家族 - みる会図書館


検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

にも出てみてはどうですか」とい状態にあったのだ ~ というこ振りまわされ、世の中の真実が 何かを判断することができない 言われ、その日を待ち焦がれるとにも気づかされました。 研修会では、心理士の先生かで、大声で泣いたり、わめいた ようにして出席しました。 り、ぶつかったりと、とても生 そんなふうにして 3 か月たつらも話を聴き、病人に対する対 たころ、「ピアサポ 1 ト研修会応の仕方について学ぶことができた人間がすることではない状 態を、今まで続けてきたのだと という会があるから、出席してきました。そしてグループワー いうことを知りました。 みてはどうかしら」と誘われまクをおこない、実際に家族同士 で心の痛みを話し合ったりし したので、ワラをもっかむ思い て、家族のみなさんの体験発表娘を入院させ、医師の治療を で参加しました。 受けさせて、そのあいだ、夫と も聴くことができました。 二人で、孫の世話をしました。 研修会では、精神科医の先生 孫に、人間らしい静かな生活 研修会に出て、家に帰ってか から、精神病についてのくわし し説明があり、私も娘の病気のら、娘に対する私たちの対応がを続けさせることで、平穏な生 き方ができるようになるという ことを質問したりしました。そ変わりました。 ことがわかりました。 今までは、娘の悪いことばか の先生の話を聴いて、私たちは、 手 の 入院している娘に面会に行っ りに目がいき、一度も娘をやさ 自分たちが娘に対してあまりに 族 厳しく言いすぎていたことを反しく支えるということがなかったとき、主治医から娘について家 の話を聴き、私たちも孫も、娘 省しました。孫についても、 " 病たことに気付かされました。 がしていた「困った生活」が病 孫についても、病気の母親に 気の親に振りまわされて、苦し 私と・ 手記 私の家庭 ( 香川県 ) N 子 私の家庭は、娘が嫁いだあとう、というありさまで、私たち は、夫婦一一人の生活が続いてい は生きた心地がしませんでし ました。 た。私たち夫婦の生活も、娘た ところが、私が仕事を退職しちに振り回されるようになり、 て 2 年たったころ、その娘と孫夜も眠れない状態が続きまし の二人の生活が荒れてしまい 生活が破たんしてしまいまし そんなとき、家族会から声が かかり、「会においでください」 そして、娘らは、今までのとと誘われました。 ころに住めなくなってしまった ので、私たち夫婦は、一一人を家イヤイヤながら出席した家族 に引き取って、いっしょに暮ら会でしたが、自分の今の様子を すことにしました。 話しますと、まわりの人たちが 「うん、うん」と静かに話を聴 しかし、娘らの日常は、普通 いてくれ、そして、私自身も話 の暮らしではありませんでしをするにしたがって、なんだか 心が落ち着いてくるようになり 大声で怒鳴る、物を投げる、 ました。 家具を壊す、お互いに傷つけあ家族会の方から、「次の木曜 こ 0 一三ロ みんなねっと 2017 年 1 月号 34

2. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

新年のこあいさつ 謹んで新春のお喜びを申し上げます 昨年はみんなねっと設立 10 周年に当たる節目の年でしたが、精神 保健福祉分野でも大きな動きがありました。反面、相模原事件が多く の人に衝撃を与えたことも記憶に新しいところです。 政策面では、一昨年から続いていた総合支援法施行 3 年の見直し、 また昨年始まった改正精神保健福祉法の施行 3 年の見直し、第 4 次障 害福祉計画の策定等が議論されました。当会でも、医療保護入院にお ける家族同意要件の廃止をはじめ、精神保健福祉における諸課題を社 保審障害者部会、内閣府政策委員会等で意見表明しました。 また、交通運賃割引格差是正の国会請願署名を全国的に展開し、集 約した 62 万筆余に及ぶ署名簿を携え衆参両議院に請願しました。採 択には至らなかったものの、各地で精神障害者も割引の対象となると ころが出てくるなど成果も生まれております。本年度も引き続き国会 請願を行うなど運動を継続していきたいと思います。家族支援 ( メリ デン版訪問による家族全体支援 ) では昨年末に事業活動をさらに発展 継承させる新たな準備組織が誕生しました。 本年は、引き続き精神保健福祉法の 3 年後の見直し及び障害福祉計 画の策定が行われています。また内閣府政策委員会にも飯塚理事が委 員として新たに参画することになりました。そのほか各種委員会等で 積極的に意見を述べてまいります。 族の同意要件い他科診療の医療費助成を障害年金を障害種別間格差を を数え当 E げればきグか しながら 0 解込に向し殳職員を回、々を洋いでまいる決意です・、本年 ( 公益社団畆ツぐ全精神保健福祉会連谷会理に本條義和 月刊 新年のごあいさつ 1 知っておきたい精神保健福祉の動き 特集 2017 1 月号通巻第 117 号 【表紙の絵】織田信生 2 東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとリくみ ( 塚本さやか・増川ねてる・栗原和美 ) 精神科医療の現状と改革の展望 【連載第 10 回】精神科医療はどうあるヘきか ( 氏家憲章 ) 18 街の診療所からのお便り【連載 116 】 ( 増本茂樹 ) ・・人の悩みは、人それそれですから、聞いてみないと分からないです・・ 37 みんなのわー一読者のページ・地域の話題 私と家族の手記「私の家庭」 (N 子 ) 34 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 70 回 ) 32 ( 連載 1 3 回 ) 障害年金《経済的支援特集⑦》 ( 高橋裕典 ) 26 知ることは生きること 6 22

3. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

・特定非営利活動法人東京ソテリア 聞きました。個人のファッショ大事にしながらお互い主張を認 中島吾木香 号 ン・情熱を大事にしていて、そめ合い、音楽として形にすると 月 いうことが凄いと感銘を受けま「役割や立場を超えて」 れが生きるパッションだそうで 年 プロビドーネ協会での体験で す。ボーカルの人はそれぞれにした。 す。普段、専門職として当事者 その領域があると主張しました。 と 3 ・支援者の目線 っ やご家族と関わることが多い私 領域とは、自分が主張するとこ ね ろは主張し、主張しすぎたら他 今回の企画では、支援者も障ですが、そこには見えない境界な み の存在を感じることもありまし のメンバ ーに迷惑がかかると害をもっ当事者も対等に「一参 た。プロビドーネでの交流を通 言っていました。私のデイケア加者」として企画に参加してい ます。困ったことはお互いに共して、国籍・当事者・家族・支 はカラオケに行きますが、ボロー ニヤにはカラオケがなくコン有し、助け合う中で、はじめて援者等という社会的な役割や立 場を超えて、「一人の人として サート形式で歌っています。 各々の主体性が芽生えると考え 関わる」という、当たり前で自 ンドを組んだ当初は恥ずかしくました。名の大所帯を率いる 歌も歌えなかったそうです。最スタッフとしての責任を担いっ然なことの大切さを改めて感じ ることができました。誰しも、 近では野外でショーをしているつも、対等性を重視し接する、 みたいです。私のデイケアでは支援職としての在り方を問われ家族であり当事者であり、支援 グループになって物事を形にする、職員としても良い経験、そ者にもなり得ます。 それぞれが自身の課題を抱 ることはなかったです。個々にれ自体が良い研修となりました。 え、向き合い、受け容れていく過 領域があり、個人のスタイルを 程の中で、互いに自分の経験をじて、知ることができました。できたとき、家族のありがた 語らい、そばにいることで、孤同じ目的を持 0 て協力し合う事さ、あたたかさ、「ホームシッ が横の繋がりを強め、問題が起ク」だけでは片づけられない思 独から解放され、希望を感じら いが胸をよぎります。私たちが れる : ・その瞬間を参加者全員できても仲間と共にいる事でいっ もよりもっと笑って、もっとやポローニヤの地で学びながら、 共有できたように思いました。 さしくなって、いつもよりお互その学びを還元させたいのは、 いを心配しあいました。喜びも目の前にいる大切な「だれか」 特定非営利活動法人東京ソテリア なのだと気づかされます。 思い脳みも、もしかしたら、 横倉裕子 つもより何倍もみんなで分け合家族からは多くのメッセージ 自動販売機ひとつにしてもコ をよせていただきました。せつ インを入れて物が出てくるまでえていたかもしれません。 かくなので、少しずつですが紹 いつもと違う環境でいつもと の時間は長く、お釣りは出てき てもサンドイッチがケースの中違う仲間と新しい結びつきがで介したいと思います。 きた素敵なツアーでした。 でひっかかり、今食べたいのに ■土田ノブ子 明日の朝まで担当者は来ないの 4 ・家族の目線 2 回目のイタリアボローニヤ で手に入れることができない 今回の企画には、家族の立場で世界精神保健デーがありまし そんなちょっと不便がいつばい な国イタリアをわずかながら知での参加も多く、親子で参加した。ボロー = ヤの精神保健局長、 る機会が与えられ、交流会を通ていただいた方もいます。異国精神科医師、当事者、家族会の してお互いを興味深く見て、感の地で、少しだけ家族と距離が方達が話し合 0 ていて、とても ■ 11 特集東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとりくみ

4. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

■厚労省・第 7 回相模原市の障害者設防犯等について報道されていまそのための地域住民と行政、福 支援施設における事件の検証及びす。しかし、入院で綿症状は治祉、医療などが包括的なケアを 再発防止策検討チームヒャリング療できるのかもしれませんが、今機能させることが求められてい 平成年 2 月引日に相模原で回の容疑者の特異な考え方は症状るのです。よって、予防拘禁機 おきた事件を受け、再発検討チから派生するものではなく、治療能や犯罪予防なら別途対策が必 ームが関係団体のヒャリングをで治るものではないと考えます。要です。再発防止策を精神医療 行ない、当会から次の趣旨を表入院さえしていれば治療されるにおける枠組みにとどめること のではなく、入院は一時的な対のないように求めます。 明してきました。 既に『これからの精神保健医 「今回の事件は、特異な考えを応手段でしかありません。 措置入院は、精神症状により療福祉のあり方に関する検討 持っている容疑者が自ら犯した ものであり、それをもって綿障自傷他害の恐れがある場合に限会』というものが設置されてお がい者故犯したものと結論づけられています。また、退院後のフり、関連があるのならそちらの動 ることは危険です。なぜこのようオローは、社会防衛的に監視する検討会に盛り込む方策が必要で祉 な事件が起きてしまったのか、精ものではなく、対象者に適切な治す。また、今回の事件は防犯を健 神障がいに偏重しない慎重な事療が必要な場合に、きちんと保障しても内部から起こさせてしま襯 えば、それは対応のしようがな され行き届くために行われるべ 件背景と真相究明を求めます。 こ いという部分もありますので、 容疑者に精神科病院の入院歴きです。退院後に地域で本人を孤 立無援にさせない、安心して生活こういった点については、より もあることから貴検討チームが設 置され、中間とりまとめが発表さしていける仕組みをつくること掘り下げて検証いただきたいと知 れました。措置入院の在り方や施がなければ意味がありません。思います。」 ( 文・小幡恭弘 ) 療圏」とされていましたが、障理事長は構成員として次の点はなく、多職種の専門職による 号 害保健福祉圏域ごとに重層的なを発言しました。「精神障害に家族支援。一一一口葉を換えて言えば、 支援体制を作るということ。「未も対応した地域包括ケアシステ家族支援というより家族療法、 治療者、医療中断者への早期支ムの構築、これ自体は私も大変あくまでも本人の回復、リカバ 援を充実していくに当たって評価しておりますし、是非進めリーを目的というか、射程に入 は、医療機関だけではなく自治ていただきたいと思っておりまれた家族療法、家族支援ですの 体との連携も必要」という意向す。ただ、先ほど委員の方からで、その視点を入れていただき を受けて「精神医療機関と自治もご意見がありましたが、一つたいと思っております。三つは、 体との連携のあり方についてもは、訪問による、アウトリ 1 チ障害というものが心身の個人的 検討すべきである」とされましによるという視点が少し弱いのな機能の低下といいますか、そ た。また、「重度かっ慢生」にではないか、このように思ってういうものを軽減していくばか ついては、厚生労働科学研究におります。一一つに、それと家族りではなく、社会的な障壁を除 おいて策定された基準案を医学の立場としては家族支援という去していくことにもあるわけで 的評価尺度の一つとして活用すところが、もう少し強調されてすから、心のバリアを取り除い べきと。「重度かっ慢性」に該も然るべきではないかと思ってていくという視点を入れていか 当する精神障害者の方が地域生おります。ピアサポ 1 ト活動をないといけないと。それには啓 活できるように、研究を更にす家族支援と捉えるならば、それ発、教育ということが大切にな すめていくべきとの方向性が出にも入らないわけではありませってくるのではないかと。この されてきています。今後の審議んが、私たちの求めている家族三点を考えていただきたいと思 をすすめていくにあたり、本條支援というのはそういうものでっております」 ( 文・小幡恭弘 )

5. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

月刊みんなねっと 2017 年 1 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 117 号 2017 年 1 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月翡 & 馴の家族と家族会をなぐ機誌 みんなねっとフォーラム 2016 家族それぞれの自立をめざして ~ 親あるうちに ~ 0 = 000 、 00000 = 00 ~ 0000 場 : 帝京平成大学冲永記念ホール ( 東京・池袋 ) 参加費 : 無料 ( 事前申込が必要です。詳しくは本誌の裏表紙、チラシ、ホームページをご覧ください ) く午前の部〉 それぞれの自立をめざして一本人・家族・医療者が、共に考えられる社会へ 夏苅有子氏 ( 医療法人社団峻凌会・やきつべの径診療所理事児童精神科医 ) く午後の部〉 【シンポジウム】 ( 仮 ) それぞれの自立 ~ 開かれた対話 ~ 当事者とその支援者、当事者の家族とその支援者という 2 組に、それぞれの立場から、訪 問型・対話型の支援が入ったことでどう変化したのかについてお話をしていただきます。 0 シンポジスト ・訪問看護を利用している当事者とその支援者 《当事者 ( 男性 ) と三ツ井直子氏 ( 訪問看護ステーション kazoc 看護師 ) 》 ( 東京都 ) ・訪問看護を利用している当事者の家族とその支援者 《当事者の家族 ( 母親 ) と佐藤晋氏 ( だるまさんクリニック psw) 》 ( 埼玉県 ) 0 助言者 夏苅有子氏 ( 医療法人社団峻凌会・やきつべの径診療所理事児童精神科医 ) 0 コーディネーター Supported by 大塚ラ享子氏 ( 帝京平成大学健康メディカル学部教授 ) THE NIPPON FOUNDATION ※詳細が決まり次第、月刊「みんなねっと」や当会ホームページ、チラシ 等でご案内いたします。多くの方々のご参加をお待ちしています。 主催・問合先 : 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) fax 03 ー 3987 ー 5466 / http://www.seishinhoken.jp tel 03 ー 6907 ー 9211 の 170 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 13 ホリグチビル 602 2017 ・特集・ 東京ソテリアにおけるイタリア交流業のとりくみ ( 塚本さやか・増川ねてる・栗原和美 ) ■精神科医療の現状と改革の展望 ( 氏家憲章 ) 連載第回「精神科医療はどうあるべきか」 ■知ることは生きること ( 高橋裕典 ) 連載回 障害年金 ( 経済的支援特集⑦ ) 【講演】 0 講師 全国精神保健福祉会連合会 公益社団法人

6. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

ムをお願い致しました。群馬家 - 今こそ、もう一度「障がい者で、当日予約せず見えた方も 族会で行ったアンケ 1 トをつつ 〇差別解消」の原点に立ち返るべ名ほどいました。 オープニングのゴスペルも皆じ会会長が提示し、それに対す号 〇きではないだろうか。 わだからこそ、「教育」しかあ楽しそうに歌って下さり、導入るお話も伺えました。身近に少 年 しずつでも支援者を増やすこ のりえない。「大学や専門学校での雰囲気を盛り上げてください と。あまり一生懸命になりすぎ な専攻させるのではなく、小学生ました。 と んのうちから総合学習で社会福祉午前の部は、群馬ならではのず、少し楽観的なほうが良い結 っ ね みを学ばさせた方が良いと思いま「土曜学校」の発表で、主唱さ果が生まれるとも伺いました。 関東圏内から、お越しの皆様 れてきた県こころの健康センタ み 〇 その意見に拍手。 ー所長の浅見隆康先生の分りや方、ご参加ありがとうございま 〇 すい講演。そして、父親と当事した。 〇 群馬家族会では、この大会に 者の息子さんが、グループセッ 〇地域の話題 ションで [-* を使って学んだ向けてひた走って参りました 〇 その成果を、 2 人のやりとりでが、家族相談のあり方を模索し 〇◆関東プロック大会を終えて 示して下さいました。息子さんております。手始めにみんなね 〇次へのステップを考える 〇 群馬県連会長吉邑玲子の巧まざるユーモアと、お父さっと発刊の事例集を、月 1 回の 役員会で一つずつ読み始め、 4 んの息子を尊重した接し方に、 9 月日、大会日、参加数参加者からは大変好評でした。話になります。 今後共、他の県連の活動を参 が心配でしたが、お蔭様で午前 午後の部は、「家族を支援す の部は読みがびたりと当たり、 る立場から」と題し、群馬大学考にしながら、進めていきたい 会場いつばいの 333 名 ( 主催の福田正人先生、大阪大学の蔭と思っております。 者発表 ) となりました。受付の山正子先生、帝京大学の池淵恵 データ 1 では県内外がほぼ半々美先生にご講演とシンポジュウ 「賛助会員ご継続手続きに ◆みんなねっと北信越プロック 現在の情勢と今後の方向を見 新潟大会報告 据えた良い報告でした。 ついてのお知らせ」 ( 同封 ) 新潟県連理事長星眞人 のお詫びと訂正 一「記念講演 ( お知らせ裏面 ) 右記の大会が今年川月 5 ・ 6 筑波大学の斉藤環先生のオー ( 誤 ) 平成年度分のお支 日の両日、新潟県妙高市の赤倉プンダイアローグのお話でし 払いがお済みでない場合、 温泉ホテル太閤で開催されました。内容は ( 1 ) 連絡を受けて た。参加者は約 250 人でした。 から時間以内にチームで患者昨年度の会費も一緒にお納〇 〇 の所へ行く。 ( 2 ) 家族も含め めください わ 一、本條理事長の報告概略 一時間半以内で話し合いをす ← の ( 1 ) 障害者総合支援法三年る。 ( 3 ) 結論を急がない。 ( 4 ) ( 正 ) 平成年度分のお支な 後の見直し問題 ( 2 ) 家族支援危機が去るまで毎日続ける。 払いがお済みでない場合、ん といったものです。薬物中心 は家族療法であるとの理念のも と、諸外国で開発されたよい方の日本の精神医療に明るい展望昨年度の会費も一緒にお納〇 式を広めていく問題 ( 3 ) 家族を開かせてくださった講演会で めください。 〇 相談員制度に予算を付けることありました。 の必要性 ( 4 ) 差別と偏見をな 〇み ご迷惑をお掛けいたしま くすため声をあげていくことの三、その他 して大変申し訳ありません〇一 必要性 ( 5 ) 人々の意識を変え各県連の報告、分科会等では 〇ペ でした。 ていくためにも広くいろんな意 率直な意見が多くだされ、それ 〇諸 見を出し合い議論していくことぞれに有意義でした。課題も多 ※都合上、一部の方には同 の重要性等についてとても分か く感じられ、今後北信越で検討 封しておりません。 していくことにしています。 りやすくお話をされました。

7. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

し 回家族の声愛家連あきら・・ ず て助けを受けるまで回復させて 手 います。精神保健局のリハビリ「レムスで交流」 どえりゃあ体験です。 4 日目 で作られた素敵な陶器はプロの こ の触法行為を行った方が入居す 人が教えていました。粘土をこ ねることで自分の感情が出せるるグループホーム「レムス」で 交 ようになる。陶器を通じて物はの交流です。朝川時過ぎにレム 事 食 スへ着きグループホームへ鉄の 必ず壊れる、そして直せるとい で ス 網で囲われ鍵のかかった扉を開 うことを学ぶそうです。 ム レ 視察で強く感じたのは、本人のけてもらって入りました。男性 意思を大切にする。作業を通じて 3 人女性 3 人の訪問です。入っす。一時間ほどで中断して、昼 自分を受け入れ他人を受け入れ人てすぐカメラ危険物ケータイ等食の準備です。ホーム側からは とつながり、社会の中に居場所を注意事項の説明がありほとんどボローニヤ風のパスタ料理が、 の荷物をロッカーに預け、パス私たちは日本から持ち込んだご 持っことで回復するという強い信 はんと現地の野菜などを使って 念でした。私が今まで受けてきたポートもあずけました。その後 支援は、支援者の考えに強く左右ホーム関係者・精神科医・精神手まり寿司・海苔巻き等で、一 されてしまっていました。これか保健局員・入居者など私達含め緒に食事です。ホームの住人の 間に座って交流です。終わりに て十数名での懇談です。まずお らは自分の意思を支援者に伝え、 みやげを渡しました。私どものはアイスクリームのデザートも やっていきたいです。 質問にも詳しく説明してくれま出て不思議な一時間ほどの昼食 交流です。 へ出て地域の人と生活して社会て学んだものは多くありまし 再び懇談です。今度はホーム へ戻って行くそうです。パスた。イタリアの協同組合やディ の住人はいません。管理する看ポートを返して頂き鍵で扉を開ケア、センターや医療の視察で 共通する大切なものがありまし 護師・医師・コーディネーター けてもらい外へ出ました。 た。「家族の繋がり」と「食事」 などと私たち 4 人です。入居者 6 ・交流事業について です。人が人と関わる大事さは の年齢は— 5 6 歳とのことで、 レムスはこの州には 2 か所あり 全体をとおし、視察だけで日本にもあります。ですが、イ ます。施設の中 ( コンクリート なく、「交流すること」を大切タリアでの「繋がろうとする心」 み 造りの三階建て地下一階 ) を案に各機関を訪れました。共通のはどこの場所でも、どの場面で の 内して頂きました。 1 人部屋・課題に取り組んでいる者同士、も強く感じると共に「愛」を感 業 2 人部屋と事務室・洗濯室など国は違えど目指しているものがじました。どこに行っても家庭流 交 すべてを見せて戴けました。危同じだということを感じること的な雰囲気がある。交流を心か 険物は持ち込めない住人の部屋ができ、交流のきっかけとなるら楽しめたことは美味しい食事イ お と愛があったから、と感じてい はそんなに大きくないですが住話題には困ることは一度もあり ます。 みやすそうでした。 2015 年ませんでした。 に司法精神病院が廃止されてで ~ 泉 7 ・世界精神保健デーにおけ 東 ■特定非営利活動法人東京ソテリア きた施設で、まだ 1 年余りだそ るワークショップについて 集 うです。将来的には全員が退所 海老名直也 特 出来ることと考えています。外 イタリアと日本の交流を通し本事業の大きなイベントとし みんなねっと 2017 年 1 月号 14

8. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

ン。やつばり悟られてる」と漫この人たちもいろいろ事情が 人は他人を頼らなければ生き 才みたいなことです。 あって、自分に対して攻撃してて行けませんが、目の前の人は 君は何年間も服薬なしで統 くるような気がしました」と一一一〕自分を利用しようとする悪い人 合失調症を耐え、掃除の仕事をわれます。このような感じ方はかも知れません。その判断を、 してこられていた。幻聴はなく日々の行動に現れているはずで人は基本的に自分でしなければ なったけれど、今は " 悟られてすが、家族にも話していないこ なりません。 いる ~ という妄想で苦しい思い とは多いのです。家族内で自分 人それぞれの不安を解消する をしておられていた。 の考えを話す雰囲気を作りたい にも、人それぞれに違った努力 ものです。 の方向があります。若者が自分 〈家族には漏らしたい〉 の人生を決めるのはいつの時代 〈不得意も個性〉 次の診察日に、 Q 君は「昨日 にも難しいものです。世間一般 は気分が落ち込んで大変でし こんな妄想を聞くと " 薬がの常識に囚われ過ぎないで、個 た」と言われます。 合ってないのか ? ~ などと考え人個人に合った生き方を探すの 時々暗いのはあることでするものですが、薬の効果だけでは、誰にとっても大事なことで よ。でも今日は何か思い当たるは妄想は消えません。 Q 君やす。 原因がありますか ? と聞きま君たちがずっと考えている悩み すと、 は、それを自分で解決しなけれ 「町で、通りすがりの人、一ば一人前の大人になれない種類 人一人が怖いな、と思いました。の悩みですから。 いに影響しているため、妄想の範が、服薬をきちんとして、今は 〈薬は応援団〉 幻聴が止まっています。自分か 囲に入るでしよう。その様子は、 月 年 「ぼくは、自分が悪いことを診察室だけの付き合いの「神科らは話さない人ですが、あなた にも結構みがあるんでしよう したという罪悪感を強く感じた医は気付きにくいのです ね ? と質問すると、 り、自分を否定しているとつら と 〈悟られている〉 「先生も分かっていて、そんっ くなります。これは病気なんで 次に診察室に入られた君なことを言ってる。僕が言わな すか ? 」 ん み Q 君は中学時代のことを以前 ( 歳 ) は統合失調症の方ですくても、先生は僕が考えている ことは分かっているはず」と言 にも話されました。きっと、何 われます。 か月も繰り返し考え続けておら あなたが言わなければ、あな れるのでしよう。薬を飲んだ方 たが考えたことを私には分かり がそれを止めやすいなら、迷わ ませんよ。 ず、抗精神病薬に応援してもら 「先生の悪口とか思い浮かん うべきです。 だら、 " 悟られてる ~ と僕は思 Q 君の悩みは、その部分だけ います」 聞けば、そんなに奇妙な妄想で " 頭がよう禿げてる ~ とでも はないようにも思えます。しか 思ったのかい ? し、 1 日の大きな時間で、長い 「先生、よう分かってるジャ 期間悩んでおられ、勉強や仕事 を物ー気 0 0 25 街の診療所からのお便り

9. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

さ心 状態はかえって病状を悪化させくのことが掲示板に書き込ま な中。 みをで今も深い傷となっています。今れ、マスコミや各局の情報番組 の - ~ 0 同 、堵擲ナは転院し、通院で徐々に回復にでもプロバガンダ的に配慮なし わ まりコ向かっています。 で容疑者の生い立ちや言い分 」便る わおす が、そのまま流れてしまった。 「みんなねっと 7 月号」を読 のの介 ある当事者からは「障がいに ら紹み、年々「保護室」「拘東」が ん 増えていると知り、とても驚き対する差別意識を生んでいる人 み ました。自分の経験を踏まえ「保の心や社会の問題にこそスポッ 〇 護室」と「拘束」は廃止されてトを当てなければならない。そ 〇 〇 こを本気で議論する番組がない いく方向に向かって欲しいと思 ことが本当に残念」などと挙が います。 〇「みんなねっと」の感想 った。 その一方で、別の当事者は「事 〇◆茨城県くだもの大好き本日常生活 人 ( 加代 ) 件は起こるべくして起こったん 〇 じゃないかと。多くのネットの 私は統合失調症と強迫性障害◆新潟県匿名 〇 をもっ当事者です。私も約 1 年「 7 月日未明、神奈川県相書き込みを見ていると、この容 半前、 1 年間ほど「任意」から模原市の障害者施設『津久井や疑者と同じ考え方の人間は多数 「保護入院」になり、「保護室」、 いると思います」「殺人は当然 まゆり園』で、多くの利用者が 「拘東」を経験しました。とくその命を奪われたり、負傷した最も悪な行為だ。しかし『障害 に「拘束」は苦痛で、トイレに りする痛ましい事件が起きまし者なんていなきや良い』という 言葉に妙に納得。障害って社会 もあまり行かせてもらえず「オた」 ムツ」でした。 3 か月間の「拘東」 この事件で、障がい者に対しが作り出していると思うから」 と「オムツ」という人権無視のて、あるいは容疑者に対して多と。 読者のページ 気のせいであったことを教えら会の方のところで、私の体験にした。子どもを受け入れてやり れました。 ついてお話しをする機会があります。そして、子どもを医者に ました。その相手は、大変困っ連れていきます」とおっしやっ 娘も入院してからは、次第にているというご夫婦でしたのるので、私の話を素直に受け入 落ち着いた状態になり、退院しで、私は、自分の家のことをあれてくださったのではないかと い , っことがわかりました。 て日常生活を取り戻すことがでりのままに話すことにしまし きるようになりました。 私としては、あと 2 回くらい そして「お母さん、ありがと 苦しかった時、夜眠れなかっ話ができたらという思いもあり う」「おはようございます」「ご たつらさ、毎日、何も手につかましたが、よい経験をすること めんなさい」などというあいさずにんだ時の様子など、私が ができたと思います。 つもできる生活がもどってきま体験したことをそのまま話しま した。 した。 家族は皆、いろいろ悩んでい 私は、家族同士、同じ悩みを ます。苦しんでいます。ですか 持った者同士の支え合いがどん 私の話を聴いてくださったごら、このように、自分の体験を なに大切なことかを知りまし夫婦は、泣きながら「ありがと話すだけで解決の方向が見いだ う、ありがとう」とおっしやっせるなら、こんな簡単なことは てくれました。 ありません。これこそが、私た 娘のことが解決してから、会 私は「また、話しに来ますよ」ちにできる「喜ばしいはたらき」 員といっしょに、〇〇市の家族と言ったのですが、「わかりまであると思っています。 みんなねっと 2017 年 1 月号 36 37 読者のページ ( みんなのわ )

10. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

明るくしていたので感動しまし 方々のおかげで、現地の当事者、 た。日本もイタリアに近づくよ 家族、支援者と本音で語り合え うになることを願っています。 た。当事者による新聞・ラジオ 2 人の子供の病気で海外研修旅 局運営、作業所の作品作りなど 彳に行かれたことは感謝してい の活動に「自分と向き合い、表 ます。 現することがセラピー」「人は 皆平等であり、かけがえのない ■石井泰子 人生を共に楽しく生きていこ イタリアへ旅することが 一つ ! 」とい一つメッセージが貫か うれしくて友に会うたび いを通じ、沢山の新しい経験と感れ、実践されていた。ボローニヤ 話したくなる動の連続でした。アルコバレーノで又会いましよう , 協会での交流、作品達を見て「ど 0 加藤かおる んな物でも壊れるが修復もでき ・高木むつ美 イタリア研修に参加して、ボる」という話を聞き、有意義な時「精神病院がないⅡ入院は極端 ローニヤ精神保健局にてのミー 間を過ごすことが出来た事に幸に少ない」 ティング、私たちはここにいるよせをかんじました。感謝 家族が抱え込まずに、地域で リ展示会は心のこもった物でし 生活しながら、回復する。昔は た。社会的協同組合での支援に感 ・平久万里子 イタリアでも偏見があったそう 銘し、イタリアの方々との触れ合 すばらしいスタッフと通訳のです。今、イタリアでは当事者 同士によるサポートシステムも東京で活動する法人です。その解されず何度も入院しました。 構築しつつあるとのことでし法人の企画に、北海道から沖縄イタリアではどんなに重い症状 た。私は今回の交流でイタリアまで広く参加をいただいたことの人も諦めず時間をかけてケア の人たちの努力や考え方を知には主催者としてもうれしい限をする、そんな精神に触れて感 り、同行した当事者や支援者やりでありこの繋がりこそが宝で動しました。 家族の方々とも深く知り合うこあり次への力だと感じていま 一般就労した時、少しの合間 とができました。お互いを知るす。特に愛知県からは多くの方に休ませてもらえれば辞めなく こと・分かり合うこと。病気でにご参加いただきました。匿名て済みました。作業所では仕事 み なくても生きていく上に必要でで寄せていただいたので、そのができるからと支援されません の でした。。 すが、精神に障害があればなおまま紹介したいと思います。 テイケアでは自分の話 業 事 さらそのことが大切で、自己の ばかりする利用者さんにストレ 0 当事者の声 < ・ (T) 存在を肯定できて、わかりあえ スを感じていますが介入しても イ る力を育てることが回復につな 私がボローニヤに行こうと決らえません。イタリアでは就労 る がるのだと、思いました。このめたのは、行けば何かが変わる支援は生活も含めて支援されて お 機会に出会えたことに深く感謝 と思ったからです。日本では悪 いました。作業所では職員さん尸 テ したいです。 ロの幻聴が怖くて必要以上に人は給料も含めて利用者さんと平 東 に合わせてしまっていました。等で悩みを打ち明けあい運営し 5 ・愛知県からの参加者よリ まわりとうまくいっていると評ていました。。 テイケアでは自分特 東京ソテリアは、名前の通り、価もされます。自分の限界を理の話ばかりする人は作業を通し 精褂呆健局の壁に描かれたときどき家の活動 みんなねっと 2017 年 1 月号 12