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検索対象: 生物事典
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1. 生物事典

くれぶ 阻害され , こびとになる . クレプス Krebs, Sir Hans Adolf 1900 ~ イギリスの生化学者 , 細胞内物質交代の研究者」 動物の尿素生成がアルギニソ→オルニチソ→シトルリ ソの回路 ( * オルニチソ回路 ) で行われることを示した . 1940 年にはビルビン酸とオキザロ酢酸が縮合して * ク 工ソ酸を生じる * クレブス回路の考えを発表し , 1953 年ノーベル生理医学賞を受けた . クレプス回路ふ而回路をつくる生体内化学 変化のみちすじで * クレブスによって解明されたもの」 * クエソ酸回路と * オルニチソ回路とがある . クロイソカイメン海綿動物門・ジンジョウ 海綿綱に属するカイメソの 1 種」岩しよう表面をう すくおおう . 黒色 , 不定形のカイメン . 原口にあたる出 水口はやや突出している . 日本南半部の沿岸にふっ うにみられる . クロイロコウガイビルヘン形動物門・ウズ 綱に属する淡水産の下等動物」体長 20cm こ達し , ひも状であるがへん平 . 頭部は半月状 . 体色 ま一様に光沢ある黒色 . 日本各地でみられる . クロウメモドキ全国に自生する落葉低木の 一種 . 双子葉綱・離弁花亜綱・クロウメモドキ科」 高さ 2 ~ 6m. 針状の短枝がある . 葉は倒卵形で対 生 , 雌雄異株 , 花は淡黄緑色 , 花弁は 4 , がく片は 三角形 , 果実は径 6 ~ 8mm. 球形で熟すと黒く より , 中に 2 核がある . 樹皮は神経痛の薬になる . クロオオアリ節足動物門・コン虫綱・膜シ 目・アリ科に属するアリの 1 種」通常みるハタラキ リは黒色 , 体長 15mm ぐらい . 女王アリは羽をもち 17mm ぐらい . 日本でもっともふつうのアリである . クロオコックス淡水産で単細胞または群体 をつくるソウ類の 1 属 . ランソウ植物門・クロオコックス 」浮遊生活 . 大繁殖し , ミズサビ・アオコといわれ 5 水の花を形成する . 生殖は主として二分裂 . クローカス園芸植物でサフランの 1 種 . 単子 綱・アヤメ科」種類が多く , 秋咲きもあるが , ふ ) うハナサフランをいう . 早春 , 黄・ふじ・白色花を開 : . 秋に球根を植えるほか水栽培もできる . クロゴケ高山性でケイ酸質の岩上に群生する ツ類の 1 種 . コケ植物門・セン綱・クロゴケ科」タ ) ネクロゴケともいう . 日本周辺地域の特産種 . 乾 時は黒色で高さ 1 ~ 2cm. 葉はだ円形で長さ 0.8 nm, 幅 0.3mm. 雌雄異株 . 日本産のクロゴケ属 【 3 種ある . ンロコダイルナイルワニ 銹菌絏さび 銹閃 潮日本列島の東岸を北上する暖流」 農い青色で黒ずんでみえる . 水温・塩分濃度とも高 : , 日本の気象や水産業に影響が大きい . マグロ・カ 材・イワシなどの * 暖流魚の * 回遊をもたらす . クロショウジョウチソバソジー ンロショウジョウバエ節足動物門・コン 綱・双シ目・ショウジョウバエ科に属する小形のハ : 」 * キイロショウジョウバエとともに遺伝学の実験 オ料に用いられる . 体長 2.4 ~ 3.0mm. 体色は通常 普かっ色 , 染色体数は 2 れ = 12. 101 くろま ◆クロストリジウム土中や水底のでい中に生 活する嫌気性細菌の 1 属 . 細菌植物門・カソ菌科」 周辺にべん毛をもち , 大きさは 0.4 ~ 1.2X3 ~ 8 ″ . と きに糸状になることがある . 窒素の固定・酪酸発酵 , および破傷風の病原体になる種類もある . クロダイ硬骨魚亜綱・タイ科の 1 種」体長 30cm に達し , 表面は紫黒色 . 沿岸に生活 . 成長に 伴い , 性が転換する魚として知られている . クロッシングオーバー交さ クロテン工ゾテン クロード = ベルナール Claude Bernard ベルナール クローネ液水耕法・砂耕法に用いる培養 液のひとつ」クローネによって考案されたもので , 塩 類として塩化物を含まないのが特徴である . 処方は下 表のとおり . 硝酸カリウム 硝酸カルシウム 硫酸マグネシウム リン酸カルシウム リン酸鉄 蒸留水 クローノヾーシロツメクサ H20 FePO, ・ 2H20 CaHPO, ・ 2H20 MgSO, ・ 7H20 Ca(N08h• 4H20 KN08 1. Og 0.5 g 0.5 0.25g 0.25 g 1(M)cc ◆グロプリン globulin 水にほとんど溶けず . 中 性の塩類溶液に瀋ける * 単純タンパク質の総称」 動・植物界に広く分布する . 血清グロブリソ , * フィブ リノゲソなどの血液成分・卵グロブリソ・牛乳中のラ クトグロブリンや , 植物の種子グロプリンとして , アサの 工デスティン , ソラマメやエンドウのレグミン , ダイスのグ リシニン , インゲソマメのフアセオリンなどが代表的なも のである . ◆クロポキン黒穂病を起こす菌類の総称 . 真菌 植物門・担子菌植物亜門・クロボキン科」すべて 種子植物に寄生 . 菌糸が花につくと 2 核をもった暗 黒色の多数のしよう ( 焦 ) 胞子をつくる . これが土中で 減数分裂し , いくっかの担子胞子をつくって再び菌 糸をつくる . トウモロコシのおばけを生じる種類のほか ムギ類に寄生する種類が多い . クロマチン chromatin 染色質 クロマッ庭園や本州以南の海岸地方に植え られるマツの 1 種 . 裸子植物亜門・球果植物綱・マッ 科」オマッともいう . 高さおよそ 40m , 径 2m にもな る . 樹皮が黒灰色 , 葉はかたくて針状 , 短枝に 2 本が 対につく . 4 ~ 5 月新枝の緑の先に数個の雌花 , 基 部に多数の雄花がっき , 黄色の花粉をだす . 風媒花 で受粉 1 年後に受精 , さらに数か月後に種子をつく る . 球果は卵形で 5 ~ 6cm , 長だ円形のりん片よりな る . 種子は倒卵形 , 長さ 5mm で長いはねをもっ . クロマトグラムクロマトグラフィーにおいて吸 着柱の上にできる各吸着帯の模様」べーパークロ マトグラフィーにおいては紙上に展開し発色させたも のをいう . ◆クロマニョン人類 じんるい約 100 年前にフラ ンスのクロマニョソどうくっ ( 洞窟 ) から発掘された化石 現生人類の 1 型」この人類は現生人類と同じく新 人類に属し現代人とくらべて , 平均 187Cm でやや背

2. 生物事典

しせん 属・種とつぎつぎに小さなグループになる . たとえば , モ いいかえると , 大きなグループから順に , 門・綱・目・科・ の綱をまとめた一番大きなグループを * 門と名づける . とめた , さらに 1 段上の大きなグループを * 綱 , 2 つ以上 以上の科をまとめたグループを * 目 , 2 つ以上の目をま う 1 段階上のグルーブを * 科という . 共通性のある 2 つ 階を * 属という . さらに近縁の属がいくつか集まったも 種が集まったグループ , すなわち種の 1 段上の分類段 * 種という . 共通の特徴をもち , 類似した 2 つ以上の 生物をグループ分けする際の最も基本的な単位を が確立された . 類は * 系統分類であること , つまり現在の自然分類 積み上げられ , 進化が認められてからは , 真の自然分 数々の誤りもあるが , それが改善され , 新しい研究が 化石の研究なども不十分であったので , 今からみれば った . リソネの時代にはまだ発生学も遺伝学もなく , 設けて , 世界共通の生物の自然分類の基礎をつく プをいくっかあわせた大きいグループなどの分類段階を 10 版で , 自然分類の考えを明らかにし , 小さいグルー リンネはレ 58 年に出版した著書『自然の体系』第 とめ配列したのが , 現代の自然分類の始まりである . 区分けされたものをさらにもっと基本的な共通点でま 類の動植物を , 共通点をもっ種類ごとに区分けして , * リンネが , それまでヨーロッパで知られていた数千種 対比される . 18 笹紀の半ば , スウェーデンの博物学者 人間生活の便宜上 , グループ分けする * 人為分類と ものをグループに分ける分類法」人間が利用したり , ぶんるいや発生過程の共通性のある ま自然分類しせん 生物を自然物とみて , 形態 者が多い . 生命の起源 がつくられた時点に関しては , 自然発生を認める学 いものとされているが , 太古の地球上で原始生命体 然発生を否定した . 現在では生物の自然発生はな が * パスツールは巧妙な実験装置により , 微生物の自 るに微生物がわく問題については多くの論争があった さった肉片から生じるといった考えがあり , 特に肉じ された . ボウフラがよごれた水から生じるとか , ウジはく 来の信仰であり , 近世にいたり多くの論争が繰り返 偶然発生説ともいう . 自然発生はアリストテレス以 じるという考え方で , 生命発生に関するひとつの説」 生物が無生物より生 ・自然発生説せっ しせんはっせい 異を起こす率は異なる . ふつう 10-5 ~ 10 ー 9 である . 系統でもそれに含まれる遺伝子の種類により突然変 物の種類 , 同一の生物でも系統により , また同一の 人為突然変異より自然突然変異の方が低いが , 生 1 遺伝子が 1 世代に * 突然変異を起こす率」これは とっせん、んいりつ自然状態で 自然突然変異率しせん 自然淘汰説たせっ自然選択説 しぜんとう 自然単為生殖 自然単為発生翳んい ポなどの例がある . 単為生殖 ジソコ・アリマキ , ドクダミ・ヒメジョオソ・シロバナタソボ 対語 . 常習的な例としては , アリ・ミッパチ・ワムシ・ミ 常習的に行われる単為生殖」 * 人為単為生殖の 自然単為生殖せいしよく自然に , 偶発的または しせんたんい 行われると考えられるようになった . 進化説 それ以来自然選択はこのような突然変異にたいして によると変異の中に遺伝するものがあることがわかり , ンシロチョウは , 節足動物門・コン虫綱・リンシ目・シ ロチョウ科・ピエリス属のモンシロチョウという種であ る . 逆にいえば , モソシロチョウ・スジグロシロチョウ , ヨ ーロッパのオオモンシロチョウなど , きわめてよく似た数 種をまとめてピエリス属とし , それにモンキチョウ属・ヤ マキチョウ属などの比較的近縁な属をまとめて , シロ チョウ科とする . シロチョウ科にアゲハチョウ科・タテノ、 チョウ科などを集めてリンシ目と呼ぶ . なおコン虫綱の なかでも , 羽をもつリンシ目・甲虫目などと , 羽のな い原尾目・総シ目などがかなり隔っていて , 綱と目と の間にさらに一段階設けるときは 1 亜綱という・この ようにすると , 門・綱・目・科・属・種の間に , 亜門・亜 綱・亜目・亜科・亜属が中間の分類段階として必 要な場合もある . 人為分類 , 分類 示相化石と地層がたい積した当時の環境 を示す化石」島や恐竜の足跡 , アナジャコの巣穴 などの生痕化石は , その生物が生活していた場所を そのまま残していると考えられるので , その化石と同種 あるいは近縁種である現生種の環境や生態から , 当 時のようすを推測することができる . サソゴしようの化 石から当時の海岸線や気候が推定される . これにた いして生物の遺体化石は浸食・運搬・たい積作用な どにより生活場所とは違ったところに運ばれ , たい積 する場合が多いので , 当時の環境を推測するには適 さない . 示相化石は過去の水陸分布・気候・水温・ 水深などを知るうえに重要である . 化石 : 始祖鳥ぅノ、虫類から鳥類への進化の過程を 示す中生代に出現した化石動物」アルカエオブテ リクスともいう . 中生代ジュラ紀の地層中から発見さ れた化石に基づいて , 古鳥亜綱の 1 目がつくられてい る . つばさや羽毛をもつ点は鳥に似るが , くちばしには 歯があり , 尾骨の数が多い点はハ虫類に似る . 大きさ はカラスぐらいで , 南ドイツで 4 個のほぼ完全な化石が 今までにみつかっている . 舌ほとんどのセキツイ動物のロこう中にあり , 食 物を食道に送る筋肉質の器官」高等なものでは 触覚や味覚に関係する . ただし魚類の舌は骨格をつ 153 よってデンプンをつくる . 古生代の石炭紀・二畳紀か る . * 仮道管が発達し * クロロフィルをもち , 光合成に 体は胞子体で , 小形の * 配偶体は * 前葉体と呼ばれ 草本性で * 世代交代と * 核相交代とが一致し , 本 ともに一般に茎葉植物と呼ばれる . 大部分が陸生の 茎・葉の別があり , 維管束を有するので , 種子植物と しよくぶっ植物分類上の 1 門」根・ : シダ植物 シダ種子植物匚っソテッシダ類 ほかにだ液腺ホルモンもわずかに分泌する . だ液腺 接して , 左右に 1 対あり , 舌下に開口する . * だ液の 下腺ともいう . セキツイ動物の下がっ骨下部内面に せんだ液腺の 1 種」がっ下腺・あご 下顎腺したあご 味細胞が分布している . 味覚器官 にが味 , 周辺部で酸味 , 全体でから味を感じるように でとらえられる . 特にヒトの舌は , 先端部で甘味 , 奥で 味覚は * 舌乳頭の中にある * 味覚芽という味覚器官 して発達しており , 味覚器や触覚器のはたらきをもつ . にすぎないが , ホ乳類では乳を飲むときの補助器官と すことができる . カエルなどの舌は捕食のために役だっ るのは両生類以上で , 筋肉と粘液腺とがあり , 動か つむ粘膜にすぎず , はっきりしたはたらきを示すようにな

3. 生物事典

こんば さいざ 原産 . 球茎の直径は約 25cm , 球茎から 1 本の葉柄 れる . 根端よりやや上のあたりから根毛がでて , 古くな がでて上方に全裂の * 複葉をつける . 葉に先だって lm ると退化する . 根毛のある場所を根毛帯といい , 根 もある花茎をのばし頂上に一花序 ( 上部に雄花・下 毛は長いもので lmm ぐらい . 分枝はまれである . 部に雌花 ) をつける . 根粒こん りゅうマメ科植物の根に * 根粒細菌が共生 コーン / ヾーグ Kornberg, Arthur 1918 ~ してつくられる特殊な組織」根粒細菌には多くの アメリカの生化学者」 1956 年スタソフォー 種類があり , 適当なマメ科植物の根があると根毛か ド大学教授となる . DNA の酵素学的合成の研究 ら侵入し根の組織の中で繁殖する . 同時に根の * 内 で , 1959 年ノーベル生理医学賞を受賞 . しよう ( 鞘 ) の細胞が増殖して , いば状の塊りが形成さ コンプ北海道沿岸に多いカッソウ類の 1 種 . カ れる . ッソウ植物門・コソブ科」日本には 30 種ほどあるが , ◆根粒細菌こんりゆう さいきんマメ科植物の根に共生し 函館付近のマコンブ , 日高地方のミツイシコンブ , 利 遊離窒素を同化する細菌の総称 . 細菌植物門・カ 尻地方のリシリコンブなどが有名である . マコンプは長 ン菌科」形は棒状・ Y 字状・ V 字状などで , 根の さ 2 ~ 6m , 幅 30cm , 厚さ 3mm ぐらいにもなり , 味も 細胞内で増殖し * 根粒を形成する . 窒素をアソモニ よく利用価値が高い . アの形で与え , 菌体自身も死後分解してタンパク源 根毛 * 根の表皮細胞からでた単細胞性の突 として植物に吸収される . マメ科の種類と共生する 起物」 土粒に密着し , 土粒間の養水分をとり入 根粒細菌の種類はそれぞれ決まっている . 135 . 座 遺伝学的につくられた * 染色体地図上の遺 さい弓という . 伝子の位置」遺伝子座・座位ともいう . ふつう * 三 さいきん 細菌コロニ 固形培養基上に生じた 点検定交雑によって決定する . 座は染色体の * 転座 菌塊」集落ともいう . 培養条件が同じときは細菌 や * 逆位によって変化する . の種類により * コロニーの形・大きさ・表面の粗滑・色 サイホ乳綱・奇ティ目に属する大形の動物」 ・透明度・硬軟・粘性などが一定するので , 細閃の からだは肥満し四しは短く , 体長は 2.5m ~ 4m. 鼻 鑑別上重要な特徴とされる . の上に 1 ~ 2 本の角をもっている . 熱帯の森林に生活 さいきん ◆細菌植物 しよくぶっ細菌またはバクテリアとよぶ する . アフリカサイは 2 本の角で , 大きさは最大 , 工チオ 微生物の総称 . 植物分類の 1 門」ランソウ植 ピア区全域にすみ , アジアサイは角 1 本でインド北部 物を含めて分裂植物門とした場合は * 綱となる . す にみられ , スマトラサイは最も小さく 2 本の角でマラヤ , べて単細胞で二分裂でふえるが , 胞子を形成する種 イソドネシアの森林で生活する . 類もある . 形によって球菌 ( 直径 0.3 ~ 1.0 川 , カソ ( 桿 ) 材樹木の木部」裸子植物や双子葉類にあ 閃 ( 1 ~ 数 4X0.2 ~ 0.4 ) , ラセソ菌に分ける . 細胞 る * 真正中心柱で , 師部と木部との間の形成層が 壁は * ペクチンまたはセルロースよりなり , * 原形質に 伸びて形成層環をつくり , * 肥大成長が行われると , * 核・ * 色素体がない . しかし , * 核酸は含まれ , 一部に 二次木部ができる . これが材のおもな部分である . * 道 は細菌葉緑素をもっ . 大部分 * 従属栄養をするので 管・ * 仮道管・ * 木部繊維・ * 木部柔組織からなり , 有害であるが , 有益な種類も少なくない . その細胞の大部分は木化する . 温帯地方の樹木で 細菌用培地 さいきんよう 培地 はいち は * 年輪が発達する . 材の中心部は心材 ( 赤味 ) とい 細菌葉緑素さいきん ようりよくそバクテリオクロロフィル われ , かたく , 着色していて区別できるものがある . 外 細菌類 : いきん 細菌植物 側は辺材 ( 白太 ) といい , 水分が多く , 白色をおびる . 鰓腔セキツイ動物の * えらをおさめるための * え サイアミン thiamine ビタミン珥 らぶたでおおわれた空間」さいがいこう ( 鰓蓋腔 ) とも サイカチ川原に多い落葉高木の 1 種 . 双子葉 いう . 魚類や , オタマジャクシでみられる . 無セキツイ動 綱・離弁花亜綱・マメ科」高さ約 10m , 葉は羽状 物の場合は * さい室という . 複葉で互生 . 夏 , * 穂状花序に黄緑色 4 花弁の花を 鰓溝物 * ホヤ・ * ナメクジウオの * えらのうちの腹 開く . 果実は 30cm のきよう果になり , 平らな種子が 面正中線にそってみられる繊毛溝」溝の壁は腺性 できる . 種子にサポニンを含み , 石けんの代用になる . で , * 繊毛がはえていて , 食物のとり入れに役だっ . 若葉は食べられる . 最高血圧さいこう けつあっ血圧 鰓弓物うセキツイ動物のけい部両側に走るひ サイコン型海綿動物門における体内の だ」もともとは呼吸器官で 水の流れ方のひとっ」シコソ型とも読む . 石灰海綿 さい弓 ある . 軟骨魚類は / 対まれに 9 綱のケツボカイメン属けイコソ属 ) のみにみられる . 胃 対 , 硬骨魚類・両生類・ハ虫静 層が * 皮層中におちこんでべん毛室をつくったもので , 類では 6 対 , 鳥類・ホ乳類では べん毛室相互の同心円的なつながりはない . この他に 5 対が発生の一定時期にあ脈 * アスコン型・ * レウコン型などがある . らわれ , あるいは生涯存在す サイザル葉から水に強い繊維をとる多年草の る・このひだのうち , 前部をが 1 種 . 単子葉綱・ヒガンバナ科」メキシコ原産の多 く ( 顎 ) 弓 , 次を舌弓 , 以下を 肉植物 . 葉は根生で , 長さ 1 ~ 2m , 幅 15cm の皮針 〔さい弓〕

4. 生物事典

かすい 64 な加水分解は有機化合物 , たとえばデソプソ・脂肪 ・タソバク質などに水が加わって分解される反応で , 加水分解酵素によって触媒される . エネルギー放出 反応であるが , ふつうエネルギー放出量が少ないので , 生活活動のエネルギーを供給する意義はない . * 消化 酵素による化学的消化は , 生体内の代表的な加水 分解である . かすいぶんかい ◆加水分解酵素 種々な物質の加水 こうそ 分解を促進する酵素」加水分解は , 一般に AB 十 H20 → AH 十 BOH で示される化学反応である . アミラーゼ・リバーゼ・プロテアーゼなどの * 消化酵素は この中に含まれる . 加水分解酵素には種類が多く , カルボヒドラーゼ・エステラーゼ・プロテアーゼ・ホスファ ターゼ・アミダーゼに分けられる . 加水分解 ガスクロマトグラフィー gas ch romato- graphy ガス ( 気体 ) で試料を展開させるクロマトグ ラフィー」シリカゲル・活性アルミナなどの吸着柱に 揮発性の試料を吸着させ , そこに吸着されない窒素 ガスの流れで展開する . この方法は試料が少量です み , 揮発性有機物の分析に盛んに用いられる・ペ ーパークロマトグラフィー ◆ガス交換イ贏生物体と外界との間に起こる 酸素・二酸化炭素などの気体の出入り」生物は 外呼吸にさいして酸素の吸収 , 二酸化炭素の放出 を行う . また , 緑色植物は * 光合成により二酸化炭 素を吸収して酸素を放出する . したがって緑色植物 では光のあるときは , 光合成と呼吸の差に相当するだ けのカス交換がみられる . ガストリン gastrin 胃粘膜より抽出された物 質」 * ゆう ( 幽 ) 門部の粘膜の酸性抽出物を注射 すると胃液の分泌をうながすので注目されている . 胃 ホルモソと呼ばれている . ニシソの卵巣」ニシン 1 尾の親は 5 数の子 ~ 10 万粒の卵をもっているが , この卵巣を海水などで 洗い , 塩漬けや乾燥したもので , 食用とする . 芽生、出芽 かせい 花青素そアソトシアソ 、かせい * 茎の * 成長点に作用し ◆花成ホルモノ て花芽の形成を促進すると想像されている植物ホル モソの 1 種」開花ホルモソ・花芽形成ホルモソ・フロ リゲソともいう . 植物体が * 光周性をあらわすとき , 葉 に短日または長日処理をしただけで花芽の形成が促 進されることから , このホルモソは葉でつくられ , 茎の成 長点に移動するのではないかと考えられている . しかし , まだその成分は決定されていない . ◆カゼイン casein 乳汁に含まれるリソタソバク 質の 1 種」ホ乳類の乳汁中に 1 ~ 4 % 含まれる . 酸 により凝固・沈殿し , また胃のタソバク質分解酵素で 部分的に加水分解されるとパラカゼイソとなって凝 固する . すべてのアミノ酸を含み , 栄養上の価値は高 ・化石き * 地質時代の地層の中に残された生物 の遺物」遺物には , 生物の遺体またはそのしるしと , 足跡・巣穴・ふんなどの生痕とがある . 生物体の硬 い部分が残る場合が多く , ユウコウチュウ・員がら・サ ンゴ ( 炭酸カルシウム ) ・ホウサソチュウ ( 二酸化ケイ素 ) ・ セキツイ動物の歯 ( リン酸カルシウム ) ・コソ虫 ( キチン 質 ) などがある . またケイ化木のように二酸化ケイ素が 植物体にしみこみ二次的に変化したものがある . 生 物が化石として残るには , 個体数が多く , 化石になり やすい骨やかくをもっており , 分解作用から保護され ることなどが考えられる . 化石は生物の進化や系統の 研究に古生物学上重要なものである . 示準化 石 , 示相化石 かせきげんせい 化石現生人類じんるい クロマニョン人 かせき 化石として発見されるシダ植物 化石シダ の総称」現存のシダ類は世界に約一万種知られ ほとんどが lm 前後の草本である . しかし , 古生代後 半から出現したシダ類は種類は少ないが , リソボク・ フウイソボク・ロボクなど 10 ~ 30m もある木本性が多 い . シダ植物は中生代以後は衰亡しつつあることが 化石学上からわかっている . ◆化石人類 : ぃ第三紀から第四紀洪積世に 生存していた人類の総称」古生人類ともいう・お もに頭骨の形や脳量の発達程度により分類される . 従来は猿人・原人・旧人・新人の 4 群に分類されて いた . 最近は猿人をオーストラロピテクス群 ( 450 ~ 750CC ) , 原人をピテカソトロプス群 ( 900 ~ 1000CC ) , 旧人をネアソデルタール人類い 300 ~ 1600CC ) , 新人 をクロマニョソ人類い 400 ~ 1600CC ) の 4 群に分類す る学者もいる . ( ) 内は脳の容積を示し , 現存の人類 を現代人い 100 ~ 1700CC ) と呼び , 化石人類と区別 している . 風切り羽き 鳥類の前し ( 測はつばさに変 化して , 飛ふことができるが , そのつばさを広げたとき , 後方の縁にならぶ大きな羽毛を風切り羽と総称す る . 風切り羽のうち , 羽の先端に一番近い通常 10 本 の特に大きい羽毛を初列風切りという . 化石類人猿皀んえん化石として知られている * 類人猿」これらは現在のゴリラ・オラソウータソ・チ ソバソジーの祖先であると考えられている . 類人猿の 中でも原始的な種である . ヒトの直接の先祖であるこ とについては異論もあり , 明らかではない . プリオピテク ス ( テナガザルの祖先 ) ・パラビテクス ( メカネザルと現生 類人猿の中間 ) ・シバピテクス ( オランウータソの祖先 ) などがある . カセミミズ軟体動物門・双神経綱に属する 外形がミミスに似た海産動物」体長 30cm に達 するが , 長短に伸縮する . 体表はなめらかであるが , 皮 ふには骨片を含む . 口には歯がある . 水深 50m ぐらい の海底にすみ , ウミトサカ類を食べる・ 仮足く偽足 家族宅く同一種の雌雄関係 ( つがい関係 ) より生 じた集団」分業制のみられる家族では , その構成 員は多数個体となる . 繁殖期だけ , 両親とその子と いう家族生活をもっ動物も多い . 烏類の多くは父母 と子という父母家族を構成するが , ホ乳類では母と 子だけの母家族を構成するものが多い . ミッパチやア リなどの社会は家族組織がきわめて特殊に分化した 結果生じたものである・ ◆花托 * 花柄の一端の花葉の付着部」花 床ともいう . きわめて短縮し , まわりにがく片・ * 花弁・ * おしべ・ * 心皮を輪状につける . オラソダイチゴなどで は花托が発達して * 果実 ( * 偽果 ) を形成する .

5. 生物事典

むかご らなる . 外形は魚に似て , からだの表面は外骨格とな り , ひれは左右相称になっていない . 海水または淡水 産 . ◆零余子 2 か側芽が貯蔵物質を貯えて肥大した もの」胎芽ともいう . ヤマノイモはおもに側芽の茎が 肥大したもので肉芽といい , オニュリは肉質のりん片 葉がおもな部分を占めて珠芽 ( 鱗芽 ) というが , 肉芽と 珠芽をあわせていう俗語 . * 栄養体生殖にあずかる . オニュリは 3 倍体であり , そのため花は咲 いても結実しない . もつぼら珠芽と地下にある * りん 茎による栄養体生殖によってふえる . ムカシトカゲハ虫綱・ムカシトカゲ目に属する 現生のただ 1 種の動物」体長 50cm ぐらい . 全身は 黄かっ色で , 背面 , 頭から尾までの * 正中線上に黄 色のとげがある . 外形はトカゲに似ているが , 体内構 造は原始的 . この類は中生代に栄えたが , 現在は絶 滅した . 現生種はニュージーラソドのみに生き残る . ムカシトンポ節足動物門・コソ虫綱・トソボ 目に属する中形のトソボで , 地質時代に栄えた化石 コソ虫」日本に 1 種と , ヒマラヤに 1 種の 2 種類だけ 現存 . 体形は * オニヤソマに似て小さく , 前羽・後羽 ともほぼ同形で , 墓部は急に細くなる . 羽を背中に立 ててとまる . 幼虫は山間・水源近くの清流にすむ . ◆ムカデ節足動物門・シソ ( 唇 ) 脚綱に属する大部 分の動物の総称」からだはヘん平な円筒形 . 胸腹 部の各体節に 1 対の歩脚をもっ . あごに有毒液をもっ 種類もある . 体長 3 ~ 10cm. 胴部は 10 ~ 150 の環 節からなる . 唇脚類きやく ムカデゴケ地上または樹上に着生するコケの 1 属 . コケ植物門・タイ綱・ムチゴケ科」ムチゴケと もいう . 数種あるが , 日本特産のオオムカデゴケは茎は ほふく性で緑かっ色 , 長さ約 12cm , 葉は円状で左 右 2 列 , 水平につくが枝分かれする . ムカデノリ潮間帯の岩上に群生する紅ソウの 1 種 . 紅ソウ植物門・ムカデノリ科」からだは紅紫 色 . へん平線状で長さ 20 ~ 30cm. 主軸から羽状に 小枝を密生し , 外観がムカデに似ているのでこの和名 がつけられた . ◆ムギ種子を利用するために栽培する一 ~ 二年 草の 1 属 . 単子葉綱・イネ科」オオムギ・コムギ・ラ イムギ・ハダカムギ・カラスムギなどの種類の総称で , そ れぞれ形態も種子の利用のしかたも違う . むきえん 無機塩類るい原形質を構成する無機物の うち , 水を除いたもの」五大栄養素のひとっ . 無機 栄養素・栄養塩類・ミネラルなどともいう . 無機物 むき ・無気呼吸こきゅう呼吸の基質の分解に酸素を 使わない細胞呼吸」分解呼吸ともいう . 酸素を 使わない分解では基質を完全に無機物にまで分解 せず , 生じるエネルギーも酸素呼吸にくらべてはるかに 少なく一般に 1 / 10 以下である . 酵母の行う * アルコー ル発酵 , 乳酸菌の行う * 乳酸発酵 , 動物の筋肉細 胞で行われる * 解糖などの例がある . また * 腐敗にも酸 素を使わない無気呼吸の場合がある . ・むきしつ 無機質コルチコイト 鉱質コルチ コイド 無機的環境要因うよういん環境要因の中 で物理化学的な要素」生物による有機的環境 要因に対する語 . 光・水・温度・空気・土壌・地形・ 風・ pH などが含まれる . これらの要因は生物の生活 に影響を与え , また生物の活動によってこれらの要因 も変化する . 環境要因 無機物 一酸化炭素・二酸化炭素・炭酸 塩・シアソ化合物・チオシアン化合物などの炭素化 合物と , 炭素を含まないすべての化合物」生物体 を構成するもっとも多い無機物は * 水であり , ほかに 生物体を焼いたあとに残る成分があり , これは無機 塩類・灰分・ミネラルあるいは無機栄養素などと呼 ばれる . 無機塩類中もっともふつうにみられる元素は , Na ・ K ・ Ca ・ Mg ・ Fe ・ S ・ P ・ 0 であり , 他に I ・ Zn ・ Cu ・ Mn ・ Co なども微量に存在する . これら無機元 素の生体内でのはたらきは , ( 1 ) イオンとして水に溶け て存在し , * 浸透圧調節・水素イオソ濃度 ( pH ) の調 節を行い , * 原形質の興奮やその伝導 , * 細胞膜の透 過性の変化などの生理現象を調節する ( Na + ・ K + ・ Ca2 + ・ Mg2 + ・ C い P043- ・ S042- ). ( 2 ) 成体構成 物質の重要な成分 ( P ・・・骨・核酸・ ATP ・多くの補 酵素 ; Fe ・・・ヘモグロビソ・チトクローム ; Mg ・・・クロロ フィル ; I ・・・チロキシソ ; Cu ・・・ヘモシアニソ ; S ・・・多くの タソバク質 ; Ca ・・・骨 ). ( 3 ) 酵素の活性剤 ( Mg ・ Ca ・ Cu ・ Zn ・ Co ・ Mn ) などである . 有機物 無菌箱ん他の雑菌が混入しないよう無菌状 態にした微生物培養の箱」高さ 56cm , 幅 63cm , 奥行 50cm ぐらいが標準の箱で , 四面・天井ともにガ ラス張りで , 前面のガラスは開閉でき , 消毒した器物 や手をさし入れて使用する . 使用前に , 0.1 % しようこ う水を吹きつけるか , 浸した布でふいて 20 ~ 30 分間 密閉し , 箱内の滅菌をしてから使用する . ムクゲ中国原産の庭木の 1 種 . 双子葉綱・離 弁花亜綱・アオイ科」高さ 3m ぐらいの落葉低木 . 樹皮は灰色 , 葉は互生し , 卵形で浅く 3 裂 , 長さ 6 ~ 12cm, 夏 ~ 秋に葉えき ( 腋 ) に径 5 ~ 6cm の紅紫色 または白色の花を開くが 1 日でしぼむ . 白花品種の つぼみは胃腸薬に利用される . ムクドリ新鳥亜綱・エソジャク目に属する中 形の小島」都会地でもみられ , 群をつくって生活 する . 頭部は黒色 , 背面は灰かっ色 . 大きさはヒバリ よりやや大きい . 農耕地では害虫を食べて有益 . ムクロジ暖地産の落葉高木の 1 種 . 双子葉 綱・離弁花亜綱・ムクロジ科」高さ約 17m. 葉は 偶数羽状複葉で , 小葉は 10 ~ 16 枚 , 卵状披針形 で長さ 7 ~ 15cm. 初夏に枝先に長さ 20 ~ 30cm の 円錐花序をつけ , 淡緑色の単性花を多数開く . 果 実は径約 2cm の球形で , 中に黒色の種子を 1 個含 む . 種子はおいばね ( 追羽子 ) の玉に使われ , 果皮を水 につけると石けんのように泡だっ . 無限花序む駟 かしょ花序内の花の開花順序による 区分で , 早く形成されたつにみから順に咲くもの」 有限花序に対していう . 花軸の側面にだけ花をつけ , 頂端には生じない . 下の方の花から上の方へ , あるい は外側の花から求心的に順次開花していく . これに 属するものには , * 総状花序 ( フジ ) ・ * 穂状花序 ( オオバ コ・コムギ ) ・ * 頭状花序 ( タソボポ ) ・散形花序にンジ ソ ) ・散房花序 ( アブラナ ) などがある . 花序 ムコウジョウチュウヘン形動物門・条虫 綱に属する人体寄生虫の 1 種」からだはヘん平 , 2

6. 生物事典

どうぶ むものは通常動物に属させる . 現存するのは約 100 万 種 .15 ないし 20 の * 門に分けられる . 植物 ◆動物極どうよっ きよく卵細胞で極体のできる方の極」 * 植物極の対語 . 動物極は植物極にくらペ卵原 形質が多く , 卵黄が少なくて , 比重が小さいので受精 卵では上側に位置している . 一般的には動物極付近 はのちに * 外胚葉となり , 種々の器官を生じてくる . 動物実験鶚ふつうは医学上の目的で動物 を用いて実験すること」一般にヒトに近く扱いやす い , または数多く使いうる条件のものがよく , ウサギ・ハ ッカネスミ・テソジクネスミ ( モルモット ) ・ネコ・イヌ・サル などが多く使われる . このほか研究によっては鳥類も 用いられる . とうぶっせい 動物性脂肪 動物体内に含まれてい しばう る脂肪」牛脂 ( ヘッド ) ・豚脂 ( ラード ) ・バターなどが これに属する . 飽和 * 脂肪酸を多く含むため , 溶融点 が高く , 一般に常温で固体である . もっとも多く含ま れる脂肪酸は , バルミチソ酸で , 次にステアリン酸が多 ミルクに含まれている脂肪 ( バター ) は例外で低級 脂肪酸を多く含み , 特に酪酸が多い . 動物体内で は , 皮下・ * 筋肉・ * 骨髄あるいは臓器の表面に蓄積 され , エネルギーの貯蔵源となっている . どうっせい ◆動物性タンバク質 しっ動物体に由来 するタンパク質の総称」一般に * 植物性タソバク質 とくらべて * 消化されやすく , * 必須アミノ酸の含量が 高く , そのバラソスがよくとれているため , * 栄養価は高 い . しかし動物体に多量に含まれる * ゼラチソは * トリ プトフアソと * フェコレアラニソを欠くため栄養価は非 常に低い . 動物性プランクトノ 、どうぶっせい 動物ブラソクトソ どうぶっせい 動物性ペン毛虫類 もうちゅうるい * べん毛を もって運動する単細胞生物のうち , * 色素体や * セル ロースなどの植物的特徴をもたない生物群の総称」 * 原生動物門の * ソウペソ毛虫綱は , 植物学者がべ ンソウ類に含ませる植物的特徴をもった種類 ( たとえ ば * ミドリムシ ) も含むが , それらを除いて , 特に動物的 特徴のみそなえたものをこのように呼ぶ . ペソソウ 植物 動物繊維 せんいつ * 筋繊維のように細胞自身が 伸びているものや細胞間物質にある繊維などの総 称」筋繊維や神経繊維にはさらに , その中に繊維 状構造がみられる . 利用方面からはホ乳類の毛やク モ類の糸なども繊維として扱うことがある . どうぶつ 動物相そ ある地域に分布する動物の種類 相」英語ではファウナという . 蟀生物相 ◆動物組織 そはつ動物体をつくっている組織」 次の 4 種に大別される . ( 1 ) 上皮組織・・・からだの表面 や体内のこう所の内面をおおう組織で , 保護のはたら きをする場合が多い . ( 2 ) 結合組織・・・組織をたがいに つないだり , からだを支えたりする組織である . ( 3 ) 筋肉 組織・・・ * 筋繊維という収縮性の細胞からできていて * 骨格筋や胃腸などの筋層をなしている . ( 4 ) 神経組 織・・・神経系をつくる組織で , * 神経細胞を主体とし てできている . ◆動物地理区をつ地球上各地域の * 動物相 をもとにして , 他とは明確に区別できる特徴ある区域 252 どうみ を定めたもの」区分上の最高単位は * 界であり , 次 に区 , 亜区 , 地方の順で構成される . 動物地理区の 設定は * ウォーレス ( 1876 ) により大成された . その後若 干の部分的修正がなされたが , ウォーレスの区分は楚 本的に問題はない . 動物地理区は北界・新界・南 界の 3 つに大別され , ふつうは * 旧北区・ * 新北区・ * 工 チオビア区・ * 東洋区・ * 新熱帯区・呀ーストラリア 区の 6 区に分けられる . 全動物について適用できる区 分はない・ ◆「動物哲学」ど てつがく * ラマルクのあらわした生物進 化に関する著書名」 1809 年に出版 . 2 巻からなり , 動物分類を軸として , * 用不用説や * 獲得形質の遺 伝が主張されたが , 当時は一般に支持されなかった . 動物半球どうぶつ はんきゅう卵の赤道面より動物極側の 半分」一般に動物半球は , 他の半球にくらべて卵 黄量が少なく活動原形質の量は多い . 動物極 動物プランクトノ 、どうぶつ 動物性のプラソク トン」原生・コウ腸・毛ガク動物から多毛類・甲カ ク類までのものが海や湖沼のブラソクトンに出現する . 全生涯を浮遊するものと幼生時代のみ浮遊生活を するものとがある . 甲カク類のギョウ脚類と枝角類が もっとも多く , ギョウ脚類は海のプランクトソの代表で あり , 枝角類は淡水のブラソクトンの代表といえる . 動物プラソクトンは植物プランクトンを栄養源とする 消費者であり , 一般に植物性のものより種類は多い が , 数量的には少ない . ブラソクトソ どうぶつ 動物分類ぶんるい動物について行う分類で , 多く は動物を対象とする自然分類 . 自然分類 , 分類 ま動脈く心臓から血液を送り出す血管」セ キツイ動物では動脈壁は 3 層よりなる . 中層は弾性 繊維とわずかの平滑筋よりなり , 中膜・外膜はおもに * 結合組織からなるが , 内膜の内面は内皮組織でお おわれている . 一般に静脈にくらべて壁は厚く , 平 滑筋が発達し弾力性に富む . 心臓に直接続く大 きい動脈では , 心臓のはく動と同じ周期で収縮と拡 張とを繰り返し脈はくとなる . 末しよう部の動脈は交 感神経の刺激によって収縮して血圧を高め , 副交 感神経によって拡張するが , 心臓に栄養を運ぶ冠動 脈では反対になっている . 動脈円錐く多くの軟骨魚類・両生類の 心臓から出る * 動脈幹の基部のふくらんだ部分」 心臓球ともいう . 心臓の一部で平滑筋からなり , その 収縮によって血液を送りだす . その内面に数列になら ぶ小弁膜があり , 逆流を防いでいる . 動脈幹どうみやく かん①セキツイ動物の心臓に直接 続く大きい動脈」魚類では左右数本の * 大動脈 弓にあたるえら動脈を出す . 両生類以上では肺動脈 と大動脈弓とに分かれる . ②上記のものを含めて , 一般に心臓に近い太い血管 に対しても用いられる . 動脈弓く大動脈弓 動脈球く硬骨魚類の心室からでる * 動脈 幹の球状にふくらんだ部分」大動脈球ともいう . * 平滑筋からなり , その収縮により血液を送りだし , 心室のはたらきを助ける . 心室との間に弁はない . どうみやく ◆動脈血ゖ 酸素を多く二酸化炭素を少な く含む血液」呼吸器官で酸素を及収 , 二酸化炭

7. 生物事典

ねこな 肉の一部分を冷やしたり , 暖めたりしたときに , 高温 でんりゅう * 静止電流の 1 種」正常な筋 熱電流ねつ マラリアビョウゲンチュウ ネッタイマラリアビョウゲンチュウ も悪く多湿のためにつる植物・着生植物が多い . なり , 群落内部は入光量が少なく暗い . 通風条件 は少種類により形成されている . 一般的には密林と 林と低木林とがあり , 高木林では多種類 , 低木林で 発達する常緑樹林」熱帯降雨林ともいう . 高木 たうりん高温多雨の熱帯の低地に ・熱帯多雨林 ねったい ゼソチソなどにこの草原がみられる . フリカ中央部以南 , 南米のブラジル・ベネスエフ・アル る . やや雨量の多い地方では森林サバソナをつくる . ア サバソナともいう . イネ科植物の群落に低木が点在す ◆熱帯草原髯熱帯や亜熱帯の乾性草原」 熱帯森林は高い生産力を示す . は乾荒原や * 熱帯草原を構成する植物が生育する . い所には雨緑樹林を構成する植物が , 乾燥地帯に 所には * 熱帯多雨林を構成する植物が , 乾期の著し ナナス・カソナ・リュウゼッラソなどがある . 雨量の多い ナナなどがあり , 新熱帯区固有種としてはサポテン・ア 熱帯区固有種としてはタコノキ・チーク・ココヤシ・バ しよくぶっ熱帯に生育する植物」旧 ねったい 熱帯植物 ( ううりん熱帯多雨林 ねったい 熱帯降雨林 ドティルなどがある . ている . グッビー・ネオソテトラ・ピラニヤ・テラピヤ・ソー 東南アジア , 南米 , アフリカなどの淡水魚が輸入され 称」淡水魚と海水魚があるが , 日本では主として ぎょ熱帯地方に分布する魚類の総 熱帯魚 ねったい 量にも使われる . アがあると黄赤色を呈する . 定性試薬にも , 比色定 にする . かっ色びんこ入れ , 冷暗所に貯える . アソモニ セイソーダ水溶液 160m / を加え , ついで水を加えてリ 約 150m 水を加え冷所にて溶かす . これに 50 % カ 色酸化第二水銀 16.2g とヨードカリ 51g を混合し , 試薬」いくつかの処方があるが , 簡単なものは , 赤 ネスラー試薬アンモニアの検出に用いる スミ・ヒメネスミなど . 種で , ネスミ科としてまとめられる . ハッカネスミ・クマネ し , 動作は敏しよう . 多くは草食性 . 日本産は約 20 い尾をもつ . 耳は小さくまるい . 山野や市街地に生活 は黒色・灰黒色・かっ色など . 体長と同じくらいの長 称」からだはやや細長く , 短い毛でおおわれ , 体毛 ネズミホ乳綱・ゲッシ目に属する小形動物の総 常に少ない . る . 完全変態で生活史は複雑である . その種類は非 ソ虫体内に寄生生活 , 雄のみ短期間自由生活をす 触角を欠く . きわめて小形で体長 1 ~ 3mm. 他のコ 体表のキチソ化は弱く , 雌は頭胸部をつくり , 複眼・ 目に属するコン虫の総称」甲虫類に近縁であるが , ネジレバネ節足動物門・コン虫綱・ネジレバネ 精神薄弱・小頭症などを伴うが , まれな疾患である . 腕が欠けているので , いん ( 咽 ) 頭に異常が起きるため . える先天性の遺伝病」第 5 番目の常染色体の短 しよう泣き声がネコの声のようにきこ 猫泣き症ねこなー 主は淡水魚類 . 体で , 第一中間宿主はマメタニシ類 , 第二中間宿 部から低温部へ流れる電流のこと . 269 ねんち ネナシカズラ山地にはえ他の植物に全寄生 する一年草の 1 種 . 双子葉綱・合弁花亜綱・ヒルガ オ科」茎は黄紫色 , つる性で , 宿主植物に巻きっ き , 吸収根をだし養分をうばう . 葉はない . 夏に茎上 に白色小花を穂状に開く . 果実は卵形で , 熟すと上 のふたがとれ種子をだす . ◆ネフロン nephron * 腎臓の機能的単位」 1 個の * マルピーギ小体とそこから出る 1 本の * 細尿管 とからなり , * 尿はマルピーギ小体における血液の血し ようからの非タソバク成分のろ過 , 細尿管による水・ 塩類・ブドウ糖の再吸収および尿素の分泌などの過 程を経て形成される . 根掘りねほ 小形 のシャベル」採集 植物を根ごととるの に用いる . 〔根掘り〕 ネムノキ山野に自生する落葉高木の 1 種 . 双 子葉綱・離弁花亜綱・マメ科」高さ約 10m. 葉 は羽状複葉で互生する . 多数の小葉からなり , 夜間 とじる . 夏にかさ状の花を開くが , 約 4cm もある紅色 のおしべをつけ美しい . 果実は平たいさやになり , 10 個 ほどの種子ができる . 眠り睡眠 粘液生物体内でつくられる粘りのある液の総 称」 * 表皮中にある粘液腺でつくられ分泌される . * 食虫植物のムシトリスミレの葉面 , モウセソゴケの腺 毛の粘液などがある . 動物では , 環形動物・軟体動 物・両生類の皮ふにある皮ふ腺は粘液腺のひとつで 粘液を分泌する . 粘液は糖タソバク質・糖類・無機 塩類などからなる . 粘液水腫ねんえき すいしゅ内分泌系の異常に起因する 病気の 1 種」粘液浮しゆともいう . 水分の移動 , 代 謝をはじめ , 多くの物質交代が低下して , 皮下に粘 液がたまって浮しゅ状になる . 皮ふは乾き , 全般的に からだの機能が低下する病気 . 甲状腺の機能低下 が原因と考えられる . 粘液腺ねんえき せん粘液を分泌する外分泌腺」生 物体に広く分布し , 高等動物ではロこう・鼻こう・ 気管・食道・胃・腸に多数あり , 粘膜の形成にあずか っている . 好塩性で , * へマトキシリソ・トルオイジン で染まり , ムチンを含んでいる . ネンキンアメーバ * 粘菌の * 生活史中にあ らわれる * アメーバ状体」粘液アメーバともいう . * 胞子が発芽すると * 遊走子となるが , このものは * 繊 毛を失ってアメーバ状になる . この状態をいい , やがて これが合体して * 変形体になる . 粘菌植物ねんきん しよく冖変形菌植物 粘菌類ねんきん るい変形菌類 ◆ネンジュモじゅず状に群体をつくる下等ソウ 類の 1 属 . ラソソウ植物門・ネンジュモ科」ジュズモ ともいう . 湿地または淡水産で多数集まると暗緑青 色の寒天質状を示す . 昔から食用にされている富山 のアシッキノリや京都のカモガワノリはこのなかま . 撚翅類しネジレバネ 粘着細胞ねんちゃく さいほうクシクラゲ類にみられる鐘状

8. 生物事典

げんこ 合組織の細胞に , 植物では種子の胚乳組織・師管 ・葉肉の細胞にみられる . ◆原口初期のう胚の陥入口」原腸が外部 へ開く部分で , カコレでは , はじめ植物極側に切れ目 としてあらわれるが , 陥入が進むと原口は左右に伸び て半円形になり , ついには左右の端が接合して円形 となる . 原口と成体のロとの関係は動物の系統を考 えるよりどころになる . ヘン形・環形・軟体・節足動物 では原口がそのまま成体のロになる ( * 先ロ動物 ) が , キョク皮動物・原索動物・セキツイ動物では , いちど 閉じてから改めて , そこにこう門が開き , ロは原口とは 反対側に新たにつくられる ( * 後ロ動物 ). 原口陥入ぅ * 胞胚がやがて割球の増加と 成長に伴って落ちこむこと」 * 植物極側の壁が * 動 物極側に佝かって内折しはじめる . この陥入口を原 ロといい , 陥入することを原口陥入という . ウニでは , 胞胚の植物極側の細胞層が動物極側に向かって 陥入を始める . カエルでは , 赤道面より少し植物極 側に小さなつめ跡状の切れ目が生しここから陥入が 始まる . 陥入が進むにつれ , 動物極側の細胞が内部 に折れこむ . 原口上唇部げんこう ロじようしんぶ原口背唇部 げんこう ◆原口背唇部 ロはいしんぶのう胚初期にみられる原 ロの背側」原口上唇部ともいう . 原口背唇部は 最初に陥入して外胚葉直下に接してもぐりこみ , 原 腸がい ( 蓋 ) を形成する . このさい , 最初に陥入した原 腸がい前方部は頭部の外胚葉性器官を , あとから 陥入する後方部は胴尾部の外胚葉および中胚葉 性器官を誘導する . また陥入した原腸がい自身は , 頭部中胚葉・せき索・体節などに分化していく . 言語中枢げんご ちゅうすうヒトの言語活動を統合する 中枢」言語の使用は人類に特有で , * 大脳皮質 の前頭葉にある * 連合領の一部に言語中枢がある . ゲンゴロウ節足動物門・コン虫綱・甲虫目 に属するコソ虫の 1 種」主として淡水中で生活し , からだはだ円形 . 背面は盛り上がり , 前羽は堅く背 面をおおい , 黒色 , 光沢が強い . 両側に黄色の縁どり がある . 体長 35 ~ 40mm. 灯火にも飛来する . ゲンゴ ロウ科はこの種以外に多くの種類を含む . 甲虫類 ゲンゴロウブナ硬骨魚亜綱・コイ科に属す る淡水魚」フナの 1 品種で , マブナより大形 . 琵琶 湖に産する . 食用となる . ケンサキイカ軟体動物門・頭足綱・十腕 目に属する海産動物の 1 種」体長 30cm に達し ひし ( 菱 ) 形の大きな 1 対のひれをもつ . うでは 10 本 , その うち 2 本は触腕で特に太い . 本州・九州近海に産し 五島列島付近に多い . 直腸に発光器をもち , 発光 動物として知られる . ◆原索動物 * せき索をもち , セキツイ動物に もっとも近縁な海産動物の総称 . 原索動物門とい う 1 門を構成」せきつい骨はまだできないが , せき索を 生じ , 神経は管状神経系でからだの背面を走る . 消 化管の前端近くにえらあなを生じ , これで呼吸する . 擬素綱 ( 半索綱ともいう ) ・尾索綱・頭素綱の 3 綱よ りなるが擬索綱は独立させて擬索動物門として扱 う学者もいる . けんさく ◆検索表ひょう採集したり送られてきた生物標 112 げんし 本などを * 同定する場合に用いる生物群の特徴を書 いた表」 * 科の検索表・ * 属の検索表・ * 種の検索 表など , 各 * 自然分類の段階に応じて用いる . たとえ ば種の検索表ならばそれが所属している属のすべての 種が特徴別に表になっているため , 個々の特徴につい て引けば種名が同定できる . 犬歯 2 んホ乳類の * 歯の 1 種」糸切り歯ともい う . * 門歯と * 日歯の間にあり , 円すい状にとがってい る . * 肉食性のものは特に発達し , きばと呼ばれる . * 草 食性のものでは欠いているものもある . 原始人類げんし じんるいネアソデルタロイド 絹糸腺し リンシ目その他一部のコソ虫の幼 虫にみられる外分泌腺」糸腺ともいう . 1 対あり , 絹糸の成分 ( タンパク質 ) を分泌し , 分泌物はロ器の 一部の吐糸口から出されて絹糸となる . カイコでは特 に発達しており , ホルモンの標的器官として , またタン パク質合成の顕著な腺として注目されている . ◆原糸体げんし たいコケ植物の配偶体」糸状体と もいう . コケ植物の胞子が発芽すると , 葉緑体を有す る緑色糸状のものとなる . これが原糸体で , セン類で は発達しているが , タイ類ではあまり発達していない . 原始大気地球上に生物が誕生するころの 大気」 * オバーリソはアソモニア・メタソ・水素・水 ( 水蒸気 ) で , 酸素・二酸化炭素はなかったと考えてい るが , バナールは二酸化炭素も含まれていたとする . れらの原始大気の成分から熱・紫外線・空中放電 などのエネルギーによって非生物的に糖・アミノ酸など を生し * 化学進化が進行したと考えられる . →ミラ ーの実験 ゲンジボタル節足動物門・コン虫綱・甲虫 目に属するホタルの 1 種」体長は約 15mm. ホタル のなかでは大形 . 体色は黒色で胸部背面は暗赤色 . 6 月ごろ成虫が出現し , よく発光する . 卵・幼虫とも 発光し , 幼虫は清流中にすむ . 原種晉育成種の種子 , または * 品種の原型」 育成種の種子は原種は ( 圃 ) で性質が変化しないよう に採種され , 採種ほでふやし , ここでえた種子が農家 に配布され栽培される . 現在飼育栽培されている動 植物の品種は野生の原種から変化したものであり , 原種のわかったもの , 絶滅したもの , 不明のものなどが ある . 種 原獣類んじゅう ホ乳綱のうち , もっとも下等な単 孔目のみから構成される亜綱」原ホ乳類ともいう . カモ力、シがこの類に含まれ , ロや 4 本の足の形 , 卵生 であることなどから , 他のホ乳類とかけ離れて原始的 なので , この単孔目のみを特に原獣亜綱として他のホ 乳類と区別する . これ以外をすべて * 真獣類という . ◆原条ぅ鳥類・ホ乳類の発生初期の胚盤葉に みられる線状の隆起」原糸条ともいう . 器官形成 の前に , * 明域内に正中線に沿って一時的に生じる . 原条はヘソゼン結節・原か ( 窩 ) ・原溝などに区別され る . 原条のところでは , 上層の細胞が表面から下方に 移動して , 下層 ( 内胚葉細胞 ) との間を両側にひろげ , 中胚葉を形成する . 原子量げんし りよう各元素の原子の相対的な質量を 炭素原子を基準にあらわしたもの」炭素原子の同 位体のうち軽いものを正確に 12 としこれを基準にす

9. 生物事典

しろさ 冬と早春に発生する . 接合生殖もするが , ふつう分 生子のほかに , 卵胞子内に生じた遊走子が水ととも に移動して気孔から侵入し , 葉や花に斑点ができた り , ふくれて奇形を起こしたりする . シロサンゴコウ腸動物門・花虫綱に属する海 底にすむ下等動物の 1 種」亜熱帯の浅海にすむ . 群体をつくり , 虫体は 2 ~ 3mm. 骨軸は枝分かれし て乳白色を呈する . サソゴ シロスジフジッポ節足動物門・甲カク綱・ ツルアシ目に属するフジツボの 1 種」潮間帯の岩し ように固着生活をする . 周辺は員がら状のからでおお われ , 白色または淡紫色で , 直径 lcm ぐらい . シロツメクサクローバーまたはオラソダゲンゲと 呼ばれる雑草 . 双子葉綱・離弁花亜綱・マメ科」 ョーロッパ原産 . 徳川時代に帰化した多年草 . 茎は 地面をはい , 倒卵形の 3 小葉をもっ葉を互生する . 春 ごろより , 細長い花茎上に白色小ちょう形花を球状 に開く . 葉は夜間閉じる . 牧草・緑肥になるほか , ミッ バチのみつを供給する . シロナマコキョク皮動物門・ナマコ綱に属する やや大形のナマコの 1 種」体長 10cm ぐらいになり , からだは円筒形で後端は細くなる . 管足はなく , 体表 はいば状の突起もなく , 全体が平滑で淡桃色 . 北日 本の浅海の砂中で生活する . ナマコ シロネズミホ乳綱・ゲッ歯目に属するネズミの 1 種」ダイコクネズミともいう . ドブネズミの改良品 種で , 体長 20cm ぐらい . 尾は 15cm ぐらいになる . 体 表は純白で実験動物として重要である . シロバナタンポポ原野に自生する多年草 の 1 種 . 双子葉綱・合弁花亜綱・キク科」ふつうの タンポポと違い , 葉はやや軟質で広く , 白色頭状花 をつける . 常習的に複相性の * 単為生殖を行う . シロポヤ原素動物門・尾索綱・ホヤ目に属す る動物の 1 種」体長 5—7cm でからだは卵形・白 色であるが , 通常は付着物でよごれている . 浅海にす み , 船底などにも付着する . ホヤ ・仁細胞の核内にある小体」 * 真正仁・ * 染 色仁・ * 両性仁などの区別がある . 真正仁は生細胞 では光を強く屈折してよくみえることがある . 球形が 多く , 不定形のこともある . 核分裂中期に消失し , 終期にまた形成される . 染色仁は染色体またはその 一部が異常凝縮したもの . 両性仁は真正仁と染色 休の一部が接着したものといわれる . 真正仁では , タ ソバク質・リポ核酸が大部分を占め , リボソーム RNA の合成が行われる . 核 , 細胞 人為受精じんい じゅせい人工受精 人為受粉ん人工受粉 ◆人為選択じんい せんたく有用な形質をもっ個体を選 択して子孫を残し品種を改良すること」イネやカ イコなどでは何代も交雑を行い , よい品種がつくられ てきた . * ダーウイソは人類の飼育する動植物が , 同一 種内で多くの品種があることに注目し , これは人類が 長年にわたり , 好ましい動植物を多くの個体の中か ら代を重ね選択してきたためであると考え , * 自然選 択説に達した . 蟀自然分類 じんい ◆人為単為生殖 たんいせいしよく未受精卵に人工 的な刺激を与え , これを発生させること」カイコの 176 しんか 未受精卵をブラシでこすったり , ウニの未受精卵を酪 酸と濃い海水で処理したり ( J. ロイブ ) , カエルの未受 精卵を血清をつけた白金針でつつくことにより発生 をはじめさせることができる . キョク皮動物・環形動物 ・軟体動物・魚類・両生類などの卵を用いて人為単 為生殖の実験に成功した . 近年ではホ乳類でもある 程度成功するようになった . これは発生における * 受 精の意義を考える上で重要である . 単為生殖 人為単為発生誌んい 人為単為生殖 ◆人為突然変異っ義、んい人工的につくられた 突然変異のこと」誘導突然変異ともいい , 自然 突然変異の対語 . 1927 年にマラーがショウジョウバエ に X 線を照射して人工的に突然変異を起こさせるこ とに成功したのが最初で , その後 , X 線・紫外線・マス タードガス・高温・遠心処理などによって人為突然 変異がっくられるようになった . 人為分類い生物を , 人間が利用したり , 防 除したりする立場から , グループに分ける分類の 1 方 法」たとえば薬用植物とか , 衛生害虫とかいう分 け方で , その中には自然分類の立場からみると , まっ たく異なった種や属が含まれている . 動物の行動・性 質の上から分けた昼行性・夜行性のような分け方も 人為分類の中に含まれる . 自然分類 , 分類 ◆腎盂饕腎臓 ( 後腎 ) の内部にある , ろうと状をな すこう所」 * 細尿管が集まってしだいに太い管 ( 乳 こに開口する . 腎うは細尿管からの 頭管 ) となり , * 尿をうけて , これを * 尿管に送る . 腎臓 人猿毀ヒトと類人猿の共通祖先に近い化石 人類」アウストラロピテクスを最初に調査したダー トが人猿 ( Man - Apes ) と呼んだ . 現在は猿人 ( A - man ) と呼ばれる . アウストラロピテクス しんえん 真猿類る ホ乳綱・霊長目に属する動物のう ち , 真猿亜目に属する動物群の総称」霊長目の なかでも下等なグルーブを原猿亜目とし , カッラザル・ キスサル・オナガサルのなかま , および類人猿・ヒトを含 めた高等なグループを真猿亜目とする . 原猿類にくら べて前あしが長く , 一般に尾が細い . サル ま進化とん地球の長い歴史の間に生物がしだいに 変化し , 種類がふえてきた過程」全体としては生 物の体制はしだいに複雑になり , 環境への * 適応がよ り完全になっていく傾向があるが , 適応のために体制 が寄生虫のように簡単になる退行的進化もみられる . 進化の問題にはその事実・要因・過程が考えられる . 進化を証明する事実としては化石・比較解剖・発 生・生理・分子生物・生物分布・生物分類などの 分野から多くの例があげられている . 進化を生じさせ た要因については , いくつかの * 進化説 ( 進化論 ) が提 唱されている . 進化の過程については進化の速度・過 程の諸法則の問題と系統論がある . 小進化 , 進 化説 , 大進化 真果 * 子房だけの肥大によってできた果実」 果実は多くの場合は子房の発達したものであるが , 子房以外の花の付属器官の肥大によってつくられる ものもある . この子房以外の部分を含む果実を偽果 というのに対して , 子房または子房群だけからできた 果実を真果という . ウメ・カキ・モモ・ヤシなどの例があ る . 果実 , 偽果

10. 生物事典

じゃの る . 治療には * 免疫血清が使われる . ジャノヒゲ林下に自生 . 庭園にも栽培する 常緑多年草の 1 種 . 単子葉綱・ユリ科」リュウノヒ ゲともいう . 地下茎から長さ 10 ~ 20cm , 幅 2 ~ 3mm の線形濃緑色の葉を根生する . 初夏に葉間より花 茎をだし淡紫色の小花を開く . 種子は青色球状 . シャミセンガイ触手動物門・腕足綱・シ ャミセソガイ科の総称」ミドリシャミセソガイ・オオ シャミセソガイなどの種類がある . 海底に固着し柄と からの 2 部分からできている . からは背腹に 2 枚ありだ 円形 , 柄はからより長く , 海底の砂でい中にもぐって いる . 全長 5 ~ 8cm. 「 * 生きている化石」の 1 種 . ト斜面培養法しやめん ばいようほう微生物の培養法の 1 種」微生物の集落の性状の検査 , 沈殿やにごりを 生じるかどうかの検査や , 純粋に分離したものを貯蔵 ・輸送するときなどに利用される . 乾熱滅菌した試験 管に 5 ~ 10 の寒天培地を入れ , 蒸気滅菌し内容 物が固まらないうちに試験管ロの近くに枕をおいて 傾け , 凝固させた培地 ( 斜面培地 ) をつくる . 種菌を 移植するには滅菌した白金耳で斜面培地に移植し , 綿栓し , 所要の温度の恒温器で 24 ~ 48 時間放置 すると , 白金耳で移植したあとに沿って特徴ある集 落を発生する . 培養法 斜紋筋もん筋原繊維の横紋が筋肉の軸に対 し斜めになっている筋肉」軟体動物の一部 ( 頭足 類の外とう膜・墨じゅうのう , フ足類の閉かく筋など ) にみられる . 横紋筋 シャーレベトリ皿 トジャワ原人げんじんジャワのトリニールで 1889 年に発見された化石人類」トリ二一ル人または直 立猿人とも呼ばれる . 学名はビテカントロプスエレク トスとされたが , 現在ではホモエレクトスエレクトスと する . 脳の容量は 900 ~ 1000m /. 今から約 50 万年前 の人類と推定されるが , 石器を用いていた跡もある . ジャングル jungle 熱帯多雨地方にみられ る * 群落」密林という . 層状構造が著しく低い層 位に属する植物は耐陰性が強く同化機能は陰樹に 似る . 純生産量は温帯の樹林にくらべると 5 ~ 6 倍も 大きい . 熱帯多雨林をさす . 蛉熱帯多雨林 種生物の * 自然分類における基本的な単位」 自然界で自由に交配し , しかも健全な子孫が代々 にわたって生存しうる関係をもつグループが種という 単位である . たとえばイヌはシェパード , スビッツ , 秋田 犬などがあるが , 相互に交配できるし , 子も健全に育 つから , ひとつの種である . しかし , トラとライオンは無理 に交配させれば子を産むが一代限りであり , 自然界 では交配しないので , 別々の種である . 自然分類 種衣とゆ種子の表面をおおう種子の付属物」 種皮と異なる点は , 種皮が種子の表面をおおう珠皮 の変形物であるのに対し , 珠皮以外の部分が広がっ て , 種皮のように種子の表面をおおっている場合をい う . 種子 , 種皮 雌雄異花はう単性花 ト雌雄異株と同種の植物で雌性生殖器官 と雄性生殖器官とが別の植物個体につくこと」種 子植物では * 単性花で雌花と雄花とが別の株につく ものをいう . シダ植物では * 異形胞子をつくるものにみ 159 しゅう られ , * 造卵器と * 造精器のいずれか一方をつける * 前 葉体をつくる . コケ植物は本体が * 配偶体であり , 造 卵器をつける雌株と造精器をつける雄株とがあり , 雌雄異株である . 雌雄同株 ◆雌雄異体と認同種の動物で * 卵巣をもっ個 体と * 精巣をもっ個体との別があること」動物界に 広く見られセキツイ動物の大部分はこれに属する . 蛉雌雄同体 自由エネルギー三 ある系の全エネルギーの 中で , 温度一定の条件で仕事をすることができるエネ ルギー」細胞にとって自由エネルギーとは , 主として 化学工ネルギーのことである . 細胞は化学工ネルギーの 多い栄養素 ( FO をとりこみ , 化学工ネルギーの少ない 排出物 ( ) に変化 (C02, H20, アンモニアなど ) させ て出す . 途中で失われたエネルギー ( 呂ーお 2 ) のすべて が細胞に利用されるわけではない . 化学反応である物 質から別の物質にエネルギーが渡されるとき , 一部は 熱エネルギーに変化する . 細胞が運動や成長に利用 できるエネルギー量は , ( 盻ー F2 ) のエネルギーのうち熱 ( Q ) にならなかった分だけである . 細胞に熱がたまりす ぎると構造がこわれるので外部に捨てる . したがって仕 事をすることができるエネルギーは一 F2 = Ⅳ十 Q 十」 4 となる . Ⅳは外に対してなした仕事量 , 」 4 は 成長にともなって細胞のもっ全エネルギー増加分 . 自 由エネルギーは絶えず熱エネルギーに変化していき , そ の逆は起こらない . その系のもっ全エネルギー量は熱 力学の第一法則により一定不変だが , エネルギーの 形は熱エネルギーへと一方的に変化していく . 細胞は 自由エネルギーを自由エネルギー放出反応 ( 異化 ) で 供給しこの供給をうけて , 自由エネルギー吸収反応 ( 同化 ) が進行するというしくみで利用している . 重縁膜孔ん有縁膜孔 シュウカイドウ多年生園芸植物 . 双子葉 綱・離弁花亜綱・シュウカイドウ科」べコニアともい う . 中国原産で , 高さ約 60cm になる . 茎は肉質で赤 みをおび . 地下に球状の塊根をもっ . 淡紅色の単性 花をつけるが雌花は少ない . ◆臭覚う揮発性の化学物質が刺激となって生 じる感覚」きゅう ( 嗅 ) 覚ともいう . この刺激を受け 入れる感覚細胞を * 臭細胞という . 臭覚を生じさせ る化学物質の最小の量は , 同じ化学刺激である * 味 覚とくらべるとはるかに少ない量でも敏感にかぎ分け ることができる . しかし , 臭覚は刺激の持続に対して 疲労が早く , 同じにおいにはすぐ順応して感じなくな る . しかし , それ以外のにおいについては感受性を失わ ない . 蟀臭覚器 ◆臭覚器においを感じとる器官」きゅう ( 嗅 ) 覚器ともいう . 揮発性の化学物質を刺激として 受け入れる感覚細胞を * 臭細胞といい , 臭細胞と支 持細胞の集まりが臭覚器である . 臭覚器の発達して いるのはコソ虫類とセキツイ動物だけである . コン虫類 の臭覚器は , 触角のつけねの部分のキチソ質がうすく , においを起こさせる物質がはいりやすくなっていて , その 下に感覚細胞の集まっている臭錐と臭板がある . セ キツイ動物では , * 鼻こう内に * 臭上皮があり , その中 に臭細胞があってにおいの刺激を受け入れている . 多 くのセキツイ動物にみられる * ヤコブソソ器官は , 鼻管 の変化したものといわれている . 臭覚 , 鼻