ら精神障害や発達障害、難病の大変いい制度だと思うのです - 知っておきたい〔 号 方の就労はむしろ、雇用率も適が、残念ながら子会社を持っと 月 い , っことは、しかも 2 人以上の 精神保健福祉の動き。用されな人未満の小規模の 年 」事業者の方が積極的に雇用して障害者を雇用するということは、 人以上のおそらく数千人 0 労働政策審議会障害者雇用分おります。 と っ ここで、過去を少し振り返っの大企業が中心となってきます。 科会 ( 第回 ) ね 平成年Ⅱ月幻日厚生労働省てみますと、知的障害者の就労厚生労働省は、中小企業でもでな み にて、障害者雇用制度及び支援が、ある時期から大きく進んだきる制度を平成幻年から創設い 策の現状等についてが議題となのは特例子会社制度が創設されたしました。それが事業協同組 たことも大きく原因しているの合算定特例制度です。この制度 り、次の発一一『ロをしました。 「平成年 4 月に障害者雇用ではないでしようか。特例子会は事業協同組合を活用して協同 促進法が改正され、精神障害者社制度ができたころは、大企業事業を行い、一定の要件を満た ( 発達障害者等を含む ) の雇用といえども知的障害者を積極的すものとして厚生労働省 ( ハロ ーワーク ) の認定を受けたもの 義務化が図られるなど、障害者に雇用する会社は少なかったの ですが、制度が定着するにつれについて事業協同組合とその組 雇用施策は前進しつつあるとい えます。しかし、現実には、雇特例子会社が知的障害者を雇用合員である中小企業 ( 特定事業 用率の大きな改善は見られませするケースが増え、年主 ) で実雇用率の通算が可能と ん。残念ながら企業規模が小さころには、知的障害者を採用すなるという制度です。現在この るほうが多くなり逆転してしま制度を使って、障害者雇用を進 くなるほど雇用率は下がってい いました。 めている組合は全国 4 例しかあ ます。しかしその一方、従来か りません。進まない理由は、既に加入していただき共同事業をと思います。施設の皆様と手を 存の組合の多くは同業者の集ま行うことにいたしました。そう携え障害があっても、力を合わ りですので、今までやっていなすることによって、算定特例にせ、環境整備事業なども取り組 いことを共同で行うことは何を関係しない組合員の方にも加入んでいきたいと考えています。」 ( 文・本條義和 ) するにしても合意までに時間がのメリットがあるよう工夫しま かかるし、障害者雇用に対するした。それがご提案したい共同 ■これからの精神保健医療福祉の 理解や考え方にも差があります。購入事業です。 また、障害者就労を進めるたあり方に関する検討会 ( 第 4 回 ) より決定的なことは同業者とい 平成年Ⅱ月Ⅱ日に開催され うことは、共通の利益も当然あめには、単に就職するまでの支 りますが、組合員それぞれが一フ援だけでなく就労してからの支た検討会の議事は次の 3 点でし イバル会社であり、利益相反の援いわゆる定着支援が必要でた。①新たな地域精神保健医療 き 動 関係でもあるからです。私が関す。組合では本人・家族はも体制のあり方について②精神保 わっている < 組合のほかはすべとより企業や保健・医療・福祉健指定医について③医療保護入祉 てビルメンテナンスの企業で構と連携しながら、離職をできる院等のあり方について。 このうち①を中心に審議され襯 成されている組合ですが、組合だけ少なくする体制を整えてい 員の中で、人以上となるとおきたいと考えます。一方、企業ました。ここでは精神障害にも への就職だけが社会参加ではあ対応した地域包括ケアシステムき そらく少数派だと思います。 て りませんので、組合の強みであについての考え方が示されまし そ , つい , っこともあって、組 っ 知 合は全国で初めて異業種の組合る共同購入や共同販売・共同受た。その展開をしていく圏域の を結成し、いろんな業種の会社注などにも力を入れていきたい考え方として、以前は「精神医
し 回家族の声愛家連あきら・・ ず て助けを受けるまで回復させて 手 います。精神保健局のリハビリ「レムスで交流」 どえりゃあ体験です。 4 日目 で作られた素敵な陶器はプロの こ の触法行為を行った方が入居す 人が教えていました。粘土をこ ねることで自分の感情が出せるるグループホーム「レムス」で 交 ようになる。陶器を通じて物はの交流です。朝川時過ぎにレム 事 食 スへ着きグループホームへ鉄の 必ず壊れる、そして直せるとい で ス 網で囲われ鍵のかかった扉を開 うことを学ぶそうです。 ム レ 視察で強く感じたのは、本人のけてもらって入りました。男性 意思を大切にする。作業を通じて 3 人女性 3 人の訪問です。入っす。一時間ほどで中断して、昼 自分を受け入れ他人を受け入れ人てすぐカメラ危険物ケータイ等食の準備です。ホーム側からは とつながり、社会の中に居場所を注意事項の説明がありほとんどボローニヤ風のパスタ料理が、 の荷物をロッカーに預け、パス私たちは日本から持ち込んだご 持っことで回復するという強い信 はんと現地の野菜などを使って 念でした。私が今まで受けてきたポートもあずけました。その後 支援は、支援者の考えに強く左右ホーム関係者・精神科医・精神手まり寿司・海苔巻き等で、一 されてしまっていました。これか保健局員・入居者など私達含め緒に食事です。ホームの住人の 間に座って交流です。終わりに て十数名での懇談です。まずお らは自分の意思を支援者に伝え、 みやげを渡しました。私どものはアイスクリームのデザートも やっていきたいです。 質問にも詳しく説明してくれま出て不思議な一時間ほどの昼食 交流です。 へ出て地域の人と生活して社会て学んだものは多くありまし 再び懇談です。今度はホーム へ戻って行くそうです。パスた。イタリアの協同組合やディ の住人はいません。管理する看ポートを返して頂き鍵で扉を開ケア、センターや医療の視察で 共通する大切なものがありまし 護師・医師・コーディネーター けてもらい外へ出ました。 た。「家族の繋がり」と「食事」 などと私たち 4 人です。入居者 6 ・交流事業について です。人が人と関わる大事さは の年齢は— 5 6 歳とのことで、 レムスはこの州には 2 か所あり 全体をとおし、視察だけで日本にもあります。ですが、イ ます。施設の中 ( コンクリート なく、「交流すること」を大切タリアでの「繋がろうとする心」 み 造りの三階建て地下一階 ) を案に各機関を訪れました。共通のはどこの場所でも、どの場面で の 内して頂きました。 1 人部屋・課題に取り組んでいる者同士、も強く感じると共に「愛」を感 業 2 人部屋と事務室・洗濯室など国は違えど目指しているものがじました。どこに行っても家庭流 交 すべてを見せて戴けました。危同じだということを感じること的な雰囲気がある。交流を心か 険物は持ち込めない住人の部屋ができ、交流のきっかけとなるら楽しめたことは美味しい食事イ お と愛があったから、と感じてい はそんなに大きくないですが住話題には困ることは一度もあり ます。 みやすそうでした。 2015 年ませんでした。 に司法精神病院が廃止されてで ~ 泉 7 ・世界精神保健デーにおけ 東 ■特定非営利活動法人東京ソテリア きた施設で、まだ 1 年余りだそ るワークショップについて 集 うです。将来的には全員が退所 海老名直也 特 出来ることと考えています。外 イタリアと日本の交流を通し本事業の大きなイベントとし みんなねっと 2017 年 1 月号 14
新年のこあいさつ 謹んで新春のお喜びを申し上げます 昨年はみんなねっと設立 10 周年に当たる節目の年でしたが、精神 保健福祉分野でも大きな動きがありました。反面、相模原事件が多く の人に衝撃を与えたことも記憶に新しいところです。 政策面では、一昨年から続いていた総合支援法施行 3 年の見直し、 また昨年始まった改正精神保健福祉法の施行 3 年の見直し、第 4 次障 害福祉計画の策定等が議論されました。当会でも、医療保護入院にお ける家族同意要件の廃止をはじめ、精神保健福祉における諸課題を社 保審障害者部会、内閣府政策委員会等で意見表明しました。 また、交通運賃割引格差是正の国会請願署名を全国的に展開し、集 約した 62 万筆余に及ぶ署名簿を携え衆参両議院に請願しました。採 択には至らなかったものの、各地で精神障害者も割引の対象となると ころが出てくるなど成果も生まれております。本年度も引き続き国会 請願を行うなど運動を継続していきたいと思います。家族支援 ( メリ デン版訪問による家族全体支援 ) では昨年末に事業活動をさらに発展 継承させる新たな準備組織が誕生しました。 本年は、引き続き精神保健福祉法の 3 年後の見直し及び障害福祉計 画の策定が行われています。また内閣府政策委員会にも飯塚理事が委 員として新たに参画することになりました。そのほか各種委員会等で 積極的に意見を述べてまいります。 族の同意要件い他科診療の医療費助成を障害年金を障害種別間格差を を数え当 E げればきグか しながら 0 解込に向し殳職員を回、々を洋いでまいる決意です・、本年 ( 公益社団畆ツぐ全精神保健福祉会連谷会理に本條義和 月刊 新年のごあいさつ 1 知っておきたい精神保健福祉の動き 特集 2017 1 月号通巻第 117 号 【表紙の絵】織田信生 2 東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとリくみ ( 塚本さやか・増川ねてる・栗原和美 ) 精神科医療の現状と改革の展望 【連載第 10 回】精神科医療はどうあるヘきか ( 氏家憲章 ) 18 街の診療所からのお便り【連載 116 】 ( 増本茂樹 ) ・・人の悩みは、人それそれですから、聞いてみないと分からないです・・ 37 みんなのわー一読者のページ・地域の話題 私と家族の手記「私の家庭」 (N 子 ) 34 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 70 回 ) 32 ( 連載 1 3 回 ) 障害年金《経済的支援特集⑦》 ( 高橋裕典 ) 26 知ることは生きること 6 22
医療においては今までその文化者が直接現地を見て、感じ、考 愛知県より人、北海道より 1 号 人、沖縄より 1 人の参加者があが醸成されてこず、患者は医療えたことを日本に持ち帰ること 月 りました。また公募の結果としの下で結果として主体性をなくを第一の目標に据えました。 年 ここからは、実際に参加した て、みんなねっとにかかわりのし、世界に類を見ない精神科の ある方が多くいらっしやったた病床数や長期入院といった社会方からの声を引用し、紹介して と め、今回この紙面にて、本事業現象に現状が反映されているの いきたいと思います。小林さんね ~ な について報告させていただく機でしよう。地域における精神保は、ポローニヤでの視察で特に ん み 健のあり方が問われている今、 芸術活動への取り組みに親和性 会を得たところです。 入院中心主義から地域ケア中心をもち、ご自身の体験とあわ 2 ・当事者の目線 へと展開し、地域精神保健センせ、以下のような文章を寄せて 今回、本事業で大きな目的にターをはじめとする地域サービくれました。また、渡邊さんは 据えたのが、医療主導型ではなスによって支える仕組みを実践ご自身のデイケアでの体験を踏 く、地域の中で障害をもっ当事するイタリアから、そのヒントまえ、日中活動の場所でおこな 者があたりまえに暮らせる「当を学ぼうと、本事業を企画しまわれていたバンド活動に感銘を 事者主体の社会」をつくることした。これまでは、日本からイ受けたようです。 です。大きなことのように思えタリアへの視察も、イタリアか ますが、ユーザーがサービスをら日本への招聘も、これもまた■小林賢次 油絵を描くきっかけは、東京 評価し選択するのは当たり前の医療者や研究者が中心でありま ことです。しかしながら精神科した。今回は、精神障害者当事ソテリアの職員のさんが子供 の頃から好きで油絵を描いてい その前日、 CiVibo onlus 協会 学べばメンタルヘルスの問題も の会長より僕に陸橋の壁面に絵大分少なくなるのではないかと たからだ。キャンバスとか油絵 道具など一式を購入してきてくを描いてほしいというオファー 感じた。街の中心部へ行くとき れてからである。僕自体油絵をを受け、富士山がいし 、といわれ方向を教えてくれた二人の女子 描くのは中学 3 年生の時、学校たが、あまりにも典型的である学生、老夫婦、イタリアは怖い の授業で描くぐらいだったの こととボローニヤでは魚屋があという人がいるが、ボローニヤ に関してはそんなことは一つも で、それ以来全く描いたことがまり見かけられないので、あえ なかった。東京ソテリアが運てマグロの絵を描いた。 なかった。街はオレンジ色に統 営する地域活動支援センターは 一され、なぜか芸術品の中にい ボローニヤを一人で歩いた感 るえ野で油絵サークルが立ち上想だが、日本は世界第 3 位の経るようだ。イタリアで必要な言 がった。ちなみに僕がサークル済国であるが、ボローニヤには葉はグラッチ工とチャオだけ。 0 、 の部長になってしまった。そこ 幻時間のスー ーもないし、タ他にはなにもいらない。本当に までは、 ししが、サークルで描か方には定時に帰宅する様子も見ボローニヤが好きになってし れた絵がなんとイタリアのボられた。夏にはバカンスもあるまったようである。本当に楽し かった。またいきたい , ローニヤで展示されることに ようである。食料品も安いし、 なったのだ。 2 か月後 : こ、油絵それほど大きな車も乗らないよ 計五枚がボローニヤデビューすうである。それでも東京よりも ■渡邊淳 タッソデイケアセンターに行 暮らしは楽なように見えた。ボ ることになった。精神保健デー の催しで僕の絵が 2 枚売れた。 ローニヤの暮らし方を日本人がき 4 人グループのバンドの歌を 9 特集東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとりくみ
ついての意識啓発と偏見をなくらの招聘を受け、日本からこの また、今回の事業に関し、在 すための活動が行われています。課題に対する取り組みを伝えるイタリア日本国大使館より、日 地域精神保健福祉の在り方の検企画をおこない、望ましい精神伊国交 150 周年事業認定を受 討が進むなか、当事者 ( 精神障保健について話し合い、当事者けただけでなく、以下の機関の 害者 ) と家族のニーズを知るこ 主体の地域精神保健を推進する方々に後援をいただきました。 とは重要な課題となっています。ことを目的としました。主な交 ( 公益社団法人全国精神保健福祉 今回はイタリアボローニヤ県か流先は左記のとおりです。 会連合会「みんなねっと」 / きょ うされん / 特定非営利活動法人 み 一ャる同 運精ア方 全国精神障害者地域生活支援協 っ マニす協面一 タ 方室 , も の 議会「あみ」 / 認定特定非営利 業 っ集室を アロ運 2 、 一スも編集害 ポを 活動法人地域精神保健福祉機構 ) タビを聞一編厚ど ス ケ 害新聞神な 先 ビ市ムロ セサ障ロ新精 , 一糸デタ 流 今回の企画の参加者について物 合サ同ネン保治精フす団劇 協一セゴ神び ( 、ル宀呂劇る は、法人としても初の取り組み な療舌 o イイラ精よ局イ運テす 5 一アデ 療区お送 / が一躍 主医判 となる、「公募形式」を取り入川 0 域 ) 日 O 引ンオ 医地断放 , 方ル活 o ロキ 織地局び合 れました。法人の利用者およびガ ノ設カ神轄診、オ局っサて 亠泉 組市位健及組合飾 合施 / 精管勵、と 職員以外にも、ホームページ上東 小ノ ' イ・ 呆労同組 / 組ザ住域桶精のコる害・者 集 行ャ神就協同合励一居 =_l 地そイす障テ役 で広く公募し参加希望者を募り 特 ・ < ニ精・協組協力・・ o ・サ営神ル。 ました。結果、東京より幻人、 東京ソテリアにおける イタリア交流事業のとりくみ 特定非営利活動法人東京ソテリア塚本さやか・増川ねてる・栗原和美 特集 に行ってきました。 2015 年 ・企画の概要 号 度においては、 2013 年度に 月 交流をもったイタリア・ポロー 東京都江戸川区で活動してい 年 冖 / ニヤから日本に招聘しての交 る特定非営利活動法人東京ソテ リアでは、 2 011 年より都市流をおこないました。そして と っ 交流ツア 1 を開催しています。 2016 年度、ふたたびポロー ね 東京ソテリアは年に東ニヤへ、今度は公募を含む総勢 み 京都江戸川区で設立された特定 人での訪問を果たしました。 非営利活動法人で、現在、グ 人の内訳は、精神障害をもっ ループホ 1 ム、地域活動支援セ当事者が 9 人、精神障害をもっ ンター、就労継続支援 < 型事業方のご家族川人、地域精神保健 所、ホームヘルプステ 1 ションの支援職が人、その他医師が を運営しています。主に精神障 1 人、大学教授 1 人、その他 1 害の方を対象とした支援を行っ人、です。 19 9 2 年以来毎年 2 月 2 ており、地域精神保健分野で活 動する我々が、地域を超えた交日が世界精神保健デー Wor 一 d 流の中で学びをもっことはもと Men こ He 夛 D と定められ、 より、地域を越えた当事者間の世界精神保健連盟 WFMH が中 交流の場を生み出すことを目的心となって、メンタルヘルスに しようへい
ラツツェ ( ありがとう ) 」の笑人が旅行に行くために必死でお決して " 他の国のこと ~ ではな 顔で交流ができたことが大きな金を貯めたこと、ひとり一人がく、私たちの日々の生活とつな がっているはずです。イタリア 責任を持って体調管理ができた 自信になりました。 こと、ひとり一人がイタリアでで出会った多くの仲間が、私た ポローニヤで学んだことは数 " やりたいこと ~ を持ってそしてちの日本での活動を見守ってい てくれると思うと、心があたた えきれません。自分の意見を持実現したこと、一言葉の通じない っことの大切さ、相手の意見を相手に自分の気持ちを伝わらせかくなると同時に、身が引き締 聞く姿勢の大切さ、分かろうとようと必死になれたこと、当たまる思いがします。この企画は、 み イタリアから戻った今からこそが する姿勢の大切さ、環境に頼るり前の生活がいかに " 当たり前 ~ の のではなく自分たちで何とかしなんかじゃないということを身はじまりなのだと感じています。 業 イタリアでお世話になった多流 ようと動く力の大切さ、困難がをもって感じたこと、人で一 亠父 あった際に助け合える仲間を作緒に生活をするために相手の気くの方々はもちろん、今回この イ ような機会を与えてくださった 持ちや体調を尊重し合ったこと、 ることの大切さ、利益を出すこ る 人で一緒に飛行機に乗り一緒みなさま、ご協力いただいたす扠 との困難さとそしてそれをあき べての方にこの場を借りて心よ らめない気持ちの大切さ、仕事に食事をするよろこび、 テ きっと私たちは何かを乗り越りお礼を申し上げます。 をするよろこび、・ : このツア 東 える第一歩を、イタリアですで の目的や意義を語り出したら、 集 に歩み出しているのだと感じて それだけでこの用紙がいつばい 特 います。イタリアで見たものは、 になってしまいます。ひとり一 て、川月 2 日の世界精神保健 デーへの参加があります。この 日、午前のセミナーでは、日本「朝 の地域精神保健について発表を おこない、午後のワークショッ 紹の プの時間には、日本の福祉施設 製織 の授産製品の展示や実演および 藍り ・を リハビリテーションとして取り こさ 入れられている書道や茶道華道 の実演をおこないました。 ■ゆったりエ房小林千津子・ 品 ) の紹介を行いました。 織りとは ? 」をイタリア語で説 精神障害者交流事業でボロー ゆったりエ房では、平成Ⅱ年明したハガキを配布し、織り機 ニヤの精神保健局内にてワークより作業プログラムにさをり織 にかかっていた縦糸の美しさに ショップを行いました。日本か りを取り入れています。さをり惹かれてか多くの方々が興味を らは、「さをり織り」、「書道」織りを通してリカバリーしてい 示してくれました。そしてたく あわせて「茶道」「華るメンバー 2 人がボローニヤのさんの人が楽しそうに体験をし 道」の実演と日本の福祉施設で方々にその魅力を生き生きと伝ました。言葉は通じなくてもさ 作っている製品 ( 赤べこ・藍製えてきました。まず、「さをりをり織りを通して最後は「グ ( つかもとさやか ) ( ますかわねてる ) ( くりはらかずみ ) みんなねっと 2017 年 1 月号 16
2016 みんなねっとフォーラム ■昨年Ⅱ月末、五十数年活支援・保健・医療・教 育分野において、いかに ぶりという季節外れの雪 が降って、関東地域の皆施策が遅れたままである さまも驚かれたことでしかに改めて気づきまし よ一つ 日本特有の精神科病院 その日はゴミ出しの日 で、大きなパックを片手の存在は、身近な診療所 に、もう一方の手で傘をの医療と福祉を連携させ さしながら外階段を降りた複合型医療を図る上で た私は、 3S4 段足を滑障壁になっていると思い らせてしまいました。幸ます。また中・高の早期 い大事には至りませんで教育の充実は、こじらせ したが、 今年もケガや病ずに学業や就労復帰を可 気をしないように、十分能にさせるのではない に気を付けて進みたいとか。偏見と差別をなくす には全国民向けの疾患研 思います。 昨年から 2 年間、内閣修と福祉教育が欠かせな 府の政策委員として会議いと思います。 に参加し、第 4 期障害者切実な問題の一つ一つ 福祉計画に関わる基本指を、解決に向けて提言し 続けたいと強く思いまし 針を検討しています。 家族会の視点をどう伝た。 えればよいのか、約 1 か 月検討してみた結果、生 2017 年 3 月 3 日 ( 金 ) 10 : 00 ~ 16 : 00 ( 受付 9 時 30 分 ~ ) 帝京平成大学冲永記念ホールの地図 ( 3 ) 左側に交番のある交差 点まで進んでください。 0 ) ビックカメラの前 の通リを道なリに進 んでください。 六ツ又交差点 池袋キャンバス・本館 六つ又交番 ビック カメラ 東池袋三丁目 ①池袋駅東口を出 たら、出口を左に 進んでください。 ヤマタ電機 4 ローソンの方向に 進んでください。 ※」 R 池袋東口から徒歩 12 分 - 東ロ 0 、 ( 、編集後記 幡 ・事前申込締切・フォーラムへの参加は、事前にお申し込みください ! ! 2 月 1 4 日締切 事前にお申し込みされる方は、下記の申込書に必要事項を記入し、 FAX ( 03-3987-5466 ) または郵送でお申し込みください ( 当日参加も可能ですが、事前申込を優先します ) 。 * 昼食は各自ご用意ください ( 大学内に昼食場所は用意しております ) 。周辺の飲食店もご利用いただけます。 * 先着順のため定員に達した場合はお断りすることがあります。連絡先もご記入ください。 0 事前参加申し込み票 0 【「みんなのわ」へメールで投稿できます】読者のページ ( みんなのわ ) への投稿がメールでできるようになりました。投稿のメールアドレ スは minnanet.seishinhoken@outlook.jp です。※投稿される 方は、氏名、住所、年齢、性別、 ( 家族、本人、その他 ) をご記入ください。 なお、ペンネームで投稿される方はペンネームをお書きください。 月刊みんなねっこ通巻第 117 号 ( 2017 年 1 月号 ) 定価 300 円 賛助会費 ( 会費に購読料含む ) 発行日 2017 年 1 月 1 日 発行者公益社団法人全国精神保健福祉会連合会個人・年間 3 6 0 () 円 団体・年間 ( お問い合わせください ) 理事長本條義和 〒 170-0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 4 6 ー 1 3 ホリグチビル 602 TEL 0 3 ー 6 9 0 7 ー 9 2 1 1 FAX 0 3 ー 3 9 8 7 ー 5 4 6 6 郵便振替 () 0 1 3 0 ー O ー 3 3 8 3 1 7 ホームページ www.seishinhoken•jp 印刷・製本 / 倉敷印刷株式会社表紙の絵 / 織田信生 申込者氏名 所属 連絡先 TEL ( 主催・問合せ先 : 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) tel 03 ー 6907 ー 9211 / fax 03 ー 3987 ー 5466 / http://www.seishinhoken.jp の 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 13 ホリグチビル 602
■厚労省・第 7 回相模原市の障害者設防犯等について報道されていまそのための地域住民と行政、福 支援施設における事件の検証及びす。しかし、入院で綿症状は治祉、医療などが包括的なケアを 再発防止策検討チームヒャリング療できるのかもしれませんが、今機能させることが求められてい 平成年 2 月引日に相模原で回の容疑者の特異な考え方は症状るのです。よって、予防拘禁機 おきた事件を受け、再発検討チから派生するものではなく、治療能や犯罪予防なら別途対策が必 ームが関係団体のヒャリングをで治るものではないと考えます。要です。再発防止策を精神医療 行ない、当会から次の趣旨を表入院さえしていれば治療されるにおける枠組みにとどめること のではなく、入院は一時的な対のないように求めます。 明してきました。 既に『これからの精神保健医 「今回の事件は、特異な考えを応手段でしかありません。 措置入院は、精神症状により療福祉のあり方に関する検討 持っている容疑者が自ら犯した ものであり、それをもって綿障自傷他害の恐れがある場合に限会』というものが設置されてお がい者故犯したものと結論づけられています。また、退院後のフり、関連があるのならそちらの動 ることは危険です。なぜこのようオローは、社会防衛的に監視する検討会に盛り込む方策が必要で祉 な事件が起きてしまったのか、精ものではなく、対象者に適切な治す。また、今回の事件は防犯を健 神障がいに偏重しない慎重な事療が必要な場合に、きちんと保障しても内部から起こさせてしま襯 えば、それは対応のしようがな され行き届くために行われるべ 件背景と真相究明を求めます。 こ いという部分もありますので、 容疑者に精神科病院の入院歴きです。退院後に地域で本人を孤 立無援にさせない、安心して生活こういった点については、より もあることから貴検討チームが設 置され、中間とりまとめが発表さしていける仕組みをつくること掘り下げて検証いただきたいと知 れました。措置入院の在り方や施がなければ意味がありません。思います。」 ( 文・小幡恭弘 ) 療圏」とされていましたが、障理事長は構成員として次の点はなく、多職種の専門職による 号 害保健福祉圏域ごとに重層的なを発言しました。「精神障害に家族支援。一一一口葉を換えて言えば、 支援体制を作るということ。「未も対応した地域包括ケアシステ家族支援というより家族療法、 治療者、医療中断者への早期支ムの構築、これ自体は私も大変あくまでも本人の回復、リカバ 援を充実していくに当たって評価しておりますし、是非進めリーを目的というか、射程に入 は、医療機関だけではなく自治ていただきたいと思っておりまれた家族療法、家族支援ですの 体との連携も必要」という意向す。ただ、先ほど委員の方からで、その視点を入れていただき を受けて「精神医療機関と自治もご意見がありましたが、一つたいと思っております。三つは、 体との連携のあり方についてもは、訪問による、アウトリ 1 チ障害というものが心身の個人的 検討すべきである」とされましによるという視点が少し弱いのな機能の低下といいますか、そ た。また、「重度かっ慢生」にではないか、このように思ってういうものを軽減していくばか ついては、厚生労働科学研究におります。一一つに、それと家族りではなく、社会的な障壁を除 おいて策定された基準案を医学の立場としては家族支援という去していくことにもあるわけで 的評価尺度の一つとして活用すところが、もう少し強調されてすから、心のバリアを取り除い べきと。「重度かっ慢性」に該も然るべきではないかと思ってていくという視点を入れていか 当する精神障害者の方が地域生おります。ピアサポ 1 ト活動をないといけないと。それには啓 活できるように、研究を更にす家族支援と捉えるならば、それ発、教育ということが大切にな すめていくべきとの方向性が出にも入らないわけではありませってくるのではないかと。この されてきています。今後の審議んが、私たちの求めている家族三点を考えていただきたいと思 をすすめていくにあたり、本條支援というのはそういうものでっております」 ( 文・小幡恭弘 )
明るくしていたので感動しまし 方々のおかげで、現地の当事者、 た。日本もイタリアに近づくよ 家族、支援者と本音で語り合え うになることを願っています。 た。当事者による新聞・ラジオ 2 人の子供の病気で海外研修旅 局運営、作業所の作品作りなど 彳に行かれたことは感謝してい の活動に「自分と向き合い、表 ます。 現することがセラピー」「人は 皆平等であり、かけがえのない ■石井泰子 人生を共に楽しく生きていこ イタリアへ旅することが 一つ ! 」とい一つメッセージが貫か うれしくて友に会うたび いを通じ、沢山の新しい経験と感れ、実践されていた。ボローニヤ 話したくなる動の連続でした。アルコバレーノで又会いましよう , 協会での交流、作品達を見て「ど 0 加藤かおる んな物でも壊れるが修復もでき ・高木むつ美 イタリア研修に参加して、ボる」という話を聞き、有意義な時「精神病院がないⅡ入院は極端 ローニヤ精神保健局にてのミー 間を過ごすことが出来た事に幸に少ない」 ティング、私たちはここにいるよせをかんじました。感謝 家族が抱え込まずに、地域で リ展示会は心のこもった物でし 生活しながら、回復する。昔は た。社会的協同組合での支援に感 ・平久万里子 イタリアでも偏見があったそう 銘し、イタリアの方々との触れ合 すばらしいスタッフと通訳のです。今、イタリアでは当事者 同士によるサポートシステムも東京で活動する法人です。その解されず何度も入院しました。 構築しつつあるとのことでし法人の企画に、北海道から沖縄イタリアではどんなに重い症状 た。私は今回の交流でイタリアまで広く参加をいただいたことの人も諦めず時間をかけてケア の人たちの努力や考え方を知には主催者としてもうれしい限をする、そんな精神に触れて感 り、同行した当事者や支援者やりでありこの繋がりこそが宝で動しました。 家族の方々とも深く知り合うこあり次への力だと感じていま 一般就労した時、少しの合間 とができました。お互いを知るす。特に愛知県からは多くの方に休ませてもらえれば辞めなく こと・分かり合うこと。病気でにご参加いただきました。匿名て済みました。作業所では仕事 み なくても生きていく上に必要でで寄せていただいたので、そのができるからと支援されません の でした。。 すが、精神に障害があればなおまま紹介したいと思います。 テイケアでは自分の話 業 事 さらそのことが大切で、自己の ばかりする利用者さんにストレ 0 当事者の声 < ・ (T) 存在を肯定できて、わかりあえ スを感じていますが介入しても イ る力を育てることが回復につな 私がボローニヤに行こうと決らえません。イタリアでは就労 る がるのだと、思いました。このめたのは、行けば何かが変わる支援は生活も含めて支援されて お 機会に出会えたことに深く感謝 と思ったからです。日本では悪 いました。作業所では職員さん尸 テ したいです。 ロの幻聴が怖くて必要以上に人は給料も含めて利用者さんと平 東 に合わせてしまっていました。等で悩みを打ち明けあい運営し 5 ・愛知県からの参加者よリ まわりとうまくいっていると評ていました。。 テイケアでは自分特 東京ソテリアは、名前の通り、価もされます。自分の限界を理の話ばかりする人は作業を通し 精褂呆健局の壁に描かれたときどき家の活動 みんなねっと 2017 年 1 月号 12
・特定非営利活動法人東京ソテリア 聞きました。個人のファッショ大事にしながらお互い主張を認 中島吾木香 号 ン・情熱を大事にしていて、そめ合い、音楽として形にすると 月 いうことが凄いと感銘を受けま「役割や立場を超えて」 れが生きるパッションだそうで 年 プロビドーネ協会での体験で す。ボーカルの人はそれぞれにした。 す。普段、専門職として当事者 その領域があると主張しました。 と 3 ・支援者の目線 っ やご家族と関わることが多い私 領域とは、自分が主張するとこ ね ろは主張し、主張しすぎたら他 今回の企画では、支援者も障ですが、そこには見えない境界な み の存在を感じることもありまし のメンバ ーに迷惑がかかると害をもっ当事者も対等に「一参 た。プロビドーネでの交流を通 言っていました。私のデイケア加者」として企画に参加してい ます。困ったことはお互いに共して、国籍・当事者・家族・支 はカラオケに行きますが、ボロー ニヤにはカラオケがなくコン有し、助け合う中で、はじめて援者等という社会的な役割や立 場を超えて、「一人の人として サート形式で歌っています。 各々の主体性が芽生えると考え 関わる」という、当たり前で自 ンドを組んだ当初は恥ずかしくました。名の大所帯を率いる 歌も歌えなかったそうです。最スタッフとしての責任を担いっ然なことの大切さを改めて感じ ることができました。誰しも、 近では野外でショーをしているつも、対等性を重視し接する、 みたいです。私のデイケアでは支援職としての在り方を問われ家族であり当事者であり、支援 グループになって物事を形にする、職員としても良い経験、そ者にもなり得ます。 それぞれが自身の課題を抱 ることはなかったです。個々にれ自体が良い研修となりました。 え、向き合い、受け容れていく過 領域があり、個人のスタイルを 程の中で、互いに自分の経験をじて、知ることができました。できたとき、家族のありがた 語らい、そばにいることで、孤同じ目的を持 0 て協力し合う事さ、あたたかさ、「ホームシッ が横の繋がりを強め、問題が起ク」だけでは片づけられない思 独から解放され、希望を感じら いが胸をよぎります。私たちが れる : ・その瞬間を参加者全員できても仲間と共にいる事でいっ もよりもっと笑って、もっとやポローニヤの地で学びながら、 共有できたように思いました。 さしくなって、いつもよりお互その学びを還元させたいのは、 いを心配しあいました。喜びも目の前にいる大切な「だれか」 特定非営利活動法人東京ソテリア なのだと気づかされます。 思い脳みも、もしかしたら、 横倉裕子 つもより何倍もみんなで分け合家族からは多くのメッセージ 自動販売機ひとつにしてもコ をよせていただきました。せつ インを入れて物が出てくるまでえていたかもしれません。 かくなので、少しずつですが紹 いつもと違う環境でいつもと の時間は長く、お釣りは出てき てもサンドイッチがケースの中違う仲間と新しい結びつきがで介したいと思います。 きた素敵なツアーでした。 でひっかかり、今食べたいのに ■土田ノブ子 明日の朝まで担当者は来ないの 4 ・家族の目線 2 回目のイタリアボローニヤ で手に入れることができない 今回の企画には、家族の立場で世界精神保健デーがありまし そんなちょっと不便がいつばい な国イタリアをわずかながら知での参加も多く、親子で参加した。ボロー = ヤの精神保健局長、 る機会が与えられ、交流会を通ていただいた方もいます。異国精神科医師、当事者、家族会の してお互いを興味深く見て、感の地で、少しだけ家族と距離が方達が話し合 0 ていて、とても ■ 11 特集東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとりくみ