空気 - みる会図書館


検索対象: 太陽のいとなみ 植物、動物とともに
5件見つかりました。

1. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

太陽の光について 毎朝、部屋にさしこむ太陽の光は、い ったいどのようにして、わたしたちのも とにやってくるのでしようか。 しゆっぱっ 太陽の光は、太陽を出発してから地 なんびやくまん 球に着くまでに、何百万キロもの遠い 旅をします。ずいぶん遠い旅ですが、時 間はたった 8 分 30 秒しか、かかりませ ん。それは、光が信じられないくらいの 速さで宇宙①を飛ぶからです。 地球にとどく光は、太陽を出発した時 とはちがうものになっています。それは、 たいき 地球が大気とよばれる空気の層②につつ まれているからです。太陽の光は大気に ぶつかってはね返り、ほとんどが宇宙に もどっていきます。そして、わずかな光 だけが大気と雲の層④を通りぬけて、地 上⑤にとどきますもし、地球に大気 がなかったら、光力強すぎて、生きもの ③ は生きていることができません。 暗い夜がすぎて、太陽が部屋にさしこ んでくると、部屋は明るくなり、まわり のものが見えてきます。太陽の光は、ろ うそくや電球をどんなにたくさん集め たよりも、ずっと明るいのです。ですか ら、太陽をじかに見ると、目をいためて しまいます。 ④ 太陽の光がさすと、明るくなるだけで なく、あたたかくなります。さっき、太 陽の光が大気にあたってはね返る、とい う話をしましたね。その時、太陽の熱も いっしょにはね返って、のこりのわずか な熱だけが地上にとどきます。もし、そ うみ うでなかったら、暑すぎて、海がにえた ってしまうことでしよう。大気は、いっ ばうで、熱をはね返すだけでなく、地上 やく の熱を宇宙ににがさない役わりもしてい ます。車をひなたにおいておくと、車の 外より中の方があたたかくなりますね。 それと同じしくみです。 太陽の光の中には、わたしたちの体に しがいせん よくないものもまざっています。紫外線 もそのひとつです。ただ、紫外線は、大 気の中にオゾン層という特別な空気の層 ③があるおかげで、地上には少ししかは いってきません。紫外線は目には見えま せんが、紫外線があると、わたしたちの ひふは日やけをします。日やけをするの は、ひふが紫外線から体をまもろうとし ているためです。ひふが日にやけること で、もっと大きな害から体をまもってい るのです。 宇宙と太陽、地球とそのまわりの大気 おも は、どれもわたしたちには思いもつかな ひろ いほどの大きさと広がりを持っています。 そこで、このページの絵は、わかりやす くするために、かんたんにかきました。 まいあさへや あっ ① はや からだ くうき ② かえ カ { し、 でんきゅう あっ ⑤

2. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

冬になると、生きものはみな、寒さから身をまもろ うとします。みなさんは、寒い日に外に出る時はどう していますか。きっと、オーバーを着たり、手ぶくろ をはめたりすると思います。では、動物たちは、どの ようにしているのでしようか。 は、寒くなると、羽をふくらませます。すると、 羽と羽のあいだに空気がたまって、外から寒さがはい ってくるのをふせぎます。わたしたちが羽ぶとんをか りゆう けてねるとあたたかいのも、これと同じ理由です。 ふゆげ ウサギは、秋になると、あたたかい冬毛が生えてき しばう たくさん食べて、体に脂肪をつけておけ ます。また、 ば、寒さをいくらかふせぐことができます。 けれども、もっと寒くなってくると、羽をふくらま せても、冬毛が生えていても、あまり役には立ちませ ん。そのような時は、動物はえさを食べて、体をあた

3. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

40 30 20 30 30 きおん 気温と水のはなし 空がどんよりとくもっている日は、「今日は日か 照っていない」などといったりします。でも、太陽 は、本当はいつだって照っています。ただ、 くもり あっ の日は、光と熱が厚い雲にさえぎられて、地上に少 ししかとどかないのです。 こんな日には、よく雨が降りだします。やがて雨 がやむと、太陽がふたたび出てきて、海や湖や、ぬ れた地面や草を照らします。すると水は蒸発して、 小さなしすくになって、空にのほ、ります。空にのば ったしずくは、しだいにひとつに集まって、雲をつ くります。そして、雲が大きく、重たくなってくる と、それが雨になって、また地面に落ちてくるので す。このように、水は空と地面のあいだを行ったり きたりしています。そして、そこには、太陽のカか 大きくはたらいています。 太陽の光があたるかどうかによって、気温 ( 空気 の温度 ) もいろいろ変わります。日なたは日かげよ りあたたかいですし、夏と冬では、気温がぜんぜん ちがいます。ほかにも、海の近くか山の中か、強い 風が吹いているかどうかなどで、気温はすいぶん変 化します。 はんとう みすうみ しめん じようはつ おも おんど 、日庶計の細いくだの中には、水 銀がはいっています。気温が高く なると、水銀はふくらんで、くだ の上の方にのばっていきます。 の温度計は 20 度をさしています。 12

4. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

色が見えるのはなぜ にわか雨が降っている時、雲のあいだ から太陽の光がさしこむと、虹が見える ことがあります。虹は、なぜ見えるので しよう。それは、太陽の光が空気中の雨 っぷの中を通って、赤、橙、黄、緑、 あいむらさき 月、監、紫の 7 色にわかれるためです。 わたしたちのまわりのものは、みな同 じ太陽の光に照らされています。それな のになぜ、ひとつひとっちがう色に見え るのでしよう。それは、太陽の光がさま ざまな色からできているためです。木の 葉が緑色に見えるのは、木の葉が、太陽 の光のうち緑色の光だけをはね返すから です。そのほかの色は、葉の中に吸いこ まれます。赤いテントウムシは、赤い光 だけをはね返します。だから、赤く見え るのです。白いものは、光を全部はね返 だいだい せんぶ しますし、反対に、黒いものは太陽の光 と熱を全部吸いこみます。みなさんは、 あたたかい日に外ではだしになったこと はありませんか。その時、黒っぱいアス ファルトの道が、とてもあたたかいのに 気づいたのではないでしようか。 のはら 春になると、野原には色とりどりの花 が咲き、きれいなチョウが飛びまわりま す。けれども、花やチョウの色は、わた したちを楽しませるためについているの ではありません。色は、動物や植物にと って、もっと大切な意味を持っているの です。たとえば、イチゴがあざやかな赤 い色をしているのは、鳥に見つけてもら うためです。タンポポの黄色やスミレの むらさきいろ 紫色は、虫をさそう役わりをします。 緑色のアマガ工ルは、緑の葉の上にいれ ば目立ちません。これは、敵に見つから ないようにするためです。 てき

5. 太陽のいとなみ 植物、動物とともに

春 あたたかい春の日ざしに、雪がすっかりとけました。 固くこおっていた地面もとけて、ぬかるんできましオ 春の草花が、土と落ち葉のあいだから芽を出し、光に向 かってぐんぐん育っていきます。 フキタンポポは、春早くから花をひらきます。黄色い 花のまわりを、ミッパチやチョウも飛びはじめましオ そだ ・一 0 14 ず太陽のエネルギーがはいっています。 っくります。ですから、植物がつくる栄養には、かなら 土の中にある水をつかって、でんぶんや糖などの栄養を えいよう して、太陽のエネルギーと、空気の中のニ酸化炭素と、 にさんかたんそ 物は、このエネルギーを緑色の葉からとりこみます。そ エネルギーは、太陽の光と熱の中にはいっています。植 って、育ったり、花を咲かせたりするからです。太陽の ものです。というのは、植物は太陽のエネルギーをつか 太陽は、植物が生きていくために、なくてはならない の光に向かってのびていきます。 花がしほ、んだあとは、かさのような形の葉が出て、太陽 、うごう・迂い 植物が栄養をつくるいとなみのことを、光合成といい ます。この時、大きなはたらきをするのが、緑色の葉の ようりよくそ 中にある葉緑素です。緑色の葉が生えている植物は、 太陽の光かあれば、いつでもどこでも光合成をおこなっ せかい ています。世界じゅうのどこの野原でも、どこの森でも、 それは同じです。 植物は、つくった栄養を、まず自分が育っためにつか い、のこりを体のどこかにためておきます。たとえば、 フキタンポポは、あまった栄養を根にためます。そして、 その栄養をつかって、春早くから花を咲かせます。また、 あまった栄養をたねにたくわえる植物もあります。これ は、つぎの年の春、たねが芽を出す時に、ためておいた 栄養をつかうためです。