に森を散歩すれば、昼の動物に出会えますし、夜、月が明 るい時には、夜の動物を見かけることがあるでしよう。 ところで、モグラはどうして、昼と夜のあいだにいるの でしようか。それは、モグラが地面の下に住んでいて、昼 や夜とはかんけいなく、 くらしているからです。モグラに 食事の時間やねる時問を知らせるのは、太陽ではなくて、 胃ぶくろなのです。 モリネズミ そして、朝、空が明るくなるころに、巣にかえって眠りま す。モリネズミのように、夜、活動する動物は、暗くても まわりのようすがわかるように、耳がよく聞こえますし、 おと 鼻もよくききます。モリネズミも、小さな音をききつけて、 モリフクロウ⑨などの敵から身をまもっています。 この絵にあるように、昼に活動する動物と夜に活動する 動物が、いつべんに見られることはありません。でも、昼 さんは はな 夜に活動する動物 ⑧ノウサギ ⑨モリフクロウ ⑩キツネ ⑩コウラクロナメクジ ⑩ホタル ⑩スズメガのなかま ⑩モリネズミ モグラ
動物たちの昼と夜 動物はふつう、一日のうち、 ねたり、おきたり、食べた りする時間がきまっています。そして、その時間は、動物 しゆるい の種類によってさまざまです。わたしたちと同じように かつどう 昼間はおきていて、夜に眠る動物もいますし、夜に活動し て、明るい昼間はねている動物もいます。 まず、シジュウカラの一日を見てみましよう。シジュウ シジュウカラ カラは、朝、目をさますと、太陽に向かってさえずります。 それから、蚊やいも虫をさがして、朝ごはんにします。食 はね 事と食事のあいだは、羽をそうじしたり、敵がいないかど うか気をつけたりしてすごします。夕方、ねる前にもうい ちどさえずって、それから頭を羽の下にいれて眠ります。 モリネズミは、夕方目をさまして、巣から出てきます。 昼に活動する動物 ①モンシロチョウ ②ハヤプサ ③シジュウカラ ④リス ⑤ヨーロッバコマドリ ⑥トカゲ ⑦マルハナノヾチ
地球は、太陽のまわりをまわっています。そして、月は 地球のまわりをまわっています。ですから、太陽と地球と 月のならび方は、いつも同じではなくて、少しずつ変わっ ています。そして、太陽と地球と月のならび方が変わると、 地球から見える月の形も変わります。 太陽の光があたると、どんなものにも明るい部分とかげ の部分ができます。月も、太陽の光があたっていますから、 明るい部分とかげの部分ができます。月のかげの部分が地 球の方を向いている時、地球から月が見えなくなります。 しんげつ みかっ、き これを新月といいます。新月から 3 日ほどたっと、三日月 まんげつ になり、それから半月になり、最後に満月になります。満 月のあと、月はだんだんやせてきて、半月になり、 び新月にもどります。新月からつぎの新月になるまで、 か月より少し短い日数がかかります。 なぜ月は光るのだろう おくねん 月は、何十億年も前から、地球といっしょに太陽のまわ りをまわってきました。月の光は、地球の生きものにとっ て、とくべつ大きなはたらきをしているわけではありませ ん。けれども、夜に活動する動物や、わたり鳥にとって、 月の光は大切な道しるべになります。わたしたちも、暗い 夜に月のあかりがあると、なんだかほっとしますね。 月の光は、月が自分で出している光ではありません。月 つめ は太陽とはちがって、冷たくひえた星です。生きものも住 ばうえんきよう かんさつ んでいません。大きな望遠鏡で月を観察すると、月に山 や谷や石ころだらけの地面があるのがわかります。それな のに、月か光って見えるのは、太陽の光が月にあたってい るからです。月は、太陽の光を、ちょうど鏡のようにはね 返します。その光か地球にとどくのです。 はんげつ かがみ につすう 30