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検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

っ物圄れ 省ル第の 第 70 回 それでデイケアに 電話する回数も 先生に電話する回数 も自すとへった 案外便利で そのオ 炊飯器で ケーキ作っ てみよう ・罘らちにはオーず、 何より それで映画を観た り料理のレシピを 見たりしている -44 - 0 最近スマホを 買いました あ、でん知の叫には知ら 色んなことが 広がっていく のが楽しい 何より でも使い方が 分からず 最初は取説みて 四苦八苦 していた 0 兮学めこも 今までスマホにする のをためらっていた 理由それは 以上。 一番多分 よろこんでる人 自分で自分の ことをするので 33 真澄こと葉のつれづれ日記 みんなねっと 2017 年 1 月号 32

2. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

ラスマイナス「ゼロ」にし、一と国内の一般医療に「一一重の格綻によって、 " 袋小路 ~ に陥っ 般病院の医療 ( 職員など ) 体制差」という深刻な問題を抱えてています。この状況を打開する と同じ水準にするということで います。わが国の精神科医療のためには、精神医療政策を今日 す。 問題の根幹はまさにこの「二重の精神科医療の到達点を反映し そのためには、精神科病院がの格差」です。 た政策にしなければなりませ 現在担っている二つの役割 ( 医 今日の精神科医療の到達点をん。そのためには、 2018 年 療的役割と住む場所などの福祉国民一人ひとりに提供する精神を精神医療改革の流れへ転換す 的役割 ) を解消することが不可医療政策に転換するためには、 る節目の年にすることが重要に 欠です。精神科病院は本来の医この「二重の格差」解消は喫緊なっています。 療的役割に徹し、住む場所などの課題です。 の福祉的役割は、地域の福祉の 次回の連載Ⅱ回 ( 2 月号 ) で 専門機関に任せる役割分担が必 《節目の 2018 年》 は、「日本に精神医療改革の展 要です。 来年 ( 2018 年 ) は、呉秀望はあるか」をみてみます。 三がわが国の精神障害者の「二 ( うじいえのりあき ) ( 6 ) 「ニ重の格差」解消は喫緊 重の不幸」を指摘し年目 の課題 です。また 1968 年のクラー わが国の精神科医療は、連載ク勧告から年目と、歴史の節 第 2 回 ( 5 月号 ) で取り上げま目を迎えています。わが国の精 したが、先進諸国の精神科医療神科医療は、精神医療政策の破 3 万 4 千人が年以上の超長期 施設収容へすり替えようとして 入院となっており、異常な状態 ( 4 ) 精神医療政策の破綻は明確おり、「新オレンジプラン」では、 号 月 です。そして " 安かろう・悪か 認知症の人たちを精神科病院へ 年 ろ , フの精神医療です。 隔離・収容の精神医療政策は、大量収容しようとするなど、歴 人の人生に大きな影響を与え精神科医療と精神障害者の処遇史の流れを逆戻りさせようとし と っ る医療政策で、「安かろう・悪かの中心を " 精神科病院 ~ とするています。そうした逆戻りでな ね ろう」の精神医療政策の解消は、政策です。自ずと予算は入院医ければ、今日の隔離・収容の精な み 喫緊の課題です。 療に著しく偏り、そのため " 地神医療政策が維持できないとい また精神科病院の在院患者の域 ~ にお金が回せない状況をつ うように、精神医療政策の破綻 凵人に 1 人が、医療の名の下、くっています。精神科病院へのは明らかです。 毎日 " 隔離・身体拘束 ~ が行わ入院中心の隔離・収容の精神医 れている実態は、基本的人権や療政策を継続する限り、障害者 ( 5 ) 精神医療改革とは 個人の尊厳からみても早期の解プランや新障害者プランそして 消が求められています。 改革ビジョンの失敗にもみられ精神科医療改革とは、精神科 このようにわが国の精神科医るように、新たな施策は困難と、医療を他の疾患より特別良くす 療は、基本の部分で深刻な問題精神医療政策は行き詰まってい ることではありません。精神科 を抱え、現状の放置が許されなます。 医療が他の疾患と区別され差別 い状況です。 また「病棟転換型居住施設」されている状況、精神科医療 という政策で、長期入院を長期の " マイナス状態 ~ を解消しプ 21 精神科医療の現状と改革の展望

3. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

新年のこあいさつ 謹んで新春のお喜びを申し上げます 昨年はみんなねっと設立 10 周年に当たる節目の年でしたが、精神 保健福祉分野でも大きな動きがありました。反面、相模原事件が多く の人に衝撃を与えたことも記憶に新しいところです。 政策面では、一昨年から続いていた総合支援法施行 3 年の見直し、 また昨年始まった改正精神保健福祉法の施行 3 年の見直し、第 4 次障 害福祉計画の策定等が議論されました。当会でも、医療保護入院にお ける家族同意要件の廃止をはじめ、精神保健福祉における諸課題を社 保審障害者部会、内閣府政策委員会等で意見表明しました。 また、交通運賃割引格差是正の国会請願署名を全国的に展開し、集 約した 62 万筆余に及ぶ署名簿を携え衆参両議院に請願しました。採 択には至らなかったものの、各地で精神障害者も割引の対象となると ころが出てくるなど成果も生まれております。本年度も引き続き国会 請願を行うなど運動を継続していきたいと思います。家族支援 ( メリ デン版訪問による家族全体支援 ) では昨年末に事業活動をさらに発展 継承させる新たな準備組織が誕生しました。 本年は、引き続き精神保健福祉法の 3 年後の見直し及び障害福祉計 画の策定が行われています。また内閣府政策委員会にも飯塚理事が委 員として新たに参画することになりました。そのほか各種委員会等で 積極的に意見を述べてまいります。 族の同意要件い他科診療の医療費助成を障害年金を障害種別間格差を を数え当 E げればきグか しながら 0 解込に向し殳職員を回、々を洋いでまいる決意です・、本年 ( 公益社団畆ツぐ全精神保健福祉会連谷会理に本條義和 月刊 新年のごあいさつ 1 知っておきたい精神保健福祉の動き 特集 2017 1 月号通巻第 117 号 【表紙の絵】織田信生 2 東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとリくみ ( 塚本さやか・増川ねてる・栗原和美 ) 精神科医療の現状と改革の展望 【連載第 10 回】精神科医療はどうあるヘきか ( 氏家憲章 ) 18 街の診療所からのお便り【連載 116 】 ( 増本茂樹 ) ・・人の悩みは、人それそれですから、聞いてみないと分からないです・・ 37 みんなのわー一読者のページ・地域の話題 私と家族の手記「私の家庭」 (N 子 ) 34 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 70 回 ) 32 ( 連載 1 3 回 ) 障害年金《経済的支援特集⑦》 ( 高橋裕典 ) 26 知ることは生きること 6 22

4. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

さ心 状態はかえって病状を悪化させくのことが掲示板に書き込ま な中。 みをで今も深い傷となっています。今れ、マスコミや各局の情報番組 の - ~ 0 同 、堵擲ナは転院し、通院で徐々に回復にでもプロバガンダ的に配慮なし わ まりコ向かっています。 で容疑者の生い立ちや言い分 」便る わおす が、そのまま流れてしまった。 「みんなねっと 7 月号」を読 のの介 ある当事者からは「障がいに ら紹み、年々「保護室」「拘東」が ん 増えていると知り、とても驚き対する差別意識を生んでいる人 み ました。自分の経験を踏まえ「保の心や社会の問題にこそスポッ 〇 護室」と「拘束」は廃止されてトを当てなければならない。そ 〇 〇 こを本気で議論する番組がない いく方向に向かって欲しいと思 ことが本当に残念」などと挙が います。 〇「みんなねっと」の感想 った。 その一方で、別の当事者は「事 〇◆茨城県くだもの大好き本日常生活 人 ( 加代 ) 件は起こるべくして起こったん 〇 じゃないかと。多くのネットの 私は統合失調症と強迫性障害◆新潟県匿名 〇 をもっ当事者です。私も約 1 年「 7 月日未明、神奈川県相書き込みを見ていると、この容 半前、 1 年間ほど「任意」から模原市の障害者施設『津久井や疑者と同じ考え方の人間は多数 「保護入院」になり、「保護室」、 いると思います」「殺人は当然 まゆり園』で、多くの利用者が 「拘東」を経験しました。とくその命を奪われたり、負傷した最も悪な行為だ。しかし『障害 に「拘束」は苦痛で、トイレに りする痛ましい事件が起きまし者なんていなきや良い』という 言葉に妙に納得。障害って社会 もあまり行かせてもらえず「オた」 ムツ」でした。 3 か月間の「拘東」 この事件で、障がい者に対しが作り出していると思うから」 と「オムツ」という人権無視のて、あるいは容疑者に対して多と。 読者のページ 気のせいであったことを教えら会の方のところで、私の体験にした。子どもを受け入れてやり れました。 ついてお話しをする機会があります。そして、子どもを医者に ました。その相手は、大変困っ連れていきます」とおっしやっ 娘も入院してからは、次第にているというご夫婦でしたのるので、私の話を素直に受け入 落ち着いた状態になり、退院しで、私は、自分の家のことをあれてくださったのではないかと い , っことがわかりました。 て日常生活を取り戻すことがでりのままに話すことにしまし きるようになりました。 私としては、あと 2 回くらい そして「お母さん、ありがと 苦しかった時、夜眠れなかっ話ができたらという思いもあり う」「おはようございます」「ご たつらさ、毎日、何も手につかましたが、よい経験をすること めんなさい」などというあいさずにんだ時の様子など、私が ができたと思います。 つもできる生活がもどってきま体験したことをそのまま話しま した。 した。 家族は皆、いろいろ悩んでい 私は、家族同士、同じ悩みを ます。苦しんでいます。ですか 持った者同士の支え合いがどん 私の話を聴いてくださったごら、このように、自分の体験を なに大切なことかを知りまし夫婦は、泣きながら「ありがと話すだけで解決の方向が見いだ う、ありがとう」とおっしやっせるなら、こんな簡単なことは てくれました。 ありません。これこそが、私た 娘のことが解決してから、会 私は「また、話しに来ますよ」ちにできる「喜ばしいはたらき」 員といっしょに、〇〇市の家族と言ったのですが、「わかりまであると思っています。 みんなねっと 2017 年 1 月号 36 37 読者のページ ( みんなのわ )

5. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

2016 みんなねっとフォーラム ■昨年Ⅱ月末、五十数年活支援・保健・医療・教 育分野において、いかに ぶりという季節外れの雪 が降って、関東地域の皆施策が遅れたままである さまも驚かれたことでしかに改めて気づきまし よ一つ 日本特有の精神科病院 その日はゴミ出しの日 で、大きなパックを片手の存在は、身近な診療所 に、もう一方の手で傘をの医療と福祉を連携させ さしながら外階段を降りた複合型医療を図る上で た私は、 3S4 段足を滑障壁になっていると思い らせてしまいました。幸ます。また中・高の早期 い大事には至りませんで教育の充実は、こじらせ したが、 今年もケガや病ずに学業や就労復帰を可 気をしないように、十分能にさせるのではない に気を付けて進みたいとか。偏見と差別をなくす には全国民向けの疾患研 思います。 昨年から 2 年間、内閣修と福祉教育が欠かせな 府の政策委員として会議いと思います。 に参加し、第 4 期障害者切実な問題の一つ一つ 福祉計画に関わる基本指を、解決に向けて提言し 続けたいと強く思いまし 針を検討しています。 家族会の視点をどう伝た。 えればよいのか、約 1 か 月検討してみた結果、生 2017 年 3 月 3 日 ( 金 ) 10 : 00 ~ 16 : 00 ( 受付 9 時 30 分 ~ ) 帝京平成大学冲永記念ホールの地図 ( 3 ) 左側に交番のある交差 点まで進んでください。 0 ) ビックカメラの前 の通リを道なリに進 んでください。 六ツ又交差点 池袋キャンバス・本館 六つ又交番 ビック カメラ 東池袋三丁目 ①池袋駅東口を出 たら、出口を左に 進んでください。 ヤマタ電機 4 ローソンの方向に 進んでください。 ※」 R 池袋東口から徒歩 12 分 - 東ロ 0 、 ( 、編集後記 幡 ・事前申込締切・フォーラムへの参加は、事前にお申し込みください ! ! 2 月 1 4 日締切 事前にお申し込みされる方は、下記の申込書に必要事項を記入し、 FAX ( 03-3987-5466 ) または郵送でお申し込みください ( 当日参加も可能ですが、事前申込を優先します ) 。 * 昼食は各自ご用意ください ( 大学内に昼食場所は用意しております ) 。周辺の飲食店もご利用いただけます。 * 先着順のため定員に達した場合はお断りすることがあります。連絡先もご記入ください。 0 事前参加申し込み票 0 【「みんなのわ」へメールで投稿できます】読者のページ ( みんなのわ ) への投稿がメールでできるようになりました。投稿のメールアドレ スは minnanet.seishinhoken@outlook.jp です。※投稿される 方は、氏名、住所、年齢、性別、 ( 家族、本人、その他 ) をご記入ください。 なお、ペンネームで投稿される方はペンネームをお書きください。 月刊みんなねっこ通巻第 117 号 ( 2017 年 1 月号 ) 定価 300 円 賛助会費 ( 会費に購読料含む ) 発行日 2017 年 1 月 1 日 発行者公益社団法人全国精神保健福祉会連合会個人・年間 3 6 0 () 円 団体・年間 ( お問い合わせください ) 理事長本條義和 〒 170-0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 4 6 ー 1 3 ホリグチビル 602 TEL 0 3 ー 6 9 0 7 ー 9 2 1 1 FAX 0 3 ー 3 9 8 7 ー 5 4 6 6 郵便振替 () 0 1 3 0 ー O ー 3 3 8 3 1 7 ホームページ www.seishinhoken•jp 印刷・製本 / 倉敷印刷株式会社表紙の絵 / 織田信生 申込者氏名 所属 連絡先 TEL ( 主催・問合せ先 : 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) tel 03 ー 6907 ー 9211 / fax 03 ー 3987 ー 5466 / http://www.seishinhoken.jp の 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 13 ホリグチビル 602

6. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

なり、今は家に帰ってきてお父た。自分を肯定するのですか ? 」許を取りに自動車学校に行っ さんの手伝いをしています。であなたの努力を皆が認めたからた時にも、『運転は自分に合っ も、「この仕事をずっと続けるキャプテンに選ばれたのでしょているかどうか分からない』と のは好きではない」とも言われう ? 子供時代は親や先生、友言って、止めてしまいました」 ます。精神科医には、日々の生だちが誉めてくれた時に " この 自動車運転がそんなに苦手な 活が " これで行こう ~ と納得しくらいで誉めて良いのだ ~ と感ら、免許を取らない人生を選ぶ て行われていないのが、心配なじたはず。それを繰り返して体決心が必要です。でも、長い間 ところです。 得するのです。大人になると、 悩み続け、生活が成り立ってい " このくらいで良くできた方だ ~ ないなら、精神病状態にあるの 〈自分を誉める〉 と自然に納得できるようになるです。精神病というのは、ここ 自分を責めるのはつらいのでものなのです。 までは正常でここからは病気、 〈病気との境〉 なことを努力してこられまし て、例えば山に登る時に、どこ た。人生はたいていは思うよう 付き添っておられるお母さんから山かと考えると、裾野が お の に。行かないものですから、努は、「父親は、息子が家の仕事ずっとあって、キッチリここか ら カ 力したことだけは自分で誉めてを良くやっていると認めていまらとは決められないでしよう ? 所 やらないといけませんよ。 す。でも息子は『これは自分のでも、実際に道が坂道になって診 の 「どうやって自分を誉めてや仕事かどうか分からない』と一一一〕くると、山登りの歩き方に変え 街 るのか分からなくなっていましうんです」と言われます。「免ないといけません。 ・ : 人の悩みは、人それぞれですか 聞いてみないと分からないです : 連載回 、」自分を罰し続けることをしてい 〈自分の悩みは〉 〈統合失調症〉 ました。ぼくは子供の頃から弟 いつもは短く受け答えをしゃ妺、友だちに強く一言う方だっ 君は、大学受験で浪人して て、日中眠いです、とか、調子た。中学校では運動部で部長を いた時に、人が自分の噂話をし はまあまあです、とかしか話さしていたけれど、親分的に振ていると思い悩み、予備校の寮 ない君 ( 歳、父親の建築業舞って、後輩に結構ひどく当の自室から出られなくなりまし の手伝いをしている ) が、今日たっていた。そういう時、あるた。『人を傷つけたヤツだ』と は「ちょっと時間がかかっても後輩がつらそうな、恨めしそう いう声もあったらしい。精神科 しいですか ? 」と話したい様子な顔をしたんです。その時からで統合失調症と診断されて薬を です。 他人を責めていたエネルギー 服用し、今では幻聴に悩まされ 「ここ数年苦しいのは、自分を、自分を責める方に使うようることはないようです。でも、 で自分を責める物語を作って、 になりました」 大学に進学する心は定まらなく しげき ましもと 増本クリニック院長 みんなねっと 2017 年 1 月号 22 増本茂樹

7. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

にも出てみてはどうですか」とい状態にあったのだ ~ というこ振りまわされ、世の中の真実が 何かを判断することができない 言われ、その日を待ち焦がれるとにも気づかされました。 研修会では、心理士の先生かで、大声で泣いたり、わめいた ようにして出席しました。 り、ぶつかったりと、とても生 そんなふうにして 3 か月たつらも話を聴き、病人に対する対 たころ、「ピアサポ 1 ト研修会応の仕方について学ぶことができた人間がすることではない状 態を、今まで続けてきたのだと という会があるから、出席してきました。そしてグループワー いうことを知りました。 みてはどうかしら」と誘われまクをおこない、実際に家族同士 で心の痛みを話し合ったりし したので、ワラをもっかむ思い て、家族のみなさんの体験発表娘を入院させ、医師の治療を で参加しました。 受けさせて、そのあいだ、夫と も聴くことができました。 二人で、孫の世話をしました。 研修会では、精神科医の先生 孫に、人間らしい静かな生活 研修会に出て、家に帰ってか から、精神病についてのくわし し説明があり、私も娘の病気のら、娘に対する私たちの対応がを続けさせることで、平穏な生 き方ができるようになるという ことを質問したりしました。そ変わりました。 ことがわかりました。 今までは、娘の悪いことばか の先生の話を聴いて、私たちは、 手 の 入院している娘に面会に行っ りに目がいき、一度も娘をやさ 自分たちが娘に対してあまりに 族 厳しく言いすぎていたことを反しく支えるということがなかったとき、主治医から娘について家 の話を聴き、私たちも孫も、娘 省しました。孫についても、 " 病たことに気付かされました。 がしていた「困った生活」が病 孫についても、病気の母親に 気の親に振りまわされて、苦し 私と・ 手記 私の家庭 ( 香川県 ) N 子 私の家庭は、娘が嫁いだあとう、というありさまで、私たち は、夫婦一一人の生活が続いてい は生きた心地がしませんでし ました。 た。私たち夫婦の生活も、娘た ところが、私が仕事を退職しちに振り回されるようになり、 て 2 年たったころ、その娘と孫夜も眠れない状態が続きまし の二人の生活が荒れてしまい 生活が破たんしてしまいまし そんなとき、家族会から声が かかり、「会においでください」 そして、娘らは、今までのとと誘われました。 ころに住めなくなってしまった ので、私たち夫婦は、一一人を家イヤイヤながら出席した家族 に引き取って、いっしょに暮ら会でしたが、自分の今の様子を すことにしました。 話しますと、まわりの人たちが 「うん、うん」と静かに話を聴 しかし、娘らの日常は、普通 いてくれ、そして、私自身も話 の暮らしではありませんでしをするにしたがって、なんだか 心が落ち着いてくるようになり 大声で怒鳴る、物を投げる、 ました。 家具を壊す、お互いに傷つけあ家族会の方から、「次の木曜 こ 0 一三ロ みんなねっと 2017 年 1 月号 34

8. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

ラツツェ ( ありがとう ) 」の笑人が旅行に行くために必死でお決して " 他の国のこと ~ ではな 顔で交流ができたことが大きな金を貯めたこと、ひとり一人がく、私たちの日々の生活とつな がっているはずです。イタリア 責任を持って体調管理ができた 自信になりました。 こと、ひとり一人がイタリアでで出会った多くの仲間が、私た ポローニヤで学んだことは数 " やりたいこと ~ を持ってそしてちの日本での活動を見守ってい てくれると思うと、心があたた えきれません。自分の意見を持実現したこと、一言葉の通じない っことの大切さ、相手の意見を相手に自分の気持ちを伝わらせかくなると同時に、身が引き締 聞く姿勢の大切さ、分かろうとようと必死になれたこと、当たまる思いがします。この企画は、 み イタリアから戻った今からこそが する姿勢の大切さ、環境に頼るり前の生活がいかに " 当たり前 ~ の のではなく自分たちで何とかしなんかじゃないということを身はじまりなのだと感じています。 業 イタリアでお世話になった多流 ようと動く力の大切さ、困難がをもって感じたこと、人で一 亠父 あった際に助け合える仲間を作緒に生活をするために相手の気くの方々はもちろん、今回この イ ような機会を与えてくださった 持ちや体調を尊重し合ったこと、 ることの大切さ、利益を出すこ る 人で一緒に飛行機に乗り一緒みなさま、ご協力いただいたす扠 との困難さとそしてそれをあき べての方にこの場を借りて心よ らめない気持ちの大切さ、仕事に食事をするよろこび、 テ きっと私たちは何かを乗り越りお礼を申し上げます。 をするよろこび、・ : このツア 東 える第一歩を、イタリアですで の目的や意義を語り出したら、 集 に歩み出しているのだと感じて それだけでこの用紙がいつばい 特 います。イタリアで見たものは、 になってしまいます。ひとり一 て、川月 2 日の世界精神保健 デーへの参加があります。この 日、午前のセミナーでは、日本「朝 の地域精神保健について発表を おこない、午後のワークショッ 紹の プの時間には、日本の福祉施設 製織 の授産製品の展示や実演および 藍り ・を リハビリテーションとして取り こさ 入れられている書道や茶道華道 の実演をおこないました。 ■ゆったりエ房小林千津子・ 品 ) の紹介を行いました。 織りとは ? 」をイタリア語で説 精神障害者交流事業でボロー ゆったりエ房では、平成Ⅱ年明したハガキを配布し、織り機 ニヤの精神保健局内にてワークより作業プログラムにさをり織 にかかっていた縦糸の美しさに ショップを行いました。日本か りを取り入れています。さをり惹かれてか多くの方々が興味を らは、「さをり織り」、「書道」織りを通してリカバリーしてい 示してくれました。そしてたく あわせて「茶道」「華るメンバー 2 人がボローニヤのさんの人が楽しそうに体験をし 道」の実演と日本の福祉施設で方々にその魅力を生き生きと伝ました。言葉は通じなくてもさ 作っている製品 ( 赤べこ・藍製えてきました。まず、「さをりをり織りを通して最後は「グ ( つかもとさやか ) ( ますかわねてる ) ( くりはらかずみ ) みんなねっと 2017 年 1 月号 16

9. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

月刊みんなねっと 2017 年 1 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 117 号 2017 年 1 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月翡 & 馴の家族と家族会をなぐ機誌 みんなねっとフォーラム 2016 家族それぞれの自立をめざして ~ 親あるうちに ~ 0 = 000 、 00000 = 00 ~ 0000 場 : 帝京平成大学冲永記念ホール ( 東京・池袋 ) 参加費 : 無料 ( 事前申込が必要です。詳しくは本誌の裏表紙、チラシ、ホームページをご覧ください ) く午前の部〉 それぞれの自立をめざして一本人・家族・医療者が、共に考えられる社会へ 夏苅有子氏 ( 医療法人社団峻凌会・やきつべの径診療所理事児童精神科医 ) く午後の部〉 【シンポジウム】 ( 仮 ) それぞれの自立 ~ 開かれた対話 ~ 当事者とその支援者、当事者の家族とその支援者という 2 組に、それぞれの立場から、訪 問型・対話型の支援が入ったことでどう変化したのかについてお話をしていただきます。 0 シンポジスト ・訪問看護を利用している当事者とその支援者 《当事者 ( 男性 ) と三ツ井直子氏 ( 訪問看護ステーション kazoc 看護師 ) 》 ( 東京都 ) ・訪問看護を利用している当事者の家族とその支援者 《当事者の家族 ( 母親 ) と佐藤晋氏 ( だるまさんクリニック psw) 》 ( 埼玉県 ) 0 助言者 夏苅有子氏 ( 医療法人社団峻凌会・やきつべの径診療所理事児童精神科医 ) 0 コーディネーター Supported by 大塚ラ享子氏 ( 帝京平成大学健康メディカル学部教授 ) THE NIPPON FOUNDATION ※詳細が決まり次第、月刊「みんなねっと」や当会ホームページ、チラシ 等でご案内いたします。多くの方々のご参加をお待ちしています。 主催・問合先 : 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) fax 03 ー 3987 ー 5466 / http://www.seishinhoken.jp tel 03 ー 6907 ー 9211 の 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 13 ホリグチビル 602 2017 ・特集・ 東京ソテリアにおけるイタリア交流業のとりくみ ( 塚本さやか・増川ねてる・栗原和美 ) ■精神科医療の現状と改革の展望 ( 氏家憲章 ) 連載第回「精神科医療はどうあるべきか」 ■知ることは生きること ( 高橋裕典 ) 連載回 障害年金 ( 経済的支援特集⑦ ) 【講演】 0 講師 全国精神保健福祉会連合会 公益社団法人

10. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

年金 2 級が無事決定となり、 < しまうのです。 障害年金を受給し始めた まず、 < さんは障害者保健福さんのあらたな就職活動が始ま < さんの事例 祉手帳の交付を受け、気持ちのりました。自分の障害を受け入 親元で暮らす統合失調症の整理をし、障害基礎年金の申請れ、一般雇用にこだわらず、障 さん歳は、仕事に就いても短をすることを決意しました。障害者雇用でもよいのでまずは仕 期間で辞めてしまうという状況害年金の手続きは、初診日の証事を続けられるようにしたいと が続いていました。 < さんとし明書を取得するところから始ま考える心の余裕が生まれてきた ては、経済的に自立した生活をり、発病から現在までの病状やのです。障害年金を受給するこ 送りたいという強い思いがある日常生活をまとめた「病歴・就とになり、無理して働かないこ 労状況等申立書」を作成し、障とを選択できるようになりまし ものの、仕事がうまく続かない ことに大変悩んでいて、家で暴害状態を証明するための障害年た。障害年金という生活の安定 れてしまうこともありました。金用診断書など多くの書類をその柱ができたことによ「て、 さんの仕事が続かない原因ろえなければなりません。 < ささんの就労が安定化し、生活も 安定したのです。 は、仕事に行かなければ無収入んは、病院のソ 1 シャルワー 障害年金は国の福祉の制度で になってしまうという危機感でカーや社会保険労務士の支援を した。仕事を休むと、お給料が受けながら、自分のカで、障害はなく、自分の納めた保険料や 減らされてしまうため、無理し基礎年金の請求書を年金事務所権利に基づいて請求することが できるものです。前向きに生き て仕事を続け、その反動で結局に申請することができました。 仕事に行けなくな「て退職して申請から約 3 か月後に障害基礎るための制度として積極的に活 の な問題点を生み出すこともあり 用しましよう。 えます。 障害年金制度をとりまく環境 精神障害と障害年金のこれから が大きく変化しているときです 精神障害にかかる障害年金のので、当事者・支援者はその動 認定に地域差があることが問題向に注視しつつ、おかしな点な となり、その解決策として「精どについて意見交換や情報共有 神の障害に係る等級判定ガイドをしていくことが大変重要で ライン」が示され、平成年 9 す。障害年金制度がより良い制 月 1 日より運用が開始されまし度になるためには、国側による 一方的な制度改正ではなく、当 た。これによって地域差のあっ た精神障害の認定が全国で統一事者・支援者側から積極的な声 される方向に動くと思われますを上げていかなければなりませ が、今後の動きを見守っていくん。引き続きみんなで頑張って いきましよう。 必要があります。 ( たかはしやすのり ) また、平成四年 4 月からは、 障害年金の審査は東京一括審査 に移行することが決まってお り、この東京一括審査があらた みんなねっと 2017 年 1 月号 30 31 知ることは生きること