生活 - みる会図書館


検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号
11件見つかりました。

1. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

さ心 状態はかえって病状を悪化させくのことが掲示板に書き込ま な中。 みをで今も深い傷となっています。今れ、マスコミや各局の情報番組 の - ~ 0 同 、堵擲ナは転院し、通院で徐々に回復にでもプロバガンダ的に配慮なし わ まりコ向かっています。 で容疑者の生い立ちや言い分 」便る わおす が、そのまま流れてしまった。 「みんなねっと 7 月号」を読 のの介 ある当事者からは「障がいに ら紹み、年々「保護室」「拘東」が ん 増えていると知り、とても驚き対する差別意識を生んでいる人 み ました。自分の経験を踏まえ「保の心や社会の問題にこそスポッ 〇 護室」と「拘束」は廃止されてトを当てなければならない。そ 〇 〇 こを本気で議論する番組がない いく方向に向かって欲しいと思 ことが本当に残念」などと挙が います。 〇「みんなねっと」の感想 った。 その一方で、別の当事者は「事 〇◆茨城県くだもの大好き本日常生活 人 ( 加代 ) 件は起こるべくして起こったん 〇 じゃないかと。多くのネットの 私は統合失調症と強迫性障害◆新潟県匿名 〇 をもっ当事者です。私も約 1 年「 7 月日未明、神奈川県相書き込みを見ていると、この容 半前、 1 年間ほど「任意」から模原市の障害者施設『津久井や疑者と同じ考え方の人間は多数 「保護入院」になり、「保護室」、 いると思います」「殺人は当然 まゆり園』で、多くの利用者が 「拘東」を経験しました。とくその命を奪われたり、負傷した最も悪な行為だ。しかし『障害 に「拘束」は苦痛で、トイレに りする痛ましい事件が起きまし者なんていなきや良い』という 言葉に妙に納得。障害って社会 もあまり行かせてもらえず「オた」 ムツ」でした。 3 か月間の「拘東」 この事件で、障がい者に対しが作り出していると思うから」 と「オムツ」という人権無視のて、あるいは容疑者に対して多と。 読者のページ 気のせいであったことを教えら会の方のところで、私の体験にした。子どもを受け入れてやり れました。 ついてお話しをする機会があります。そして、子どもを医者に ました。その相手は、大変困っ連れていきます」とおっしやっ 娘も入院してからは、次第にているというご夫婦でしたのるので、私の話を素直に受け入 落ち着いた状態になり、退院しで、私は、自分の家のことをあれてくださったのではないかと い , っことがわかりました。 て日常生活を取り戻すことがでりのままに話すことにしまし きるようになりました。 私としては、あと 2 回くらい そして「お母さん、ありがと 苦しかった時、夜眠れなかっ話ができたらという思いもあり う」「おはようございます」「ご たつらさ、毎日、何も手につかましたが、よい経験をすること めんなさい」などというあいさずにんだ時の様子など、私が ができたと思います。 つもできる生活がもどってきま体験したことをそのまま話しま した。 した。 家族は皆、いろいろ悩んでい 私は、家族同士、同じ悩みを ます。苦しんでいます。ですか 持った者同士の支え合いがどん 私の話を聴いてくださったごら、このように、自分の体験を なに大切なことかを知りまし夫婦は、泣きながら「ありがと話すだけで解決の方向が見いだ う、ありがとう」とおっしやっせるなら、こんな簡単なことは てくれました。 ありません。これこそが、私た 娘のことが解決してから、会 私は「また、話しに来ますよ」ちにできる「喜ばしいはたらき」 員といっしょに、〇〇市の家族と言ったのですが、「わかりまであると思っています。 みんなねっと 2017 年 1 月号 36 37 読者のページ ( みんなのわ )

2. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

にも出てみてはどうですか」とい状態にあったのだ ~ というこ振りまわされ、世の中の真実が 何かを判断することができない 言われ、その日を待ち焦がれるとにも気づかされました。 研修会では、心理士の先生かで、大声で泣いたり、わめいた ようにして出席しました。 り、ぶつかったりと、とても生 そんなふうにして 3 か月たつらも話を聴き、病人に対する対 たころ、「ピアサポ 1 ト研修会応の仕方について学ぶことができた人間がすることではない状 態を、今まで続けてきたのだと という会があるから、出席してきました。そしてグループワー いうことを知りました。 みてはどうかしら」と誘われまクをおこない、実際に家族同士 で心の痛みを話し合ったりし したので、ワラをもっかむ思い て、家族のみなさんの体験発表娘を入院させ、医師の治療を で参加しました。 受けさせて、そのあいだ、夫と も聴くことができました。 二人で、孫の世話をしました。 研修会では、精神科医の先生 孫に、人間らしい静かな生活 研修会に出て、家に帰ってか から、精神病についてのくわし し説明があり、私も娘の病気のら、娘に対する私たちの対応がを続けさせることで、平穏な生 き方ができるようになるという ことを質問したりしました。そ変わりました。 ことがわかりました。 今までは、娘の悪いことばか の先生の話を聴いて、私たちは、 手 の 入院している娘に面会に行っ りに目がいき、一度も娘をやさ 自分たちが娘に対してあまりに 族 厳しく言いすぎていたことを反しく支えるということがなかったとき、主治医から娘について家 の話を聴き、私たちも孫も、娘 省しました。孫についても、 " 病たことに気付かされました。 がしていた「困った生活」が病 孫についても、病気の母親に 気の親に振りまわされて、苦し 私と・ 手記 私の家庭 ( 香川県 ) N 子 私の家庭は、娘が嫁いだあとう、というありさまで、私たち は、夫婦一一人の生活が続いてい は生きた心地がしませんでし ました。 た。私たち夫婦の生活も、娘た ところが、私が仕事を退職しちに振り回されるようになり、 て 2 年たったころ、その娘と孫夜も眠れない状態が続きまし の二人の生活が荒れてしまい 生活が破たんしてしまいまし そんなとき、家族会から声が かかり、「会においでください」 そして、娘らは、今までのとと誘われました。 ころに住めなくなってしまった ので、私たち夫婦は、一一人を家イヤイヤながら出席した家族 に引き取って、いっしょに暮ら会でしたが、自分の今の様子を すことにしました。 話しますと、まわりの人たちが 「うん、うん」と静かに話を聴 しかし、娘らの日常は、普通 いてくれ、そして、私自身も話 の暮らしではありませんでしをするにしたがって、なんだか 心が落ち着いてくるようになり 大声で怒鳴る、物を投げる、 ました。 家具を壊す、お互いに傷つけあ家族会の方から、「次の木曜 こ 0 一三ロ みんなねっと 2017 年 1 月号 34

3. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

年金 2 級が無事決定となり、 < しまうのです。 障害年金を受給し始めた まず、 < さんは障害者保健福さんのあらたな就職活動が始ま < さんの事例 祉手帳の交付を受け、気持ちのりました。自分の障害を受け入 親元で暮らす統合失調症の整理をし、障害基礎年金の申請れ、一般雇用にこだわらず、障 さん歳は、仕事に就いても短をすることを決意しました。障害者雇用でもよいのでまずは仕 期間で辞めてしまうという状況害年金の手続きは、初診日の証事を続けられるようにしたいと が続いていました。 < さんとし明書を取得するところから始ま考える心の余裕が生まれてきた ては、経済的に自立した生活をり、発病から現在までの病状やのです。障害年金を受給するこ 送りたいという強い思いがある日常生活をまとめた「病歴・就とになり、無理して働かないこ 労状況等申立書」を作成し、障とを選択できるようになりまし ものの、仕事がうまく続かない ことに大変悩んでいて、家で暴害状態を証明するための障害年た。障害年金という生活の安定 れてしまうこともありました。金用診断書など多くの書類をその柱ができたことによ「て、 さんの仕事が続かない原因ろえなければなりません。 < ささんの就労が安定化し、生活も 安定したのです。 は、仕事に行かなければ無収入んは、病院のソ 1 シャルワー 障害年金は国の福祉の制度で になってしまうという危機感でカーや社会保険労務士の支援を した。仕事を休むと、お給料が受けながら、自分のカで、障害はなく、自分の納めた保険料や 減らされてしまうため、無理し基礎年金の請求書を年金事務所権利に基づいて請求することが できるものです。前向きに生き て仕事を続け、その反動で結局に申請することができました。 仕事に行けなくな「て退職して申請から約 3 か月後に障害基礎るための制度として積極的に活 の な問題点を生み出すこともあり 用しましよう。 えます。 障害年金制度をとりまく環境 精神障害と障害年金のこれから が大きく変化しているときです 精神障害にかかる障害年金のので、当事者・支援者はその動 認定に地域差があることが問題向に注視しつつ、おかしな点な となり、その解決策として「精どについて意見交換や情報共有 神の障害に係る等級判定ガイドをしていくことが大変重要で ライン」が示され、平成年 9 す。障害年金制度がより良い制 月 1 日より運用が開始されまし度になるためには、国側による 一方的な制度改正ではなく、当 た。これによって地域差のあっ た精神障害の認定が全国で統一事者・支援者側から積極的な声 される方向に動くと思われますを上げていかなければなりませ が、今後の動きを見守っていくん。引き続きみんなで頑張って いきましよう。 必要があります。 ( たかはしやすのり ) また、平成四年 4 月からは、 障害年金の審査は東京一括審査 に移行することが決まってお り、この東京一括審査があらた みんなねっと 2017 年 1 月号 30 31 知ることは生きること

4. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

ら四年経った今、精神障害者や活スタイルを続ければ社会生活活中心の精神科医療は、わが国 は普通に行えます。精神科医療の精神障害者と家族にはいまだ その家族がおかれている深刻な 状況は一向に解消していませも高血圧や糖尿病と同じです。届いていないのです。 ここに、今もって「一一重の不 ん。しかも「一一重の不幸」の指「二重の不幸」が指摘された四 摘は逆の意味で、益々輝き、他年前と精神科医療の到達点は様幸」が解消できない原因があり ます。精神医療政策の大きな立 の先進諸国との格差が拡大して変わりしています。 ち後れが「二重の不幸」を継続 いるのが現状です。 《変わらない隔離・収容の精神させている大本です。 《精神疾患の罹患が最大の問題医療政策が問題》 ( 3 ) 医療機関と言い難い精神 わが国の精神医療政策は、精 ではない》 科病院の実態 今日の精神科医療の到達点神科病院への入院中心の隔離・ 望 しかも精神医療政策の " 要 ~ は、抗精神病薬によって幻覚や収容という基本政策は、数年 展 妄想を治すまでには至っていま間変わっていません。そのための精神科病院は、深刻な問題を革 せん。しかし精神病状をコントわが国は、他の先進諸国で当た抱えています。他の先進諸国に と 状 ロ 1 ルし、地域で社会生活を送り前になっている地域生活中心おいては平均在院日数が日前 現 れる時代です。高血圧や糖尿病の精神科医療が提供できないの後という今日にあって、わが国療 でも、薬だけで治癒するまでにです。 1960 年代からの抗精では、万人が 1 年以上の在院科 神 精 はなっていませんが、しかし糖神病薬の本格使用など精神科医日数です。さらにⅡ万人は 5 分や塩分を制限し、健康的な生療の進歩の " 要 ~ である地域生年以上、約 7 万人が 2 年以上、 、、 ' 一〔医療の到達点です。一方わが国 の精神医療政策は、いまだ先進号 精神科医療の現状と改革の展望 月 諸国で唯一、精神科病院への入 昭和大学烏山病院家族会あかね会監事 年 氏家憲章 社会福祉法人うるおいの里・理事長 院中心の隔離・収容の精神医療 政策を継続しています。 と っ そのため精神科医療の今日の 《連載》第回精神科医療はどうあるべきか ね 到達点と、わが国の精神医療政な み 精神科医療はどうあるべき題。 、 " 医療の到達点 ~ と " 医策は噛み合っていません。 か。この問題を私たちが考える療政策 ~ が基本的に一致してい ( 2 ) 呉秀三の「ニ重の不幸」 時、今日の精神科医療が到達しることです。しかし、わが国の が解消できない ているレベルはどこまできてい 精神医療政策は、この間の連載 るのか。そして国の精神医療政を読んで頂ければ明らかです 今から四年前 ( 1918 年 ) 策は、精神科医療の到達点を適が、精神科医療の今日の到達点東京大学教授の呉秀三は、「わ 切に反映しているのか。この現と精神医療政策は、正反対で噛が国十何万の精神病者は実にこ 状把握が大切です。 み合っていない、という初歩的の病を受けたるの不幸のほか 問題があります。他の先進諸国に、この国に生まれたるの不幸 ( 1 ) 到達点と精神医療政策が は、精神の病気や障害があってを重ぬるものというべし」と、 かみ合ってない も、 " 地域生活中心 ~ の精神科 わが国の精神障害者の「二重の 医療政策で最も重要で初歩的医療です。これが今日の精神科 不幸」を指摘しました。それか おおもと

5. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

ラツツェ ( ありがとう ) 」の笑人が旅行に行くために必死でお決して " 他の国のこと ~ ではな 顔で交流ができたことが大きな金を貯めたこと、ひとり一人がく、私たちの日々の生活とつな がっているはずです。イタリア 責任を持って体調管理ができた 自信になりました。 こと、ひとり一人がイタリアでで出会った多くの仲間が、私た ポローニヤで学んだことは数 " やりたいこと ~ を持ってそしてちの日本での活動を見守ってい てくれると思うと、心があたた えきれません。自分の意見を持実現したこと、一言葉の通じない っことの大切さ、相手の意見を相手に自分の気持ちを伝わらせかくなると同時に、身が引き締 聞く姿勢の大切さ、分かろうとようと必死になれたこと、当たまる思いがします。この企画は、 み イタリアから戻った今からこそが する姿勢の大切さ、環境に頼るり前の生活がいかに " 当たり前 ~ の のではなく自分たちで何とかしなんかじゃないということを身はじまりなのだと感じています。 業 イタリアでお世話になった多流 ようと動く力の大切さ、困難がをもって感じたこと、人で一 亠父 あった際に助け合える仲間を作緒に生活をするために相手の気くの方々はもちろん、今回この イ ような機会を与えてくださった 持ちや体調を尊重し合ったこと、 ることの大切さ、利益を出すこ る 人で一緒に飛行機に乗り一緒みなさま、ご協力いただいたす扠 との困難さとそしてそれをあき べての方にこの場を借りて心よ らめない気持ちの大切さ、仕事に食事をするよろこび、 テ きっと私たちは何かを乗り越りお礼を申し上げます。 をするよろこび、・ : このツア 東 える第一歩を、イタリアですで の目的や意義を語り出したら、 集 に歩み出しているのだと感じて それだけでこの用紙がいつばい 特 います。イタリアで見たものは、 になってしまいます。ひとり一 て、川月 2 日の世界精神保健 デーへの参加があります。この 日、午前のセミナーでは、日本「朝 の地域精神保健について発表を おこない、午後のワークショッ 紹の プの時間には、日本の福祉施設 製織 の授産製品の展示や実演および 藍り ・を リハビリテーションとして取り こさ 入れられている書道や茶道華道 の実演をおこないました。 ■ゆったりエ房小林千津子・ 品 ) の紹介を行いました。 織りとは ? 」をイタリア語で説 精神障害者交流事業でボロー ゆったりエ房では、平成Ⅱ年明したハガキを配布し、織り機 ニヤの精神保健局内にてワークより作業プログラムにさをり織 にかかっていた縦糸の美しさに ショップを行いました。日本か りを取り入れています。さをり惹かれてか多くの方々が興味を らは、「さをり織り」、「書道」織りを通してリカバリーしてい 示してくれました。そしてたく あわせて「茶道」「華るメンバー 2 人がボローニヤのさんの人が楽しそうに体験をし 道」の実演と日本の福祉施設で方々にその魅力を生き生きと伝ました。言葉は通じなくてもさ 作っている製品 ( 赤べこ・藍製えてきました。まず、「さをりをり織りを通して最後は「グ ( つかもとさやか ) ( ますかわねてる ) ( くりはらかずみ ) みんなねっと 2017 年 1 月号 16

6. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

連載お回 年金種別ごとの傷病割合 ■障害厚生第障害基礎 にはいくつかの条件 ( 以下、受 : 心給条件 ) を満たさなければなら ないので、障害があっても必ず 障害年金が受給できるとは限ら 障害年金 ないのです。 ( 経済的支援特集⑦ ) な 障害年金は、障害のある人の 生活を支えるとても重要な制度 社会保険労務士高橋裕典 であることは一一一口うまでもありま せん。厚生労働省が発表してい 厚生年金保険法によって支給さる「厚生年金保険・国民年金事 公的年金の種類と障害年金の現 れるものです。 業の概況」 ( 平成年月発表 状など 現在、公的年金の受給者数はのもの ) によれば、平成年度 日本の公的年金制度は、老齢・約«ooo 万人で、日本の人口の障害年金の受給額の平均は、 障害・死亡という 3 つの出来事の約 3 分の 1 が何らかの公的年障害厚生年金の受給権がある人 に対して保障を用意していま金を受給しています。障害年金で約 2 万円 / 月、障害基礎年金 す。歳から老齢年金をもらうの受給者数は、年金受給者全体の受給権しかない人で約 7 万円 までの現役時代の保障が障害年の 5 % にあたる約万人で ( 1 級と 2 級の平均値 ) となっ 金と遺族年金ということになりすので、割合としては多くありています。障害年金だけで日常 ます。これらは、国民年金法やません。障害年金をもらうため生活を成り立たせることは難し 25.0 % 200 % ・ : 5.0 % : 0.0 % 0.0 % 0 いことが多いため、就労による度に加入しているかまたは歳 収入や他の制度などとの組合せ前であること ( 以下、初診日要 新生物 件 ) 、②初診日の前日までに年 を考えていかねばなりません。 腎疾患 嚀吸器の疾患 また、少し古い資料ですが平金保険料をしつかりと納付して 中枢神経の疾患 いること ( 以下、保険料納付要 成年に厚生労働省が発表した 関第族患 「年金種別ごとの傷病割合」に件 ) 、③障害の程度を審査する 物柱の疾患 耳の疾患 よれば、精神障害による障害年日に障害年金の障害等級に該当 あ他の疾患 3 金の受給者割合が大変多いことしていること ( 以下、障害等級 その他の外第成 下肢の外 怦がわかります。言い換えれば、要件 ) が求められます。初診日 上肢。省日常生活上の制限を受けているにおいて、厚生年金に加入して 脊の外 労人が多いので、障害年金の受給いる場合は、障害厚生年金 ( 2 じ告生 循環器の疾患 厚者も多くなっているということ級以上なら障害基礎年金も併せ ー。銀の疾患典 て支給される ) の対象となり、 出です。 樹血管疾患 と それ以外は障害基礎年金の対象 こ 神障害 る です。 物毒 き 障害年金の種類と受給条件 生 障害基礎年金・障害厚生年金 と こ 障害年金を受給するためにの給付内容と受給条件を下表に は、①はじめて病院に行った日それぞれまとめましたので参考知 にしてください ( 以下、初診日 ) に公的年金制 知的第害 峯あ他の結核 骨・関節の結 腸・腹復の結核 呼吸器系結核 0 みんなねっと 2017 年 1 月号 26

7. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

明るくしていたので感動しまし 方々のおかげで、現地の当事者、 た。日本もイタリアに近づくよ 家族、支援者と本音で語り合え うになることを願っています。 た。当事者による新聞・ラジオ 2 人の子供の病気で海外研修旅 局運営、作業所の作品作りなど 彳に行かれたことは感謝してい の活動に「自分と向き合い、表 ます。 現することがセラピー」「人は 皆平等であり、かけがえのない ■石井泰子 人生を共に楽しく生きていこ イタリアへ旅することが 一つ ! 」とい一つメッセージが貫か うれしくて友に会うたび いを通じ、沢山の新しい経験と感れ、実践されていた。ボローニヤ 話したくなる動の連続でした。アルコバレーノで又会いましよう , 協会での交流、作品達を見て「ど 0 加藤かおる んな物でも壊れるが修復もでき ・高木むつ美 イタリア研修に参加して、ボる」という話を聞き、有意義な時「精神病院がないⅡ入院は極端 ローニヤ精神保健局にてのミー 間を過ごすことが出来た事に幸に少ない」 ティング、私たちはここにいるよせをかんじました。感謝 家族が抱え込まずに、地域で リ展示会は心のこもった物でし 生活しながら、回復する。昔は た。社会的協同組合での支援に感 ・平久万里子 イタリアでも偏見があったそう 銘し、イタリアの方々との触れ合 すばらしいスタッフと通訳のです。今、イタリアでは当事者 同士によるサポートシステムも東京で活動する法人です。その解されず何度も入院しました。 構築しつつあるとのことでし法人の企画に、北海道から沖縄イタリアではどんなに重い症状 た。私は今回の交流でイタリアまで広く参加をいただいたことの人も諦めず時間をかけてケア の人たちの努力や考え方を知には主催者としてもうれしい限をする、そんな精神に触れて感 り、同行した当事者や支援者やりでありこの繋がりこそが宝で動しました。 家族の方々とも深く知り合うこあり次への力だと感じていま 一般就労した時、少しの合間 とができました。お互いを知るす。特に愛知県からは多くの方に休ませてもらえれば辞めなく こと・分かり合うこと。病気でにご参加いただきました。匿名て済みました。作業所では仕事 み なくても生きていく上に必要でで寄せていただいたので、そのができるからと支援されません の でした。。 すが、精神に障害があればなおまま紹介したいと思います。 テイケアでは自分の話 業 事 さらそのことが大切で、自己の ばかりする利用者さんにストレ 0 当事者の声 < ・ (T) 存在を肯定できて、わかりあえ スを感じていますが介入しても イ る力を育てることが回復につな 私がボローニヤに行こうと決らえません。イタリアでは就労 る がるのだと、思いました。このめたのは、行けば何かが変わる支援は生活も含めて支援されて お 機会に出会えたことに深く感謝 と思ったからです。日本では悪 いました。作業所では職員さん尸 テ したいです。 ロの幻聴が怖くて必要以上に人は給料も含めて利用者さんと平 東 に合わせてしまっていました。等で悩みを打ち明けあい運営し 5 ・愛知県からの参加者よリ まわりとうまくいっていると評ていました。。 テイケアでは自分特 東京ソテリアは、名前の通り、価もされます。自分の限界を理の話ばかりする人は作業を通し 精褂呆健局の壁に描かれたときどき家の活動 みんなねっと 2017 年 1 月号 12

8. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

なり、今は家に帰ってきてお父た。自分を肯定するのですか ? 」許を取りに自動車学校に行っ さんの手伝いをしています。であなたの努力を皆が認めたからた時にも、『運転は自分に合っ も、「この仕事をずっと続けるキャプテンに選ばれたのでしょているかどうか分からない』と のは好きではない」とも言われう ? 子供時代は親や先生、友言って、止めてしまいました」 ます。精神科医には、日々の生だちが誉めてくれた時に " この 自動車運転がそんなに苦手な 活が " これで行こう ~ と納得しくらいで誉めて良いのだ ~ と感ら、免許を取らない人生を選ぶ て行われていないのが、心配なじたはず。それを繰り返して体決心が必要です。でも、長い間 ところです。 得するのです。大人になると、 悩み続け、生活が成り立ってい " このくらいで良くできた方だ ~ ないなら、精神病状態にあるの 〈自分を誉める〉 と自然に納得できるようになるです。精神病というのは、ここ 自分を責めるのはつらいのでものなのです。 までは正常でここからは病気、 〈病気との境〉 なことを努力してこられまし て、例えば山に登る時に、どこ た。人生はたいていは思うよう 付き添っておられるお母さんから山かと考えると、裾野が お の に。行かないものですから、努は、「父親は、息子が家の仕事ずっとあって、キッチリここか ら カ 力したことだけは自分で誉めてを良くやっていると認めていまらとは決められないでしよう ? 所 やらないといけませんよ。 す。でも息子は『これは自分のでも、実際に道が坂道になって診 の 「どうやって自分を誉めてや仕事かどうか分からない』と一一一〕くると、山登りの歩き方に変え 街 るのか分からなくなっていましうんです」と言われます。「免ないといけません。 ・ : 人の悩みは、人それぞれですか 聞いてみないと分からないです : 連載回 、」自分を罰し続けることをしてい 〈自分の悩みは〉 〈統合失調症〉 ました。ぼくは子供の頃から弟 いつもは短く受け答えをしゃ妺、友だちに強く一言う方だっ 君は、大学受験で浪人して て、日中眠いです、とか、調子た。中学校では運動部で部長を いた時に、人が自分の噂話をし はまあまあです、とかしか話さしていたけれど、親分的に振ていると思い悩み、予備校の寮 ない君 ( 歳、父親の建築業舞って、後輩に結構ひどく当の自室から出られなくなりまし の手伝いをしている ) が、今日たっていた。そういう時、あるた。『人を傷つけたヤツだ』と は「ちょっと時間がかかっても後輩がつらそうな、恨めしそう いう声もあったらしい。精神科 しいですか ? 」と話したい様子な顔をしたんです。その時からで統合失調症と診断されて薬を です。 他人を責めていたエネルギー 服用し、今では幻聴に悩まされ 「ここ数年苦しいのは、自分を、自分を責める方に使うようることはないようです。でも、 で自分を責める物語を作って、 になりました」 大学に進学する心は定まらなく しげき ましもと 増本クリニック院長 みんなねっと 2017 年 1 月号 22 増本茂樹

9. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

し 回家族の声愛家連あきら・・ ず て助けを受けるまで回復させて 手 います。精神保健局のリハビリ「レムスで交流」 どえりゃあ体験です。 4 日目 で作られた素敵な陶器はプロの こ の触法行為を行った方が入居す 人が教えていました。粘土をこ ねることで自分の感情が出せるるグループホーム「レムス」で 交 ようになる。陶器を通じて物はの交流です。朝川時過ぎにレム 事 食 スへ着きグループホームへ鉄の 必ず壊れる、そして直せるとい で ス 網で囲われ鍵のかかった扉を開 うことを学ぶそうです。 ム レ 視察で強く感じたのは、本人のけてもらって入りました。男性 意思を大切にする。作業を通じて 3 人女性 3 人の訪問です。入っす。一時間ほどで中断して、昼 自分を受け入れ他人を受け入れ人てすぐカメラ危険物ケータイ等食の準備です。ホーム側からは とつながり、社会の中に居場所を注意事項の説明がありほとんどボローニヤ風のパスタ料理が、 の荷物をロッカーに預け、パス私たちは日本から持ち込んだご 持っことで回復するという強い信 はんと現地の野菜などを使って 念でした。私が今まで受けてきたポートもあずけました。その後 支援は、支援者の考えに強く左右ホーム関係者・精神科医・精神手まり寿司・海苔巻き等で、一 されてしまっていました。これか保健局員・入居者など私達含め緒に食事です。ホームの住人の 間に座って交流です。終わりに て十数名での懇談です。まずお らは自分の意思を支援者に伝え、 みやげを渡しました。私どものはアイスクリームのデザートも やっていきたいです。 質問にも詳しく説明してくれま出て不思議な一時間ほどの昼食 交流です。 へ出て地域の人と生活して社会て学んだものは多くありまし 再び懇談です。今度はホーム へ戻って行くそうです。パスた。イタリアの協同組合やディ の住人はいません。管理する看ポートを返して頂き鍵で扉を開ケア、センターや医療の視察で 共通する大切なものがありまし 護師・医師・コーディネーター けてもらい外へ出ました。 た。「家族の繋がり」と「食事」 などと私たち 4 人です。入居者 6 ・交流事業について です。人が人と関わる大事さは の年齢は— 5 6 歳とのことで、 レムスはこの州には 2 か所あり 全体をとおし、視察だけで日本にもあります。ですが、イ ます。施設の中 ( コンクリート なく、「交流すること」を大切タリアでの「繋がろうとする心」 み 造りの三階建て地下一階 ) を案に各機関を訪れました。共通のはどこの場所でも、どの場面で の 内して頂きました。 1 人部屋・課題に取り組んでいる者同士、も強く感じると共に「愛」を感 業 2 人部屋と事務室・洗濯室など国は違えど目指しているものがじました。どこに行っても家庭流 交 すべてを見せて戴けました。危同じだということを感じること的な雰囲気がある。交流を心か 険物は持ち込めない住人の部屋ができ、交流のきっかけとなるら楽しめたことは美味しい食事イ お と愛があったから、と感じてい はそんなに大きくないですが住話題には困ることは一度もあり ます。 みやすそうでした。 2015 年ませんでした。 に司法精神病院が廃止されてで ~ 泉 7 ・世界精神保健デーにおけ 東 ■特定非営利活動法人東京ソテリア きた施設で、まだ 1 年余りだそ るワークショップについて 集 うです。将来的には全員が退所 海老名直也 特 出来ることと考えています。外 イタリアと日本の交流を通し本事業の大きなイベントとし みんなねっと 2017 年 1 月号 14

10. 月刊 みんなねっと 通巻第117号 2017年 1月号

■厚労省・第 7 回相模原市の障害者設防犯等について報道されていまそのための地域住民と行政、福 支援施設における事件の検証及びす。しかし、入院で綿症状は治祉、医療などが包括的なケアを 再発防止策検討チームヒャリング療できるのかもしれませんが、今機能させることが求められてい 平成年 2 月引日に相模原で回の容疑者の特異な考え方は症状るのです。よって、予防拘禁機 おきた事件を受け、再発検討チから派生するものではなく、治療能や犯罪予防なら別途対策が必 ームが関係団体のヒャリングをで治るものではないと考えます。要です。再発防止策を精神医療 行ない、当会から次の趣旨を表入院さえしていれば治療されるにおける枠組みにとどめること のではなく、入院は一時的な対のないように求めます。 明してきました。 既に『これからの精神保健医 「今回の事件は、特異な考えを応手段でしかありません。 措置入院は、精神症状により療福祉のあり方に関する検討 持っている容疑者が自ら犯した ものであり、それをもって綿障自傷他害の恐れがある場合に限会』というものが設置されてお がい者故犯したものと結論づけられています。また、退院後のフり、関連があるのならそちらの動 ることは危険です。なぜこのようオローは、社会防衛的に監視する検討会に盛り込む方策が必要で祉 な事件が起きてしまったのか、精ものではなく、対象者に適切な治す。また、今回の事件は防犯を健 神障がいに偏重しない慎重な事療が必要な場合に、きちんと保障しても内部から起こさせてしま襯 えば、それは対応のしようがな され行き届くために行われるべ 件背景と真相究明を求めます。 こ いという部分もありますので、 容疑者に精神科病院の入院歴きです。退院後に地域で本人を孤 立無援にさせない、安心して生活こういった点については、より もあることから貴検討チームが設 置され、中間とりまとめが発表さしていける仕組みをつくること掘り下げて検証いただきたいと知 れました。措置入院の在り方や施がなければ意味がありません。思います。」 ( 文・小幡恭弘 ) 療圏」とされていましたが、障理事長は構成員として次の点はなく、多職種の専門職による 号 害保健福祉圏域ごとに重層的なを発言しました。「精神障害に家族支援。一一一口葉を換えて言えば、 支援体制を作るということ。「未も対応した地域包括ケアシステ家族支援というより家族療法、 治療者、医療中断者への早期支ムの構築、これ自体は私も大変あくまでも本人の回復、リカバ 援を充実していくに当たって評価しておりますし、是非進めリーを目的というか、射程に入 は、医療機関だけではなく自治ていただきたいと思っておりまれた家族療法、家族支援ですの 体との連携も必要」という意向す。ただ、先ほど委員の方からで、その視点を入れていただき を受けて「精神医療機関と自治もご意見がありましたが、一つたいと思っております。三つは、 体との連携のあり方についてもは、訪問による、アウトリ 1 チ障害というものが心身の個人的 検討すべきである」とされましによるという視点が少し弱いのな機能の低下といいますか、そ た。また、「重度かっ慢生」にではないか、このように思ってういうものを軽減していくばか ついては、厚生労働科学研究におります。一一つに、それと家族りではなく、社会的な障壁を除 おいて策定された基準案を医学の立場としては家族支援という去していくことにもあるわけで 的評価尺度の一つとして活用すところが、もう少し強調されてすから、心のバリアを取り除い べきと。「重度かっ慢性」に該も然るべきではないかと思ってていくという視点を入れていか 当する精神障害者の方が地域生おります。ピアサポ 1 ト活動をないといけないと。それには啓 活できるように、研究を更にす家族支援と捉えるならば、それ発、教育ということが大切にな すめていくべきとの方向性が出にも入らないわけではありませってくるのではないかと。この されてきています。今後の審議んが、私たちの求めている家族三点を考えていただきたいと思 をすすめていくにあたり、本條支援というのはそういうものでっております」 ( 文・小幡恭弘 )