答 1 黒人が自分の手にキスをして、いきなり白人の頬を張り 4 つけたと考えられる。 〈教訓〉順序立てた推理が、一見まったく奇妙に思え ~ ~ る現象を、明快に解きほぐすことの好例。つまり、最初 ~ ~ に、キスをされたのはだれかと考える。三人の言葉から、 ~ この三人はいずれも該当者でないことがわかる。とする ( と、残ったのは、黒人である。 つぎに、キスをしたのはだれか。これも、三人の言葉 - 一から、この三人でないことがわかる。とすると、残った ~ のは、やはり黒人である。 同様の分析によって、平手打ちをしたのも、黒人とい一 . うことになり、この答えのようなことが考えられる。 ほお 126
1 2 ある宿屋での出来事。三人の学生が、一人千円すつの宿 「 5 泊代を宿の女中に手わたした。ところが、女中がその = 一 千円を帳場に届けると、番頭が、「学生さんのことだから、五百円 おまけしておきましよう。」と、百円札で五枚返してよこした。女 はんば 中は、それを持「て部屋へ帰る途中、「三人に五百円は半端だわ。」 というわけで、二百円をちや「かり自分のポケットにしまい込み、 一人に百円すっ返金した。 ところで、このやりとりをよく考えてみると、三人の学生は、け っ多 0 よ / 、、 っ 一人当たり九百円すつ出したことになり、三人で二千七 百円。それに宿の女中が失敬した二百円を加えると計二千九百円と 分 なる。さて、初めにあ「た三千円のうち、百円はどこへい「たの か。 ( 制限時間。分 ) 155
10 頭のウルトラ C 演技 ろうや 1 5 図のような牢屋に入れられている三人の死刑囚がいる。おたがい 「 1 に相手のことは見えるが、厚いガラスで仕切られているために、 この三人に対して、国王は平等な一つのチャンスをあた 話し声は聞こえない。 えた。彼らの頭に白か黒の帽子をかぶせ、つぎの二つの条件のうち、一つでも 満たされれば、死刑を免除し、釈放してやろうというのである。 ①相手の二人が、一一人とも白い帽子をかぶっているのを見たとき ②自分の帽子が黒であることを、なにかの方法で知ったとき そして、じっさいには、国王は三人ともに黒い帽子 をかぶせた。むろん、当人自身は後ろ手に縛られてい るから、自分の帽子の色を、自分で見ることはできな すると、三人はしばらくにらみあいのままの状態 をつづけた。やがて、もっとも頭のいいがやって来 て、自分の帽子が黒だということを推理したという。 は、どうやって推理したのか。 ( 制限時間・時間 ) 8
5 推理力をつける体操 5 推理力をつける体操 〈例題〉、、 O 、三人の男が、図のように同じ向きにならんでいる。 << は、 、 O の背中が見え、は、 O の背中だけが見え、 O は、 << もも見えない。 こんな状態の三人の背中に、ある人が、赤か白かのリポンを一つずつつけた。む ろん、当人には、赤か白かはわからない。最初あったリポンの数は、赤二個、白三 個ということだけが三人に知らされていた。さて、ある人が、まず、 << に、の背 中についているリポンの色をたずねると、は、わからないと答えた。ついで、 に同じことをたずねると、も << と同じ答えをした。 ところが、このやりとりを聞いていた O は、ずばりと、自分の背中のリポンの色 を言い当てたのである。 いったい、 O は、どう考えて自分のリポンの色を知ったのか。また、じっさい、 リポンの色は、何色だったのか。 創造性開発訓練の第五ステップは、推理力をつけることであ る。与えられたいくつかの材料や条件をよく検討し、そこか四 ら、ひとつの理論を構成する、または、ゝ カくされていた因果関 46 !
8 持久力をつける体操 1 3 川の一方の岸に三組の夫婦がいる。この夫婦が、川をへ 「 6 だてた向こう岸に渡ろうとした。ところが、こま「たこ とに、二人乗りのポー トが一隻しかない。 しかも、三人の夫は、た いへんなやきもちやきで、彼らの妻たちが、夫のいないところで、 ほかの男と一瞬たりとも同席するのはいやだという。むろん、ポー トは毎回だれかが漕いで帰らなければならない。 この三組の夫婦、 はたして向こう岸へ渡れるのたろうか。 ( 制限時間・ 2 時間 ) せき 179
1 9 、二人のりんご売りがいる。は三個百円、は二 「 5 個百円で売「ていた。残りが、ちょうど三十個ずつにな ったとき、二人とも用事ができたので、あとを仲間の男に頼んで店 をあけた。この男は、安いりんごと高いりんごとあったのでは、め んどうというわけで、安いのを三個、高いのを二個、つまり五個を 一組にして二百円という値段をつけ、残り六十個を二千四百円で売 りさばいてしまった。 ところが二人が帰ってきたとき、は三個百円で三十個分、つま り千円ほしいと言い 、は二個百円、三十個分で千五百円ほしいと っ を カ 言う。しごくあたりまえの要求なのだが、現実の売上げは二千四百 分円で、百円たりない。 この男の売り方には、何かミスがあったのだ ろうか。 ( 制限時間・分 ) 169
5 推理力をつける体操 5 どんなときにも、かならず嘘をつく秘密結社「ウソ・クラブ」の 「 4 メンバーが、他の二人の容疑者とともに、警察に挙げられた。警 察では、三人のうち、どれが本物かを見わけることができずに困ってしまっ た。つぎの三人の供述のなかに、ウソ・クラブのメンバ 1 を見わける決定的な 鍵がふくまれている。 クラブのメンバ 1 は、だれか。 : 」 ( 取調官はうつかりしていて、の供述を聞きもらした。 ) 「はいま「私はウソ・クラブのメンバ 1 だ。」と自白したんです。私で すか ? 私はむろんメンバ 1 ではありません。」 O 「いや、は「私はウソ・クラブのメンバ 1 ではない。」と言ったんで す。私もむろんメンバ 1 ではありません。」 ( 制限時間・分 ) 133
1 頭の準備体操 二人の父親が、二人の息子にこづかいをあたえた。一人 問 8 の父親は、自分の息子に千五百円をあたえ、もう一人の 父親は、自分の息子に千円をあたえたのである。 ところが、この二人の息子が、自分たちの所持金を数えてみたら、 二人の所持金は、あわせて千五百円しか増えていなか「たという。 どういうわけであろうか。 ( 制限時間・ 3 秒 ) し / し むすこ -0
二人の父親と、二人の息子というのは、じつは、祖父、 答 8 父、息子という、血のつながった三人の男性だったので ある。 祖父は、自分の息子 ( 父 ) に千五百円をあたえたし、父は息子に、 そのなかから千円をあたえた。したがって、こづかいの増加分は、 二人合わせて千五百円にしかならない。 〈教訓〉二人の父親に、二人の息子といえば、だれで ~ この。ハズルの罠が - ・も四人の人を思い浮かべる。そこに、 ある。頭脳が、自由にあらゆる場合を考え、可能性を分 ~ 析していくのを、意外に、こんな単純な常識が妨げてい るのである。 とな
川。卩ⅱを = リ第リダ舞凹 ~ 休憩室・答 「貴社の記者は、汽車で帰社できしゃ。」 くだ 2 東京駅。なぜなら、ここから出る列車はすべて下り。 ひじ 3 その人の右手に、その人の左手の肘をにぎらせればいい。 4 飛行機。飛行機は、高く飛ぶほど小さく見える。 5 「現在住んでいる」人、つまり、生きている人を埋葬できるはずがない。 1