数は奇術師 計算奇術・Ⅱ あなたは、相手に対し、前もって、 「あなたに、まず、お好きな数を思っていた だきます。その数をもとにして、私のいう通 りに計算をしてください。その答えは、かな らす 4 になるでしよう」 と予言しておき、次の要領で計算をしても らいます。 ①まず、思った数を 2 倍してください ②それに 8 を加えてください ③その和を 2 で割ってください ④その答えから、最初に思った数を引いて ください。 相手が以上の計算を終えたら、 「その答えは、私が最初予言しておいた通り 4 になったでしよう」 とズ・ハー しいあてるという奇術です。 相手が、どんな数を思ったかわからないに 7 もかかわらず、ちゃんと術者が予言した通り一 の答えになるのですから、相手はきっと不思 議に思うにちがいありません。
〔たねあかし〕 この通りの手順で相手 にカードを移動させれば、 常にまん中の山のカード は九枚になるのです。 〔応用〕この奇術では、 何度やってもまん中のカ ートが九枚になってしま うので、繰り返してする ときは、最後に、まん中 のカードの山から何枚か をはしのカードの山に移 動させ、九からその枚数 を引いたものをいいあて るようにすれば変化をだ せるでしよう。 数の実験室・Ⅷ 十実験 : 四十 こんどは、 10 ~ 19 まての数をそれぞれ 33 て割ってみる実験 てす。 いろいろ考えられると思いますが、まず、目につくことは、 循環単位が、被除数に 3 を掛けたものに等しい、ということ をあげるにとどめておきます。 1 0 十 3 3 = 0. ・ 0 3 0 3 0 3 0 1 1 十 3 3 = 0. 3 3 3 3 3 3 3 1 2 十 3 3 = 0 卩 6 3 6 3 6 3 6 1 3 十 3 3 = 0.3 設 3 9 3 9 3 9 1 イ十 3 3 = 0.4 ・ 2 4 2 4 2 4 2 1 5 十 3 3 = 0. 第 4 5 イ 5 イ 5 1 6 十 3 3 = 0 。イ 8 4 8 4 8 5 8 1 7 十 3 3 = 0.5 ツ 5 1 5 1 5 1 1 8 十 3 3 = 0.5 。イ 5 4 5 4 5 4 1 9 十 3 3 = 0.57 5 7 5 7 5 7 ー 140 ー
同じようにして、こんどは、直接、目で見隠れた面の合計数は、ということになり ることのできない、三個のダイスの裏面に書ます。 かれた各数字の合計数をだすことができま この答えが、ほんとうにあっているかどう す。 か、実際に試してみましよう。 ①表をむいた三個のダイスの各面の数字の末 前出の展開図によっ 尾一ヶタの合計数をから引く 0 9 2 これが て、 の裏面に 十 2 前一一ヶタの数になります 0 ・ 0 内 / 3 あたる数を見てみますと ②前二ケタの数から 9 を引いた数が、うしろ それそれ、 4 8 8 2 一一ヶタの数になります あることがわかります。 裏面の数 たとえば、表をむいた三個のダイスの表面 そこで、 0 十 6 十 7 Ⅱ昭 の各数字が、 であったとします 2 0- 0 ケ . 十 ~ 0 これがうしろ二ケタ と、各数字の下一ヶタの数は、 5 、 1 、 2 で の数。昭十 9 Ⅱ すから、これを足すと 8 になります。この 8 8 ケ + れが前二ケタの数。した 00 2 をから引くと 幻。このが前二ケタの数。 がって、 2213 となって、 「 0 1 2 8 このから 9 を引くと昭 この昭が、うしろ 先の答えが正しかったこ 0 ′ ( 0 3 二ケタの数になりますから、三個のダイスの とがおわかりでしよう。
〔たねあかし〕 次の順序でやれば、だれみ にでもできます。 ①図のようにロープを 8 の字型にします ②下の輪にもう一度首にく ぐらせて図のようにしま す ③図の矢印の根元を矢印 の方向に引くと O 図のよう になります ④図のように矢印の根元 を矢印の方向にひねるよう にして引きます ⑤すると図のようになり ます ⑥図の矢印のところの一一 本を持って、下の輪にもう 一度首をくぐらせます ⑦すると r-æ図のようになり ますから、矢印の根元のと ころを持って、矢印の方向 に引きます ⑧ロープがスルリと首から一 はずれます 図解を見て、よく練習し てからやってください。あ わててロープが首にからみ つぎ、術者が目を白黒とい うことになったんでは奇術 どころではなくなってしま います。 ー 162
〔たねあかし〕 ①相手が ( イといった回数をから引く ②その差を一一倍した数が右側の箱にはいっている石の数 とお・ほえておけばよいのです。 右側の箱にはい 0 ている碁石の数がわかれば、必然的に、左側の箱にはい 0 ている碁石の数も わかります。 では、実際に計算してみましよう。 たとえば、相手が、右側の箱に二個ずつ三回入れたとすると、碁石の合計は六個、 ( イといっ た回数は三回、左側の箱に一個すっ四回入れますから、 ( イとい 0 た回数は四回となります。 したがって、 ( イといった回数は両方合わせて七回ですから、 ② 3 X 2 Ⅱ 6 ① ) ーーイⅡっ となり、六個が右側の箱にはいっている碁石の数となります。 碁石の数は全部で十個ですから、川から 6 を引いた数が左側にはいっている石の数ということ になります。 相手が、碁石をどのようにいれても、この計算で答えがわかるのですから、不思議というほか ありません。
②その積から燗を引く 〔たねあかし〕 相手のいった答えをもとに、術者は次の計③その差をⅧで割る この計算に基づいてでた数が、相手が最初 算をして、相手が最初に思った数をいいあて に書いた数になるのです。 るわけです。 では、実際に計算してみましよう。 ①相手の答えた数を川倍する 相手が、を思ったとします。 ( 相手の計算 ) 7 る る答 数る「、疋 = る = 日 -0 たす 2 加 + す x カ + 立 0 x を 8 9 イ 9 5 を 5 0 算 9 ・ 0 上ー 0 思 2 8 8 0 ′一三ロ ① 10 倍する 900 x ー 0 = 術 者 9000 ② 100 を引く 2 9000 ー 100 算 = 8900 ③ 100 で割る 8900 100 み暗とだい た ま記、けう x 数と すし計をよ 2 とな のて算メう なっ でおさモに十りて 便かせし記 1 ま 利なるて号、す 89 でく順 すて序お数 100 思 。すをく字と ′つ
0 9 い Ⅵ 1 メビウスの帯 テー。フをひとひねりして、両端をセロテー プではり合わせます。このテー。フ上の一点を 示して、 「ここにアリが一匹とまっていたとします。 アリは、テー。フの端を越さないで、真裏まで はっていくことができるでしようか」 と相手に聞いてみてください。たいていの一 人が、判断を誤った答えをするか、考えこん でしまいます。 このテー。フには一つの面しかありません。 つまり、このテープには裏がないのです。こ れはメビウスの帯と名づけられていますが、 実際にえんびつで線を引きながらたどってい くと、可能なことがわかります。 200 ー
迷路の研究 しかし、どんなに複雑きわまる迷路であっ ても、解き方の原理さえ知っていれば、わけ 「入り口からはいって、出口まで行くには、 なく解くことができます。 どの道を通って行けばよいかー その原理というのは、ひじように簡単なも といったような迷路パズルは、パズルの本のです。 にはかならずといってよいほどよく見受けら ①三方がかこまれている道は次々に塗りつぶ れます。しかし、幼児向けの本にあるような していく 迷路ならともかく、複雑なものになると、大 ②もし、消すことによって、三方がかこまれ のおとなが懸命に取り組んでも、ますますこ る道が新しく出現したら、同じように塗り一 んぐらがってくるほど手間のかかるものも珍 つぶしていく しくありません。 こうして、道をどんどん塗りつぶしてい 以前、コン。ヒューターがつくった迷路とい き、最後に残った道が正しいコ 1 スというわ うものが話題になったことがありましたが、 けです。 これなどは、複雑すぎて、真剣に取り組んで 実際に則して説明すると、次の図のように も、まる一日はかかってしまいそうなもので なります。 した。 まず、 << の迷路で三方かこまれている個所
〔たねあかし〕 ることと思います。 ①まず、術者が任意の数字を書きます。 ④以上のことを何回かくりかえして、適当な ②その下に、術者が書いた同じケタ数の、任 段数になったらこの作業を中止し、術者 意の数字を相手に書いてもらいます。 は、その合計を速算します。 ③その下に、術者が、同じケタ数の数字を書速算のし方 くのですが、こんどは任意の数ではなく、 術者が最初に書いた数字の頭に、相手が書 相手が書いた、それそれの数との和が、必 いた段数の数を書き加え、末尾の数字から ずになるような数を書きます。 は、相手が書き加えた段数の数を引いた数を たとえば、うえ書けばズバ それが答えです。 3 4 : ・ 5 9 のように最初に術 もし、末尾の数、すなわち一位の数よりも 8 朝 = ・ 3 9 者が書いた数字を 相手の書き加えた段数の数のほうが大きい場 9 2 ・ : 7 9 除いて、二段目と 合は、十位のくらいから川を借りて減算を行 4 5 : ・ 4 9 三段目の対応する ない、十位の数のところは川を貸したわけで 者手者数字がそれそれ 9 すから 1 を引いた数を書けばよいのです。 一汀目一汀》 になっているのが 説明だけではわかりにくいと思いますの おわかりいただけで、いくつかの例をあげておきますから要領
ほかにいくつでもっくることができるでし兄のために 懸命に考え ようから、自分でつくった問題で、友だちを びつかけて遊ぶのもいっそう楽しいでしょ という - よ . ワ は、先の問 次の問題は、同じように上下をひっくりか 題を考えて えしても答えが変わらない、不退転という いるときに か、意志強固というか、悪くいえば頑固な算 偶然見つけ 6 式です。前の問題にひき続いて、「それでは、 だしたもの こんどは、ひっくりかえしても、投げ出して だが 0 の発 もびくともしない、地震にもカミナリにも動 じない不動の算式をご紹介します。地震恐怖見をもはる かにしのぐ、 症の人は、この算式を書いて鴨居にでも貼 0 頓ておけば、絶対安心、という我家伝来の大秘世紀の大発 見かもしれ 、ア法がこれだよ」とかなんとか適当な口上をい ないではな 一つて、おもむろに公開するのが次の算式な 、、 0 り。なーんだというなかれ、これでも読者諸 十 ー 129 ー