昼 - みる会図書館


検索対象: 太陽のいとなみ 植物、動物とともに
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1. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

北半球の黄道について 春分の日 ( 3 月 21 日ごろ ) 春分の日は、太陽がのほ、ってからしずむまでに 時間かかります。一日は 24 時間ですから、 昼と夜がちょうど同じ長さですね。春分の日を すぎると、昼が夜より長くなります。というの は、この季節は太陽が毎朝少しずっ早くのばり、 少しずつおそくしずむからです。昼が長くなり、 太陽が空の高いところまでのほ、るので、地上に 太陽の光と熱がたくさんとどきます。 しゅんぶん 夕方 正午 夏至 ( 6 月 21 日ごろ ) この日は、昼が一年でいちばん長い日です。日 本では、この日、昼の長さはだいたい図時間 半くらいです。昼のに時に、太陽は一年でい ちばん高いところまでのほ、ります。けれども、 夏至をすぎると、こんどは黄道は低い方へずれ ていき、昼がだんだん短くなっていきます。 夕方 正午 しゅうぶん 秋分の日 ( 9 月 23 日ごろ ) 秋分の日には、昼と夜の長さがふたたび同じに なります。けれども、この日をすぎると、こん どは夜が昼より長くなっていきます。それは、 太陽が毎朝少しずつおそくのばり、夕方早くし すむためです。昼が短くなり、太陽が高くのば らなくなるため、気候はすすしくなります。 夕方 正午 冬至 ( 12 月 21 日ごろ ) 冬至は、昼の長さが一年でいちばん短い日です。 朝はなかなか明るくなりませんし、夕方はすぐ 暗くなってしまいます。この日、太陽の黄道は 一年でいちばん低くなります。けれども、冬至 をすぎると、少しずつ昼が長くなり、地上にと どく太陽の光と熱もふえてきます。 正午 夕方

2. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

に森を散歩すれば、昼の動物に出会えますし、夜、月が明 るい時には、夜の動物を見かけることがあるでしよう。 ところで、モグラはどうして、昼と夜のあいだにいるの でしようか。それは、モグラが地面の下に住んでいて、昼 や夜とはかんけいなく、 くらしているからです。モグラに 食事の時間やねる時問を知らせるのは、太陽ではなくて、 胃ぶくろなのです。 モリネズミ そして、朝、空が明るくなるころに、巣にかえって眠りま す。モリネズミのように、夜、活動する動物は、暗くても まわりのようすがわかるように、耳がよく聞こえますし、 おと 鼻もよくききます。モリネズミも、小さな音をききつけて、 モリフクロウ⑨などの敵から身をまもっています。 この絵にあるように、昼に活動する動物と夜に活動する 動物が、いつべんに見られることはありません。でも、昼 さんは はな 夜に活動する動物 ⑧ノウサギ ⑨モリフクロウ ⑩キツネ ⑩コウラクロナメクジ ⑩ホタル ⑩スズメガのなかま ⑩モリネズミ モグラ

3. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

植物の昼と夜 太陽がのほ、ると、夜が終わって、昼がはじまります。 して、太陽がしずむと、昼が終わって、夜になります。明 るい昼と暗い夜は、いつもこうたいにやってきます。 そ 16 ③コミヤマカタバミ ②オシダ ( ①スズラン ひかげに生える植物 のために、蜜がたっぷり用意されていますも 葉をのばしたりします。ひらいたばかりの花には、虫当ー ことは、ちゃんと感じています。そして、花をひらいたり、 ることはできません。けれども、朝になって明るくなった 植物は、朝になっても、わたしたちのように光を目で見 タンポポ 太陽がのばると、葉は、光がよくあたるように太陽の方 を向きます。そして、光合成をはじめます。夕方、暗くな ると、タンポポ⑥のように葉をたたむものもあります。 なかには、日かげで育つ植物もありますが、日かげで育 つ植物は、葉が大きくて、光をたくさんとりこめるように なっています。けれども、そのような植物も、深くて暗い 森の中では、光がたりなくて枯れてしまいます。 ⑥タンポポ ⑤キキョウのなかま ④工ゾオドリコソウ ひなたに生える植物

4. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

この本にのっていること 7 8 9 0 太陽と地球 太陽と季節のうつりかわり 北半球の黄道について 太陽の光について 色が見えるのはなぜ 気温と水のはなし 春 植物の昼と夜 動物たちの昼と夜 体の中の時計 日時計のはなし 夏 たくさんの子どもが生まれる 太陽とキツネをむすぶもの なぜ月は光るのだろう 石炭ができるまで こと 太陽と月と地球についてもうひと 4 6 8 0 0 っ乙つな つ」 4 7 つな CV つな 9 0 ワ」 っこ CO 3 34 37 36

5. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

たいよう ちきゅう 太陽と地球 みなさんは、夕方、太陽がしずんでいくのを見たことがあるでしよう。その時、太陽はどんなふうに見えたで しようか。地球から見る太陽は、あまり大きくありません。そして、丸い形をしているように見えます。けれど も、本当は、太陽はものすごく大きな火の玉なのです。 太陽は、休むことなく、まわりを強い光で照らしています。その光は、地球や、地球のとなりの月にもあたり ゆうがた つよ やす ねつ ちか 太陽からちょうどいい距離をはなれたところにあるので、それで、植物や動物や人間が生きていけるのです。 しよく」 : つどう」 : つにんげん また、地球が太陽からもっと遠かったら、太陽の光と熱が地球にとどかなかったことでしよう。けれども地球は、 ます。太陽の光はとても強いので、もし、地球が太陽の近くにあったら、地球はもえてしまったことでしよう。 みどりいろ きよリ とお はんたい くら 生きものが、光とかげの中を通りぬけていきます。 きて、光の中にはいっていくと、朝になります。地球がまわるのといっしょに、あなたやわたしたちやすべての あさ が、明るい部分からかげの部分にはいっていくからです。そして、みなさんの住んでいるところがかげから出て ぶぶん ているからです。ひとまわりにかかる時問は、 24 時間です。昼が夜になるのは、みなさんの住んでいるところ しかん 昼と夜はこうたいにやってきます。それは、わたしたちの住む地球が、まるでこまのようにぐるぐるとまわっ は、いま昼です。反対がわは、光があたっていないので、暗くかげになっています。 , こは、いま夜です。 ひる よる 右上の、緑色をした地球を見てみましよう。太陽の光があたっているところが、明るくなっています。 , ,

6. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

動物たちの昼と夜 動物はふつう、一日のうち、 ねたり、おきたり、食べた りする時間がきまっています。そして、その時間は、動物 しゆるい の種類によってさまざまです。わたしたちと同じように かつどう 昼間はおきていて、夜に眠る動物もいますし、夜に活動し て、明るい昼間はねている動物もいます。 まず、シジュウカラの一日を見てみましよう。シジュウ シジュウカラ カラは、朝、目をさますと、太陽に向かってさえずります。 それから、蚊やいも虫をさがして、朝ごはんにします。食 はね 事と食事のあいだは、羽をそうじしたり、敵がいないかど うか気をつけたりしてすごします。夕方、ねる前にもうい ちどさえずって、それから頭を羽の下にいれて眠ります。 モリネズミは、夕方目をさまして、巣から出てきます。 昼に活動する動物 ①モンシロチョウ ②ハヤプサ ③シジュウカラ ④リス ⑤ヨーロッバコマドリ ⑥トカゲ ⑦マルハナノヾチ

7. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

マッョイグサ マッョイグサ⑩は、夕方暗くなるころに、花を咲かせま す。それは、マッョイグサの花に、夕方ころ蜜ができるか らです。マッョイグサの花は、目だっ色をしていますし、 強いかおりがします。ですから、暗くなっても、虫たちは まよわずに花に飛んでいけます。この時間には、とくにガ のなかまが蜜を吸いにやってきます。 ねむ カタバミ⑦は、夜になると葉をたたみます。何だか眠っ ているようですね。でも、植物はけっして眠ることはあり ません。植物は、夜のあいだ、葉がつくった栄養を体のほ かの場所にうつします。そうして、次の日、葉がふたたび 太陽の光をとりこめるよう、場所をあけておきます。 明るい昼と暗い夜ーーー植物はみな、このリズムにあわせ て生きています。みなさんも、昼に咲く花や、夜に咲く花 いろいろしらべてこ、らんなさい。 夕方に蜜をつくる植物 ⑩マッョイグサ ⑩ヒロハヒルガオ @ ヒロハノマンテマ スイカズラのなかま 夜、花をとじる植物 ⑦コミヤマカタバミ ⑧タンポポ ⑨キキョウのなかま

8. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

せいかく わたしたちには、気温を正確に感じることはなか なかできません。夏でも水の中にはいっていると、 さむ 寒く感じることがありますし、冬でも走りまわった あせ あとは、暑くて汗びっしよりになります。そこで、 おんどけい 気温を正しくはかる時には、温度計をつかいます。 ところで、気温が変わると、形が変わるものがあ るのを知っていますか。それは、水です。水は気温 が 0 度より低くなると、固まって氷になり、氷は気 温が 0 度より高くなると、とけて水になります。気 ゆき 温が 0 度より低い時は、雨は雪に変わり、地面に雪 がつもります。湖や池には氷がはり、窓に氷の結 晶ができます。気温が 0 度より高くなると、雪は雨 に変わって、地面にしみこみます。小川の氷もとけ だして、さらさらと流れていきます。 わたしたちはこれまでに、太陽の光と熱について 見てきました。それから、季節によって、地上にと せつめい どく光と熱が変わることも説明しました。つぎは、 動物と植物が、暑さ寒さや昼と夜にあわせて、どの れい ように生きているかをお話ししましよう。その例は とてもたくさんあるので、この本に全部は書ききれ ません。ですから、みなさんもまわりの自然を観察 して、いろいろさがしてみてください。 わたしたち人問のカレンダーは、一月一日からは じまります。けれども、この本は太陽についてお話 しする本ですから、昼が夜より長くなる日からはじ めることにしましよう。それは春のはじまりの日で しぜんかんさつ 40 つ 0 20 間 20 30 10 。 20 30 この温度計はマイナスⅡ度を さしています。寒い時には、温度 計の中の水銀がちぢまって、くだ の下の方にさがります。 13

9. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

はそいと クモの子ども②は、細い糸にぶらさがって、風をまちま す。そして風が吹くと、クモの子どもは風にのって新し 昼と夜の長さが同じになる日がふたたびやってきまし いすみかまで飛んでいきます。時にはあらしがきて、何 キロも飛ばされることもありますし、すぐとなりの枝に た。この日をすぎると、こんどは昼より夜の方が長くな 着くこともあります。 りはじめます。いよいよ、寒い季節のはじまりです。 わたり鳥も秋に旅だちます。鳥が「体の中の時計」を 野原や畑も、だんだんさびしくなってきました。夏、 太陽の光をあびてみのった作物は、取り入れがおわりま 持っている、という話を前にしましたね。その「体の中 した。緑色の葉も、色が変わって、枯れていきます。 の時計」が、わたり鳥に出発の時がきたことをおしえま 秋になると、植物と動物は冬じたくの前に旅に出ます。 す。すると、わたり鳥は太陽の方に向かって、南へ南へ と飛んでいきます。ツバメ③は、秋の早いうちに出発し 植物の場合は、旅をするのはたねと果実です。そのため、 たねや果実には、旅をするためのしくみがそなわってい ます。それは、えさになる虫がいなくなってしまうから だいす ます。たとえば、アザミのたね①は、空を飛べるように です。ゴシキヒワ④は、冬になって、大好きなアザミの たねが雪にうまるころに出発します。 綿毛がついています。つばさのようなものがついている たねもあります。旅をしてあちこちにちらばったたねは、 みなさんは、旅をするチョウがいるのを知っています か。北ヨーロッパに住むアカタテハ⑤とヒメアカタテハ いろんなところで芽を出して、育っていきます。もし、 ⑥は、秋になると、アルプスの山をこえ、海をわたって、 たねが全部同じところに落ちたら、たがいに場所と太陽 かいがん アフリカの海岸まで飛んでいきます。そして春には、そ の光をうばいあうことになってしまいますね。 秋には、動物の子どもたちも大きくなります。そして、 のチョウの子どもたちか、ふたたび山をこえて、北にも 親のもとをはなれて、新しいすみかをさがしにゆきます。 どっていきます。 はたけ さくもつ たび おや 2 29

10. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

0 太陽 地球 太陽の大きさと地球の大きさは、いったいどれくらいちがうのでしようか。そ れをあらわしたのが、上の絵です。太陽とくらべると、地球は本当に小さいで すね。この絵は、大きさのちがいがわかるように、地球を太陽のすぐそばにか きました。でも、正しくは、この絵の太陽から大またで 60 歩くらい歩いたと ころに地球をかかなければなりません。 太陽と月と地球についてもうひとこと 日食 ( につしよく ) 月が太陽と地球のあいだにはいって、地球から太陽が見えなくなることがあり ます。そうすると、昼問なのに空が暗くなって、夜のようになります。これを 日食といいます。日食は、地球全体でおこるのではなくて、ちょうど月のかげ になっている場所だけでおこります。そして、数時問でおわります。 んなか ろえるす ち見なま もカり 、月なこ ら、かお 力とどに するとき 。は月の すが、月 ま月て満 きにれも で中らっ がのぎい ・け - 、け、え かかさは ものに食 に球球月 の地地。 も、がす なて光ま んしのい どそ陽い 。太と とす、食 るきは月 くたでれ よあがそを しが、けれ っ光かすこ 、けのもま 食太球なで 月地くら 0 太陽 地球 月 太陽 月 地球 37