の代りに 6 、という絶好の大場にまわることができる。 6 は次に白が何を打とうと顧みすに第 1 図 1 、のツメを目指すの 第四局 で、大ゲイマのシマリに対してはこのツメがほとんど絶対のものと 思ってよろしい。この点、なお第五局で検討する。 第 1 譜 黒 2 の小目をもって対峙するもっとも普通の構成 である。 白 3 、周知のごとく黒 4 、と受けさせればこの交 十 0 換によりこの隅の黒のシマりを先手で妨げたことに なるからそこに満足して 5 、とみすからは一隅をと もかくも独占して打っ作戦である。シマりも無論こ 十十十十十 れに限らないが、本局では大ゲイマを試みた。 黒 4 、白の意中を挫いて打つ手法が非常に多く、 定石の教えるところである。一一子局でもあるから今下ー丁ー・ 4 ー一亠ーー丁 , す は堅実にかく受けて白の「、りをゆるした。当然そ下・〒ー丁」 : 十 -—丁【一 - ・ー丁 丁、十十十十十 第 図
■ 0 ■ 0 直置崧 0 ■臨■ 4 置 0 、■鳳 0 第 譜たとで あ筋黒 そのしハこ こ 11. かネれろと 10 で、めコにうしと 9 13 てム対。て二第 ②〇 十十 、ほのし の 0 ①・〇 時に 1 亠十キキ③②・路抱い無白にオ 、るでのみえ のほあ同手てる キかる図でおと こ歩 14 をえと 3 1 リなかに第もこ 段ろす、もるく図をかいぎつ 1 しろ りい図ろか にがるとっ / 、、 ら ク ) オ、と進てみ抱ご第白 、て 1 第 十 〇十 局 と 十② 〇・〇る 第十四局 、一し 2 図トト十・ 十えた黒のれらいである。従ってⅡの手で第 2 図 1 、とサガ 、白 2 、黒 3 、などは、二段オサえの筋の使命を全うする ものでない。そのように隅をはっきりきめてしまわすに、含 みをのこして打つのがつねに好ましい。第 2 図は黒が活路の たしかでない関係から、それは必すしも直接の脅域でないに せよ、卒後の動き方を牽制される不利を免れがたい。それに 白の方は、 2 のカケッギにより形も整っている。 0 ⑦ ⑩⑩ 1 ? ⑥キ 第 1 譜
、 0 ■■■臨新望・ ■■ 00 ・ 0 ■ もⅡ以下の白を攻める意に乏しいのでこの場合、実質を主 とした。右下隅で白が実利についている、それに対抗すると 白Ⅱに対し黒、は本手である。 いう考え方もないとはいえない。 怠れば第図 1 、 3 のごとくじか 白 7 、、というびとつの調子である。いすれは黒のハサ に渡られる。譜のと正確に打って あれば、のちに第 4 図 1 、と迫るのみをさけてのヒラきがはぶかれないが、それをのカカり からもっていって黒、そして四とした。 がもっともきびしい。 0 〇 もしの手で ( 或いは一路右 ) のヒラきを急げば、黒は ②① 白芻 第 4 図 1 、をすかさす打っ機会を見出したであろう。 のとき 黒を高く第 5 図 1 だと、勢い同図白 2 、が想定されるの 黒Ⅱを , 一・十十〇十キ十だが、しかしつづいて同図 5 まで、黒はそのように打っこと も可能である。 たのも 白は黒の堅実に応じ、艾びとつには黒みい′を利かさ 通法でしかない。 れまい、それには手をぬこうというのである。 1 を 黒、一路右に高くかまえて ですすめると、黒イい′に対し手をぬくわけに行かない。 十十 十十亠・十 30 ・」 0 十十十 3 十十十十十十十・〇ト」第 第 5 図 十一トト・十 0 第 3 盟 ・・ O ー 4 ート十〇
新 0 ■ 0 ■■ 0 ■ 0 ■ 0 直 0 第 3 譜 て布石段階がおわった。 ここで白がどの辺から行動を起そうとするか、非 常にむすかしいが、びとっ言えるのは、この局面、 白がなかなか地を沢山もっていることである。はじ めの右下隅からその方針をとって、左下隅も左上隅 もみな動かない実質である。それゆえ比較的細碁に もって行かれることも予想されないのでないが、一 方全局的に黒の模様は雄大かっ厚壮である。したが ってのつぎに白が平凡に右辺を囲うようなことで は黒はから三路下にトプくらいでいよいよ宏壮を 加えることができよう。 ①④下下 十十 5 6 十〇 ・〇 十卞一ー十十→、 第 3 図 なお第 3 図は、白がの手でこの 1 、とカカってくれば黒 2 と受 け、白 3 を好調ならしめるようでも 4 、 6 、と平易に打ってこの白 を攻めればよく、特に働いた打ち方など求めなくていいのを示す。 十 0 十十 3 十 十十十・〇十」 十 3 十十十十十十十十十十 , 十 00 十」 「十十 0 十 十十を 0 十」一 十十十十十十十 十十十十・十〇一 ・ 00 十十十十十 0 十・十十 〇〇十〇十 0 十十十 0 十〇①十〇第 〇 ・〇〇 144
喆も疆 2 の一路下にワリコむところから、第図のごとく直ぐに渡りをも 第 4 譜 . とめて来るかもしれないが、それならば黒は渡らせてすこしも不利 白、二路右にトビッケての渡りを見てここから のない形である 手をつけ、局面の進展をはかるほかない。この手を 一路高く打っことは可能でわるー第図以下。 第図白 1 、黒 2 、と平易とトビ、白 3 には黒 4 、とこの方で報いて 動じない。 一 , 十十十十十十十十 十〇〇 0 ・十十 なお白が 3 の一路右 十 0 十 0 十十 下、にアテてくれば黒 十ト 0 〇十」 はいつでも一子はツガ す、 3 の二路右、をッ 十十十ー十ー ナイで応するものと知 0 るべきである。このこ の 3 十の十 とは以下の諸図にも譜 の十 3 にも通する。 3 十十十 本図黒 2 を、一路下 にナラんで白の渡りを , 十 3 3 0 ゆるさす、強く打つな ども考えられないのでアー一ー ないーー、第図。 また本図白 3 の手で ③十十〇・〇 0 ②十十十・〇・〇・ ・十十①十・キ〇 0 十・十十〇
第 2 譜 白に対しては黒Ⅱ、と低く受け、には、と 高く受けた。右辺に白のヒラキがすでにあるのと、 上辺は次に白をハサむか、また白が来ても打込 んで行こうとするか、そのような積極的意図をもっ ているのと、その差である。 ■■期■ 0 ■ 0 ■■ 0 ■ 00 ■ 00 ■ 0000000 勲■ 0 00 蠱 0 0 第 7 図 〇 〇〇 0 ・ 0 第 7 図譜のを、かく 1 と低く受けたとき、白は恐らく 2 、と 高く展開したであろう。そして黒が当然上辺を打つのに、 3 と高く かっ 1 との間をびろくする策は成立するとおもう。 この 3 を、第 8 図 1 のように普通に低くハサむのでは、左上隅と 000 」 下丁十十十十十十十十十十十十十」 十十十十十十十十十十十十十・ ⑩十十十十十十十十十十十十十十十 丁一ー十⑩ ⑩十十十十十十ー丁 0 第 2 譜
00 亜 00 躙 第 3 譜 白にいた っても第 7 図 のごとく 1 、 とッケて渡り を求めると、 同図黒 2 、白 3 、につづいて下辺の大場には黒に先べんされるこ と、既出第 4 図に示した通りである。 白、、と進出し黒を追いつつ下辺に展開しょ うとする。 黒、正確である。の手で下辺の大場を急 ぐと、第 8 図白 2 と大きく打たれても黒の動揺が蔽 〇 ・十〇〇 0 第 8 図 われないであろう。 既出第 1 図の場合と異なり、上方の白がほ根拠をもっている関 係が見のがされない。 白、局面が中央の戦いとなることを予想して、かく高くかまえ 〇 0 十十〇十〇十 0 十〇十十十〇 ⑩十 0 十の〇十 0 ⑩十⑩十十十十 十十十十十十十十十十十十十⑦ 0 十十十十十十十十十十 0 十十十十十 , 卞一ー十ー一・十ー一・ 0 第 3 譜
■ 0 ■ 0 ■ロ■ 第 6 図第 3 図における白 4 の手で、この 1 、と ハネ返せば黒は猶予なく 2 、とキッて打つ。これで 黒がいいとおしえられるのであるが、白 3 とトバれ る筋で、なかなか複雑な変化をもっている。すくな くとも 3 の方の白が治まることは容易なのである。 譜の加のわかり易いのを採るゆえんである。 第 2 譜 て絶大の勢力がはられた。 黒 0 、 4 、 ののち、白はの二路左にトプくらいのもので あろうから、そのとき黒は第 7 図 2 、とトン 0 隅を 治まることとなる 〇ー丁丁・ 〇 ・〇〇 3 ①② 第 6 図 第 7 図白 3 、黒 4 、は当然である。 隅の黒の動揺をおそれる前に、上辺に黒い第のきびしさがある のを思うべきである。 下十・十 0 ⑨十 0 十十〇十十 0 十十 〇十十の十⑩十⑩十十十十十・十 十十十十十十十十十十十←十十十 十十十十⑩十の十十十十十←十 十〇十十十十十・十十 0 十 〇十十十十十十ト 十十十十・ 1 丁「十十十十十十十十十 228
第一局 白 7 までのはこびについては特にいうことがない 0 黒 8 、普通はこれを一路びかえて第 1 図 1 、とし同図 5 ま でを期するのが穏当で、黒がよいと従来説かれている。第 1 図 4 で、第 2 図白 1 も、同図 8 まで、やはり黒大いに有利と いうのである 0 それに相違ないが、譜のごとく 8 、と一ばい にツメるのも、急がしく打って白に他を顧みる余裕を与えな い意味において、軽視できないものがあると考える。 8 では しかし別に上辺のハサミからもって行くのもある ( 第Ⅱ図 ) 。 白 9 をさそい、そして黒を導く点は、第 1 図も譜の 8 も かわらないのである。 十十十〇十①十 ・十・十十十十十十⑤十十・ , ■■互■日住 ■■■ 0 ■ 第 1 図 〇 0 00 ■ 0 ■動 ■ 0 ■ロ■ロ■■■新■百新ロ 2 0 ⑩④ 5 〇 ⑥②・ ⑨ ① 十①十④・ 十 第 2 図 ー第 1 譜一一 ー 47
白 4 、では 2 の一路左に 一路上にサガる手が利いていることに注意する。 そうサガられると白は直ぐにーい′のコスミッケから、黒 曲がる ( 第 8 図 ) のもない みろを白ーは′黒第に′を交換し、さらに第いをの一路上に といえぬが、そのときにも 黒は 5 の点にオサエコムの打って眼をもっていなければならない。そのオい′以下を打 十 十 0 〇〇 03 亠ー卞十 っということが、黒を固めてつらいのである。そのようなこ 2 が決定的である。白 6 、 8 ⑥⑤・ 0 2 ととなっては、白は活きたという名目だけである。つまり、 第につづいて次図である。 ①① 外勢、実利、ふたつながら黒に占められ、ほとんど為す所な 第 3 図黒 3 は五子も置い姿である。 いている碁だから控えて受黒 7 まで、ともかくも一 応は白も手をぬくことがで けた。五先などなら一路左にトビッケて打つ。 ・ろ 白 4 とキル余地があるのでこの石に活路たけは辛うじて保きるようなものの、その先い・に・ 有されていることが、次図に知られるであろう。黒 3 をもし手をどこに向けようもない十は 〇〇〇〇 0 ・十十十一 トビッケてあると、その活きも後手となるかもしれない処なほど、白の石はばらばらで・〇・・・〇〇〇 連絡がない。その不利が大 6 ・〇①・ のであるーー第 7 図。 ② 3 きいのである。 なお本図 3 の手で、白 4 ⑤ 0 ①〇十 なお黒 5 のオサ工を保畄 のキリをおそれて、 4 の一 路左下に守るなどはおもしして単に 7 をッギ、上辺際 に第 5 図の劫をのこすこと . ろくないーー第 9 図参照。 亠ー ②〇〇〇 0 ・十十十十 3 が考えられるかも知れない 〇 00 ・〇〇〇十十十 ④キー十・亠亠ー十十十第 4 図黒 1 以下、余義が、それは白がそのような 十十十十十十十 隙をのこすはすなく、 5 の ない運びである。 ・十〇ー一亠亠 黒 7 ののち、黒から 5 の点の出と一路左の黒のオサ 十十十十亠エ・十十十 十 十 203