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検索対象: てんのくぎをうちにいったはりっこ こどものとも(年中向き)
10件見つかりました。

1. てんのくぎをうちにいったはりっこ こどものとも(年中向き)

あかんばうはそのうたをきくと、 ふしぎにびたりとなきゃんだ。 ばあちゃんのたいたおかゆを たつぶりたべて、はりつこはじきに おおきくなった。 きにのばるのがだいすきで、きに のばっては、そらをみた。 ひるまはあかるいまるてんじように てんのくぎはみえなかった。 けれども、はりつこのみみには、 くまのかじゃのハンマーのおとが、 たったいまうっているように きこえていた。 とんてんかんてんとんてんかん とんてんかんてんとんてんかん 「ばくも、てんへのばってみたいなあ」 はりつこのむねは、どきどきした。

2. てんのくぎをうちにいったはりっこ こどものとも(年中向き)

みあげると、てんのくぎのあたまは、 まるであかるいかがみのよう、 ぶらさがってゆれていた。 「まにあったぞ。さあ、うつぞ」 ハンマーしつかりにぎりしめ、 はりつこがうてば、ばっとひばなが とびちった。 ひとうちふたうちみうちょうち。 「くまじいさま、どうかちからを かしてください」 こころにいのってうちに 22 つった。

3. てんのくぎをうちにいったはりっこ こどものとも(年中向き)

私の母が息子にと、月刊絵本を毎月持って す す ま きてくれたのがきっかけです。それからの 円円て 0 0 み - ま 0 定 込 予眄 税 価 づくしで、ロが痛くなるくらい読み聞かせ 価て と 大好きな時間 円尸 定定す も価 三谷美加 復と旬お定 亠 ( 価は 三人の息子は、ひとりひとり本の好みが 子子定あ ト て哂価円 0 私には三歳の娘がおります。いつも夜眠 恵恵・の 違い、今では、三人分の絵本を読んであげ 、ひ絵訳円絵替絵替 る前には、娘に大好きな絵本を好きなだる毎日です。次男は、『プポ「と。〈ポ「ケ 価 0 ズい乃眄〕ル子円ジ け、寝室に持って行かせるようにしていま L-D リ享リ享 0 コ 一し価 ーはんらばらたねまこうのまき』 ( 九月 0 万 ) が大 たキべ す。 スな宀疋価ア松ア松 好きで、動物によって声を変えたり、嵐で 価 くい絵訳定 1 2 の おふろから出て、牛乳を飲んで、歯プラ 一フン。、く、 / カ変な音になった時に、大笑いをし こ刈貞一」円っ定 つん第絵訳しし定 つべ瀨スも【 0 ま絵 シが済んだら、娘の楽しみの時問。「あやて、何度も「同じ所を読んで」と目を輝か をさをなな作絵一 ゅレスな一凵 ら一′の価ま かちゃん、本選んでね ! 」の私の一言で、 せて待っています。 た すシ八い定たか一いス第おお岡 松長 娘の目は輝き、本棚から私でも持ちきれな 私は、絵本を通して、子どもと触れ合っ 円たプチ絵うモき霧のの いジッのこカスうト一一 ? ⑥ 〕ほど 0 絵本。大体 = 十冊ー = 十冊積《てきて、ろんな勉強をしました。読ん望 重ねて、「お母さん、これだけね」。私は心の ととイんねたすのこツニ と いるうちに感動して、私だけが泣きなから ヌヌテ五さと 2 ねイひョ工工 中で、五冊も読めば、幸せそうな顔して、絵 読んだこともあります。一緒に笑ってドキ にの価一一かちしス。ん一いいジジん 本聞きながら眠ってしま、つのに・ レレぶにほガさボささココ ・・と思、 ドキしたこともあります。途中で眠くてし ドドかんめンコあウいいネネれ ながらも、どの本も娘にとっては、大好き ようがない時もありました。でも、六年尸 ママぶえうアかカちち黒黒そ ッ なお話なので、「もう少し減らしたら : も続けられたのは、本を通して子どもの成国 全 とも言えす、娘が眠るまで読んであげます。長を見ることができたからだと思います。 童、のニまな は本オびし 私にと 0 ても、とても心安まる時間。大子どもが成人しても、「こどものとも」三冊 本冊のよ選がい 好きな時問です。今日も「とこちゃんはどは、読んでいたいと思 0 ています。 一丁にのさ 全絵も のど彳 とみだ こ』 ( こどものとも傑作集 ) 他七冊を読み終 ( 北海道札幌市 ) た回子力もおく え、こうしておたよりいたしております。 ををみ て 。たる果会込 ( 大阪府羽曳野市 ) 絵本についてのお子様の反応、親子のや え とり、ご意見、ご感想などを、こどもの 六年間の読み聞かせ とも編集部「おたよりのへや」係まてお寄 加藤生恵せください。お父さんからのおたよりもお 六歳、四歳、ニ歳の息子の母です。福音 待ちしております。掲載分には絵本を進呈 しが書切国た 館の絵本との出会いは、長男が o 歳の時、 いたします。 久話図品全しく ◆第“ ◆ 3 ◆第◆第ー◆ ◆第・第を - ◆第◆第、当を 。 -64 ◆ - ・第◆ー◆ー Ⅳ

4. てんのくぎをうちにいったはりっこ こどものとも(年中向き)

ハンマーだけは しつかりにぎって、 とんでゆくはりつこの めのまえに 「しめた名てんのくぎが ぐんぐんちかづく。 さいごのななつめ、 ちからをこめて、 かーん と、うった。くぎは、 びたりとおさまった。 イみを新第 28

5. てんのくぎをうちにいったはりっこ こどものとも(年中向き)

やがてもりのあちこちから、となかい おおかみきつねにうさぎたち、 なかまたちが、いろをかえてかけてきた。 「たいへんだ、たいへんだ」 「くまばあさま、みたか。てんのくぎが ゆれだしたぞ」 ばあちゃんはふといいきをつき、 「まてまて。しずかになされや」 と、なかまたちをおしとどめた。 「みてのとおり、てんのくぎが ゆるんだからには、だれかがいって、 うたねばならぬ。さて、だれがいくかな ? 」 なかまたちはかおをみあわせた。 だが、はりつこはじぶんでも しらないうちにさけんでいた。 「ばくだ。ばくがいく」 ー 2

6. てんのくぎをうちにいったはりっこ こどものとも(年中向き)

4 ん。園長さんを入れて先生は五人です が、一番若い先生は、この園の卒園生 外では雨が降りつづいています。昼 食も終わって、礼拝堂での子ども達の 遊びのにぎやかなこと。お店屋さんご っこで客を呼び込んでいる子、柔らか い大ブロックを使っての家作り。その 側では、寝ころがって高い天井を見上 げている子。別の部屋では、折り紙や、次号予告 ビーズ作りに夢中の子。部屋の隅に作 「こどものとも ( 年中向き ) 」 3 月号は った秘密の部屋にもぐりこんでいる子 柳生まち子さく『 3 びきねこさん』で す。三匹の猫が釣りに行く楽しいお話。】 など、大きい子も小さい子もしつにさ まざま、楽しそうに遊んでいます。 福音館の月刊誌 2 月号 園長さんは自分のことを〃よろす屋〃 ■こどものとも「いつもいっしょーど 地元のさまざまな問題に関 うぶっとくらすアジアのこどもたち』 心を持っています。地域の「民主教育】松岡享子文 / 車光照ほか写真三五〇円 ■年少版こどものとも「かさねいす』 を進める郡民会議」という会で学校の 角野栄子さく / 篠崎三朗え三ニ〇円 問題に関わったり、 十六年も「より安 ■かがくのとも『はじめてのったちか 全な食べ物を求める会」の会長を勤め てつでんしゃ』横溝英一さく三五〇 円 ーおおきなポケット「木こりとテープ 子ども達が帰った後、有志の父母達 ~ ル」「千円札応答せよ ! 」「はらへったあ と共に取っている地鶏の卵を、副園長 など八五〇円 さんが一ハ、 / クすつに仕分けをしてい ・たくさんのふしぎ『南極のスコット 大佐とシャクルトン』佐々木マキ作 六ニ〇円 幼稚園の先生と園児の親という関係 ■母の友「従軍慰安婦・宋さんのこと」 だけではなく、食べ物を通しての付き 「あの時あの歌。ハ ート 2 」「絵本の森へ」 合いが、生活レベルでの信頼関係をも など四〇〇円 育んでいるよ、つに田 5 いました。

7. てんのくぎをうちにいったはりっこ こどものとも(年中向き)

師が一人っきますが、みんななかなか の時間です。日曜日には教会としても 気がよければ一緒にい し手堂に入ると、六十五人うまいんですよ。粘土細工のように丸 生一 , 一きましようと言われて使うというネキ いのやら四角いの、星型や動物の顔を 楽しみにしていたのでの子ども達が部屋いつばいの大きな円 すが、、つかがった当日 になって椅子に座っていました。主任作ったりして。砂糖をひかえたおいし いクッキーです」 の先生の話の途中、まとわりついてく はあいにくの雨でした。 前もってカリキュラムを決めないで、 門をくぐると、急勾る子どもを、彼女は無理に椅子に戻そ うとはせす、さっと抱き上げているの子どもの動きから、その日にやること 配の屋根とその上の十 を決める自由な保育、そして班をうま がとても自然に感しられます。それに 字架が印象的で、子ど く利用した異年齢集団保育。二十年前 、、一 ( 。ー ( ~ も達の声が奥の方から子ども達の元気なこと。ちゃんと自分 からというと、随分早い時期からの取 の耳をふさいでから、大声で返事した 聞こえてこなければ、 幼稚園とは思えない落り歌ったりする子がいて、笑ってしま組みですが、最初からお母さん方に支 います。よく見ると、大きい子と小さ持されていたのでしようか ? ち着いたたたすまいの 「なかなか理解されなかったんです。 い子が混じった円を作っていて、之こ 教会です。じつはこの しっせいに何かをやる訳ではないので 建物、明治三十八年にか大きな子が小さな子の面倒をみる風 ど、つも雑としているよう・に見えるの 来日し、キリスト教のがあリます。 か、こんなことで子どもがきちんとや 「もう二十年も前から、おやっ作りや、 伝道活動をしていたア っていけるのかという疑問をもつ人も メリカ人、ウィリアムお弁当を食べる時には、異年齢混在の メレル・ヴォ 小さな班でやっていて、それがこの幼いて : ・。でも最近、こういう保育の良 さん ( 建築家でもある ) 稚園の特色なんです。こういう班でおさが分かるお母さんが増えてきている が設計したもので、滋弁当を食べていると、上の子が下の子と思ってるんです。ここの子どもは動 賀県で八つ指定されての面倒をみる気持ちが自然と出てくるきが違う、はんとによく遊んでいるつ て。なんか今の親は、選んで来ている いる日本近代名建築のようになります。今は子どもが少なく なっていて、そういうことが隣り近所ような気がするんです。これからは質 一つなのだそうです。 が問われる時代なんですよ」と浅見園 この建物ができたのがでも、家庭でもできにくくなっている 長さん。 「私は理論が苦手でわえ。保育理論が おやつは毎日、子ども達がクッキー を北上し、近江今津駅で下車、そこか育所は、それより前の昭和七年に始ま ったと ) しいますから、今年で六十二年を作るんです。食事の時に組む班にク先にあって、こういう保育にな「た訳 ら車で二 5 三分の所に、今津幼稚園は ノキー当番がまわってきて、そのメンではなくて、普通にやってたらこうな あります。園から琵琶湖湖畔までは子目を迎えます。 ー五、六人は朝から準備します。教ってしまった」と笑うのは、副園長さ 十時すぎ、そろそろ子ども達の礼拝 ども達の足で散歩にいける距離で、天 クツを 連載・カメラ片手こんにちは⑨ 滋賀県今津町を今津幼稚園 會薹嶂 ン」

8. てんのくぎをうちにいったはりっこ こどものとも(年中向き)

ばあちゃんは、おおきくうなすいた。 「よくいった、はりつこ。わがやの ひいひいじいさまのくまのかじゃのかたみの ハンマー、ななつったわるそのなかで いちばんちいさなハンマーこそ、おまえのために あったのだと、いまこそわかった。さあ、それを もち、いっておいで」 はりつこは、ハンマーをにぎりしめた。 ばあちゃんは、ことばをつづけた。 「きたやまにそびえたつはしごをのばるものは、 ひをふくへびとたたかわねばならぬ。はりの よろいをきていても、ゆだんはならない。そのときこそ ハンマーがおまえをまもってくれるだろう。 さて、いまひとつ、よくおきき。てんのくぎを うっときは、ふるいうたにもあるように、かならす ななっかぞえてうつのだよ」 「わかった。じゃ、いってくるよ、ばあちゃん」 「おれカミひとはしりおくっていこう」 すすみでたおおかみにとびのり、はりつこは、 しゆっぱっした。

9. てんのくぎをうちにいったはりっこ こどものとも(年中向き)

てのくを うちいっ ! まりつ 哽ツ、 トをデ晋こーー・一 神沢利子・作 堀内誠一・画 福音館書店

10. てんのくぎをうちにいったはりっこ こどものとも(年中向き)

こどものとも ( 年中向き ) 2 てんのくぎをうちにいったはりつこ折り込みふろく 1 994 いつの季節にもわたしたちの頭一本の釘によ 0 て支えられ、その釘こそ、動 春夏秋冬、 かぬ星、北極星なのです。天の釘とよばれる 上にかがやく星々のなかで、幼いころから親 かんざわとしこ この釘がぬけ落ちたらそれこそ一大事 : しんだのは北斗です。 神沢利子 物はここからはじまります。 次にそれを手がかり はしめに北斗を知り 天蓋はすでに釘で留められています。この これらの星は大熊 に北極星をさがしました。 釘を打ったのはだれ ? ト熊座に含まれて わたしは大熊座のイメ います。 作者のことば ジの熊の鍛冶屋を思 このしつはのなかい います、 ) あとをつぐも 熊たちが夜をかけて、 天の釘、北極星 一九二四年、福岡県に生まれた。 のかなく 、鍛台場の火 北海道、樺太て幼少期を過ごす。 天空をゆ。たりとめぐ申沢利子 は消え、ばあちゃんが 文化学院文学部卒業。著書に『流 ることを田 5 、つだけで ~ 豕を守 ( ' ています。ばれのほとり』『むかしむかしおばあ わたしはいい知れぬな ちゃんは』 ( 福音館書店刊 ) 、『ちび あちゃんの養い子のハ っこカムのぼうけん』 ( 理論社刊 ) 、 つかしさをおばえます。 ことって ) ネズミがゆるんだ天絵本に『えぞまっ』『いい ひのいたくなるはど どんなこと』 ( 以上福音館書店刊 ) の釘を打ちにゆく 星を見あげていた幼い など多数ある。東京在住。 八五年度版の「こども はり、っちせ ) 。こ 1 しュま亠 9 日を田 5 しオ 一九八七年 ) のとも」の時、堀内さ堀内誠一 この夏、富良野の森 んは渡欧前の慌ただし の中できらめく大空を ) 日にもかかわらす・ 仰ぎました。東 ~ では こんな素敵な絵を描い 薄い光の北極星もここ て下さいました。そし では澄んでかがやき、 てこの絵本がご一緒さ 工ゾ松がくろぐろとと せていただいた最後の 東京に生まれた。グラフィック り囲む空は、円形にく 仕事となってしまいまデザイナーとして編集美術を多く りぬかれていました。 手がけ、イラストレーターとして 人の世のよろこびやかなしみをこ 古代バビロニア人も、また北方民族も、天した : 絵本、児童書に活躍。絵本の仕事 は『くろうまプランキー』『たろう えて、天の釘は今日もわたしたちの頭上にか を天幕の屋根になぞらえて想像していました。 おおなペ のおてかけ』など多数ある。編者 がやいています。 また、なかには大鍋を伏せたような、半球形 書に『絵本の世界・Ⅷ人のイラス なお、今回改めて文章に手を加えたところ トレーター』 ( 以上福音館書店刊 ) の蓋を考える人々もいました。この蓋が上下 がある があるのをおことわりさせていただきます。 しいます。大鍋は に動く時、風が吹きこむと、 ン。 作 糸 - 丿 絵本は声を出して読んてやりましよう