ごあいさつ 少女や子供の繊細で微妙な表情を、透明感あふれるタッチで描く画家、 おおた慶文の世界展を開催いたします。 おおた慶文は 1981 年、サンリオ主催の『詩とメルヘン』第一回イラス トコンクールで最優秀グランプリを受賞し、以来、その独自の画風は 高く評価され、多くの人々の共感を得ています。 おおた慶文の描く子供たちは無邪気であどけなく、無心に生の歓びを うたっています。少女たちは黒い大きな瞳に優しさをたたえ、ときに 不安、戸惑い、哀しみの眼差しをのぞかせますが、その純真な美しさ は見る者の心をとらえて離しません。 人は年齢、時代とともに様々な矛盾に出会い、迷い、何かを失ってい くものですが、慶文の世界の少女たちは、 " 清らかさ " " 純真さ " を永遠 に失いません。この混沌とした時代に、私たちに大事なものを訴えか けてくる少女たち・・・・・・、年齢を越え、時代を越え、永遠の命を持ち続 けていくのでしよう。 今回展示される 140 点の作品は、少女、子供、新作の三部構成で紹介 されており、おおた慶文の世界をより深くご覧いただけるようになっ ております。 本展開催にあたり、ご協力いただいた関係者各位に心より御礼申し上 げます。 主催者 3