染色 - みる会図書館


検索対象: 生物事典
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1. 生物事典

ゆうこ 1 340 分 , 28 。 C では 69 分を要する . 前期 181 分 , 中期 14 分 , 後期 15 分 , 終期 130 分 , 計 すと , 20 。 C のとき , ムラサキッュクサのおしべの毛では , 種類・組織 , 外界の気温によっても違うが , 1 例を示 【分裂時間】体細胞分裂に要する時間は生物の でを中間期という . つづいて分裂が行われるときは , 次の分裂が始まるま 体が二分して両極に移動し星状体をつくる . ひき 核が形成される . * 中心体をもっ細胞では , 前期中心 【終期】前期の状態の逆を示す時期 . こうして 2 娘 染色体は短くなり , かたまりをつくる . 染色体は動原体の部分から極に向かう . 極に達した 【後期】縦裂した染色体が両極にひかれる時期 . 色体は * 動原体の所を除いて完全に 2 本に縦裂して ル状になり . 紡錘体を形成する . 赤道板にならんだ染 【中期】染色体が赤道板にならぶ時期 . 核液がゲ 消失する . ときの染色体は縦裂している . このころに核膜・仁が て棒状 , またはかん ( 桿 ) 状になって染色体になる . この にしたがって , 小さなビッチのらせん糸があらわれ , やが てらせんがとけて太くなる . これを核糸という . 太くなる 染色糸はやや太くなり , らせんに巻く ( らせん期 ). やが 【前期】静止核の染色糸が染色体をつくる時期 . ( 末期 ) に分ける . がある . 分裂の経過をふつう前期・中期・後期・終期 胞分裂と生殖細胞形成時にみられる * 減数分裂と 裂ともいう . 有糸分裂には , 体細胞にみられる * 体細 成を伴う核分裂」間接分 ぶんれつ : 有糸分裂ゆうし * 染色体・ * 紡錘体などの形 大部分は海産 . 示準化石としても重要 . 古生代以前から栄えたもっとも古い動物のひとっ . ヘイセキなどはこのユウコウチュウのからの化石である . 室内に , たがいに原形質連絡をたもっ虫体がいる . カ などの共通のからをもち , からの中に規則的にならんだ 泌物によってつくられた石灰質・キチン質・ケイ酸質 ウコウチュウ目に属する単細胞の微小な動物」分 ユウコウチュウ原生動物門・根足虫綱・ユ 起こる前までの土じよう含水量をさす . ら吸収するが , 不足するとしおれ始める . この現象が 成長するには水分が必要であり , これらはすべて根か 3 浦 ゆうせ 中間期 後期 終期 前期 中期 中間期 e. 染色体 圧仁 b. 核膜。 . 染色糸 d. 紡錘糸 f. 動原体 g. 紡鉢体 h. 細胞板 〔植物の有糸分裂〕 有刺胞類ゆうし はうるい刺胞類 : 有色体しよく * クロロフィルを欠き * カロチノイ ド系色素をもっ * 色素体」雑色体ともいう . * 葉緑 体と同様にだ円体で , 円板状をしたものであるが , 色 素の結晶を生じると , 柱状・針状多角形などの形に なる . ミカソ・トウガラシ・トマトの果実 , ニソジソの根 , ヒマワリの花弁 , サフラソのやく ( 葯 ) などの細胞にみら れる . * 白色体に色素を生じたり , 葉緑体がクロロフ イルを失うと有色体になる . 有色体では * 光合成は 行われない . 有翅類し節足動物門・コソ虫綱・有シ ( 翅 ) 亜綱に属するコソ虫群の総称」無シ亜綱を除く全 コソ虫が有シ亜綱に属するから , 大部分のコソ虫はこ のなかまである . 複眼・触角が発達し , 胸部第二節 , および第三節にはそれぞれ 1 対の羽を生じるか , その痕 跡をもっ . 感覚器官・運動器官が発達 . 卵から直接 発生せず幼虫を経て変態を行う . コソ虫類 , 無 翅類 雄蕊銘おしべ ゆうすい ◆有髄神経繊維しんけいせんい * 髄しよう ( 鞘 ) をも っ神経繊維」セキツイ動物の神経は交感神経以 外は有髄神経繊維である . 有髄神経繊維は * ミエリ ソのため白くかがやいてみえる . 興奮の伝わる速度は * 無髄神経繊維にくらべてはるかにはやい . 跳躍 ちょうやく 伝導でんどう ◆優性認 * 対立形質をもっ P を交配した FII こ P の 一方の * 形質だけがあらわれるとき , その形質は P の他 方の形質に対し優性」顕性ともいう . P の交配に おいて Fi にあらわれる形質を優性形質 , その遺伝子 を優性遺伝子といい , にあらわれないほうを * 劣性 という . 優性が完全な場合 , 特に * 完全優性ともいう が , * 不完全優性の場合も少なくなく , 計量的な形 質にその例が多い . 一般に * 野生型 ( * 正常型 ) は * 突 然変異型に対して優性であるものがほとんどである . 優性の法則 優生学せい遺伝学の知識を応用して , ヒト の形質の悪化を防ぎ , 改善をはかることを目的とした 学問」イギリスの * ゴルトソにより 1883 年提唱され たもので , 今日では , 法律で規制している国も少なく ない . 悪質の遺伝子をもち , 子孫に悪影響をおよぼす 恐れのあるものは , 国の法律によって子孫を絶っ断種 法による方法と , 優良な遺伝子をもっ家系の繁殖を 促進するために , 早婚によって多くの子供をうるよう 奨励したりする方法とがある . しかし人間の場合 , 実際には難しい面が多い . 雌雄の性が分化し , 雌雄 : 有性生殖 ゆうせい せいしよく の * 配偶子がっくられ , この 2 つの配偶子の合体によって * 接合子をつくってふえ る * 生殖」生殖のもっとも基本的な形である . 性の 分化が明確でない生物でも , 特別な 2 個の細胞 ( 配 偶子 ) の合体が起これば , これを有性生殖の始まりと みなし , また , 配偶子が単独で発生を始める場合も , 性の存在が明らかであることから有性生翹に含める . したがって , 有性生殖は広く配偶子による生殖と考 えることができ , 配偶子 2 個の合体による * 両性生殖 と配偶子 1 個の単独発生による * 単性生殖とに分け ることもできる . 【両性生殖】雌雄の配偶子の合体による生殖で あることから , 生じる子孫の遺伝子構成は , 両性の 遺伝子が組み合わされたものとなり親とは異なる .

2. 生物事典

せんし 基質 の周囲を基質 , さらに外 ったものを中軸にして , そ 染色糸がらせん状にな らせん糸 や棒状のもの」 2 本の 主体となってつくられるひも状 せんしよく : 染色体た 有糸分裂のとき , * 染色糸が 色体である場合が多い . 仁 ムともいう . 異常な凝縮状態にある染色体や , 性染 特殊な仁のひとっ」カリオゾー 染色仁じん せんしよく 網状構造になっている . は , 顕微鏡でみえるかみえないくらいの微粒子または ト、ノなどの結合したネ核タソバク質からなる . 静止核で や * 染色体のおもな成分で , * デオキシリボ核酸とヒス 素によく染まる物質」クロマチソともいう . * 染色糸 細胞核に含まれる , 塩基性色 ・染色質し せんしよく 主成分としたものである . 細胞 , 染色体 シリボ核酸・ヒストン・非ヒストン性タソバク質などを 期にはらせん状になる . 染色糸は化学的には * デオキ は静止核内では網目状になっているが , 核分裂の前 あらわれる染色体には , 2 本の染色糸を含む . 染色糸 る糸状体」らせん糸ともいう . * 有糸分裂のときに 核内にある塩基性色素に染ま ◆染色糸んしよく 性色素と塩基性色素に分けられる . 染色 カーミソなど ) と合成色素に分けられ , さらに後者は酸 はふつう , 天然色素 ( へマトキシリソ・カーミソ・イソジゴ 特定の部分を選択的に着色させる色素液」色素 理・化学的性質を明確にするために , 細胞や組織の ◆染色液黔いく細胞や組織の内部構造や , 物 れる . など , それぞれの用途に応じて染色液が使い分けら 染色 , * メチルオレソジは動・植物の細胞質の染色 性赤は血液や植物の液胞の染色や胚の局所生体 織・ゴ ) ル体の染色や脂肪酸・リポイドを染める卩中 部の染色 , * ナイル青は胚の * 局所生体染色や骨組 繊維素の染色 , * サフラニソは核・仁・中心体・木質 ・植物病害組織の染色 , * コソゴー赤は植物粘液・ 207 せんし 部を染色体膜が包んで いる . 染色糸上には染 5 色小粒がある . 染色糸 のらせん化の弱い部分 または伸びた所では , くび 付随体 二次狹さく 紡錘糸付着点 ーーー ( 動原体 ) れができる . これを狭さく 〔染色体の構造〕 ( 窄 ) という . 多くは 1 個であるが , 2 個以上のこともある . 一次狭さくは * 紡錘糸の付着するところで , ここに * 動 原体がある . 他の狭さくは二次 , 三次狭さくというが , 二次狭さくの先に小さい * 付随体があり , 細胞分裂 後期にここで * 仁が形成されるので , この染色体を仁 染色体という . 染色体には塩基性色素 ( ゲソチアナ 紫 ) に染まる部分とそうでない部分があり , 前者は真 性染色糸といい , 遺伝的に活性であり , 後者は異質 染色糸といい , 遺伝的に不活性である . こうして染色 体には , それぞれ特徴のあるしま模様ができて , 個体性 がでてくる . 染色体はふつううでの長さや狭さくの位 置によって V 型染色体・ L 型染色体・ J 型染色体・ I 型染色体の 4 型に分けられる . 染色体には * 常染色 体と性染色体 ( * X 染色体・ * Y 染色体・ * Z 染色体 ・ * W 染色体 ) , 一価染色体・ * 二価染色体・四分染 色体などがある . 染色体は DNA と * ヒストソとの結 合した * 核タソバク質と非ヒストソ性タンパク質・ RN A などからなる . 染色体の数は生物の種類によって 定まっている . 一般に体細胞では , 同形同大 ( 遺伝子 も配列も同じ ) の 2 本の染色体つまり * 相同染色体を もっ . * 配偶子では相同染色体が * 減数分裂で別の 細胞にはいるので , 結局体細胞の半分になっている・ 体細胞の染色体数を 2 れであらわすし配偶子ではれ になる . 生物の染色体組を形の上で表現したものに * 核型があり , 染色体組の最小限を * ゲノムという . 静 止核中の染色糸が倍加して , これを 2 つに均等に分 ける * 細胞分裂の途中で染色体としてあらわれる . 特 殊なものとしては , 分裂中でないときにみられる * だ液 腺染色体がある . 染色体には遺伝子が座を占めてい る . 染色体数 ( 2 は , その種類によって違うが , ヒト 46 , イヌ 78 , ウシ 60 , ムラサキッュクサ 24 , イネ 24 , ソラ マメ 12 などである . 遺伝子 , 常染色体 , 性染色 体 , DNA, RNA せんしよくたい * 染色体の数やその構 ◆染色体異常いじよう 造の変化」 * 突然変異の 1 種で , 染色体突然変 異ともいう . 数の変化としては * 倍数性・ * 異数性・ * 半数性 , 部分的異常としては欠失・重複・転座・ 逆位などがある . 染色体異常は自然にも起こるが , X 線・放射線・薬品・高温などで処理して人為的に 起こすことができる . * 倍数体などは * 育種に利用さ れ , 部分的異常は染色体地図の作製や遺伝子のし くみを調べるのに利用される . せんしよく ◆染色体説 * 遺伝子が * 染色体に含ま たいせつ れるという学説」 1902 年 * サットソは減数分裂や 受精の際の染色体の行動で * メソデルの法則を説 明 . 1910 年 * モーガソは * 連鎖や * 組み換えの研究か ら , 遺伝子が染色体の一定の位置に一列にならんで いるという染色体説を提唱 , 遺伝子説の基礎を確 立した . 遺伝子説 せんしよくたい * 染色体上の * 遺伝子 : 染色体地図ちず の配列状態を図示したもの」連鎖地図 ( 遺伝学的 地図 ) と細胞学的地図とがあり , ふつう連鎖地図を さす . 連鎖地図は , その生物の遺伝子を * 連鎖群に まとめ , 同一連鎖群の遺伝子について三点検定交 雑により相対的位置を定める . 遺伝子間の距離は 組みかえ価の数値を補正したものを用い , その単位を モーガソ単位と呼ぶ . 連鎖地図のくわしいものはキイ ロショウジョウバエで作られているほか , トウモロコシ・ア サガオ・キソギョソウ・カイコなどについても作られてい る . 細胞学的地図はショウジョウバエの * だ液腺染色 体地図が代表的で , その横じまと染色体異常による 形質の変化をもとにして作られている . 三点検定 交雑 せんしよくたい 染色体突然変異とっぜんい 染色体異常 染色体の不分離とたい異数体 , 不分 離 せんしよく ◆染色分体ぶんたい核分裂の前期から中期にか けて , 染色体が縦に二分されているときのおのおののも の」中期から後期にかけて , 1 対の染色分体は完 全に 2 つに離れる . 減数分裂であらわれる * 二価染色 体は 4 本の染色分体からなっている . 染色体 染色法計しよく染色液を使って , 細胞や組織

3. 生物事典

いしつ のあとに触角が , また失われた触角 のあとに歩脚が再生する場合や , コ ソ虫類のカマキリで触角の基部を 切断するとつめのはえた歩脚が再生 する場合 , カナヘビの後あしを切断し たあとに尾が再生する場合などがあ る . 異質染色質よくしっ細胞 周期の静止期や前期にも異常凝 縮を起こしているために塩基性色 素によって濃く染色される染色質」 22 いせえ 生 角た 〔異質再成〕 目 へテロクロマチ ンともいう . 性染色体や一部の染色体のように大部 分が異質染色質からなるものと , 動原体付近や仁の 付着部分のように , 染色体の一部分だけが異質染 色質からなるものとがある . 異質染色質にも DNA は 含まれているが , ふつうの遺伝子はほとんど含まれてい ないと考えられている . これに対し , 正常凝縮によって 中期に濃く染色されるものを真正染色質という . →染色質 ◆異質倍数体いしつ ばいすうたい異なる * ゲノムが組み合 わさった * 倍数体」たとえば , 近縁種間の交雑で生 じた FI に倍加が起こったり (AAXBB → AB?AA (B), あらかじめ倍加した同質 4 倍体間の交雑 ( AA AAx BBBB → AABB) で , 異質 4 倍体を生じる . 両親の中間形質を示すほか , 新形質をあらわすこと があり , 稔性も高く , 新種形成の一因と考えられる . 同質倍数体 イシモチソウ原野にはえる * 食虫植物の 1 種 . 双子葉綱・離弁花亜綱・モウセソゴケ科」高さ 10 —30cm の多年草で丸い塊茎がある . 葉は幅 lcm 以下の三日月形で互生 , 上面に腺毛がはえる . 同 属で湿生のナガバノイシモチソウは一年生で葉の長さ 3 ~ 6cm もある . 移出し こゆっあるすみ場から個体や個体群が出て 行くこと」その場所の環境条件の変化 , 食料の不 足などがその原因と考えられている . レミング・イチモン ジセセリ・ヒメアカタテハなどの例がある . 移入 いじよう 異常肥大成長 ひだいせいちょう根・茎・葉など植 物器官が本来の大きさにくらべて異常に肥大する現 象」 * 形成層の異常 ( 形成層環の部分的活動 , 他の形成層の出現 , 木部と師部の不規則な配列な ど ) が原因となったり , 合成 * オーキシソによるものや , 虫こぶや菌こぶなどによるものなどがある . 変形器官 ( 塊根・塊茎など ) も 1 種の異常肥大成長である . 肥大成長 ◆移植く①植物を別の場所に移し植えること」 農業上の栽培技術として育成した苗の移植が行わ れるほか , 移植によって遺伝と環境の関係を調べるこ ともある . ②細菌・ウイルスや培養細胞などを 1 つの培地から他 の培地へ移すこと」系統の保存や培地との関係を 調べるために行われる . ③からだの一部を切りとって , 同じ個体または他の個 体の別の場所へ移すこと」植物の * 接木もこの例 . 動物では治療のために皮膚移植や * 臓器移植が行 われるが * 移植免疫が問題となる . そのほか , 内分泌 腺の機能を調べたり , 発生における * 予定胚域 , * 発 生能 , * 誘導 , 自律的分化を調べるのに利用される . また , * 核移植のような細胞内構造体の移植も行わ れる . 核移植 ◆移植免疫いしよく めんえき動物体に他の個体から組織や 臓器を移植したときにみられる免疫現象」 * 細胞 性免疫の代表例 . 皮膚移植についてよく研究され , 移植片の細胞膜表面にある特異的な * 組織適合 性抗原に対し , 胸腺由来のリソバ球の 1 種 ( T 細胞 ) が免疫反応を起こすために , 移植片は 10 日ぐらいで 脱落してしまう . これを移植片 * 拒絶 ( 拒否 ) 反応とい い , 体液中に遊離の抗体を生じない点で * 体液性免 疫と異なっている . 組織適合性抗原は遺伝的に決 定されるので , 同一個体内の自家移植は成功するほ か , 一卵性双生児間や同一純系個体間でも拒絶 反応が起こらない . 細胞性免疫 囲心腟いしん、 こう心、臟の周辺にあるこう所で , 軟体 動物門・節足動物門に属する動物では重要な役割 をする」心臓を直接包む心外膜と , その心外膜が 伸びて折り返り , さらにその外側を包む第二の膜とな った囲心のうとの間のこう所で , 体液で満たされてい る . 節足動物門の動物では呼吸器官からきた血液 は囲心こうを経て心臓にはいり , 軟体動物門では腎 管が囲心こうに開いている . 囲心嚢劦心嚢 胃水管系、コウ腸動物の * こう腸 ( 胃こう ) とそれに連なる水管とよりなる器官系」内こうに 外界からはいった水を満たしている . もっとも簡単なヒ ドラでは , 口に連なる単一の袋状の胃こうのみである が , 群体をつくるものでは各個虫の胃こう間を管で 連絡している . クラゲでは胃こうに連なる放射状・環 状の水管系が発達している . 胃こうにおける消化作 用のほかに , 体内での養分の運搬 , 呼吸・排出のはた らきも行う . 異数性算う異数体 ◆異数体うふつうの体細胞にくらべて , 染色体 数が 1 ~ 数個多かったり , 少なかったりする現象を異 数性 , その個体を異数体という」広義には * 倍数 体の 1 種 . 体細胞を 2 れとすると , 2 れ士 1 , 2 れ士 2 など であらわされ , 相同染色体が 2 個ずつあるのに , 一部の 染色体が 3 個あったり , 1 個だけだったりする . 減数分 裂で , 一部の * 二価染色体の不分離により , れ上 1 , れ土 2 などの配偶子を生じ , これが正常なれの配偶 子と受精して異数体となる場合が多い . * 有性生殖 が困難で , 固定できないが , 栄養生殖でふやすキクや サトウキビでは , 品種改良にも利用されている . ィーストコウボキン 異性体い分子式は同じであるが , 分子を構 成している原子の結合の順序が異なるために , 異なっ た性質を示す化合物」メチルエーテルとエチルアル コールは物理的にも , 化学的にも異なった性質をもっ 物質であるが , 分子式はともに C2H60 である . しかし 示性式は前者は CH3 ー 0 ー CH3 , 後者は CHs-CH2 ー OH であり , この両者をたがいに異性体であるという . イセ工ビ節足動物門・甲カク綱・十脚目に属 し日本近海で捕獲数が多く , 食用として重要な大 形の工ビ」体長 20 ~ 30cm. 岩しようの多い外洋 に面した海岸にすみ , 夏期に産卵する . 地色は赤味

4. 生物事典

さいへ さいほ 向かい , もう一度皮質へもどり , もう一度うわったのち 体・核膜なども , 電子顕微鏡でみると光学顕微鏡で ほかの細尿管と合流して太い管 ( 乳頭管 ) となって腎 はみえなかった微細構造が明らかになってきた . うに開口する . マルピーギ小体でろ過された , 血しよう ( 動物 ) ( 植物 ) の非タンパク質成分に近い最初の尿 ( 原尿 ) は , 細尿 リポソーム細胞膜ー 葉緑体 管の第一曲部でおもに水が , 第二曲部で塩類やブド ミトコンドリア 細胞壁 ウ糖が再吸収され , また細尿管より尿素が分泌され 油滴 て尿が形成される . 液胞 ゴノレジ体 砕片生殖さい ~ ん せいしよく卵片生殖 核膜 コつレジ - 体 、生物体を構成する基本単位」細胞 滑面小胞体 : 細胞 は * 細胞分裂によって生じる . 1 個の細 仁 胞が 1 個体となるものを * 単細胞生物 , 2 個以上の細 胞からなるものを * 多細胞生物という . 【細胞の研究史】 * ロバート = フック ( 1665 ) がコルク 粗面小胞体 の切片を顕微鏡で観察し , はちの巣状の小室を細 中心体 胞 (cell) と命名した . その後 , * シュライデソ ( 1838 ) が グリコゲン顧粒 植物で , * シュワゾ 1839 ) が動物で , 細胞が生物の単 〔細胞の電子顕微鏡的構造〕 【原形質と後形質】細胞の生きている部分は原 位であるという細胞説をとなえた . 電子顕微鏡の発 明は一段と細胞の研究をおし進めた . 形質で , 核・細胞質およびその中に含まれる核液・仁 【細胞の形】遊離細胞では球形またはそれに近い ・染色糸・ミトコソドリア・色素体・中心体・ゴルジ体 ・小胞体・リボソームも原形質である . これに対して細 形が多く , 組織をつくる細胞は多面体のものが多い . 胞液・細胞壁・細胞内含有物は後形質で , 生きて 植物細胞では * 細胞壁の形に支配される . 花粉管・ 根毛などは細長い . 動物では赤血球は円盤状で , 神 いる部分ではない . 経細胞は長い神経突起をもっ . 細胞咽頭ミ賢 3 * 原生動物の食物をとるための 【細胞の大きさ】小さなものは球閃の 1 種である霊 * 細胞器官」 * 細胞ロの奥部の , 細胞表面が体 菌で 0.74 , 大きなものではダチョウの卵細胞の直径 内に向かって管状にはいりこんでいる部分をいう . * 囲 75mm である . 人体の細胞は 6 ~ 2304 で平均 17 川 ロ部の * 繊毛によって起こされる強い水流にのった食 高等植物の若い細胞で平均 5 ~ 24 ″といわれる . 物は , 細胞いん頭の底部より細胞質中に押しこま 【光学顕微鏡的構造】植物細胞では細胞壁・細 れ , * 食胞を形成する . ゾウリムシなど繊毛虫類に典 胞膜に包まれた中に細胞質と 1 個の核があり , 細胞 型的なものがみられる . 細胞ロ 内には液胞が発達している . 細胞を固定染色すると , ◆細胞液さいほう えき植物細胞の * 液胞をみたす液」 核は核膜と内部で網状になっている染色糸と 1 ~ 数 無機塩類・有機酸・炭水化物・粘液・アントシアソ・ 個の仁が分布し , あいだを核液がみたしている . タンニン・アルカロイド・タソバク質などを含み , ふつう 弱酸性を示す . 塩類をもつのでふつう自然界では吸 ( 動物 ) ー ( 植物 ) 水し細胞の緊張状態を保っ . モモやカキなどの * しょ ミトコンドリア う果の果汁は大部分が細胞液で , その味や色・香な 脂肪粒 どはその中にある物質によるものである . ゴノレジ体 ミトコンドリア ◆細胞外消化 さいほうがい しようか細胞外に分必した * 消 細胞質 化酵素により , 食物を消化したのち吸収する消化の 形式」通常は , 消化管内で行われるが ( 消化管内 核液、島 消化 ) , 消化管以外で行われることもある ( 消化管外 核膜 消化 ). アリジゴク・ゲソゴロウ・クモなどはとらえた獲物 染色糸 中心体胞壁 に消化液を注入して消化する . 消化管内に共生す る * 原生動物や , * 食虫植物も消化酵素を体外に分 〔細胞の光学顕微鏡的構造〕 泌して消化する . 細胞内消化 染色糸は塩基性色素によく染まる . 細胞質中には 細胞学的染色体地図さいほうがくてき せんしよくたいちずし色本 ミトコンドリア・ゴルジ体 , 植物細胞だけにある色素 地図の 1 種」遺伝学的染色体地図の対語 . だ液 体 , 動物細胞と一部の植物細胞にみられる中心体 腺染色体地図が代表的なもので , 各染色体の横し などの粒子がある . ミトコンドリアは 0.5 ~ 24 ぐらい まの位置と対応する遺伝子の位置を図示したもの . で , 粒状または糸状 . 色素体は葉緑素をもつものを 染色体地図 , だ液腺染色体 葉緑体 , カロチノイドだけをもつものを有色体 , 色素 細胞間橋さいほう かんきよう原形質連絡 を欠くものを白色体という . 中心体は下等な植物に 細胞間隙植物体の組織中にある細胞と もみられ , 核に近く 1 個あり , 中に中心粒をもつ . 植物 細胞の間のすきま」細胞と細胞が離れて間隙に 細胞の液胞は細胞液でみたされ , この中にはタソバク 質・糖類・アソトシアン ( 色素 ) ・アルカロイド・無機塩 なった場合と , 細胞がこわれてそこが間隙になったもの 類を含む . がある . 緑葉の * 海綿状組織 , 水生植物の * 通気組 織 , マツなどの * 樹脂道などがその例である . 【電子顕微鏡的構造】光学顕微鏡でみえなかった ものが電子顕微鏡で初めてみえたのは , 小胞体やリボ ◆細胞間物質さいほうかん ぶっしっ動物組織において細胞 ソームである . その他 , ミトコソドリア・葉緑体・ゴルジ と細胞との間をみたす物質」細胞間質または基質 137 0 染色糸 ン 液胞 仁 葉緑体 0

5. 生物事典

がく 重要な研究方法のひとっといえる . をたどることができる . したがって , * ゲノム分析とともに 型を比較することによって分類の上で , その類縁関係 に数字を加えてその順をあらわす方法などもある . 核 あらわす . このほかに , 大中小を ABC であらわし , これ 小により L,I, M , m , P , p であらわし , ′で付随体を イセンの 1 種の核型を示したもので , うでの長さを大中 2 ” = 14 = 6LP 十 m 十 2mP 十 2PP 十 2PP ′はス 置でいろいろな形を区別することができる . たとえば , 置やその他のくびれ , つまり二次狭さくや付随体の位 示したもの」染色体は紡錘糸のつく * 動原体の位 ま核型各生物がもっ 1 組の染色体の数と形を る少量の * DNA がその本体である . 細胞質遺伝 胞質の色素体・ミトコソドリア・ゴルジ体などに含まれ れメソデルの法則にしたがう核内遺伝子の対語 . 細 胞質遺伝子・ブラスマジーソともいう・染色体に含ま 核外遺伝子纓細胞質中の遺伝子」細 蟀細胞 パク質や脂質などを含み , * 核酸はないといわれている . のときにゲル化して紡錘体を形成する . 低分子のタン える部分」ゾル状の * コロイドであるが , * 細胞分裂 ◆核液核の墓質で , 生細胞で透明均一にみ えられている . うな真に不可逆的なものではないことを示すものと考 となり , 核の分化が遺伝子や染色体の一部を失うよ えられる幼生の小腸上皮細胞の核でも正常な幼生 し , * アフリカツメガ工ルでは十分に分化した細胞と考 でしか発生できないことは , 核の分化を物語る . しか 幼生にまで発生するが , 神経胚期の核では胞胚期ま の核では約半数 , のう胚期の核では約 10 % が正常な 胞質との関係を調べるのに使われる . カエルの胞胚期 ットで移植し , 発生・分化における核の役割りや細 ふつう , 除核卵細胞に , 各期の胚の核をマイクロピペ 核を移植して , 核と細胞質との関係を調べる実験」 ◆核移植よく核を除去した細胞に他の細胞の 置を調べなければ区別できない . が , ュリ・チューリップなどでは花冠と同色で , っく位 冠とともに * 花被を形成する . ふつう緑色葉状である の集まりで , 構成葉のひとつひとつをがく片という . 花 要素のひとっ」花のいちばん下 ( 外 ) に発生する花葉 ◆萼 * 花冠・ * おしべ・ * 心皮とともに花を構成する によってつけられたい 831 ). 核という名称はブラウソい〃 3 ~ 1858 ) 出するともいわれる . 関係する . また形質を支配する物質を細胞質へ放 される . 核は細胞内の呼吸・成長・タソバク質合成に 生じる . 2 娘核を生じると , 核膜と仁はふたたび形成 中期には核膜や仁は消失し , 核液からは * 紡錘体を 分裂の際は染色糸が染色体の骨組みになる . 分裂 をつくっている . 染色糸はこの物質で構成される . * 核 A は核だけにあり , ヒストソと結合して * 核タンバク質 ( RNA ) ・脂質・無機物 ( K ・ Ca ・ Mg など ) である . DN A ) ・ヒストソ・その他のタソバク質・少量の * リボ核酸 核のおもな化学成分は , 水・ * デオキシリボ核酸 (DN ンバナの粘液内 ) ・環状 ( ソラマメの内乳 ) などがある . 等動物の白血球 ) ・らせん状 ( 筋肉繊維 ) ・糸状 ( ヒガ のにはいろいろな形がある . すなわち , ソーセージ状 ( 高 がくし 回数を重ねるにしたがって短い時間でえさにたどりつ っくまでの時間と試行回数との関係をみると , 試行 と」たとえば , 動物を迷路に送りこみ , えさにたどり 行錯誤の繰り返しにより新しい型の行動ができるこ ◆学習う目的をもった動物の行動において , 試 表面に近いものからはげて脱落する . 平細胞からなる . この細胞は核がなくなり死ぬので , 動物の表皮の最外層がこれに属し , 角質化したへん 角質層しつ * 角質化した細胞層」セキツイ て * 角質層をつくる . なる . なおセキツイ動物の表皮の最外層も角質化し 沈着する現象」角質化すると細胞は死んで堅く つめ・ひずめなどにタソバク質成分の * ケラチゾ角質 ) が うろこ・くちばし・羽毛・毛・つの・ ◆角質化か かくしつ NA はヒストソと結合して * 核タソバク質となっている . A ) ・脂質・無機物 ( K ・ Ca ・ Mg ・ Zn など ) からなる . D ストソ・その他のタンバク質・少量の * リボ核酸 (RN してみるときは核 . 水・ * デオキシリボ核酸 (DNA) ・ヒ ◆核質 * 核を構成する * 原形質」有形体と もので , さらに太くなり * 染色体を形成するようになる . 糸状構造」核糸は染色糸が縮んでやや太くなった 核糸む細胞分裂前期に , * 核にみられる細長い オチド タソバク質の合成を営む . DNA, RNA, ヌクレ 主体であり , RNA は DNA の遺伝情報にづいて ソバク質となっていることが多い . DNA は遺伝子の ( リボ核酸 ) とに大別され , タソバク質と結合して核タ ある DNA ( デオキシリボ核酸 ) と , リボースである RNA ヌクレイソ酸ともいう . ペソトースがデオキシリボースで の部分で多数つながって長くなったリヌクレオチド」 炭糖 ) リソ酸が結合したヌクレオチドが , 糖とリソ酸 : 核酸窒素を含む有機塩基と , * ペソトース ( 五 などをつつみこんでいく場合がその例である . のひとっ」細胞層が表面積をまし内部の卵黄塊 ②動物の初期発生のときにみられる形態形成運動 きに起こる . 隔膜をとおして行われる拡散を * 浸透と は混合溶液になること」 2 つの間に濃度差があると いた場合 , やがて入り混じって , 均一の混合気体また 拡散① 2 種の気体または水溶液を接してお で , 細胞質はふつうの細胞とあまり違いはない . きな細胞はニワトリの卵細胞のように卵黄が多いため 細胞分裂をして , その比を極大値以下に下げる . 大 較的一定の核細胞質比を保ち , 細胞が成長すると がら , 細胞のはたらきを調節する . したがって細胞は比 と細胞質の容量との比」核は細胞質と協調しな ひとつの細胞の核の容量 核細胞質比しつひ かくさいほう することができる . 過程で染色体がどのような異常を起こしたかを推定 考えれば納得できる . このように核型分析で , 進化の 棒型の 2 本が末端で融合してヒッジの V 型になったと 棒状であり , ヒッジでは 3 対が V 型となっていて , ヤギの 2 ” = 54 , ヤギ 2 れ = 60 であるが , ヤギの染色体はすべて ジとヤギの核型を分析してみると , 数の上ではヒッジ 関係を知る重要な研究方法のひとつ . たとえば , ヒッ 類縁関係を知る方法」 * ゲノム分析とともに類縁 ぶんせき核型をもとにして分類学上の : 核型分析 かくがた *

6. 生物事典

る . たとえば酸素原子の原子量は 15.9994 であるが , ふつう 16 であらわす . 原始林けんし りん昔から今まで伐採されたことのない 自然状態の森林」原生林・天然林・処女林とも いう . * 植林の対語 . 熱帯奥地の密林や寒帯の森林 帯に広く分布するが , 日本では北海道や本州の山 地に一部みられるだけである . ー原人 * ベキン原人や * ジャワ原人のように , 今 から 50 万 ~ 100 万年前に生息していた化石人類」 それ以前は猿人と呼び , 以後は * 旧人と呼ぶ . 原人 は脳の容量が 700 ~ 1000m ん原人にもいろいろの進 化段階があるが , これをホモ・エレクトスという 1 種にま とめる学者もいる . げんじん ト原腎管かん ヘン形動物・ヒモ形動物・輪形 動物の排出器」体内に樹枝状に伸びた細い管か らなり , 末端に繊毛の束が炎のように動く炎細胞が ある . * 老廃物はこの細胞から原腎管に分泌される . 管の体外への開口部付近に管の膨大した部分があ り , これを排出のうと呼ぶ . 排出物は一時ここにため られてから体外へ排出される . 炎細胞 環形動物や軟体動物の * 幼生は原腎 管をもっ . 系統的関係を示すひとつの証拠 . 染色体数を半減させる * 核 : 減数分裂登 分裂」生物の基本の染 形成や * 精子形成で起こるが , 熟分裂ともいう . 動物では * 卵 細胞形成のときに起こるので成 B- 還元分裂 , また動物では生殖 色体数にもどるという意味から 並び , 後期には相同染色体が接合面から分離して や仁が消失 , 中期には 4 本の染色分体が赤道面に 染色糸は太く短くなって染色体となる . やがて核膜 の染色糸が接着しているようにみえる ( 複糸期 ). この にはそれぞれ縦裂を生じて 2 本の染色分体となり , 4 本 体の交さが起こる可能性を生じる . 接合した染色糸 して接合を始める ( 接合期 ). この接合によって染色 る ( 細糸期 ). この染色糸は 2 本ずっ相同のものが接近 【第一分裂】前期に細長い染色糸があらわれてく 化しない . を * 同型核分裂といい , このときには染色体数は変 と同じく染色分体が縦裂面から分離するので , これ 半減はこのときに起こる . 第二分裂は , 体細胞分裂 なるので * 異型核分裂といい , 染色体数の実質的な 相同染色体が接合面から分離して一価染色体と なっている . 第一分裂は , ふつう体細胞分裂と異なり 色体には縦裂面を生じているので 4 本の染色分体と 接合 ( 対合 ) して二価染色体を形成し , さらに各染 【ニ価染色体】第一分裂前期に相同染色体が りも著しく時間がかかる . 加は起こらない . 一般に減数分裂は体細胞分裂よ 期に DNA の倍加を完了し , 第二分裂の前には倍 続的に移行することが多い . 第一分裂直前の静止 省略されて , 第一分裂終期から第二分裂前期に連 第一分裂と第二分裂との間には静止期 ( 中間期 ) が る . 減数分裂は連続した 2 回の * 有糸分裂からなり , 〔減数分裂〕 合子の発芽時に起こるものもあ こるほか , * アオミドロのように接 B - B ・・異型分裂 植物ではふつう * 胞子形成で起 A ー A ・・同型分裂 げんし tXRyr. xryr ヒ 1 : ヒ 1 両極に移行する . 113 けんせ 【第ニ分裂】後期には 2 本の染色分体が縦裂面 から分離して両極に移行し , 染色体数の半減した 核が 4 個つくられる . 多くの生物では , このように第一分裂が異型核分 裂 , 第二分裂が同型核分裂で , * 前減数と呼ばれる が , 一部の生物では , 第一分裂が同型核分裂 , 第 二分裂が異型核分裂で , * 後減数と呼ばれる . 顕性優性 現世 * 第四紀の最後の期で今から約 1 万 ~ 1 .5 万年前までの時代」沖積世とも呼ばれる . 洪 積世の第四氷期で水河時代が終わるので , それ以後 を現世としている . 動物界・植物界とも今日のそれと ほとんど変わらない . 人類の歴史による区分では新石 器時代にあたり , 歴史を築いた時代 . げんせい ◆限性遺伝 いでんある形質が雌雄どちらかの性 だけにあらわれる遺伝のひとつ」ふつうは活性の遺 伝子をあまり含まない . * Y 染色体または * W 染色体 に含まれる遺伝子による遺伝で , 必ずしも一方の性 だけにあらわれるとはかぎらない . ( 参考の② ). ①グッピー雄の背びれに大きな黒 いふちをあらわす遺伝子 M が Y 染色体にあり , *X 染色体には対応する遺伝子がないので , 交雑した 子孫は雄だけが黒いふちをもつ . ②メダカの体色ヒメダカ R > 白メダカ r , R ・ r p 早 ' xtXRYR p は X 染色体にも Y 染色体にも含まれる . *xRxRx 谷 X ′ Y 「 FI *xRxr ヒ F2*XRxr, xrxr ヒ 1 : 白 1 txRYR 原生殖細胞 白 xryR ヒ txryR ヒ 白 tXRyr ヒ ヒ 1 : 白 1 F2*xRxR, XRX' ヒ F1*XRxr ヒ 〔限性遺伝〕 げんせいしよく さいほう 生殖巣にある * 生殖細 胞のもとになる細胞」始原生殖細胞ともいう . 生 殖巣に位置する以前の生殖細胞で , わかい * 胚の時 期に体細胞と区別できる . この細胞は生殖腺にはい り , 分裂して * 卵原細胞や * 精原細胞となる . 現生人類げんせい じんるい現在の人類」現生の人類 は , Homo sapiens, すなわち「考えるヒト」という 1 つ の種に含められる . 現生人類と同属・同種の化石現 生人類として , クロマニョン人 ( ヨーロッパ・アジア・アフ リカ ) ・グリマルデイ人 ( イタリア ) ・上洞人 ( 中国 ) などが ある . げんせい ◆原生代だ 先カソブリア代の後半 , 今から約 10 ~ 6 億年前までの地質時代」かっては先カソブ リア代の前半を * 始生代 , 後半を原生代としたが , 境界が明りようでなく , 現在はこの区分は用いられな い . 始生代よりは化石が急増し , 海ソウ類・原生動 物・海綿動物・コウ腸動物・環形動物・節足動物・ 腕足類などが発見されている . 先カソブリア代 げんせい ◆原生中心柱 ちゅうしんちゅうもっとも簡単で原始 的中心柱」 * 中心柱の 1 形式で中央に木部 , まわ りに * 師部があるもの . 化石シダ類のマッパラソ , 現生

7. 生物事典

せんし せんげ のまま直立させ凝固させた培地をつくる . 種菌の移 うことがある . 植は , 綿せんをとり , 滅菌した白金線に種菌をつけ , ◆前減数げん減数分裂の 1 型で , 第一分裂で 試験管口を下にむけて白金線を培地の中央に曲が 染色体数が半減する場合」前還元ともいう . 後 らないよう管底近くまで垂直にさしこみ , 綿せんした 減数の対語 . 減数分裂は第一分裂・第二分裂の 2 後 , 所定の温度で 24 ~ 48 時間放置する . 回の核分裂が引き続いて起こるが , 第一分裂で接 腺上皮うひ分泌物をつくり , これを細胞外に 着している相同染色体が別々の細胞にはいり , 染色 出す上皮」 * 保護上皮の細胞のもあるのが , その中 体数が半減する場合をいう . 後減数 , 減数分裂 に分泌物を貯えて腺細胞になったものを単細胞腺 せんこう 旋光性せい物質に平面へん光を通過させた ( ミミズ・カタッムリなどの体表の粘液を出す細胞 , 小 とき , そのへん光面を特定の方向に回転させる性質」 腸壁の杯状細胞 ) とい 光学活性ともいう . へん光面を光の進行方向に向か う . しかし一般に腺とい って右に回転させる場合を右せん性といい , d または うのは多くの細胞からで + であらわし , 左に回転させる場合を左せん性といい , きている多細胞腺であ はたは一であらわす . 有機物質の中には , 一般の化 る . これは一度分泌物管状腺胞状腺 学的・生物的性質に差異がなく , ただせん光性のみ がこう所に集まってから 〔腺上皮〕 が反対になるような異性体があり , 光学異性体と呼 1 本の分泌管によって上皮の表面に出される . 形によ ばれる . たとえば乳酸には 1 乳酸と d 乳酸がある . って * 管状腺と * 胞状腺とに分ける . また , それらを単 光学異性体 独であるか , 多数集まって共通の分泌管をもっている 大文字の L または D は分子の立体構造 かによって , 単管状腺 ( 胃腺 ) ・複管状腺 ( 涙腺・肝臓 ) の系統をあらわす記号で , かならずしもせん光性と ・単胞状腺 ( 小皮脂腺 ) ・複胞状腺 ( 乳腺・すい臓 ) に 一致しない . せん光性を同時に示したいときには 分ける . 以上はすべて分泌管によって分泌物が上皮 L ( + ) アラニソのように書く . の表面に出されるものであるから分泌腺という . これに せんこう : 先ロ動物 どうぶっ原口側がロとなり , こう門はべ 対して分泌管をもたず分泌物が血液や体液の中に つに形成される動物」旧ロ動物ともいい , 節足動 出されるものを内分泌腺という . 多くの腺は分泌物 物や軟体動物がこれに属している . * 原中胚葉細胞 を少しずっ何度も繰り返して出すもので部分分泌腺 に由来する体こう形成は先ロ動物にみられ , また先 と呼ばれるが , ときには細胞内にたまった分泌物を一 ロ動物のうちには , その体こうが細胞間隙より生じ 度に出して細胞が死んでしまうものがあり , 全分泌腺 る原体こう動物 ( へソ形動物・線形動物 ) があり , 胚 休乳類の皮脂腺 , 鳥類の尾脂腺 ) といわれる . 蛉管 葉中に発生した真体こうをもっ動物と区別される . 状腺 , 腺 , 内分泌腺 , 胞状腺 後ロ動物 生物体の組織や細胞を顕微鏡また せんこう 前ロ動物 とうよっ先ロ動物 : 染色く は肉眼で , その内部構造や , 物理・ ぜんこう 前肛動物 どうぶっこう門がからだの後端でなく , 化学的性質を明確にするために色素溶液で着色す 口に近い所に開口する動物群」コケムシ類・腕足 ること」染色は , 生物の自然状態での構造や性質 類・ホウキムシ類・羽サイ ( 鰓 ) 類をあわせた群で , 系統 を調べることが目的であるので , 染色によって内部構 的なつながりはあまりない . 造が改変したり , 性質やその生理作用が変わらない 前根腹根 ことが理想である ( 完全なものはまだない ). せんざい * 劣性遺伝子を * へテロにもってい ◆潜在者し 【染色液】染色液ははじめはカーミソ・ヘマトキシリ るヒト」保因者ともいう . ヒトの遺伝で , * 正常型 ソ・イソジゴ・サフロソ・アリサニソなどすべて天然色素 に対し , へテロでは * 表現型に発現しない劣性遺伝 が用いられたが , 合成色素がつくられてからは応用範 子を潜在遣伝子という . 囲は拡大し , 顕微鏡的解剖学・組織学・細胞学な せんさい 腺細胞ほう特定の物質を生産しそれを分泌 どの重要な研究方法のひとっとなった . また , 色素の する機能をもっ細胞」腺細胞を主体とした組織 純度の向上とその性質の解明によって , 細胞内物 を腺上皮または分泌上皮という . 腺上皮 質との結合の機構が明らかにされるようになった結 センザンコウホ乳綱・有リソ目に属する動物 果 , 逆に細胞内物質の検出とか , 細胞内物質の物 の 1 種」体長 60cm 内外 . 尾は 50cm あまり . 全身 理・化学的性質の解明にまで応用されるようになっ はうろこにおおわれている . 口先はとがり , あしの指は 5 てきた . 本 . 前あしの中央の指は特に長くわん曲する . 歯を欠 【染色液と用途】染色は , 染色材料によって生体 くが , 長い舌を用いてアリを食べる . 台湾特産 . 近縁 染色と死後染色があり , 染色液の色素の種類によ のものはヒマラヤ地方にいる . って単一染色・二重・三重染色がある . 全色盲せん いもうヒトで色覚がまったく欠けている またへマトキシリソなどの色素は , ミョウバソのような 状態」円すい細胞がまったくないため色を区別でき 媒染剤を必要とするものもある . 一般に * 酢酸カー ず , 明暗の差だけを感じる . 視力が低く , 昼間はまぶ ソは , 核の染色 , * 工オシソは細胞質の染色 , * スダソ しくて物がみえない場合もある . ひじようにまれにしかあ Ⅲは脂肪の染色 , * メチレソ青は核・動物組織の染 らわれない . 多くは遺伝性のものではない . 色 , * フロログルシソは木質部の染色 , 叭マトキシリソ 穿刺培養法せんし は核・繊維素膜・染色体の染色 , * ゲンチアナ紫は核 ばいようほう培養法のひとつ」細 の染色 , 石炭酸フクシソは細菌・精子・遊走子の染 菌や酵母のガス発生 , 酸素要求度 , 嫌気性細菌の 色 , * イソジゴカーミソは細胞質の染色 , アセトオルセ 貯蔵や輸送などに利用される . 乾熱滅菌した試験 インは染色体の染色 , 酸性フクシンは細胞質・細菌 管に 5 ~ 10ml の寒天培地を入れ , 蒸気滅菌してそ 2 開 d000000

8. 生物事典

もがん ◆モーガン Morgan, Thomas Hunt 1866 ~ 1945 アメリカの遺伝学者・発生学者 . * 染色体 地図を作製」コロソビア大学教授をつとめた . はじ め実験発生学を研究していたが , その後ショウジョウ バエをつかい , 染色体における遺伝子の分布を調べ た . これをもとに , 染色体の * 交さによる * 連鎖を説明 し , 染色体上に配列する遺伝子を確認して * 遺伝 子説をたてた . 1933 年ノーベル生理医学賞を受賞 . ◆モーガン単位発染色体上に存在が推定 される遺伝子間の距離をあらわす単位」アメリカ の遺伝学者モーガンは , 同じ染色体に * 連鎖して存 在している遺伝子の相互の位置を * 組換え率の測 定によって調べ , ショウジョウバエについて , その * 染色 体地図を完成した . そのとき , 同一染色体上にある 2 つの遺伝子間の距離をあらわすのに , 特別の単位を 用いた . キイロショウジョウバエの第一染色体Ⅸ染色 体 ) の長さは 70 モーガソ単位で , その上の朱色眼遺伝 子の位置は 33 モーガソ単位 , 縮小ばねの遺伝子の位 置は 36.1 モーガン単位である . 第二染色体・第三染 色体の長さは 106 モーガン単位前後である . モーガン 単位の大きい方が組換えが起こりやすい . 目を生物の * 自然分類における段階の 1 種 . * 綱 の下の段階で , * 科の上に位置している」たとえば , コン虫綱は , カプトムシ・カミキリムシなどの甲虫目 , バ ッタ・スズムシなどの直シ ( 翅 ) 目 , チョウ・カなどのリソシ ( 鱗翅 ) 目から構成されている . 一方 , リンシ目はアゲノ、 チョウ科・タテハチョウ科・スズメガ科などの科から構 成されている . 自然分類 ◆木化鋻細胞壁に二次的にリグニソを蓄積して , 膜を強固にする現象」木質化ともいう . * 道管や * 仮道管・繊維の細胞では早い時期に木化が起こ る . 木化した細胞は分裂能力を失い , 最後には枯れ て死ぬ . 木化によって植物体は強固になる . 組織の 切片にフロログルシソと濃塩酸をかけた場合 , 赤色に 染まるのが木化した細胞壁であり , 簡単に区別でき る . モクズガニ節足動物門・甲カク綱・十脚目の 淡水産のカニ」河口付近に多い . からだは四角形 で , 目は小さい . 歩脚はややヘん平 . 剛毛を生じる . 木栓形成層そうコルク形成層 ◆木部緊維管東のうち * 道管や * 仮道管をもっ 部分」木質部・道管部ともいう . 被子植物では道 管と * 木部繊維・木部柔組織からなり , シダ植物や 裸子植物では道管のかわりに仮道管をもっている . 茎では師部とあわさって維管束をつくる . 木部と師 部との配列関係は , 植物の種類によって特徴がある . 二次肥大成長をする木本の茎や根では形成層から 新しい木部を内部へつくり , 材部を形成する . 維 管東 木部柔組織皀そい維管東木部にある柔組 織」二次木部では縦にならぶ柔組織と横にならん だ放射柔組織とがある . 細胞は短柱状で , 断面は円 形または多角形 . 細胞壁は * 木化していて単膜孔を もっ . デソプソや樹脂などを含み貯蔵組織となるもの がある . 木部繊維毳維管束木部にみられる機械組 織」木部の繊維細胞は * 木化が著しく細胞壁は もさい 非常に厚くなっている . 被子植物に発達し , 固い材に は特に多い . 横断面は円形または多角形をしている . * 仮道管と区別しにくいものが多く , 中間的なものも ある . 木部 ◆木本茎や根で * 肥大成長が行われ , * 木部 が発達して材部となるような植物」 * 草本の対語 . 多年生で高木と低木がある . モクマオウォーストラリア原産の高木の 1 種 . 双子葉綱・離弁花亜綱・モクマオウ科」オガサワラ マッともいう . 高さ 6 ~ 9m. 直生する枝は六 ~ 八角で 多くの節を有し , 葉はりん片状をなす . 淡黄色で長だ 円形の雌花はえき ( 腋 ) 生し , 雄花は頂生して , 穂状 花序をなす . 1 属 25 種あり , 日本にも 4 種ある . 木目緊樹木の材部の断面にあらわれる模様」 木理ともいう . おもに * 年輪と * 放射組織によって生じるもの で , 年輪の切断方向によって , いろいろな木目があらわれる . * 材 の横断面をこぐち ( 木ロ ) , 中心 を通る縦断面をまさめ ( 柾目 ) , 中心をはずした縦断面では板 目があらわれる . 樹木が異常な 成長をしたものには , いろいろな こぐち ま さ め 板 目 〔木目〕 模様の木目があらわれることがある . 材竄 ・モクョクカイメン海綿動物門・ジソジョウ 海綿綱に属する黄色塊状のカイメ、ノ」ョクョウカ イメソ・ユアミカイメソともいう . 暖海にすみ , 日本には いない . からだの基質は寒天状で , その中に多数のべ ん毛室があるが , 柔軟な繊維状の骨格を , 浴用に利 用するので知られている . ◆モグラホ乳綱・食虫目に属する小形の動物」 ミスなどを食べて生活している . 地中に穴を掘り , 体長 10 ~ 15cm. 口が著しく突出 . 体表はビロード 光沢をもっ暗かっ色 . 尾は短いが前足はやや大きく , 土を掘るのに適する . 本州以南だけに分布 . 歯式は 3 ・ 1 ・ 4 ・ 3 3 ・ 1 ・ 3 ・ 3 モクレン中国原産の観賞用落葉低木の 1 種 . 双子葉綱・離弁花亜綱・モクレン科」高さ約 4m , 葉は倒卵形で長さ 10 ~ 15cm , 幅 7 ~ 10cm で , 互 生する . 春 , 葉に先だって長さ 8 ~ 10cm の紫紅色の 花をつける . 変種に八クモクレンやトウモクレソがある . モザイク病主として種子植物の葉にあ らわれる病気」ウイルスによって伝染する . タバコ・ ジャガイモ・トマト・ナス・ウリ・カボチャ・ソラマメなどの 栽培植物に生じ , 葉は小さいままで , しわが寄ったり 縮んだりするほか , 葉緑体も異常となり植物体全体 も成長がとまる . 病変葉の接触によって広がり , また アリマキが媒介するといわれる . タバコモザイク病ウイル スは , ウイルス単体としてとり出され , ウイルスがタンパ ク質の結品体として撮影されている・ ◆モザイク卵発生初期にその一部を失うと 完全な成体になることができない卵」調整卵の対 語 . ツノガイやクシクラゲのなかまにみられる . これらの 卵では , 受精時から卵の部分により将来の役割が分 化していて , いわば卵の中に将来の各部がばらばらに なってモサイク状にはめこまれているという見方である .

9. 生物事典

せいし により生殖腺刺激ホルモソの分泌量が調節される . 黄体形成ホルモソ , ろ胞成熟ホルモソ 〔参調生殖腺刺激ホルモソの発見は , 幼若ネ スミに脳下垂体前葉を移植してみたところ , ふつう なら成熟するはずのない * 卵胞の成熟が起こり , 黄 体の形成もみられたことが発端であった . せいしよく 生殖巣そ 生殖腺 生殖的隔離展交配できない変異を生じ たことによる * 隔離」生理的隔離ともいう . 同一地 域内でも , 生殖器の構造 , 繁殖期や開花期 , 生殖 行動などに違いを生じたり , 配偶子の不和合性など のために交配不能になることで , 隔離の効果があらわ れる . 元来の * 地理的隔離に対していう . 隔離 精神薄弱く知能や感情や意志に欠陥の ある精神状態」原因は * ダウソ症候群のような遺 伝的な要因による場合と , 生まれるときに脳に傷を 受けた場合とがある . 知能指数 ( IQ ) は 90 ~ 110 の正 常の範囲以下であり , IQ80 ~ 70 を軽度 , 70 ~ 50 を 中度 , 50 以下を重度とすることが多い . 精神病のひとつ」青 せいしん 精神分裂病ぶんれっぴょう 年期に発病することが多い . 外部に発病の原因がな く発病する . 幻聴・幻覚・もう ( 妄 ) 想などがある . 精神 病の中でももっとも多く , 精神病の 75 % を占める . 日 成層構造階層構造 194 せいた 本人の成人の精神分裂病の発病率は 0.75 % で , 発 病するのは遺伝その他の原因が考えられているが , 未 確定である . 覚せい剤中毒者も精神分裂病と似た 精神状態を示すことがある・ 性腺生殖腺 : 性染色体しよくたい染色体のなかで性の決定 に深い関係をもつもの」常染色体の対語 . 雌が同 型 , 雄が異型の場合 , 同型の性染色体を * X 染色 体 , 雄にある異型の性染色体を * Y 染色体という・ 雌雄と性染色体の関係が反対になるときは , 同型の ものを * z 染色体 , 異型のものを * W 染色体というこ とが多い . Y 染色体 ( あるいは w 染色体 ) を欠くものも ある . 性染色体により性型を分けると , * 雄へテロ型 に XY 型休乳類とコソ虫綱双シ類 ) , * XO 型 ( コソ 虫綱直シ類・半シ類 ) , * 雌へテロ型は *ZW 型 ( カイ コ ) , * ZO 型 ( 島類・ハ虫類 ) という . 常染色体の 1 組を A とすると次のようにあらわすことができる . XY 型 ( 雄 2A 十 XY, 雌 2A 十 (X), XO 型 ( 雄 2A 十 X , 雌 2A + (X), ZW 型 ( 雄 2A + ZZ, 雌 2A + Z 、Ⅵ , ZO 型 ( 雄 2A + zz, 雌 2A + z ). 性染色体による性決定は 単にホモ・ヘテロの関係だけでなく , 常染色体との比 による場合も知られている . 性染色体上にも遺伝子 があり , x 染色体 ( あるいは Z 染色体 ) の遺伝子による 場合は * 伴性遺伝 , Y 染色体 ( あるいは W 染色体 ) の 遺伝子による場合は * 限性遺伝という . Y 染色体上 には遺伝子が少ない . 常染色体 , 性決定 , 染色 : 精巣 * 精子の形成器官」ホ乳類ではこう 丸という . 動物の種類で起源・形態を異にしている・ セキツイ動物では多数の細精管の集まりである小葉 と , 細精管と細精管の間を埋めている間質とからで きている . 細精管の壁からは精子がつくられ , 間質は 雄性ホルモソを分泌して , 雄の * 二次性徴の発現・ 維持をしている・ ◆生存競争う同一種内 , または近似種あ 強まる . したがって , 池の水の酸性度は昼夜で変化し 生産者の光合成が盛んに行われれば , アルカリ性ガ の中で生物が呼吸をすれば , 池の水の酸性が強まり . る . また , 生物は無機環境にも影響を与えている・ 間や個体間においてはたがいに影響を及ぼしあってい くては生活が成立しない . 池に関係する全生物の種 生物だけについても , 分解者や消費者は生産者がな とエネルギーの移動という切り離せない関係がある . あらゆる無機環境要因と生物との間に , 物質循環 酸素量は生物に影響する . このように池を構成する 池底の泥質が底生生物に影響を与え , 水中溶存 生産するためには , 太陽の光エネルギーが必要であり , 生産者として光合成を行い , 無機物から有機物を 影響を与える . 植物ブラソクトソや他の緑色植物が は水があり , 池の水温や酸性度が池の生物に大きな らは決して無機環境と遊離した存在ではない . 池に 各生態的地位を占める生物が生活しているが , これ 行われる . このように池は生産者・消費者・分解者の れば分解者としてのバクテリアや菌類の分解作用が や消費者である水生動物が生活しこれらが死亡す して扱うことができる . 池には生産者である緑色植物 して扱うことができ , 金魚鉢や池もひとつの生態系と 系である . さらに地球全体は大きなひとつの生態系と 地・極地・湖沼・森林などのそれぞれはひとつの生態 たす無機的自然とが一体となったもの」海洋・陸 全生物と , その生活空間をみ せいたい : 生態系ゖ あるまとまった地域に生活する へその緒 . 擠 , 市たい 色を変えることができる . 際 , ロこう・鼻こう・胸こうなどが共鳴器となって音 くすると , はく息が声帯を振動させて発音する . その * 声門といい , ホ乳類では声帯が緊張して声門を狭 などのセキツイ動物にみられる . * 声帯の間のすき間を 1 対の粘膜のひだ」両生類・ハ虫類・島類・ホ乳類 声帯た せし : * こう頭部の軟骨の間にはられた , 左右 おいて生殖可能となってからの時期をいう . 成体個体発生の完成期」幼生期以後に 場合が多い . ている . 分類学上近縁な種ではよく似た生態を示す る生物は生きている限りそれぞれ固有な生態を示し 生態生物の生活のありさまのこと」あらゆ 形に関係する . 活様式や親の子に対する保護のしかたなどが曲線の 亡率が高いと凹形 , 低ければ凸形となる . 生物の生 死亡率が一定ならこの曲線は直線となる . 幼時に死 目盛りで年齢 ( または相対的年齢 ) をとる . 各年齢で 個体の生存数を対数目盛りでとり , 横軸にふつうの 個体群が死亡していく様子を示す曲線」縦軸に 生存曲線んあるときに出生した一定数の ると考えた . 自然選択説 , ダーウイソ が起こり , この競争により新種が形成されるようにな 殖率で増加すれば生殖や栄養獲得などの点で競争 ダーウイソが * 進化説の中で用いた語 . 生物が高い増 存率や増殖率の差があることによって起こる選択」 るいは生存上の要求が似ているものの間における生

10. 生物事典

せつじ る . 摂受体じゅ 受容器 舌状花第じよう合弁花冠の 1 種」花弁がた がいにくつついている場合に合弁花冠といい , 花冠全 体が舌状に広がっているものを舌状花冠という . 頭 状花序のタソボ木の全花 , ヒマワリ・キクの周辺の花 などにみられる . 花冠を花弁と , 花序をひとつの花とみ 誤まりやすい . 合弁花冠 , 管状花 雪上微生物せつじよう びせいぶっ氷雪プラソクトソ : 節足動物せっそく どうぶっコソ虫・クモなどを含む , 動物 界のうちでもっとも種類の多い動物群の総称 . 節足 動物門という 1 門を構成」海水・淡水・地中・陸 上などあらゆる場所に生活し , 全動物の種類数の 90 % を占めるといわれる . からだは左右相称で , 多数の 体節よりなり , 体節がゆ着して , 頭部・胸部・腹部な どに分けられる . 体表は厚い * クチクラでおおわれ , * 外 骨格を形成 . 筋肉が著しく発達し , 外骨格を動かし て激しい運動をする . 感覚器官も著しく発達 . 各体 節には原則としてあしが 1 対あるが , * 触角などに変化 したり消失したりする . * えらまたは気管で呼吸 , * 開放 血管系 . 排出器は * 腎管の変形または * マルビーギ 管 . 神経系ははしご状であるが , いくつかの中枢が発 達 . 変態するものが多い . 現生の節足動物は剣尾綱 ・クモガタ綱・ウミグモ綱・甲カク綱・倍脚綱・シン ( 唇 ) 脚綱・コソ虫綱の 7 綱に分けられる . 絶対温度 ぜったい おんど理論的に定義された熱力学 的な温度目盛り」ケルビン温度ともいう . イギリスの ケルビソ ( 1824 ~ 1907 ) によってもたらされたもの . この 目盛りで測った氷点の温度は 273.155 。であり , 理想 気体を温度計物質として測ったセ氏温度に , 273.16 を加えたものが絶対温度になる . 一 273.16 を絶対温 度の 0 。 ( K であらわす ) として , 0 。 C は 273.16K となり , ド C は ( 273.16 十の K とあらわすことができる . 絶対的陰生植物せったいてき いんせいしよくぶっ陰生植物のう ち典型的なもので , 直射日光のもとでは生育できない 植物」乾燥や強光に弱いため , 他の植物群の下 層に生育する . コミヤマカタバミなどはこの例である . 陰生植物 絶対不応期芸つ * 神経・ * 筋肉などで . 続い て 2 回目の * 刺激をいかに強く与えても反応しない場 合」相対不応期の対語 . 1 回目の刺激で * 興奮 した直後 , 絶対不応期があり , これに相対不応期が 続く . 不応期 切断染色体異常 せっちゅう 舌虫類る シタムシ ZO 型症雌が * z 染色体 1 本だけをもっ * 性染 色体または * 性決定の型」ゼットゼロ型の意 . * 雌 へテロ型の 1 種で , スグリエダシャクで発見 . * 常染色 体の 1 組を A とすると , 雌は 2A 十 ZO または 2A 十 Z , 雄は 2A + ZZ であらわされる . 多くの鳥類・トカゲい 虫類の大部分 ) ・ミノムシにみられ , 植物では知られて いない . Z 染色体せんしよくたい * 雌へテロ型の雄で , * ホモに なっている * 性染色体」雌へテロ型では性染色体 が雌で Z 染色体と * W 染色体 , 雄で Z 染色体 2 個と いうように , 雌へテロ・雄ホモになっている . Z 染色体を * X 染色体ということもある . また * W 染色体を欠くも 203 せみ のもある . Z 染色体をもつものはカイコ ( * ZW 型 ) や鳥 類や多くのハ虫類 ( * ZO 型 ) などがある . 植物では , シ ロバナ・ヘビイチゴに Z 染色体がある . 性染色体 ◆ Z 、型雌が * Z 染色体と * W 染色体をもっ * 性染色体または * 性決定の型」 * 雌へテロ型の 1 種で , カイコで発見された . * 常染色体の 1 組を A とす ると , 雌は 2A 十 Z 、 , 雄は 2A 十 ZZ であらわされる . この例は少なく , 植物ではタカイチゴ ( オラソダイチゴの 1 種 ) にみられる . Z 膜横紋筋の筋原繊維にある明帯中央部 の膜状の構造」 Z 帯ともいう . Z 膜は筋繊維を完 全に区切っているので , Z 膜と Z 膜の間の部分を * 筋 節という . すべり説 舌乳頭せつ にゆうとう * 舌の表面にある微小な乳首 状の突起」舌の表面にはこれが多数あり , その多く のものは味覚芽をそなえている . 味覚芽 ◆ゼニゴケ庭の日陰や石垣に群生する葉状のコ ケの 1 種 . コケ植物門・タイ綱・ゼニゴケ科」からだは 根・茎・葉の別がない葉状体で , 二また ( 股 ) に分かれ て成長する . 表面は濃緑色でところどころに無性芽 をもった杯状体がある . 雌雄異株で 6 月ごろ雄株に * 雄器たく ( 托 ) , 雌株に雌器たくができ , 有性生殖後 は造卵器が発達して * 胞子のうをつくる . 胞子のうに は多数の * 胞子と * 弾糸ができ , 胞子を放出する . 雌器托坡 , 杯状体讐じよう 雄株 〔ゼニゴケ〕 ゼニゴケ類苔類を セネデスムス池やプールなどに発生する顕微 鏡的緑ソウ類の 1 属 . 緑ソウ植物門・セネデス ムス科」ふつう 4 個の だ円状細胞が群体をな すなかまで , 有性・無性 ともに生殖細胞だけは 繊毛がある . 光合成の 〔セネデスムス〕 実験材料に使われる . 背籍芸れ魚類の背部にある無対のひれ」背 びれ・尾びれ・しりびれの 3 つは , もともとひと続きであっ たものがきれて , 背部のものが背びれになった . ひれ セービン Sabin, Albert Bruce 1906 ~ アメリカのウイルス学者 . はじめて * ボリオウイルスを培 養し , 生ワクチソを作成」弱毒化されたポリオウイ ルスを取り出すことに成功 ( 1955 ) し , これを使って完 全に予防効果のある純粋の生ワクチンをつくった . セミ節足動物門・コン虫綱・半シ ( 翅 ) 目に属す るコソ虫の 1 科の総称」同シ亜目に属し前羽と 後羽が等質であり , 大ていは透明で , 羽の脈が明瞭 . 雄は胸部の腹面に大きな発音器をもっ . 頭部の複 眼は小さく触角は短い . * 不完全変態で , 幼虫は長 雌味