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検索対象: 立ち直りつつある少年たち 第3集-少年院で学ぶ若者たちの手記
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1. 立ち直りつつある少年たち 第3集-少年院で学ぶ若者たちの手記

25 / あとがきにかえて 平成〇年〇月〇〇日個別的処遇計画 ( 表 ) ( 特修短期処遇 ) 0 0 〇〇 決定 家裁判所 〇〇家駐裁判所入院中等少年院送致 決定年月日 〇〇支部事由 ( 平成 0 年〇月〇日 ) 昭和〇 C ) 年〇月〇〇日生送致 処遇上の留意点 名 個人別教育目標 教育課程 教 段階別 到達目標 育 教育内容 及び 〇 0 少年鑑別所 少年鑑別所 少年鑑別所 ( 1 ) 大人や仲間との関 の処遇指針理解させたい。 ( 3 ) 自主 ( 1 ) ( 3 ) ( 4 ) 1 3 高校中退。文章が稚拙なので文章表現力の向上を図りたい。 ( 2 ) 自信がなく、他 あらたまった場面での自己主張が苦手なので、最初は気楽に話せる雰囲気作リを 本件非行 : 窃盗、傷害。鑑別判定 : 特修短期処遇。暴走族「〇〇」構成員。 不良親和性をなくし、対人関係について正しい価値観が持てるようにさせる。 堅実な生活設計を立てさせ、社会生活に向け十分な準備をさせる。 入院 ( 新入時教育 ) 自分 ( 修正又は変更 ) ある行動をとる。 2 規則正しい生活を送り、節度 の問題点を確認する。 1 今までの生活を反省し、 ( 修正又は変更 ) 員会活動 ) ( 新入時教育集団生活委 を持たせる。 理解させ、自主・自律の心構え 2 開放処遇における生活様式を 己計画学習 ) ( 進路相談自治的活動自 せ、生活意欲の喚起を図る。 ( 2 ) 自己の改善努力目標を設定さ 教育課題作文日記指導 ) ( カウンセリング問題性別 ついて内省を深めさせる。 い l) 非行の原因や自己の問題点に ( 中間期教育 ) 1 間違った仲間意識に気付き、正しい交友関 2 その場の気分や感情に流されす、自己統制 る。 3 進路を具体化し、そのための準備を進める。 1 は ) 不良交友の実態や害悪を認識させ、間違っ 同的な態度を改めさせる。 ( 問題性別教育課題作文カウンセリング ) ( 2 ) 先生や生徒との交流を深めさせ、健全な対 ついて学ばせる。 ( 集団生活ボランティア活 2 ( 1 ) 寮生活の中での問題点や自分の行動を常に 態度、行動がとれるようにさせる。 ( 集団生活自治集会日記指導 ) ( 2 ) 意見交換を活発にさせ、不満感情を内在さ ( カウンセリング集会活動委員会活動 ) 3 ( I) 家族との交流や相互理解を深めながら、出 の在リ方について考えさせる。 ( 面会親子合 ( 2 ) 院外委嘱職業補導として、 2 週間程度、〇 通勤させ、労慟に対 - する自覚を持たせる。

2. 立ち直りつつある少年たち 第3集-少年院で学ぶ若者たちの手記

行い、緊張を和らける必要かある。 平成 0 年 処遇勧告の内容持修短期処遇 0 月〇日 係の在リ方を幅広い視点で考えられるようにさせたい。 ( 2 ) 自律的な態度で生活させたい。 人の評価を気にかけやすい。呰細なことでひがんだりする。 2 自分中心の視野の秋さを改めさせ、柔軟な対応かできるようにさせる。 256 〇〇学園 自分なりのしつかリした考えで行動することを ( 出院準備教育 ) 健全な生活観を持ち、社会生活への心構えを固める。 物事を幅広くとらえ、協調的な生活を送る。 不良集団との関係を断っ決意を固め、実行に向けて強い意志を持つ。 出院 眥ⅵ在リ方を筮 ; : ができるようにな た価値感や付和雷 人間係の在り方に 動院外委嘱教育 ) 内省させ、冷静な せないようにする。 院後の進路や生活 宿ふれあい通信 ) C ) 社に少年院から 2 3 1 ( 1 ) 少年院での学習、生活のまとめをさせ自主・自律の生活態度を身に付けさせる。 ( 出院準備期導入教育内省 ) ( 2 ) 不良集団と付き合わないための具体的な方法や決意をまとめさせる。 ( カウンセリング課題作文 ) 2 自分中心の狭いものの見方や行動か通用しないことを理解させ、感情を抑え、協調 的な生活が送れるようにさせる。 ( 集団生活自治的活動集会活動 ) 3 職場や家庭における生活の在り方についてよリー層の自覚を持たせ、自分の進路を 堅実に歩む決意をさせる。 ( カウンセリング作文指導通信 )

3. 立ち直りつつある少年たち 第3集-少年院で学ぶ若者たちの手記

2 在院者に共通する一般的な教育上の必要性により行われるもので、具体的内容は、日常 生活における役割活動、社会見学や野外訓練など少年院外で行う教育活動、各種レクリエー ション、四季折々の行事などからなっています。 教育のプロセズ 教育課程では、入院から出院までの期間を、新入時、中間期、出院準備期の三期に分け、 それぞれの期に応した指導ができるよう、教育目標や教育内容を段階的に設定しています。 なお、教育課程の概要は、「基本的処遇計画」として、各施設の教育コースごとに設定さ れています。 個別的な指導 個々の少年について問題性に応じた効果的な教育を行うため、入院時には職員の面接や 心理テストを行い、本人の問題点を探り、社会での失敗の原因や、性格的な特徴、行動の 仕方などを調べ、少年鑑別所や家庭裁判所の資料や意見を踏まえながら、個人別の教育方 し力なる方法で、いか 針、教育目標を立てます。そして、その目標を達成するためには、、、 なる内容の教育を実施していくべきかを「個別的処遇計画」として設定し、全教官が協力 して、これに沿った計画的、専門的な指導を行っています。 4 日課

4. 立ち直りつつある少年たち 第3集-少年院で学ぶ若者たちの手記

27 イ なぜ、このようになったのか、今、自分は終日べットに寝ていなければいけない生活の 中で、色々と課題をもらい、考えもさせられました。そして、自分なりに問題点を探し、 更に、自分に与えられた自己改善目標を理解し、その改善に努めてきました。しかし、ま だまだ未熟で思いっきの行動、短気な面や自分で自分を抑える事が出来す、世の中が自分 中心のような考えが強くて失敗ばかり繰り返しています。また、院内は及ばす、社会でも そうですが、自分一人ではない事を自覚し、みんなと協調し、ルールを守っていかなけれ ばいけないという事が、不自由な身になってよく分かりました。だれかが騒いでも皆が迷 惑します。だれかが役割活動をさばっても皆が困ります。私たちは、社会でルールを守る ことが出来なかったのですが、今更ながら自分・のやってきた事の重大さに反省させられま した。 これからの私にとって大事なことは、反省を深めることと同時に、この少年院で学んだ こと、身につけたことを、どう生かしていかなければいけないのかを考える事です。自分 たちは非行少年というレッテルを貼られているので、社会に出ても、みんなの目が冷たい のは当然と思いますが、それに耐え、打ち勝っためにも、しつかりした考え方や気持ちを 持つ事が大切だと感じています。 成人にも近くなった私ですが、もっと自他共に大切にしていかなければと思います。ま

5. 立ち直りつつある少年たち 第3集-少年院で学ぶ若者たちの手記

239 明日への決意 一日も早く進級し、仮退院をして社会に復帰して、母を安心させてあげることです。一番 迷惑をかけたのはやはり母であり、一日も早く安心させてあげたいと思うのです。このこ とは自分にとって、とても大切なことだと考えています。そして家に帰ったら親孝行をし てあげたいとしみじみ思います。僕はもう他人に迷惑をかけるのはイヤです。だからこの 少年院で過去の自分勝手な考え方を直し、母の温かい心にこたえられるようになりたいで す。こたえられるようにするには、この少年院生活をしつかりやって、無駄のないように 生活をして、一日一日を大切に過ごして行く事だと思います。 教官のコメント 中学校に入学したころから非行にはしり、母しかいなかった家庭で育てて もらった恩も考えす、好き勝手な行動をしてきた自分に、病気がちな母が遠 方のところから面会に来てくれた。 そこで流した涙を見て、これ以上母を泣かせてはいけない。安心させるん だと心に光るものを感じたようだ。母親の温かい心に応えるべき行動や考え 方を改める決意が窺える。

6. 立ち直りつつある少年たち 第3集-少年院で学ぶ若者たちの手記

& ある日、下級生が木工実習のときに彫刻刀で手を切り、洗濯ができなかったときに、手 伝ってやりました。その時の自分自身の気持ちは、今までになかった気分で、とても気持 ちよく、本当に小さな事をしてあげるだけで、自分自身の気持ちが広がったり、優しくな ったりするのだということが分かりました。また、困っているようなことがあれば、自分 にできることならしてあげようという気持ちになりました。 お互いが、自分ができることならしてあげようと考えていれば、自然に人の気持ちを考 えての生活ができ、自分勝手な気持ちも少なくなり、相手の立場になってどのようなこと をしたら嫌なのか、どうしたらよろこばれるかが分かるようになります。 今では、人のことを考えた行動ができ、ちょっとした心の気配りで、気持ちがよいと自 分でも思えるようになりました。僕にとって、少年院で学んだ一番の大切なこと、それが 思いやりという優しさです。 自分が何も努力せす、立ち止まっていては、何の進歩もないし、相手との関係も深める ことなどできないと思います。実行するか、その場から逃げてしまうかを決めるのは自分 自身です。相手に対しての温かい心を持っことや、相手からしてもらったときの温かい心 に応えられるようにするのは、自分自身の行動や気持ちだと思います。 僕自身、これからの生活を幸せにつなげていくためにも、いつでも思いやりを持ち、と

7. 立ち直りつつある少年たち 第3集-少年院で学ぶ若者たちの手記

があるかもしれませんが、行動する前に、後先をよく考えれば自分にマイナスになるよう なことはないと思います。ここへ来たことを良い教訓にして、これから先、頑張って、自 分の満足できる生活をしていこうと考えています。 先生方は、自分たちの態度や行動を改めてくれているわけですから、自分が間違った行 動をとり、先生に注意を受けた時は、なぜ注意されたのか、その原因を確かめ、一一度と同 し注意を受けないようにしていかなくてはいけないと思います。 まだ入院して二か月半位しかたっていないわけですが、だいたいここでの生活の厳しさ などは、わかってきました。日課自体はそれはどっらいとは感じないのですが、自由時間 などは、社会にいた頃のことなどを思い出すと、少し気分が沈んできてしまい、何をする 気力も無くなってしまうことが、たまにあります。しかし、ここにいる間は、そんな昔の ことなどにこだわらす、これから先の将来のことについて考えることが大切であり、きち んとした生活設計を立てようと思います。 自分がここを出院する頃には、何事にも積極的に取り組み、最後までやり遂げる精神力 を身につけなければいけないと思うので、ます、改めなければならない目標を自分で立て、 毎日、改善していく努力をし、一日も早く目標を達成していこうと考えています。そうす ることが、心配ばかりかけてきた家族への恩返しになると思うので、人間として恥すかし

8. 立ち直りつつある少年たち 第3集-少年院で学ぶ若者たちの手記

川 5 学校・先生・友人 私はここで、たくさんの人を助けます。そして、どんな場面でも立ち直れるような強い 人間になりたいです。 教官のコメント 赤城少年院では、義務教育を修了していない少年たち ( 中学二年生、三年 生 ) が学んでいます。大半の少年が怠学や、小学校時代からの学業不振のた め、相応の学力を身につけてきていません。しかし、教室での授業のみなら す、お互いに励まし合う集団生活を通じて、次第に自分の問題点や行動等に 目を向けるようになり、学習意欲も高まってきます。 ここに寄稿した少年も、入院前には、谷にいう「落ちこばれ」の一人でし

9. 立ち直りつつある少年たち 第3集-少年院で学ぶ若者たちの手記

ノ 44 今、再出発の決意としてはっきり言えることは、こんな私でも思ってくれている家族の ために、もう一一度と心配をかけることはしない、もう絶対迷惑はかけないということです。 教官のコメント 傷害。初入。友人の喧嘩に加勢して暴行を加えたもの。家庭内に葛藤はな いが、両親とも仕事を持ち、少年は放任気味であったため、指導力は弱い。 自己顕示性が強く、力関係に敏感で、強者に迎合する行動に出やすい。また、 感情統制が不良でかっとなりやすいことから、平等に人と付き合う態度と思 いやりを育て、感情統制力と規律ある生活態度を身に付けさせること等を中 心に指導を進めている。

10. 立ち直りつつある少年たち 第3集-少年院で学ぶ若者たちの手記

丸亀少女の家女、 ( ) 子、 私の父母は養父母です。小学校六年の時にこの事を知「てから、私の父母に対する気持 ちは変わってしまいました。 「私の事などかわいいと思っていない」 と決めつけ、怒られた時など、 「本当の子でないから、どうでも ) しいからきつく怒ったりするんや」 とひがんで、素直になれませんでした。私は、そんな気持ちから家出をし、家族と一緒に 過ごす事もなく、次から次〈と他人に迷惑をかけるような事を繰り返してきました。母は 入院したり寝こんだりが多い病弱な人でした。私はそんな母の身体を気遣うこともせず、 自己中心的な考えで、自分勝手な行動をとり、その後始末をすべて養父母にしてもらいま した。 両親を裏切り、、い己 ノ酉や迷惑をかけておきながら、 父母・家族へ