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検索対象: 月刊 みんなねっと 通巻第133号 2018年5月号
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1. 月刊 みんなねっと 通巻第133号 2018年5月号

親、きようだい、配偶者、子ど が、親の病気の違いは問題にな会 ( こどもびあ ) 」会の代表者で も、様々な立場の家族が集うこらないようです。病気の親とのある坂本拓さんが、 2017 年号 月 とができれば、自分の家族相互生活での困難という点では、共 2 月の地方版リカバリーフォー 年 の理解にもつながるのではない 通した体験なのだと思います。ラム地方分科会 ( 大阪 ) で話した かと思います。 今後は、多様な疾患の当事者を言葉が印象的でした。 と 家族会は高齢化しているとい 持っ家族が受け入れられる家族坂本さんは、精神保健福祉士っ な われますが。様々な立場の家族会に変化したいものです。これとして地域の相談支援機関に勤 ん み が加わることで、家族会員の多からの家族会が、立場の違う家めている青年です。坂本さんの 様性や若返りが生じ、新しい活族同士での集える会を持ちながお母さんはうつ病、パニック障 動も生まれるのではないかと思ら、ともに繋がれる家族会にな害です。誰かに相談したことは います。当事者の疾患も同様でれよ、 ししいなと思います。 一度もなく、学校が終わるとア す。現在の家族会の会員の抱え ルバイトと家事をし、母の不安 5 ・子どもの立場から見た家 る当事者の 8 割は統合失調症で や辛い気持ちを朝まで聞いてい 族の役割 すが、精神疾患には様々な疾患 たそうです。自分の役割は「母 があります。子どもの集いには、 子どもの会に繋がってくる子に寄り添う」事で、それは自分 統合失調症だけでなく、気分障どもたちの中には、大変高い割 にしかできないと考えていまし 害、アルコール依存症、パーソ合で、看護師、精神保健福祉士、臨 た。就職して支援者としての自 ナリティ障害など様々な疾患床心理士などの支援者がいます。信がつくと、今度は母の為の「支 の親を持っ子どもが集まります「精神疾患の親をもっ子どもの援」を自分が何もできないこと にみ始めました。 頼って来なかったし、役に立っ に育ってきたのか、どのような 「母に会えば、『辛い』『お金がな大人なんていないと思っていま影響を受けたのかが客観的に見 い』という奣はかり。仕事だったしたが、大人になった私は人のえてきました。困難な体験をし ら支援できるのに、母に寄り添う役に立ちたい、協力したいと思ってきたからこそ、自分のカで生 つもりが、甘えているだけに見えています。そう思っている人がきるたくましさと優しさを持っ てしまう自分がいます。支援者と親の周りにもいるはずです」と。ていること、嫌いだった病気の して経験を積んで分かったのは、支援者となった子どもだからこ 親も、親なりに不器用ながらも 家族は家族。十覆者にはなれない そ実感した、「家族は家族。支援自分を愛してくれていた姿への ということです。家族だから分か者にはなれない」という一言葉に気付きは、親子の関係を取り戻 ることはたくさんありますが、家は説得力があり、私の心に響きすきっかけとなるのではないか と こ 族には支援の限界があります。面ました。これは子どもだけでなと考えます。リカバリーは、ゴー 倒を見るのが家族の役割ではあく、抱え込みがちになる家族のルではなく、プロセスです。子え み ら りません」 すべてに一一一口えることではないでどもたちは、つながり、語り合 場 「私のような支援者はたくさしようか。 、希望を取り戻し、これから の んいます。弱音のようで恥ずか リカバリーとは、自分の「尊の人生を主体的に歩んでいくこ も ど しいかも知れないけど、辛いっ厳」「希望」「人生」「生活」を取りとでしよう。 子 て言って、逃げ出していいんで戻すことです。子どもは仲間の 集 す。私たち支援者がどこかで必中で、辛かった過去の自分に向 特 ずキャッチします。私は誰にもき合うことで、自分がどのよう ( よこやまけいこ )

2. 月刊 みんなねっと 通巻第133号 2018年5月号

たカ どもびあ ) 」を正式に設立しま れリ本 らとの した。新聞の記事に掲載された て解 ) 店 育理 書 この 設立の会での集合写真には、多 制難胚 る困 くの仲間が映っています。隠さ あ援 のり支 = = ロの・ ない姿を見た人たちは、皆驚い がのヘ 障も一 ていました。名前も顔も出して 神どリ 精子バ いる代表・副代表の 3 人は、新 聞で紹介されてから、ラジオや子どもたちが、仲間とつながり、 テレビなど、様々なマスコミのさらに仲間を支援することで、 取材を受けています。 力を得ている過程が、 9 人の子 昨年の月に、子どもの体験どもの体験として書かれていま を集めた、「精神障がいのある親すので、是非読んでいただけれ に育てられた子どもの語り困ばと思います。 難の理解とリカバリーへの支 3 ・子どもたちによる新たな した。その中から、名前を出し援 ( 明石書店 ) 」という本を出版 活動 ても良いという代前半の若い しました。その中には、ライフ メンバー 3 人が、代表・副代表とサイクルにおける子どもの困難家族学習会は小グループによ なり、 2018 年 1 月に「精神と、子どもたちのリカバリーがる 5 回 1 クールの開催で、参加 疾患の親をもっ子どもの会 ( こ 書かれています。孤立していた者の数は限られています。家族 学習会の担当者を経験して、グ年の小学生です。代から代積極的に行っていきたいと考え ループ進行に慣れてきたこともの方がグループを担当していまています。 あり、 2017 年 7 月から、「精すが、参加した子どもたちは、 4 ・これからの家族会の姿 神疾患を持っ親に育てられた子せきを切ったように自分たちの 子どもの立場の会、配偶者の どもの集い」を定期的に開催し辛い現状を話しました。家族学 ています。子どもたちは、今ま習会もそうでしたが、年齢が離会は、みんなねっとに直接つな がらせて頂いています。子ども さに苦しんでいる小さな子どもれていることでの違和感があり たちも救いたいと考えるようにませんでした。子どもたちには、の立場の家族が、家族会に行っ たとき、親の立場の方から「若 なりました。 将来には希望があること、今は いあんたが頑張らなくてどうす 2017 年からは子どものグそのためにしつかり勉強するよ と こ ループのホームペ 1 ジを立ち上うにというメッセージを送ってるの。もっと頑張りなさい」と る え いました。配偶者の会で支援さ言われたそうです。親の立場の げるとともに、「精神に障害が み ら ある人の配偶者・パートナーのれることで、父親あるいは母親家族は、励ましたつもりだった カ 場 支援を考える会 ( 以下、配偶者が家族の中で安定した存在となのでしようが、自分が甘えてい の の会 ) 」と連携した活動を始めり、家族のコミュニケーションるのかもしれないと思え、辛く も ました。それは、配偶者と一緒が図られることで、子どもが安なったと話します。同じ家族でど に参加した子どもたちとのグ心して生活できる環境作りがでありながら、立場の違う家族へ 集 きます。成人した子どもたちは、の理解が、まだまだできていな ループを持っことです。対象は、 特 いのだと思います。家族会に、 未成年の高校生や中学生、高学こうした直接的な支援を今後も 朝 : 10 、企記 三一 精神障がいのある親に 育てられた子どもの語り は直庇 / 富物正子 , みんなねっと 2018 年 5 月号 10

3. 月刊 みんなねっと 通巻第133号 2018年5月号

人に頼るという体験はできずに内面では、自信がなく、自分たち立し、社会から隠されているこ 号 成長します。周囲から「しつかを「自己否定と劣等感」のかたまとを知り、子どもたちの集う場 月 り者の優等生」というレッテル りだと言います。外側の印象とが必要であると思いました。 年 を貼られ、その期待通りにふるのギャップは、困難につながり 子どもの立場の家族のグルー まってきた子どもたちは、誰にます。さまざまな問題を一人でプを作るために、「家族による と っ も頼れない生き癖を持ちます。抱え込みやすく、仕事や家庭に家族学習会 ( 以下、家族学習会 ) 」 ね おいて苦労しています。ありのの開催を考えました。家族学習ん み 会琳 , ままの自分を出せない苦しさを会は、家族同士の回復に焦点を 9 玳抱えて、孤立し、同じ子どもと当て、家族自身のリカバリーの か一 び左んつながりたいと願っています。 きっかけとなる取り組みです。 一も面さ ど正川 全国の家族会で取り組み始めて 2 ・精神疾患の親をもっ子ども 会日、 いますが、家族学習会の担当者・ の会 ( こどもびあ ) 」の設立まで 参加者は親が中心であるため、立 精神疾患の親をもっ子どもと場の違う子どもたちが参加して っ年さ を 8 坂の、初めての出会いは 2013 も、グループ内で共感が得られに : ・「 ( を者俵年でした。成人した子どもの立くい状況がありました。 , し〕串加孖 痴参場の家族 3 人に出会い、子ども 3 人に協力をいただき、 201 神のん 精式さの体験を聞かせて頂きました。 5 年に、子どもの立場の家族学 子どもたちは大人になっても孤習会を初めて開催し、 2016 元気になる姿を目の当たりにで 年、 2017 年と 3 年間、延べ ついても、語り合いますので、 5 クール実施してきました。親多様な年代の参加者がいることきるのは、担当者にとって嬉し の学習会で用いる家族心理教育で、将来に起こりうることにつ い経験でした。自分の体験が役 テキストはマッチしないため、 いても予測でき、とても参考に立っことで、自信も回復します。 ライフサイクルに沿って話し合なるようでした。 担当者も、「辛かったことを思 い出し、涙が出て、すっきりし えるオリジナルのテキストを作 家族学習会は、担当者も参加 りました。家族学習会では、幼者も同時にエンパワメントさた。自分の感情が出せるように 児期から小学生、中学生、高校れ、元気になるプログラムです。なった」と話します。「子ども 生、成人して、というように、 参加者からは、「過去の日々、自の立場同士で話せる場が必要」 ライフサイクルに沿って、体験分の思いを振り返る機会になつ「人の良い所を見ようとするよ うになった」「これからも自分 を語り合っていきます。心の奥た」「親に対する違う見方、よい にしまいこんでいた過去の記憶面の発見ができた」「抑えていたのできる事をしたい」「子ども が思い出されて、辛い気持が起感情があふれ、楽になった。最近に関わる支援者に、体験を知っ きることもありますが、新たな穏やかな顔をしていると言われてもらうことは、社会を変える 発見もします。年齢は、代かる」「これからは自分のことを考力になる」と話しました。 このように、子どもの立場の ら代まで幅広い方々が参加しえたい」と感想を述べています。 ましたが、話しづらいというこ 担当者は、これまでの自分で家族学習会を開催した結果、家 ともなく進行していました。恋は考えられない活動だと言いま族学習会を経験した絽人の子ど 愛や結婚、子育て、親の介護にす。参加者が回を重ねるごとにもたちが運営メンバーとなりま 9 特集子どもの立場からみえること

4. 月刊 みんなねっと 通巻第133号 2018年5月号

は人に知られてはいけないものます。しかし、親から世話を受理由に制限されることがあって はなりません。親が自分の手で と認識され、子どもは精神疾患けていないことから、当たり へのセルフスティグマ ( 内なる前の生活習慣が身についておら子どもを育て、子どもと共に成 偏見 ) を付与されます。親の病ず、恥ずかしい思いも経験しま長できるよう、親と子の支援の 気を語ることは家の中でもタす。子どもは、「普通」に見え充実を早急に図る必要があると プーであり、誰にも話せないまるように振る舞い、まわりを観考えます。 ま、孤立して成長します。子ど察しながら生活習慣を身につけ 幻大人になっても続く生きづ もの感情は、心の底に押し込めます。この時期、自律神経失調 らさ られたまま、心の傷は癒される症やうつ病、摂食障害を経験す 周囲からはしつかり者に見え ことなく、記億にふたをした状る子どももあり、精神障がいの と こ 親を持っ子どもは、成長途上にる子どもたちですが、大人に 態で大人になります。 なってからも、様々な困難を抱え 子どもは、早い時期から介護おいて精神疾患のハイリスクな えています。親の理不尽さを憎ら 者 ( ケアラー ) の役割を担わさ状態にあります。 カ れます。子どもであることをあ近年、精神障がいを持ちながみながらも、病気の親を心配し、 の きらめ、炊事や洗濯、掃除などらも、治療を受け、子育てして親のケアを続けています。 も いる当事者は珍しくなくなりま 子どもたちの多くは、成長過ど の家事をしたり、下のきようだ いの面倒を見たり、時には病気した。人を愛し、結婚し、子ど程で、誰からも助けてもらえな 集 の親自身の世話も引き受けるもを育てることは、人が生きるかった体験を持ちます。大人は 特 しつかり者として成長していき上で大切なことです。障がいを信用できない存在であり、当然、 母はビューキです」の出版です。患患者の調査では、患者の約半 1 ・子どもの抱える困難 その後、精神科医である烹刈郁子数に結婚歴があったという報告 先生や糸川昌成先生が子どものがあります。一度医療に繋がっ い精神疾患のハイリスク 立場の家族であることを表明さてもその後中断されてしまっ 親は病気のために子どもの養 れ、自分の体験を精力的に講演さた方や、一度も精神科を受診し育が不十分になり、離婚や失職 れるなどして、綿障がいを持ったことのない未治療の方も含めなどで、貧困の問題も出現しが 親に育てられた子どもの存在がれば、その実数はとても多いとちです。子どもは親の病気に気 やっと社会に認められるように 思われます。さらに、統合失調づきにくく、ストレスを感じな なりました。 症以外の気分障害やアルコ 1 ル がら成長します。親の症状に 子育てをする精神障がい者の依存症などの精神疾患を含めるよって周囲との人間関係を阻害 数は把握されていませんが、日と、その数は計り知れません。 されることも多く、家から逃げ 本の精神科病院入院患者の調査 しかし、子どもの存在が知ら出せない子どもにとって、親の では、統合失調症圏の女性入院れるようになっても、精神障が急性期症状や病状に伴う体験は 患者の % に婚姻関係があり、 いを持っ親に育てられた、子ど恐怖であり、心の傷となります。 芻 % に出産経験がありました。 もたちの生活の実態はほとんどそれは、最愛の親を喪失して行 入院時に婚姻関係が継続してい知られていないのが現状です。く過程でもあります。 た者は約半数であり、離婚率のドイツでは、こうした子どもた 多くの子どもは、大人から親 高さがあります。年にちを「忘れられたリスクグルー の病気についてきちんと説明さ 入院、外来、施設入所の精神疾プ」と呼んでいるそうです。 れていません。そのため、病気 みんなねっと 2018 年 5 月号 6

5. 月刊 みんなねっと 通巻第133号 2018年5月号

さまざまな法律に規定がある欠■年オリンピック・構成されています。この全国ネ バラリンピックに向けた障害者ットワークの活動や構成団体の 格条項、民法 770 条の裁判離 婚請求の要件に強度の精神病がの文化芸術活動を推進する全国とりくみを紹介、発信するホー ネットワークホームページ開設ムページ「障害者文化芸術情 あることなど法制度の障壁 : ・こ れらを解決していくには、啓発当会も構成団体として参加す報ナビ https://syobungei.net/」 が開設されていますのでお知ら る「年東京オリンピッ 教育が大切です。権利条約第 条の教育では障害児に対する教ク・パラリンピックに向けた障せいたします。 育のみが言及されていますが、害者の文化芸術活動を推進する 同じ権利条約第 8 条『意識の向全国ネットワーク」は、 上』に、教育制度のすべての段東京オリンピック・ 階において、障害者の権利を尊ラリンピックに向け、 重する態度を育成することとあ我が国の障害者の芸術 ります。今般高校教育の学習指活動の裾野を拡げ、芸 導要領が改定され、精神疾患を術活動をかけ橋として、 教育することになったようで多様な文化・価値観を 認め合う社会を創造す す。そのほか精神保健福祉法に ることを目的に団体 ついても意見があるのですが、 シンポジストの方からすでにお ( 2018 年 3 月現在紙 話がありましたので、以上で意面の都合によりで ご確認ください ) から 見表明といたします」 子どもの立場から 精神疾患により医療機関にか たが、やっと家族を生活者とし かっている患者数は、近年大幅にて捉え、家族支援が重要である 子 増加しています。厚生労働省のと考えるようになりました。ま を山平成年患者調査によると、精た、家族によるピアサポートも 授神疾患の患者数は 392 万 4 千始まり、最近では、支援者のパ 教 人で、その疾患の内訳は、うつ病、トナーとしての家族という捉え 統合失調症、不安障害、認知症の方もされています。 護 順に多く、近年は、うつ病や認 看 家族には、親、配偶者、きよう 立ロ 知症の著しい増加がみられます。だいなど、様々な立場の家族が 祉精神障がい者の 658 割が家族います。しかし、精神医療や福 療 と同居しており、家族が実質的祉の中では、家族というと、そこ 医 る え に患者のケアを担っているのがれは主に親や兄弟をさす言葉で み 学 現状です。 した。特に、子どもは家族であ 立 場 そのような中、医療や福祉のりながら、支援の対象外に置か 県 立 玉 の 場で精神障がい者家族への支援れてきました。 も が注目される時代になってきま綿障がいを持っ親に育てられど した。これまで支援者は家族をた子どもの存在が初めてクローズ 集 本人の介護者として捉えて、家アップされたのは、年に 特 族の困難に目がいきませんでし中村ユキさんのマンガ「わが家の 特集 第第第・第町ソ「ツ今、を朝ドツ・ : を・ 00X 新帋 & , をを意第みツをツ 障害者 文化芸術 情報ナビ よ第る第 トップっ第第・ぐ 0 いて 本サイトの道第第 第サイト : 第を第リンビ第ク・れラツンビック、有せ第ををを 3 ををを、第ををるを ~ , トワ ~ ク以、第第 , つ - 勢ーをていまもトッづペ - 物第、を・一一物・を第。ド′は . 本第ットつ一ク、物・ , る第第をををに 第す 0 第みをををれをれに第第、遥い第、蓄トつ - . ~ 0 を量第ソンビラ・パをりンソアに物を、 ( 第・鋼マ化 ををを第第を 4 第第にを 0 れ第しを′を・第物こは、 2. 第を春ををマを 0 を″と・を 0 てまみを義・物なに・・第をを第めを : ) を物・豊する 、・第物を差する墨・等、の無物 . 物第等 ををツ、まいリー・をつを 4 第強・をまを久第をみを . ー 0 ま第・を、め新新第を第しい第 幡 みんなねっと 2018 年 5 月号 4

6. 月刊 みんなねっと 通巻第133号 2018年5月号

5 月号通巻第 133 号 2018 LINE@ 「みんなねっと」の ホームページをご覧ください ☆メルマガ会員募集中 ( 無料 ) ☆ http://seishinhoken.jp/ 「みんなねっと」で検索 ! 公式ツィッター【@ minnanet 】 お知らせしますみんなねっとの活動 2 特集子どもの立場からみえること横山恵子 語りあおう、つながろう、町の中で、日常の中で LINE 公式アカウント【@ minnanet 】 5 街の診療所からのお便り【連載 132 】 ( 増本茂樹 ) 多事彩々「 H さんの思い出」 ( 野村忠良 ) 22 《 2 》等級目安表と異なる結果が届いた場合 ( 白石美佐子 ) 18 続・事例からみる精神障害者の障害年金の実際 ~ オープンダイアローグに学ぶ日々の中で気づいたこと ~ ( 第 2 回 ) 三ツ井直子 24 ・・病気であるとの認めてくれると良いのです力 14 0 「友だち追加」→ 「その他」→ LINE アプリを起動し ① QR コードから ・友だち追加の方法 第第イベント物第 0 タップ ク→みんなねっとと検索し「追加」を 「公式アカウント」→虫眼鏡マー LINE アプリを起動し ② ID 検索から 読み取り「追加」をタップ 「 QR コード」から QR コードを 0 みんなれっと - お待ちしています こ登録 ! ある「フォローする」をタップ プロフィール画像のすぐ下に →プロフィールページへ行き、 「@minnanet」で検索 Twitter ページより ■フォローの方法 0 ー第をリ・一を・差・、物ーいつい「 第を第をを、をこ一」 : を第ドは 第・第第・第第・み第、第を第 : 第す一第 知ることは生きること ( 連載 29 ロ ) 社会ての感動を描 ( 書 ) き、他者と対話することは存命の喜び 《自らの人生の主人公としての家族の暮らし特集⑧》 ( 青木聖久 ) 28 真澄こと葉のつれづれ日記 ( 第 86 回 ) 34 みんなのわー一読者のページ・地域の話題 36 感想・意見・投稿を募集しています メールでの原稿募集を始めました。 アドレス : minnanet.seishinhoken@outlookjp せ下さい ! ( 1000 ~ 1200 字程度 ) ・「地域の話題」コーナーへ皆様の原稿をお寄 ・「みんなのわ」コーナー ( 300 ~ 350 字程度 ) 「みんなねっと」電話相談のご案内 TEL : 03 ー 6907-9212 受付時間 : 水曜日 IO 時 ~ 15 時 ※祝日と重なった場合はお休みです。※お昼 ( 12 時 ~ 13 時 ) はお休みをいただきます。 みんなねっとのホームページではメールマガジンを発行しています ( 無 料 ) 。当会の活動だけでなく、各都道府県連の情報なども随時お知らせす るメルマガになっています。ぜひ、ご登録ください。詳しくはホームペー ジをご覧ください ( 「みんなねっと」で検索ください ) 。

7. 月刊 みんなねっと 通巻第133号 2018年5月号

安心と思った頃、職場の人間関長さんの言葉でした。「今では 所の所長を頼まれました。 係などで、守さんは、退職を繰当事者の子と山登りもしてい 一方で、行政機関等からも、 り返したのです。 る」。いっかそんな日が我が家次々と役割が回ってきて、いま に来るのだろうか、と思いまし上田さんは、 9 つの委員等を 一番心に落ちたのは「今では当たが、不思議と、その言葉を聞 担っておられます。それは、上 事者の子と山登りもしている」 いてほっとした、と言います。田さんにとって、病と闘いなが その状況に対して、定年直後それから年近く経った今、上ら暮らす人々に本気で向き合 の上田さんは「これから、どう田さんは、たまに守さんと旅行 支え合う世界に身をおくこ するつもりか」と、怒鳴りましに出かけています。 との決意表明とも言えます。 た。それは、子どもの病に対し て、あまりにも無知で実に冷た覚悟して家族会への入会を告げ全てが必然としてつながリ、 い言葉だった、と上田さんは当た時、感極まって涙した 今を生きる 時を振り返ります。いずれにし 教師を定年後、上田さんは腹上田さんは、主張もするけど、 いさぎよ と ても、無知な家族はオロオロすをくくっていました。地域家族一旦納得すれば、潔く笑顔で否 こ る るばかりでした。 会の集いに参加し、覚悟して、を認めます。ある意味、人とし き 生 守さんの発病の頃は、思い出皆の前で入会を告げた時、感極て可愛い人です。恋心もあるし、 と してみても、悪夢のような日々まって涙しました。人生の転機少年のような心も持ち合わせて こ でしたが、それでも、一番心に と思った、と言います。すると、 います。そんな上田さんの感性知 落ちたのが、当時の家族会の会その後すぐに家族会運営の作業は、どのようにして培われてき 高じていき、会社の重役から睨ま様子を、当時としては珍しいビる、とゼミナールの先生から連 絡が入ったのです。上田さんは 号 れることになります。結局、次のデオで撮影し、ふり返り学習に 月 就職先の宛も無い中、 4 年間で教役立てたりもしました。しかし驚き、下宿を訪ねました。です 年 科書会社を退職し、上田さんは地時には、一部の生徒から「これが、守さんからは、特段の変化 元に戻ることになります。 が受験につながるのか」というを感じられなかったのです。守 と っ そして、大学を卒業して 7 年反発や、保護者の苦情も少なかさんは、親に心配させまいと、 ね あえて、何でもないような話をな 後、念願の社会科教師の夢が実らずあったと言います。 それでも上田さんは、ぶれるしたのでしよう。それでも、家み 現します。上田さんは、自身も ことなく、教師生活を全うされ族が数日後に訪ねると、部屋は 殆ど教えられなかった近現代 史、社会の現実に高校生が関心ました。そして、自身のこれかゴミで埋まっていました。上田 ら先の人生を、絵画や文筆に精さんは、その時点で、「早く手を を持って向き合えるようにと、 打つべきだったのに、定年前の 生々しい教材を発掘しました。力的に取り組める、と楽しみに また、生徒たちのグループでのしていたその矢先のことでした。多忙な勤務で私は何もしてやれ なかった」と今でも悔やんでお 調べ学習や意見交換も取り入 親に心配させまいと思い、あえられます。 れ、主体的に考える機会を創っ その後、守さんは家に帰って たのです。それは、戦争の過ちて、何でもないような話をした を決して繰り返してはならな家から離れ、一人暮らしをしきて、就職をします。周囲はひ 、という強い想いがあったかていた大学院生の息子の守さやひやしましたが、必死に働き らに他なりません。また、そのん ( 仮名 ) の様子に異変があ出しました。そして、これで一 にら

8. 月刊 みんなねっと 通巻第133号 2018年5月号

ねっ電 月刊みんなねっと 2018 年 5 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 精神疾患がある人や家族に役立つ出版物 A 4 判・ 112 頁 定価 1000 円 ( 別途送料 ) 家族相談の活動は家族会の原点です、。 , 好評発売中 ! ! 本書は、全国から寄せられた家族による相談事例の中から 32 事例を掲載しま した。事例を、日常生活、医療、家族会、家族依存、地域連携、親亡き後、制度の七 つに分類し、それにコメントを加えた初めての家族相談事例集です。同じ家族 としての立場から相談にのり、情報を伝え、家族会につなげていく活動は家族 会の原点ともいえます。みなさんの活動に役立てていただければと思います。 を凸凸 月刊みんなねっと ( 毎月 1 回 1 日発行 ) 通巻 133 号 2018 年 5 月 1 日発行 2007 年 7 月 24 日第三種郵便物承認 精神勒ミい者相爍 精神障がい者家族 相談事例集 ・特集・ 子どもの立場からみえること ( 横山恵子 ) ・新連載語りあおう、つながろう、町の中で、日常の中で ~ オープンダイアローグに学ぶ日々のなかで気づいたこと ~ 第 2 回 ( 三ツ井直子 ) ■続・事例からみる精神障害者の障害年金の実際 ( 白石美佐子 ) 「等級目安表と異なる結果が届いた場合」 ■知ることは生きること ( 青木聖久漣載 29 ロ《自らの人生の主人公としての家族の暮らし特集⑧〉 社会での感動を描 ( 書 ) き、他者と対話することは存命の喜び 社会資源ハンドブック 神がい者と家族に役立つ 社会資源ハンドブック B 5 判・ 180 頁・定価 1 4 0 0 円 ( 送料込 ) 【内容】医療に関する制度 / 地域で生活するための支援 / 日中活動の 場、就労や復学の支援 / 経済的な支援を受けたいとき / 財産の活用 や保護、法的な支援など / 家族が情報を得る、相談できるところ 家族会員・支援者のための 運営。☆家族会運営のてびき A4 判・ 18 頁・定価円 ( 送料込 ) 会からの蚊は 1 冊 600 円に割引します 家族会の設置から運営の仕方まで家族会の活性化に役立つ「てびき」ができま した ! 会報や案内パンフなどの見本の資料ページもあり、家族会とつながり のある支援機関でもせひご活用を ! 【内容】精神障がい者家族会とは / 家族会 活動をおこなおう / 運営・活動費 ( 財政基盤 ) について / 家族会の組織強化をし よう / 地域にとけこむ活動への積極的参加 / 新しい家族を家族会につなげよ う / 新しく家族会を立ち上げよう / 支援者・関係者の方々へ / 資料編 ☆家族相談ハンドブック A4 判・ 76 頁・定価 700 円 ( 送料込 ) テキストカきました ! 家族会からの注文は 1 冊 500 円に割引 納容】家族による家族支援 / 精神障がい者の状況 / / 精神障がい者家族の状況 / / 家族相談の 意義と特徴 / 家族相談の目標 / / 家族相談の留点 / / 相談実習の進め方 / 家族相談の方法 / 新しく家族相談事業を立ち旧ナ、たいときは / 家族相談員の養成 , / 家族相談の事例 問い合わせ先 公益社団法人全国精神保健福祉会連合会 ( みんなねっと ) tel 03 ー 6907 ー 9211 / fax03 ー 3987 ー 5466 ホームへーシ http://www.seishinhoken.jp 主月 ま族相談 ハントブック

9. 月刊 みんなねっと 通巻第133号 2018年5月号

ることができました。 が日中活動の状況では特に何も お知らせします 2017 年度は、これまで懸命していない」となっております号 に努力してきた家族の体験にもが、「 2 割の方が」に訂正いた みんなねっとの活動 年 とづき、兄弟姉妺・こども・配偶者します。申し訳ございませんで ■「精神障害者の自立した地域など親以外の立場の状況や統合した。 と っ 生活の推進と家族が安心して生失調圏にとどまらない対象者を ね 亠な 活できるための効果的な家族支想定し、重度かっ慢性とされる方■メンタルヘルスの集い ( 第 ん み 援のあり方に関する全国調査」の地域生活の状況にも目を向け回日本精神保健会議 ) メンタルヘルスの集いは、呉 ていきたいと考えました。 報告書発行 是非今後の精神保健福祉施策秀三「精神病者私宅監置ノ実況」 公益社団法人全国精神保健福 」一丁—oo 周年記念として「二 祉会連合会 ( みんなねっと ) はの向上と、精神に障害がある人々甲彳 2017 年度に日本財団の助成とその家族の生活の改善への一重の不幸から年—わが国 を受け、「精神障害者の自立し助となるよう参考資料としてごの精神医療がたどった道とこれ から」をテーマに 3 月 3 日有楽 た地域生活の推進と家族が安心活用いただければ幸いです。 調査にご協力いただきました町朝日ホールにて開催されまし して生活できるための効果的な 家族支援のあり方に関する全国ご家族の方々に心より御礼を申た。 当日は、呉秀三先生の業績に 調査」を実施いたしました。本し上げます。本報告書は日本財 ついて、その研究第一人者の岡 調査では、全国の精神障害のあ団の助成を受けての事業でした。 る人の 3129 家族等にご協力【訂正情報】報告書「はじめに」田靖雄氏 ( 精神科医 ) 、橋本明 をいただき、貴重なデータを得の下から行目に「約 3 割の方氏 ( 愛知大学 ) による対談を通 ・ 5 % の人々の日中活動の状 じて学びました。また、シンポ家族のリカバリーに大きな効果 況は、特に何もしていないが ジウムも行われ、みんなねっとがあることを学びました。 ・ 2 % なのを除くと『訪問看 現在のわが国の精神科医療は からは本條理事長が指定発一一一口で ・ 6 % が最も多く、通所 まだまだ入院医療中心です。も護』Ⅳ 次のように述べました。 「精神障害者家族の全国団体通ちろん入院医療は必要です。し施設・ 4 % 、医療機関のディ ケア・ナイトケアⅡ 称みんなねっとの本條義和です。かし、日本の人口が全世界のロ 当会はその設立以来、精神障害 % にすぎないのに全世界の精神域活動支援センタ 1 % が続い があっても住み慣れた地域で生科病床の円 % が存在することはており、地域生活を送る重度の き生きと生活できる社会を目指異常としか言いようはありませ精神障害者にとって訪間看護と し、様ざまな事業活動を展開しん。厚生科学研究論文では、日日中通える場所の状況がうかが 動 活 てきました。それと同時に家族常生活及び社会生活の状況尺度えます。 の もう一点は、精神障害に限ら と 自身が支えあい、学習し、ともによって 4 以上の場合は入院相 っ ね に声を上げていくということも当としていますが、当会の調査ず障害は、疾病やケガといった ん 家族会発足当時から 3 本柱とし ( 家族を中心に聞き取りをした個人因子ばかりではなく社会に み てきました。そうした中、入院点を考慮に入れましても ) ではあるバリア ( 障壁 ) という環境 す 因子との相互作用といわれてい ま 中心の治療より、支援者が訪問入院相当とされる 4 以上 461 し ・ 5 % にます。隔離、身体拘束といった せ し、本人を含む家族全体を支援名のうち、入院中は ら ・ 5 % は通院しなが目に見える障壁はもちろんのこ するいわゆる、行動療法的家族すぎず、 支援技術が、本人の再発や病状ら地域生活を送「ているのでと、偏見差別といった社会にあお る障壁、優生保護法 ( 当時 ) や、 悪化を防止するとともに、本人・す。更に調査結果を見ますと、