朗詠 - みる会図書館


検索対象: 「奥の細道」に潜む漢詩文
5件見つかりました。

1. 「奥の細道」に潜む漢詩文

風吹拈水睛夭雨 月照平沙夏夜霜 能就江撲銷署否 比君茅舎較清涼 抗州望海 ( 蛇足 ) も卒夭の「江樓タ望」は「江接晩眺」と共に の春秋の眺めを詠じたもの。「和漢朗詠事夏夜」にもそ 夏夜の霜」が掾り入れられて の一節風は拈木を 芭蕉は「蒙求」や「和漢朗詠事」から漢詩文に親しんだの 力もし、れチ 風は枯水を吹く睛夭の雨 月は平沙を照らす夏夜の霜 よく江接に就きて署を銷さんや否や 君か茅舎に比すればやや清涼なり ( も卒夭江タ望招客 ) ( 平成ニ十ニ年五月 ) 孫明復錦段 )

2. 「奥の細道」に潜む漢詩文

「蘆茄」 ( あし笛 ) と「胡角」 ( つの笛 ) を注交した芭 ( 蛇足 ) 「蘆角」は、 蕉の新造語か、それども「蘆茄」又は「胡角」の問い 、ずれにセよ、「笛」を土の風流とみなしていることには目 辺土に一なの連をして「風流こ , : い至れり」ど充実 した気持ちて、芭蕉は、夭候回復待ちて足止めされた人石田を 離れたのてあろう。 「王昭君」は、奴の 詩十の、漢宮を出されて奴に嫁い 王呼韓耶平于の愛を一身に事めて一男をもうけ、さらにエの 胡角一聲霜稜夢 漢宮萬里月前腸 昭君若贈黄企賂 定是終身奉工 死俊、彼の地の慣習により、エの子との門ー どすわれている き直るど女の強いのはいつの世も同じて、ある吠蕃 ( チベッ ト ) に嫁した唐の皇女・文成公主もそうだい、悲劇のヒロイン とよばれるのは、稜世の様々な文学作品上の話、本人は外と 充実した人生を公うしたのかも知れ子 胡角一声、霜の稜の夢 咲宮萬里なり月前のおもい 昭君若し黄金の賂を曽らましのば 定めてこれ身を終ふるまて支に奉へまつらまし ( 人江朝綱和漢朗詠事「王昭君」 ) 、ニ女をも、つけた、

3. 「奥の細道」に潜む漢詩文

( 旅ムち ) 子住といふ , , 町にマ <D をあかれは て、幻のちまたに離別の涙をそそぐ。 行く春や鳥啼き魚の目は泪 羇鳥恋旧沐羇鳥は旧沐を恋い 池魚思故淵池魚は故淵を思ふ 開荒南野際荒を南野の際に開かんとし 守拙峰田園拙を守って田園にる 陶淵明啼田園居その一 ) ( 蛇足 ) 行く春と親しい友との惜別の匱を、ど魚に託しているところは 陶淵明の「峰田園居」を踏まえている、ど一 = 。うのがいとつの説 この句の魚とは、弟子てあり同時に府御用達の魚間屋 てもある杉山杉風 ) ヒ日し、 世話に、よった杉風への挨拶との説も ある。この杉風説、芭蕉をあまり神搖視しないて人問芭蕉として 受け止めマいこうとする、それなりの説とも言える てはあるい、芭蕉の旅ムちを、自然を愛し孤高を求めて俗麈を 離れ田園に峰「た陶淵明ど重ねる前者を抹りたい 「前途十里のおもい」からは、平家物語忠度都落ちのくだり 師の俊成に己の和歌を託し、別れに際しマロずさんだ詩、「前途程 し」云々、を思い起こす 「前途程、馳思雁山え暮雲、稜會期追、霑纓鴻櫨え晩涙 前途程遠し、思いを雁山の暮の雲にす、 力なり 彼會の期遥、 偰を鴻臚の吮の涙に霑す」 ロ漢朗詠事い原典て、人江朝綱い渤海国の使者に贈「た別 のり。古詩に託して心境を伝えようとした文武両道の平家公達の 面目躍如たるところて、源氏の猪武者諸君、以「マ如何と為す 、 / 、ところてある とす 前途三十里のおもい ゅうべ - 均ーい , ふカ・り・

4. 「奥の細道」に潜む漢詩文

( 飯塚の里 ) 、よし AJ いへÄJ , 辷なる行くネをへて、かる病おばっか子 れ夭の命な 道路に死なん、こ 羇旅辺土の行脚、恰身無常の鯢念、 と気力聊かとり直し、道黻横に踏んて伊の人木戸を越す。 且予縦不得人葬且っ予、黻い人葬を得ずとも ( 論語子罕 ) 予死道路乎道路に死なむや ( 蛇足 ) 恰身無常の観念ならば、西行の「花のもどにマ春死なむ」の登場か あっマ然るべきところてある 「たとい人葬を得ずとも」を受けて 論語の「道路に死なむや」は、 ( 蛇足 ) 廬山速嶺と日光の山々とては、そのスケールの迎いはあるとして も、か百尺と写実的なのに対し、李もは十尺と例によ 0 て 誇人表尻。ても、続く「疑是銀河落九夭」と併セて鑑賞すれば、 李もらしく気宇壮人なのか良い 宮延を追われた李もが放浪十年、暫し隠接の地に送んだ廬山の 麓は、俊年も居易も草堂をんて詩を賦しいる。その十の一つ、 日高く睡足りて猶起きるに慵し 日高睡足猶慵起 小悶に衾を重ねマ寒を怕れす 小閣重衾不怕寒 遺愛寺の鐱は忱を欹てマ聴き 遺愛寺鐘欹忱聴 番爐峰雪撥簾看 ( 俊略 ) 番爐峰の雪は簾を撥げて看る 稜半が和漢朗詠事にも収録され、忱草子「番爐峰の雪は 何ならん」の清少納言自讃の段 ( ニ九九段 ) 、のおかげて、カな り人口に膾炙している 黒髪山 ( 男体山 ) は歌枕のいとつ。高爐峰の紫煙や雪など、 廬山は十国の歌忱なのだろうい

5. 「奥の細道」に潜む漢詩文

( 象潟 ) 日や・ゃーカた , ぶノ、 潮風真砂を吹き上げ、雨朦朧として鳥海の山 とセば、雨俊の景色ま カくる。闇十に摸木して、「雨もまた奇なり」 たたのもし、と 蜑の苫屋に膝を入れて雨の睛るるを行っ。 ( 十略 ) 公島は笑 江の黻横一里ばり、停松島に適いて、また異 寂しさに悲しいをかへて、地劵魂 をますに似たり 象潟や雨に西施がねよの花 カ、とく、象は怺むかごとし。 を菱べマ、これこそ我い詩ど自慢しているのてろうの。詩十「宅 時相見るは生客に非ず」ど詠「マいるのて、家にくつろいて気の 珍しくもあり面台くも おけない 4 、イル内マの創作だろ、つか ある詩てある ただし、「炎夭の花」 「昔にはありえないもののたと え」の外に、「俗を越した禅家の悟りの境地」の味もある。簡 たとすれば、俊世 斈も芭蕉も俊者のて創作したり引用してい と彼岸てニ人て若笑 知性共に浅溥な輩の鑑賞は御免蒙りたい している力もし - れ子 あま