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検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

ムをお願い致しました。群馬家 - 今こそ、もう一度「障がい者で、当日予約せず見えた方も 族会で行ったアンケ 1 トをつつ 〇差別解消」の原点に立ち返るべ名ほどいました。 オープニングのゴスペルも皆じ会会長が提示し、それに対す号 〇きではないだろうか。 わだからこそ、「教育」しかあ楽しそうに歌って下さり、導入るお話も伺えました。身近に少 年 しずつでも支援者を増やすこ のりえない。「大学や専門学校での雰囲気を盛り上げてください と。あまり一生懸命になりすぎ な専攻させるのではなく、小学生ました。 と んのうちから総合学習で社会福祉午前の部は、群馬ならではのず、少し楽観的なほうが良い結 っ ね みを学ばさせた方が良いと思いま「土曜学校」の発表で、主唱さ果が生まれるとも伺いました。 関東圏内から、お越しの皆様 れてきた県こころの健康センタ み 〇 その意見に拍手。 ー所長の浅見隆康先生の分りや方、ご参加ありがとうございま 〇 すい講演。そして、父親と当事した。 〇 群馬家族会では、この大会に 者の息子さんが、グループセッ 〇地域の話題 ションで [-* を使って学んだ向けてひた走って参りました 〇 その成果を、 2 人のやりとりでが、家族相談のあり方を模索し 〇◆関東プロック大会を終えて 示して下さいました。息子さんております。手始めにみんなね 〇次へのステップを考える 〇 群馬県連会長吉邑玲子の巧まざるユーモアと、お父さっと発刊の事例集を、月 1 回の 役員会で一つずつ読み始め、 4 んの息子を尊重した接し方に、 9 月日、大会日、参加数参加者からは大変好評でした。話になります。 今後共、他の県連の活動を参 が心配でしたが、お蔭様で午前 午後の部は、「家族を支援す の部は読みがびたりと当たり、 る立場から」と題し、群馬大学考にしながら、進めていきたい 会場いつばいの 333 名 ( 主催の福田正人先生、大阪大学の蔭と思っております。 者発表 ) となりました。受付の山正子先生、帝京大学の池淵恵 データ 1 では県内外がほぼ半々美先生にご講演とシンポジュウ 「賛助会員ご継続手続きに ◆みんなねっと北信越プロック 現在の情勢と今後の方向を見 新潟大会報告 据えた良い報告でした。 ついてのお知らせ」 ( 同封 ) 新潟県連理事長星眞人 のお詫びと訂正 一「記念講演 ( お知らせ裏面 ) 右記の大会が今年川月 5 ・ 6 筑波大学の斉藤環先生のオー ( 誤 ) 平成年度分のお支 日の両日、新潟県妙高市の赤倉プンダイアローグのお話でし 払いがお済みでない場合、 温泉ホテル太閤で開催されました。内容は ( 1 ) 連絡を受けて た。参加者は約 250 人でした。 から時間以内にチームで患者昨年度の会費も一緒にお納〇 〇 の所へ行く。 ( 2 ) 家族も含め めください わ 一、本條理事長の報告概略 一時間半以内で話し合いをす ← の ( 1 ) 障害者総合支援法三年る。 ( 3 ) 結論を急がない。 ( 4 ) ( 正 ) 平成年度分のお支な 後の見直し問題 ( 2 ) 家族支援危機が去るまで毎日続ける。 払いがお済みでない場合、ん といったものです。薬物中心 は家族療法であるとの理念のも と、諸外国で開発されたよい方の日本の精神医療に明るい展望昨年度の会費も一緒にお納〇 式を広めていく問題 ( 3 ) 家族を開かせてくださった講演会で めください。 〇 相談員制度に予算を付けることありました。 の必要性 ( 4 ) 差別と偏見をな 〇み ご迷惑をお掛けいたしま くすため声をあげていくことの三、その他 して大変申し訳ありません〇一 必要性 ( 5 ) 人々の意識を変え各県連の報告、分科会等では 〇ペ でした。 ていくためにも広くいろんな意 率直な意見が多くだされ、それ 〇諸 見を出し合い議論していくことぞれに有意義でした。課題も多 ※都合上、一部の方には同 の重要性等についてとても分か く感じられ、今後北信越で検討 封しておりません。 していくことにしています。 りやすくお話をされました。

2. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

明るくしていたので感動しまし 方々のおかげで、現地の当事者、 た。日本もイタリアに近づくよ 家族、支援者と本音で語り合え うになることを願っています。 た。当事者による新聞・ラジオ 2 人の子供の病気で海外研修旅 局運営、作業所の作品作りなど 彳に行かれたことは感謝してい の活動に「自分と向き合い、表 ます。 現することがセラピー」「人は 皆平等であり、かけがえのない ■石井泰子 人生を共に楽しく生きていこ イタリアへ旅することが 一つ ! 」とい一つメッセージが貫か うれしくて友に会うたび いを通じ、沢山の新しい経験と感れ、実践されていた。ボローニヤ 話したくなる動の連続でした。アルコバレーノで又会いましよう , 協会での交流、作品達を見て「ど 0 加藤かおる んな物でも壊れるが修復もでき ・高木むつ美 イタリア研修に参加して、ボる」という話を聞き、有意義な時「精神病院がないⅡ入院は極端 ローニヤ精神保健局にてのミー 間を過ごすことが出来た事に幸に少ない」 ティング、私たちはここにいるよせをかんじました。感謝 家族が抱え込まずに、地域で リ展示会は心のこもった物でし 生活しながら、回復する。昔は た。社会的協同組合での支援に感 ・平久万里子 イタリアでも偏見があったそう 銘し、イタリアの方々との触れ合 すばらしいスタッフと通訳のです。今、イタリアでは当事者 同士によるサポートシステムも東京で活動する法人です。その解されず何度も入院しました。 構築しつつあるとのことでし法人の企画に、北海道から沖縄イタリアではどんなに重い症状 た。私は今回の交流でイタリアまで広く参加をいただいたことの人も諦めず時間をかけてケア の人たちの努力や考え方を知には主催者としてもうれしい限をする、そんな精神に触れて感 り、同行した当事者や支援者やりでありこの繋がりこそが宝で動しました。 家族の方々とも深く知り合うこあり次への力だと感じていま 一般就労した時、少しの合間 とができました。お互いを知るす。特に愛知県からは多くの方に休ませてもらえれば辞めなく こと・分かり合うこと。病気でにご参加いただきました。匿名て済みました。作業所では仕事 み なくても生きていく上に必要でで寄せていただいたので、そのができるからと支援されません の でした。。 すが、精神に障害があればなおまま紹介したいと思います。 テイケアでは自分の話 業 事 さらそのことが大切で、自己の ばかりする利用者さんにストレ 0 当事者の声 < ・ (T) 存在を肯定できて、わかりあえ スを感じていますが介入しても イ る力を育てることが回復につな 私がボローニヤに行こうと決らえません。イタリアでは就労 る がるのだと、思いました。このめたのは、行けば何かが変わる支援は生活も含めて支援されて お 機会に出会えたことに深く感謝 と思ったからです。日本では悪 いました。作業所では職員さん尸 テ したいです。 ロの幻聴が怖くて必要以上に人は給料も含めて利用者さんと平 東 に合わせてしまっていました。等で悩みを打ち明けあい運営し 5 ・愛知県からの参加者よリ まわりとうまくいっていると評ていました。。 テイケアでは自分特 東京ソテリアは、名前の通り、価もされます。自分の限界を理の話ばかりする人は作業を通し 精褂呆健局の壁に描かれたときどき家の活動 みんなねっと 2017 年 1 月号 12

3. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

・特定非営利活動法人東京ソテリア 聞きました。個人のファッショ大事にしながらお互い主張を認 中島吾木香 号 ン・情熱を大事にしていて、そめ合い、音楽として形にすると 月 いうことが凄いと感銘を受けま「役割や立場を超えて」 れが生きるパッションだそうで 年 プロビドーネ協会での体験で す。ボーカルの人はそれぞれにした。 す。普段、専門職として当事者 その領域があると主張しました。 と 3 ・支援者の目線 っ やご家族と関わることが多い私 領域とは、自分が主張するとこ ね ろは主張し、主張しすぎたら他 今回の企画では、支援者も障ですが、そこには見えない境界な み の存在を感じることもありまし のメンバ ーに迷惑がかかると害をもっ当事者も対等に「一参 た。プロビドーネでの交流を通 言っていました。私のデイケア加者」として企画に参加してい ます。困ったことはお互いに共して、国籍・当事者・家族・支 はカラオケに行きますが、ボロー ニヤにはカラオケがなくコン有し、助け合う中で、はじめて援者等という社会的な役割や立 場を超えて、「一人の人として サート形式で歌っています。 各々の主体性が芽生えると考え 関わる」という、当たり前で自 ンドを組んだ当初は恥ずかしくました。名の大所帯を率いる 歌も歌えなかったそうです。最スタッフとしての責任を担いっ然なことの大切さを改めて感じ ることができました。誰しも、 近では野外でショーをしているつも、対等性を重視し接する、 みたいです。私のデイケアでは支援職としての在り方を問われ家族であり当事者であり、支援 グループになって物事を形にする、職員としても良い経験、そ者にもなり得ます。 それぞれが自身の課題を抱 ることはなかったです。個々にれ自体が良い研修となりました。 え、向き合い、受け容れていく過 領域があり、個人のスタイルを 程の中で、互いに自分の経験をじて、知ることができました。できたとき、家族のありがた 語らい、そばにいることで、孤同じ目的を持 0 て協力し合う事さ、あたたかさ、「ホームシッ が横の繋がりを強め、問題が起ク」だけでは片づけられない思 独から解放され、希望を感じら いが胸をよぎります。私たちが れる : ・その瞬間を参加者全員できても仲間と共にいる事でいっ もよりもっと笑って、もっとやポローニヤの地で学びながら、 共有できたように思いました。 さしくなって、いつもよりお互その学びを還元させたいのは、 いを心配しあいました。喜びも目の前にいる大切な「だれか」 特定非営利活動法人東京ソテリア なのだと気づかされます。 思い脳みも、もしかしたら、 横倉裕子 つもより何倍もみんなで分け合家族からは多くのメッセージ 自動販売機ひとつにしてもコ をよせていただきました。せつ インを入れて物が出てくるまでえていたかもしれません。 かくなので、少しずつですが紹 いつもと違う環境でいつもと の時間は長く、お釣りは出てき てもサンドイッチがケースの中違う仲間と新しい結びつきがで介したいと思います。 きた素敵なツアーでした。 でひっかかり、今食べたいのに ■土田ノブ子 明日の朝まで担当者は来ないの 4 ・家族の目線 2 回目のイタリアボローニヤ で手に入れることができない 今回の企画には、家族の立場で世界精神保健デーがありまし そんなちょっと不便がいつばい な国イタリアをわずかながら知での参加も多く、親子で参加した。ボロー = ヤの精神保健局長、 る機会が与えられ、交流会を通ていただいた方もいます。異国精神科医師、当事者、家族会の してお互いを興味深く見て、感の地で、少しだけ家族と距離が方達が話し合 0 ていて、とても ■ 11 特集東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとりくみ

4. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

2016 みんなねっとフォーラム ■昨年Ⅱ月末、五十数年活支援・保健・医療・教 育分野において、いかに ぶりという季節外れの雪 が降って、関東地域の皆施策が遅れたままである さまも驚かれたことでしかに改めて気づきまし よ一つ 日本特有の精神科病院 その日はゴミ出しの日 で、大きなパックを片手の存在は、身近な診療所 に、もう一方の手で傘をの医療と福祉を連携させ さしながら外階段を降りた複合型医療を図る上で た私は、 3S4 段足を滑障壁になっていると思い らせてしまいました。幸ます。また中・高の早期 い大事には至りませんで教育の充実は、こじらせ したが、 今年もケガや病ずに学業や就労復帰を可 気をしないように、十分能にさせるのではない に気を付けて進みたいとか。偏見と差別をなくす には全国民向けの疾患研 思います。 昨年から 2 年間、内閣修と福祉教育が欠かせな 府の政策委員として会議いと思います。 に参加し、第 4 期障害者切実な問題の一つ一つ 福祉計画に関わる基本指を、解決に向けて提言し 続けたいと強く思いまし 針を検討しています。 家族会の視点をどう伝た。 えればよいのか、約 1 か 月検討してみた結果、生 2017 年 3 月 3 日 ( 金 ) 10 : 00 ~ 16 : 00 ( 受付 9 時 30 分 ~ ) 帝京平成大学冲永記念ホールの地図 ( 3 ) 左側に交番のある交差 点まで進んでください。 0 ) ビックカメラの前 の通リを道なリに進 んでください。 六ツ又交差点 池袋キャンバス・本館 六つ又交番 ビック カメラ 東池袋三丁目 ①池袋駅東口を出 たら、出口を左に 進んでください。 ヤマタ電機 4 ローソンの方向に 進んでください。 ※」 R 池袋東口から徒歩 12 分 - 東ロ 0 、 ( 、編集後記 幡 ・事前申込締切・フォーラムへの参加は、事前にお申し込みください ! ! 2 月 1 4 日締切 事前にお申し込みされる方は、下記の申込書に必要事項を記入し、 FAX ( 03-3987-5466 ) または郵送でお申し込みください ( 当日参加も可能ですが、事前申込を優先します ) 。 * 昼食は各自ご用意ください ( 大学内に昼食場所は用意しております ) 。周辺の飲食店もご利用いただけます。 * 先着順のため定員に達した場合はお断りすることがあります。連絡先もご記入ください。 0 事前参加申し込み票 0 【「みんなのわ」へメールで投稿できます】読者のページ ( みんなのわ ) への投稿がメールでできるようになりました。投稿のメールアドレ スは minnanet.seishinhoken@outlook.jp です。※投稿される 方は、氏名、住所、年齢、性別、 ( 家族、本人、その他 ) をご記入ください。 なお、ペンネームで投稿される方はペンネームをお書きください。 月刊みんなねっこ通巻第 117 号 ( 2017 年 1 月号 ) 定価 300 円 賛助会費 ( 会費に購読料含む ) 発行日 2017 年 1 月 1 日 発行者公益社団法人全国精神保健福祉会連合会個人・年間 3 6 0 () 円 団体・年間 ( お問い合わせください ) 理事長本條義和 〒 170-0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 4 6 ー 1 3 ホリグチビル 602 TEL 0 3 ー 6 9 0 7 ー 9 2 1 1 FAX 0 3 ー 3 9 8 7 ー 5 4 6 6 郵便振替 () 0 1 3 0 ー O ー 3 3 8 3 1 7 ホームページ www.seishinhoken•jp 印刷・製本 / 倉敷印刷株式会社表紙の絵 / 織田信生 申込者氏名 所属 連絡先 TEL ( 主催・問合せ先 : 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) tel 03 ー 6907 ー 9211 / fax 03 ー 3987 ー 5466 / http://www.seishinhoken.jp の 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 13 ホリグチビル 602

5. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

月刊みんなねっと 2017 年 1 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 117 号 2017 年 1 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月翡 & 馴の家族と家族会をなぐ機誌 みんなねっとフォーラム 2016 家族それぞれの自立をめざして ~ 親あるうちに ~ 0 = 000 、 00000 = 00 ~ 0000 場 : 帝京平成大学冲永記念ホール ( 東京・池袋 ) 参加費 : 無料 ( 事前申込が必要です。詳しくは本誌の裏表紙、チラシ、ホームページをご覧ください ) く午前の部〉 それぞれの自立をめざして一本人・家族・医療者が、共に考えられる社会へ 夏苅有子氏 ( 医療法人社団峻凌会・やきつべの径診療所理事児童精神科医 ) く午後の部〉 【シンポジウム】 ( 仮 ) それぞれの自立 ~ 開かれた対話 ~ 当事者とその支援者、当事者の家族とその支援者という 2 組に、それぞれの立場から、訪 問型・対話型の支援が入ったことでどう変化したのかについてお話をしていただきます。 0 シンポジスト ・訪問看護を利用している当事者とその支援者 《当事者 ( 男性 ) と三ツ井直子氏 ( 訪問看護ステーション kazoc 看護師 ) 》 ( 東京都 ) ・訪問看護を利用している当事者の家族とその支援者 《当事者の家族 ( 母親 ) と佐藤晋氏 ( だるまさんクリニック psw) 》 ( 埼玉県 ) 0 助言者 夏苅有子氏 ( 医療法人社団峻凌会・やきつべの径診療所理事児童精神科医 ) 0 コーディネーター Supported by 大塚ラ享子氏 ( 帝京平成大学健康メディカル学部教授 ) THE NIPPON FOUNDATION ※詳細が決まり次第、月刊「みんなねっと」や当会ホームページ、チラシ 等でご案内いたします。多くの方々のご参加をお待ちしています。 主催・問合先 : 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) fax 03 ー 3987 ー 5466 / http://www.seishinhoken.jp tel 03 ー 6907 ー 9211 の 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 13 ホリグチビル 602 2017 ・特集・ 東京ソテリアにおけるイタリア交流業のとりくみ ( 塚本さやか・増川ねてる・栗原和美 ) ■精神科医療の現状と改革の展望 ( 氏家憲章 ) 連載第回「精神科医療はどうあるべきか」 ■知ることは生きること ( 高橋裕典 ) 連載回 障害年金 ( 経済的支援特集⑦ ) 【講演】 0 講師 全国精神保健福祉会連合会 公益社団法人

6. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

医療においては今までその文化者が直接現地を見て、感じ、考 愛知県より人、北海道より 1 号 人、沖縄より 1 人の参加者があが醸成されてこず、患者は医療えたことを日本に持ち帰ること 月 りました。また公募の結果としの下で結果として主体性をなくを第一の目標に据えました。 年 ここからは、実際に参加した て、みんなねっとにかかわりのし、世界に類を見ない精神科の ある方が多くいらっしやったた病床数や長期入院といった社会方からの声を引用し、紹介して と め、今回この紙面にて、本事業現象に現状が反映されているの いきたいと思います。小林さんね ~ な について報告させていただく機でしよう。地域における精神保は、ポローニヤでの視察で特に ん み 健のあり方が問われている今、 芸術活動への取り組みに親和性 会を得たところです。 入院中心主義から地域ケア中心をもち、ご自身の体験とあわ 2 ・当事者の目線 へと展開し、地域精神保健センせ、以下のような文章を寄せて 今回、本事業で大きな目的にターをはじめとする地域サービくれました。また、渡邊さんは 据えたのが、医療主導型ではなスによって支える仕組みを実践ご自身のデイケアでの体験を踏 く、地域の中で障害をもっ当事するイタリアから、そのヒントまえ、日中活動の場所でおこな 者があたりまえに暮らせる「当を学ぼうと、本事業を企画しまわれていたバンド活動に感銘を 事者主体の社会」をつくることした。これまでは、日本からイ受けたようです。 です。大きなことのように思えタリアへの視察も、イタリアか ますが、ユーザーがサービスをら日本への招聘も、これもまた■小林賢次 油絵を描くきっかけは、東京 評価し選択するのは当たり前の医療者や研究者が中心でありま ことです。しかしながら精神科した。今回は、精神障害者当事ソテリアの職員のさんが子供 の頃から好きで油絵を描いてい その前日、 CiVibo onlus 協会 学べばメンタルヘルスの問題も の会長より僕に陸橋の壁面に絵大分少なくなるのではないかと たからだ。キャンバスとか油絵 道具など一式を購入してきてくを描いてほしいというオファー 感じた。街の中心部へ行くとき れてからである。僕自体油絵をを受け、富士山がいし 、といわれ方向を教えてくれた二人の女子 描くのは中学 3 年生の時、学校たが、あまりにも典型的である学生、老夫婦、イタリアは怖い の授業で描くぐらいだったの こととボローニヤでは魚屋があという人がいるが、ボローニヤ に関してはそんなことは一つも で、それ以来全く描いたことがまり見かけられないので、あえ なかった。東京ソテリアが運てマグロの絵を描いた。 なかった。街はオレンジ色に統 営する地域活動支援センターは 一され、なぜか芸術品の中にい ボローニヤを一人で歩いた感 るえ野で油絵サークルが立ち上想だが、日本は世界第 3 位の経るようだ。イタリアで必要な言 がった。ちなみに僕がサークル済国であるが、ボローニヤには葉はグラッチ工とチャオだけ。 0 、 の部長になってしまった。そこ 幻時間のスー ーもないし、タ他にはなにもいらない。本当に までは、 ししが、サークルで描か方には定時に帰宅する様子も見ボローニヤが好きになってし れた絵がなんとイタリアのボられた。夏にはバカンスもあるまったようである。本当に楽し かった。またいきたい , ローニヤで展示されることに ようである。食料品も安いし、 なったのだ。 2 か月後 : こ、油絵それほど大きな車も乗らないよ 計五枚がボローニヤデビューすうである。それでも東京よりも ■渡邊淳 タッソデイケアセンターに行 暮らしは楽なように見えた。ボ ることになった。精神保健デー の催しで僕の絵が 2 枚売れた。 ローニヤの暮らし方を日本人がき 4 人グループのバンドの歌を 9 特集東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとりくみ

7. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

ついての意識啓発と偏見をなくらの招聘を受け、日本からこの また、今回の事業に関し、在 すための活動が行われています。課題に対する取り組みを伝えるイタリア日本国大使館より、日 地域精神保健福祉の在り方の検企画をおこない、望ましい精神伊国交 150 周年事業認定を受 討が進むなか、当事者 ( 精神障保健について話し合い、当事者けただけでなく、以下の機関の 害者 ) と家族のニーズを知るこ 主体の地域精神保健を推進する方々に後援をいただきました。 とは重要な課題となっています。ことを目的としました。主な交 ( 公益社団法人全国精神保健福祉 今回はイタリアボローニヤ県か流先は左記のとおりです。 会連合会「みんなねっと」 / きょ うされん / 特定非営利活動法人 み 一ャる同 運精ア方 全国精神障害者地域生活支援協 っ マニす協面一 タ 方室 , も の 議会「あみ」 / 認定特定非営利 業 っ集室を アロ運 2 、 一スも編集害 ポを 活動法人地域精神保健福祉機構 ) タビを聞一編厚ど ス ケ 害新聞神な 先 ビ市ムロ セサ障ロ新精 , 一糸デタ 流 今回の企画の参加者について物 合サ同ネン保治精フす団劇 協一セゴ神び ( 、ル宀呂劇る は、法人としても初の取り組み な療舌 o イイラ精よ局イ運テす 5 一アデ 療区お送 / が一躍 主医判 となる、「公募形式」を取り入川 0 域 ) 日 O 引ンオ 医地断放 , 方ル活 o ロキ 織地局び合 れました。法人の利用者およびガ ノ設カ神轄診、オ局っサて 亠泉 組市位健及組合飾 合施 / 精管勵、と 職員以外にも、ホームページ上東 小ノ ' イ・ 呆労同組 / 組ザ住域桶精のコる害・者 集 行ャ神就協同合励一居 =_l 地そイす障テ役 で広く公募し参加希望者を募り 特 ・ < ニ精・協組協力・・ o ・サ営神ル。 ました。結果、東京より幻人、 東京ソテリアにおける イタリア交流事業のとりくみ 特定非営利活動法人東京ソテリア塚本さやか・増川ねてる・栗原和美 特集 に行ってきました。 2015 年 ・企画の概要 号 度においては、 2013 年度に 月 交流をもったイタリア・ポロー 東京都江戸川区で活動してい 年 冖 / ニヤから日本に招聘しての交 る特定非営利活動法人東京ソテ リアでは、 2 011 年より都市流をおこないました。そして と っ 交流ツア 1 を開催しています。 2016 年度、ふたたびポロー ね 東京ソテリアは年に東ニヤへ、今度は公募を含む総勢 み 京都江戸川区で設立された特定 人での訪問を果たしました。 非営利活動法人で、現在、グ 人の内訳は、精神障害をもっ ループホ 1 ム、地域活動支援セ当事者が 9 人、精神障害をもっ ンター、就労継続支援 < 型事業方のご家族川人、地域精神保健 所、ホームヘルプステ 1 ションの支援職が人、その他医師が を運営しています。主に精神障 1 人、大学教授 1 人、その他 1 害の方を対象とした支援を行っ人、です。 19 9 2 年以来毎年 2 月 2 ており、地域精神保健分野で活 動する我々が、地域を超えた交日が世界精神保健デー Wor 一 d 流の中で学びをもっことはもと Men こ He 夛 D と定められ、 より、地域を越えた当事者間の世界精神保健連盟 WFMH が中 交流の場を生み出すことを目的心となって、メンタルヘルスに しようへい

8. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

にも出てみてはどうですか」とい状態にあったのだ ~ というこ振りまわされ、世の中の真実が 何かを判断することができない 言われ、その日を待ち焦がれるとにも気づかされました。 研修会では、心理士の先生かで、大声で泣いたり、わめいた ようにして出席しました。 り、ぶつかったりと、とても生 そんなふうにして 3 か月たつらも話を聴き、病人に対する対 たころ、「ピアサポ 1 ト研修会応の仕方について学ぶことができた人間がすることではない状 態を、今まで続けてきたのだと という会があるから、出席してきました。そしてグループワー いうことを知りました。 みてはどうかしら」と誘われまクをおこない、実際に家族同士 で心の痛みを話し合ったりし したので、ワラをもっかむ思い て、家族のみなさんの体験発表娘を入院させ、医師の治療を で参加しました。 受けさせて、そのあいだ、夫と も聴くことができました。 二人で、孫の世話をしました。 研修会では、精神科医の先生 孫に、人間らしい静かな生活 研修会に出て、家に帰ってか から、精神病についてのくわし し説明があり、私も娘の病気のら、娘に対する私たちの対応がを続けさせることで、平穏な生 き方ができるようになるという ことを質問したりしました。そ変わりました。 ことがわかりました。 今までは、娘の悪いことばか の先生の話を聴いて、私たちは、 手 の 入院している娘に面会に行っ りに目がいき、一度も娘をやさ 自分たちが娘に対してあまりに 族 厳しく言いすぎていたことを反しく支えるということがなかったとき、主治医から娘について家 の話を聴き、私たちも孫も、娘 省しました。孫についても、 " 病たことに気付かされました。 がしていた「困った生活」が病 孫についても、病気の母親に 気の親に振りまわされて、苦し 私と・ 手記 私の家庭 ( 香川県 ) N 子 私の家庭は、娘が嫁いだあとう、というありさまで、私たち は、夫婦一一人の生活が続いてい は生きた心地がしませんでし ました。 た。私たち夫婦の生活も、娘た ところが、私が仕事を退職しちに振り回されるようになり、 て 2 年たったころ、その娘と孫夜も眠れない状態が続きまし の二人の生活が荒れてしまい 生活が破たんしてしまいまし そんなとき、家族会から声が かかり、「会においでください」 そして、娘らは、今までのとと誘われました。 ころに住めなくなってしまった ので、私たち夫婦は、一一人を家イヤイヤながら出席した家族 に引き取って、いっしょに暮ら会でしたが、自分の今の様子を すことにしました。 話しますと、まわりの人たちが 「うん、うん」と静かに話を聴 しかし、娘らの日常は、普通 いてくれ、そして、私自身も話 の暮らしではありませんでしをするにしたがって、なんだか 心が落ち着いてくるようになり 大声で怒鳴る、物を投げる、 ました。 家具を壊す、お互いに傷つけあ家族会の方から、「次の木曜 こ 0 一三ロ みんなねっと 2017 年 1 月号 34

9. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

ラツツェ ( ありがとう ) 」の笑人が旅行に行くために必死でお決して " 他の国のこと ~ ではな 顔で交流ができたことが大きな金を貯めたこと、ひとり一人がく、私たちの日々の生活とつな がっているはずです。イタリア 責任を持って体調管理ができた 自信になりました。 こと、ひとり一人がイタリアでで出会った多くの仲間が、私た ポローニヤで学んだことは数 " やりたいこと ~ を持ってそしてちの日本での活動を見守ってい てくれると思うと、心があたた えきれません。自分の意見を持実現したこと、一言葉の通じない っことの大切さ、相手の意見を相手に自分の気持ちを伝わらせかくなると同時に、身が引き締 聞く姿勢の大切さ、分かろうとようと必死になれたこと、当たまる思いがします。この企画は、 み イタリアから戻った今からこそが する姿勢の大切さ、環境に頼るり前の生活がいかに " 当たり前 ~ の のではなく自分たちで何とかしなんかじゃないということを身はじまりなのだと感じています。 業 イタリアでお世話になった多流 ようと動く力の大切さ、困難がをもって感じたこと、人で一 亠父 あった際に助け合える仲間を作緒に生活をするために相手の気くの方々はもちろん、今回この イ ような機会を与えてくださった 持ちや体調を尊重し合ったこと、 ることの大切さ、利益を出すこ る 人で一緒に飛行機に乗り一緒みなさま、ご協力いただいたす扠 との困難さとそしてそれをあき べての方にこの場を借りて心よ らめない気持ちの大切さ、仕事に食事をするよろこび、 テ きっと私たちは何かを乗り越りお礼を申し上げます。 をするよろこび、・ : このツア 東 える第一歩を、イタリアですで の目的や意義を語り出したら、 集 に歩み出しているのだと感じて それだけでこの用紙がいつばい 特 います。イタリアで見たものは、 になってしまいます。ひとり一 て、川月 2 日の世界精神保健 デーへの参加があります。この 日、午前のセミナーでは、日本「朝 の地域精神保健について発表を おこない、午後のワークショッ 紹の プの時間には、日本の福祉施設 製織 の授産製品の展示や実演および 藍り ・を リハビリテーションとして取り こさ 入れられている書道や茶道華道 の実演をおこないました。 ■ゆったりエ房小林千津子・ 品 ) の紹介を行いました。 織りとは ? 」をイタリア語で説 精神障害者交流事業でボロー ゆったりエ房では、平成Ⅱ年明したハガキを配布し、織り機 ニヤの精神保健局内にてワークより作業プログラムにさをり織 にかかっていた縦糸の美しさに ショップを行いました。日本か りを取り入れています。さをり惹かれてか多くの方々が興味を らは、「さをり織り」、「書道」織りを通してリカバリーしてい 示してくれました。そしてたく あわせて「茶道」「華るメンバー 2 人がボローニヤのさんの人が楽しそうに体験をし 道」の実演と日本の福祉施設で方々にその魅力を生き生きと伝ました。言葉は通じなくてもさ 作っている製品 ( 赤べこ・藍製えてきました。まず、「さをりをり織りを通して最後は「グ ( つかもとさやか ) ( ますかわねてる ) ( くりはらかずみ ) みんなねっと 2017 年 1 月号 16

10. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

ら精神障害や発達障害、難病の大変いい制度だと思うのです - 知っておきたい〔 号 方の就労はむしろ、雇用率も適が、残念ながら子会社を持っと 月 い , っことは、しかも 2 人以上の 精神保健福祉の動き。用されな人未満の小規模の 年 」事業者の方が積極的に雇用して障害者を雇用するということは、 人以上のおそらく数千人 0 労働政策審議会障害者雇用分おります。 と っ ここで、過去を少し振り返っの大企業が中心となってきます。 科会 ( 第回 ) ね 平成年Ⅱ月幻日厚生労働省てみますと、知的障害者の就労厚生労働省は、中小企業でもでな み にて、障害者雇用制度及び支援が、ある時期から大きく進んだきる制度を平成幻年から創設い 策の現状等についてが議題となのは特例子会社制度が創設されたしました。それが事業協同組 たことも大きく原因しているの合算定特例制度です。この制度 り、次の発一一『ロをしました。 「平成年 4 月に障害者雇用ではないでしようか。特例子会は事業協同組合を活用して協同 促進法が改正され、精神障害者社制度ができたころは、大企業事業を行い、一定の要件を満た ( 発達障害者等を含む ) の雇用といえども知的障害者を積極的すものとして厚生労働省 ( ハロ ーワーク ) の認定を受けたもの 義務化が図られるなど、障害者に雇用する会社は少なかったの ですが、制度が定着するにつれについて事業協同組合とその組 雇用施策は前進しつつあるとい えます。しかし、現実には、雇特例子会社が知的障害者を雇用合員である中小企業 ( 特定事業 用率の大きな改善は見られませするケースが増え、年主 ) で実雇用率の通算が可能と ん。残念ながら企業規模が小さころには、知的障害者を採用すなるという制度です。現在この るほうが多くなり逆転してしま制度を使って、障害者雇用を進 くなるほど雇用率は下がってい いました。 めている組合は全国 4 例しかあ ます。しかしその一方、従来か りません。進まない理由は、既に加入していただき共同事業をと思います。施設の皆様と手を 存の組合の多くは同業者の集ま行うことにいたしました。そう携え障害があっても、力を合わ りですので、今までやっていなすることによって、算定特例にせ、環境整備事業なども取り組 いことを共同で行うことは何を関係しない組合員の方にも加入んでいきたいと考えています。」 ( 文・本條義和 ) するにしても合意までに時間がのメリットがあるよう工夫しま かかるし、障害者雇用に対するした。それがご提案したい共同 ■これからの精神保健医療福祉の 理解や考え方にも差があります。購入事業です。 また、障害者就労を進めるたあり方に関する検討会 ( 第 4 回 ) より決定的なことは同業者とい 平成年Ⅱ月Ⅱ日に開催され うことは、共通の利益も当然あめには、単に就職するまでの支 りますが、組合員それぞれが一フ援だけでなく就労してからの支た検討会の議事は次の 3 点でし イバル会社であり、利益相反の援いわゆる定着支援が必要でた。①新たな地域精神保健医療 き 動 関係でもあるからです。私が関す。組合では本人・家族はも体制のあり方について②精神保 わっている < 組合のほかはすべとより企業や保健・医療・福祉健指定医について③医療保護入祉 てビルメンテナンスの企業で構と連携しながら、離職をできる院等のあり方について。 このうち①を中心に審議され襯 成されている組合ですが、組合だけ少なくする体制を整えてい 員の中で、人以上となるとおきたいと考えます。一方、企業ました。ここでは精神障害にも への就職だけが社会参加ではあ対応した地域包括ケアシステムき そらく少数派だと思います。 て りませんので、組合の強みであについての考え方が示されまし そ , つい , っこともあって、組 っ 知 合は全国で初めて異業種の組合る共同購入や共同販売・共同受た。その展開をしていく圏域の を結成し、いろんな業種の会社注などにも力を入れていきたい考え方として、以前は「精神医