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検索対象: 生物事典
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1. 生物事典

へるむ より帯状の長さ 3.5m もある子葉を左右に 2 枚伸ばす だけの植物である . 花は葉えき ( 腋 ) に小球花状につく . 雄花はポケット状の花被と 6 本のおしべがあり , 雌花 は両側につばさのある花被と 1 個の * 胚珠がある . 珍し いので , 和名は「奇想天外」と名づけられている . へ丿しムホノしツ Helmholtz, Hermann Lud ・ wig Ferdinand von 1821 ~ 94 ドイツの生理 学者・物理学者」自然科学の広い領域にわたり , すぐれた業績を残した . 1851 年に検眼鏡を発明し , 広範囲にわたって生理光学的研究を行い『生理光 学全書』を著した . 生理学的研究としては , 聴覚に 関する研究から発展した音響生理学の研究があり , 『音響感覚の理論』にその成果がまとめられている . の中でヘルムホルツの共鳴説があるが , これは内耳の 聴覚生理に関する学説である . そのほか和声理論も 明らかにしている . 筋肉活動の代謝と熱発生の問題 から , エネルギー保存の法則をたてた . 弁液体を一方にだけとおし , 逆流するときには じる装置」セキツイ動物の心臓の房室弁・動脈 弁などは , いずれも弁の 1 種である . 静脈やリンパ管に も弁がある . ◆変異ん同種の生物の個体間にみられる形質の 違い」形質は * 遺伝子によって発現するが , その過 程に環境が作用して体細胞に生じた非遺伝性変 異 ( * 個体変異 ) と , 遺伝子の変化による遺伝性変 異があり , 前者には * ほうこう ( 彷徨 ) 変異や * 一時変 異 , 後者には * 突然変異や交配変異がある . ◆変異曲線れん 長さ・重さ・種子の数など数 動かして , 巣内温度を高める . 321 へんざ 偏害生・、んがい きようせい異なる生物間において , 片方 には特に害を与えないが , もう一方の種には害となるよ うな両者の関係」偏 ( 片 ) 害作用ともいう . ラソソウ または * 赤潮をつくるプラソクトソと , 魚類の関係はこ の一例 . ラソソウの一種ミクロキスティスはアミン類を 分泌して魚類を死滅させることがある . ペンギン新鳥亜綱・ペンギン目に属する特徴 ある島の 1 群」南極大陸を中心に分布し , 南米 , アフリカ大陸南部にもくる . つばさは小さく , 飛ぶこと ができない . 後足は短く , 直立して歩行する . 背面は 黒く , 腹面は白 . 水中をうまく遊泳し , 魚類などを 食べる . * 群生する . 20 種たらずの種類があり , ティオ ウペンギンは体高約 lm , 他は 50 ~ 70cm. 変形運動へんけい うんどうアメーバ運動 ◆変形菌植物 遊走子・真正 変形閑の 2 綱」 粘菌植物とも いう . からだは * 変形体と呼ば れ , 隔壁のない 原形質塊をな し湿地・くち ( 朽 ) 木・枯葉上 などでアメーバ 運動によって へんけいきん しよくぶっ植物分類上の 1 門 . 無 胞子 ( 発芽 ) や 子実体 胞子のう 変形体 〔変形菌植物の生活史〕 量的に測定できる形質 の連続 * 変異のようすを あらわすグラフ」横軸 は測定値にもとづく階 級値 , 縦軸は各階級の 1 网 個体数 ( 変員数 ) とする ふつう * 純系のあらわす . ほうこう ( 彷徨 ) 変異曲 線をさし , 理想的な場 合は , い + 1 ) れを展開し 500 20 葉の幅 0 20 40 60 皿 〔クスノ の変異曲線〕 ミッパチは , はたらきばちがいっせいに羽を が知られている . 恒温動物 温が低下すると代謝量をふやして体温を高めること 眠をする . しかし魚類や甲カク類 , コソ虫類では , 外 り低すぎたりすると正常な活動ができず * 夏眠や * 冬 キツイ動物のすべてがこれに含まれる . 外温が高すぎた ともいう . ホ乳類と島類を除くセキツイ動物と , 無セ 界の温度により体温の変化する動物」冷血動物 ◆変温動物ぶつ一定の * 体温が保持できず , 外 両者は外見上は区別できない . 異体とがあり , それぞれの起源の違いにもかかわらず , 変異による突然変異体と , 体細胞の変異による変 変異体誌い変異のある個体」生殖細胞の ほうこう 個以上できたりすることがある . 彷徨変異 . 、ん 場合には , 中央値と平均値が大きくずれたり , 山が 2 変異係数・相関係数などを使う . 遺伝的に不純な 値 , 分散度として平均偏差・標準偏差 , 比較には う . 変異を代表する値としてモード・中央値・平均 た正規曲線と等しくなる . これをケトレーの法則とい * 従属栄養している . 世代の交代がみられる . まず * 子 実体をつくり , * 胞子を生じ越冬する . 翌春胞子は大 小 2 本の * べん毛をもった * 遊走子になり接合生殖す る . やがて接合子が集合して変形体をつくる . 世界に 約 60 属 500 種以上知られ , 日本には種類も多く研 究も進んでいる . ムラサキホコリカビ・ツノホコリカビな どがある . 変形細胞けい さいはう組織内を自由に移動できる細 胞の総称」遊泳細胞または遊走細胞ともいう . 白血球や海綿動物の間充織中にみられるアメーバ 状細胞がその例である . 変形体 へんけい たい変形菌植物におけるアメーバ状を した生活体」細胞壁がなく , 多核の巨大な原形 質塊状を示す . 10cm 以上になる種類もあり , * 原形 質流動を行って * 従属栄養をする . ◆扁形動物けい どうぶつからだがへん平な形をした下等 動物の一群の総称 . へソ形動物門という 1 門を構 成」海綿動物・コウ腸動物に次いで , 原始的な下 等動物であるが , 内・中・外の 3 胚葉をもち , 中胚葉 性の筋肉や , * 排出器官としての * 原腎管をそなえて いる・神経は * はしご状神経系 . 消化管は口から始ま る長い管となるがこう門を欠く盲管 . 循環器官はな い・体は一般に細長いが , 平たく , 体節構造はない . 雌雄同体で有性生殖を営むものが多い . ウスムシ綱 ・吸虫綱・条虫綱の 3 綱に分けられる . いずれも水中 または動物体内で生活 . 辺材樹木の * 材のうち , 周辺部の白色をして いる部分」しらた ( 白太 ) ともいう . 材で * 形成層に 近い側は生活作用が盛んであり , 内方にある生活部 分は * 貯蔵組織となる . 辺材の幅は植物の種類によ

2. 生物事典

えいき 酸 -t RNA 複合体 ( * アミノアシル t RNA ) となる . 基 本アミノ酸それぞれに 1 ~ 数種の tRNA が対応 . タ ンパク質合成における暗号の翻訳の過程で , リボソー ムに結合している mRNA の * コドンと , tRNA のほ ば中央にある相補的な三つ組暗号 ( * アソチコドゾと が水素結合による塩基対をつくり , ポリペプチド鎖に アミノ酸を転移させる . えい い , sRNA と略称 . 分子量は 比較的小さく , 2 万 3 千 ~ 3 万 . 核や細胞質に溶解している . 部が二重鎖になったクローバー 形の二次構造が考えられる . * ア ミノ酸活性化酵素と ATP に より活性化された活性アミノ酸 と CCA 末端で結合し , アミノ 〔運搬 RNA 〕 36 0 工イ 軟骨魚亜綱のうち現存のただひとつの目で 管がその例 . 管状組織 : 道管や師管などのように細 あるサメ工イ目の中の工イ亜目に含まれる 1 群の魚類 胞が縦にならんで管状となったもの . 道管は境界の細 の総称」からだはヘん平で , 背面からみるとひし形 胞壁が欠け長管となる . 細胞壁は木化しいろいろな に近い . 腹面はたいてい白色で , その前端に , 目と 模様になる . 原形質を欠く . 師管は原形質をもち , 歯のするどい口がある . 背びれ・尾びれは発達が悪 境界の細胞壁には多数の小孔をもっ , これを師板と い . 体長 0.5 ~ 2m であるが , さらに巨大な種類もあ いう . ( 2 ) 機能上の種類ー柔組織は葉では * 同化組 る . 熱帯の海洋に多く , * 卵生または * 卵胎生 , アカエ 織 , 貯蔵部では * 貯蔵組織 , そのほか水生植物に発 イ・イトマキエイ・シビレエイ・ヤマトシビレエイなどが属 達する通気組織や * 分泌組織など機能上の名称が 多い . 厚角組織や厚膜組織は広い意味での柔組織 する . 穎まイネ科の植物の小穂ののぎ であるが , 機能上からは * 機械組織といわれる . 繊維 根本にあるりん片状の数個の も機械組織である . 仮道管は紡錘形の細胞でできて 葉」ほうえいともいう . それよ外花頴 いるが , 機能上からは道管や師管と同じく通道組織 である . 仮道管は道管とともに水分通道にはたらいて りも上部にあるものは外花えい いる . 仮道管はシダ植物・裸子植物をはじめ被子植 というが , 下部の 2 枚のうち , 下 物にもあるが , 道管は被子植物だけに発達する . のものを外ほうえい , 上のものを 内ほうえいという . ほうえいと花 えいをあわせてえいということがあ頴 〔え る . 穎果まい果皮が成熟後 , 乾燥して種子に密着し ている果実」こく果ともいう . イネ科植物の果実は この例で , 外側のもみがらの部分はえいの変化したも 4 のである . えいきゅう * 永久寄生 寄生虫が終生を同一 * 宿 きせい 主に * 寄生し続けること」定留寄生ともいう . ただ し , シラミやカイチュウなどのように , ある程度以上の 長時間にわたって宿主に寄生する場合も含められる . えいきゅう 永久歯し ホ乳類においてぬけかわったあと 1 厚角組織 , 2 厚膜組織 , 3 厚膜繊維 の * 歯」一般にホ乳類では , 一生に一度だけ , がっ 4 仮道管 , 5 ~ 8 いろいろな道管 , 9 師管 骨の成長にあわせるため歯はぬけかわる . 永久歯は再 〔永久組織の種類〕 生しない . ◆永久プレバラートえいきゅう 長期間の保存に * 分裂組織からっくられ , 分 ◆永久組織そ えいきゅう 耐えられるように製作したプレバラート」通常 , 固 裂能力を失った植物の組 定液または凍結法による材料の固定 , アルコールによ 織」永存組織・不変組織ともいう . 細胞は伸長 る脱水 , キシレソまたはパラフイソ浸透 , パラフイソ埋 成長し , はたらきに応じたいろいろな形をとるようにな 包 , ミクロトームによる薄片の作成 , スライドガラスへ る . 永久組織でも分化の低いものは分裂能力を回 のはりつけ , パラフイソ溶脱 , 染色液による染色 , 脱 復することがある . 水 , キシレソによる透明化 , カナダバ ) けムによる封入 , 【永久組織の種類】形態上の名称と機能上の カバーガラスでおおうなどの手続きを経てつくられる . 名称があり , 混用されることが多い . ( 1 ) 形態上の種類 えいきゅう 永久胞はうはい * 胞胚以上には発生のすす ー柔組織 : 典型的な柔組織は細胞壁が薄く , 多面 まない胚」たとえばウニ卵を正常に * 卵割させておい 体の柔細胞からなるが , 細胞壁が全面的に厚くなっ てから割球を分離するかわりにその卵を半分に切る . た厚膜細胞からなる * 厚膜組織 ( * 石細胞 ) , 局部的 卵を卵軸に沿って縦切りに二分すると , 各半は受精 に厚くなった細胞からなる * 厚角組織などを含む . 葉 後半分の大きさの完全な胚に発生するが , 卵を * 赤 肉の * さく状組織や * 海綿状組織も柔組織である・ 道面に沿って二分すると , * 動物極側の半分は , 胞 紡錘組織 : 紡錘形をした細胞の集まり . 繊維や仮道 柱頭 内花頴 7

3. 生物事典

脳の一部が * 眼杯に変わり , これが外胚葉に作用し て , レソズを誘導する . レソズの誘導の場合をみると , 眼杯によるレソズの誘導は , 眼杯を切りとって体側の レソズの形成に関係のない部分に移植しても , レンス が誘導されることからわかる . ニ次構造ぞうタソバク質の 1 本の * ポリペプチ ド鎖が部分的に折りたたまれた構造」球状タソバ ク質の立体構造は , まず 1 本のポリペプチド鎖の各部 分が , 水素結合により * らせんや * 日構造をつくって 折りたたまれ , それがさらに球状にたたみこまれたもので , そのらせんや日構造を二次構造という . 一次 構造 , 三次構造 ニ次消費者にじ しようひしゃ * 一次消費者を食う動 物」生態的地位は一次消費者と同じ * 消費者 ではあるが , 二次消費者や三次消費者は肉食動物 であり , 一般に , 二次消費者は一次消費者よりも , 三次消費者は二次消費者よりも体形は大きく個 体数が少ないのがふつうである . ニ次性徴にじ せいちょう第二次性徴 ニ次遷移戦い今まであった植物群落が何らか の作用により不十分に破壊されたあと地からはじまる 遷移」既存植物の根茎や種子などが土中に残存 している場合が多く , 土壌条件も一般によいので遷 移の進行は速い . 遷移 ニ次組織き形成層の分裂によってつくられ た * 永久組織」後生組織ともいう . 初生組織の対 語 . 肥大成長する木本性双子葉植物や裸子植物 の茎や根の大部分が後生組織である . ニ次体腔にじ たいこう真体腔しん たいこう ニ次経馞両生類の初期発生で , のう胚初期 に他の胚の原口背唇部の移植をうけると , 本来の胚 の他に生じるもうひとつの胚」原口背唇部は形成 体と呼ばれ , その移植によって二次胚を誘導するはた らきがある . ニ次胚乳にし はいにゆう被子植物の胚乳」 2 個の * 極核またはこれの合ーした * 中心核と精核との合 体の結果できる核の細胞から生じるもので , これを ニ次胚乳という . 裸子植物にできる * 一次胚乳と区 別する . 胚乳 にじひだい ニ次肥大成長 せいちょう茎や根が , 形成層から 新しくっくられた木部や師部によって太さを増す現 象」二次成長ともいう . 裸子植物や被子植物双 子葉類のように形成層をもっ植物でみられる . 木本 では肥大成長のさいに季節や雨量などの定期的な 変化による年輪がみられる . 肥大成長 ニ次分裂組織にし ぶんれっそしき植物体の * 永久組 織が再び細胞分裂の能力を回復し , * 分裂組織とな ったもの」後生分裂組織ともいう . * 一次分裂組 織の対語 . ふつうは双子葉類や裸子植物の * 形成 層や皮層内にできる * コルク形成層がその例 . 形成 層は実際には分裂能力を失わないで残っていた前形 成層からできる . 落葉前にできる離層や傷口にできる カルス ( ゆ傷組織 ) もこの分裂組織 . ニジマス硬骨魚亜綱・サケ科に属する魚の 1 種」北アメリカ太平洋岸の河川が原産 , 近年日 本に輸入され養殖されている . 体側の * 側線部に沿 ってバラ色の縦線があり , 生殖時には虹色にみえるの 263 ◆ し生物の自然発生説を主張した . に微生物がわくことを認め , * スパラソッアーニと対立 1713 ~ 81 イギリスの博物学者」煮沸した肉汁 ーダム Needham, John Turberville 芳香ある白色ちょう ( 蝶 ) 形花を多数たれる . 托葉はとげになる . 初夏にえき ( 腋 ) 生の総状花序に , 9 ~ 19 枚のだ円形の小葉からなる羽状複葉で互生 . れ , 一部野生化している . 高さは 20m 近くあり , 葉は ハリエソジュともいう . 北米原産 . 明治初年に輸入さ 葉高木の 1 種 . 双子葉綱・離弁花亜綱・マメ科」 ニセアカシア街路樹や公園に植えられる落 乾燥してカズノコという . 北日本海域に多い魚で , 体長 30cm 内外 . 卵塊は ニシン硬骨魚亜綱・イワシ科に属する魚の 1 種」 フウイソボクがおもなものである . 両生類・ハ虫類も知られている . 植物ではソテッシダ・ 虫がある . セキツイ動物では硬リン魚・硬骨魚が多く , ゴは衰退し , この紀に栄えたものとして腕足類と紡錘 期間 . 古生代を特徴づけていたサソョウチュウやサソ 終の紀」今から約 2.8 億年前から 2.3 億年前までの デポソ紀に続く古生代の 6 紀の最 ◆ニ畳紀じよう 換え率を求めるときに利用される . 劣性ホモになっている状態」 * 検定交雑 , 特に * 組 れっせい 2 対の対立遺伝子がどちらも ◆ - ニ重劣性にじゅう 二重染色がよく行われる . * へマトキシリソの対照染色として * 工オシソを使った る . 前者の場合後から染める染色を後染色という . 法と , 初めから混合液をつくって染色する方法があ う . 各染色液を別々につくって次々に染めていく方 種類の色素で染め分ける操作」対照染色ともい ニ重染色く細胞や組織の内部構造を 2 遺伝子間では二重交さは著しく起こりにくくなる . 確には比例しない原因のひとつになる . また , 接近した 〔二重交さ〕 え価が遺伝子間の距離に正 えは起こらないので , * 組みか a 起こると遺伝子間の ' 組みか 再交さともいう . 二重交さが A 間で 2 回の染色体の交さが起こる現象」二交さ・ ニ重交叉饕う * 相同染色体の 2 対の遺伝子 合には図のような沈降線があらわれる . B のそれぞれに対する抗体 a と b を 1 か所に入れた場 われ , 図Ⅱのように , 抗原 A と B を別々に入れ , A と a を 1 か所に入れた場合には図のような沈降線があら I のように , 抗原 A を 2 か所に入れ , A に対する抗体 果 , 何本もの沈降線を生じることになる . たとえば , 図 いる場合はその濃度比が最適となる場所が異なる結 ができる . 抗原や対応する抗体が何種類も含まれて が最適となったところで沈降反応が起こり , 沈降線 を入れると , 寒天中を拡散した抗原と抗体の濃度比 〔沈降反応〕 原や抗血清 図 11@) それぞれに抗図 I ④ かの穴をあけ , 培地にいくっ ④④④⑧ ふつう寒天 沈降反応を利用して , その種類や量を調べる方法」 ニ重拡散法殿載ほう抗原と抗体の間で起こる でこの名がある .

4. 生物事典

ほうし ほうす 房室弁取しつ セキツイ動物の心房と心室の境 物質粒子線および電磁波」帯電したヘリウムの原 にある弁」心房から心室へ血液を通し , 逆流を 子核を伐線 , 負荷電をもつ電子および陽電子などを 防ぐ . ホ乳類の右心房・右心室間の房室弁は 3 枚か 日線 , 波長のきわめて短い電磁波の了線の 3 種が知ら らなり , それぞれのさきが心室に向かってとがっているの れている . 生物の組織破壊や突然変異の原因となる で三せん ( 尖 ) 弁といい , 左側のものは同様に二尖弁ま ほか , 種々の障害の原因となるが , 一方では腫ようの たは僧帽弁といわれる . 治療などにも利用される . し * 胞子を内生する袋状の器官」 ◆放射相称はうしや ・胞子嚢 そうしよう主軸を通って 2 個以上一 植物の種類によりその形はさまざまである . コケ植物 定数の相称面の存在する場合」コウ腸動物は 4 の では胞子のうはさく ( 蒴 ) ( とくにセソ類についていう ) と 倍数 , キョク皮動物は 5 の倍数の相称面をもっ . 呼ばれ , これは * 胞子体の本体で , 独立生活をせず 放射組織や * 維管束内を横断したときに * 配偶体とともに生活している . シダ植物では * 同形 みられる放射型の組織」射出髄・髄線ともいう . 胞子を生じる同形胞子シダと , 大小 2 形の胞子を生 細胞は放射の方向に細長く , 水平に師部と木部を じる異形胞子シダとがあり , 同形胞子を生じる胞子 貫いて走る . 木部では木化して * 膜孔をもっ . 放射組 のうを同形胞子のう , 異形胞子を生じる胞子のうを 織は放射方向への養分通道のはたらきをする . 養分 異形胞子のうという . 異形胞子のうには大胞子のう 貯蔵の役目をもっこともある . と小胞子のうとの別がある . 種子植物では * 胚のう細 放射中心柱んちゅう * 放射維管東からな 胞がシダ植物の * 大胞子 , * 花粉が * 小胞子に相当 る中心柱」木部と師部が交互に放射状にならん するので , これらを内生している * 胚珠と * やく ( 葯 ) をそ だもので典型的なものは * 維管東植物 ( シダ植物・種 れぞれ大胞子のう , 小胞子のうということができる . ソ 子植物 ) の根にみられる . 中心柱 ウ類の多くはべん毛をもつ * 遊走子を生じるので , これ ◆放射卵割ほ らん翳動物の * 卵割型のひとつで , 割 を生じる胞子のうは * 遊走子のうといわれる . また , 子 球が卵軸に対して放射状の配列を示すもの」初 ノウ菌類の * 子のうは * 子のう胞子を内生する胞子の 期卵割の縦の卵割 , すなわち卵割面はすべて卵軸 うである . をとおり卵割面相互のなす角度は 180 。 , 90 。 , 45 。と ほうしのう * 胞子のうの集合したもの」 胞子嚢群ぐん 等分されていく . これは割球内に シダ植物の葉の裏などに胞子のうが生じる場合によ 形成される紡錘体の方向や * 中 くみられる . 心体の位置に , それぞれ種により 放射維管東ほうしや いかんそく * 木部と * 師部が交互に 決まりがあるからであり , キョク皮 環状にならんだ * 維管東」木部と師部の数は等し 動物などでみられる . ウニや両生類 い・ふつう根にみられるが , シダ植物のトウゲシバは茎 の卵割を動物極側からみると , 緯〔放射卵割〕 にある . 木部と師部の組の数によって一原型・二原 割によって生じた割球が経線の方向に正しく重なり , 型・三原型などという . 一原型はミズニラ , 二原型は 放射形にならんでいる . シダ植物やイチイ , 三原型はシダ植物と裸子植物 , ほ 3 し * 胞子をつけていて , 生殖にあずか ◆胞子葉ょ 四原型は裸子・被子の両植物 , 五原型は双子葉 る葉」実葉ともいう . 常葉・栄養葉の対語 . 胞子 類 , 多原型は単子葉類にみられる . 維管束 のうをつけていて , 胞子を生じ , * 無性生殖に関与して 放射仮足類ほうしや かそくるい原生動物門・根足虫綱 いる葉である . 胞子葉と常葉の区別のつかぬもの ( ワラ に属する単細胞動物のうち , 特に放射状の突起をそ ピ ) , 多少相違のあるもの ( ミズニラ ) , 同化組織が発達 なえた種類の総称」根足虫類のなかには * アメーバ せず胞子のうだけをつけている葉などがある . 種子植 のように不定形のグループもあるが , からだに軸性をも 物のめしべ ( 心皮 ) ・おしべは , それぞれ大胞子葉・小胞 ち , 放射状の突起をもっ , タイヨウチュウ・ホウサソチュ 子葉にあたる . ウのような種類をこのように呼ふ . 胞状腺じよう多細胞腺のうちで形が胞状の 放射状菌しやじよう 放線閑 もの」単独のものを単胞状腺 ( 皮脂腺 ) , 多数集ま 放射水管①コウ腸動物門に属する * 刺 って共通の分泌管をもつものを複胞状腺 ( 乳腺・すい 胞をもっクラゲ類の水管の 1 部」口からはいった水 臓 ) という . 腺 や食物はこの胃から出る放射状の管によって笠の縁 抱水クロラール 麻酔剤・殺虫剤の原 まで運ばれる . 料」化学式は CC13CH ( OH ) 2. 無色の大きな板 ②キョク皮動物門において , からだの表面を 5 方向に 状結晶で , 水に溶かして麻酔剤として使われる . 特 伝わる放射状の管」 * 水管系の一部をなし , 運動 有の刺激性のにおいと味がある . 5 ~ 9 倍容の水に溶 にも役だっ . ける . 空気にふれない冷暗所に貯える . 麻酔剤として 放射性同位体 ほうしやせい * 同位体のうちで放 は循環系に対する影響が強い . 人間に対しても毒性 射能をもつもの」ラジオアイソトープともいう . たとえ があるので注意を要する . ば炭素の同位体のうちで , “ C の原子核は 5600 年に 紡錘糸ばうすい 、し紡錘体を構成する繊維 . 紡 半数の割合で電子を放射してこわれる . 放射能はガ 錘体 イガーーミュラー計数管や写真の乾板を用いて検出 ◆紡錘体れ、 * 有糸分裂において , 核分裂前 できるので , 放射性同位体を * トレーサー ( 追跡子 ) や 期の終わりにあらわれるゲル状構造」紡鍾ともいう . 医療用として * 物質交代の経路を解析するために広 * 極帽から発達してできる . 紡錘体は糸状のものが紡 く利用している . 鍾状に集まったものでひとつひとつの繊維を紡錘糸と 放射線ほうしや せん放射能をもつ物質から放出される いい , 両極をつなぐものを連結糸 , * 動原体と連絡す 325

5. 生物事典

こひし 角線ができ , 遺伝子型はホモの対角線をはさんで線 という層があって , ここに多くの糊粉粒をもっ . 対称に成立 . ホモはにまずつ . へテロは 1 対について 2 ゴボウ根を食用にする二年草 . 双子葉綱・合 こま対なら 2 れこまできる . 弁花亜綱・キク科」地中海沿岸原産 . 高さ 1.5m ぐらい . 葉は大形の心臓形で根生 . 夏に紫色・つば 角 状の筒状花をつける . 主根は lm にも伸び , 主成分は イヌリンを含む . 根を食用にするほか若芽や葉柄も食 の べられる . 立 ゴマ種子からゴマをとる一年草 . 双子葉綱・合 両性雑種の F2 ( AB + Ab + aB + ab ) 2 弁花亜綱・ゴマ科」インド原産の栽培植物 . 茎は AB Ab aB ab 四角で高さ lm ぐらいになる . 葉は下方は対生 , 上方 AB AABB AABb AaBB AaBb は互生 . 夏に葉えき ( 腋 ) に白色で淡紫色のばかしのあ Ab AABb AAbb AaBb Aabb aB AaBB AaBb aaBB aaBb る花を開く . 果実は円筒形で , 多数の種子を生じる ab AaBb Aabb aaBb aabb が , 色は黒・白・淡黄がある . 種子から油をしまり食 古皮質大脳辺縁系を構成している大脳皮 用その他に利用する . 質の一要素」大脳皮質を構成している * 旧皮質・ 鼓膜 気 * 中耳と外耳の境にあり , 音によって振 古皮質・ * 新皮質のうち , 古皮質は系統発生上 , 旧 動する薄い膜」両生類では外部に露出している . 皮質に次いであらわれた皮質である . 古皮質はセキッ 発生の初めは比較的厚い結合組織の壁であるが , イ動物の両生類以上にあり , ホ乳類では大脳の中に 完成するとヒトでは厚さ約 0. lmm の弾力をもった膜 はいってしまっている . 旧皮質などとともに大脳辺縁 となる . 中耳 系を構成する . 古皮質だけのはたらきは明らかではな 鼓膜器く コン虫類の聴覚器の 1 種」鼓膜 いが , 大脳辺縁系の機能は明らかになっている . 器官または鼓状器官ともいう . バッタ・セミの腹節 , キ 大脳辺縁系 リギリス・コオギの前あしガの後胸などにあり , その 小人と身体の成長が抑えられ , 異常に小さい 退化したものはコミズムシの中胸にみられる . 構造は , 状態にとどまっているヒト」原因はいろいろあるが , 鼓膜があり , 内部は気のうになっている . 気のうの中に 脳下垂体前葉から分泌される * 成長ホルモンや * 甲 は弦があって , これに聴細胞がある . 鼓膜の振動が直 状腺ホルモソの分泌量低下によるものがある . 接聴細胞を刺激する場合と , 気のう内の弦を振動 コーヒーノキ果実からコーヒーをとる常緑低 させ , その振動が聴細胞を刺激する場合の 2 つの場 大 . 双子葉綱・合弁花亜綱・アカネ科」工チオビ 合がある . ア原産 . 18 世紀以後ブラジルが主産地 . 多くの種類 コマクサ高山の砂れき地などにはえる多年草 . があるが , その 90 % はアフビア種で , 高さ数 m. 幹は 双子葉綱・離弁花亜綱・ケシ科」タイツリソウ・フ 灰白色 , 水平に枝を広げる . 葉は長だ円形で対生 . ジボタンなどともいう . 高さ 10cm 内外 . 夏 , 数個の淡 径 2cm ぐらいの白い花を数個ずっ葉えき ( 腋 ) につけ 紅色のかれんな花をつける . 「高山の女王」と呼ばれ , る . 果実は紅紫色 , だ円体で中に 2 個の種子をもっ . 貴重な高山植物である . 種子をコーヒーまめと呼びカフェインを含むので , 粉末 駒込ピペット 5. 些竺一定体積の液体をとる を飲むと軽い興奮を起こす . のに用いるガラス器具のひとつ」あまり正確ではない コーフ。 Cope, Edward Drinker 1840 ~ 97 が , すみやかに測定できるので , よく利用される . 溶液の アメリカの古生物学者」ペンシルバニア大学教授 出し入れにはゴムキャップを用いるが , 中指・薬指・小 をつとめ , 魚類・ハ虫類・ホ乳類の化石研究に業績 指の 3 本をそろえ , ピべットを抱きこむようにして , 親指 をのこした . また進化の過程を説明する , 定向進化 の腹を人さし指にむけてゴムキャップをおすようにして を提唱したひとりである . 使用する . 病菌びよう ダイコン・ハクサイ・キャベツなど コマドリ新鳥亜綱・エソジャク目に属する鳥 を枯らす病原菌」変形菌類の 1 種 . 土の中に生存 の 1 種」両よくを広げても 20cm に満たない小形の している . 鳥で , 夏期は亜高山帯に , 冬期は南日本に移動す コプラメガネヘビ る . 背面が赤かっ色で美しく , 鳴き声もよい . そう糊粉粒を多とニ皮 粉層こふん ゴミムシ節足動物門・コン虫綱・甲虫目に属 .= 種皮 量に含んだ細胞層」アリュー する 1 群のコン虫の総称」あしがよく発達して速く ] ン層ともいう . ふつうイネ科植 歩行する . 体長 1 ~ 2cm. 腹部がややふくれただ円形 物の種皮のすぐ内側にある 1 ~ 核 で , 頭部は幅がせまい . 成虫は肉食のものが多く , 腐 冽の層で , 糊粉粒と脂肪を満 地デ 敗物にも集まる . としている . ピタミン B も多く含 コミュニケ - ーション communication お 1 糊粉粒 もに同種の動物間で行われる情報の伝達」情報 ・ 00 0 ・ 0 胡粉粒豸 伝達ともいう . 音声や姿勢 , 発光 , * フェロモソなどの トウゴマやク レミなど脂肪種子の細胞にみら〔糊粉層〕 分泌物 , 排出物などがその手段となる . 有毒コン虫 1 るタンパク質性の粒子」タンバク粒・アリューロン の色彩・はん紋や , スカソクの尾を上げる警告など , 他 立ともいう . タンパク質に富む空胞の 1 種で , タンバク 種の動物に対しても行われる . のほかシュウ酸カルシウムなどの結晶をもっこともあ ゴム植物の樹皮や葉または根からの分泌物で , 5. コムギやトウモロコシでは種皮のすぐ下に * 糊粉層 水中で膨潤してコロイド状になる物質の総称」植 131 0 の 0

6. 生物事典

ぐらむ くもが 類は * 世代交代を行うが , この * 有性生殖を営み , ◆クモガタ類節足動物門・クモガタ綱に属 浮遊生活をする世代のからだをいう . 多くはかさ状で , する動物の総称」サソリ・クモ・ダニのなかまを含み , 下垂する触手をもち , 外胚葉性の筋を用いてかさを 種類は非常に多い . 頭胸部と腹部に分かれ , 頭胸 ゆるやかに開閉して浮遊生活する . 雌雄異体 . 産卵 部には 6 対のあしがあり , 後部 4 対は歩脚として歩行 期には海岸に近づいて , 多くは深い湾内の海底に受 に用いる . 腹部には付属し ( 肢 ) を欠く . 目は単眼 , 呼 精卵を生じ , これが無性世代の * ポリプ形となる・なお 吸器官は * 書肺となり , 排出器は * マルビーギ管をも 花虫類にはクラゲ形がない . つものが多い . 変態はしない . 大部分は陸生である . クラゲムシコウ腸動物門・クシクラゲ綱に属す クモザルホ乳綱・霊長目・広鼻猿上科に属す る寄生性の微小な動物」クシクラゲのなかまである る * サルの 1 群」 12 種類ほどいるが , すべて中南米に が , くし板はなく , からだはヘん平で寄生生活に適して 産し , * 新熱帯区の代表動物である . からだは細長 いる . 触手は 2 本 . 花虫類のウミトサカの群体などに く , 4 本のあしは特に長く , 親指は退化している . 尾は 寄生 . * 世代交代はない . 体長より長く , これを用いてたれさがる . 森林にすみ , ク・ラッシ Grassi, Giovanni Battista 1854 ~ 果実を食べる . 1925 イタリアの動物学者」 18 % 年ウナギの幼 クモノスカビ菌糸に 魚を発見 . また * マラリアピョウゲソチュウの生活史を 仮根をも・ちクモの巣のように 明らかにした・ みえるカビの 1 種 . ソウ菌植 ◆グラナ grana * 葉緑体の中にあって , * クロロフ 物門・ケカビ科」菓子や イルを含む円盤状の構 果実に寄生するが , 糖化カ 造」葉緑体の中に数 があるので , アルコール製造 個 ~ 数十個ほどあり , の糖化菌として利用できる . クモノスケイソウ 直径が 300 ~ 600m ″ - 脂質層 ぐらい . うすい円盤が重 〔クモノスカビ〕 円板状や短い円筒状をし を・一←、タンバク質層 たケイソウのなかまの総称 . 黄ソウ植物門・ケイソウ植 なり , 厚さ 200m ″ほどの 円柱をつくる . グラナの 物綱・クモノスケイソウ科」かく ( 殻湎上の模様は ない無色の基質は * スト 〔グラナの構造〕 常に放射相称 . ロマで , 円盤の横の方向にある薄片はラメラである . ◆クモヒトデキョク皮動物門・クモヒトデ綱に属 円盤にクロロフィルを含み , 光合成をする . またこのよ する動物の総称」すべて海底で自由生活 . 外形は うな構造ができるためには光が必要である . * ヒトデに似て星形 , 放射相称であるが , うでははるか 最初ユーゴスラビアのク クラピナ人類じんるい に細長く , 円形の中心板と明らかに区別できる . うで ラビナどうくっ ( 洞窟 ) で発見された洪積世の * 化石人 の中に消化管・管足がなく , 背面のこう門を欠く . 雌 類のひとっ」その後 , 同じ化石がドイツ・イギリスで 雄同体または異体 . 幼生はオフィオプルテウス . ニシキ も発見され , ネアソデルタール人類に属すると考えられ クモヒトデ・アカクモヒトデなどのほかにうでが無数に分 る . 岐した深海性のオキノテズルモスルなどの種類を含む・ グラーフ Graaf, Reinier de 1641 ~ 73 オ クライマックス climax 極盛相 ランダの医学者」ホ乳類の生殖器官の解剖に業 クラインフェルター症候群しようこうぐん男 績がある . 卵巣中に卵胞を発見したが , それを卵その 子において , x 染色体が多すぎるために起こる先天的 ものと考えていた . 卵胞 疾患」常染色体は正常であるが , 性染色体の X グラーフ濾胞 ろほう卵胞 染色体が 1 っ多い XXY で , 染色体数は正常の 46 に ◆グラマゴケ山地の林下にはえる多年草の 1 種・ 対し 47. こう ( 睾 ) 丸の発育不良による精子無形成・ シダ植物門・ヒカゲノカズラ綱・イワヒバ科」茎は小 乳房の肥大などがみられるとともに , 知能の低下を伴 形で細長く地面をはい , 4 列に鮮縁色のりん片葉が うことが多い . 新生男子 500 人に対い人ぐらいの割 っく . 茎の先に大胞子のうと小胞子のうを穂状につ 合で発生する . ターナー症候群 ける . クラウゼ小体しようたい 冷覚を生じさせるとい ◆クラミドモナス淡水産で 2 本 われる皮ふ感覚器」冷点の本体である . 温覚を生 0 のペん毛をもつ単細胞ソウ類の 1 属 . じさせるといわれるルフィ二小体とくらべて , 皮ふの浅 緑ソウ植物門・ボルボックス亜綱・ク いところに分布する . 神経繊維の末端が上皮細胞の ラミドモナス科」外形はだ円体状 分化した細胞の集合体に接した構造をしている . ヒ で大きさ 15 ~ 16 ″ , 多くはクロロフィ トでは結膜・ロこう・鼻こう粘膜中に多く分布する . ルをもっ . 接合生殖をする . 原形質の 冷点 外周の膜は 2 部分に分かれる . 動物 クラゲコウ腸動物門に属し , 浮遊生活する単 のペソ毛虫亜門・植物性モナス目とクラミド 体や群体の通称」通常は放射相称 , かさ形で触 考える学者もいる . 手をもち , 平衡感覚器と網目状神経をもっ . かさを ー - いん * グラム染色では染色せ グラム陰性菌せいきん ゆるやかに開閉して遊泳するが , 中胚葉性の筋肉は ず , そのあとビスマルクプラウソではかっ色 , サフラニソで ない . ヒドロ虫綱けクラゲ・クダクラゲや , ハチクラ は赤色などに染まる細菌類の総称」チフスキソ・セ ゲ綱のミズクラゲ・アカクラゲなど種類は多い . キリキソ・ダイチョウキソ・サルモネラキソなどがある・ ◆クラゲ形コウ腸動物の体制のひとつ」コ グラム染色せんしよく細菌類の染色法のひとづ」 ウ腸動物門に属するヒドロ虫類・八チクラゲ類・花虫 98

7. 生物事典

はっこ はつじ り , また赤血球が減少するため血液が灰赤色になる . がある . 発光細菌による発光は 450 ~ 570m ″の波 発病により貧血・食欲減少・リンパ腺肥大などがあ 長の青緑色の光を発する . また , 発光細菌はごく微 らわれ , さらに歯ぐきからの出血 , 息切れなどを起こす . 量の酸素があれば発光するので , 酸素の検出に用い 急性の場合は * 敗血症に似た症状を示すことがある . られることもあり , これを発光細菌法という . 発光植物はっこう 白血病の原因として , ネズミや鳥などの場合にはウイ * 生物発光をする植物」 しよくよっ ルス性のものがあり , ヒトでは放射線障害による例も * 発光動物にくらべるとその種類は少なく , 分類上 知られている . 療法としてはウレタソやナイトロジェンマ も細菌類 ( * 発光細菌 ) と菌類 ( * 発光菌類 ) だけに限 スタードなどによる化学療法 , 放射線療法などがある られている . 植物の発光のしくみはエネルギー交代の が決定的なものはない . 過程でエネルギーを光の形で放出するもので , ルシフェ 発光生物発光 ラーゼが複雑なアルデヒド (-CHO) 化合物を酸化す るときに発光するものと考えられている . ヒカリモやヒカ ◆発酵有機物を不完全に分解してエネルギー リゴケが光るのは , 発光でなく , 光を反射するだけなの をうる微生物の細胞呼吸」一般には分解産物 で発光植物ではない . が有用な物質である場合をさす . 呼吸基質としては 発光素こう 炭水化物やその分解生成物であることが多い . アル ルシフェリソ ◆発光動物はつ三う コール発酵・乳酸発酵などのような無気呼吸の場合 どうふっ生物発光をする動物」 * 発 光植物とくらべてその種類は多く , 分類上も , 特に系 が多いが , * 酢酸発酵のような * 酸化発酵の場合もあ る . アルコール発酵 , 乳酸発酵 , 無気呼吸 統らしいものはない . 発光動物の中には , * ホタルイカ・ はっこう ヒカリボヤのように自ら発光物質をつくって発光する 発酵管 かん酵母や細菌による発酵などによ ものと , 共生または寄生している発光生物によって発 って発生するガスを調べるための器具」キューネ発 光する * マッカサウオなどがある . 共生または寄生して 酵管ともいう . U 字形の一方のロを閉じたガラス管 いる発光生物の多くは * 発光細菌であるが , 発光動 で , 閉じた側に目盛りがあり , 生成したガス量を知る . 物であるオョギゴカイの付着によるカイメンの発光 , ヒ はっこう * 発光動物にある * 発光するため 発光器き カリヒモムシの寄生によるスポヤの発光などの例もあ の器官」発光器官ともいう . 簡単な発光器は発 る . 自ら発光するものでは * 発光器中に発光細胞を 光物質を海水中に分泌する発光腺で , ウミホタルな もっており , 刺激に対して瞬間的に強い光を放ち , ふ どにみられる . 分化した発光器は , 発光細胞でできて だんは弱い光をだしている . 発光動物は夜行性動物 , いる発光層のほかに , その光を反射する反射層やレソ 深海や洞穴にすむ動物に多い . 発光の意義は , えさ スなどがあり , 外側には黒色の色素細胞が集まってい となる動物を誘うこと , 雌雄の呼びあい , 外敵をおび て , 目の構造に似る . 発光層には気管が分布して発 やかすことなどが考えられる . 生物発光 光に必要な酸素を与えている . この光の点滅には神 経が関係する . マッカサウオは発光器中に * 発光細 30 ~ 40 種で多くは海産 , 淡水産 細菌類 菌を共生させて発光する . 生物発光 は 2 ~ 3 種にすぎない 神経 気管 菌 ( キノコ ) 類 ッキヨタケ・ホタルタケなど ケラチウム・ホウサンチュウ・ 原生動物 ヤコウチュウなど 光 イソギンチャクのある種 , ウミ 胞 サポテン・ウリクラゲ・オビク コウ腸動物 層 ラゲ・カプトクラゲ・タコクラ ( 拡大 ) 表皮 ゲ・ミズクラゲなど 〔ホタルの発光器〕 ヒモ形動物 ヒカリヒモムシなど 発光魚警つこう * 生物発光をする魚類」すべて ウロコムシ・シリス・セラチュ 海産で , 深海性のものが多い . チョウチソアソコウ・セ 環形動物 ルス・ヒカリミミズなど キトリイワシ・ノ、ダカイワシ・カラスザメ・フジクジラなど がある . 発光動物 ウミホタル・サクラエビ・発光 節足動物 ムカデ・発光ャスデ・ヒカリエ 発光菌類発光植物の 1 種で , * 子実体 ビ・ホタルなど や菌糸が発光する菌類」ッキヨタケ・ナラタケなど 約 50 種が知られている . 発光する部分は , 菌糸・子 ウミウシ・カモメガイ・スジイ 軟体動物 カ・ホタルイカなど 実体・胞子などである . たとえば , ッキヨタケでは子実 体であるかさの部分が , ナラタケでは菌糸の部分が発 キョク皮動物 クモヒトデなど 光する . 菌類の発光には十分な湿度と 10 ~ 25 ℃の 原索動物 ギポシムシ・サルバなど 温度条件が必要である . カラスザメ・フジクラゲ , 深海 発光酵素はっこう こうそルシフェラーゼ セキツイ動物 硬骨魚類約 120 種で , 特にホウ ◆発光細菌はっこう さいきん * 生物発光をする細菌で発 ネンイワシ・ハダカイワシの類 光植物の 1 群」発光バクテリアともいう . おもに海 〔発光生物の種類〕 産で , 約 40 ~ 50 種が知られている . 腐敗しかけた食 発光バクテリア雙 物が光るのも発光細菌による . * 発光動物の中には , 発光細菌 発光物質ルシフェリソ 寄生もしくは共生している発光細菌によって発光す 発情うホ乳類が , 繁殖期に交尾衝動にかり るホタルイカ・ヒカリエビ・ヒカリボヤ・マッカサウオなど 2 。。 0 第をニ 000 」

8. 生物事典

ちよく ふんを一時的にため , 排便反射によりこう門のかっ約 筋がゆるむと , 大腸壁の * ぜん動と腹圧によりこれを 体外に排出する . 直腸認くちょう トソボ類の * 幼生の呼吸器官 で , 気管えらの 1 種」直腸気管えらともいう . 直腸 がかご状に膨大し , その内面のひだに * 気管が密に分 布したもの . こう門から出入りする水との間にガス交 換が行われる . 気管鰓ん 直立猿人ちよくりつ えんじんジャワ原人 貯水組織を晉、植物の * 貯蔵組織の 1 種で , 水 を貯える」大形の * 柔細胞中にある大きな液胞の 中に水を貯える . 乾地または熱帯にある植物の葉や 茎によく発達する . べゴニア・ムラサキオモト・ムラサキ ツュクサでは表皮の下の細胞層が , リュウゼッラソ・ロ カイでは葉肉が , サポテソでは茎が多肉となってそれぞ れ貯水組織となる . ちよせい 貯精嚢のう 体内で精子を貯えているふくろ」 動物の種類で , その形態・構造も異なっているが , 貯 えられている * 精子の状態にも変化がある . 環形動物 では輸精管につながり , 送られてきた精子は貯精のう 中で成熟する . しかし , 動物によっては貯精の役目を もたずに , 精液の量の増加 , あるいは精子に栄養分を 与えるはたらきをもっているものもある . 貯蔵根ちょぞう こん根の * 基本組織系の柔細胞が貯 蔵物質を貯えたもの」ダイコソは円錐形の貯蔵根 , サツマイモ・ダリアは紡錘状 ( 塊状 ) の貯蔵根となる . 変形根のひとっ . 根ね ト貯蔵組織をう多量の貯蔵物質を含む柔細 胞からなる組織」柔組織のひとつで , 貯蔵器官に 発達する . 種子や果実はもちろん , 多年生草本では 根・茎・葉が貯蔵器官になっているものが多い . * りん 茎は葉に貯蔵組織が発達したもので , * 塊茎は地下 茎に貯蔵組織が発達する . 木本でも茎にデソプソ粒 を含む放射組織は貯蔵組織である . 貯蔵物質はデ ソプソが多いが , 糖類や * 糊粉粒のこともある . 水を貯 . えるものは * 貯水組織という . 柔組織 , 組織系 ・貯蔵デンプン 植物の貯蔵部 ( 根・地 下茎・りん茎・種子など ) に貯蔵物質として貯えられ ているデンブソ」 * 同化デンブソが可溶性の糖になっ て貯蔵部に運ばれ , そこにある * 白色体内で再合成 されたもの . 粒状になりデソプソ柆といわれ , ふつう層 状構造がみられる . デンプソ粒の形は植物の種類によ り特徴がある . 発芽のときは , デソブソは加水分解さ れて体物質を構成し , またエネルギー源として使用さ れる . デソプン性食品の多くは , 貯蔵デソブソを利用 したものである . 0 ・、 6 。 0 oe 0 ジャガイモ ダイズ コムギトウモロコン 〔貯蔵デンプン粒〕 ちょぞう 貯蔵葉よう養分を貯えて肥厚した葉」変 形葉のひとっ . タマネギ・ユリなどにみられる * りん茎は りん葉に養分を貯えたものが地下茎の先端に集まっ たものである . サポテソ・リュウゼッラソなどの乾生植物 にみられる貯水葉も貯蔵葉のひとつで水を貯蔵する . 239 ちりも 直角石せき ちょっかく 中生代の * 示準化石であるオウ ムガイの 1 種」オルトケラスともいう . 軟体動物門 , 頭足綱 , オウムガイ目・オウムガイ類中でも初期のも のである . 殻は , まっすぐな円すい ( 錐 ) 形の単純な構造 である . チラコイド thylakoid ラメラ チラノサウルス tyrannosaurus ノ、虫綱・ 恐竜目に属し , * 中生代に繁栄した大形の化石動 物の 1 種」後あしが発達し , 後あしだけで直立し , 体高 5 ~ 7m. 長大な尾も含めて体長 10 ~ 15m とい う巨大な動物で , 外形は * カソガルーに似ている . 大き な歯をもち肉食性で凶暴な動物と推定され , 暴君 竜と訳される . 北アメリカで * 白亜紀の地層中から発 見されている . 地理的隔離諟 1 つの生物集団が地形や気 候によって交配できない集団に分けられること」そ の結果 , 異なった環境で変異や自然選択が重ねられ , 新しい種の分化の重要な原因のひとっとなると考え られる . 隔離 , 生殖的隔離 地球上の生物分布を地理的 ◆地理分布豊ぶ な各区域に分けて特徴ある生 物相で区分したもの」環境条件から分類する生 態分布に対するもの . 世界の生物分布は , 長い年月 の種の進化と環境条件の影響を受けて世界の各地 域に固有種を生じてきた . 動物では , 旧北区 , 新北 区 , 工チオピア区 , 東洋区 , オーストラリア区 , 新熱帯 区の 6 区に分けられる . 旧北区と東洋区はイソドのヒ マラヤ山脈が , オーストラリア区では海洋が生物移動 の障害となって各区域の固有種ができたものと考え られている . しかし , これらの区域はすべての動物に適 用できるものではなく , コソ虫では , マダガスカル区とノ、 ワイ区がそれぞれ独立している . 植物では , 北帯 , 旧 熱帯 , 新熱帯 , 南帯の 4 区に分けられ , 動物の分け方 とは異なる . 各区はさらにいくつかの区系区に細分さ れているが , 日本列島は北帯の中でも中国 ~ 日本植 物区系区にはいり , 独特な植物相をもっ . ウェー バー線 , ウオレス線 み 旧北区ノ ー東洋区 : 工チオヒ 7 ー 植物の分布区 北帯ノ 旧熱帯 オースト 、ラリア区 新 区 赤道 新熱帯区 北帯 赤道 新熱帯 〔動物と植物の地理分布〕 体で , 1 列の単細胞よりなる . ピレノイドと帯状の葉 ソウ植物門・接合ソウ綱・チリモ科」からだは糸状 チリモ淡水産の顕微鏡的緑ソウ類の 1 属 . 緑

9. 生物事典

しし スなどの散まん視器では一般体表細胞と混じって単 独で散在しているが , ブラナリアなどの * 杯状眼になる といくつかのものが集まり , さらに高等な * カメラ眼にな ると多数集まって網膜を形成する . セキツイ動物の 網膜には , 明暗感覚をもっ棒細胞と , 明るいときに 色彩感覚をもつ円すい細胞とがある . 円錐細胞 , 視覚器 , 棒細胞 , 網膜 シシライオソ 刺糸ヒ刺細胞の中からとびだす糸状のつくり」 * コウ腸動物門のヒドロ虫綱・ノ、チクラゲ綱・花虫綱 など刺胞類のもっ刺細胞の中にあって , 接触刺激に 151 ししん より発射される . 刺細胞 歯式ヒき歯の配置を示 す式」歯列を正中線で左 右に分け , その一方だけをと り , * 門歯・ * 犬歯・ * 前臼歯・ * 後臼歯の順に上下の歯を 横線の上下に , 左から書く . ホ乳類の分類に重要である . 歯 2 ・ 1 ・ 2 ・ 3 3 ・ 1 ・ 4 ・ 2 2 ・ 1 ・ 2 ・ 3 3 ・ 1 ・ 4 ・ 3 イヌ ヒト 0 ・ 0 ・ 3 ・ 3 1 ・ 0 ・ 0 ・ 3 3 ・ 1 ・ 3 ・ 3 1 ・ 0 ・ 0 ・ 3 ネズミ 〔歯式の例〕 支持組織きからだを支持する組織」生物 体は支持組織によって一定の形態を保っことができ る . 動物では繊維性結合組織・軟骨組織・骨組織 などを含む結合組織がこれにあたる . 植物では * 機械 組織がこれに相当する . →機械組織 , 結合組織 : 脂質ヒっ動植物の組織に含まれ , 水に不溶 , 工 ーテルなど有機溶媒に可溶の物質群の総称」リピ ドともいい , もっとも広い意味での油類をさす . この 中で , 一価高級アルコールと脂肪酸のエステルである ろうと , * グリセリソと * 脂肪酸のエステルである * 脂肪 を * 単純脂質といい , それにリン酸や糖など他の物質 が結合したものを * 複合脂質という . その他に * ステリ ソ , * カロチノイドなども脂質に含まれ , 脂肪以外の脂 質を総称して * リポイド ( 類脂質 ) と呼ぶこともある・ 脂肪 , 蝦 ト子実体つ菌糸が多数集まって塊状となった もの」大形のものはキノコと呼び , 形や大きさは種類 によって異なる . 胞子形成に関係するもので , 担子菌 類では担子器果 , 子ノウ菌類では子ノウ果ともいう . キノコ , 菌糸 ト GC バーセント DNA の 4 種の塩基のうち * グ アニゾ G ) と * シトシソ ( C ) の占める割合」 GC 含量 G + C x 100 ( % ) で表され , D ともいう . A 十 G 十十 T NA の種類 , 生物の種類によって一定している . この 割合が高いほど DNA の密度が高く , 熱やアルカリに 安定である . DNA シジミ①軟体動物門・フ足綱に属する淡水 産の小形の食用二枚員 . ②節足動物門・コン虫綱・リソシ目に属するシジミチ ョウ科の総称 . ト指示薬溶液の pH 測定 , ある種のイオン濃 度の測定 , 滴定のとき反応の終点をみきわめたりする のに用いる試薬」色の変化 , けい光の消失 , 沈殿 の生成・消失などによって滴定の終点を示す . 酸・塩 基指示薬 , 酸化還元指示薬 , 金属指示薬 , 吸着 指示薬などがある . メチルオレソジ・フェノールフタレイ ソ ( 中和滴定 ) , クロム酸カリウム ( 塩化物の沈殿滴 定 ) , デソプソ ( ョウ素滴定 ) などがある . しじゅん ◆示準化石かせき ある地質時代の地層中だけ み , 社会問題となっている . ど自浄作用を受けにくい物質も流れこみ , 汚染が進 越え , ビ二一ル・プラスチック・重金属・放射性物質な 近では , 汚染物質の量がこの作用の能力をはるかに 分解作用などによりもとの水にもどることをさすが , 最 間的経過とともに希釈 , 沈殿 , 微生物や紫外線の 作用」人間の活動によって流入した有害物が , 時 物や紫外線などの働きにより自然に水がきれいになる 自浄作用う河川や海が汚染されても微生 骨 , っち骨 , 内耳 , 耳 振動を増大して内耳に伝える . あぶみ骨 , きぬた に 3 つの小さい骨からなり , てこの原理によって鼓膜の ホ乳類では鼓膜からっち骨・きぬた骨・あぶみ骨の順 を貫き鼓膜と内耳の卵円窓とを直接連絡している . わってできた 1 個の棒状をした耳小柱がそれで * 鼓室 える骨」両生類・ノ、虫類・鳥類では舌状軟骨が変 中耳の * 鼓膜の振動を内耳に伝 じしよう ◆耳小骨 コウジカビ・アオカビなどをいう . 原糸体 , 菌糸 糸からなるカビ . 一般に目だった子実体をつくらない 体 ) のこと」菌類のうち , からだの本体が糸状の菌 糸状菌よう菌糸からなる原糸体 ( または糸状 も重要な関係をもっている . 間脳 視床下部より派生している * 脳下垂体のはたらきに や内臓の平滑筋の運動の調節を行っている . また , 経の中枢として体温調節 , 物質交代の調節 , 血管 間脳の一部分」 * 自律神 ◆視床下部かぶ ししよう ている . 間脳 脳との間に介在して , 運動機能の促進 , 抑制を行っ である . 痛覚はここで知覚されるという . また大脳と小 容器に与えられた刺激を大脳に伝達する中継部分 視床ヒよう間脳の一部分」臭覚器以外の受 代 , ホ乳類は * 新生代の示準化石 . 化石 ウ・サンヨウチュウ類は * 古生代 , キクイシ類は * 中生 り , 地層を測定する目やすとなっている . ボウスイチュ 国・ソ連・北アメリカ・ヨーロッパからも発見されてお が , わが国の古生層中に多くみられるばかりでなく , 中 スイチュウ類は石炭紀にあらわれ二畳紀に絶滅した また地質時代の生物相を知る手がかりとなる . * ボウ その地層が同時代にできた地層であると判定できる . 石は , その化石が発見されれば遠く離れた地域でも , 期間が短く , 地理的分布が広く , 個体数の多い化 に限って産出する化石」標準化石ともいう . 生存 臭神経とともに , 神経細胞が感覚上皮となっている ちに左右が交さして * 網膜に達する感覚性の神経 . 視神経ヒんけい第 2 脳神経」間脳より出ると直 突起 . 刺細胞 在し刺激を受けとって , 刺糸を発射させる針状の 刺針ヒんコウ腸動物門・刺胞類の刺細胞に存 のが多い . →原糸体 糸ともいい , 1 本の糸状体が 1 個のからだになっているも 細胞 1 つ 1 つがつながって列になっているもの」細胞 ②ラソソウ類 ( ュレモなど ) や緑ソウ類 ( アオミドロなど ) の 原糸体 ①コケ植物の初期の配偶体」 ◆糸状体よう

10. 生物事典

ひぞう ②海綿動物のへん平細胞からなる外側の細胞層」 胃層 , * 間充ゲルとともに体壁をつくる . 担子菌類の子実体でかさや柄の表面 に近い部分も皮層と呼ばれることがある . ト脾臓もセキツイ動物の * リソバ管系に属する器 官」胃の近くにある . 魚類では数個に分かれており 両生類以上では 1 個 . 暗赤色で球形またはだ円形 . 動脈・静脈が出入りしているが , リソバ管の出入りは ない . リソバ球をつくり胎児期には赤血球もっくる . 諸 種の血球や血液そのものの貯蔵を行い , 一方 , 古い 血小板や赤血球を破壊するが , その際 * へモグロビン の分解によって生じた * 、は貯蔵されてへモグロビソ の形成に再使用される . また免疫に関係するはたらき があると考えられ , ひ臓を摘出した動物は病気感染 に対する抵抗力や抗体形成能力が低下する . 肥大成長ひだい せいちょうふつうは * 形成層から新成さ れた細胞群により植物が肥大すること」実際には この成長は二次肥大成長であり , 初生組織による 個々の細胞の伸長によるものが一次肥大成長であ る . 肥大成長の著しいのは裸子植物と双子葉類で あり , 樹木を形成する . 材に * 年輪のみられるものが多 い . 単子葉類ではふつう肥大成長は起こらない . 動物が健康を維持する ビタミン vitamin ために , * 食物としてとり 入れる必要のある , 微量で有効な有機物質の総称」 五大栄養素のひとっ . * ホルモソと違って動物体内で 合成できないか , 合成されにくいため外部よりとり入 れる必要のある物質で , それが欠乏することにより特 有の欠乏症が生じる . ビタミソの種類は生物によって も異なる . たとえば , * アスコルビソ酸はヒト・サル・イル 力などでは , * ビタミソ C として食物よりとり入れる必 要があるが , 他のホ乳類では体内で合成されるのでビ タミソではない . また食物としてとり入れなくとも腸内 細菌によりつわに供給されているビタミンもある . 【歴史】ビタミン研究の端緒をつくったのは * ビタミ ソ BI の発見者工イクマソい 858 ~ 1930 ) とホプキソス い 861 ~ 1947 ) であり , その本体をはじめて抽出した のが * 鈴太梅太郎で , 米ぬかから * オリザニソを抽出 ( 1910 ) , 翌年フソクも同じ物質を抽出し , ビタミソと 名づけた . 現在わかっているビタミソの数は十数種に も達する . 最初は発見順にビタミン A ・ B ・ C ・ D ・ E な どと名づけていたが , 現在ではそれにしたがわないものも あり , また化学名をそのまま呼ぶものもある . 【分類】便宜上溶解性の違いから , * 脂溶性ビタミ ソと , * 水溶性ビタミンとに分けられ , 前者には , * ビタ ミソ A ・ * ビタミン D ・ * ビタミソ E ・ * ビタミソ F ・ * ビタミ ン K ・ * ビタミソ U などがあり , 後者には , ビタミン B 複 合体 ( * ビタミン Br• * ビタミン B2 ・ * ニコチソ酸・ * パン トテン酸・ * ビオチソ・ * 葉酸・ * コリソ・ * イノシット・ * ビ タミソ L ・ * ビタミソ B 心 * ビタミソ B13 ) ・ * ビタミソ C ・ * ビタミソ P がある . 水溶性ビタミンのいくつかについて は , それが * 補酵素の基本的部分であることが知られ ているものもあるが , 代謝上の役割の不明なビタミン も多い . 栄養上ヒトが特に注意すべきビタミソは , A ・ 1• B2 ・ C ・ D ・ニコチン酸の 6 種類である . ビタミン A 動物の成長因子として発見された * 脂溶性ビタミソの 1 種」マカラム ( 1881 ~ 1940 ) が 発見した . 有色野菜に含まれるカロチソはツロビタミ 293 びたみ ソ A で , 動物体内で分解されてピタミソ A に変わる . タラの * 肝油に豊富に含まれている . これの欠乏の最 初の徴候は , * 夜盲症になることであり , 欠乏がひどい とすべての上皮細胞はケラチソ化し , * 腺細胞はちぢん で , * 角膜乾燥症となる . また骨格の成長がとまる . * 視細胞の感覚物質である * ロドプシソは光によりレ チネソとオプシソに分解するがオプシソは再びビタミン A と結合してロドプシンにもどる . ービタミソ A が過剰に体内に蓄積すると 毒性を示し , 頭痛・鼻血・食欲不振が起こりはた * 骨膜にカルシウムが沈着して骨がおれやすくなる . : ビタミン B 動物の成長因子として発見された * 水溶性ビタミソ」最初は単一物質と思われてい たが , やがて多くの種類が明らかにされ , 珥 , B2 , B3 の ように名づけられていった . この混合物をビタミン B 複 合体という . その後これらの語の多くのものはすてられ , 現在では化学名で呼ばれているものもある . ビタミン B 複合体に含まれるものは , * ビタミン BI ・ * ビタミソ B2 ・ * ビタミン B6 ・ * ビタミン B 肥・ * ビタミン B13 ・ * ビタミソ L ・ * ニコチン酸・ * パソトテン酸・ * ビオチン・ * 葉酸・ * コ リン・ * イノシットである . このうちビタミン B 陸除いたも のをビタミン B2 複合体という . これらのうちひとつを多 く含む食物には , 他の全部も多く含まれているようで ある . * 肝臓・ * 酵母・コムギ胚に特に多い . * 補酵素 の基本的構成成分になっているものが多い . : ビタミン B ー抗 * かつけ因子として発見された * 水溶性ビタミソの 1 種」化学名は * チアミゾサイ アミソ ). ヨーロッパではアノイリソとも呼ふ . コムギ胚・ * 酵母に多く含まれる . 糖類の代謝に不可欠なカル ボキシラーゼの * 補酵素の墓本成分で , これが不足す ると血液中や尿中に伐ーケト酸が蓄積する . また副交 感神経の興奮伝達物質である * アセチルコリソの再 生にも必須の補酵素としてはたらき , 不足すると多 発性 * 神経炎になる . ビタミンは物質として抽出 された最初のビタミンで , 1910 年 * 鈴木梅太郎が , 米 ぬかより単離に成功し , * オリザニソと名づけた . : ビタミン & 動物の成長因子として発見され た * 水溶性ビタミンの 1 種」ビタミソ G とも呼ばれた . 化学名はリボフラビソ . 細胞呼吸の * 補酵素である フラビソ色素 ( * FAD ・ * FMN ) の構成成分 . * 酵母・ 卵白・牛乳・ * 肝臓に多い . 欠乏すると * ロ角炎にな り , ひどい時は , 食欲不振・頭痛・虚弱など , 全身障 害が起こる . ◆ビタミン B6 ネズミの皮ふ炎の治療因子として 発見された * 水溶性ビタミソの 1 種」化学名はビリ ドキシソ . アミノ酸代謝の * 補酵素として重要 . また * リノール酸から * アラキドソ酸ができる際にも必要 . ・コ ムギ胚・ * 酵母・ * 卵黄・ * 肝臟に多い . ヒトでは不足 すると , 幼児ではけいれんが起こるが , 成人には特別な 症状はない . ビタミン B 膕抗悪性貧血因子として発見され た * 水溶性ビタミソの 1 種」化学名はシアノコバラミ ソ . コバルトを含む . 動物の * 肝臓・ * 腎臓に多い . このビタミソを吸収するためには , * 胃の ある種の因子が必要で , 胃を除去したヒトでは悪 性貧血にかかることがある . ビタミン B ネスミの成長促進因子として発