診断書 - みる会図書館


検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第127号 2017年11月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第127号 2017年11月号

円 ) レる、 むさ わ。 か、やさしく接してもら ■前回 2 月号の編集後記 0 〈凸裕」 2 のトれさし で子どもの立場の家族学った経験にとぼしく、き よアさどさ んノ稿くた価譴せ 6 6 習会をやっている事を書ようだいがいても孤独な 定購合ビ 4 み一投入く きました。 気持ちで頑張ってきたと 。 O いチ 5 ( メ※記 費 6 問グ一 ジの・ いう子どもの立場の人が 今年度の開催に先立ち、 会 3 お リ 7 一生 昨年の参加者で「今度は少なくありません。 一稿」お ホ 8 ペ〔信 ペ投。 , を 号費間間 3 9 ム田 担当者をしたい」と希望研修には代—代の男 月会年年 のて他ム 1 3 ホ織 してくれた人に担当者研女が行きましたが、あた 者た扣の一 助人一一 ' / 読しそネ年賛個団 c.O っ 0 「 / 伝 修会を受けていただきまたかい言葉をかけてもら 4 0 1 の した。 4 人が同じ担当者って、うれしくて、親の 引まん【 5 会 一 3 紙 8 表 ま本 研修会に行きましたのでぬくもりを感じて泣いて / きカ 0 に @ 族方号連袋 3 グループワークの時に同しまったそうです。 会池 1 3 7 古。う家る 祉東 1 一社 じグループで体験を語る 主催者側からは「親の黐 よれ 福区 2 0 会 几又 o , 」 事になりました。同じグ立場だけを考えてきた家 ループで話を聞いていた族会とは何だったのか改 第保豊一。愀 丿で ' 、殳巻神都 7 3 親の立場の方々から「大めて考えさせられました」 一。齢 で通精和京 0 1 印 1 国義東 9 0 敷 変でしたね。よく頑張っという言葉をいただきま メレ年ム 月全條 3 6 0 倉 と てきましたね」と心からした。 ハ『所一 人本田一 っ 法 9 3 替本 のねぎらいの言葉をかけ今度は自分達の学習会でわメ住ネ ね年団長間振製 のが、ン 、ひ / 社 ていただき、感極まって参加者をあたたかく包め面 ′ 1 益事 1 --a 便 ん 2 公理〒旺郵刷 みんなで号泣してしま 0 ればと頑張 0 ています。ん投皿氏 0 印 子どもの立場のホームペ たそうです みのははお 」日者 げへス方な ージを作りました。 親が病気であると、自 月発発 ( 松本 ) ⅸ 分の事だけで精一杯なの 知っておきたい精神保健福祉の動き / 特集 ( 各号にタイムリーなテーマで 掲載します ) / ( 投稿 ) 私と家族の手記 / 連載①街の診療所からのお便り 連載②精神科医療の現状と改革の展望 / 連載③知ることは生きること / 連 載④真澄こと葉のつれづれ日記 / みんなのわ ( 読者のヘージ ) ほか ・に月刊みんなねっと」これまでの特集の紹介・ ■ 2015 年・ 7 月号 : グループホームの運営ってどうなっているの ? 8 月号 : 家族をひろげ元気にする家族相談活動ー愛知の経験から ( 木全義治 ) 【品切れ】 9 月号 : 全科が無料になる医療費助成一地域家族会のとりくみ 1 0 月号 : 精神障がい・精神保健の正しい教育を一世界の教科書比較 ( 山田浩雅 ) 【品切れ】 11 月号 : 日本でも本人と家族をともに支援する家族支援の実現を 1 2 月号 : 戦後 70 年と障害者権利条約 ( 藤井克徳 ) ■ 2016 年・ 1 月号 : 世界から見た我が国の精神保健医療福祉 ( 長谷川利夫 ) 2 月号 : 精神障害者と差別解消法 ( 池原毅和 ) 3 月号 : 障害者総合支援法施行 3 年後の見直し ( 本條義和 ) 【品切れ】 4 月号 : 家族だからできる家族支援『家族による家族学習会プログラム』 ( 岡田久実子 ) 【品切れ】 5 月号 : 精神障がい者と家族 - それぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 6 月号 : 精神障がい者と家族 - それぞれが自立し、ささえあうために① ( 白石弘巳 ) 【品切れ】 7 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取リ組み① ( 野村忠良 ) 8 月号 : みんなねっと「政策委員会」の取リ組み① ( 野村忠良 ) 9 月号 : メンタルヘルスと福祉教育をめざして ( 松本すみ子 ) 10 月号 : 訪問看護が家庭内暴力とどう向き合うか ( 原子英樹 ) 11 月号 : 家族の思いから立ち上がった ACT のとリくみ ( 宮崎富夫・倉知延章 ) 12 月号 : 家族が求めていた訪問支援が実現するまで ( 岡田久実子・吉澤美樹 ) ■ 2017 年・ 1 月号 : 東京ソテリアにおけるイタリア交流事業のとりくみ ( 塚本さやか他 ) 2 月号 : 精神科においてアウトリーチはなぜ大切か、どう進めたらいいか① ( 渡邉博幸 ) 3 月号 : 精神科においてアウトリーチはなぜ大切か、どう進めたらいいか① ( 渡邉博幸 ) 4 月号 : オープンダイアローク ( 開かれた対話 ) の話 ( 飯塚壽美・野村忠良 ) 5 月号 : イタリア精神保健見聞記 ( トレントの地域精神保健医療 ) その 1 ( 野村忠良 ) 6 月号 : イタリア精神保健見聞記 ( トレントの地域精神保健医療 ) その 2 ( 野村忠良 ) 7 月号 : それぞれの自立をめざしてその 1 ( 夏苅郁子 ) 8 月号 : それぞれの自立をめざしてその 2 ( 夏苅郁子 ) 9 月号 : それぞれの自立をめざしてその 3 ( 夏苅郁子 ) 10 月号 : 当事者の地域生活の実現をめざす精神科病院 ( 木全義治ほか ) ( ・「月刊みんなねっと」のバックナンパーのお申し込み方法・ 電話、 FAX 、みんなねっとのホームページよりお申込みいただけます。 代金は「 300 円 x 冊数 + 送料 80 円」となリます。 バックナンバー発送時に振込用紙 ( 郵便振込 ) を同封させていただきます。 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなっと ) 〒 1 70 ー 0013 東京都豊島区東池袋 1 ー 46 ー 1 3 ホリグチビル 602 電話 : 03 ー 6907 ー 921 1 FAX : 03 ー 3987 ー 5466 月刊みんなねっと ~ 毎月こんな内容でお届けします ~ 編集後記

2. 月刊 みんなねっと 通巻第127号 2017年11月号

4 月号の「国への意見や要望の人にも障害年金を認定して戴 7 月幻日 ( 金 ) 午前Ⅱ時から都 庁第一一庁舎会議室において、先 〇をみんなねっとへ提示し、それきたい。 号 を国へ要望していくことが家族もう一つは公平性の向上を図に本年 3 月日に開催された平明 わ 会の役割であり、それらの活動るために認定基準を明示して戴成四年第 1 回都議会本会議で全 年 きたい。税制では国民が税額を会一致で採択された請願に基づ なが制度の改善につながる」とい 算出できる程に具体的な算出基き、心身障害者医療費助成制度 んう考えに全く同感です。 み現在の生活費を確保する仕組準を明示している。また、障害年を精神障害者も対象にするため「 〇みは次のとおりです。主な収入金は保険料と税によっているのの予算要望書を東京都福祉保健 な 〇源は、基盤としての障害年金、でしようから認定基準を国民に局医療助成課の菱田彰医療助成ん 課課長代理 ( 医療調整担当 ) に 〇親の援助 ( 死後は遺産相続 ) 、明示するのは当然のことと思い 〇可能な場合の僅かな就労収入なます。なお、厚生省発表の「精神手渡しました ( 写真 ) 。 どであり、障害年金がないなど障害者が安心して暮らせる地域当日は、真夏の蒸し暑い中、 〇 加藤真規子東京マル障の会会 収入不足の場合には生活保護が包括ケアシステムの構築」には、 〇 ある。しかし、障害年金があれ生活費の確保は不可欠でしよう。長、東京つくし会眞壁博美会長 など名が参加しました。 〇ば親の援助等を含めて生活費を この際、同時に提出したのが、 確保する計画を立案し、その計 地域の話題 「東京に暮らす精神障害者の医 画の中に達成できそうな就労収 入目標を設定することが可能と◆「東京に暮らす精神障がい者療費の負担度に関する調査」報 なり、前向きな気持ちや集中力の医療費の負担度に関する調告書 ( 頁 ) です。 当日は、本田副会長より、報 を育んでいくことが期待でき査」報告書について 告書の概要を説明し、都側に提 る。また障害年金と生活保護の東京都精神保健福祉家族会連合会 副会長松沢勝出しました。 公費負担額に顕著な差異がある 当会では、来年の平成年 4 とは考えにくい。従って神経症東京都連は、今夏の暑い中、 月に創立周年記念を迎えます健康調査をみて愕然とし が、この間この種の調査は初めました。 ての試みでした。今回のマル障 以下その一部を紹介し の要望を行うにあたり、実感とます。 してはわかっていましたが、具◎精神障害者の平均収入 イ的数字で精神障害者の心身の 月額 71 、 3 91 円 ◎経済的事情で受診でき ない主な理由 家族に負担・ 9 % 生活苦・ 9 % わ ◎日中活動の場所 ページでご案内の通り、有料 ( 1 ・行き場所なしが ・ 4 % と一部円 ) で配布させて頂きな 番多く、次いで就労継続支援ます。申し込み用紙も掲載してん 型事業所・ 3 % を凌いでいまおります。 み す。 ◎収入状況 「読者の皆様へ」 亠な 当会では本誌内容について、執筆〇 ・障害年金・ 6 % と一番多く 者への直接のお取り次ぎは致してお〇み 年金に頼らざる得ない生活とな りません。内容についてのご意見ご〇 っています。 感想等は、投稿としてお寄せいただ 〇、一 調査報告の詳細につきましてければ幸いです。また、「みんなのわ」 〇ペ コーナーにお送りいただいた各種文 は、当会が発行しました、報告 書、作品等は原則としてお返し致し〇諸 書をご覧下さい ませんので、ご了承ください なお、東京つくし会のホーム

3. 月刊 みんなねっと 通巻第127号 2017年11月号

月刊みんなねっと 2017 年 11 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 精神疾患がある人や家族に役立つ出版物 A 4 判・ 112 頁 定価 IOOO 円 ( 別途送料 ) 家族相談の活動は家族会の原点です , ン好評発売中 ! ! 本書は、全国から寄せられた家族による相談事例の中から 32 事例を掲載しま した。事例を、日常生活、医療、家族会、家族依存、地域連携、親亡き後、制度の七 つに分類し、それにコメントを加えた初めての家族相談事例集です。同じ家族 としての立場から相談にのり、情報を伝え、家族会につなげていく活動は家族 会の原点ともいえます。みなさんの活動に役立てていただければと思います。 B 5 判・ 1 8 0 頁・定価 1 4 0 0 円 ( 送料込 ) 【内容】医療に関する制度 / 地域で生活するための支援 / 日中活動の 場、就労や復学の支援 / 経済的な支援を受けたいとき / 財産の活用 や保護、法的な支援など / 家族が情報を得る、相談できるところ 家族会員・支援者のための 覊。☆家族会運営のてびき A4 判・ 100 頁・定価円 ( 送料込 ) 家族会からの注文は 1 冊 600 円に割引します 家族会の設置から運営の仕方まで家族会の活性化に役立つ「てびき」ができま した ! 会報や案内パンフなとの見本の資料ページもあり、家族会とつながり のある支援機関でもせひこ活用を ! 【内容】精神障がい者家族会とは / 家族会 マ活動をおこなおう / 運営・活動費 ( 財政基盤 ) について / 家族会の組織強化をし よう / 地域にとけこむ活動への積極的参加 / 新しい家族を家族会につなげよ う / 新しく家族会を立ち上げよう / 支援者・関係者の方々へ / 資料編 ☆家族相談ハンドブック A4 判・ 76 頁・定価 700 円 ( 送料込 ) 家族相談のテキストができました ! 家族会ならの注文は 1 冊 500 円に割引 【内容】家族による家族支援 / 精神障がい者の状況 / 精神障がい者家族の状況 / 家桝目談の 意義と特徴 / 家族相談の目標 / 家族相談の留歳れ / 相談実習の進め方 / 家族相談の方法 / 新しく家槲目談事業を立ち上げたいときは / 家族相談員の養成 / 家族相談の事例 問い合わせ先 月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 127 号 2017 年 11 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 月予翡を軋の家族と家族会をつなぐ機誌 精神障がい者家族相談事例集 情神障かい者家族 相談事例集 2017 ・特集・ 精神科医療における身体拘東を考える ( 長谷川利夫 ) ・小説雀の息子をめぐる物語その 5 ( 北村昌紀 ) ■事例からみる精神障害者の障害年金の実際 ( 白石美佐子 ) 連載 8 「初診日の時のカルテの保存がなくてもあきらめない ! 」 ・知ることは生きること ( 青木聖久 ) 連載回 多様な側面の一つか雑談薬局の薬 《自らの人生の主人公としての家族の暮らし特集②》 0 社会資源ハンドラク 鱶神がい者と家版に役立つ 社会資源ハンドブック 第凸凸 凸凸 家相談 / レトブック 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) te103 ー 6907 ー 9211 fax 03 ー 3987 ー 5466 ホームへーシ http://www.seishinhoken.jp 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会

4. 月刊 みんなねっと 通巻第127号 2017年11月号

知っておきたい」 ( 図るべきである。またその際研きるだけ早く就労させ、支援付 月 精神保健福祉っ ~ 働一、修の対象はケア「ネ等一部の人きで就労するモデルが効 年 ではなく携わる人すべての人と果があるといわれている。取り 0 社会保障審議会障害者部会すべきである 組みをすべきである。 ( 第回 ) ( ①回答 ) 介護保険担当部局に ( ③回答 ) 障害雇用の担当部局っ ね 9 月日の第回議題は、「補も伝えて検討していきたい とも今の意見 ( モデルの 亠な ん 装具の借り受け省令について」②介護保険優先原則については、提案 ) を共有していく み など他のものもありましたが、 地方自治体によっては総合支援このほか、家族支援について 当会と関連の深い「共生型サー 法独自の事業、例えば就労支援も、言及したかったのですが、 ビスについて」を中心に報告し事業の利用まで歳になったら次回以降に提言していきたいと たいと思います。なお、精神保受けられないような指導をして思います。なお、精神障害者の 健福祉法や相模原事件等は今回 いるところがある。注意喚起の家族支援は今回の資料にありま の議題に上りませんでした ( 次必要がある せんが、発達障害のところでピ 回以降に先送り ) 。 ( ②回答 ) 障害者の実情に応じて、 アサポートとして本人同士、家 当会として 3 点にわたり懸念必要であれば上乗せ横出しの支族同士のピアサポートが明記し ないし意見を表明しました。 給決定をするよう指導しているてありますので次回以降に提起 ①介護保険事業者が障害福祉サが共生型サービスになっても指していきたいと思います。 ービス事業所の指定を受けるこ導していきたい とになったとき精神障害特性が③精神障がい者就労については ■今後の障害者雇用促進制度の大きな変化が生じている状況に方の検討を行うこととする。」 ある。こうした中、『働き方改本條委員は、社会保障審議会 在り方に関する研究会発足 障害者部会と重なっていたこと 9 月日に研究会が発足し、革実行計画』 ( 平成四年 3 月 当会の本條理事長がⅡ名の構成日、働き方改革実現会議決定 ) から、①短時間雇用の見直し、 にも示されたとおり、多様な障②モデルの導入、③保護 委員の一人となりました。 この研究会の主な検討事項害特性に対応した障害者雇用の雇用制度の検討について文書意 は、①障害者雇用納付金制度の促進、職場定着支援など、様々見を伝え、厚労省障害者雇用対 在り方について②障害者雇用率な課題に対応して、『障害者が、策課担当者より、その旨が発一一 = ロ 制度の在り方について③その他希望や能力等に応じて活躍できされました。事務局長が代理傍 ることが当たり前の社会』を実聴いたしました。平成年 4 月 とされています。 研究会の開催趣旨・目的とし現していくためには、障害者雇より障害者雇用率に精神障害の き 動 て次のことが述べられていま用状況等の変化に対応した制度方がようやく反映されます。こ の 祉 す。「我が国の障害者雇用につの在り方を検討し、適切な政策の研究会のとりくみが活かさ 福 健 いては、近年、障害者の就労意を講じていく必要がある。このれ、障害者雇用が充実されるこ 保 神 欲の高まり、企業理解や取組のため、労使、障害者関係団体等とを期待します。 ( 小幡恭弘 ) 精 進展、就労支援機関等の支援体の関係者から成る研究会を開催 き ■障害者政策委員会 ( 第回 ) 制の充実等により、大幅に雇用し、障害者雇用促進制度の中心 お て 9 月日に開催された委員会 者数が増加するとともに、雇用的役割を果たす障害者雇用納付 っ 障害者に占める知的障害者や精金制度や雇用率制度のほか、各では、 5 ・自立した生活の支知 種支援策について、今後の在り援・意思決定支援の推進に関連 神障害者の割合が高まるなど、 ( 本條義和 )

5. 月刊 みんなねっと 通巻第127号 2017年11月号

巡る状況を「まるで中世のよ お兄さんとお会いしてお話をし う」と表現されたことを覚えて ていると、ご家族がどれだけケ 会 いらっしやる方も多いでしょ リ 1 さんを愛していらっしやる う。その後も、精神科医療の身 かがわかりました。いろいろお 体拘束の問題については、新聞 よ 話しているうちに、どう考えて いても日本の精神医療における 〕 ( 榔各紙や教育テレビのハ トネット +> でも取り上げられ このような身体拘束の状況はお ご かしいのではないか ? それを ん徐々に社会のなかで知られるよ うになってきていると思いま しつかり変えていこ , つ、とい , っ る べ え す。 話になりました。 考 そこから、様々な関係者と調 拙稿をお読みの方々は、大切 拘 なご家族を精神科病院に託さな 整に入り、 7 月日の厚生労働 体 身 る ければならない状況であると思 省内と外国特派員協会での 2 回 お います。しかし、ケリ 1 さんに の記者会見を行いました ( 写 ご存知のようにケリ 1 さんのされた身体拘束、これによって療 真 ) 。この亡くなられたケリー・ サベジさんのご家族、みんな件、会の発足を国内外の多くのご本人や家族が辛い思いをされ科 精 ることは決して珍しいことでは ねっと等の皆さんと一緒に「精メディアが報道しました。 神科医療の身体拘東を考える ケリ 1 さんの母マーサさんがありません。先ずは身体拘束の特 日本の精神医療の身体拘束を現状を知り、大切な家族を守る 会」を発足させました。 精神科医療における 身体拘束を考える 杏林大学教授長谷川利夫 きない旨も看護師から伝えられ ニュージーランド青年 ました。面会謝絶の時に、お兄号 サベジさんの死 さんは病院に電話し、「拘束 ( の 年 ニュージ 1 ランド国籍のケ解除 ) はまだですか ? 」と尋ね リー・サベジさんは、大学で専たそうです。それでも身体拘束 と 攻した日本語を活かすために 2 が解除されることはありませんっ 亠な 年前から鹿児島県の小中学校ででした。 ん み 英語教師として働いていまし そして身体拘東をされて川日 た。平成四年 4 月 S 日神奈川県後、ケリーさんは心肺停止とな 内の兄の家にいた時に躁状態に りました。転送先の病院で蘇生 なり、県内の精神科病院に措置を試みるも、その後亡くなった 入院となりました。病院に到着のです。歳のあまりに早すぎ した際は穏やかで医師の指示通る死でした。 りにべッドに寝たところ両手首 「まるで中世のよう」な と両足、腰を拘束されました。 日本の精神医療 付き添っていた兄は「え ? なん で拘東 ? 」と強く疑問をもった筆者は、この痛ましいケリ 1 そうです。また、。 コールデンさんの死の後、ご家族から相談 ウィーク中は身体拘束を解除でを受けていました。お母さん、

6. 月刊 みんなねっと 通巻第127号 2017年11月号

院している患者さんの立場だっ ためにどうしたらよいのか今回 号 たら、「いっ外してもらえるの 月 はご一緒に考えてみたいと思い だろう ? 」「大声を上げたら逆 ます。 年 に外してもらえなくなるので 身体拘束とは ? は ? 」「身体がかゆくなっても と っ かくこともできない ! 」など、 まず、「身体拘東」とはどの ね 亠な 次から次へと思いが浮かびまし ようなものなのでしようか ? ん た。この精神科病院において「身み 人を、自分では出ることので 体拘束」される人が急増してい きない部屋などに閉じ込めるこ るというのです。 とを「隔離」と言い、自分では ほどけないような状態にしばる 年で 2 倍に増えた身体拘 ことを「身体拘束」と言いま 束、平均実施日数は 3 か月 す。今回は、「身体拘東」に絞っできていてちぎったりできない 図 1 のグラフをご覧くださ て説明します。写真をご覧くだようなものです。これで、両 い。精神科病院の中で身体拘束 さい ( 写真 ) 。これは私自身が、手、両足、腰が縛られ、べッド 病院などで用いられている「拘に固定され、動くことはできまを受ける人の数は、 東具」を実際に装着し、身体拘せん。私自身はこれを装着して年に 5109 人だったものが 束を受けた時のものです。拘束もらって身動きがとれずとても 2014 年には 1 万 682 人と 具は柔道着のような強い材質で苦しかったと同時に、これが入なっています。実に川年で 2 倍 11 , 000 1 切 000 9 , 000 0 9 , 79 9 ′ 883 9 ′ 695 9 , 13 ・ 283 9254 ′ 930 8 ′ 800 0 0 0 7 隔離・患者数 ( 人 ) 824 3097 7 741 8 ′ 000 7 , 336 , 363 第 370 05 , 193 7 ′ 161 7 ′ 015 フ 86 6 ′ 000 6 ′ 008 5 ′ 623 5 ′ 000 5.10 , 242 4 ′ 000 9 0 、ル丐ら (o へ 9 0 、ル丐 →ー隔離室の隔離者数身体拘束を行っている患者数 図 1 身体拘束と隔離に関する実態調査 に急増してきています。 それでは身体拘束をされると どれくらいされ続けるのでしょ うか ? 今回のケリーさんの場 合は、身体拘束を受けて川日後 に心肺停止になりました。私は 一昨年、全国のⅡの精神科病院 を対象に、身体拘束と隔離に関 する実態調査を行いました。身 る え 体拘束の平均実施日数は、日 考 を 間でした。約 3 か月間です。ど 拘 、、象してみてください うカ想イ 体 身 時間だろうが、 2 分だろうが、 る お 5 分だろうが身体拘束を受ける のは苦しいものです。身体拘束療 をされるとトイレに行けません科 精 から、オムツを付けられその中 集 に排尿、排便をすることになり 特 ます。「導尿」と呼ばれる尿道

7. 月刊 みんなねっと 通巻第127号 2017年11月号

委員会で初めて政府に質問して 身体拘束については、「精神②身体的拘束は、当該患者の生 います。今年に入ってからは、 保健福祉法第条第 1 項の規定命を保護すること及び重大な 参議院本会議でも精神科医療に 身体損傷を防ぐことに重点を に基づき厚生労働大臣が定める 置いた行動の制限であり、制 おける身体拘束の急増問題が取基準」 ( 厚生省告示第 130 号 ) り上げられました。国政レベル によって定められています。こ 裁や懲罰あるいは見せしめの ために行なわれるようなこと の問題になってきているのです。れを見てみましよう。 急増の原因は明らかになって まず、身体拘束についての「基 は厳にあってはならないもの いませんが、私は、簡単に装着本的考え方」として次のように とする。 できる「拘束具」が精神科病院あります。 3 身体的拘束を行なう場合は、 る に普及したこと、「入院したら 身体的拘束を行なうために特え 先ず、身体拘束する」という考①身体的拘束は、制限の度合い 別に配慮して作られた衣類又を 拘 が強く、また、 2 次的な身体 え方や実践が広まってきている は綿入り帯等を使用するもの ことなどが関係しているのでは 的障害を生ぜしめる可能性も とし、手錠その他の刑具類やる お ないかと推測しています。 あるため、代替方法が見出さ 他の目的に使用される紐その 療 れるまでの間にやむを得ない 他の物は使用してはならない 医 守られない国の規定 ものとする。 処置として行なわれる行動の 神 精 さて、国 ( 厚生労働省 ) は、 制限であり、できる限り早期 集 身体拘束についてどのように定 に他の方法に切り替えるよう身体拘束の実施が可能なのは めているのでしようか ? 努めなければならない 次の 3 つに限られています。精 60 時間 50 時間 40 時間 30 時間 20 時間 10 時間 0 時間 画隔離時間 身体拘束時間 米国ペンシルバニア州 オーストラリア 米国力リフォルニア州 フィンランド スイス 図 2 隔離・身体拘束国際比較 に管を通され排尿させられるこ ともまれではありません。そし て身体拘束には様々なリスクが あります。深部静脈血栓症 ( 工 コノミークラス症候群 ) 、誤 性肺炎、排尿障害、皮膚障害、 筋力低下等々 : ・。サベジさんは 1 日で心肺停止になりました が、それ以上身体拘束されてい れば、さらにリスクが高まるの は言うまでもありません。 このような状況に危機感を覚 えていた私は、 2013 年に『精 神科医療の隔離・身体拘束』 ( 日 本評論社刊 ) を上梓し、この問 題を社会に訴えてきました。 その後、国会では、 2015 年に川田龍平参議院議員がこの 問題について参議院の厚生労働 みんなねっと 2017 年 1 1 月号 10

8. 月刊 みんなねっと 通巻第127号 2017年11月号

くり返していじっているし、椎野ない串著で看護婦のを受けな 他の入院串著に知れ渡ってしまう がら食事をしている。大学病院の のだ。清治はいつもこうやってたも本を読んだりタバコを吸いに かられ、番長はその菓子で子分をルームという食堂を兼ねた多目的ような予算に余裕がある所と違っ 集めて自分の部屋でパ 1 ティを開室へ行ったりしているのだが、清て一般の綿病院の食事は粗末な くのだが。 治たけは一日中敷きつばなしの布物である。米だけはそれなりの物 そのたかりを見ていた同室の佐団に入って、顔に仏像のような笑を使っているが、おかずに至って 藤も森谷も眉はひそめても番長いを浮かべながら昭和四十年代くは肉屋や魚屋で売り物にならない はんば物のようなのばかりで、ま に注意する度胸は無く仕方ないとらいに洫何った「木蓮の花」を小 して注はそれを刻んで食べる訳 いったおびえた視線を泳がせ、入さな声で歌っている。 院したばかりの若い椎野は目を白食事も漬治は刻みという他の患だから食事というより単なる栄養 黒させていた。ただ清治は番長が者とは違う物を食べている。補給のようなものだ。しかし、清 行ってしまった後、別に悔しがるルームに数十人が集まって食事を治は不満も一一一一口わず犠的に咀嚼し するのだが、注伯は隅の一角で料ている。 訳でもなく残った菓子をポリポリ 理を細かく刻んだ物をもくもくと病棟の消灯は九時である。一斉 と食べていた。 いったいその病棟でも清治くら食べている。清治のまわりで同じに電気が消されると常夜灯の無い 手 の い咸宿の起伏が無く何もしない患ものを食べているのは、病気がひ病室は真っ暗で廊下の常夜灯の明 者は少ない。同室の森谷はいつもどくなって手足が麻痺して自力でかりが僅かに差し込むだけだ。そ家 ラジカセで音楽を聴いているし、食事のとれない串署や、年を取っの暗闇の中で隣り合って寝ている 佐藤も自分のわずかな荷物をひって細かくした物でないと飲み込め佐藤と森谷が眠る前のいっとき少 五ロ 一三ロ 、北村昌紀 その 5 開かれ直次という一一一十過きの男が 入って来た。病棟ではみんなに番号 月 長と恐れられている男だ。その直 年 あきは支援センターを尋ねる前次が、 、冫 , ししよな ? 」 にまた清治の所に面会に行った。 と と血作に清治の菓子に手を伸 注の顔を見て自分を奮い立たせ っ ね ばした。清治は悲鳴に近いような 亠な るつもりだった。いつもの面会と ん み 同じ様に部屋まで行き、何も話さ声を張り上げて、 「半ハしていって」 ない清治に向かって自分の計画は と言い、さすがに直次も全部取 話さず世間話をした。そして差し 入れの菓子を置いて重い腰を上げり上げるのは気が咎めるのか、ビ た。あきは自分の差し入れで当分スケットやせんべいの袋を乱暴に 開けると、中身の半分を注の布 は清治が満ち足りた思いをするも のと思っていた。しかし、精神病団の脇にばらまくように置くと 残りを持って行ってしまった。病 院の中でどういう事が起こるか、 棟では面会に来る人はめったに無 あきは知らない。 あきが帰った後、清治が差し入く、来ると院内放送でアナウンス れの菓子をぼんやり見つめているされるので、誰の所に見舞いが来 と、部屋の戸が大きな音を立ててたか、つまり差し入れがあったか 3 一三ロ

9. 月刊 みんなねっと 通巻第127号 2017年11月号

ピーカーとして来ていただいた こともあります。気づけば、 号 月 年近くの交流になります。私が 精神科病院を退職して小規模作年 雑談薬局の薬剤師 一業所の所長になった時、さらに ( 自らの人生の主人公としての家族の暮らし特集② ) は、兵庫県を離れ、愛知県にあっ ね る現在の大学に赴任した時、 な ん みんなねっと理事青木聖久 つも応援してくれていたのが沖 み さんです。 新特集の最初にご紹介するの話をすることが、最近の私の楽作業所の所長をしている時、 「これだ」と思って作った、利用 は、沖シノさん ( 仮名【間歳代しみのひとっとなっています。 女性 ) です。沖さんは感性に富 者の体験談を中心にした文集も む方であり、私自身、いつもカ応援しています まとめ買いをしてくれました。 をもらっています。沖さんとは、 私は、これまで沖さんと、地 いつも笑顔で「応援団やから」 手紙や電話等で交流をさせてい域家族会の研修会、保健所主催と言ってくださっていることが ただくことが多かったです。この家族教室等で、何度となく、印象深いです。「応援する」、とい こ数年は年に 1 回、地域家族会主話をする機会がありました。まうのは、言われた方に負担感が 催のセミナーに呼んでいただき、た、私が勤務していた精神科病なく、心地よい言葉です。その 終了後、一緒に食事をしながら院の家族教室には、ゲストスことから、私は今、大学生や後輩 のソーシャルワーカー等に何ら沖さんは精神障がいのある人のることでもある』との思いを持 かのメッセージを伝える時、必家族 ( 以下、家族 ) という立場たれています。 ず最後に「応援しています」とい にもあるのです。一方で、お母 う一一一一口葉を使っています。まさに、 さんの介護に携わられた経験も道 沖さんから受け取ったバトンあり、そのお母さんを 2 011 沖さんは大学卒業後、薬剤師 を、社会につないでいるのです。年に看取られています。 として、病院に勤めていました おわかりのように、家族とい が、震災後、調剤薬局に移られ、 市民活動家としての経験をもっ う立場は、沖さんが持っ多くの年より薬局経営をして 薬剤師 側面の一つにすぎません。その います。その薬局には、二つの こだわりがあると言います。一 沖さんの歴史に少し触れるこような沖さんは、家族という立 とにします。彼女は薬剤師であ場になる前より、薬剤師として、 つ目は、人が元来有しているカ り、学生時代から中墨こ、 冫糸。カか精神疾患に苦しむ本人や家族にを信じること。二つ目は、「雑 わる市民活動をした経験をも対して、「身体を病むのと同じ談薬局」として、時間の許す限 と ち、また、文章の勉強もしてように心も病むんです」と言っり、患者さんと薬の話はもとよ こ る おられました。そのような中、てこられたそうです。『心を病り、暮らしにまつわる、様々な き 生 1995 年の阪神淡路大震災のむことは、そのことだけに気持話をすること。 時、お子さんが精神疾患を発症ちを向けることができない。世 町なかの居場所としての薬こ され、しばらくしてから家族会の偏見に向き合わざるをえな局。沖さんは薬剤師人生の集大知 に入られました。そのことから、 。それは、自分の偏見を感じ成としての薬局と言われます。 0

10. 月刊 みんなねっと 通巻第127号 2017年11月号

く、歩けることは、素敵だなと思面をもっ沖さんは、これまで、九十九歳の母を家で見送ること いました。とはいえ、沖さんがそどのようにバランスを持って、ができました。 胃ろうとおむつで生きる寝た れまで、お子さんと歩まれてきた今を生き、そして未来を志向し 道は、決して平坦ではなかったのてきたのでしようか。その際、きりの母は、一日でも長くお世 常に沖さんの口から出てくるの話をさせてねと願う私に、『せつ です。言葉では言い尽くせない かく生まれてきたんやから』と ほど、苦悩が多かったことも想像が、看取られたお母さんのこと 答えてくれました。 に難くありません。でも、今後何です。 この母が私たち身内だけでな そのお母さんの好きな言葉 が起ころうとも、生涯、決して変 わることのない事実があります。が、 " 耐ゆること。前向きに明く、日々訪れるヘルバーさんや るきこと ~ であり、その言葉が、看護師さんを支えたのです。 それは、 2 人で川原を歩かれた、 『ここに来るといやされる』 沖さんの宝であると言われま とい一つこと。 歩くことには、理由などなくす。沖さんは、そのお母さんの強く大きい者だけが人を支える ことについて、 2012 年 1 月、のではない。弱く小さいものが てもいい。人は、希望をもって、 愛する人や、信じる人たちと歩「生きて」というタイトルで以人の心を支えることを知らされ ました。 けば、その事実と共に、後には下のような詩を書かれました。 こころを病み、つぶれそうに 道ができるのです。 暖かき母のからだを抱きしこと なっている人こそ生きて欲し 今の私を支える不思議 い。障碍というたいまつを掲げ、 生きて 「在宅での看取り四年半、まだ、明けぬ世を照らして欲し 話を元に戻します。色んな側 その一方で、沖さんにとって 一年近くがたち、ほろっと歌があるいは、周囲とのバランスを は、薬局を訪れる患者さん、自生まれた。泣きながら、転びなが優先して、ルーチン的な日課を号 月 宅で介護を続けてきたお母さんら歩いた道も、自分で歩いた道は優先した暮らしを営むことが少 年 と同じく、大切な存在のひとり自分の色に染まっていた。 なくありません。 がお子さんであることは言うま何でもない道を望まないわけ 沖さんは、仕事を終えて帰宅 でもありません。そのお子さんではない。ヾ、 力でこぼこや亀裂し、本当ならば家でゆっくり休っ とのことを、 2011 年 1 月にの入った道でも、生きてさえい みたかったでしよう。でも、ふな ん 「道」というタイトルで、以下れば人は歩ける。今、私はそうと歩こう、いや、お子さんと歩 み のような詩を書かれています。 信じている。 きたいと思い、歩かれたのです。 かわのべ 自分の道を歩くことを恐れてまさに、何かに引きずられるよ こころ病む息子と歩く川辺の道 いるあなたに言いたい。 うに歩こうと思われたのではな よ、たいらであれとは思わず いでしょ , つか 歩こう、一緒に。」 「十六年前の震災時に発症した 幼少期、学童期と歴史を共有し 息子は、急性期を被災生活の中で自分の道を歩くにいたるまで た最愛の子どもが仕事から帰っ 過ごした。戦場のような職場 ( 病多くの人は、日々の暮らしにてくる自分を待ってくれていて、 院 ) から帰ると、息子は待ってい 忙殺されています。かくいう私夜に川原を 2 人だけで一緒に歩 て、夜の川原に降りた。身体もも、です。でも私たちは、今、 かれたのです。私はこの詩を読 心もボロボロだったが、何かに この瞬間にしかできないことがんで、素直に、一度きりの人生に 引きずられるように歩いた。 あるのに、明日の準備のため、おいて最愛の子どもと川原を歩 31 知ることは生きること