されない自由な時間、東洋的意味での間の世界、心の安定した世界をとりもどそうという提案で ある。しかも、そういうものを一人だけで体験するのではなくて、できればお互いに連帯しあい、 協力しあい、一つの共同社会の中で、感動する体験を味わうことが必要だと思う。とくに、新興 住宅地など、横の連結の少ない地域では、住民が協力して祭りを企画することが大切になってく る。祭りの中で大騒ぎして一夜を明かして、空白・空虚になった気持が、次の新しい考えを生み 出すのに必要なのである。休日に家の中でゴロゴロしていて、すばらし い、創造的な空白・空虚 の状態というものがえられるだろうか。 もっと広く考えれば、これは〃遊び〃の問題になってくる。遊びは、本来強制されてやるもの ではなくて、自発的にやるものである。先ほどいった〃間〃ということに関していえば、場所す なわち空間という間、遊び時間という間、遊び相手という人間の間、この三つの間がそろってい 、いなくてはならない しかしながら現実的には、子どもの遊びでさえ、場所がない、塾とかおけい 深こに通うので時間がない、相手がいないという状態である。この三つの間は、現実の社会の中で 人すべて見失われてきている。創造的な遊びやお祭りを復活させて、この間を回復することは、人 現間性の回復へとつながっていくことではないだろうか。 * ビジネスマンに流行する抑うつ型の酒の飲み方 ロ ロ プ 昭和四十年代の高度経済成長の時期は、ヒステリーの時代であったといえる。どんな社会になリ

0 型ーー情緒の安定した社会的適応のよいタイプ。しかし、おとなしすぎて消極的。 型 , ーー情緒的に安定し社会的適応もよく、活動的外向的で、 丿ーダーとして信頼される。 型ーーノイローゼになる傾向が強く、内向的・非活動的。 型、 0 型、型は、正常範囲のタイプで、型と型は性格の異常あるいは偏倚と診断する。 テストは、 O>—と同様、本当の性格をは 0 きりとはとらえられないことが多い。反対の特 徴があらわれてしまうこともある。そのため、他のテストと組み合わせて用いることが多い。 ( ミネソタ多面人格目録 ) 法 ミネソタ大学の心理学者 ( サウ = イと精神医学者マッキンレイによ 0 てつくられた。大がカり 診なテストだが、アメリカにおいて現在もっとも広く使われている。心身面から生活面・行動面ま らで広範囲な五五〇の質問からなり立 0 ている。は、精神病患者と正常者の判別のために 者開発されたものである。「心気症尺度 ( 質問は三三項目 ) 」「ヒステリー尺度 ( 六〇項目 ) 」「うつ 治病尺度 ( 六〇項目 ) 」など一〇の臨床尺度とテストをうける人の態度をみる尺度とがあり、それ 心を総合して性格の特徴を推論する。ノイローゼになりやすい性格、精神病につながる病前性格、 ④不適応行動を繰り返す性格の三つのカテゴリ ーに分けて解釈する。 質問紙法は、質問項目数が多すぎる、自己評定法のため解答に正当性を欠く場合が多いなどが