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検索対象: エコミュージアム・理念と活動 世界と日本の最新事例集
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1. エコミュージアム・理念と活動 世界と日本の最新事例集

工コミュ - ジアム 理念と活動 世界と日本の最新事例集 日本エコミュージアム研究会 [ 編 ] 代表編著者新井重三 牧野出版

2. エコミュージアム・理念と活動 世界と日本の最新事例集

, 農林水産省や文化庁 , 環境庁などの省庁からの視察が 組んでいるメンバー 行なわれている。おそらく , 日本からの訪問者が一番多いエコミュゼといえ るであろう。 また , ジュべール氏には , 1992 年の山形県朝日町で開催された国際ェコミュー ジアムシンポジウム , 1994 年の徳島県あさんライプミュージアムで開催され た国際シンポジウム , 続いて 1995 年に再び山形県朝日町でのエコミュージア ム国際会議と , 3 回の来日をいただいている。このように ノヾスーセーヌ 工コミュゼと日本との関わりは親密であり , 日本での展開に果たしている功 績は大きい。 それは , バスーセーヌ・エコミュゼがエコミュゼの理念のもと , ジュべー ル氏が力を注いだ功績が , 日本での普及を検討する上でかなり分かりやすい 教本となる点が大きいことが考えられる。また , ノルマンディー地方の伝統 的民家が土壁・わらぶき屋根・木構造という日本の民家に近いっくりである ことや , のどかな農村風景に親近感を抱くことも要因であろう。 最後に , アラン・ジュべール氏がいつも紹介されているのは , 「民主主義 のように , 工コミュゼは永遠に達成することのできない理想である ( ギイ・ バロン氏 ) 」という言葉である。セーヌ川という身近な存在を介して , 地域を 探求し地域の振興を目指すバスーセーヌ・エコミュゼは , これからも成長を 続けるはずである。 ( 写真 13 ) < 参考文献〉 ・ ECOMUSEUM 丹青研究所 1993 年 ・あさんライプミュージアム ' 94 国際フォーラム報告書 ・ノヾスーセーヌ・エコミュゼノヾンフレット < ジュべール氏連絡先〉 1997 年 4 月より異動になりました。 AIain JOUBERT Directeur—Conservateur Musée des Traditions et Arts Normands Chäteau de MartainviIIe 76116 Martainville, FRANCE 70

3. エコミュージアム・理念と活動 世界と日本の最新事例集

わせも来るようになりました。そのような潮流の中で , 日本のエコミ = ノ アムが , この名称を使用するにふさわしい内容と形態で国際的にも共通して 認められることが必要となてきました。 これらの状況下で , ェコミ = ージアムについてはこれまで研究・理論より も活動・実践が先行している感がありますが , むしろ研究者・専門家と活動 者・実践団体の両者が共に連携を図り , 議論を深め , 活動の質を高めていけ るような場が必要です。つまり , 全国のエコ、 ミュージアムに関連する様々な 専門分野や立場の方々が , 全国組織を結成し相互に交流しながら , 研究の進 展とその発表 , ならびにエコ ミージアムづくりの推進のための情報交換の 場をつくることが急務であると考えます。 私たちは , ここに , 真の意味でのエコミ = ージアムの理想の実現化を推進 するものとして , 「日本エコミ = ージアム研究会」の設立を皆様に呼びかけ ます。 Japan Ecomuseological Society 日本エコミュージアム研究会 事務局 . 〒 240 神奈川県横浜市保土ヶ谷区常盤台 156 横浜国立大学工学部建設学科大原一興気付 TEL : 045 ー 335 ー 1451 ( 内線 2767 ) FAX : 045 ー 331 ー 1730 資 料 293

4. エコミュージアム・理念と活動 世界と日本の最新事例集

たエコミュージアムである』」と衄た ロローっ 0 ③アイアンプリッジはエコミュージアムか ? ( 省略 ) ④観光産業の何が間違っているのか ? ( 省略 ) ⑤工コミュージアムでなくてトラストか ? ( 省略 ) ⑥イギリスにエコミュージアムはっくれるか ? ( 省略 ) ⑦イギリスは日本のためにモデルを提供できるか ? イギリスでは名前ではなく精神においてエコミュージアムの好例が沢山あ る。アイアンプリッジとダートムーアはその好例である。日本の人々は言葉 よりもイギリスの実態をみて貰いたい。決めるのは名前ではなく活動のスタ イルなのである。 3 . 博物館学 (Museology) とエコミュージアム学 (EcomuseoIogy) ェコミュージアム誕生の経緯をひもといてみると , 創設者アンリ・リヴィ ェールの脳裡にひらめいた最初の影はスウェーデンのスカンセン・オープン 工ア・ミュージアムで Open-air museum は , 日本で 有効利用 保存 展示 ( 教育 ) は野外民家移設博物館 ( 伝達 ) ツノ ともよばれている野外 博物館の仲間に人って 収集 ~ - 調査 いる , れつきとした博 物館である。両者の相 違は完成されたものを 研究 みる限りでは区別がっ かないほど類似してい 。当 / 域うー / 会 るが , でき上るプロセ スや運営のようすや活 図 3 機能図 動の実態等をみれば両 博物館における目的機能 ( 大きい歯車 ) と方法機能 者の相違は歴然として ( 小さい歯車 ) との相互関係 学芸員 + 市民

5. エコミュージアム・理念と活動 世界と日本の最新事例集

く執筆者一覧〉 信雄 ( 朝日町ェコミージアム研究会 ) 泰也 ( ヒマラヤ保全協会 ) 聖子 ( 博物館プランナー ) 桐沢千都子 ( 丹青研究所文化空間研究部研究員 ) 加藤由美子 ( 丹青研究所文化空間研究部主任研究員 ) 吉兼秀夫 ( 環境文化研究所研究部長 ) 里見親幸 ( 丹青研究所取締役文化空間研究部長 ) 今井信五 ( しろうま自然の会事務局長 ) 新井重三 ( 日本エコミージアム研究会長 ) 池水 飯田 西澤 岩谷 池田 高橋 小島 北島 水口 今橋 前田 大原 美苗・小川泰彦・中込卓男・中込貴芳・柏木 一関 ( 日本土コミージアム研究会事務局長 ) 千世 ( 丹青研究所文化空間研究部研究員 ) 克寿 ( 空・山・川総合研究所 ) 昭彦 ( あさんライプ、 ミュージアム連営協議会長 ) ( 川根地域まるごと博物郷研究会長 ) 秋澄 ( 長崎県島原市教育委員会社会教育課長 ) 稔 ( 富浦枇杷倶楽部顧問 ) 啓・蒔田明史 ( 文化庁記念物課 ) ( 自然文化誌研究会 ) 貞光 ( 執筆順 ) ェコミュージアム・理念と活動 ーー一世界と日本の最新事例集ーーー 1997 年 6 月 30 日印刷 1997 年 7 月 10 日発行 定価はカバ 表示してあります 日本エコミ = ージアム研究会編 ( 代表編著者新井重三 ) 発行人牧野和春 発行所牧野出版 〒 102 東京都千代田区飯田橋 2 ー 16 ー 3 電話 03 ( 3261 ) 0768 / FAX 03 ( 3261 ) 0445 振替 00120 ー 8 ー 103079 ⑥無断 copy ・転載厳禁 ( 違反の際 lSBN4 ー 89500 ー 048 ー 6 C0020 新協印刷 は著作権法により罰せられます )

6. エコミュージアム・理念と活動 世界と日本の最新事例集

工コミュージアム・理念と活動 世界と日本の最新事例集

7. エコミュージアム・理念と活動 世界と日本の最新事例集

天然記念物整備活用事業 ミュージアムの愛称をもっふれあいの場所づくり . 工 . コ・、 池田 自立をめざしたエコミュージアム 富浦枇杷倶楽部からの報告 しまばら薬園の里づくり 川根地域まるごと博物郷 あさんライプミュージアム 啓・蒔田 高橋 小島 北島 水口 ィーハトープ・エコミュージアム構想の夢とロマン 明史 稔 秋澄 昭彦 克寿 千世 一関 街は博物館構想ー新宿区ミニ博物館 事例の特色 ー編集にあたって一 資料 参考図書・文献 日本エコミュージアム研究会規約 日本エコミュージアム研究会設立趣意書 今橋 前田 大原 171 185 199 223 240 254 274 288 292 ・ロ絵写真提供 : 新井重三 目 次 3

8. エコミュージアム・理念と活動 世界と日本の最新事例集

工コミュ - ジ払 コ 〒理念と活動ト 世界と日本の最新事例集 ム 日本エコミュージアム研究会編 ] 代表編著者新井重三 牧野出版 の 編代 著表 牧野出版 I S B N 4 - 8 9 5 0 0-04 8 - 6 C 0 0 2 0 \ 2 8 0 0 E 定価本体 2 旧ロロ円 ( 税別 ) カノヾー表 : ( 上 ) バスーセーヌ・エコミュセ 風車の中に入ると風車の回転力を利用して 製粉している様子がよくわかる ( 下 ) スカンセン一オープンエア・ミュージアム セグローラ教会の前の広場には氷河時代の E 「「 atic ( 迷子石 ) かそのまま現地保存されている カバー裏 : ( 上 ) アイアンプリッジ - ゴージ・ミュージアム プリストヒル野外南物館 ( 下 ) スカンセン一オープンエア・ミュージアム フランスのエコミュージアムのヒントになった

9. エコミュージアム・理念と活動 世界と日本の最新事例集

る「博物館」の定義について述べた。三者を比較してみると日本の定義より も ICOM の定義の法がエコミージアムの定義に近いことに驚かされる。 たとえばェコ ミージアムは資料は現地保全を原則としているのであるが , ICOM は資料は取得 ( 所有権 ) という表現を使て収集とか採集の表現を避 けている。しかし , 日本の博物館法では依然として博物館は収集からスター トする表現を用いている。また , 博物館の目的はエコミージアムと ICOM は地域社会の発展に貢献するとか環境保全を重視している点が共通している が , 日本の定義の中には , そのような表現は見当たらない。 以上述べたことからも , ェコミージアムは ICOM の中に市民権を拡げ ていることが理解できる。 2 . 工コミュージアムのとらえ方 工コミュージアムも ミュージアムという以上博物館であることに間違いな い。しかし伝統的博物館のあり方を論ずる , いわゆる博物館学 (museology) の中で論ずることは議論を混乱させるので , ェコミージアムの方は学問体 系を分けてエコ、 ミ、一ジアム学 ( ecomuseology ) の方で取り扱う様にしている。 フランスで開花したエコミージアムは , その後いち早く , 同じフランス 語圏のカナダのケベックで発芽した。それと前後してエコミージアムの発 祥に強力な影響を与えたオープンエア・ヾ 、ユージアム (open—air museum) の国であるスウェーデン , ノルウェー デンマークの 3 国にも上陸した。 れらの国々の博物館学者はエコミージアムをどのようにとらえ , どのよう に評価しているのだろうか。 ( 1 ) マルク・モール (MarcMaure) のエコミュゼ観 ( 1993 ) フランス生まれのノルウ一人でマルク・モールという博物館学者が「世 界のエコミ = ージアム」という論文を書いている。それによると 1993 年現在 工コミュージアムと命名されているもののうち , 信頼に足りるものは世界に 82 ~ 86 館であるという。 1995 年フランスの文化省が発表した数は 66 館である ので , マルク・モールの発表数フランスの 34 館と比較すると , 両者の間には かなりの開きがある。マルク・モールはエコミュージアムと命名されている 8

10. エコミュージアム・理念と活動 世界と日本の最新事例集

だが , 天然記念物が学術的な調査を踏まえ , わが国の価値ある自然を保存 してきたことは事実である。そして , それらがもつ意義は今日的には次のよ うにまとめることができる。 1 つは , わが国の成り立ちを知る上で欠かすことのできない進化や地史学 的な歴史の証人としての意義である。秋芳洞や秋吉台 , 薬師岳の圏谷群など の石灰岩地形や氷河地形 , オオサンショウウオなど生きた化石と呼ばれる動 物などの天然記念物はこの好例である。 2 つは , 現在のわが国の自然の特性 を理解する上で欠かせないものとしての意義である。アマミノクロウサギや カモシカなど動物の固有種 , 原始林や高山植物 , 各地域の潜在自然植生を示 す社寺林 , そして , 地殻変動が活発な中緯度地域を特徴づける昭和新山や根 尾谷断層などの地質現象があげられる。 最後に , 自然物を対象としながらも文化財として位置づけられる天然記念 物の一群がもっ文化史的な意義である。ホタルの発生地 , 巨樹やサクラ , 渓 谷などであり , これらは日本人が自然との関わりの中で形成した感性を投影 したものとみることができる。特に家畜・家禽 , そして並木などは日本人が 自然に手を加えることによって作り上げてきたものである。 このように , 天然記念物とは時間 , 空間 , 人 - 自然の関係のそれぞれの軸 から , わが国の自然を統一的に体系化したものと見ることができる。この意 味で , 天然記念物は単に学術的に価値がある自然物の財産としてだけではな く , 日本の歴史・文化の形成の舞台となった自然を保存した「自然一文化」 の複合的な遺産とも言うことができる。そして , これらのものが現場で保存 されているということは , 日本の自然を理解できるフィールド、 ミュージアム が , 日本列島全域に分布していることを意味しているのである。 2 . 天然記念物整備活用事業の趣旨 文化財保護法では現状変更等の制限があり , 天然記念物の保存を図るため 強い行為規制をかけている。動物の捕獲や土地の形状変更などの行為に規制 をかけることは , 保存を図る上で基本的な方策である。しかし , これによっ て , 。天然記念物には角虫れてはならない " というイメージが強く持たれるよ 天然記念物整備活用事業 173