一方、私は歯を食いしばり、多く、私が医者に相談しますと、お邪魔していませんか ? 」と聞 仕事を続けて年目になりまし「息子さんは、人間に育たずに いていたらしいです。 熊に育たれたようです ! お母 3 日目の朝、「ママはどうし んが北海道に逃げることですたんや ! 」と言って本人がうな ね ! 」と言われました。 だれているところへ、保健所の 本人は、常に母親である私を そして夫と相談して、私は 3 女性と本人の妹が駆けつけて、 ターゲットにした暴言や暴力が日間本人から身を隠すことに決夫の判断で強制入院という運び めました。男の友人の家となりました。そして薬をもら 2 軒にお願いをして、携 、やっと状態が落ち着きまし 帯と小銭だけを持って素た。 足でエレベーターに乗私たちは今までとは全く違っ り、川階から降りて、 3 た家に引っ越し、夫婦で落ち着 日間隠れました。 いて考えて、本人を精神障害者 その間に、 8 回以上携の施設に入れてもらうことにし 帯が鳴りましたが一度もました。それから早Ⅱ年になり 出ませんでした。息子はます。 夜中であろうとかまわ ず、私の女友達の家に電 話をかけまくり、「母が 」 0 私と、 ( 家寘の 手記 私たち家族が 引っ越した先の家族会 ( ペンネーム ) 大きな子ぶた 私たちの家族会は、関西地方本人は薬を飲みたがらず、家 にあります。町の人口は少ない の中で大暴れしたり、メイン通号 月 ですが、大変広く風光明媚で、りの信号で分以上も同じ場所 山あり谷あり川あり、田んぼやに立っていたりしました。電気年 畑が一面に広がる所です。 製品を買ってきても、その日の と 私たち夫婦は、年間、都会 うちに持ち上げてドスンと落と っ ね に住んでいましたが、年前にして壊してしまったり、母親で ん こちらに家を建てて越してきまある私の会社に、家庭用の毛の み した。 生えたスリッパで「ママー」と 子ども 4 人の 2 番目、代後言って入ってきたり、弟の勉強 半の息子が当事者です。発病か部屋の扉をゴンゴン叩いて穴を ら年ほどになります。都会の 開けたりしました。 きようたい マンション 2 か所と私の両親の 上下 3 人の姉妺弟は、遠方に 家とに、 8 人で生活しておりま引っ越したり会社の独身寮に入 した。 り、家を買ったり、あるいは遠 方の大学を卒業して、その土地 で世帯を持ったりして、個々の 私たち夫婦は、この病気に無人生を見失わないための移動を 知でした。 始めました。 引っ越した地域には、家族会 21 私と家族の手記
さ、い な中。 会のネクストステージ」を読んて生きていくということを教え す みをでで、未来も見えてきました。「家てもらいました。 の - 古同 号 赭擲ナ族会」にしろ、「ネクストステ いっかは親は亡くなって一人川 わ 1 ジ」にしろ、すべてこれは人になるけど、それまでに自立を 年 の 、わすがつながっていくということでめざし、家事手伝いをします。 9 の介 ら紹はないかと感じました。共に生親が生きているうちに、楽しい ん と 「んに活しながら家族が人や組織につ 思い出づくりをして、「一人で っ み ね ながっていくのは容易ではない もやっていけるよ ! 」という気 〇 亠な ん 〇 と思います。 持ちを強くしていきたいと思い み 〇 まだつながれていない家族のます。倉町さん、手記を書いて 〇「みんなねっと」の感想人々に必要な「助け」が届くよくださり、ありがとうございま う、みんなねっとに期待してい す。両親を大切にします。 〇◆大阪府」家族 ( 代 ) ます。 息子が統合失調症と診断され 日常生活 〇 一年が過ぎました。発症前の意◆愛知県草魔龍樹本人 ( 〇 味不明の行動にうろたえ、入院代 ) ◆広島県グリーン本人代 ) 3 か月↓退院後もハラハラドキ 「私と家族の手記」 ( 9 月号 ) ドキの毎日です。 の長男の病気と家族会活動を売 一三ロ さやさやと田んぼを渡る夏の風 家族にとって一番の精神安定みました。 剤は「家族会」の存在でした。「家私も病気になり、閉じこもっ 息をのむ雨の田んぼの美しさ 族会」の日を指折り数えて参加 たりしてから、周りの人々に助 しています。 けてもらいました。特に親にー あせらない田んぼの泥も美しい みんなねっと 9 月号の「家族読んでいて、親子で支えあっ 読者のページ 行人に笑われます。で、余計に 青い稲の葉を風がかきならしえるようになりました。 引き込もる。主治医は被害妄想 てゆく様は、もう本当に聞きほ 障害者の家族であっても、一 れるばかりです。 人の人間になると弱いもので、だと言いました。そりや普通の スタイルしている主治医にはそ また雨の日の田んぼほど美し何もできませんでした。 う思えるのでしよう。 いものはないと思います。水面親は歳を取って行く、完治な ネットの 2 チャンネルで、精 にノ紋が次々に生まれては消えき障害者は、一人では、生きて てゆくことの繰り返しは見てい 行くこともできなく、他人様の神科の薬は食欲増進体重増加だ と書き込みがしてありました。 て飽きることがありません。 お世話になることが目に見え、 〇 つやつやと光る水の中の泥す親としての責任を、今後どのよそれが本当なら、なんて薬出し 〇 てるんだ ! と思いました。ただ ら美しい景色にしてしまう力をうにして行くべきか、考えると、 わ でさえ年中食いたくてたまらな 田んぼは持っています。 つらいものです。 現在はまず、私本人の体調を いのに、それが精神科の薬のせな ◆神奈川県佐藤茂子家族ととのえ、娘と一日一日楽しく いだとしたら、とんでもない。ん 元代 ) 生活し最後まで親として見て行 製薬会社さん、自分の利益だみ Ⅱ崎にて「みんなねっと」に くことが最善かと思っておりまけ考えずに、もっとちゃんとし〇 めぐり合い、現在横浜に引越し、す。娘の幸福が最後まで続くよた薬を作ってください。食欲増〇の な 1 年前に主人が亡くなり、私が うに心から祈っており、神様に進体重増加なら、ますます太っ〇 て、赤の他人にまで笑われ、ま〇み その後、精神的にて、 3 回の入お願いしている一家族です。 すます心閉ざしていく一方でし 院となったりと、 1 年間いろい 〇一 よ , っ ろなことがあり、皆々様にご迷◆宮城県・ >- 本人 ( 代 ) 〇ペ 惑かけて本当に申し訳ありませ 私は今、体重 135 瓸ありま 心の病気、ますます治らない〇者 んでしたが、やっと気持ちも落す。さすがにこの体重だとかなよ ? 世の中にはやせる薬はな〇 ち着き、娘のこともキチッと見り目立つみたいで外出すると通 いと言われているのなら、やせ -
" 監視されている ~ ということ くなっていたのね。それで親元ね。帰る道が分からないままに に帰ってきたのね。困った時に このまま無理矢理に進んで行くを言っておられた。そしてその 月 感じは今も続いているらしい 親に助けを求めるのは良いんでと、なおさら奥に行ってしまい 年 すよ。今日は " もう考え続けるます。崖から落ちてしまうかも被害妄想によって生活や仕事の 能力が影響されていて、統合失 知れない。せつかく親元に避難 のは止め、ゆっくりしよう ~ と と しているのだから、ご飯を食べ調症としての治療が必要です。 っ いう薬を飲んで休みましよう。 と言うと、 < さんはうなずかれて夜は薬を飲んで眠り、昼間静精神科への受診がもう少し気な 軽にできれば、早くから抗精神み ました。 養して居れれば、いずれ帰り道 が見つかると思います。でも、病薬が効いて、迷い道から脱出 〈変な行動〉 あせって行動するのを自分で止しやすかったはずです。でも、 しかし、次の受診では、お父められないのなら、病院に入院今回私は、さんは失恋したせ いで気持ちが変になったのか、 さんは入院での治療を希望されして保護してもらうのも良いで ます。夜、急に外へ飛び出したしよう。そう伝えると、 < さん精神病の症状なのか、簡単には り、「結婚できなかった」と喋は目で入院する意思を示されま決められませんでした。数か月 前にもきっと迷ったはずです。 り続けたり、トイレに入ってもした。 「怖い」と言って扉を閉めなかっにい 〈道に迷っていた〉 〈統合失調症〉 たりで、目が離せなかったので 一人暮らしの男性のさん 会社から職場での様子を聞く す。 今あなたは道に迷っているのと、ここ数か月 < さんは会社で歳は以前覚せい剤で服役したこ いました」と言われます。その持っていたのにそれを使うこと とがありますが、今は統合失調 症としての年金で暮らしておら時期に、私はちょうど良い薬をを忘れていました。 精神症状のある人は道に迷っ れます。幻聴や妄想は目立ちま処方できず、道案内し損ねてい た登山者のようです。親の家や せんで、私は極少量の抗精神病ます。 さんは幻聴の強い統合失調病院は避難小屋でしよう。でも、 薬を処方していました。 ところが、今年になって「寂症ではないのですが、人生の途そこに辿り着いたとしてもそう 安心もできません。救助する方 上で、異常に、ずっと道に迷っ しい。これからど , っしたらいい か分からない」と言われるようておられた。それも精神病状態もかつがっ生活しているのです から、助かる道筋を確実には分 なのでした。 になり、とうとう「寂しくてた かっていません。親も精神科医 まらない」と救急車を呼ぶ騒ぎ 〈協力して救出する〉 も一人では救助中にまた道に迷 です。役所の人も来て、以前通 私には山歩きの趣味がありまうかも知れません。皆で知恵を 院した病院に運ばれ入院しまし たが、若い先生が担当となり、すが、若い頃道に迷って帰れな出して方針を決めるのが良いの さっと、ジプレキサ ( このくなり、野宿をしたことがありです。 ます。単独行で間違った道に迷 薬の最大量です ) を処方された。 い込み、藪の中でめがねを落と その後、さんは寂しいと思わ なくなり、今は退院されて明るしたのに、そのまま進めば帰る 道に出会うと思い込み、さらに く暮らしておられます。 この頃「あの頃は道に迷って迷ってしまった。地図と磁石も 27 街の診療所からのお便り
する ( 「ステップダウン」という ) ビスがなくても、通常の社会資 きく機能している。 ことを、利用開始時から意識し源サービスの利用で地域生活を号 月 可能にしていくことをめざして 3 医療と福祉の社会資源活用にて援助している。 年 対象者は重症の精神障 いるのである。 よる設立・運営 その結果、利用者も <0+ ス 私たちの相談支援事業や訪問害者なので、症状や障害のため に、当初は多様な社会資源を利タッフも、への過度の依っ 看護ステーション対象者は <0 ね E-* 利用者に限定している。なお、用することは困難なことが多存を防ぐことができる。さらに、 ん み そのため、 <0+ 利用開始地域の関係機関とかかわること グループホームは経営安定のた めに開設したので、利用当初は、チ 1 ムですべてが多くなるので、 <0+ の存在 や支援内容を広めることができ 者に限定していない。しかし、の支援を抱えることになる。 しかし、そのような状態を恒ている。これが、さらなる利用 経営的には初年度から黒字決算 久的に続けることは、 <OE-* へ者紹介につながっている。 であり、安定している。 の過度の依存を生み、その状態 ( 家族会とのつながりを重視 3 地域社会資源とつながり、スから抜け出せなくなってしま引 う。そこで、可能な限り、少し 0 ー <0+ 立ち上げの第一歩 テップダウンをめざす 私たちは、利用者が <OE-* のずつ地域の社会資源サービスのは家族からの願いである。また、 始めるにあたって、家族は大切 サービスを徐々に減らして、地併用を進め、地域と連携しなが 域の社会資源の利用を増やしてら、徐々にのサービスをな利用者紹介源であると考え た。そのため、運営体制も一工 いき、最終的には <0+ を卒業減らし、利用者がのサー 夫加え、一般社団法人ー <0 告会を開催し、意見をいただい の法人理事は福岡県家族会のている。 役員の方々になってもらった。 さらに、私たちが利用者の支援は、 2012 年 4 を引き受けることで、家族には月に福岡市に開設し、 2014 これからの人生を自分のために年 4 月に北九州市に開設した。 2017 年には久留米市に開設 楽しんでもらいたいという思い もあった。 すべく、現在準備を進めている ただし、理事の方々に経営的ところである。今後の O—<O は、人材育成と資金確保を続 責任まで押しつけるわけにはい けながら、できれば 2 年ごとに かないので、理事会組織をなく 新しいチームを増やしていくこ し、法人の象徴として位置づけ た。実質的に運営はスタッフたとを考えている。多くの家族や ちが責任を持っておこなう仕組精神障害者が私たちを待ってい ることがわかってきた。いつの みとしている。 もう一つ、法人役員には、家日か、県内のどこにでも <0+ 族目線でー <0+ の支援内容チームが存在しているという状 をチェックしてもらうという意況を必ずつくる所存である。 図もあった。毎年 2 回、理事報 ( くらちのぶあき ) 「読者の皆様へ」 読者のページ「みんなのわ」への投稿をお待ちしています。採用され た方には図書カードを差し上げています。ふるってご応募ください。 【「みんなのわ」へメールで投稿できます】読者のページ ( みんなのわ ) への投稿がメールでできるようになりました。投稿のメールアドレ スは minnanet.seishinhoken@outlook.jp です。※投稿される 方は、氏名、住所、年齢、性別、 ( 家族、本人、その他 ) をご記入ください。 なお、ペンネームで投稿される方はペンネームをお書きください。 15 特集家族の思いから立ち上がった ACT のとりくみ
精神障害に偏重しない慎重な事害者の存在を否定的に捉える考 、知っておきたい一 ( 、 え方は決して許されるものでは 件背景と真相究明を求めること」 ありませんが、残念ながら私た 一精神保健福祉っ働き ~ 一。表明」 = 」旄 そして、集会参加者一同で次ちの社会には広く存在しており 19 9 6 年まて続いた優生保護 ■相模原障害者殺傷事件に対すのアピールを確認しました。 るアピール行動 「相模原障害者殺傷事件の犠牲法の被害者に対する謝罪・補償 9 月日。第一部追悼会を参者を追悼し、想いを語る会」アも未だに行われていません。現 在も多くの障害者が入所施設や 議院議員会館、第二部アピ 1 ルピール文 2 016 年 7 月日未明に神精神科病院ての生活を余儀なく 行動を日比谷公園から東京駅ま されている中で、地域で障害の での行進で開催しました。この奈川県相模原市の障害者施設 「津久井やまゆり園」で起きた ある者とない者とが具体的に出 行動の呼びかけⅡ団体の一つ 会う機会が奪われ、そうした考 に、みんなねっとも参加し全体障害者殺傷事件によりお亡くな りにな、られた方々に思いを馳せ え方がはびこる現実があります。 で名が集いました。 どんなに重度の障害があっても、 みんなねっとから松澤副理事心より哀悼の意を表するととも に、負傷された方々にこよりお命と尊厳が守られ、権利の主体 長が挨拶に立ち「犠牲になられた として全ての分野に参加し多様 方への哀悼の意をお伝えし、事件見舞いを申し上げます。 この事件の容疑者は「障害者性が認められる社会を目指して は、特異な考えを持っている容疑 いかなければなりません。 は不幸を作り出す存在てあり 者が自ら犯したものであり、それ いなくなれ、はいい」と語ったと このような痛ましい事件がニ をもって精神障害者故犯したも のと結論づけることは危険です。伝えられています。こうした障度と起きることのないよう、障 害の有無によってわけ隔てられを宣言する。 証し、私たちはどこへ向かうの ることなく、だれもが共に学び・ ③この事件を機に、措置入院のか、何をなすべきなのかをすべ ての人たちとともに考える場と 働き・暮らせるインクルーシプ強化、退院後の監視強化、施設・ なりました。みんなねっと小幡 な社会の実現を目指そうという病院の閉鎖性を高めようとする 想いで、私たちは「相模原障害動きに強く抗議する。 事務局長が次の趣旨の指定発言 者殺傷事件に対するアピール行④障害の有無によってわけ隔てをしました。 、られることのないインクルーシ 「マスコミの取材の第一声は 動実行委員会」を立ち上げ、本日、 想いを語る会を開催しました。 プな社会の実現に向けて、地域『措置入院歴があるがどう思い 私たち「相模原障害者殺傷事生活支援の飛躍的拡充等根っこますか』であった。報道は公正 からの改革を求める。 にしたとされるが、精神障害者 件の犠牲者を追悼し、想いを語 2 0 1 6 年・ 9 月日 への偏見を助長する危うさを持 る会」参加者一同は、ここに以 相模原障害者殺傷事件に対すっている。精神の団体としてマ 下のことを宣言します。 るアピール行動参加者一同イナスの方向へ進ませることは ①相模原障害者殺傷事件により できないとして、家族会のみな お亡くなりになられた人一人 りに思いをはせ、心より哀 ■相模原事件を考える緊急ディさんの後押しもあり、発言をし てきた。政府も、精神疾患が事 悼の意を表する。 スカッション 件の原因であるかのように検証 ②「障害者はいなくなればいい」 9 月日に緊急企画が、 存在てはなく、すべての人が尊参議院議員会館に名の参チームを立ち上げたのであれば 本末転倒である。親や関係者の 厳と基本的人権を有し、かけが 加で開催されました。 えのない社会の一員であること 企画は、事件とその問題を検声は聞こえても、当事者の声が みんなねっと 2016 年 1 1 月号 2 3 知っておきたい精神保健福祉の動き
いのは「 <0+ をしたい」とい あった。ニーズがあることに一 う意欲があることと考え、あち安心であった。 4 ・運営の仕組みを決める こちで「 <0+ を始める」と公 次に大切な哲学の共有であ 言したことが効果的であった。 る。「リカバリ 1 」、「自己決定わが国にはが制度化し 愛媛、熊本、岐阜、地元福岡の重視・パターナリズム * の排ておらず、訪問診療、訪問看護 から看護師や精神保健福祉士が除」、「対等な民主的チーム」、「医などの診療報酬 ( 医療保険 ) か、 集まった。しかし、精神科医の療や就労を含めた地域生活支援相談支援、生活訓練、就労移行 確保がなかなかできず、それがを包括的に実施」「訪間による支援、居宅介護、グループホー 開設を遅らせていた。 生活の場での支援」「 <0+ かムなどの障害福祉サービス費用み らのステップダウンをめざす」で賄わざるを得ない。 の 3 ・人材集めと哲学の共有などの理念を全員で決めた。 私たちは精神科医をチーム内 に置かないことにしたため、訪 っ 人材集めと並行して、定期的 * パターナリズムとは、父親問看護ステーション ( 看護師と 上 が子どもに対しておこなうよ に福岡でスタッフミーティング 作業療法士 ) と相談支援事業 ( 計 うな仕方で、ある人に対して ふるまうことをいうが、医療・ を開いた。 画相談、地域相談 ) およびグルー 看護においては、患者に対し 経営が心配だったが、 家族会 プホーム ( 精神保健福祉士 ) を て、その人のためになるとし 家 や保健所担当者等は異ロ同音 て医師や看護師などが、その活用しておこなうこととした。 裁量で処置 ( 介入 ) をするこ に「 <0+ を必要としている人 とをいう。 ( 編集部 ) アパートを 7 部屋借りて、グ特 はたくさんいる」ということで ループホームの個室 ( 5 ) と共 それが <0+ 立ち上げに心を号 月 動かされたというのが本音であ 家族の要望以外に何もない 年 る。 ところから < ( を立ち上げる と 2 ・メンパー集め —その実践をふりかえる— っ たまたま、元 <0+—• ( 千な 一般社団法人ー倉知延章 葉・国府台 ) にいた作業療法士み の津田さんが、私の大学研究室 に出入りしていたので、立ち上 していたことが印象的だった。 ・ a ー < O l-- 立ち上げの 同年 6 月、自分で就労移行支げの話をしたところ「ぜひやり きっかけ 援事業所を立ち上げる準備に取たい ! 」であった。 やると決めたら、早く立ち上 年 3 月に北九州市でりかかろうとしていた頃に、福 げることが重要である。まずは セミナーを開催した。こ岡県精神障害者福祉会連合会役 メンバ 1 集めを始めた。 れは、コンボから話があり、員が私の大学研究室を訪れた。 の支援は道具やツール の存在や思想を広めようと福岡での活動ができない いう思いで開催したものであかという相談である。予想だにを活用しておこなうものではな しない相談であったが、家族のく、人材がすべてである。 <0 る。多くの参加者があったが、 のスタッフとして一番相応し 家族の方々の熱気が会場を支配必死の思いが痛いほど伝わっ
■生産性や速さが価値あえられるところのこと。 ある研究によれば、孤 るものとされることが、 立がトラウマとなり、と 普通になってしまってい きに依存症や犯罪加害者 る日常があります。 にもつながっていくとの そこには「インクルー こと。依存症とは依存で シ。フ ( 包み込んだ ) 」とい う言葉と考え方はまだ根きる人、居場所がないか づいていません。排除しらこそ起こるといってい ない多様性を認め合えるます。 関係性が体感的に築かれ自分が認識していなく 一ていれば「価値がある命ても、その笑顔が他人を か」という問いは成り立幸せにすることもあるの っていないことが分かるです。自分の存在が人と は違う存在だからこそ誰 一はずです。 「命があるから価値が生かの役に立てることがあ ります。 一まれる」のですからね。 インクルーシプを根づ私がよいと思うこと、 かせるひとつに、自分が大切と思うことを他人は 思えるそんな居場所が必れば、他人がそう思える 一要だと思います。単なるように表現していきたい。 空間のことではなく、人そもそも、みんな違うと いうことに気づいていな を信頼でき、心底頼りに いのですから。 ( 小幡 ) でき、素直な気持ちを伝 知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 / ( 投稿 ) 私と家族の手記 / 連載 ①街の診療所からのお便り / 連載②精神科医療の現状と改革の展望 / 連載 ③知ることは生きること / 連載④真澄こと葉のつれづれ日記 / みんなのわ ( 読者のヘージ ) ほか ・「月刊みんなねらとれまでの特集の紹丿・ ■ 2014 年・ 6 月号 : 本人・家族をともに支える訪問家族支援【その②】 7 月号 : 奈良県で福祉医療制度が実現 8 月号 : いきいき家族会 9 月号 : 障害者差別をなくす地方条例をつくろう 10 月号 : 高齢化する精神障がい者にどんな支援が必要か 11 月号 : メンバーとスタッフが協働して運営するクラブハウス 1 2 月号 : 「あなた病気の人、私治す人」から「私も家族の一人です」となって見えてきたこと ■ 2015 年■ 1 月号 : 身体・知的障がい者と同等の交通運賃割引制度の実現を求めて 2 月号 : 精神障がい者同士で結婚して 11 年目のわたしたち 3 月号 : 精神障がい者の地域移行と地域生活を考える 4 月号 : 地域医療の発展をめざした「府中こころの診療所」を訪ねて 5 月号 : 精神障がい者の「住まい」を考える一英国の主支援から学ぶ ( 上野勝代 ) 6 月号 : 精神障がい者」にも交通運賃の割引を 7 月号 : グループホームの運営ってどうなっているの ? 8 月号 : 家族をひろげ元気にする家族相談活動ー愛知の経験から ( 木全義治 ) 【品切れ】 9 月号 : 全科が無料になる医療費助成一地域家族会のとりくみ 1 0 月号 : 精神障がい・精神保健の正しい教育を一世界の教科書比較 ( 山田浩雅 ) 11 月号 : 日本でも本人と家族をともに支援する家族支援の実現を 12 月号 : 戦後 70 年と障害者権利条約 ( 藤井克徳 ) ・ 2016 年・ 1 月号 : 世界から見た我が国の精神保健医療福祉 ( 長谷川利夫 ) 2 月号 : 精神障害者と差別解消法 ( 池原毅和 ) 3 月号 : 障害者総合支援法施行 3 年後の見直し ( 本條義和 ) 【品切れ】 4 月号 : 家族だからできる家族支援『家族による家族学習会プログラム』 ( 岡田久実子 ) 5 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 6 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 7 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取リ組み① ( 野村忠良 ) 8 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取り組み① ( 野村忠良 ) 9 月号 : メンタルヘルスと福祉教育をめざして ( 松本すみ子 ) 10 月号 : 訪問看護が家庭内暴力とどう向き合うか ( 原子英樹 ) ・「月刊みんなねっ」のパッンハーのお申し込み方法・ 「 300 円 x 冊数十送料 80 円」の金額を巻末の振込用紙にてお振り込みくた さい。「通信欄」には、ご希望の号を記入してください。郵便局に備え付け の振込用紙の場合、「 () () 1 3 () ー () ー 3 3 8 3 1 7 みんなねっと」宛て にお振り込みください ( この場合、振込手数料は自己負担願います ) 。 FAX での申し込みもお受けします (FAX 番号 03 ー 3987 ー 5466 ) 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ 編集後記 【「みんなのわ」へメールで投稿できます】読者のページ ( みんなのわ ) への投稿がメールでできるようになりました。投稿のメールアドレ スは minnanet.seishinhoken@outlook.jp です。※投稿される 方は、氏名、住所、年齢、性別、 ( 家族、本人、その他 ) をご記入ください。 なお、ペンネームで投稿される方はペンネームをお書きください。 月刊みんなねっこ通巻第 115 号 ( 2016 年 11 月号 ) 定価 300 円 発行日 2016 年 1 1 月 1 日 賛助会費 ( 会費に購読料含む ) 個人・年間 3 6 () 0 円 発行者公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 団体・年間 ( お問い合わせください ) 理事長本條義和 〒 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 1 3 ホリグチビル 602 TEL () 3 ー 6 9 () 7 ー 9 2 1 1 FAX () 3 ー 3 9 8 7 ー 5 4 6 6 郵便振替 0 0 1 3 0 ー O ー 3 3 8 3 1 7 ホームページ www.seishinhoken.jp 印刷・製本 / 倉敷印刷株式会社表紙の絵 / 織田信生
「君が施設を休んで自分のび出されてアッシー君をしてい がありました。川名近くの保護 者が集い、ときどき食事会をし部屋に閉じこもり、タバコばかる」等々、近頃では親のほうが いろいろな病気になって、入院 り吸って、体重が増えて困って たりしていましたが、今は、親 するということが、次々とお いる」 子力ラオケ大会をしたり、 こっています。 「 L-Q 君が施設を休みがちで、 ベキュー大会をしたりしており みんなに天気予報のメールを ます。 そして私たち夫婦も、その家送ってばかりいる」 ! と化粧家族会の前の会長は、一夜の 「子は結婚したい 族会に参加するようになりまし うちに、朝起きたら亡くなって をして口紅をたくさん塗ってい いたそうで、当事者の息子が、 「 < 子が大暴れして、また入る」という話を聞いたりしまし 年老いた母親の前で言った「僕 院して、病院で手足を縛られてた。 「兄と弟の二人が当事者で、は、この家で孤独死と決まって いる」 「子が結婚して、今は何と両親も亡くなっているので、自しまったなあ : ・」という一一一一〔葉が、 分が面倒を見て、家族会にも来今も耳について離れません。 かうまくいっている」 そんなわけで、急に私の夫が 「 o 子をやっとのことでグている」という、きようだいの 会長になり、忙しく走り回って ループホームに入れたのに、 2 方からの話もありました。 いましたが、先日、バトンタッ 「結婚したけど、 3 年半で別 日目の夜中に毛布をかぶって逃 げ出して、母親の友人の家に助れた。歳が円歳も離れていて、チして、今は、相談役をしてい 未だに毎日のようにメールで呼ます。 けを求めた ! 困った」 しかし、この町には、就労継まく運んでいるのだろうと想定 家族会の皆さんは、いつも腹 を割「て話し合い、人の苦しみ続型の事業所しかなく、紹介していますが、当地では型事 しましたが、無理でしたので、業所しか働く場所がないので、 が、わが苦しみ ! と、共に考え、 共存共栄です。閉会後はそれぞ何とかほかの道はないものかと多様性に富んだ、障害者の個別 れ話を聴いてもら「ただけで笑別な町の障害者就業・生活支援のニーズを網羅して対応してい ただける場所が「もっともっと 顔になります。仲間がいるのはセンターを紹介しました。 ここはハローワークと直結しあってほしいなあ」と、切望し 本当に素晴らしいことだと考え たル 1 トが築かれており、そのております。 ます。 そんな矢先、兵庫県で就労支 前に当事者の真のニーズがどの 辺にあるか、それに応じた適性援型をしている事業所に出会 、欠期会長夫婦と一緒に見学 最後に、夫から聞いた一つのが社会的に十分適用されるかど うかを確認します。オリエンのため訪問しました。 事例を紹介します。 家族会を開き、みんなで力を 現に生活保護を受けながらのテ 1 ションの期間を設けて個別 の指導もする、障害者・生活支合わせ、高齢者も含めた型の 父子家庭で、娘さんは既婚で一 事業所をつくり、当事者に月記 子ありますが、別居交流してい援事業所です。 の 8 万円の給料を支払えるような ます。 場所を残すことが最大の夢で家 娘さんは統合失調症でお金が その方を送り出してから後す。 入る仕事につきたい、ホステス は、何の報告もなく、きっとう になりたいと希望しています。 みんなねっと 2016 年 1 1 月号 22
続いて、一般社団法人「ー家チーム。もう家族だけで、支の回復への道は容易ではない。 < 0 」「訪問看護ステーショ えなくていい」 「リカバリー を信じることがで ン」「グループホーム・相談支「病院で死ななくていいのか。 きなければ、この仕事はやって 援事業」の設立など、準備に 3 は僕を病院から救い出し いけない」とスタッフは一言う 年、開いたスタッフミーティンてくれる」 確かな理念と科学的手法に裏 グは百数十回にもなる。 「僕の話を聞き、相手になっ打ちされ、知的な研鑽と実践を オープン直前、福岡市精神保てくれる。自分が主体の感じで積み重ね、ストレングス ( 長所、 健福祉センターは「従業者専門前向きになれる」 強み ) に依拠する本人中心の支 研修」に <0+ を取り上げ、藤「自分のことを思ってくれる援。でもは万能ではな み 田さんの講演に 150 人がつめ人がいる。人間は孤独、忘れら い住まいを含むひとり暮らし の , 刀け」 れているのが一番怖い」 を支える医療・福祉の「拠点」、 「これでー <0+ は市民権 「長い間に失ったものを教えピアを含む多職種チームのアウ を得た」と確信した。そしてってほしい。 常識が分からなく トリーチ。コラボレーション ( 合 上 いに 2012 ( 平成 ) 年 4 月なっている」 作 ) の試みを広げ、一定地域の精 に開所となった。 ー <0+ のスタッフは、毎週神保健福祉に責任と権限を持っ の 訪問して本人に寄り添い、家族「包括ケア」のシステムが要る。 3 ・リカバリーとひとり暮 家 と懇談。話が弾み心が動き、人 その核的役割を果たすのが < らしを求めて 集 や社会につながる芽生えを待つ。 だと思う。 「生活の場に来てくれる専門 しかし、地域生活を失った者 ( みやざきとみお ) 「親亡き後の不安の解消」、祈り けで開かれた、コンポ ( 地域精②医師やコメディカルスタッ にも似た思いだ。 神保健福祉機構 ) ・北九州市共フ・事務所の確保、資金の調達、号 家族会の全国大会で「 <o 催の「北九州普及啓発セ③利用者の見通し、経営の成算 年 」の分科会が設けられたのは、 ミナー」である。日本の精神医である。 ( 平成Ⅳ ) 年の千葉療福祉のパラダイム ( 認識の枠福精連は、県や県議会に対し 大会。「これだー これしかな 組み ) 転換を説く高木俊介さん「包括型訪問支援」の要望や請願っ な ! 」。私の所属する家族会はの「 <oæーの挑戦」は感動をおこない、傘下の家族会や福 ん 年「親なきあと」を学的だった。 み 祉事業所、保健所など県内各地 習テーマに据え、「 <oæ」 ( 多 同年 6 月、福岡県の家族会・ で学習・講演活動を繰り広げた。 職種チームの訪問による包括的福精連 ( 福岡県精神障害者福祉 「福岡で <0+ をやろう」と 地域生活支援 ) に関する情報収会連合会 ) のプロジェクトが始 いう倉知さんの呼びかけに、志 集を始めた。「臨床まる。「すべての保健福祉圏域を立てロマンを求めて全国から チームの実践」「マジソンモデ に <0+ を ! 」。宇和島の実践馳せ参じたスタッフ 5 名の力は ル活用事業」、「宇和島の訪問型 にもかかわった倉知さんに相談大きかった。医師の参加こそ見 個別就労支援」など。 したところ、「それならやりま送ったものの、コメディカルで 福岡県に <0+ を設立するしよう」と嬉しい返事をいただチームを結成。伊藤順一郎、高 きっかけになったのは、 2 0 0 木俊介、藤田大輔の各氏が相次 9 ( 平成幻 ) 年 3 月、九州産業 私たち家族が心配したのは、 いで来福され、家族の期待は全 大学教授倉知延章さんの呼びか① <0+ に対する誤解や中傷、県に広がった。
月刊みんなれっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 115 号 2016 年 11 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月子翡を馴の家族と家族会をなぐ機誌 0 月刊みんなねっと 2016 年 11 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 精神疾患がある人や家族に役立つ出版物 A 4 判・ 1 1 2 頁 定価 1 OOO 円 ( 別途送料 ) ( 家族相談の活動は家族会の原点です 好評発売中 ! ! 本書は、全国から寄せられた家族による相談事例の中から 32 事例を掲載しま した。事例を、日常生活、医療、家族会、家族依存、地域連携、親亡き後、制度の七 つに分類し、それにコメントを加えた初めての家族相談事例集です。同じ家族 としての立場から相談にのり、情報を伝え、家族会につなげていく活動は家族 会の原点ともいえます。みなさんの活動に役立てていただければと思います。 精神障がい者家族相談事例集 精神かい者家族 相談事例集 2016 ・特集・ 家族の思いから立ち上かったのとりくみ ( 宮崎富夫・倉知延章 ) ・私と家族の手記私たち家族か引っ越した先の家族会 ・精神科医療の現状と改革の展望 ( 氏家憲章 ) 連載第 8 回「造り過ぎた精神科病床」 ■知ることは生きること ( 風間朋子 ) 連載回 子を扶養する親に対してや、親亡きあとの制度 社会資源ハンドラック 精神がい者と家族に役立つ 社会資源ハンドブック を凸物凸 全凸凸 B 5 判・ 1 8 0 頁・定価 1 4 0 0 円 ( 送料込 ) 【内容】医療に関する制度 / 地域で生活するための支援 / 日中活動の 場、就労や復学の支援 / 経済的な支援を受けたいとき / 財産の活用 や保護、法的な支援など / 家族が情報を得る、相談できるところ 家族会員・支援者のための 喜運営。☆家族会運営のてびき A4 判・ 100 頁・定価円 ( 送料込 ) 家族会からの注文は 1 冊 600 円に割引します 家族会の設置から運営の仕方まて家族会の活性化に役立つ「てひき」ができま した ! 会報や案内パンフなとの見本の資料ページもあり、家族会とつなかり のある支援機関でもせひこ活用を ! 【内容】精神障がい者家族会とは / 家族会 活動をおこなおう / 運営・活動費 ( 財政基盤 ) について / 家族会の組織強化をし よう / 地域にとけこむ活動への積極的参加 / 新しい家族を家族会につなげよ う / 新しく家族会を立ち上げよう / 支援者・関係者の方々へ / 資料編 ☆家族相談ハンドブック A4 判・ 76 頁・定価 700 円 ( 送料込 ) 家族相談のテキストができました ! 家族会らの注文は 1 冊 500 円に割引 【内容】家族による家族支援 / 精神障がい者の状況 / / 精神障がい者家族窈帰レ家族相談の 意義と特徴 / / 家族相談の目標 / 家族相談の留意点 / 相談実習の進め方 / 家族相談の方法 / 新しく家桝目談事業を立ち上げたいときは / 家族相談員の養成 / 家槲目談の事例 問い合わせ先 っ第ノ アクト 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ま施物談 ′レトブック 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) te103 ー 6907 ー 9211 fax 03 ー 3987 ー 5466 ホームへージ http://www.seishinhoken.jp