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検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第126号 2017年10月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第126号 2017年10月号

すみ会」からは 5 名の方が参加言われます。「統合失調症」とは、 し、再発率も減少するそうです。 されていました。 「こころや行動をまとめること」渡部先生は、当事者同様に家族号 月 これまで、精神疾患についてが「統合」であり、「うまくいって心理教室にも力を注がれ、 6 週 年 のお話を多くの先生からお聞き いないこと」が「失調」であり、「病間の家族用プログラムを実施さ しましたが、ほとんどの方は、気の状態」が「症」となります。れています。また、いろんな場 と 精神疾患による病状 ( 陰性症状「症」は、急性期から軽症や寛解で、家族が家族会に参加するこ っ と陽性症状など ) と各種の治療もあります、と説明されました。 と、「みんなねっと」を購読すな ん 薬についての解説が中心でした。 当事者に「病識」を持ってもることも勧められています。 み 今回の渡部先生の講演は、最らい、治療に積極的に参加して 統合失調症からの回復の道筋 初から印象に残るものでした。 もらいます。「統合失調症に負け について、分かりやすくお話し 「治療では統合失調症からの回ないぞ教室」という教育入院のしていただきました。 復をめざす」、「最初から本人にプログラムを受け、 6 週間で退 【当日参加の皆様の感想文から】 病名告知を行ない、病気の内容院します。教育入院の後半には、 を理解してもらう」、また、「薬物患者、家族、医師、看護師、精〇一人じゃないと分かって病気 療法と心理社会療法を併せて行 神保健福祉士等が参加して、患について学習することの大切さ なう」ということでした。 者・家族合同面接を実施します。が分かりました。 病名については、精神分裂病家族がこの病気を理解して当〇本人への接し方 ( 父親とし から統合失調症にかわって、希事者と接することができれば、て ) がよく分かりました。希望 望を持てるものになっていると当事者の心も安定してきますをもって共に歩んで行こうと心 に決めました。 ございました ( 家族、患者教育〇とても参考になりました。 是非拡大して欲しいです ) 。 〇良かったー 〇入院も経験しているのですが、 病気でないと自分や周りに認め〇タイトルに興味があったので〇患者本人に対して、病識を持 ち患者心理教育が大切な事は分 させるような言動ばかりで治療参加しました。 も全然できていません。病識を〇統合失調症の治療ゴールは病かりましたが、名古屋の近くで 持たせる事が大切と思うのですからの回復、病気を管理し、社教育してくれる所があるといし がはじめの一歩が出ません。家会に参加し、自分らしく生きると思います。 族会のこのような講座で少しずこと : ・目からうろこの話でし〇チ 1 ム医療の大切さを痛感致 た。具体的で分かり易い説明でしました。また先生のお話をお院 っ理解できるようになりました。 〇渡部先生のような治療法を実感銘を受けました。会場後方で聞きしたいです。 神 施する医師が身近に存在すれば資料の画面が読みづらく、でき〇とても良いお話で今日きて良す め かったです。先生の本を何冊か しいのにと思う。ほとんど薬をれば手一兀資料を配布していただ を 現 ければありがたかったです。 実 読ませていただいておりました 渡されておしまいである。 の 活 が、更に理解が深まりました。 〇家族として悩んでいましたが 〇慢性病で一生付き合う病気 家族の援助をいかに継続し続多くの方が悩んでいる事を知り〇病気の事がよく理解できまし 地 の けることができるか。今日は先ました。まだ ( 一度入院させてた。どこで共有すればよいか分 当 退院回復したという事で ) 病識からず家族も孤独でしたが先生 の事を教えていただきました。 集 あきらめず家族も人生を楽しむもなく先は長そうですが、勉強のお話を伺ってほっとしました。 特 ( くらまちきみゆき ) ことが大切である。ありがとうして対応して行きます。

2. 月刊 みんなねっと 通巻第126号 2017年10月号

これは読者に知ってほしいと後、院内を 2 時間ほど見学して、 みすみ会の人から聞いていまし た。先日みんなねっと総会で大思い、編集部に提案し、この特その後、長岡駅の近くの作業所 を見てきました。それぞれの部 阪府連の会長に会った際「渡部集記事が実現したものです。 署の責任者に案内してもらいま 先生の講演会を大阪で行なっ 田宮病院とは した。全体的に広く、明るくゆっ た。先生は愛知にいた人だろ。 医療法人として田宮病院の他たりした感じでした。 講演内容は素晴らしかった」と 廊下の至る所に退院に向けて には一般科の長岡西病院をはじ いう話を聞きました。 めⅡの施設があります。関連施の講習会等の案内チラシが掲一小 設機関としての施設がありまされていました。案内者の一人院 科 神 、。、よ取」」」、 , 」」」」・印 ~ ~ ~ い ~ です。渡された名刺の裏にはをの言葉が印象に残っています。 精 す 。当ーに」に「」准にいに ~ 当廊超える施設名が印刷されていま「退院促進に本気で取り組むと ざ め いう上層部の考えになってから を ト一「 " 「》「の田宮病院は長岡駅よりバスでスタッフのモチベ 1 ションが上実 分ほどの「長岡医療と福祉のがった。私たち医療福祉に携わ活 一人 9 里」の中にある 479 床の精神る者は元々高い志を持ってこの の 仕事に就いている。良い方針、 " 一準科病院です。 当 退 良い指導者がいれば本当に頑張 集 、病院内を見て れます」 特 渡部先生に分説明を受けた 号 見宀兀 病院から地域へ 月 新潟県田宮病院の取り組み 年 も院 実病 みんなねっと副理事長木全義治 な神介一。 と の斗 っ 不ナ精紹 進まない退院促進の現状は、 た。院長の渡部先生は 8 年前ま ね 亠な 日本が先進諸国と比べて、ずばで名古屋市の精神科単科病院の 活申き ~ ん 約てつ 抜けて精神疾患者の入院者が多副院長をしていて、患者とそみ のざの いことでよく知られています。の家族に「家族会に入りなさ 度めそ、 。みんなねっと誌を読みなさ ~ 3 一でも、残念ながら退院促進は ~ 一一目ま を / イ木′ 域す嚶 、現理回遅々として進んでいません。一 い」と言い続けてくださいまし ~ 一のじ今 国同材ッ方、 3 か月を過ぎると家族が困た。愛知県では渡部先生に診て 地ざ 〔 ) ( ) がとす 難を抱えて難しい状況でも退院もらっていた家族で「愛知みす 一わ国ま のめ を迫られて困っている例も数多み会」という家族会を作ってい く報告されています。 ます。渡部先生が名古屋市を離 者を れて 8 年後の今も療の家族で活 動を続けています。田宮病院に 事。集 = の特集記事の」きさ 0 このたび新潟県長岡市の田宮も「みすみ会」という家族会が 当特 病院を見学する機会を得ましあります。田宮病院の事は愛知 1

3. 月刊 みんなねっと 通巻第126号 2017年10月号

会的入院者 ( 受け皿があれば退医療保護入院者および家族から定めています。 院できる人 ) を 7 万人の相談に応じさせ、およびこれ 田宮病院は、このことを国に 退院させるという目標を掲げまらの者を指導させなければなら先駆け実施していることを感じ したが 2 年たってもほとんどでない」となっている法の解説、ました。そして、退院した後ま きませんでした。 指針を詳しく書いています。さでフォローをしつかりやってい そしていま、「精神保健およびらに芻条の 5 、条の 6 に退院ることがわかりました。 精神障害者福祉に関する法律のを促進するための病院の責務を ( きまたよしはる ) 一部を改正する法律等の施行事 院 項の詳細について」という文書 統合失調症の治療で大切なこと を各都道府県に出しています。 神 ーー渡部和成先生の講座を開催しました 精 この中で法条の 4 に、「医 ざ 公益社団法人大阪府精神障害者家族会連合会倉町公之 め 療保護入院者を入院させている を 現 精神科病院の管理者は精神保健 5 月絽日、大阪府精神障害者の笑顔、家族の幸せ 5 」です。 実 の 福祉士その他厚生労働省令で定家族会連合会 ( 略称【大家連 ) 大阪市内の名の会場に約活 める資格を有する者のうちかでは、渡部和成先生をお招きし 130 名が参加され、当初は立地 ら、厚生労働省令で定める所にて、第 1 回大家連精神保健福祉ち見の状態もありましたが、途 当 より、退院後生活環境相談員を講座を開催しました。 中で立席の方は退室されまし 選任し、その者に医療保護入院 講座のタイトルは、「統合失た。渡部先生の本を読んだとい特 者の退院後の生活環境に関し、調症の治療で大切なこと 5 患者う方も多く、愛知県の「愛知み ハス」、「リカバリー・パス」、「あ に います。入院中から退院後生活 た ま う き りに よ なたの治療パス—」、「あなた に対する病院側の思いが表れて号 て 出 れつ を れを の台療パスⅡ」、「リカバリー・ いるように感じました。 たガ向すら室 。し光こまめ 年 しス たまらりば ハスⅡ」、「あなたの治療パス 退院後の医療福祉が別の所に しみガ、あり、 まていれもちもく丿 ス みてまさでがらてい Ⅲ」、「あなたのくらしパス」で移る場合は本人、家族と看護師 てたす配様のがみ ( と しみるこののなで居 っ ン 定にあ』日天えん住す。スタッフの役割紹介としてと精神福祉士が同行して説明に 想宅の 1 。れ ( 者呼の ね を住トチす漏星をも な 間のフがま木、族と 。医師、看護師、介護福祉士、精行くそうです。 空戸口りどし家棟我 0 ん の各にあうたのス よわっ。ン釟一神保健福祉士、作業療法士、管教育入院という言葉も印象的み く室所のれちけ一すテが 病、 O 拡、かなまピな のり 5 をはをきりスり 理栄養士、薬剤師、臨床心理士、でした。治療だけなら入院の必 ま々か樹の光空大おホあ 地域支援者ケアマネのことが書要は無いのだが、これから長く 卞。嶄当入。 0 。。 し 、あ屋ャ まで、に ( 、 かれています。本当に「皆で支病気と付き合って行くには病名 、りはスま 道は協葉天引はく棟卞れ 病はに両な、テ棟づ病 0 さ 8 下々のきマ堂病間 8 院画 えます」という気持ちが伝わっの理解など基本的なことを学ぶ 第家道大所食当空第病計 てきます。また、精神福祉相談必要がある。それは入院してみ として、「日常生活の中で困っんなで学んでいくのが良いとい 入院から日常生活まで ていることはありませんか ( 入うことなのでしよう。 病院スタッフと患者のために院中の不安、家族関係、経済問 病院から地域へ 使われている << 判ページの題など ) 」の問いかしにカ ( 国の方針について ) 小冊子と 6 種類の文書をもらっ 「退院に向けての不安や問題、 てきました。「クライエント・課題は何ですか」と問いかけて 国はかって精神疾患患者の社

4. 月刊 みんなねっと 通巻第126号 2017年10月号

が開かれることで、家族は大きな家族教室を経た家族の方々に、 2 年に一度交流会をしています。 安心感を持っことができます。 是非地域家族会に足を運んでい 全国のご家族の方々も、発症 家族教室・家族も実施ただきたいと思います。 当時から当事者の回復に向けて しておられるとのこと。今後、 ( もりたなおこ ) 頑張っておられることと思いま す。愛するご家族や我が子の回 統合失調症だけど大丈夫と 復を願う家族の気持ちは私達も 同じです。時には挫折しそうに 笑顔で集う家族仲間 なった辛い経験や、誰にも相談 愛知みすみ会前会長黒川修 院 できず不安の淵で孤立し悩んだ 私達は、精神科医・渡部和成喜んで通うようになり、明るい 時もありました。しかし、渡部 神 精 す 先生の主催する、統合失調症の会話も増え笑顔が出るようにな式を学びながら乗り越えること ざ め 「家族心理教室」を履修し、家りました。 ができた貴重な体験がありま を 現 族会「みすみ会」で統合失調症 8 年、渡部先生の転院後も、す。こうした様々な体験を語り 実 の の正しい理解と回復に効果的な毎月、家族交流・専門家学習会合いながら交流し、当事者の変活 家族対処法を学んできました。を実施し家族対処法を深めてい 化する症状に合わせた学習を重地 の 息子はあんなに嫌がっていた通ます。年に一度、名古屋で講演ね、今は毎月笑顔を交わしなが 当 院も、診療後の分のワーカー 会を開き、最新の統合失調症治ら「明日の家族の対処法」を学 集 ぶのが楽しみです。 と交わす 1 か月間の自己採点チ療法をご教示いただきます。 特 ェックシートの交流が楽しみで また、現一務中の田宮病院で ( くろかわおさむ ) 行ってきた医療機関・行政・支援 長岡市の家族会より 機関との連絡会議 ( 年 4 回実施 ) 号 月 には、田宮病院の歴代が参 法人希望の会福祉会森田直子 加し、地域との連携を図っていま年 目を見張るほどの変化を遂げ、す。本年 5 月の連絡会議では、田 長岡希望の会について 地域では福祉事業所も増えて、宮病院の取り組み「心理社会的療「 ね 長岡希望の会は「自主自立」と地域移行も徐々に進められてい法」について、説明してもらいま 亠な ん いう十年来の悲願達成のため、ます。しかし、家族が最も望んした。事業所でもリカバリー・ み 独立した事務所を構え、家族相でいるのは「必要なときにタイムスを用い、退院した当筆と定期 談を実施し、家族会から組織的 リーに受けることができる医療的に面談を継続、また、退院後、い に分かれた法人「希望のと関係者による支援」です。特に、理教育のグループに参加するな 会福祉会」とともに居場所型の訪問型支援と開かれた対話によどの事例もあります。 地域活動支援センターを開設。る対等な関係でのサービスを医長期の入院にならないよう、退 持続可能な組織にすべく、さま療機関に切に望むところです。 院へ向け、退院後の環境調整のケ ざまな課題に取り組んでいる地 ア会議にも頻回に出席させてい 田宮病院との連携 域家族会です。 ただいております。退院後の地域 長岡希望の会が立ち上げ、今生活が当事者が本当に望んでい 家族が医療に望むこと は法人化している就労継続支援るものになるよう当事者を中心 精神医療は数年前から見れば、 型事業所が作業所の時代からに支援機関が話し合うケア会議

5. 月刊 みんなねっと 通巻第126号 2017年10月号

「みんなねっと」の ホームページをご覧ください ☆メルマガ会員募集中 ( 無料 ) ☆ 「みんなねっと」で検索 ! http://seishinhoken.jp/ LINE 公式アカウント【@ minnanet 】 公式ツィッター【@ minnanet 】 、月 2017 10 月号通巻第 126 号 【表紙の絵】織田信生 LINE@ 知っておきたい精神保健福祉の動き 2 みんなねっと @n131 い日 ! 晴神障害者家族会の全国事務局スタッフー同 東京都豊島区東池袋 メティア 0 ~ メ / レなキ 3 っと「い 0 日 ne : ー綴 ! 社会保障審議会障轡者部会 ( 第 85 回 ) 障害者総合支援法の一部改正に伴う検討や障 害福祉サービス等報静改定について 特集 当事者の地域生活の実現をめざす精神科病院 ( 木全義治・倉町公之・森田直子・黒川修・野村忠良 ) 5 事例からみる精神障害者の障害年金の実際 【連載第 7 回】更新で等級が下がってしまった時 ! ( 白石美佐子 ) 15 小説「雀の息子をめぐる物語」その 4 ( 北村昌紀 ) 20 街の診療所からのお便り【連載 125 】 ( 増本茂樹 ) ・・妊娠・出産の時にも一神病薬は必要です・・・ 24 知ることは生きること ( 連載 22 回 ) 家族の人生を追体験することによって得られる暮らしの多様性 《自らの人生の主人公としての家族の暮らし特集①》 ( 青木聖久 ) 28 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 79 回 ) 34 みんなのわー - 読者のページ・地域の話題 36 96 いいね 詳細情報ー営第時間 . 定休日 . 電話番 , 住所なと みんなねっと 県連イベント情報 ( の ■友だち追加の方法 ① Q R コードから LINE アプリを起動し 「その他」→ 「友だち追加」→ 「 QR コード」から QR コードを 読み取り「追加」をタップ ② ID 検索から LINE アプリを起動し こ登録 ! 「公式アカウント」→虫眼鏡マーク お待ちしています →みんなねっとと検索し「追加」 をタップ 「みんなねっと」電話相談のこ案内 TEL : 03-6907-9212 受付時間 : 水曜日 IO 時 ~ 15 時 ※祝日と重なった場合はお休みです。※お昼 ( 12 時 ~ 13 時 ) はお休みをいただきます。 みんなねっとのホームページではメールマガジンを発行しています ( 無 料 ) 。当会の活動だけでなく、各都道府県連の情報なども随時お知らせす るメルマガになっています。ぜひ、ご登録ください。詳しくはホームペー ジをご覧ください ( 「みんなねっと」で検索ください ) 。 ・フォローの方法 Twitter ヘージより 「@minnanet」で検索 →プロフィールページへ行き、 プロフィール画像のすぐ下に ある「フォローする」をタップ

6. 月刊 みんなねっと 通巻第126号 2017年10月号

間勤めました。精神科は詳しく活、自殺未遂と体験談が悩んで国道の一部閉鎖にもかかわら 〇ありません。息子が歳で統合 いる患者、家族の心にひびくとず、総勢 350 名の参加でした。 号 失調症を発症し、いろいろな症思います。環境により「だれで 基調講演では、白石弘巳氏 ( 東囲 わ 状に戸惑い、看護師でありながも心の病気になる」この言葉は、洋大学ライフデザイン学部生活 年 の ら、治療をうけながら、宗教に頼健康な人々に知って頂きたいと支援学科教授 ) による「精神障 な 思います。 がい者と家族」と題し、「親亡 んったり、こんな狼狽える自分に と もう少し、精神科を希望されき後」から「親あるうちの自立」 っ みびつくりしました。いろいろな ね について講演がありました。ず 〇本を読みましたが、接し方にる先生が増えてほしいです。 亠な ん 〇みました。行動的な私がうつ病ありがとうございます。 っと症状が安定していた患者が み 〇になり、薬の副作用に苦しみま 親を亡くし、喪失の影響で症状 〇した。一時引きこもり状態にな が悪化した事例などを交え、親 地域の話題 りました。うつの経験から、薬、 あるうちの自立に向けた課題や 〇 安静も必要ですが、自分の思いを◆北海道・東北プロック「岩手支援についての考えを述べられ 〇 聞いてくれる人、何かに目的を大会」報告 ました。また、家族自身の疲弊 岩手県精神保健福祉連合会を予防すること、家族の回復に 〇持っことの必要性を感じました。 現在は親しい人との会話と、 事務局次長松島ついても話されました。 看護学生時代に柔道経験があ シンポジウムでは、各道県連 平成四年 7 月日 ( 日 ) り、歳にして練習をはじめ、 5 の活動報告に続いて「家族会活 現在 2 段でうつの薬も必要なく日 ( 月 ) 湯守ホテル大観におい 動の現状と課題」をテーマに活 なりました。 て「家族一人ひとりの自立と支発な意見交換が行われました。 みんなねっと 7 月号を読み、 えあいの光を求めて」をテーマ「家族会の組織基盤づくりのた 夏苅郁子先生の記事で、すぐ 2 とし開催しました。当日は記録め、各単会を訪問して話を聴い 冊の本を読みました。大変な生的な大雨で交通機関の乱れや、たり、市町村の医療費助成要望 * 集団や社会で、正式な成員として承認されること 族 ) 支援事業に取り組んでいきイニシェーション * を経て " 腑 たいとの表明がありました。 に落ちること ~ であると述べら れました。 二日目の記念講演では、糸川 昌成氏 ( 東京都医学総合研究所 また、御自身のお母さんのこ 病院等連携研究センター長 ) に とに触れられ、統合失調症解明 よる「統合失調症が秘密の扉をの研究活動を通じ、会場の皆さ ~ 家鑄の 開けるまで」と題し、統合失調んにお会いすることの喜びを語 症解明の研究や治療薬開発に携られました。 〇 わっている状況の説明だけでな 最後の全体合唱では童謡や 〇 く、統合失調症の家族という立「花は咲く」を歌い会場の心が わ 場からも講演がありました。知一つとなり、次回開催の山形県 に取り組んでいる」「単会あっ覚 ( 神経回路 ) の科学的究明に へと繋ぎ閉会を迎えることがでな ての連合会であることの認識の 加え、「心」は脳 ( 遺伝子 ) ときました。 ん もと家族会員のニーズ把握が大脳以外 ( 相手との関係性など ) なお、道県連代表者会議ではみ 切である、当事者の引きこもり により成立していること、精神 北海道・東北プロック研修会に〇 わ などに悩む家族に対応する相談療法のエッセンスなどについておいて、①代表者会議の開催、〇 の 員設置が求められている、みんも言及され、日本人の遺伝子ル②会議には各道県連の総会議案〇 なねっと誌の購読拡大 ( 例【図 ーツなども話されました。さら書を持ち寄ること、③研修会の〇み 書館配架 ) が必要ではないか」 に「治癒」には、内科的治癒 ( 現企画・運営は当番県に一任する 〇一 といった発一言がありました。み状修復 ) 、外科的治癒 ( 現状放 ことを確認しました。 〇ペ んなねっとからは、保健所の家棄 ) 、精神的治癒 ( 現状とは違う 追記、夕食交流会は 150 名〇者 族会支援機能が弱まっている状世界での復帰 ) の三種類があり、余りの参加で、吟舞・手品・カ〇 況にあるが、今後とも家族会 ( 家精神的治癒を得るとは、一種のラオケで盛り上がりました。 、物にかい者と第ま」

7. 月刊 みんなねっと 通巻第126号 2017年10月号

当たり前のことかもしれませんにかかわることは大切です。た族支援」という一言葉は使われて いました。ですが実際は、本人 が、人は疲弊していると、つい だし、本人と共に、家族には自 つい、自分のことは後回しに 分自身も大切にしてほしいのでヘの治療協力者として、位置づ けられてきた、という家族も少 なってしまいがちになります。す。なので、本人に 1 回濃密に なくありません。そうではなく、 いや、後回しではなく、自分のかかわったとすれば、その次は、 楽しみの時間を割愛した日々が自分のためにも、 1 回濃密な時家族が自らの人生の主人公とし 続いてしまうのです。その結果、間を確保して、心の洗濯をするて、きちんと周囲から位置づけ られると共に大切にされれば、 「私はこれだけ自分を犠牲にし時間を設けてほしいと思ってい て、こんなに頑張っているのに」ます。それは、特別大きなこと不思議と家族は、その大切にさ という怒りが、ふつふっと生じである必要はないのです。映画れたバトンを次の誰かに渡した てきたりします。 鑑賞、好きな音楽のを購入くなるものです。すると、その バトンの受け手は、概して身近 そのことからも私は、この「自する、あるいは、自宅に帰る前 な存在としての本人に渡ること らの人生の主人公」というのに、喫茶店に分ほど立ち寄り、 と ぼーっとコーヒーを飲む、とい になり、結果的に、家族が本人 は、常に意識すべきテ 1 マでは こ る に対して、今までよりも寛容な ないかと思っております。それうことも意義深いです。 き 生 態度で接することにつながるの は、家族自身はもちろんのこと、 と 周囲から大切にされたバトンは こ です。 支援者にも伝えたいことなので 次の誰かに渡したくなる る す。 医師や看護師、精神保健福祉知 一一一口うまでもなく、家族が本人従来から家族に対して、「家士等の専門職と異なり、家族は の功績とその気迫に圧倒され、中で、『格好いい』という定義 家族は家族である前に 山本さんの希望を受け入れたとが変わりましたね。格好いいと 号 自らの人生の主人公 月 言います。その結果、山本さんは、外見や肩書ではなく、大切 年 は、定時で会社から帰れるよう なことに対して、きちんと行動本誌の 2016 年 3 月号に、 になり、娘さん、奥さんとの会できることじゃないか、と。こ「家族は家族である前に自らの と 話の時間を多くとれるようになれまでの人生の中で、部下の前人生の主人公」という記事を掲 っ きぜん りました。 で毅然と話をしたあの場面の自載しました。もちろん、本誌をな ん その当時を振り返り、山本さ 分が一番好きですね。そのよう 購読されている多くの方々が、 み んは、「あのまま働き続けてい な意味では、娘が身を挺して、精神障がいのある本人 ( 以下、 たら、倒れるか、家庭崩壊だつ自分を本当の意味での人間にし本人 ) の家族という立場になっ たでしようね」と。でも、それてくれたと思っています。仮に、 た、ということは人生において、 だけではないと、山本さんは語娘が病気にならず、自分があの大きな出来事であることは間違 ります。 ままの価値観で会社員を続けて いありません。また、その立場 ほんろう 「象するだけで、ぞっ いたら、と想イ 「今まで、肩書や収入に翻弄 になったからこそ、得られたも されている自分がいました。そとします。今は、家族、友達、のもあったと思います。 んななか、家族を守るという一 会社、趣味、全てを大切にしな でも、なんです。家族は、本 心で、娘の病気のことを部下のがら、自分の人生を楽しんでい 人の家族である前に、自らの人 前で話せた自分に驚いていまます」。 生の主人公である、ということ す。あの時以降、確実に自分の です。これは、冷静に考えると、

8. 月刊 みんなねっと 通巻第126号 2017年10月号

月 ・ : 妊娠・出産の時にも ク 抗、絜は必要です = 本 と 畄日 っ 連載回 , ね 亠な み 〈良くなった〉 〈幻聴〉 れました。その時の病状は統合 さんは自分を病気とは認め 354 か月受診されてなかっ失調症の " 昏迷状態 ~ で、考え ませんが、「不都合な感じで落 たさん ( 歳、女性 ) が一人過ぎて頭が止まってしまってい で待合室におられます。初診さる、というか、自分を失ってぼち着けない」とは言われるので れた 4 年前には男性と同居し、んやりしている、という状態でした。オランザピン ( ) を 朝夕食後 1 錠ずつ始めると、 夜勤のあるパートのコンビニ勤した。 ートの隣室病気のせいで自分がどうなっ週間後には「聞こえてくる話声 務でしたが、「アパ から悪口を言って来るのが気にているのか分からなくなっておを気にしないでもすむ」と、言 なって眠れない」ということでられるので、今は薬を飲んで親われるようになりました。 そうですよ、この薬は " あん 元で静養するように伝えると、 親元に帰っておられました。受 まり一所懸命考え続けると疲れ 診は自分の意思でなく、心配さわずかにうなずかれるのでした。 〈妊娠と薬〉 て行こう ~ という効き目です。 んは 4 か月間来られませんでし その後、さんは同居してい たが、この日は一人で受診され 一つのクリニックでの妊娠・ た男性と結婚され、オランザピました。 出産の数は多くはありませんか ンと、緊張し過ぎないようにと 「受診しなくてすみませんでら、精神科医はどの薬が流産し いう抗不安薬のレキソタン ( 2 した。妊娠して胎児への影響がやすいか、あるいは胎児に奇形 ) 1 錠と睡眠薬のレンドルミ 心配になり、薬を飲みませんでを起こしやすいかを体験するこ ンを定期的に服用されました。 した。そうすると喋って来る話とはできません。いろんな調査 結婚後に夜のコンビニの仕事をし声が増えてきて、この頃ではや研究を集めている本を見て、 辞めると幻聴はなくなり、明るとても多いのです。夜 3 時間ぐ流産しやすさや胎児の奇形の発 く暮らしておられました。 らい眠ると目が覚めてしまい 生率などを調べます。 ) 一ー ~ 1 ~ 。恭・。。 = ー」朝まで喋りを聞いています。薬まず、服薬の時期 ( 妊娠何週 〈妊娠して薬を止めた〉 を飲んだ方が良いと思いまし目か ) によって薬の胎児への影 うちの医院は予約しませんか 響は違っています。 お ら、患者さんがなんとなく来ら そうですか。『妊娠するなら〔受精前—妊娠 3 週末〕この時ら れなくなることはあります。で安定剤は飲むな』と言う先生は、期には薬を服用しても胎児に影 療 も、自分が治療しようと思わな精神科医も含めて、結構おられ響はありません。 二一口 ければ、病気を乗り越えることますからね。 〔妊娠 4 週週末〕中枢神経・街 はできないのですから、こちら 心臓・消化器・四肢の形成され こ ましもと 増本茂樹

9. 月刊 みんなねっと 通巻第126号 2017年10月号

どこにいても、どの時間帯も、 私が仮に家族の立場ならば、 自分らしい気負わない生き方 本人の家族という立場は変わりそれだけで、その日一日を幸せ 号 ません。ある意味、時間、そに感じます。さすれば、その幸「自分のことは自分が一番わ 2 年 の立場におかれています。専門せに感じたバトンを、次の誰か かっている」と一一一口う人がいます。 職のように、就業時間の終わり に渡そうとすることでしよう。その通りです。ところが、その と と共に、切り替えができません。また、そのように人に優しくで人が当たり前のようにとってい っ 時に、先が見えない不安から、 きる自分のことを、まんざらでる行動が、周りから見たら、素な ん 表情は笑っているように見えてもないと思うことができ、家族晴らしく感じたり、逆に、「もっ み も、心は穏やかでないことも少自身の自己肯定感につながるのと、周囲に頼ったら楽に生きれ なくないのです。 です。 るのに」ということがあります。 そのような気持ちは、簡単に このことからも、たとえ本人なぜなら、人の行動は常態化す わかるものでありません。また、 と家族との関係に変わりがなるからです。本人と家族との関 簡単に「わかる」とも言わない く、出口が見えない迷路に入っ係においても、日常の関係が基 方がいいでしよう。でも、そんたように感じている状況だった凖値になっていますから、「い な時でも、支援者が家族の心情としても、支援者のちょっとし いとこさがし」と言われても、 を理解しようと、家族自身の人た声掛けで、家族の気持ちが癒「特に見つかりません」になり 生を慮った声掛け ( あるいは、 されることは少なくありませがちです。 非一一一一口語 ) があれば、家族はどのん。 そのような中、本特集では家 ように感じるでしようか 族の話を、私が支援者 ( 社会福 祉専門職 ) としての立場、「みすると共に、創造できることだ かよりも、その事柄をいかに解 んなねっと」の理事としての立と思います。そして、「そうだ、 釈したかが重要となるのです。 場、さらには、一市民の立場か自分らしい気負わない生き方をそのことからも、①何が起こり、 ら、事実もさることながら、気しよう」と志向できた時こそが、②そのことをどのように解釈し づき、発見できた事柄をたくさ本当の意味でのリカバリーでは たのか、について新企画では記 ん掲載したいと思います。 ないかと考えています。 載したいと思います。さらに、 近年、「リカバリー」という です。それらの①②に対して、 何が起こったかよリも、その事 言葉がよく使われます。この一一 = ロ ③私なりの気づきや発見を述べ 柄をいかに解釈したかが重要 葉の私なりの解釈は、人生の新 させていただきます。 たな意味づけです。 でも人は自問自答をしていて 役得で恐縮しておりますが、 リカバリーとは、人が一兀の状も、リカバリーの境地にたどり多くの家族の方々の人生を、我 況に戻るのではなく、今おかれ着くのは難しいです。その際、がことのように追体験させてい ている現状のなかで、未来に向効果的なことの一つが、他の家ただくことが、私にとっての心 かって、等身大の程よく感じら族の人生を知ることだと思いまの洗濯かもしれません : れる生き方を実感できた時だとす。どの人にも固有の人生があ ( あおききょひさ ) 一一一口えるのではないでしようか り、転機となるようなエピソ 1 それは、過去から現在までの人ドをお持ちなのです。 生を、折り合いをつけながら受 ただし、何人かの哲学者が言 け入れ、未来を自分なりに想像うように、人生は何が起こった おもんばか 33 知ることは生きること

10. 月刊 みんなねっと 通巻第126号 2017年10月号

支援体制により、当事者は安心 号 先進国の理念と田宮病院の実践して生活することができる。 月 これらの進んだ医療・福祉支 ー終わりに 年 援体制は、我が国の先端を行く みんなねっと編集長野村忠良 ものであろう。 わが国では、志の高い実践家 田宮病院の優れたところはた 今後は、各地に高い理想を求っ たちにより、先進国の精神科医くさんあるが、まずは地域でのめる次世代の精神科医療実践者な ん 療の理念が、徐々にではあるが、ふつうの暮らしに向けて、リカが次々と現れ、従来の体制を変 み あちこちの地域に根付きつつあ バリーという本人が望む回復の革してゆくことを願って止まな る。 あり方を、本人が主体となって ( のむらただよし ) その理念とは、『人権尊重』『入支援者と共にめざすあり方に 院せずに地域で支える』『本人立っているところである。医師渡部和成先生の主な著書 2 点 主体の治療』『心理社会療法優が家族会を結成して、濃厚な家『統合失調症を悩まないで 先』『家族支援』『チーム医療』族教育を行っているところも家家族がみつけた幸せへの道』 『訪間』『早期対応』などである。族に好評である。 星和書店 2016 年 4 月 これらの理念は、人類の人権尊 心理社会療法や退院促進も『専門医がホンネで語る統合 重の歴史から生まれたものであチーム医療で行なう。退院後は、失調症の気になるところ』 り、今後、世界の多くの国々に田宮病院の医療法人により地域星和書店 2015 年 2 月 広まることと思われる。 に豊かに展開された医療・福祉 白石社会保険労務士事務所 しらいしみさこ 社会保険労務士白石美佐子 その診断書を医師に記載して ガイドライン後に等級が下がっ 頂いたら、必ず、内容をチェッ たという声 障害年金を受け始めると、そクしてみて下さい 診断書に封印がされていて、 たれが、生活の柱になっている方 際 開けてはいけないと思っている がほとんどです。 ま るの し 昨年のガイドライン施行後、方がほとんどですが、等級落ち て , っ み者実 等級が下がってしまったというを防ぐには、この診断書の開封 の 下 声を耳にするようになってきまがとても重要です。 ら害 した。 患者さんが医師から受け取っ 際 実 た診断書を開封しても、違法と 今まで 2 級の障害年金を受け か障年一 の 新 金 更 ていたにもかかわらず、 3 級にして責任を問われたり、診断書 年 例神害 等級が落ちてしまった場合、そが無効となったりすることはあ障 の 事精障 者 縺の後の生活には大きな影響を及りません。 害 法的には、刑法 133 条には、 ぼしてしまいます。 障 神 信書開封罪という犯罪が規定さ 精 る み れています。 診断書の開封は重要 ら カ しかしながら、「信聿をとは、 障害年金の更新時には、障害 例 状態確認届という診断書が届き「特定の受取人に対し差出人の事 意思を表示し事実を通知する文 ます。