スケアが公費でまかなわれるくらいに、日本の母子保健のシステムが変わっていかなければな らないと。そして、それは少子化に歯止めをかけることにも貢献するのではないかと。 しかし、こうした体感は、あくまでも主観的な実感にすぎず、どんなに力説しても、理解して もらえないことのほうが多く、歯がゆい思いをしてきました。そこで、私たちインストラクター が現場で日々みている産後女性の実態を、客観的なデータにして示せるものをつくろうと「産 後白書プロジェクト」が立ち上がリました。 zæ〇法人マドレポ二ータの会員からプロジェク トのメンバーを募集したところ、たくさんの有志が手をあげてくださいました。そして、スタッ フみんなの熱意と、絶妙なチームワークで、 620 人もの産後女性の声を集めることができま した。 新生児のお世話で常に両手がふさがり、声をあげることがなかなかできない産後女性たちの声 を代弁する『産後白書』を出版できたことをうれしく思います。この冊子によって、ひとりで も多くの人に産後の実態が理解され、すべての母となった女性が産後ケアを受けられる世の中 になるための一助となれば幸いです。 『産後白書』完成にあたって : この冊子を手にとってくださり、どうもありがとうございました。 産後の実態、、 とのようにご覧になられましたか。日本では、乳幼児死亡率も母体死亡率も低く、 母子保健は充実していると思われていますが、実は、まだ、日本の母子保健にも、大きな死角 があります。 それは出産後のヘルスケアの部分です。日本では、妊娠すると母子手帳を受け取り、出産まで は手厚く面倒をみてくれます。しかし赤ちゃんが生まれてしまえば、行政や医療のヘルスケア サービスは、妊婦から赤ちゃんへとスライドしてしまいます。母親の心と身体の健康について は、医療も行政も、面倒をみきれていないのです。そこで産後ケアという未開拓だった部分を 私たちが開拓し、産後の心と身体のためのヘルスケアプログラムを 1998 年に開発しました。 以来、プログラムを提供する過程で、何千人もの産後女性を観察しながら、プログラムそのも のの精度を高め、認定インストラクターを養成し、プログラムの普及に努めてまいりました。 受講生からは「今の私に必要なのはまさにコレ」「このプログラムが広まれば、もっと多くの 母とその家族が幸せになる」といった声をいただき、産後ケアは一部の人が享受できる贅沢品 ではなく、母子手帳のように全ての母が平等に受けられるものになっていかなければならない と痛感するようになりました。すべての子どもたちの健全な育ちを願うならば、その母のヘル 年 3 月日 zæ〇法人マドレポ一一ータ代表理事士ロ岡マコ
・「産後白書」製作スタッフ 伊藤加奈子、岡田令子、岳綾子、粕谷知美、北澤ちさと、黒田美穂、櫻井彩衣子、田中彩 牧内由佳、山田千秋、吉森福子 ()0 音順 ) 谷藤里恵、辻優子、中桐昌子、野口直子、野田カオリ、花田真紀、原万里子、檜垣知子 ソーシャルべンチャー・パートナーズ東京のみなさま ・協力 ののはらつらら ・本文イラスト 宗祥子 ( 松が丘助産院院長 ) ・寄稿 吉岡マコ (NPO 法人マドレポニータ代表理事 ) ・監修 仲井果菜子 ( マドレポ二一タ認定・産後セルフケアインストラクター ) 男性向けアンケートにご協力いただいたスタッフのノヾートナーのみなさま アンケート調査にご協力いただいた産後のボデイケア & フィットネス教室受講生のみなさま 産後白書 産後のカラダとココロ実態調査 出産直後からの身体の状態と夫婦関係について 2009 年 3 月 31 日第 1 刷 2009 年 6 月 8 日第 2 刷 201 1 年 2 月 1 5 日第 3 刷 発行者 NP 〇法人マドレポ二一タ 産後白書プロジェクト sangohakusho@gmail.com 本書の内容の一部あるいは全部を無断で 複写 ( コピー ) することは著作権法上、 認められている場合を除き、禁じられています。
Part. 1 Part. 2 っ 2 0 産後ヘルスケアプログラム調査・マドレポニータの産後ケア 〇〕プログラムの内容はいかがでしたか ? / 身体の不調は改善されましたか ? 〇〕精神状態はよくなりましたか ? / 夫との関係はよくなりましたか ? 【フリーアンサー】参加してよかった ! ・プログラム受講でこんなに変わったー ■特別企画③夫は妻の産後をどう見ているか ? 《男性アンケート》 o: 出産後の妻に変化はあリましたか ? / 妻の出産後、自分自身に変化はありましたか ? 【フリーアンサ—】大変だったこと、つらかったことを教えてください これから妻の産後を迎える男性にひとことー interview はじめに・ なぜ、いま、産後の実態調査 ? 0 実態調査・産後の身体 o: 出産後、身体は妊娠中よりラクになりましたか ? o: どんなトラブルがありましたか ? / 体型の悩みベスト 3 o: 睡眠について / おつばいのトラブル / 尿モレ / 痔 / 会陰周りのトラブルは ? 【グループインタビュー】想像を超えた産後の不調 ! 私はこんなことがありました 0 産褥期実態調査 o: 退院後はどこで過ごしましたか ? / 里帰リの期間は ? o: 誰に家事のサポートをお願いしましたか ? / 夫のサポートへの満足は ? 【フリーアンサー】「産褥期、もっとこうすればよかった ! 」エピソード ■特別企画①産後サポートサービスを体験リポート 5 産後 2 か月さんのある 1 日 《寄稿》助産師・宗先生からの産前産後アドバイス ◆陣痛中 5 産褥期コミュ二ケーションシート 0 実態調査・産後の夫婦関係 o: 陣痛中の立会いは ? / 分娩中の立会いは ? / 産後の不調について夫は理解していますか ? o: 出産後、夫との会話時間は ? / 会話の内容は ? / 会話の満足度は ? / 夫の生活の変化は ? 【グルーフィンタビュー】夫とのコミュ二ケーションについて ■特別企画②出産後のセックスについて / 産後のセックス座談会 《寄稿》産後セルフケアインストラクター・仲井果菜子さん産後の夫婦関係について ・ zæ〇法人マドレポニータ代表理事吉岡マコ 『産後白書』完成にあたって・ ・産後白書プロジェクトとは ? / スタッフ紹介 ・産後白書をお買い求めの方に / マドレストア関連書籍のご案内 産後のカラダとココロ 5 インタビュー編 5 赤ちゃんの誕生は「ハッピー」の象徴。でも現実は・ : ? ■インタビュー① 2 度の出産後、何度も離婚を考えた日々 ■インタビュー②出産前は大ゲンカしたけど、産後、夫は協力的に ・インタビュー③「出産はゴールではなく始まり」を実感 8 8 7 6 1 1 1 0 1 0 1 5 1 4 1 2 1 7 1 7 1 6 24 23 23 27 27 26 34 32 30 28 39 38 ・調査概要 調査方法 : ①自記式アンケートを配布・回収②専用 WEB サイトによる入力・データ回収 調査時期 : 2008 年 7 月 1 日 ~ 2009 年 1 月 1 5 日 調査対象 : 出産後の女性 620 名調査地域 : 日本国内全域 サンプル数 : 質問紙回収数 620 、 WEB 回答数 174 全無記名 4
産 の カ フ 今になって後悔しています一 「産褥期、もっとこうすればよかった ! 」エピソード 一番大変だったはずの産褥期の記憶は、「大変だったけど、赤ちゃんのかわいさで乗り切 ったわ」などと美化されがちです。しかし、そんなキレイなものではないのが産褥期の現 実。気合いで乗り切れるとタカをくくって痛い目にあった人はたくさんいます。これから 出産する人や、そのサポートをする人は、こうしたエピソードを参考にして、現実を見据 え、しかるべき準備をすることで、産褥期のストレスを軽減することができるはずです。 産褥期 出産でダメージを受けた身体を休ませ、 回復させるために、安静必須の産褥期。 どんな過ごし方をしているの ? ・もっと、任せればよかった。 夫と 2 人で過ごした。布オムツだったので退院 2 日目から洗濯を開始。干すだけだから、と安 易に考えていたが、 IO 日目に高熱を出しダウン した。布オムツ ! と頑張りすぎず、体調がよく なってから開始すればよかった。夫は「帰宅し てから洗濯はやるから」と言ってくれたが、仕 事して帰ってくる夫には頼めなかった。 ・上の子の送迎は頼めばよかった。 1 か月過ぎたら、上の子の保育園送迎を私が子 ども 3 人を引き連れてしていた。今思えば、送 迎は、朝か夕方かどちらかだけでも、ファミリ ーサポートなどの人に頼めばよかった。寒くて 1 か月児にはつらかったと思うし、私もつらか った。 ・実母とのコミュニケーションも、 意外と難しい。 実母のサポートはストレスが溜まった。実母流 のサポートは、私のニーズと食い違ってしまっ ていた。ただ私と孫のためにと、嬉々として毎 日やってくる母に対して文句を言うのはあまり にも酷だと思い、ひたすら忍の一字でやり過ご した。自分も産後の不安定なときだったので、 本当に疲れて泣けた。 ・義母への遠慮と、義父の心ない一言に泯。 実の両親が亡くなっているため、義母が毎日の ように通って来てくれた。食事を作って持って きてくれるのは助かったが、遠慮もあって他の 家事はしてもらわず、逆に気を遣ってお茶を出 したりしたのが負担だった。さらに時々おまけ でついてくる義父の心ない一言に神経を逆なで され・・・。こんなことなら家事代行業者に依頼す ればよかった。 ・食事をつくる時間がない ! ケータリングを利用すればよかった・・・。 ほぼ 1 時間おきの授乳で、ご飯を作る余裕がな かったため、レトルトやお菓子などで空腹を満 たしていた。ケータリングなどを思い切って利 用すれば、栄養のある美味しい食事でもっと楽 だったかも・・ ・義母にお手伝いを頼めず最悪な気分に とにかく義理の母にもっと甘えればよかった ! 実母は病気のため、頼れるのは義母のみ。けれ ども遠慮してお手伝いを断り、義母を完全に「お 客様」扱いしてしまった。それが続いた結果 最悪な気分と体調になった。とにかくきちんと した、、おつばいに優しい " 食べ物がほしかった。 そして、家事の上手な人がいてほしかった。主 人ではやはり無理。身内だけで乗り切るのは限 界があることを知っていたら・・ ・事前の打ち合わせをすればよかった ! 実家の母に来てもらったが、我が家の勝手がわ からず、しょっちゅう「調味料はどこにあるか」 「これはどうすればいいのか」など聞かれ、ゆっ くり休めなかった。時間的にも気持ち的にも余 裕のある出産前に打ち合わせをしておくことが 大事。 ・いい嫁ぶってしまって失敗・ 産んだらスッキリして元気になると思っていた ので、いい嫁ぶって早い時期に義父母を家に呼 んで無理をしてしまい、会陰の痛みが悪化した りイライラしたり最悪だった。気を遣う人には 会わないでゆっくりしていればよかった。義母 のサポートの申し出も正直迷惑だったのでうま く断れたらよかった。 産褥期とは、産後約 1 か月の安静期間のこと。この期間は、出産で消耗した身体 退隨麦はどこで過ごしましたか ? し方をしているのでしよう。 妊娠前の生活とは一変するのが、この産褥期。産後女性たちはどこでどんな過ご オムツ替え以外は、家事などは一切せず、寝て過ごすことが推奨されています。 を休ませるために、また、出産後の身体のトラブルから回復させるため、授乳や 自宅で過 ' した 43 。 実家に里帰り 57 % Q 里帰りの期間は ? 6 か月以上 1 % 未回答 1 % 出産の高齢化とともに、祖父母も高齢イ匕。 実親を頼れない人も増えてきています。 Q 誰に家事のサポートをお願いしましたか ? 2 か月以上 20% 約 1 2 か月 23 % 1 か月未満 23 % 約 1 か月 32 % 30% 実母 27 % 義母 1 6 % 実兄弟 8 % 義兄弟 3 % 夫が実母を抜きトップ ! その他 9 % 友人 4 % 親戚 3 % Q 夫のサポートへの満足度は ? 少々不冫 不満だらけ 13 % 夫のサポートは受けていない 9 % とても満足 24 % まあ満足 41 %
産後 カラダ当ココロ インタビュー編 赤ちゃんの誕生は「ハッピー」の象徴。 でも、現実は・・・ ? 0 産後女性の現実を知ってください。 ーへ 0 未来を担う社会の宝である赤ちゃんのために。 これまで、こうした産後女性の悩みは「本人の価値観の問題」とみなされ、 個人的な事柄とされてきました。しかし本当にそれでよいのでしようか ? こ うした問題を個人の努力だけで処理をするのは、無理というものではないで しようか。しかも、産後という不安定な時期に 母親の健康は、赤ちゃんの育ちにとっては死活問題です。それを個人や家庭 の問題として完結させず、社会全体で支えていけるよう、みんなで考えてい けたらどんなにか心強いだろうと思います。 ここに紹介する 3 つのケースは、夢見る妊婦にとっては目をそらしたくなる 内容かもしれませんが、程度の差こそあれ、多くの産後女性の声を代弁して います。ここで目をそらさずに、産後に必要なことは何か、周囲からはどん なサポートが必要なのか、自分自身はどんな準備や心構えをすればよいのか、 ひとりひとりが考えるきっかけになれば幸いです。 29 子育ての慌ただしさに翻弄され、出産前に抱いていた「ハッピーな生活」と「目 の前の殺伐とした現実」とのギャップに戸惑い、これまで経験したことのな い身体の不調、そして心のモヤモヤに悩まされ・・・そんな現実に、多くの産後 女性は直面しています。 出産した女性がこうした現実に適応しきれなかったときに陥る特徴として、 「被害者意識でいつばいになる」「協力したいはずの夫と敵対してしまう」「夫 婦間に溝ができ始める」といったものがあげられます。これを放置しておくと、 子育てに支障が出るだけでなく、「夫をあてにしなくなる」といった家族の危 機にまで発展することにもなりかねません。家族で幸せな生活を送るために は、夫婦ともに建設的な努力が必要なのです。 しかし、出産という大仕事を終え、心も身体も不安定な中、 24 時間休みなし の子育てといった特殊な状況では、どんな大人でも正気を保てなくなるとい うことはおおいにありうることです。 28
産後の カラダとコゴロ インタビト編 A さんの産前・産後バイオリズム 2003 年 2003 年 バラ色とは限らない産後のリアル・こんなはずじゃなかった ! Good! 2008 年 現在 2008 年 2007 年 2001 年 出産するまでは 夫と仲良しで楽しかった ! ました。 「多動気味かも」と言わ 1 人目の産後から 々ま住 ) 在月 一 J 都か夫との溝が深まった夫は、子どものことはれたほど動きの激しい このい京 6 かわいいと一言うのですタイプで、毎日の育児 たな東歳 夫とは学生時代からのが、自分の気が向いた に心身ともに参ってい 考た合娘 つきあいで、結婚したときしか相手をしませました。不眠もひどく、 をしし ん。育児は全て私の役医師に睡眠薬を処方し のは歳のとき。 5 婚良「牛ん ) 角さ歳 割と考えているようてもらっていました。 離仲理 < 4 歳で 1 人目を出産した 十 6 ーま 子 のですが、そこから夫で、「大変だから手伝っそんなときに「あまり 度夫 との関係がギクシャクて」と言っても「自分 に疲れていたので言わ 何出 し始めました。私は子で世話したくないのなれるままに応じたら、 今 後た家どもの世話に縛られてら、乳児院に入れれば」避妊してくれなかった」 何ひとつままならない と返されたり。そんな というのが実際のとこ のに、夫のほうは「仕一言一一一一口が、今でも忘ろ。その 1 回で妊娠し を 事で疲れているんだかれられません。 てしまい、薬もやめる 度出 ら、息抜きが必要」と ことになったので、妊 2 の 言い、出産前と変わら 娠中はずっと睡眠不足 不本意な 2 人目妊娠 人 ず飲み歩く生活。毎週 でふらふら。夫と良好 のように激しい口論を私自身、 2 人目は望んな関係を構築する : ・以 繰り返すうちに、夫へでいませんでした。 前の問題ですよね。 の不満が蓄積されてき実は上の子が幼稚園で を茹でたりすることはを見ても、みんな、優 き一 産後か月 8 才轆積もった不満は消えすできても、メインのおしそうなダンナさんと の 少 かずは作れない」「沐おりこうな子どもで、 月ニ受 楽しく育児しているよ その頃、夫は会社での浴はするけれど、着替 て かポをず 4 レス 休憊 で 後ドラ は困 うに見えていました。 えを準備したり着せた 部署が変わり、不本意 産い産マク 後労 産疲 鈕嬉 な仕事内容の上に休みりはしない」など。結産後クラスに通うよう になって、それだけで 第 2 子出産才が取れないほどの忙し局、私は退院直後から のが はないことに気づきま さ。そんなときに、突動き回ることになり、 身調化 心不悪 然「育休を取る」と一一一一口ゆっくり身体を休めるしたが。 第 2 子妊娠四才 い出しました。いつもことはできませんでし離婚についてもこれま 家事育児をバカにするた。夫だけを頼りにしで何度も考えてきまし 度日 の態の たが、最終手段として 後の望 ような発言をしてたのたのが失敗ですね。 産夫絶 保留中です。夫の仕事 で、私は「やれるもん 離婚は最終手段 が忙しい今は育児専業 第 1 子出産才ならやってみろ」と。 今は一歩踏み出したい で頑張るのか、それと 結局、夫は産後 8 週間 妊娠才の育休を取ったのです夫との関係がここまでも私が仕事を始めるか。 行き詰ってしまったのまずは保育園を調べて が、産後の身にはイラ は、密室育児のせいもみるなど、密室の育児 イラさせられることが 結婚才多かったです。例えばあるかもしれません。から一歩踏み出そうと 思っています。 「ご飯を炊いたり野菜外を歩いても育児雑社、 Bad! 「夫の育休」でも 印い
産後白書プロジェクトとは・ 産後女性のための心と身体のヘルスケアプログラムを開発・普及活動を行っている、 NPO 法人マドレポ ータを支援する会員が集まった自主的研究プロジェクト。 " 産後のカラダとココロのリアルを社会に伝え よう ! " というキャッチフレーズのもと、受講者を対象にアンケート調査を行い、産後における専門的なケ アの必要性を、広く社会に伝えるべく活動中。スタッフ全員が母親でもある。メンバ - は地方にも点在。 * 産後白書プロジェクト・オフィシャルプログ http://plaza.rakuten.co.jp/sangohakusho/ * NPO 法人マドレポニータ http://www.madrebonita.com/ 伊藤加奈子 岡田令子 岳綾子 ( データ入力 ) ( データ入力 ) ( 広報アシスタント ) 裏方作業が大好き。アンケ 大雑把な性格の割に、気持 元工ステティシャンで、現 ート用紙を見ながら、自身 ちは繊細。産後のデリケー 大学院生。妊娠中からプロ の産後と照らしあわせ思い トな身体と心に共感しまく ジェクトに関わり、スタッ にふける産後セルフケアイ リ。外遊びで色黒な産後セ フ達からお世話を焼かれる ンストラクター。静岡在住。 ルフケアインストラクター アイドル的存在。 子ども 1 0 歳と 8 歳。 子ども 6 歳と 2 歳。 子ども 6 か月。 粕谷知美 北澤ちさと 黒田美穂 櫻井彩衣子 (WEB 管理、校正 ) ( データ入力、会計管理 ) ( デザイン ) ( ライター ) コピーライター & ディレク 三鷹市の NPO 法人子育て プロジェクトの進行ととも 工デイトリアルデザイナ - タ - としての職歴を活かし、 コンビ二で活動中。趣味は に、見た目がどんどん美し の経験をフルに生かし、産 文章を書きながら同時に編 歌うこと。営業職で鍛えた く変化。羨ましいほどの吸 後白書のデザインを担当。 集作業、デザイン指示もテ 軽いフットワークで、必要 収力を持つ。昨年は、念願 産後白書への参加をきっか キパキとこなす。 とあらばどこでも参上。 の再就職も果たした。千葉 けにデザイナーとして再就 子ども 6 歳と 4 歳。 子ども 3 歳と 7 か月。 在住。子ども 3 歳。 職を果たす。子ども 2 歳。 田中彩 辻優子 中桐昌子 ( 集計グラフ化 ) ( データ入力 ) ( データ入力 ) (WEB 管理 ) 地方自治体対象の調査研究 お願いされたら断ることが 大阪から上京し産婦人科ク 独身の頃から産後に興味が の経験を活かし、細かいデ できない義理がたい性格。 リ二ック受付事務を 5 年。 湧いたという究極の産後オ ータから魔法のようなグラ 産後にかかわらず、広く女 得意なことはクレーム対応。 タク。昨年出産し産後の酸 フを生みだす。突然上京し 性の力を後押しする事業を きめ細やかな対応で、産後 いも甘いも経験した産後セ 周りを驚かせたリも。福岡 起こしたい ! という熱血派。 のデリケートさを受け止め ルフケアインストラクター 在住。子ども 5 歳と 1 歳。 子ども 8 歳と 5 歳。 る。子ども 1 歳。 子ども 9 歳と 9 か月。 野口直子 花田真紀 野田カオリ 原万里子 ( データ入力、集計 ) ( プロジェクトリーダー ) ( 全体進行管理 ) ( 集計グラフ化 ) 鍼灸師。仕事がらたくさん 思いつきで行動するせつか 広告代理店の営業マン仕 営業アシスタントで培った 妊婦を見てきた経験を活か ちな関西人。人懐っこいの 事で培った進行管理と調整、 PC スキルを活かし、見やす し、産後白書のアドバイザ で、いつも周りに助けても 的確な指示能力をいかんな い資料、使いやすいデータ ー的存在。納得がいくまで く発揮する。産後白書プロ らえる得な性格。産後白書 を一気にまとめる。気くば プロジェクトのリーダー の考察や議論が大好き。逗 ジェクトには不可欠な存在。 リ上手なお姉さん的存在。 子在住。子ども 2 歳。 子ども 8 歳と 5 歳。 子ども 1 歳。 子ども 1 歳。 檜垣知子 牧内由佳 山田千秋 吉森福子 ( データ入力、質問紙管理 ) ( データ入力 ) ( データ入力 ) ( ライター、取材 ) 単純で地味な作業が大好物。 持ち前の丁寧さと判断力で 家事・育児系ライタ - 。雑 マドレポ二 - タの本に感銘 全国から集まったアンケー 入力作業もサクサク。スレ を受け、はるばる地方から 誌等で培ったインタビュー ンダ - なボディを武器に活 ト用紙を眺めては、せっせ 取材のスキルを活かし、産 講座に通うほどの情熱肌。 とファイリング。ベビーマ 躍する産後セルフケアイン コッコツ作業も苦にしない 後女性 1 人ひとりと向き合 ッサージ講師でもある。 貴重な人材。長野在住。 ストラクター。名古屋在住。 い、ひたすら耳を傾ける。 子ども 3 歳と 1 歳。 子ども 1 2 歳と 8 歳と 5 歳。 子ども 6 歳と 4 歳と 2 歳。 子ども 1 0 歳と 7 歳。 ( 文責 : 野田カオリ ) ※ 2009 年 3 月現在 00 産後白書はマドレストアでお取り扱いしています http:〃 madrebonita. shop-pro.jp/ 吉岡マコ監修 o > o 自宅でできるボデイケアの決定版。肩・腕・骨盤のエクサ 『健康になる産後ェクササイス』サイズ、バランスポールエクササイズのほか、腰痛・けんしょ 発行 zæu エンタープライズ う炎など産後特有のトラブル対処法を詳しく解説。 販売元ポ一一ーキャニオン 日本初の産後専門紙 『マドレジャーナル』 〇法人マドレポニータ企画・編集 『マドレ式 ワーキングマザーの教科書』 〇法人マドレポ一一ータ企画・編集 『産褥記』 産後セルフケアインストラクターの吉田紫磨子が、第 2 子 5 産んだら何とか、なりませんから ! 5 出産の数時間後から産褥期の日間毎日書き綴った産褥 吉田紫磨子著 / 吉岡マコ監修婦の身体と心と脳の記録。手書きのつつこみイラスト多数。 『産褥記 2 』 5 みんなで支える産後 1 か月 5 吉田紫磨子著 / みんなで作る産褥記 2 プロジェクト編 産後白書 、プロジェクト スタッフ紹介 産後の心身のヘルスケアだけでなく、仕事、パートナーシッ プ、ワークライフバランス、社会起業・ : といったさまざま なテーマを、マドレポニータ独自の視点で考察、展開。 職場でも産院でも教えてくれない、出産し子どもを育てな がら働く女性にとって本当に必要なことはなにか。実際に 復職した女性の「実録体験談」もあわせて掲載。 家族の努力や、ヘルバー制度では乗り切れない産褥期を「お せつかい」という文化で解決できないか ? と挑戦した仲間 たちとの日々の記録。具体的なサポート方法も伝授。 谷藤里絵 0 一三 産 ~ 子育てしながらはたらく・はたらきたい女性 1400 人のリアル ~ 書 2 産後の心身の実態を調査した『産後白書』は、 2 年間で 6 千部発行。 0 これまで当事者だけが抱え込んでいた産後の悩みや苦悩を、社会に広く知らしめた。 「産後白書』第 2 弾は、 2009 年から実施しているワーキングマザーサロンの現場から 子育てしながらはたらく・はたらきたい女性にとって本当に必要なことを探った。 仕事と子育て、両立支援だけでホントにいいの ? ! 待望の第 2 弾 発売決定 ! チ第てしなからはたらぐはならをたい ー人 0 リを。 ーはたらく女性だけでなく男も 39 38
特別 夫は妻の産後をどう見ているか ? 妊娠・出産、そして産後を乗リ越えるには、夫のサポートが欠かせません。 そこで、妻の産後をそばで見ていた男性たちに、アンケート調査をしてみました。 ( 産後白書プロジェクトのスタッフとマドレポ二一タのインストラクターの夫・計 16 人に調査 ) 出産後の妻に変化はありましたか ? 具体的には ? いいえ 1 人 ・精神的に強くなった ・子ども中心に考えるようになった ・構ってもらえなくなった ・時間に余裕がなくなった ・セックスの回数が減った ・体型が少し変わったなど 大変だったこと、つらかったことを教えてください。 自分の時間が作れない・・ 妻のイライラした態度に耐える ! 妻はもっと作れないのを知っているが、 産後は反抗しても何も生まれないだけで たまに、お互いがどれだけ頑張っている なく、悪いことしかないので言い返さな か自慢大会になってしまう。 いようにしていた。 妻のつらそうな妻が 2 人目の出産後に「うつ」にな屮・ 姿がつらい・・・ 2 人目に手がかかる中で、上の子が赤ちゃん返リ。肉体的に 乳房のトラブルで妻のも精神的にも負担が重かったのだと思います。どの程度まず つらそうな顔を見てい い状況にあるのか判断がつかず、あせりました。 るのがつらかった。 知識が・・・ない ! 母親には到底かなわない・ 自宅出産だったので、通常は産院が そう割リ切れるまでは、泣き叫んでるわが子 してくれることを自分でやらなくて を目の前になにもできないもどかしさもあり はならず、知識もなくて大変 ! 葛藤があった。それぞれの役割を果たすこと が一番 ! と決めてからは楽しめている。 基本的にはナシ。 せつかく手伝ったのに文句 ? ! 子どもの病気やケガ、保育 せつかく手伝ったのに文句をつけられたことがあります。園の呼び出しなど心配には なるが、そのことを大変と 子どもが寝付かず寝不足になったことも・・・。帰リが遅い ! かつらいと思ったことはな と言われたこともあリましたが、遊んでいたわけではな く仕事だったので嫌でした。あとで聞いてみたら助けてい。自分は家事全般ができ るので出産直後も特につら ほしかったらしく、言い方の問題だったようです。 くはなかった。 考えてもみない幸せが待ってますよ ! 迎え それぞれの家によってスタイルが違うから 他の家族とつながる努力を ! 2 人でつくっていってください ! 妻との話し合いをしつかリと。 無償の愛が必要ですね ! 子どもたけでなく妻にも ! 妻だけが変化を迎え ているわけではない 的 体 夫からみた出産後の妻の っ 具 っ ( な間つつ 変化と、ご自身の変化に にた時なな 一つつるくに よなすなう ついてお聞きしました。 るくリくよ し 帰きくたる に大っしす ま 漠然とした質問ではあり 家がゆをを く任で業事 ましたが、妻の変化だけ ~ め早責家残家 人ではなく、ご自身も変化 人ヒ があったと答えた人は 5 刻、 乃 % 。出産は女性だけで はなく、夫にも影響を与 身よ 自ー えることがわかります。 分 次のページでは、これか 自 ら妻の産後を迎える男性 後 たちに伝えたいメッセー 産人 ジを紹介いたします。ぜ のえ ひ、ご夫婦で参考にして みてください。 気合を入れすぎると疲れてしまうので、 普段通り頑張ってください ! ごれカらも、、れる努力をら′にこ ! 27 26
特別 企画 今の生活は ? 産後サポートを ばしの れ討 月 一つど 産後 1 か月で里帰りを終頼んだ経緯と 一ま円 トうに産 えて自宅に戻り、現在産夫の反応は ? を円 2 こき 歳 一ととて 後 2 か月です。今の生活 。、つなし 自宅に戻った翌日からい 子 ホもん倆 は次のページの表のよう 育日 丿一、そ羽す きなり「通常モード」の な毎日です。退院後、実 わ〔わ」エナい 生活が始まり、 1 週間後 産し上よ 家に里帰りしていた 3 週 には疲れ果ててしまいま 体「まをと 家は 1 のりスる え 間は、実母や近所に住む の用間 した。母乳の出が悪くな を一ジがビせ 後費時 宅 ョ市 けし実姉が手伝ってくれたの 産 るなどの不調も。そこで 娘で がご 、ど ス←サ過 、せ ン下で、家事はもちろん、上 複たく れなで 以前に調べておいた産後 ロの がしょ ば〇ス ビ 歳合 イ理 の子の世話も頼めて、 呼ビ 変見うち フ・ サポートの申込を行うこ も z 一 大意こ持 ( 診は・・ ゆっくり休むことができ と・サ はの。気 とに。 夫健と の様スをと」本の は月こ ました。でも、自宅に戻っ 一本 サ こみ 夫は「できれば料理だけ 切、一時トハ族か し てからがやはり大変。も ル・自 、た除 は作ってほしい」と一一一口い リもサの一 ちろん、夫も手伝ってく 乗でのとポ窈人祕願呂 ますが、それ以外の家事 け一支家サ産はたた都里お流風 れるのですが、細切れの 「体しつ京間で・・ 育児をアウトソーシング 0 、尾ノ日し 東週ト 」主用が ′族ピ育しネ 用事がいろいろあり、ま することには理解がある 家工事減産一営利か 歳に しけ ・ ( 、タ運が一つ ポ とめて眠る時間が取れ サ ので、こうしたサービス を」家軽麦ノ。んを 3 サ鼾 シスさ イ雇除ず、ゆっくり休めずにい たがス艟褥ビ u を利用することには賛成 後 のつのレ 産一回おさ産流掃 ■ ます。 ・産 後・かい -L ・ 「サ今 してくれました。 産 産よたス 利用してみた コツは「事前準備」 方 世タて ま 咸 5 耜 5 は ?. 情報を広めてほしい のじ ま の くや一つを そ 私が利用した自治体のこうしたサービスを利用 行ちいれ て赤と疲 サービスで来てくれたのする際のコツは、事前に れとっ も 連事あ蕉 は研修を受けた一般のお願いしたいことをリス に家の 園のこし しる 方。今回は小学生のお子トアップして優先順位を うれ どく さんのいる方でした。 つけておくこと。また、 ど認と , 済 どれ 多 2 時間の間にお願いした産後は慌ただしいので、 なひ長む ど谷 るに も 出よ あ呂 と のは、前のページにあげ出産前に情報を集めて登 こ も風 ミカ芟の とお える たような内容です。掃除録しておくのも重要で 歳乳ん こを 替れ ( 事、ち つく ーカ . 0 や洗濯が負担だったのす。 娘食く赤う むて 時和 、多やま おっ 日のの で、そうした部分を中心ひとっ気になったのが、 間きウ & や 1 こどて濯もえし のとト 乳が に頼みました。 こうした情報の少なさ。 るてなれ洗数らて そたウ備授夫 せ汁連た回しし はし、準 あわもえのご逃 利用後、掃除された部屋さらに「本当に困ってい の合、 0 替 0 ( 。 0 0 食「や、きれ〔にたたまれたる方 0 み」のような敷居 さ飯 2 、むタミに浴早けの 2 っ るに歳 洗濯物を見て、人に手の高い雰囲気も感じられ 除おにイえ入がっ夫にむ 又 掃は前タ迎 に夫し 。中お 伝ってもらうことのありました。もっと多くの人 月咄の出や帰す車認寝帰タ ~ 中 か食、 0 ちの寝を食とたを がたさを実感しました 、寝夜 が気軽に利用できるよう 2 己朝夫車帰赤娘昼娘タ娘※娘哭夫就※ ね。普段自分がお世話をなものであってほしいで 8 8 8 産 する側なので。 す。 「 / 8 0 ノ つ」っムっ ) 7 ′ 0 ノ つ」っムフ」っム 一 J 一 J こ
マドレポニータの 産後ケア 離婚を思いとどまりました ! 受講前 受講後 夫の浪費癖が改善されず、一緒に育児は夫のことを前向き考え、私たちなりのル できないと考え、実母に「離婚する」と ールを決めていこうと思うようになった。 相談をしていた。 頭から「離婚」が消えた。 身体が楽になり、疲れにくくなった ! 受講前 腰痛がひどく、おばあさんみたいだった。 何をするにも疲れやすく、家事をこなす のが、大変だった。 33 歳産後 4 か月 マドレポ二一タの産後ケアプログラム受講生の声を集めてみました。 でた 受わ ム変 一フに グな ロん プこ てた カカ 参よ 30 歳産後 3 か月 受講後 クラスが終わるにつれて、身体が楽にな った。家事をこなしても、比較的疲れな くなった。腰痛もやわらいできたので、 H がおっくうじゃなくなっていた。 不自由感が強かったのに、今はやる気が ! 30 歳産後 4 か月 受講前 受講後 朝寝坊で、ほとんど赤ちゃんと一緒の 今は出かけたくてしようがない ! 家にい 外出をしていなかった。不自由感が強 てもやりたいことばかり。家事もできる く気持ちが沈んで、笑えない日が時々 ことは自分でやリ、無理と思ったら、パ あった。ノ←トナーへの不満が募って ートナーにもお願いできるようになった。 いた。 夫の大切さに気づき、怒ることが減った ! 受講前 受講後 夫婦げんかをよくしていました。子ども 夫のことを大切に思っている ( 思いたい ) が生まれて大変なのに、自分の趣味の片 自分に気がつきました。腹が立っことも 手間に上の子の面倒を見る夫を、腹だた ありますが、「大切にしたい」気持ちが しく思っていました。 勝って、怒ることが減リました。 ストレスによる過食がなくなった ! 31 歳産後 4 か月 受講前 受講後 眠れない、家事ができない ! でストレス あれほど食べたかった甘い物が、さほど がたまり、アイスやケーキなど甘い物を 食べたくなくなり、見事に「過食」がや 買い、食べまくる「過食」状態でした。 みました。 夫に対する言葉かけが変わった ! 受講前 受講後 手伝ってくれない夫に 1 人でイライラ。 夫に対し、態度ではなく言葉でやってほ 体力も落ちて、男の子 2 人の育児に不 しいことを伝えるようになった。自分の 頑張リで体力もつけられる事がわかった。 安を感じていた。 28 歳産後 5 か月 「やりたい」という思いが出てきた 受講前 受講後 気持ちが足踏み状態だった。やリたい気 ワークの時間に、自分の口から今後の人 生について話していくことで、「やりた 持ちはあっても、何をするにも躊躇して い」と思えるようになった。 いた。 33 歳産後 4 か月 34 歳産後 6 か月 骨盤が閉まり、ポジティブになった ! 受講後 受講前 心身の不調で行動が尻込みがちだった。骨盤が閉まリ、妊娠前のパンツが入るよ うになった。精神的にポジティブに、オ 赤ちゃんとの生活に退屈さを感じ、大 ープンマインドになった。 人と話がしたかった。 外出が楽しくなリ、身体に気を配るように ! 受講前 受講後 宀 引きこもりがち。首、背中、腰か痛子連れ外出が楽しくなった。自分の健康 の大切さに気づき、セルフケアに気を配 く、耳鳴りもあリ、憂鬱だった。 るようになった。 37 歳産後 5 か月 42 歳産後 2 か月 25 24