10 月号 : 高齢化する精神障がい者にどんな支援が必要か 11 月号 : メンバーとスタッフが協働して運営するクラブハウス 1 2 月号 : 「あなた病気の人、私治す人」から「私も家族の一人です」となって見えてきたこと ■ 2015 年■ 1 月号 : 身体・知的障がい者と同等の交通運賃割引制度の実現を求めて 2 月号 : 精神障がい者同士で結婚して 11 年目のわたしたち 3 月号 : 精神障がい者の地域移行と地域生活を考える 4 月号 : 地域医療の発展をめざした「府中こころの診療所」を訪ねて 5 月号 : 精神障がい者の「住まい」を考える一英国の主支援から学ぶ ( 上野勝代 ) 6 月号 : 精神障がい者」にも交通運賃の割引を 7 月号 : グループホームの運営ってどうなっているの ? 8 月号 : 家族をひろげ元気にする家族相談活動ー愛知の経験から ( 木全義治 ) 【品切れ】 9 月号 : 全科が無料になる医療費助成一地域家族会のとりくみ 1 0 月号 : 精神障がい・精神保健の正しい教育を一世界の教科書比較 ( 山田浩雅 ) 11 月号 : 日本でも本人と家族をともに支援する家族支援の実現を 12 月号 : 戦後 70 年と障害者権利条約 ( 藤井克徳 ) ・ 2016 年・ 1 月号 : 世界から見た我が国の精神保健医療福祉 ( 長谷川利夫 ) 2 月号 : 精神障害者と差別解消法 ( 池原毅和 ) 3 月号 : 障害者総合支援法施行 3 年後の見直し ( 本條義和 ) 【品切れ】 4 月号 : 家族だからできる家族支援『家族による家族学習会プログラム』 ( 岡田久実子 ) 5 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 6 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 7 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取リ組み① ( 野村忠良 ) 8 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取り組み① ( 野村忠良 ) 9 月号 : メンタルヘルスと福祉教育をめざして ( 松本すみ子 ) 10 月号 : 訪問看護が家庭内暴力とどう向き合うか ( 原子英樹 ) ・「月刊みんなねっ」のパッンハーのお申し込み方法・ 「 300 円 x 冊数十送料 80 円」の金額を巻末の振込用紙にてお振り込みくた さい。「通信欄」には、ご希望の号を記入してください。郵便局に備え付け の振込用紙の場合、「 () () 1 3 () ー () ー 3 3 8 3 1 7 みんなねっと」宛て にお振り込みください ( この場合、振込手数料は自己負担願います ) 。 FAX での申し込みもお受けします (FAX 番号 03 ー 3987 ー 5466 ) 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ 編集後記 【「みんなのわ」へメールで投稿できます】読者のページ ( みんなのわ ) への投稿がメールでできるようになりました。投稿のメールアドレ スは minnanet.seishinhoken@outlook.jp です。※投稿される 方は、氏名、住所、年齢、性別、 ( 家族、本人、その他 ) をご記入ください。 なお、ペンネームで投稿される方はペンネームをお書きください。 月刊みんなねっこ通巻第 115 号 ( 2016 年 11 月号 ) 定価 300 円 発行日 2016 年 1 1 月 1 日 賛助会費 ( 会費に購読料含む ) 個人・年間 3 6 () 0 円 発行者公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 団体・年間 ( お問い合わせください ) 理事長本條義和 〒 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 1 3 ホリグチビル 602 TEL () 3 ー 6 9 () 7 ー 9 2 1 1 FAX () 3 ー 3 9 8 7 ー 5 4 6 6 郵便振替 0 0 1 3 0 ー O ー 3 3 8 3 1 7 ホームページ www.seishinhoken.jp 印刷・製本 / 倉敷印刷株式会社表紙の絵 / 織田信生

2. 月刊 みんなねっと 通巻第115号 2016年 11月号

脱退した場合、脱退一時金が支 到来した加入日の前日まで、こ【給付金の受け取り】 一男さんの死亡・重度障害に給されます。 の①②両方を満たす期間加入し ていれば、それ以降の掛金の支より、英子さんへの給付金の支もしも、英子さんが生活保護 給が始まります。給付金の受けを受給することになっても、心 払いは免除になります。 一男さんの場合、 2016 年取りや管理が難しい場合、本人身障害者扶養共済制度による給 の代わりに給付金を受け取り管付金は収入と見なされないた 月 2 日を加入日とした場合、 ①の要件を満たすのは 2036 理する年金管理者を指定するこめ、保護費に上乗せして受け取 年月川日、②の要件を満たすとができます。英子さんは、自ることができます。 のは 2029 年月 9 日となり分で障害基礎年金の振込先であ ますので、両方の要件を満たする銀行口座から出金を行い、買【お金の管理が心配ならば】 社会福祉協議会では、福祉 2036 年月以降の掛金は免い物もしています。そこで一男 さんは、年金管理者は指定せず、サービスの利用など日常生活に 除されることになります。 また、山川さんご家族が、今支給開始のための最初の手続き関わる契約や金銭管理等が不安 と な人を対象に、福祉サ 1 ビスの こ だけ、一男さんの妺にも手伝い 後、経済的に困った状況になっ 利用、金銭管理、重要な書類等き た場合には、掛金の免除・減免を頼んでおくことにしました。 生 なお、 1 年以上加入した後、の保管などのお手伝いをする日 を受けられる可能性があります と こ 日入中に障害者本人が死亡した常生活自立支援事業を行ってい ( 詳細は自治体にご確認くださカ る 場合、弔慰金が支給されます。ます。山川さん夫婦も今後のこ とを考えて、社会福祉協議会で また、 5 年以上加入した後に、 ③特別の疾病または障害がなく者に対して加入者になれるのはれたとすれば ( 申請から承認ま 生命保険契約の対象となる健康 1 名のみです ( 山川さんご夫婦で 1S2 か月かかります ) 、月号 月 状態であること 2 人一緒に加入者となることは額 1 万円の掛金で、一 年 山川さんご夫婦は、① 5 ③の出来ません ) 。 男さんが死亡したり重度障害と すべて満たしている夫の一男さ なったあと、英子さんは終身月 と ん ( 歳 ) を加入者とすること【掛金の月額】 額 2 万円を受け取ることになり っ ね にしました。なお、 1 人の障害 加入者の年齢 ( 加入年度の 4 ます ( 1 人の障害者で加入でき な ん 月 1 日の年齢 ) にるのは最大 2 ロです ) 。 み よって、掛金は、 円円円円円円円 1 ロあたり、上の【掛金の免除】 っ ) 4 , っ ) っ 0 8 7 , 3 ′在 4 マ / 8 0 っ ) 1 表のようになりま 山川さんご夫婦は、月額 現 あ 日 す。 ロ 1 万 8 8 c o 円の掛金につい 満満満満満満月 一男さんは 8 月て、少し不安になりました。今 未未未未未未 4 川日が誕生日なのはなんとか払えますが、この先、 歳歳歳歳歳歳年 月 0 尸 ) 0 5 ) 0 5 ) 8 4 4 5 ) 【 ) -0 -0 っム の で、今年の 4 月 1 毎月 1 万円を支払い続 金満上上上上上上成 日時点では歳けることができるでしようか け未以以以以以以平 掛歳歳歳歳歳歳歳 だったことになり 掛金には免除があります。① 5 ) 5 0 一う 0 一 5 一 0 っ ) っ n 4 4 L-n 5 ) \.O ます。加入申請が 加入日から年、②加入者が満 今年度中に承認さ歳になった年度以降の最初に

3. 月刊 みんなねっと 通巻第115号 2016年 11月号

「みんなねっと」の ホームページをご覧ください 2016 > みんなねっと相談室 : 、入会のご内 , みんなねっとについて みんなねっとは精神に障がいのある方の 家族が結成した団体です 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 一【表紙の絵】織田信生 知っておきたい精神保健福祉の動き 2 0 施策のうごき ) みんなねっとについて 調査・研究 イベント・研修会 書籍 月刊みんなねっと 意見・要望書など 特集 家族の思いから立ち上がった A ( T のとリくみ ( 宮崎 ~ 量夫・倉知延章 ) 6 精神科医療の現状と改革の展望 【連載第 8 回】造り過ぎた精神科病床 ( 氏家憲章 ) 16 私と家族の手記「私たち家族が引っ越した先の家族会」 ( 大きな子ぶた ) 20 街の診療所からのお便り【連載 114 】 ( 増本茂樹 ) ・・精神病の状態は、人生で道に迷っている状態です。・ 24 知ることは生きること ( 連載 11 回 ) 子を扶養する親に対してや、親亡きあとの制度 ( 風間朋子 ) 28 更新情報 都道府県連合会の情報 > 各都道府連からのお知らせ 北第道 > 都道府県達のお問い合わせ先一覧 201 3 年 9 月号 2 ( ⅱ 3 年 9 月 4 日 NEW! 熊本県連イベント・研修会予定 2013 年 9 月 4 日 NEW' 買岐阜 北信越プロック研修会開催 2 ( ⅱ 3 年 8 月 27 日 NEW! 北信越プロック研修会開催 20 協年明 2 ル NEW! 北信越プロック研修会開催 2013 年阯 27 日 NEW! 北信越プロック研修会開催 20 年明 27 日 NEW' 「訪問による家族支援」普及活動 北信越プロック研修会開催 2013 年明 27 日 しくスタートします。 NEW! 務神障者に対する医療の提供を確保す るための指針等に関する検討会への意見 2013 年 8 月 27 日 NEW! 第害者基本計画 ( 案 ) へのパプリックコメ ントの募集 20 ロ年 8 月 26 日 NEW' 障害者の地域生活の推進に関する検討会 ( 第 3 回 ) 20 年 8 月 22 日 NEW! 》バックナンバー = 室み書籍のご注文方法につす第 〔にみんなねっと入会のご案内 月刊みんなねっと 都道府県達合会本県 月刊みんなねっと最新号 2013 年 9 月号 ー特集】働き方いろいろー 雇用の現場から一 > 目次・詳最 ンバックナンバー 都道県運合会長野県 広島岡 愛を香川 長崎メ分発知 都道府県連合会石川県 ビックアップ 都道県達合我ー山県 ・新着紀事のある都道用県連合会 書籍のご紹介 都道府県運合会新潟県 統合失調症を正しく理解 するために「わたしたち 家族からのメッセージ」 病気の知識、生活サービ ス、家族の目線でわかりや すくまとめました 〉目次・詳編 うつ病を正しく理解する 、・をらの′ッまーツ ために「わたしたち家族 からのメッセージ」 病気の知、生活サービ ス、家族の目線でわかりや 0 すくまとめました > 目次・詳第 - による 家族支援 相談室 都道府県連台会物井県 策のうごき みんなねっと相談室 お気軽にご相談ください。 施策のうこき 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 68 回 ) 34 みんなのわーー一読者のページ・地域の話題 36 サポート情報室 メンタルヘルスと福羅サービス 病気のことや生活に必要な情報をわ かりやすく説明しています、 施策のうごき 情報室 〉ご注文について 〉書籍の一覧 みんなねっと無料メルマガ講読 メールマガジンはじめました。せひ、こ 登録 ( 無料 ) ください。 メールアドレス 》メールマガジンの詳細 家族相談ハンドブック 家族会の相談研や支援機関でテキ ストとして活用できます 講読申込み ホームページのリニューアルに伴い、みんなねっとではメールマガジンを 発行しています ( 無料 ) 。当会の活動だけでなく、各都道府県連の情報な ども随時お知らせするメルマガになっています。ぜひ、ご登録ください。 詳しくはホームページをご覧ください ( 「みんなねっと」で検索ください ) 。

4. 月刊 みんなねっと 通巻第115号 2016年 11月号

知るごと一は・生をる ) ど 連載ⅱ回 業所に通っており、月額 2 万円 弱のエ賃と障害基礎年金 ( 2 級 ) 月 ) の収入があります。山川さんご 子を扶養する親に対してや、 夫婦は、自分たちにできる範囲年 親亡きあとの制度 で今から少しずつ準備し、英子 と 関晒学風間朋子 さんが親なき後の生活に使える っ ね お金を残しておきたいと考えま 亠な した。また、できればそのお金み 前月号、前々月号と経済的支を取り上げます。みなさんによを月毎など年数回に分けて英子 援の仕組みについてお伝えしてり身近に感じて頂けるよう事例さんに渡せないものかと思って きました。今月号からはいよい を用いて説明することにしま います。 よ、その仕組みをどのように活しよう。 そんなとき、山川さんご夫婦 用していくのかというお話に入 は家族会のメンノ 弋ーに障害者の ります。 【〔事例〕山川さん家の準備】 経済的支援について書かれた本 親なき後について心配のご家山川さんご夫婦 ( 夫歳、妻を紹介されました。その本を読 族も多いかと思います。そこで歳 ) は、長女の英子さん ( 歳、んだ山川さんご夫婦は、「これ 今月号では、特に親なき後のお統合失調症、精神障害者保健福だ ! 」と思うものを見つけまし 金の問題について考える一例と祉手帳 2 級 ) と 3 人暮らしです。た。それは、心身障害者扶養共 して、心身障害者扶養共済制度英子さんは就労継続支援型事済制度といし 山川さんのよう に障害者を扶養するご家族が毎読んでみました。何かあったと③統合失調症、脳性麻痺、進行 性筋萎縮症、自閉症、血友病等 月一定額の掛金を納めることきに備えて毎月掛金を払い、い で、ご家族が死亡したり重度障ざ事が起こったらお金を受けるの精神または身体に永続的な障 害となったあと、障害者本人に というところはなんだか保険に害があり、その程度が①または 対して終身一定額 ( 1 ロ加入で似ている気がします。そうこう②と同程度 月額 2 万円、 2 ロ加入で月額しているうちに、山川さんご夫英子さんは③にあてはまりま 4 万円 ) を支給するというもの婦の順番が回ってきたようです。 でした。山川さんご夫婦はさっす。それでは、みなさんも山川 そく、詳しい話を聞くため、地さんご夫婦と一緒に障害福祉課【加入者】 元の市役所を訪れました。 職員の説明を聞いてみることに しましょ , つ。 支給対象となる方は現に扶養 している父母、配偶者、きよう 、且父母、その他の親族な 【いざ、市役所へ】 どであって、以下①—③の要件 市役所の総合窓口で、心身障【支給の対象となる方】 心身障害者扶養共済制度の支をすべて満たす人が加入者とな 害者扶養共済制度についての話 を聞きに来た旨を伝えると、障給対象となるのは、次の①—③ることができます。 ①その都道府県・指定都市内に 害福祉課を案内されました。障の何れかに該当する方です。 【 1 一卩かあ一ること 害福祉課で順番待ちをしている①知的障害 あいだ、あの本の心身障害者扶②身体障害手帳 1 級 53 級に該②加入年度の 4 月 1 日に年齢が 歳未満であること 養共済制度のページをもう一度当する障害 29 知ることは生きること

5. 月刊 みんなねっと 通巻第115号 2016年 11月号

月刊みんなれっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 115 号 2016 年 11 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月子翡を馴の家族と家族会をなぐ機誌 0 月刊みんなねっと 2016 年 11 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 精神疾患がある人や家族に役立つ出版物 A 4 判・ 1 1 2 頁 定価 1 OOO 円 ( 別途送料 ) ( 家族相談の活動は家族会の原点です 好評発売中 ! ! 本書は、全国から寄せられた家族による相談事例の中から 32 事例を掲載しま した。事例を、日常生活、医療、家族会、家族依存、地域連携、親亡き後、制度の七 つに分類し、それにコメントを加えた初めての家族相談事例集です。同じ家族 としての立場から相談にのり、情報を伝え、家族会につなげていく活動は家族 会の原点ともいえます。みなさんの活動に役立てていただければと思います。 精神障がい者家族相談事例集 精神かい者家族 相談事例集 2016 ・特集・ 家族の思いから立ち上かったのとりくみ ( 宮崎富夫・倉知延章 ) ・私と家族の手記私たち家族か引っ越した先の家族会 ・精神科医療の現状と改革の展望 ( 氏家憲章 ) 連載第 8 回「造り過ぎた精神科病床」 ■知ることは生きること ( 風間朋子 ) 連載回 子を扶養する親に対してや、親亡きあとの制度 社会資源ハンドラック 精神がい者と家族に役立つ 社会資源ハンドブック を凸物凸 全凸凸 B 5 判・ 1 8 0 頁・定価 1 4 0 0 円 ( 送料込 ) 【内容】医療に関する制度 / 地域で生活するための支援 / 日中活動の 場、就労や復学の支援 / 経済的な支援を受けたいとき / 財産の活用 や保護、法的な支援など / 家族が情報を得る、相談できるところ 家族会員・支援者のための 喜運営。☆家族会運営のてびき A4 判・ 100 頁・定価円 ( 送料込 ) 家族会からの注文は 1 冊 600 円に割引します 家族会の設置から運営の仕方まて家族会の活性化に役立つ「てひき」ができま した ! 会報や案内パンフなとの見本の資料ページもあり、家族会とつなかり のある支援機関でもせひこ活用を ! 【内容】精神障がい者家族会とは / 家族会 活動をおこなおう / 運営・活動費 ( 財政基盤 ) について / 家族会の組織強化をし よう / 地域にとけこむ活動への積極的参加 / 新しい家族を家族会につなげよ う / 新しく家族会を立ち上げよう / 支援者・関係者の方々へ / 資料編 ☆家族相談ハンドブック A4 判・ 76 頁・定価 700 円 ( 送料込 ) 家族相談のテキストができました ! 家族会らの注文は 1 冊 500 円に割引 【内容】家族による家族支援 / 精神障がい者の状況 / / 精神障がい者家族窈帰レ家族相談の 意義と特徴 / / 家族相談の目標 / 家族相談の留意点 / 相談実習の進め方 / 家族相談の方法 / 新しく家桝目談事業を立ち上げたいときは / 家族相談員の養成 / 家槲目談の事例 問い合わせ先 っ第ノ アクト 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ま施物談 ′レトブック 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) te103 ー 6907 ー 9211 fax 03 ー 3987 ー 5466 ホームへージ http://www.seishinhoken.jp

6. 月刊 みんなねっと 通巻第115号 2016年 11月号

いのは「 <0+ をしたい」とい あった。ニーズがあることに一 う意欲があることと考え、あち安心であった。 4 ・運営の仕組みを決める こちで「 <0+ を始める」と公 次に大切な哲学の共有であ 言したことが効果的であった。 る。「リカバリ 1 」、「自己決定わが国にはが制度化し 愛媛、熊本、岐阜、地元福岡の重視・パターナリズム * の排ておらず、訪問診療、訪問看護 から看護師や精神保健福祉士が除」、「対等な民主的チーム」、「医などの診療報酬 ( 医療保険 ) か、 集まった。しかし、精神科医の療や就労を含めた地域生活支援相談支援、生活訓練、就労移行 確保がなかなかできず、それがを包括的に実施」「訪間による支援、居宅介護、グループホー 開設を遅らせていた。 生活の場での支援」「 <0+ かムなどの障害福祉サービス費用み らのステップダウンをめざす」で賄わざるを得ない。 の 3 ・人材集めと哲学の共有などの理念を全員で決めた。 私たちは精神科医をチーム内 に置かないことにしたため、訪 っ 人材集めと並行して、定期的 * パターナリズムとは、父親問看護ステーション ( 看護師と 上 が子どもに対しておこなうよ に福岡でスタッフミーティング 作業療法士 ) と相談支援事業 ( 計 うな仕方で、ある人に対して ふるまうことをいうが、医療・ を開いた。 画相談、地域相談 ) およびグルー 看護においては、患者に対し 経営が心配だったが、 家族会 プホーム ( 精神保健福祉士 ) を て、その人のためになるとし 家 や保健所担当者等は異ロ同音 て医師や看護師などが、その活用しておこなうこととした。 裁量で処置 ( 介入 ) をするこ に「 <0+ を必要としている人 とをいう。 ( 編集部 ) アパートを 7 部屋借りて、グ特 はたくさんいる」ということで ループホームの個室 ( 5 ) と共 それが <0+ 立ち上げに心を号 月 動かされたというのが本音であ 家族の要望以外に何もない 年 る。 ところから < ( を立ち上げる と 2 ・メンパー集め —その実践をふりかえる— っ たまたま、元 <0+—• ( 千な 一般社団法人ー倉知延章 葉・国府台 ) にいた作業療法士み の津田さんが、私の大学研究室 に出入りしていたので、立ち上 していたことが印象的だった。 ・ a ー < O l-- 立ち上げの 同年 6 月、自分で就労移行支げの話をしたところ「ぜひやり きっかけ 援事業所を立ち上げる準備に取たい ! 」であった。 やると決めたら、早く立ち上 年 3 月に北九州市でりかかろうとしていた頃に、福 げることが重要である。まずは セミナーを開催した。こ岡県精神障害者福祉会連合会役 メンバ 1 集めを始めた。 れは、コンボから話があり、員が私の大学研究室を訪れた。 の支援は道具やツール の存在や思想を広めようと福岡での活動ができない いう思いで開催したものであかという相談である。予想だにを活用しておこなうものではな しない相談であったが、家族のく、人材がすべてである。 <0 る。多くの参加者があったが、 のスタッフとして一番相応し 家族の方々の熱気が会場を支配必死の思いが痛いほど伝わっ

7. 月刊 みんなねっと 通巻第115号 2016年 11月号

新を第の一 つ第物圄れ それぞれの 人にそれぞれ の自立がある のが正しいと 思一つけど・ 0 0 病院は 病院で 家族じゃない。 って思ったこと も何回もある 色んな助けを 受けて現在に 至るけど 0 病院って役に 立たないリ 0 辛くても 本人が 自分の力す ) 自分の歩ける 幅を 歩けると でもお父さんに 自分の人生に と言われ 責任をもつのが 自立なんだぞ きっと みんな自分の 居場所が いっか見つかる はず 病院は助けて くれるけど 「利用する」くらいに しなきゃいけないのかな それって頼りつきり になっちやダメで みんなねっと 2016 年 1 1 月号 34 35 真澄こと葉のつれづれ日記

8. 月刊 みんなねっと 通巻第115号 2016年 11月号

する ( 「ステップダウン」という ) ビスがなくても、通常の社会資 きく機能している。 ことを、利用開始時から意識し源サービスの利用で地域生活を号 月 可能にしていくことをめざして 3 医療と福祉の社会資源活用にて援助している。 年 対象者は重症の精神障 いるのである。 よる設立・運営 その結果、利用者も <0+ ス 私たちの相談支援事業や訪問害者なので、症状や障害のため に、当初は多様な社会資源を利タッフも、への過度の依っ 看護ステーション対象者は <0 ね E-* 利用者に限定している。なお、用することは困難なことが多存を防ぐことができる。さらに、 ん み そのため、 <0+ 利用開始地域の関係機関とかかわること グループホームは経営安定のた めに開設したので、利用当初は、チ 1 ムですべてが多くなるので、 <0+ の存在 や支援内容を広めることができ 者に限定していない。しかし、の支援を抱えることになる。 しかし、そのような状態を恒ている。これが、さらなる利用 経営的には初年度から黒字決算 久的に続けることは、 <OE-* へ者紹介につながっている。 であり、安定している。 の過度の依存を生み、その状態 ( 家族会とのつながりを重視 3 地域社会資源とつながり、スから抜け出せなくなってしま引 う。そこで、可能な限り、少し 0 ー <0+ 立ち上げの第一歩 テップダウンをめざす 私たちは、利用者が <OE-* のずつ地域の社会資源サービスのは家族からの願いである。また、 始めるにあたって、家族は大切 サービスを徐々に減らして、地併用を進め、地域と連携しなが 域の社会資源の利用を増やしてら、徐々にのサービスをな利用者紹介源であると考え た。そのため、運営体制も一工 いき、最終的には <0+ を卒業減らし、利用者がのサー 夫加え、一般社団法人ー <0 告会を開催し、意見をいただい の法人理事は福岡県家族会のている。 役員の方々になってもらった。 さらに、私たちが利用者の支援は、 2012 年 4 を引き受けることで、家族には月に福岡市に開設し、 2014 これからの人生を自分のために年 4 月に北九州市に開設した。 2017 年には久留米市に開設 楽しんでもらいたいという思い もあった。 すべく、現在準備を進めている ただし、理事の方々に経営的ところである。今後の O—<O は、人材育成と資金確保を続 責任まで押しつけるわけにはい けながら、できれば 2 年ごとに かないので、理事会組織をなく 新しいチームを増やしていくこ し、法人の象徴として位置づけ た。実質的に運営はスタッフたとを考えている。多くの家族や ちが責任を持っておこなう仕組精神障害者が私たちを待ってい ることがわかってきた。いつの みとしている。 もう一つ、法人役員には、家日か、県内のどこにでも <0+ 族目線でー <0+ の支援内容チームが存在しているという状 をチェックしてもらうという意況を必ずつくる所存である。 図もあった。毎年 2 回、理事報 ( くらちのぶあき ) 「読者の皆様へ」 読者のページ「みんなのわ」への投稿をお待ちしています。採用され た方には図書カードを差し上げています。ふるってご応募ください。 【「みんなのわ」へメールで投稿できます】読者のページ ( みんなのわ ) への投稿がメールでできるようになりました。投稿のメールアドレ スは minnanet.seishinhoken@outlook.jp です。※投稿される 方は、氏名、住所、年齢、性別、 ( 家族、本人、その他 ) をご記入ください。 なお、ペンネームで投稿される方はペンネームをお書きください。 15 特集家族の思いから立ち上がった ACT のとりくみ

9. 月刊 みんなねっと 通巻第115号 2016年 11月号

続いて、一般社団法人「ー家チーム。もう家族だけで、支の回復への道は容易ではない。 < 0 」「訪問看護ステーショ えなくていい」 「リカバリー を信じることがで ン」「グループホーム・相談支「病院で死ななくていいのか。 きなければ、この仕事はやって 援事業」の設立など、準備に 3 は僕を病院から救い出し いけない」とスタッフは一言う 年、開いたスタッフミーティンてくれる」 確かな理念と科学的手法に裏 グは百数十回にもなる。 「僕の話を聞き、相手になっ打ちされ、知的な研鑽と実践を オープン直前、福岡市精神保てくれる。自分が主体の感じで積み重ね、ストレングス ( 長所、 健福祉センターは「従業者専門前向きになれる」 強み ) に依拠する本人中心の支 研修」に <0+ を取り上げ、藤「自分のことを思ってくれる援。でもは万能ではな み 田さんの講演に 150 人がつめ人がいる。人間は孤独、忘れら い住まいを含むひとり暮らし の , 刀け」 れているのが一番怖い」 を支える医療・福祉の「拠点」、 「これでー <0+ は市民権 「長い間に失ったものを教えピアを含む多職種チームのアウ を得た」と確信した。そしてってほしい。 常識が分からなく トリーチ。コラボレーション ( 合 上 いに 2012 ( 平成 ) 年 4 月なっている」 作 ) の試みを広げ、一定地域の精 に開所となった。 ー <0+ のスタッフは、毎週神保健福祉に責任と権限を持っ の 訪問して本人に寄り添い、家族「包括ケア」のシステムが要る。 3 ・リカバリーとひとり暮 家 と懇談。話が弾み心が動き、人 その核的役割を果たすのが < らしを求めて 集 や社会につながる芽生えを待つ。 だと思う。 「生活の場に来てくれる専門 しかし、地域生活を失った者 ( みやざきとみお ) 「親亡き後の不安の解消」、祈り けで開かれた、コンポ ( 地域精②医師やコメディカルスタッ にも似た思いだ。 神保健福祉機構 ) ・北九州市共フ・事務所の確保、資金の調達、号 家族会の全国大会で「 <o 催の「北九州普及啓発セ③利用者の見通し、経営の成算 年 」の分科会が設けられたのは、 ミナー」である。日本の精神医である。 ( 平成Ⅳ ) 年の千葉療福祉のパラダイム ( 認識の枠福精連は、県や県議会に対し 大会。「これだー これしかな 組み ) 転換を説く高木俊介さん「包括型訪問支援」の要望や請願っ な ! 」。私の所属する家族会はの「 <oæーの挑戦」は感動をおこない、傘下の家族会や福 ん 年「親なきあと」を学的だった。 み 祉事業所、保健所など県内各地 習テーマに据え、「 <oæ」 ( 多 同年 6 月、福岡県の家族会・ で学習・講演活動を繰り広げた。 職種チームの訪問による包括的福精連 ( 福岡県精神障害者福祉 「福岡で <0+ をやろう」と 地域生活支援 ) に関する情報収会連合会 ) のプロジェクトが始 いう倉知さんの呼びかけに、志 集を始めた。「臨床まる。「すべての保健福祉圏域を立てロマンを求めて全国から チームの実践」「マジソンモデ に <0+ を ! 」。宇和島の実践馳せ参じたスタッフ 5 名の力は ル活用事業」、「宇和島の訪問型 にもかかわった倉知さんに相談大きかった。医師の参加こそ見 個別就労支援」など。 したところ、「それならやりま送ったものの、コメディカルで 福岡県に <0+ を設立するしよう」と嬉しい返事をいただチームを結成。伊藤順一郎、高 きっかけになったのは、 2 0 0 木俊介、藤田大輔の各氏が相次 9 ( 平成幻 ) 年 3 月、九州産業 私たち家族が心配したのは、 いで来福され、家族の期待は全 大学教授倉知延章さんの呼びか① <0+ に対する誤解や中傷、県に広がった。

10. 月刊 みんなねっと 通巻第115号 2016年 11月号

【参考】独立行政法人福祉 医療機構 (WAM) ホームペー ジ (http ・ //hp. wam. go 」 p) の心 身障害者扶養保険事業のページ から制度案内パンフレットのダ ウンロードが可能です。 を知り、それをどのように利用 すればいいのか考えることが重 要です。 「知ることは、生きること」 では、今後、様々な制度・サー ビスを紹介していきます。皆さ んが「これだ ! 」と思えるもの を見つけることができるよう の援ワ一 に、お手伝いをしていきます。文一 用 øの 【貯金を残したい】 山川さんご夫婦は心身障害者 扶養共済制度の利用を考えてい ますが、皆さんはどう思われま したか。 心身障害者扶養共済制度は、 障害者本人を扶養するご家族た ちが互いに助け合い将来に備え るという素晴らしい制度です。 しかし、必ずしも安いとは言え ない掛金を毎月払い続けること が求められます。もっとシンプ ルに、無理のないペースで貯金 をして、それを本人に残したい ( 相続させたい ) と思われる方 もいらっしやることでしょ , つ。 一度、話を聞いてみるつもりで います。 ( かざまともこ ) 相続には相続税が発生するこ とがありますが、障害のある方 が相続をされる場合には、左記 のように、障害者控除の対象と 障害のある方の相続税については、本人 が 85 歳に達するまでの年数 1 年に付き IO 万円〔 45 歳で相続した場合は、 ( 85 ー 45 ) x 10 = 400 万円〕の控除が受け られます。 特別障害者 ( 精神障害者保健福祉手帳 1 級等 ) の場合は、 85 歳に達するまでの 年数 1 年につき 20 万円の控除が受けら れます〔 45 歳で相続した場合は、 ( 85 ー 45 ) x 20 = 800 万円〕。 なります。 【最後に】 今回は、心身障害者扶養共済 制度を主に取り上げ ました。これは、制 度やサービスをどの ように利用するのか という一例として示 したものであって、 親なき後のお金のこ とが心配なら、この 制度を利用するべき だということを主張 しているわけではあ りません。まずは、 皆さんの日々の暮ら しにあった制度や サービスは何なのか 中央法規 青木聖久編著 『精神障害者の経済的支援ガイドブック ~ 事例と Q & A から理解する支援の意義と実際』 中央法規出版 2015 年 7 月 * 本書は、青木聖久・越智あゆみ・風間朋子という、 精神保健福祉士であると共に社会福祉研究者と、加 えて、高橋裕典という障害年金をはじめ社会保障制 度に明るい社会保険労務士の 4 名で執筆しています。 33 知ることは生きること みんなねっと 2016 年 1 1 月号 32