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検索対象: ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法
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1. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

この練習は , 4 学習と練習 ごく僅かの時間でよく , しかも家庭で実行しうるも のである。大切なことは継続して行なうことである。そして , コー スに出た時も , スコアをあまり気にせずに この練習を思い出しな がらやることが必要である。 練習したことをコースでやってみて , それを確かめる。 しが大切なのである。 0 ショットの基本条件を満たす練習 この繰返 2 番目に重要なのが , 前にも述べたポールをヒットする基本技術 を身につけることである。 この技術習得の順序は , ショートアフ。ローチ→ショー トアイアン というように , 逐次大きなクラプへといくのが , 体得が容易だとは すでに述べた。 まず , ショートアプローチの練習を重点的にやることを奨めた い。この練習も工夫次第で , 家庭でも十分可能である。数メートル の庭先とか , あるいは室内でやることもできる。 要はポールをキチッとヒットするときのフィーリングを , 繰返し 体得することが目的であり , ポールの飛距離は , いわばその応用に すぎないのである。 しばしば繰返し実行して , 感得しているフィーリングというの る。実戦でのショー が , コースのプレイにおいて , スイングの大きさを変えるか , インパクトの強さを変えるだけで , トアプローチにおいては , 距離に応じてバック 自分のよりどころ , つまり標準にな

2. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

4 学習と練習 95 飛距離はコントロールできる。自分のフィーリングの標準をもって いれば , それは比較的容易であり , 最初結果が悪くても , ポールは やがて目標に収斂するようになる。自分のよりどころがないと , コ ントロールを必要とするショットは , ますます迷うことになり , む しろ発散しかねないのである。 したがって , 日頃の練習は , どのような条件でもよく , ただ自分 で一定のやり方を決めて , 繰返し , しかも継続して実行することが 最も大切な条件なのである。 この練習は , ショートアフ。ローチをはじめとする , コントロール ショットにまず予想外の効果をもたらすとともに , フルショット自 身をも安定化するに役立っていくのである。というのは , これがシ ョットの基本条件であることに他ならないからである。 つまり , 単的に言えば , どこまでこの基本条件に合ったショット ができるかが , ゴルフそのものを決めると言っても過言ではないの 自の内容があり , 方法があることはすでに述べた。 して , その具体的なものは各人のその時その時の状況に応じた , 独 練習に際しては , 各人なりの目的 , 目標を明確にすべきこと , そ ・ショットの練習プロセスでの参考事項 である。 ろうと思われるいくっかの事項を , 簡単に列挙しておこう。 こでは , それらの練習を各自が実行していく上での , 参考にな

3. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

2 ゴルフへの姿勢 独自のソフトウェアを主とした情報の蓄積に他ならない。つまり , 個有の内部情報を豊かにし , リファインしていくのが経験をつむと いうことである。このために大切なことは , 実行にもとずく不断の ドバックである。すべてのフィ ドバックが適正であるとは 限らないが , いずれにせよ正しく動いているシステムというもの は , 適正なフィードバック情報によって運営されねばならないこと は , 世の中のすべてのシステムについて , いまや常識である。しか もフィードバックというものは , システムの外からではなく , 内か らさるべきものなのである。 ビジネスにおける , いわゆる Plan-Do-See のサイクルの重要さ よ , ことゴルフにおいても , いろいろの次元でいみじくもわれわれ に , 多くのことを教えているのである。 仕事には強くても , ゴルフはどうも , というのは PIan には強く ても , Do-See の弱さ , 貧困さがゴルフ自身を弱くしていると言え ないだろうか。そして , Do-See の弱さは , つまるところ PIan 自 身をも弱くしていくのである。 実行とフィードバックの繰返しによって , われわれは自分の行動 への信頼感がより高まるようになる。そして , それはやがて自信と なる。自信の積み重ねが経験だとも言えよう。 ものごとの進歩は , らせん状に進むと言われている。この表現を 借りれば , 経験をつむとは PIan-Do-See の連がった空間的立体ら せん的行動であって , このらせんの中心軸の方向に , 自分の目標が あるということだ。

4. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

4 学習と練習 ( 1 ) 練習の習慣化 ことを続けていくということは , たしかに努力が要る。そこで練習 練習に大切なことは , 継続するということである。ーたび決めた 練習に限らず , プレイにおいてもそうだが , ゴルフというものに で見 , 自分で判断する , そういう習慣をつけることの方が大切だと ことであろう。そういう意味で , 自分を自分で見るのがよい。自分 見て , 比較的その良否の判断が容易なことは , 誰もが経験している スイングの概念をある程度わきまえていれば , 他人のスイングを かえって逆効果となりかねない もあるが , よほど相手に恵まれないと ( たいてい不可能に近い ) , 及しつつあるビデオなら尚好ましい。他人に見てもらう , という手 8 ミリシネ , さらには最近普 撮って , 自分で見ることを奨めたい。 くことがある。自分で自分が見れないからだ。だから , 時々写真に 正しいスイングをしているつもりでも , いつのまにか変わってい ( 2 ) 常に自分と対話しながらやる 必要はなくなる。 の都度考えてやることだ。練習が習慣になれば , 意識的努力を払う さらに , 続けていくためには , 飽きないような工夫を , 自分でそ 可能な範囲で , ただそれを長く続けるような計画を立てることであ のためには , 決して無理な計画や実行をやらないことだ。続けうる を習慣になるよう , 一時期は努めて着実に実行するようにする。そ

5. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

2 ゴルフへの姿勢 15 ない筈で , 相互にひんばんに交流し , あるいはフィードック的繰 返しを続けていけるところに , 大切な意味があると思う。 仕事も遊びも , それそれは独立して , より豊かになってほしいと 願うと同時に , つねに相手の成果を , 貧欲に利用しあいたい。 いった事が積み重なって , 人間が成長するのだと言えよう。 こういう意味からすると , 遊びの中でもゴルフは , とくにビジネ スや人生との間に , かなりの共通した性格をもっているわけであ る。 ・ビジネスとゴルフ これからの 80 年代を生きていくビジネスマンは , あらゆる面で 自立できるという心がけを , 日常もっことが必要であろうと言われ ている。このことは自分の仕事に対して , はっきりした姿勢をもつ ことであり , 同時に自らを律するという心の強さをもっことなので ある。 自ら律するということは , 自らが自分を教育し , 訓練し , 鍛えて いくことに他ならない。会社の仕事一辺倒のモーレッ型は , 高度成 長時代には通用したが , はや過去のものとなりつつある。これから は , いい意味で「会社は頼りにならない」と思い , 人生計画を自ら たてて実行していかねばならない時代である。 れらの知識を生かすための , 独自のソフトウェア , つまり知恵を身 大切なことは , 自らの実行を通じてそ 自己啓発的 , 自己形成的に己を訓練していくには , 単に知識を沢 山つめこむだけではだめで ,

6. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

91 4 学習と練習 つまり , ある目標を達成することが , 次の目標を達成するための条 件や手段であったり , ある目標を達成するために必要なステップと しての目標 , つまり目標が階層的構造になっている場合が多いので ある ( 図 14 ) 。 そこで , 実行上においては , 当面の重点目標を決めて , それに努 力を集中するが , 同時に , これらの多元的目標の構成を , つねに頭 においておくことが必要なのである。 なぜかというと , ある時設定した自己の目標構成も , システムと しての内部変化 ( 練習による各要素の質的向上など ) や , 外部環境 の変化 , 新たな外部情報の導入などによって , 変化していく筈であ る。自分のゴルフのために , 貴重な時間を最も無駄なく使い , 効率 図 14 目標の多元的階層構造 断示 目標 Ⅱ 目標 G F 標 目 目標 C E D

7. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

2 ゴルフへの姿勢 ある。 17 これらのことは , ゴルフに対しても , 全く同じ姿勢が適用される と思う。どういう姿勢でゴルフをやっていくかは , その人なりの哲 学いかんであろうが , ゴルフも仕事や人生と同様に , たしかに思想 いるものに他ならない。 そ必要だが , このことは同時に であるし同時に意志でもある。 これからの企業マンに求められて ゴルフには思考力を駆使した , 独自の知恵に支えられた実行カこ て穴に入れるという , 極めて単純なゲームと言えばそうだが , さて , ゴルフはたかが小さな白球をかっとばし , ころがし , そし 0 情報システムとしてのゴルフ行動 は際限なくあると思うのである。 ゴルフというものから , 己の仕事にとり入れ , かっ学ぶべきこと ( あるいは自分なりのパー ) という判然とした目標があり , ことの本質的な面といってよかろう。 思う手段をとって , 実際に行動を行う。これがゴルフをやるという 自分である目標を立て , その目標を達成するに最も適していると れているわけである。 この目標に向って , フ。レイ全体としての最善をめざすように仕組ま ったいろいろのレベルあるいは次元において , それそれ目標設定→ さらに大きくは自分のゴルフというものについて , とい つまり , 一打ごとに , そして一ホールごとに , またラウンド全体 としても ,

8. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

4 ・練習について 学習と練習 さて , 以上に基礎 , 基本を身につける学習ということを主にして 述べてきたが , 同時に , いわゆる練習というものも , 大切なことは 前にもふれたとおりである。 ここでは , 練習というものについて , その大切さは否定しない が , 練習には練習のやり方がある。間違った練習はかえってマイナ スの結果をもたらす危険性があるという , いわば警告的意味も含め て , われわれ一般ゴルファーとしての練習の , 意味と実行につい て , 若干ふれておきたい。 練習とは単にポールを打っことではない。 練習すること自身が一つの技術なのである。つまり , 自分のゴル フというシステムの中のサプシステムであって , 自分なりの練習シ ステムを持ち , そのシステムを有効に働かすことによって , それが プレイに貢献しうるようになる。 そして , フ。レイがこんどは練習システムに対して , その都度 , フ ィードバック的指示を与えてくれる。つまり , 練習の成果の判定と 新たな問題提起をである。 こういうことの繰返しが , 練習システムの質的向上 , 改善をもた らすのである。その結果 , 練習自身の量はだんだん少なくてすむよ うになる。 練習には , つねにその時その時において , 明確な目的と目標を持 たねばならない。なぜならば , それは一つのシステムであるから

9. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

132 わかる。 5 プレイの実績記録とその分析 そこで , 結局言えることは , 100 を切るためには , トリプルボギ ー以上のホールを , 3 つ以下にすればよいということである。言い 方を変えると , いわゆる大叩きを極力しないということ , 逆に一つ 諸氏が自分の過去のプレーを , 思い返してもらえば , 自らおわかり ゴ / レファ なぜ大叩きをするのか。それは私が言うまでもなく , や二つの大叩きをしても , 決してあきらめたり , 投げ出したりしな の筈である。 いことである。 ′く一コノレフて、 われわれ一般ゴルファーに共通した当面の目標は , ②ボギーゴルフとは と言われる理由が , 実はここにあるのである。 戦の問題なのである。 100 が切れてはじめて 1 人前のゴルファーだ 100 の壁が厚いのは , 技術の問題でなくて , 心の問題 , つまり作 い , と確信をもって言える。 するように努めてもらえば , 100 の壁などは決して厚いものではな に考え , そのためにやるべきことは何かを明らかにし , それを実行 いかにすれば大叩きをせずにすませるか , ということを各自なり はなくてボギーゴルフなのである。 ーとボギーとはわずか 1 スト ロークの差であるが , 質的には意外と大きな差があるのである。 こに , 実は , アベレージゴルファーの錯覚があり , それがゴルフと いうものを , かえってむつかしくしている一つの理由ではないかと 思う。

10. ソフトゴルフのすすめ 知的ゴルファーの上達法

1 まえがき 9 ない。そして大切なことは , 青い鳥を見つけようとする , そのプロ セス自身に人生の意味があることである。 同様に , ゴルフのほんとうの愉しさというものも , 自分で自分の 中に見つけねばならない。そして , それを見つけようとするプロセ スそのものの中に , その時その時のゴルフの愉しさとよろこびがあ るのだと信じたい。 ただ , そのためには絶えざる努力とか , 持続的忍耐をも必要と し , つねに己を知り , つねに己と闘いつづけることこそ大切なこと であろう。そのための苦しみ , 悩み , 労作から逃げることは , 同時 に人生のよろこびや , 生き甲斐さも失うことになるように , ほんと うの愉しみなくしてやるゴルフは , 人生の貴重な時間と金を浪費す る“芝の上の散歩”にすぎなくなるのではなかろうか。 人生においても , 仕事においても , すべてものごとをやるには , まずそれなりの“哲学 " があって , 実行のための " 基礎技術”が必 要であり , これらを通して , よりよく成長していくために , その人 なりの“自己管理”が必要であろう。 そこで , 本書においては , ビジネスマンゴルファーとして , より よくゴルフを愉しむために “ゴルフ”に対する考え方 , 心構え , あるいは姿勢といったことにふれ , ついで技術の最も基礎的な事項 は何かを , 人間の行動という面からの明確化を試み , そして自己管 理の一手段としての , 自分のプレイ内容の統計分析を基とする自己 管理法について , 具体例を交えながら述べてみたいと思う。