精神 - みる会図書館


検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第119号 2017年 3月号
17件見つかりました。

1. 月刊 みんなねっと 通巻第119号 2017年 3月号

れる地域精神医療の時代です。スコミでも、精神医療が抱える載第 2 回参照 ) の解消です。 すなわちわが国の精神医療政策「二重の格差」を積極的に報道 「二重の格差」の解消は、ほ と精神医療の今日の到達点とはしたり、こころの健康政策構想とんどの国民から支持を得られ 正反対と一一一口えます。しかも隔離・会議や病棟転換型居住系施設反る課題です。 収容の精神医療政策の " 要 ~ で、対運動などにみられるように、 精神医療の現状を憂い改革を 実行機関である精神科病院は、 2 年前には考えられない大きな願う人たちは、小異を脇におい 現在、深刻化する在院患者の減変化が始まっています。主体的て大同団結し、協働の取り組み 少のために、経営は行き詰まり、条件も確実に変化しています。を始める時期を迎えているので はないでしょ , つか 一部の病院では崩壊が始まってこれらの動きを、もうひと回り、 います ( 連載第 7 回参照 ) 。 ふた回り大きくできるなら、精 これは精神科病院の問題に止神科医療改革の本格的な動きに 連載終了にあたって 望 まらず、入院中心の隔離・収容発展させることは可能な時代と 展 の 政策の破綻でもあります。時代なっています。 一年間連載をしてきました。 革 後れとなっている隔離・収容の この連載が、わが国の精神医療 小異は脇において大同団結″ 精神政策の改革が避けられない 改革の取り組みがより確実に進現 の 客観情勢は成熟していますが、 今、何よりも最優先して取りむ契機になることを期待しま 療 医 科 改革を求める主体的条件は、ま組まなければならない課題は、す。一年間ありがとうございま 神 精 だ成熟はしていません。 先進諸国の精神医療と国内の一した。 しかし、テレビや新聞などマ 般医療との「二重の格差」 ( 連 集会は、精神医療史上初めてのえる基本問題を一斉に報道しま録しました。この高い視聴率は、 した。 出来事でした。 精神障害の問題が決して一部の 号 月 国民の問題ではなく、大勢の国 年 ②マスコミで積極的に取り上げる③大きな反響があった「クロー 民が関心を一小す社会問題に浮上 日比谷野外音楽堂での緊急集ズアップ現代」 しているという、社会の変化を と っ 会の大成功は、新聞やテレビに 2 014 年 7 月日、 Z 示しています。 ね 大きな影響を与えました。 の「クローズアップ現代」は、『精 これは、川年前には考えられな み 病棟転換型居住系施設構想神科病院「施設内退院」の波紋 ない大きな変化が起きてきたと の問題は、新聞各紙で積極的で—どうしたら精神科病床は減一一一口えるでしよう。 に取り上げられ、新聞報道はらせるのか 5 』と題して放映さ ( 3 ) 改革を進める条件が育っ 2014 年の 1 年間で、紙・れ、病棟転換型居住系施設問題、 ている 圏回 ( 内社説Ⅳ回 ) の報道がさそして諸国と比べて異 れました。 常に多い精神病床・長い入院日 わが国の精神医療政策は、戦 これらは、病棟転換型居住系数など、わが国の精神医療が抱後数年間、精神科病院への入 施設の問題に止まらず、全紙がえる深刻な問題を取り上げまし院中心の隔離・収容を基本とし 共通して「日本を除く先進諸国た。 ています。しかし今日の精神医 の平均在院日数絽日、しかし日 この視聴率は、 ・ 9 % で、療は、精神の病気や障害があっ 本は、万人が 1 年以上の長期 2014 年の「クロ 1 ズアップても、医療支援と生活支援に 入院」と、日本の精神医療が抱現代」の年間視聴率第 2 位を記よって、地域で、社会生活を送 ( うじいえのりあき )

2. 月刊 みんなねっと 通巻第119号 2017年 3月号

です。 は「ゼロ」で「病棟転換型居住 花万筆を集約しました。 「こころの健康基本法」の制系施設」は実質破綻した状態に ②地方議会からの意見書採択定を求める意見書のきわめて高なっています。 、采尺率よ、国民の中に、ここ 地方議会からの意見書採しおキ、一。 択は、都道府県議会 ( % のろの健康問題は誰でも身近な問①精神医療史上初めて日比谷野 題と感じる社会の変化によっ 音で大集会 採択 ) を含む 3 8 2 議会で採 2014 年 6 月日、東京の 択され、その傘下の人口は、て、精神医療に対する高い関 心・精神医療改革を求める世論日比谷野外音楽堂で「生活をす 1 億 369 万人となり国民全体 が育っていることを示していまるのは普通の場所がいい の % に当たります。 0 ! 精神科病棟転換型居住系 意見書が採択されていない議す。 施設リ 6 ・緊急集会」が行わ 会は、取り組む体制がないため ( 2 ) 「病棟転換型居住系施設」 望 れました。緊急集会の開催決定 請願も陳情も提出していない所 展 反対運動 がほとんどです。東京都に加え、 が 6 月 3 日で 3 週間という " 超 ~ 革 改 厚生労働省は、 2015 年春短期間の取り組みでしたが、当 と その県内にあるすべての議会に 請願や陳情を提出した青森・東に省令を改正し「病棟転換型居日は、沖縄から北海道まで全国塘 住系施設」 ( 連載第 9 回参照 ) 各地の人々が集まり、会場を満療 京・和歌山・岡山・鳥取・島根 には合計 191 議会がありますの実施が可能になる体制を整え杯にした名の熱気で大科 いに盛り上がりました。集会の精 が、その内意見書採択の議会数ました。しかし 2016 年月 は 154 議会で、別 % の採択率末現在、それを実施する病院メッカ、日比谷野外音楽堂での 健医療福祉政策の改革をめざし て、当事者・家族そして精神保健号 精神科医療の現状と改革の展望 第 医療福祉関係者囲名が参加して 3 昭和大学烏山病院家族会あかね会監事 年 氏家憲章 社会福祉法人うるおいの里・理事長 「こころの健康政策構想会議」 ( 構想会議 ) が発足しました。構 と っ 想会議は、提言の実現、こころの 《連載》最終回改革の展望を示す新しい動きが起きている ね 健康基本法の制定を求めて、署な み 1 年間の連載も早いもので、願う当事者や家族そして精神保名運動と地方議会から「こころ いよいよ最終回となりました。健医療福祉関係者の協働の取りの健康基本法」の制定を求める 今回は締めくくりに、精神医療組みによって、つくり出した新意見書採択の取り組みを行いま した。 改革の展望を示す新しい動きをしい動きです。 その象徴的動きであった、こ みてみます。長い間、改革に向 ころの健康政策構想会議と病棟①署名運動の取リ組み けた動きがなかった日本にも、 「こころの健康基本法」の制 年代に入って、改革に転換型居住系施設反対の取り組 みを見てみます。 定を求める署名の取り組みは、 向けた運動が起きています。 当事者・家族そして精神保健医 それは、国 ( 厚生労働省 ) や ( 1 ) 「こころの健康政策構想会 療福祉の関係者や市民、そして 精神医療関係団体が率先してつ 議」の運動 いろいろな団体が街頭をはじめ くり出したのではありません。 年 4 月 3 日、精神保全国各地で積極的に取り組み 精神医療の現状を憂い、改革を

3. 月刊 みんなねっと 通巻第119号 2017年 3月号

大学のほうに、「なんとかして 当時、大学の精神科の医局長確にして、日程計画を立てて実 くれ」という話がありました。 だった私は、人事を預かってお行、それを評価するというやり 同時なので難しいのですが、市り、若手の医者に有無を言わさ方です。これ認知行動療法の進 立病院のほうは、もう病院自体ずここ行け、あそこ行けというみ方と全く同じだとお気づきで が閉まってしまいますので、診 ことが仕事でしたが、さすがにしようか。個人のいろいろなス 療所を開設して、ここに人を出ここに行くのを誰にするのか トレスがかかった時の回復の仕 すということにしました。それ迷ってしまって、迷っているう方、克服の仕方と組織にストレ め で、外来患者人をカちに自分で行こうと思い立ち、スがかかった時の克服の仕方は 進 ーするということにしたので自分とあと 2 人、一緒にやって全く同じなんですね。 す。旭中央病院のほうは救急のくれる人を選んで入ったという まず最初は人数を減らした中 切 基幹病院ですので、精神科救急のがそもそもの始まりです。 で運営しなければいけないのせ も担わなければなりません。何 それで、中央病院で行なったで、 180 床の運用は到底困難 チ とか病棟機能を維持するためにプロジェクトの進め方ですが、です。年、 1 年間の間 元々いらっしやる 2 人の精神科こういうプロジェクトのやり方で床に減らすと、病棟は四つ て の先生が残る予定になり、そこ は大体決まっており、まず、現から一一つにするという計画を立 お 科 に 3 名の常勤を加えて 5 名で運状分析と問題点を洗い出し、目てました。これはかなり無理な 神 精 用でできるシステムにし、少し的を定めて、組織図を作り直し話で、当然無理な退院をする中 集 規模を縮小するという計画を立て、それぞれがどういう仕事をで、救急事例化し再入院してし 特 てて入りました。 どの範囲でやるかというのを明まうリスクが高まることが予想 みんなねっと三重大会記念講演より 精神科においてアウトリーチは 特なぜ大切か、どう進めたらいいか① 千葉大学医学研究院特任教授渡邉博幸 先月号と今月号の特集 2 011 年の 3 月までかかわっがあって、ここも精神科の病床 は、渡邉博幸先生の「みん ておりました千葉県の旭中央病を持っていましたが、相次いで なねっと三重大会」におけ院でのアウトリーチへの移行の閉鎖ということになり、市立病 る記念講演を①①に分けて お話をご紹介します。 院のほうは病院全体が閉鎖とい 年ですから、も一つ 8 お届けしています。 うことになりました。旭中央病 年前になりますが、銚子市の院は、精神科救急を担う大事な 隣にある旭市に、旭中央病院県内の基幹病院でしたが、精神 2 ・旭中央病院のアウト という病院があります。病床保健指定医が次々に退職を願い —ooo 床近くの大規模な総合出るということになって、千葉 ◆精神科病床の縮小とアウト病院で、精神科も 180 床あり県の東側の精神科の治療システ リーチ ました。それからもう一つ、銚ムが破綻に瀕したのです。 私が年の川月から子市には銚子市立病院というの それで、県庁のほうから千葉 みんなねっと 2017 年 3 月号 6

4. 月刊 みんなねっと 通巻第119号 2017年 3月号

知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 ( 各号にタイムリーなテーマで 掲載します ) / ( 投稿 ) 私と家族の手記 / 連載①街の診療所からのお便り / 連載②精神科医療の現状と改革の展望 / 連載③知ることは生きること / 連 載④真澄こと葉のつれづれ日記 / みんなのわ ( 読者のヘージ ) ほか ・「月刊みんなねっと」これまでの特集の紹介・ ・ 2014 年・ 1 1 月号 : メンバーとスタッフが協働して運営するクラブハウス 1 2 月号 : 「あなた病気の人、私治す人」から「私も家族の一人です」となって見えてきたこと ・ 2015 年■ 1 月号 : 身体・知的障がい者と同等の交通運賃割引制度の実現を求めて 2 月号 : 精神障がい者同士で結婚して 11 年目のわたしたち 3 月号 : 精神障がい者の地域移行と地域生活を考える 4 月号 : 地域医療の発展をめさした「府中こころの診療所」を訪ねて 5 月号 : 精神障がい者の「住まい」を考える一英国の居住支援から学ぶ ( 上野勝代 ) 6 月号 : 精神障がい者」にも交通運賃の割引を 7 月号 : グループホームの運営ってどうなっているの ? 8 月号 : 家族をひろげ元気にする家族相談活動ー愛知の経験から ( 木全義治 ) 【品切れ】 9 月号 : 全科が無料になる医療費助成一地域家族会のとりくみ 1 0 月号 : 精神障がい・精神保健の正しい教育を一世界の教科書比較 ( 山田浩雅 ) 11 月号 : 日本でも本人と家族をともに支援する家族支援の実現を 1 2 月号 : 戦後 70 年と障害者権利条約 ( 藤井克徳 ) ・ 2016 年・ 1 月号 : 世界から見た我が国の精神保健医療福祉 ( 長谷川利夫 ) 2 月号 : 精神障害者と差別解消法 ( 池原毅和 ) 3 月号 : 障害者総合支援法施行 3 年後の見直し ( 本條義和 ) 【品切れ】 4 月号 : 家族だからできる家族支援『家族による家族学習会プログラム』 ( 岡田久実子 ) 5 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 6 月号 : 精神障がい者と家族ーそれぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 7 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取り組み① ( 野村忠良 ) 8 月号 : みんなっと「政策委員会」の取り組み① ( 野村忠良 ) 9 月号 : メンタルヘルスと福祉教育をめざして ( 松本すみ子 ) 10 月号 : 訪問看護が家庭内暴力とどう向き合うか ( 原子英樹 ) 11 月号 : 家族の思いから立ち上がった ACT のとりくみ ( 宮崎富夫・倉知延章 ) 12 月号 : 家族が求めていた訪問支援が実現するまで ( 岡田久実子・吉澤美樹 ) ■ 2017 年・ 1 月号 : 東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとりくみ ( 塚本さやか他 ) 2 月号 : 精神科においてアウトリーチはなぜ大切か、どう進めたらいいか① ( 渡邉博幸 ) ・「月刊みんなねらと」のバックナンパーのお申し込み方法・ 「 300 円 x 冊数十送料 80 円」の金額を巻末の振込用紙にてお振り込みくた さい。「通信欄」には、ご希望の号を記入してください。郵便局に備え付け の振込用紙の場合、「 0 0 1 3 0 ー 0 ー 3 3 8 3 1 7 みんなねっと」宛て にお振り込みください ( この場合、振込手数料は自己負担願います ) 。 FAX での申し込みもお受けします (FAX 番号 ()3 ー 3987 ー 5466 ) 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ った。これは、東京都な 1 ■「高齢者は歳から」 という報道がされたとき、どの先進自治体の先例に 思わず、「なーんだ。やっ押され、国もそうせざる と高齢者 ( 簡歳 ) になつを得なくなったことによ たのに : ・」とは、思わなる。 かったけれど、「准高齢者だから私も、高齢者に なの ? : ・」と、やや拍子なれば、バス料金の無料 ハスがもらえ、医療費も もっとも、これは単に無料になるんだと信じて したが、現実は見事に 学会が発表した定義なの で、すぐに何かが変わる裏切られた。医療費の負 というものではない。も担はもちろん、約束され しこれが、公共施設や映ていた年金も削られ、踏 ~ 一画館の人場料などのシルんだり蹴ったりのありさ 、ノー割引に影響するならまだ。 かって国は、「 ( 老人医 まだしも、「まあ、どうつ 一てことはないか」と思っ療費の無料化は ) 枯れ木 てはみたものの、果たし ( 老人 ) に水をやるような 一てそうか ? と考え込んもの」と言 0 たというが、 今回の定義は、まさにそ 一でしまった。 私が代だったころ、の水 ( 福祉 ) を減らすた 一歳以上の老人医療費 ( 当めの国の謀略ではないか 一時は老人と言っていた ) と考えてしまうのは、私 ( 谷 ) だけだろうか。 L 。…、一 0 自己負担分が無料にな →編集後記 【「みんなのわ」へメールで投稿できます】読者のページ ( みんなのわ ) への投稿がメールでできるようになりました。投稿のメールアドレ スは minnanet.seishinhoken@outlook.jp です。※投稿される 方は、氏名、住所、年齢、性別、 ( 家族、本人、その他 ) をご記入ください。 なお、ペンネームで投稿される方はペンネームをお書きください。 月刊みんなねっこ通巻第 119 号 ( 2017 年 3 月号 ) 定価 300 円 発行日 2017 年 3 月 1 日 賛助会費 ( 会費に購読料含む ) 個人・年間 3 6 0 0 円 発行者公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 団体・年間 ( お問い合わせください ) 理事長本條義和 〒 170-0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 4 6 ー 1 3 ホリグチビル 602 TEL 0 3 ー 6 9 0 7 ー 9 2 1 1 FAX 0 3 ー 3 9 8 7 ー 5 4 6 6 郵便振替 0 0 1 3 0 ー O ー 3 3 8 3 1 7 ホームページ www.seishinhokenjp 印刷・製本 / 倉敷印刷株式会社表紙の絵 / 織田信生

5. 月刊 みんなねっと 通巻第119号 2017年 3月号

月刊みんなねっと 2017 年 3 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 119 号 2017 年 3 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月翡を軋の家族と家族会をなぐ機誌 精神疾患がある人や家族に役立つ出版物 A 4 判・ 1 1 2 頁 定価 1 OOO 円 ( 別途送料 ) 家族相談の活動は家族会の原点ですゞ好評発売中 ! ! 本書は、全国から寄せられた家族による相談事例の中から 32 事例を掲載しま した。事例を、日常生活、医療、家族会、家族依存、地域連携、親亡き後、制度の七 つに分類し、それにコメントを加えた初めての家族相談事例集です。同じ家族 としての立場から相談にのり、情報を伝え、家族会につなげていく活動は家族 会の原点ともいえます。みなさんの活動に役立てていただければと思います。 B 5 判・ 1 8 0 頁・定価 1 4 0 0 円 ( 送料込 ) 【内容】医療に関する制度 / 地域で生活するための支援 / 日中活動の 場、就労や復学の支援 / 経済的な支援を受けたいとき / 財産の活用 や保護、法的な支援など / 家族が情報を得る、相談できるところ 家族会員・支援者のための ☆家族会運営のてびき A4 判・ 100 頁・定価 800 円 ( 送料込 ) 家族会からの注文は 1 冊 600 円に割引します 家族会の設置から運営の仕方まで家族会の活性化に役立つ「てびき」ができま した ! 会報や案内パンフなどの見本の資料ページもあり、家族会とつながり のある支援機関でもせひこ活用を ! 【内容】精神障がし、者家族会とは / 家族会 活動をおこなおう / 運営・活動費 ( 財政基盤 ) について / 家族会の組織強化をし よう / 地域にとけこむ活動への積極的参加 / 新しい家族を家族会につなげよ う / 新しく家族会を立ち上げよう / 支援者・関係者の方々へ / 資料編 ☆家族相談ハンドブック A4 判・ 76 頁・定価 700 円 ( 送料込 ) 家族相談のテキストができました ! 家族会からの注文は 1 冊 500 円に割引 【内容】家族による家族支援 / 精神障がい者の状況 / 精神障がい者家族の状況 / / 家族相談の 意義と特徴 / 家族相談の目標 / 家族相談の留歳 / 相談実習の進め方 / 家族相談の方法 / 新しく家族相談事業を立ち上げたいときは / 家族相談員の養成 , / 家族十目談の事例 問い合わせ先 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) tel 03 ー 6907 ー 9211 / fax03 ー 3987 ー 5466 ホームへージ http://www.seishinhoken.jp 精神障がい者家族相談事例集 精神障がい者家族 相談事例集 2017 ・特集・ 料神科においてアウトリーチはなせ大切か、どう進めたらいいか① ( 渡避博 ・私と家族の手記難治性部分てんかんや幻聴と闘った息子と家族の年① ■精神科医療の現状と改革の展望 ( 氏家憲章 ) 連載最終回「改革の展望を示す新しい動きが起きている」 ■知ることは生きること ( 風間朋子 ) 連載簡囘 生活保護 ( 経済的支援特集⑨ ) 社会資源ハンドラック 贐神獰がい者と家に役立つ 社会資源ハンドブック 、凸物凸 命凸含凸 ・員・支物の 喜運営。 0 ま物談 ーウトブック 4 1 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会

6. 月刊 みんなねっと 通巻第119号 2017年 3月号

「みんなねっと」を通じて、国各地から 1250 名の家族や院 ) が自身の実践と現実の取り 〇 組みについて紹介され、「入院 いまだ見知らぬ解離性同一性障本人、関係者等が集い、大盛況 〇 害を持っ当事者と知り合えれのうちに終わりました。一日目に依らない精神医療」は参加者月 わ ば、これ以上の喜びはありませは全体会として開会式後、大野の関心も高く、熱心にメモを取年 の ん。 裕氏 ( 認知行動療法研修開発セる方も多くみえました。 と ん精神障害を持っということンター ) の「誰でもわかる認知二日目の分科会では、第一分 っ 行動療法」と題した基調講演が科会の「広げようアウトリー みで、生きにくいイ尸力、いろい ね 亠な 〇ろな媒体でつながり、互いに励あり、「前向きに考える」ことチ」をはじめ五つのテーマに分 ん 〇ましあって、より良い世界を創 だけが大切なのではなく、「前かれ、参加者との活発な意見交 み 〇っていけたらなと願っていま向きも後ろ向きも様々な考え」換がなされました。 〇す。 ができることが大切で、現実を 多くのみなさまにご参加いた 丁寧に見直し、状況に応じて「しだき誠にありがとうございまし 〇 こ 0 なやかな考え方」ができるよう 地域の話題 〇 になることが重要であると強調 次回の全国大会は岡山県で 〇◆全国精神保健福祉家族大会みし、認知行動療法は「上手なス 2017 年 2 月日 5 川月日 んなねっと三重大会を開催 トレスとの付き合い方」であるの開催です。 三重県精神保健福祉会等わかりやすく語られました。 理事長山本武之その後、本條理事長からの活動◆中国フロック広島大会を終えて 公益社団法人広島県精神保健福祉家 1 月日—日に「希望がみ 報告に続き、厚生労働省の占部 え 5 る 5 ピアのちから・アウト亮氏より、障害保健福祉の動向族会連合会代表理事岡本智恵子 ーチ・伊勢ェビ実はそれぜについて話されました。 昨年川月凵日、大会テーマ「語 んぶ三重なんです 5 」をテ 1 マ 記念講演「精神科アウトリー り合い支え合い共に生きる」と に開催されました。大会には全チ」では、渡邉博幸氏 ( 木村病題して中国プロック家族会精神 絆を深めることへの一助になれ 保健福祉促進研修会広島大会ををご紹介します。 ばと思っております。 開催しました。参加者は 250 " 障害者差別解消法が身近な 名。 もうひとつ、大会前日のこと ものだと強く感じられた。 (8 基調講演の演題は「当事者が代家族 ) ~ " それぞれの立場シですが、広島県の単会のある会 自立するために何が必要か」 ンポジストがそろっていて先生長さんが、みんなねっとの理事 医療・福祉。家族・地域の役割のまとめ方もよく、よい内容だ長、副理事長がおいでになるの なら是非ともお話がしたいと要 5 広島県障害者自立支援協議会 った。 ( 代一般 ) ~ 会長・広島大学医学部医学科客また、シンポジウムⅡでは、望されましたので、そのことを 〇 員教授・メープルヒル病院理事みんなねっとの副会長が司会、お二人にお話し致しましたとこ 〇 長・院長でもある医学博士の石会長が回答者として出席、忌憚ろ快く引き受けてくださり、前 わ 日の昼過ぎから、私たちも含め 井知行先生にお願いしました。のない話し合いがされました。 医療・介護。障害福祉が連携し参加者の感想 " 医療費無料化にて皆さんと「みんなねっとのこな た精神障害者循環型地域移行支ついては広島県ではまだ実現しと、そして広島県単会の実情なん 援モデル事業 ( 仮称 ) の検討にていないが他県の報告には驚いど」について懇談いたしました。み ついてなど、とても内容の濃い た。医療を受ける、生活するう 結果として、お互いがよく理解〇 わ 新しいお話でした。 えで金銭面はとても重要な問題。でき、仲間として親近感が持て〇 の 亠な シンポジウム—のテーマはみんなが住みよくなるよう、自たと感じました。改めてみんな〇 「障害者差別解消法をどういか分にもできることがあればと思ねっと会長、副会長にお礼を申〇み すか」 5 精神障害者にとってのった。 ( 代精神保健福祉士し上げます。お忙しいにもかか 〇、一 障害者差別解消法の意義 5 コー 等々。参加された皆さんはそれわらずお時間をつくってくださ 〇ペ ディネーターとして広島大学大ぞれ明日への課題をもって帰っりありがとうございました。深の 〇諸 く感謝いたしております。 学院教授横藤田誠先生をお願い てくださったと思います。どう しました。参加された方の感想 かこの思いが、家族会活性化へ、

7. 月刊 みんなねっと 通巻第119号 2017年 3月号

会の仕事も任されているというろ工夫していく必要がありま 4 ・わが国の精神医療の こともあって、妊産婦メンタルす。どれが正しいということで 課題 ヘルスの仕組みを千葉県内でい はないと思っております。 さて、わが国の精神医療の今くつかっくり、精神保健のアウ精神科医療というのは、これ 後の課題についてですが、退院トリーチを応用していこうと考から多職種医療の結び目の役割 支援、アウトリ 1 チ移行の仕組えているところです。 を果たしていかなければいけな みとして、少しずつではありま いと思っています。病床が減っ 5 ・ - 取後に め すが、このような地域の包括ケ ていくのは望ましいことだと思 進 アができてきました。例えば、 最後のまとめです。精神科ア います。長期入院の方が減って こういったネットワークを生かウトリーチは多職種で取り組む精神科病院の規模は小さくなる 切 大 して、なかなか内科ではケアでのですが、トランス型という、 かもしれないが、地域の中で、 きない重篤な認知症の症状を施職種の仕事が少し重なるような行政・保健・福祉、もちろん当 チ 設や在宅でケアする仕組みとチームで運用されます。その一事者やご家族の方から「あんた か、引きこもりの方の支援、妊番のしし幵し 、、彡ま、この包括型地域んとこがないと困るんだ。大切ア て 産婦さんへのメンタルヘルスや生活支援と言われていますが、 な結び目なんだ」という役割を お 科 児童虐待防止などに、精神保健それはなかなか採算べースに乗期待され果たしていけるように 神 精 でつくった仕組みを応用してい りにくいところもあるので、地 いろいろな工夫をしていこうと 集 くことができないかと考えられ域のアウトリーチを行なうとこ考えているところです。 特 ています。私のほうは現在、学ろの資源の規模などで、いろい ( わたなべひろゆき ) 点でした。 そのロードマップですが、五がんばって動いています。今の 今、そういうことをがんばっ つのプロジェクトが同時進行でところの目標の達成度ですが、 号 月 てやってみてはという、ありが走っていて、そのうちの一つに退院支援で 4 病棟を 3 病棟に減 年 たいお話をいただいて、院長とアウトリ 1 チの訪問プロジェクらしました。床を退院させた して、仲間の一人になって取り トを入れています。私たちのアということです。それから地域 と っ 組んでいるのが学而会木村病院ウトリーチプロジェクトの特徴連携においてはハローワークと ね という千葉市にある病院です。の一つは、もちろん旭中央病院か、県内では比較的大きな有名な み 227 床、千葉駅からほど近い でやったような地域定着・退院な企業 2 箇所と契約を結んで、 ところにあります。外来サテ一フ促進のためのアウトリーチを行就労支援のほうに活発に入って イトを持っていて、千葉駅徒歩 , っことですが、もう一つは就労 いくことになっています。あと、 2 分のところにあります。本院のためのアウトリーチです。一産業メンタルヘルスのほうも行 の木村病院のほうは急性期病棟般就労につなげるためのアウト な , っとい , っことで、こ , つい , っ地 と療養病棟を持っていたのですリーチに非常に力を入れてい 域連携も新たにアウトリーチの が、名の退院をこの 6 か月間て、それを特色にしていこうと形で取り組んでいるということ で進め、 1 病棟あけまして、今考えています。たくさんの人たです。時間外対応が、半年で例 工事に入っています。新たな精ちが五つのプロジェクトに分か年に比べて 2 倍に増えました。 神科の入院治療を展開しようとれて、院内ワークショップでプここは医局の先生方の協力もい 思いまして、病院全部で取り組レ 1 ンストーミングと言って、ただいて、病院一丸となって努 んでいます。 いろんなアイデアを出し合って力しているというところです。

8. 月刊 みんなねっと 通巻第119号 2017年 3月号

この他、個別施策にかかわる者差別基本法は、いわゆる身体 のうち一定数は地域生活への移 行が可能になることから、国が見直し事項の「障害を理由とす障害、知的障害、精神障害と 提示する推計式を用いて、平成る差別の解消の推進」にかかわ三障害以外にも、『その他の心 って、本條理事長が次の質問と身の機能の障害がある者であっ 年度末の精神病床における 1 て、障害及び社会的障壁により 年以上長期入院患者数を設定す意見を行いました。 「対象となる障害者はいわゆ継続的に日常生活又は社会生活 るとされています。 また、④についても新しく数る障害者手帳の所持者に限られに相当な制限を受ける状態にあ るもの』ということで、かなり 値が設定されています。精神病ないこと。非常に前進ではない 幅広く定義されております。そ 床における早期退院率、 3 か月かと評価しております。しか 時点、 6 か月時点、 1 年時点でし、そうなると、所持者に限らういった方々も含めてその状態 す。これは、地域における保健・ない、障害の定義と障害者の範に応じた取扱い対応をしていく き 医療・福祉の連携支援体制が強囲はどうなるかということをおことが、必要であると思ってお動 祉 聞きしたい」「福祉施設から一ります」というものでした。 化されることを前提に、早期退 本條理事長は、審議会を振り健 院が可能になるとしています。般就労への移行が出ているわけ 平成年度末までに、入院後 3 ですが、障害者の雇用の数値も返り「常々障害の定義と障害者 の範囲を障害者権利条約・障害 か月時点の退院率を % 以上、示していただきたい」 こ き 担当者からの回答は、「差別者基本法に合わせるべきだと主 入院後 6 か月時点での退院率を お 制 % 以上、入院後 1 年時点の退解消法の関係で、対象となる障張してきており、大きな前進でて 知 あると思います」と感想を述べ 院率を S % 以上とする成果目標害者が手帳所持者でないとい う、ではどの範囲なのか。障害ています。 とされました。 0 社会保障審議会障害者部会④精神病床における早期退院率 ①宿泊施設について、「高齢者、 ( 入院後 3 か月時点の退院率、号 障害者等の円滑な利用に配慮し ( 第圏回 ) た一般客室」の設計標準の追加、 平成四年 1 月 6 日に開催され入院後 6 か月時点の退院率、入 年 院後 1 年時点の退院率 ) 既存建築物における改修方法のました。今回から字幕付き音声 この中で、③について数値が 提案、ソフト面での配慮等の記動画を閲覧できるようにするな と どの対応が改善されました。 示されました。長期入院者をつ 述の充実 議題は前回に引き続いての議年度末までに最大でな ②トイレについて、一層の機能分 み 散や小規模施設・既存建築物の整 論でした。このうち「精神障害 3 万 9 千人減らす目標です。 これは、地域移行に伴う基 にも対応した地域包括ケアシス 備を進めるための記述の充実 盤整備を進めることによって ③建築物の用途別の計画・設計テムの構築」の成果目標につい 入院需要自体を小さくしてい て触れたいと思います。 のポイントの記述の充実 くという目標設定の考え方で 成果目標は 4 点あります。 ④設計者にとってわかりやすい 内容とするための構成等の整理①障害保健福祉圏域ごとの保す。精神科の慢性期入院需要は 以上の内容を盛り込んだ新た健・医療・福祉関係者による協議現在絽万 5 千人。ここから第 5 期障害者計画の終わる年度末 な建築設計標準が広く活用され、の場の設置状況 設計者等の更なる資質の向上を②市町村ごとの保健・医療・福祉関までに 2 万 8 千人から最大で 3 万 9 千人の減少を目指します。 促すことで、すべての人にとって係者による協議の場の設置状況 つまり、地域の精神保健医療 使いやすい建築物が社会全体で③精神病床における 1 年以上長 整備されることが望まれます。 期入院患者数 ( 歳以上、簡歳福祉体制の基盤を整備すること により、 1 年以上長期入院患者 ( 文・小幡 ) 未満 ) ( 文・小幡 )

9. 月刊 みんなねっと 通巻第119号 2017年 3月号

月 ・一人で居る寂しさが 年 あまり強いと難しいです。・ 画 -- 0 し日増 っ 連載邯可 ね ん み ても、何をしたら良いのか分か 「夜中には起きません。朝の たてじわ 〈夫の付き添い〉 りません」と、額に急に縦皺が 6 時ごろに目が覚めますが、暗 この日、さん ( 歳女性、入ります。付き添いの旦那さんくて寒いので布団の中にいま 建築業の夫の会社の事務をしてが横から「よく寝てますよ。 きた ) は、診察室へ入って来る分もしたらいびきを立てていま 〈良く眠れている〉 足取りが以前より軽く見えましす」本人と周囲の意見が違うよ うです。 睡眠の科学では、歳を過ぎ この 2 週間はどんなでした この頃は何時に寝るんでしょ たら夜は 7 時間眠れば充分と か ? 少し顔色は良いように見う ? なっています。間歳以上なら 6 えますが ? 「 2 時ごろ布団に入って、 時間で良いようです。神様が、 「いえ、そんなことはありま分くらいは眠れません」 年寄りは先々の健康のために長 せん。夜は眠れないし、朝起き それで、朝まで眠れますか ? く眠るよりも今の 1 日をもっと 長い時間遊ぶようにと、睡眠時う半年も続いています。さん 〈精神科での考え方〉 間を短く決めておられるらし夫婦は若い頃から小さな建築会 社を経営していて、夫が社長で半年前にうちへ初診されまし たが、精神科医は、これまで元 夜の川時頃まではどんな風に妻が経理のいわば副社長をし、 過ごしていますか ? 今も順調に運営されています。気だった人が不調になり他の科 子供は成人して独立していますの病院で " 病気ではないと言 「何かをしなければいけない から、奥さんのさんはこれまわれているので、精神的な疲れ のですが、何をしたら良いのか があるのだろうか ? 認知症だ 分かりません。 E*> を見ていてで通りのことをこなして行けば も、何を言っているのか理解で良いはずなのでしたが、 1 年位ろうか ? 精神病か、うつ病だ きません。どのチャンネルを観前から「一人でいるのが寂しろうか ? と考えました。 さんには認知症でよくある い。何をしたらいいのか分から ても興味を持てません。それで、 記憶力の低下はないようです。 横になってみてもじっとしておない」と言われるようになった。 会社に居ても落ち着かず、旦那日常生活は充分にはできていな れず、立ったり座ったりしてい いようですが、身だしなみはき ます。夫に何をしたら良いか何さんはさんに家で休んでおく お の ちんとしていますし、家事も 回も聞くので、うるさがられまように指一小されています。 ら カ そして、内科や脳外科の病院時々はおいしい食事を作れるよ - 所 療 一三ロ 一ごロ 〈一人で居ると寂しい〉 気であるとは言われませんでし調べましたが、認知症らしい所街 見はありませんでした。 実は、さんのこの状態はもた。 一」 0 ひたい

10. 月刊 みんなねっと 通巻第119号 2017年 3月号

ませんでした。そういう中で長なぜ隔離になっていたかとい きます。心理士さんは、「服薬 期入院になっていましたが、最 うと、「べッドから看護師さんへの不安を解消します」、作業号 月 初お会いした時は、お薬の副作がによきによき生えてきてうつ療法士さんは、服薬カレンダー 年 を一緒につくって、少しでもグ 用で立っことができず、四つんとうしい」といって本当に働い 這いで挨拶されたのです。僕もている看護師さんを蹴っ飛ばしループホームに行った時に、ご と っ 立ったままでは失礼なので、四たりするのです。そういった重本人が自己管理ができるよう ね つん這いになって挨拶したとい篤な精神の症状をもっておられに練習をする、という具合でな み うのが印象深いですが、そんなる方でしたが、この熱心なす。一人のメンバーが投げかけ 感じで治療が始まりました。 の方が、こういう方でも入居たテーマに関して、それぞれの この方の退院はちょっと難しできるグループホームを探して治療チームのメンバーが、自分 きました。だけど、この男性は いのではと思っていましたが、 たちのスキルに応じて能力に応 がリーダーになって個別 1 日 4 回も薬を飲んでいたのにじて協力をしていくというよう チームを作りました。この は 1 日 1 回しかお薬を飲な働き方をするチームなのです がすごい熱心な方で、ご本人むお手伝いができないので、こね。この方は、このような方法 は退院する家がなくて薬も多過のが「先生、薬をがんばつでグループホームに退院するこ ぎて飲めないということもあるて簡単にしてください」と提案とができました。それは一例な のですが、このだけは、するわけです。「じゃあ、やつんですが、こういう取り組みの 「彼はいい人なんです」と言い てみようか」ということになり、 結果、多職種アウトリーチチー 続けるのですね。 医者のほうはそういうふうに動ムを導入したこと、それから入 院での多職種チームを導入した外科とかもある大きな病院なのできません。私が、これまでの ことによって、病床を 180 床で、精神科単独で見た場合は、旭中央病院の取り組みをいろい から ( 私が常勤でかかわった時当然その病院収益は下がりますろなところでお話しさせていた まで ) 田床にし、現在は床まが、それを他の医療収益でカだくと、たくさんの病院の管理 1 することができたのです。者の先生方、院長先生方から「こ で減って 1 病棟になっていま す。そして、月訪問看護件数は病棟が減ってしまうと看護師れはうちではできない、民間病 140 件から件までこのも余ってくるわけですが、配置院としてはとてもできない」と うお話を受けました。病床をめ 転換で対応することができまい 時点で増えましたが、現在は 一つ減らすと、年間約万 450 件。平均在院も 320 日す。それから公立病院ですので、 だったのが現在は日をきって税金面の優遇とか、あと旭中央円の減収になるんです。 切 大 病院はもう、単独独立会計で十床減らすということは、簡単に いるという状態です。 分やっていけている病院なんで言うと 4 億円の減収になるんで甜 3 ・学而会木村病院での すが、他の公立病院の場合ですす。民間病院で、いろいろ公的 取り組み と一般会計からの補てんもあるなサポートを受けないでやって乃 いて、—00 床減らすというこ お 次は、現在働いている民間のので、いろいろな規模縮小やア 単科精神科病院、学而会木村病ウトリーチ移行をしやすい面はとは、考えられないことなんで 神 精 すね。でも、それならば、民間 あるのです。 院での話です。 集 しかし、民間の単科精神科病病院の立場でどこまでできるだ 特 公立の総合病院の精神科での 院では、同じゃり方ではとてもろうかというのが私たちの出発 取り組みにおいては、内科とか