武蔵野・牛肉と馬鈴 暗夜行路志賀直 国木田独歩 他四編 和解・城の崎にて 旺文社文庫目録印薯 志賀直載 他四編 源おぢ・忘れえぬ人 国木田独歩 日本文学 々 他四編 網走まで他十六編志賀直哉 太一編 吾輩は猫である 運命論者・号外 高村光太郎詩集 夏目漱石 国木田独歩 他一編 他五編 ( 上 ) 雪 ( 中 ) 谷崎潤一郎 坊っちゃん・草枕 田舎教師他一編田山花袋細 夏目漱石 ( 下 ) 他一編 蒲団・一兵卒の銃殳 ネ田山花袋刺青・春琴抄他二編谷崎潤一郎 三四郎他一編夏目漱石 他一編 少将滋幹の母他四編谷崎潤一郎 ころ他一編夏目漱石たけくらペ他三編樋口一葉 萩原朔太郎詩集那珂太郎編 それから他一編夏目漱石修褝寺物語他四編岡本綺堂 青銅の基督他一編長与善郎 他一編夏目漱石高野聖・歌行 泉鏡花竹沢先生という人 長与善郎 草他二編夏目漱石 他一編 道 他一編 硝子戸の中他一編夏目漱石生れ出づる悩み 有島武郎父帰る・恩讐の彼方 菊池寞 他三編 彼岸過迄他一編夏目漱石 他七編 女有島武郎 行 人他一編夏目漱石或る 幼年時代他三編室生犀星 虞美人草他一編夏目漱石石川啄木歌集久保田正文編 室生犀星詩集山室静編 与謝野晶子歌集吉田精一編 ( 上 ) 出家とその弟子 明 倉田百三 夏目漱石若山牧水歌集木俣修編 他一編 長塚節 土 二百十日・野分 羅生門・鼻・侏儒の 夏目漱石 芥川龍之介 他一編 他一一編 長塚節歌集北住敏夫編言葉 夢十夜・幻影の盾 北原白秋歌集木俣修編河童・或る阿呆の一 夏目漱石 芥川龍之介 他四編 他四編 友情・愛と死他一編武者小路実篤生 阿部一族・雁・高瀬舟森鷁外若き日の思い出 武者小路実篤地獄変・戯作三味 芥川龍之介 舞姫・山椒大夫 他一編 他六編 森外 他四編 真理先生他一編武者小路実篤奉教人の死・邪宗門 芥川龍之介 他六編 年他】編森鷁外幸福者他詩十編武者小路実篤 渋江抽斎他二編森外 舞踏会他十編芥川龍之介 ( 上 ) 武者小路実篤 戊る男 ( 下 ) 浮 雲他三編一一葉亭四迷具 南京の基督・山鴫 芥川龍之介 他九編 野菊の墓他三編伊藤左千夫その妺他一編武者小路実篤

の流れ石坂洋次郎 西方の人他六編芥川龍之介母のない子と子のな 壺井栄若 い母と 他一編 他三編 偸盗・袈裟と盛遠 人生劇場 ( 青春編 ) 尾崎士郎 芥川龍之介柿の木のある家 他五編 壺井栄 他十五編 佐藤春夫詩集阪本越郎編 伊東静雄詩集林富士馬編 ( 上 ) 田園の憂鬱・都会の 佐藤春夫次郎物語 ( 中 ) 下村湖人村野四郎詩集杉本春生編 憂鬱 ( 下 ) 海潮音上田敏 宮沢賢治詩集山本太郎編足摺岬他五編田宮虎彦ひめゆりの塔石野径一郎 銀河鉄道の夜他九編宮沢賢治タ鶴・彦市ばなし 木下順二外国文学 他七編 三好達治詩集村野四郎編 火他一編大岡昇平〈ドイツ文学〉 天のタ顔・失楽の庭 他一編 中河与一俘虜記大岡昇平若きウ = ルテルの悩ゲ 井上正蔵訳 あすなろ物語他一編井上靖み よ、 ( 上 ) 横光利一 旅 テ ( 上 ) ゲ 意 ( 下 ) 天平の甍他一編井上靖ファウスト ( 下 ) 佐藤通次訳 しろばんば井上靖 伊豆の踊子・花のワ 端康成 他三編 蒼き狼井上靖美しき魂の告白 井上正蔵訳 国他二編 端康成孤猿・小磐梯他八編井上靖 テ詩集井上正蔵訳 ゲ 山の音他一編川端康成洪水・異域の人 井上靖ハイネ詩集井上正蔵訳 他八編 川のある下町の話 みずうみ・三色すみシュトルム 端康成真空地帯野間宏 他一編石丸静雄訳 他一編 れ 掌の小説五十編 端康成暗い絵・第三十六号野間宏シ = トルム詩集石丸静雄訳 名 人川端康成パンドラの匣太宰治アルト・ハイテルべマイア ! フェルスター 植田敏郎訳 ルク 抒情歌・たまゆら 端康成人間失格他五編太宰治 リルケ詩集石丸静雄訳 他八編 走れメロス・新樹の ルケ 風立ちぬ・聖家族 他九編太宰治 堀辰雄言葉 マルテの手記い野慎一訳 他三編 檸檬・ある心の風景梶井基次郎 トーニオ・クレーガト 1 マス・マン 菜穂子他四編堀辰雄 他二十編 他一編植田敏郎訳 李陵・弟子・山月記 出発は遂に訪れず島尾敏雄 中島敦 他八編 他一一編 郷大仏次郎花筐・光る道他四編一雄の山 (lll) 川崎芳隆訳 ( 四 ) 朝他四編石坂洋次郎 , 二十四の瞳他二編壺井栄

ガルシンべートーヴ = ンの生。「レ・ロラノ大和古寺風物誌 赤い花・信号他四編 譲訳 沼文彦訳涯 他一亀井勝一郎 メレジコフスキイ ミケランジェロの生ロマン・ロラン愛の無常について 先駆者 亀井勝一郎 譲訳 谷崎精二訳涯 他一編 1 リキ 福沢諭吉読書 論亀井勝一郎 どん底他一編 和久利誓一訳福翁自伝会田倉吉校注 我が情神の遍歴 〈その他〉 亀井勝一郎 若人におくることよ赤尾好夫 他一編 引吉田精一 イプセン文学入 人形の家 青春につ ンヨウべンハウエル いて亀井勝一郎 林穰二訳 哲学入 門斎藤信治訳信仰につ いて亀井勝一郎 アミーチス クオ レ 柴田治三郎訳論語物語下村湖人翼よ、あれがパ ( 上 ) スティーヴンソン リの灯だ 阿 O 正伝・狂人日記魯 ( 下 ) 佐藤亮一訳 他六編松枝茂夫発若い人々のために守屋陽一訳 わが青春己チャーチル カフカ 佐藤亮一訳 変 身他四編川崎芳隆友情論・恋愛論叩ロ年臣訳 アルプス登攀記ウイン 浦山光之 石一郎訳 幸福論アラ モンゴメリ 言白井健三郎訳 赤毛のアン スカル ン 神山妙子訳 セ ( 抄 ) ( 松浪信三郎訳 恋愛論スタンダール 白井浩司訳 工 セ 伝記・教養・他 ( 抄 ) モンテー 惜しみなく愛は奪う 原二郎沢 有島武郎現代語訳 他一編 ネ 徒然草安良岡康作訳注 対照 ル木村毅 シュワイツア 山室静博物誌 辻 昶ル現代語訳奥の細道 対照 他四編麻生磯次訳注 チル佐藤亮一 ( 上 ) シ ( 上 ) シートン動物記 ( 下 ) 小林清之介現代語訳 ンカン石井満 枕冊子 * 田中重太郎訳注 対照 ジ 坂本徳松文章読本谷崎潤一郎 ( 上 ) べート べン諸井三郎学間のすゝめ福沢論吉現代語訳 万葉集 ( 中 ) 桜井満訳注 伊藤正雄校注対照「 ケネディ中屋健一 ( 下 ) 文芸的な、あまりに フランクリン 行槇有恒 文芸的な他三編芥川龍之介山 フランクリン・目」 鶴見俊輔訳 ソ 孤独な散歩者の夢想ル 東洋語源物語渡辺紳一郎 ザ 長谷川博隆 ファラデ 他一編山口年臣訳 ゴ ロウソクの科学 日下実男沢 ホ嘉門安雄ソクラテスの弁明・プラトン * キュリー 戸塚七郎訳文章入 門野間宏 夫人松岡洋子饗宴 ッ

フ ルニエ ラファイエット事人人ハ さすらいの青春 風車小屋だより 義訳 クレーヴの奥方関 田辺保訳 大久保和郎訳 アベ・プレヴォ ルプラン 奇 マノン・レスコオ鈴木豊訳月曜物語 大久保和郎訳 江口清訳 ( 上 ) ゾ ・ホ 1 ルとヴィルジニサン・ピエ 1 ル ラ〈ロシア文学〉 義訳 木村庄三郎訳居酒屋 ( 下 ) 関 プーシキン モ ーパッサン大尉の娘他一編 沼文彦訳 女の一生 稲田三吉訳 パ : の僧院膨 スペード の女王プーシキン モ ・、ツサン ルサック ピエールとジャン 他二編小沼文彦訳 間のゆり 谷 稲田三吉訳 湧訳 石 ゴ パルザックくび飾り・メニュエモ ー・ハッサン死せる魂 工藤精一郎訳 愛 山口年臣訳ット 他十一編平野威馬雄訳 検察官・外套・肖像ゴ レ ・ミゼラブルュ ジュ 1 ルおじさんモ ・、ツサン 北垣信行訳 画 縮訳版 ( 上 ) ( 下 ) 大久保和郎訳 他十一編平野威馬雄訳 ツルゲーネフ と 子 ルナ ル父 モンテ・クリスト伯デュマ 工藤精一郎訳 にんじん 辻 昶訳 爵縮訳版 ( 上 ) ( 下 ) 竹村猛訳 ( 上 ) ドストエフスキー ジャン・クリストフロマン・ロラン罪 . と ~ リ ( 上 ) デュマ・ 言 ( 下 ) 江 卓訳 縮訳版 ( 上 ) ( 下 ) 白井健三郎訳 ( 下 ) 江口清訳 ドストエフスキー シラノ・ド・ベルジ 0 スタン貧しき人々北垣信行訳 カルメン他一編 江口清訳 = ラック ドストエフスキー カラマーゾフの ( 一 ) (ll) 箕浦達二訳 愛の妖精 三人の少女辺保訳兄弟 篠沢秀夫訳 ( 上 ) ドストエフスキー ジャム詩集田辺保訳白 痴 * ・ホ 1 ドレール詩集佐藤朔訳 ( 下 ) 小沼文彦訳 コレット 青 麦 ポヴァ ー夫人 石川登志夫訳戦争と平和トルストイ 白井浩司訳 ジ イ 縮訳版 ( 上 ) ( 下 ) 小沼文彦訳 姫デ・フィス狭き 卩村上菊一郎訳 トルストイ ( 上 ) 石川登志夫訳 活 復 ( 下 ) 工藤精一郎訳 ジ イ 十五少年漂流記ヴ = ルヌ背徳者 新庄嘉章訳 金子博訳 トルストイ アンナ・カレー ( 上 ) 工藤精一郎訳 ヴェルヌ田園交響楽他ニ編 海底二万リュ 新庄嘉童訳 江口清訳 ヴェルヌドルジェル伯爵の舞ラディゲ桜の園・三人姉妹チェ 八十日間世界一周 他一編佐犬木彰訳 江口清訳 木村庄三郎訳踏会 岩

ッ へ セロビンソン・クル デフォ 車輪の下 岩淵達治訳ソー 佐山栄太郎訳 黒猫・黄金虫他四編刈田元司訳 セ ・ハイロン詩集宮崎孝一訳アンクル・トム ( 上 ) ストウ夫人 佐藤晃一訳 の小屋 ( 下 ) 大橋吉之輔訳 ロンドンロエインズワース セ デ ーミアン他一編へ 常木実訳 他一編縮訳版石田幸太郎訳若草物語オール 0 , ト 恩地三保子訳 セクリスマス・カロルデイケンズ 春の嵐他一編へ トム・ソ 1 ャーの冒マーク・トウェイン 神山妙子訳 石丸静雄訳 険 鈴木幸夫訳 - デイケンズ ヘッセ詩集植村敏夫訳一一都物語 ノックレベリ・フィマーク・トウェイン 松本恵子訳 漂泊の魂・美しき青へ ンの冒険 刈田元司訳 北垣篤訳ジ = ーン・エア ( 上 ) o ・プ 0 ンテ ウエプスター ( 下 ) 神山妙子訳あしながおじさん 中村佐喜子訳 ・プロンテ 〈イギリス文学〉 丘 中村佐喜子訳野性の呼び声龍ロ直太郎訳 シェイクスピア ハムレッ ス ( 上 ) 大山俊一訳テ ( 下 ) 中村佐喜子訳白 ロミオとジュリ 鈴木幸夫訳 シェイクスピア スティーヴンソン 島 大山敏子訳宝 田中西一一郎訳子鹿物吾 ( 上 ) 0 1 リングズ 言 ( 下 ) 繁尾久訳 シ = イクスピアジーキル博士とハイスティーヴンソン ( 上 ) 。、レ . くッ々′ ヴ = = = の商人大山敏子訳ド氏 他一一編日高八郎訳大 地 ( 中 ) ノ 1 ノ ス ( 下 ) 佐藤亮一訳 シ = イクスピアドリアン・グレイのワイルド 大山俊一訳肖像 渡辺純訳キリマンジャロの雪ヘミングウ = イ シェイクスピア オセ 他十一一編高村勝治訳 ウ ゴールズワージー 大山俊一訳林檎の木・小春日和 守屋陽一訳日はまた昇るヘミングウ = イ ジュリアス・シーザシェイクスビア 守屋陽一訳 モ 大山敏子訳月と六ペンス ムはつかねずみと人間スタインべック 龍ロ直太郎訳 たち 繁尾久訳 チャード三世シ = イクスピア 大山俊一訳お菓子とビ 子舮スタインべック 龍ロ直太郎訳赤 他十一一龍ロ直太郎訳 - 真夏の夜の夢シ = イクスピア 大山敏子訳怪 談 ( 上 ) メ ルガ - イル 繁尾久訳白 鯨 * シェイクスピア ( 下 ) 高村勝治訳 お気に召すまま 大山敏子訳〈アメリカ文学〉 〈フランス文学〉 シェイクスビア ア レ ホ 王 ソン人間ぎらい・町人貴モ 大山俊一訳緋文字 刈田元司訳族 鈴木豊訳 ロ ッ ッ ッ 工

( 中村印刷・清水印刷・穴ロ製本 ) 「旺文社文庫」刊行のことば にす じ ぐり刷行。二博社 いかなる時代においても、書物は人間の最大の喜びで 明上町〕禁 加あ印発 あり、最高の救いである。若い日読んだ書物は、人間の毅 「哲文ネ寺歌哲 音 はて版版、正藤横い父こ 生涯にわた 0 て影響をあたえ、第二の天性となり、人格村十価し初初《父 区 1 祖る 木五定示 となるであろう。 編日日居幻文宿 7 赤財 四 0 かかる観点から旺文社は、若き世代のための出版社と 司男 式新 0 複 他 誠辰 しての使命感にたって、ここに旺文社文庫を刊行する。 月月 ( 赤鳥株都叫 一尸ヒ 内容は、洋の東西にわたり、時代の古今をつらぬき、文茅森育 ( 7 8 旺京 ( 転 年年 学・科学・伝記・随筆・思想、万般におよび、いやしく 東東い 者者所 進蔵ち も知識人たらんとする者が、生涯の教養の基盤として、 切健 こ和和行刷社 会話可 若い日一読すべき価値のあるものを可及的に多く刊行せ田島オ 昭昭訳発印式 小中老 んとするものである。 読むに価値あるものを、でき得るだけ楽しく、消化し やすく、読みやすく提供することは出版社の義務である。 出版道義を強く信奉せんとしているわが社は、この目的編庫 にひたむきに献身するものである。あえてわが社の志を 社 理解されご支援あらんことを。 文 旺 旺文社社長・弋 落丁・乱丁・不良本はお取り替えします 書店または本社に直接お申し出ください 発行所 0197 21 ー 6 可 0724

ロ旺文社文庫新刊・近刊ロ 「青春は、友情の葛藤であります」と言った太宰は、「走れメロス」で健康 太宰治著桶谷秀昭解説 な友情の姿を牧歌的な古伝説の世界に移して謳い上げた。このほか、「富士 走れメロス・新樹の言葉三七五頁 には月見草がよく似合う」の一節で有名な「富嶽百景」や、「新樹の言葉」 他九編 「女生徒」「乞食学生」など、最も創作欲の充実した時期の短編を収録。 サラリ ーマン二年生の曽根健助と、同僚の北岡みさ子。この若い二人の間 石坂洋次郎著進藤純孝解説 の微妙な恋愛感情は、あたかも若い川の流れのように複雑に屈折して進展 していく。明るく軽妙なタッチで描かれた表題作のほか、短編「忘れ得ぬ の流れ他三編 若い , 人々」「ある詩集」それに「別れの歌」を収録。 我々が日常使う「敬遠」「矛盾」「杞憂」といった言葉のうちには、中国の 渡辺紳一郎著 故事に由来しているものが意外に多い。そういった故事の中から有名なも のを選び著者独特のしゃれた感覚でわかりやすくューモラスに解説。故事 東洋語源物語 の勉強に、また楽しい読み物として最適の書である。 姉妹たちの甘言にまどわされて、末娘コーディリアの誠実さを見抜けなか シェイクスピア著大山俊一訳 : シェイクスピア ったリア王は、彼女に一物も与えす追放してしまう。 四大悲劇の中で、最も雄大な構想と規模を持つ「リア王」は、救い難い悪 と狂気の悲劇の彼方に、人間存在の暗黒と光明の交錯を凝視した傑作・ アンナの陂滅的な恋のドラマを軸に、貴族階級とロンアの農民の姿が対照 して描かれ、そこから多くの社会的矛盾が暴き出される。人間洞察の眼の 深さ、文学的構成と筆致の確かさ、劇的起伏に富む物語展開のみごとさは 比類がない。「戦争と平和』と並ぶトルストイの最高傑作・ トルストイ著工藤精一郎訳 アンナ・カレーニナ 下中上王 近 一一七 0 頁 近刊 一一七九頁

奇 地下室の安つばい木賃宿でその日暮らしの生活を送る零落した浮浪者たら リキー著和久利誓一訳 強欲な亭主、吸血鬼のようなその妻、アル中の役者、落ちぶれた男爵 ん ・ : 等々。社会の底辺に生きる人々の″それでも人間でありたい〃と希求 底他一編 するさまを人間信頼の立場から描いた高名な戯曲。他に「人間」を収録。 ある朝、落ちつけぬまどろみから目ざめた販売外交員グレゴール・ザムザ カフカ著川崎芳隆・浦山光之訳 はグロテスクな毒虫に変わった。しかし、彼の頭脳は少しも変わっていな 変 : ・変身したグレゴールの目を通して現代人の孤独と断絶を描いたカ 身他四編 フカの代表作。ほかに、「判決」「流刑地にて」「火夫」「断食芸人」を収録 執拗な海の追跡者ェイハプ船長は人間の愛と理想と憎悪の体現者であり、 メルヴィル著高村勝治訳 ( 上 ) 四一一五頁白鯨は神のごとき絶対的超越者として彼の前に立ちふさがる。人間と自然 一明 ( 下・ ) 近刊との対立、人間と神との相克を究極まで追求した、この長大な小説は単な る「海洋冒険小説」の域をはるかに越える傑作である。 「八十日間で世界を一周する」友人と二万ポンドの賞金を賭けたフォッグ ヴェルヌ著木村庄三郎訳 氏は従僕をつれてロンドンを出発する。前途を遮ぎるフィックス探偵。奇 想天外、波乱万丈、物語はスエズ、インド、中国、日本、アメリカと息を 八十日間世界一周 もっかせず展開する。高級ューモア小説ともいうべきヴ = ルヌの傑作。 ドストエフスキー著小沼文彦訳 天真爛漫で人を疑うことをしない善意の人、世俗の眼には白痴とも映る名 門公爵家の末裔ムイシキン。新しいキリストにも例えられる公爵は、美女 白 ナスターシャ、人間の獣性の典型ともいえるロゴージンとの精神的葛藤に 痴 ( 上 ) 六三四頁 (l-z—) 近刊破れ、本物の白痴とな 0 て破滅する。 フランスの北西部ノルマンジーの海岸にねむる謎の秘宝。この秘宝をめぐ ルプラン著江口清訳 って、怪盗紳士アルセーヌ・ルバンと一高校生イジドール・ポートルレの 岩 間に闘いがくりひろげられる。作者ルプランのきびきびとした筆致の中 に、スリルとサスペンスとロマンがあふれる。 、ど 三一〇頁 一一三五頁 三七六頁 二六八頁

参考文献 高橋正雄『フォークナーの世界』研究社 ( 一九五八 ) 速川浩『フォークナー研究』研究社 ( 一九六一 ) 原川恭一『魔神の歌』表現社 ( 一九六四 ) 蟻二郎『フォークナー小説群』南雲堂 ( 一九六六 ) 献花本金吾『フォークナー研究』第一巻学書房 ( 一九七〇 ) 文高村勝治『現代アメリカ小説序論』研究社 ( 一九五四 ) 考元田脩一『エデンの探求』開文社 ( 一九六三 ) 参石一郎『「喪失の世代」の文学』紀伊国屋 ( 一九六四 ) 大橋健三郎『荒野と文明』研究社 ( 一九六五 ) 西川正身 ( 編 ) 『フォークナー』研究社 ( 一九六 , ハ ) 赤祖父哲一一『言葉と風土』開文社 ( 一九六九 ) Ⅱ・サルトル『アメリカ論』 ( 全集第十一巻 ) 人文書院 ( 一九五 lll) ・・アルべレス『現代小説の歴史』 ( 新庄・平岡訳 ) 新潮社 ( 一九六五 ) Cleanth Brooks; 三ミミ F ミ ~ ミ、 . ・、 0 1 「 okt ミ、ミミ、 C ミミ Yale University P 「 9 1963.

年 291 ーへのバラ」など短編発表の機会をつかむ 一九三〇「エミ ( 昭和五 ) 『死の床に横たわりて』 大学内の発電所につとめる 古い邸宅を買い、ローワアン・オークと名づける 短編集『これら十三編』 一九三一一詩集『この大地』 ( 昭和七 ) 『八月の光』 一九三一一一詩集『緑の枝』 短編「急転回」が映画化される ハリウッドでシナリオを書き生活費を補う 『サンクチュアリ』映画化 一九三四短編集『マティノー博士ほか』 一九三五『パイロン』 末の弟、飛行機事故で死ぬ 『アプサロム・ア・フサロム ! 』 一九三六 『サンクチュアリ』 トマス・ウルフ『天使よ故郷を見 よ』 ガンジー反英連動 ・クレイン『橋』 トス・。ハソス『北緯四一一度線』 マルロー『王道』 横光利一『機械』 満州事変 ャスパ ース『現代の精神的状況』 ・ウイルソン『アクセルの城』 ナチス第一党となる コールドウエル『タ・ハコ・ロ 1 ド ヒットラ 1 内閣成立 ルーズベルト当選 日本・ドイツ国際連盟脱退 マルロー『人間の条件』 コールドウエル『神の小さき上地』 湯川秀樹「中間子理論」 トマス・ウルフ『時と河について』 スペイン人民戦線勝っ