笑っ - みる会図書館


検索対象: キャンディーの色は赤。
29件見つかりました。

1. キャンディーの色は赤。

はます しても あした 明日 セキ入れに行く ? て笑って言って返されると なんかあたしが 負けたみたいじゃん からかってる ? つって イ = = 人か 2 人も いないとタメたから あした 明日じやダメか なんか意外と こんなふうなのかもね こうゆうのって どーでも 、しってゆうか タイミングってゆうか 059

2. キャンディーの色は赤。

帰り道、終電までの少しのあいだ、 わたみ 和民でビールを一杯ずつ飲む。 弾丸のように止まらない会話。 あっという間に終電に乗り遅れそうな 時間になって、中野の駅まで走る。 オナカ痛くなるくらい笑いなから。 あした 「明日も仕事だよーオ」 「あたしも仕事だつつーの」 「あたりめーか・ : 」 「じゃーまたね 帰りの電車。 ゝと田っ そういえば、 専門学校ン時の友達の 杉田にはミカさんとのあいだに 無事赤ちゃんが生まれたそう。 女のコで、「生まれた ! オレ 父親になったよ 歓喜の電話をもらったナ。 ( たしか金星が月にすごく近付いたって、 ニュースが伝えてる夜だった ) 赤ちゃん、今何ヶ月になったんだっけかナ。 小夏ちゃんって名前 あそうだ。

3. キャンディーの色は赤。

どっちもぜんぜん 悪くないのに 終わりになるって あるんだなア、あるんだよ こだ″合わないみってだけで 寝る時間が違う 食べ物の好みが違う お酒飲むべースが違う 換気扇の下でタバコを 吸うのが好きなあたしと 部屋中にタバコの煙 充満させるのが好きなヒトも いるレ」い、つことと 仕事なんかよりずっと 2 人で 一緒にいるほうか大切と思った あたしと あたしなんかよりずっと仕事のこと ばっか見てたとゆうヒトか い 4 にとい、つことと あたしかたまに泣いて、 それをたまに他人が うるさがったってゆう、 なんか、 それだけの理由。 066

4. キャンディーの色は赤。

ちょっと今 改札なんだけど どこにいンの サンモールに え、そ一フゆったつけ あごめん トニーは仕事帰りだそうでスーツ姿。 しつつもオシャレに o ジャンだのシャツだのを着てる カッコしか見たことなかったから、 笑ってしまった。ちゃんとオトナで。 映画館。消灯。 上映。 進んでゆく内容。 切なく苦しくなってゆく少女。 結末はもちろん知っている 年前にもこの暗闇に、 何回も通いつめて観たのだから。 でもやつばり、 泣いてしまう 泣いてしまう

5. キャンディーの色は赤。

3 日後、ヨウヘイに会う。いつものように、気まぐれに、あたしの部屋のチャイムを鳴らして、いっ ものように、玄関で靴を脱ぎ、カッコイイほろほろのコン・ハース。あたしの部屋のあたしのお気に人 りの赤いヴィンテージのソファーに、うっとりするはど同化して、缶ビールを飲むョウヘイ。 しばらく眺めて、あたしが、切り出した。 「ダレかほかに、いるの ? 」 ョウヘイは、煙草を手に取り、「し 、イへんよ ? 」と、日った。ウソなのが、わかる。とい、つよりも、ヨ ウヘイま、、 , しつだって正直だ。いたからってなんなの ? と、ヨウヘイは言っているのだ。 いイへんよ ? あたしも、どこかで、そう言われているのだ、と、思った。 淋しくはなかった。あたしの中のヨウヘイは、本当は、この世のどこにもいないのだ、と思っただけ。 あたしだけを愛する、あたしだけのヨウヘイが、実はどこにも実存なんかしないのだと、思っただけ。 今、世田谷で、目を閉じてみる。 もう一度だけ、あたしは彼に、会いたし お終いがくるのは、あっという間だった。 「あたしのオトコに手を出すな、死ね。 トクメイで、ケータイに、メールが、届いた。 ョウヘイのいない、夏の、真夜中の部屋に。 恐くはなかった、ただ、頭の中が、灯油を撒かれて猛火をぶちまけられたように、熟かっただけ。 あたしのオトコに手を出すな : ・「てめえダレだよ」、と送信したが、もうそのアドレスは消去されて

6. キャンディーの色は赤。

藤野から「またそのうち飲もうなー」って メール貰ってたんだった。きっと好きなコができたのかも。 フッたのかな、フラレたのかね、それともうまくいったのか ? 藤野が飲もうってゆう時はいつもそーゅー時。 近いうち連絡しよう。 あそン時ミーも誘おうか ミーも恋して「男の気持ちがわからん ! 」って言ってたし、 藤野にきすよ、 ミーと藤野、会うの何年ぶりになるんだろ 昔はあたしとミー 藤野とりあってモメたこともあったのに、 なんかおかしいね、こんなふうに平和に なるなんてサ。時間って、経つんだなア。 みんな元気で いるかしら ずいぶんと、 時問が経ったねえ あれから。 及ちゃん ッジちゃん 安池 ゅうさん サカシタ アッコちゃん。 元気 ? みんなどうしてるかナ

7. キャンディーの色は赤。

あれはそうだ : ・士寺に住んでた頃だから、 2 年前の・ : 夏、か。 ョウヘイは、とても美しい美しい男だった。 黒くやわらかい髪が、フワフワのポプの長さで顔に、かかっていた。目が、瞳の部分が、仔大のよう にあどけなく、唇には皮フの光沢があり、歯はキレイに大きく、真白に並んでいた。声はかすれてい たけど、やわらかに高く、優しかった。発する言葉も。あたしのとなりで歩く背丈も見ヒげるには丁 度よく、シャツからのびる腕も、パンを穿いて動く脚も、しなやかで、指も、爪も、すべて。 2 コ年下のヨウヘイが、あたしのものだと思うと、あたしは、動脈の血がいっきに逆流するような快 感に浸れた。 夏、だった。昼は濃い緑色の樹々が今もまだ、突き刺さるように蒼い。夜は、窓から人りこむ空気が、 オレンジの間接電球を溶かして、水中のように心地よくぬるい 今、田谷で目を閉じてみても、 あの色が、あの湿度が、ヨウヘイが、いる。 ョウヘイとは、ふいに恋におちた。お瓦いが、そうだった。 ョウヘイに合わせ、ケータイを新調した。いっ部屋をたずねてくるかわからないョウヘイのために、 冷蔵庫には、いつも缶ビールを詰め込んでいた。 ョウヘイは、気まぐれだった。 メールをすると、返信が来る日も、来ない時もあった。 あたしはすっとヨウヘイを待っていた。誰と会っていても、どんなに自由にひとりの時間があり余っ ていても、あたしには、ヨウヘイしかいなかった。

8. キャンディーの色は赤。

ちっぽけっスね。 そんなことが デカかったりする、 生活は毎日だから。 キミだってそうでしょ ? だから出てったんだよね。 毎日が おもしろくなくちゃ 息かつまるヨ 067

9. キャンディーの色は赤。

アシスタントさんが 片付ける、 ゆか 床に散らばった あたしから切り離された 体の一部に 年間に、 あたしはクロスの中で 左手中指を立てて 心ン中で「ファックオフ」、 とっぷゃいて ニャリと笑ってみる 「捨ててやるよ ハイバイファックオフ。」

10. キャンディーの色は赤。

ねーね ミッコさんっ こんど これにイチゴジャムも のせてみたらどう ? え ? ・ イチゴジャムの つくりかた 知ってるよ ミッコさん 知らないでしょ こんど つくってきて あげよ一フかっ こんどは 一緒にイチゴジャム 作ろ , フよ じゃあ なんて、 ウソっすよ。 誘拐、 ミッコさんに 教えてよ 013