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検索対象: 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし
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1. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

いるのです。 葉っぱのないオのなかには、オ 、カ - し ジロワシがすみ、海がんでは、お なかをすかしたカラスがさわぎ ました。 そ、フい、つ、まず・しいぶらくを しゅうてん いくつかすぎると、終点に、さむ ざむとしたぶらくがありました。 どてつ さかな ) とる道旦 ( から、さけ・、 にちょ、つひん おかし、日用品、なんでもあっか う、小さな雑貨屋一けんをふくめ ここが、三里番屋でした。 ざっかやいっ さんりはんや はや

2. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

っしょに一打去、たノ、なり・ました。 ていくと、プータマも 「おらい ( おれ ) も行きてエ」 「とんでもねえ、氷の上サなど行って、とうちゃんみてえに なったらど、つするよ」 ヾツバアは、こわいかお」しました。 おも ンタさんとあんちゃんは、思ったより早く、ふとった トッカリ二と、フをつれて、もどってきました。いそ舟がゆ おと たまったちが、たばたほと立日をた れるたびに、舟ぞこに てました。バオイとい、フ、トッカリの中でいちばんね、つ ちのあるものでした。 「あんちゃん、おらいも行きてエ ししました。 、フータマは、も、ついちど 「ほ、フ、プータマ。てつば、フ、フちたいか ? ふな こおり 、つ、ん なか はや ぶね

3. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

「ううん、トッカリ見てえ。いきしてるトッカリ見てえ」 「そ、つか、見てえか。よし、こんどいっか、あたたかい日に つれていってやるからな」 ンタさんは、きげんよくやくそくしました。 ンタさんのことばをたのしみに、まい朝 フータマは、ハ ンタさんとあんちゃんが出かけて行くとき、はままで行 」ました。 フータマにま、、 ンタさんかすこしこわいので、 しってくれるまで、 さんが「プータマ、のれよーと、 せません。 けれど、 ンタさんは、一ども舟にのれといわすに、 そかしそ、つに、つ 7 」いていました。 つぎつぎと、トッカリをとって、かわや ( 皮屋 ) のト一フック ふね かわや ンタ 、し . しオ あさ

4. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

きものどろどろにして」 「なんだべ、あいっ : と、あんちゃんがつぶやきます。 プータマは、舟を見つけると、りよう手をついて、からだ そら 半ぶんをおこし、かおを空にむけて、オー、オーと声を たてました。 「トッカリをまねてけつかる : : : 」 あんちゃんは「ばかでないべかーといって、ヘらへらと わらいましたが、ハ ンタさんはわらいませんでした。 りゅうひょう かくれてい ンタさんは、そのあくる日、皿氷のかげに る、トッカリの子を見つけるのにむちゅうでした。 おも プータマのために、つかまえてやろうと思ったのです。 い 2 、らも目につ 0 まし いままでは、トッカリの子など、 たか、さかすとなると、てごろなのがなかなかなくて、

5. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

ンタさんは、まる一日をつぶしてしまいました。 こおり 夕日がしず・むころになって、よ、つやくハンタさんは、氷 の上で親のかえりをまっている、トッカリの子を見つけ ました。 トッカリの子は、 小さいなからも、は、んかけ・のきば ) む して、かみつこ、つとしました。 けれど、 ンタさんが、トッカリの子のそばにひざを ついて、下あごに手をやってなではじめると、目をつぶつ ておとなしくなりました。 ンタさんのみやげは、プータマを、なによりもよろこ ばせました。 そのばんプータマは、なやの中にとじこめられたトッ ゅ、つひ した おや て 、ちにち め み

6. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

「バオイよ」 と、プータマは声 」かけ・ました。 オイとい、つのか このトッカリの名だと、 おも プータマは思ってい ました。 プータマは、中に はいって、ハンタさん こんだ月の光のなか で、トッカリの子が 7 」、つと、つ」」まし つき なか

7. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

たべませんでした。 「あんちゃん、おらのバオイ、なんにもくわねえ。しぬン でないべか ? プータマに、 こうたずねられて、あんちゃんにも、よいち えはうかびませんでした。 そのとき、チャッチャのところへ、あそびにきたぶらく のじいさんが、そのはなしをきいて、こ、フ、、 ししました。 っちょま、え ( いちにんまえ ) 「トッカリはな、プータマ。子か、い くち に、さかなをたべるよ、フになるまで、おやがロンなかで かんで、つばで、ねってくわせるのよ。さかなだけ、ばん とやったって、くうもんじゃねえ」 プータマはそれをきいて、あんちゃんがとってきたこ くち まい ( 氷下無 ) を、ロのなかで、ぐちゃぐちゃとかんで、手の

8. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

「二、三印、、フっちゃってみろ。はらがすけば、さかなと るべさ。トッカリだもの : : : 」 と、あんちゃんは、おしえました。 「プータマ : : : ふ、舟の上から : まるのまま : : : ゃんだぞ」 チ . ャッチ . ヤが、ち、えをかしました。 フータマが、さかなのかご」かか、えて、はまにい 2 、と、 ハオイは、あまったれたなき声をだして、おっかけてきま した。 プータマは、舟にのっても、バオイがおっかけてこれ るかと、しんばいでした。 ハオイは、まるいあたまを、水めんに、フかべて、すべるよ 、フについてきました。十分ほどはしらせて、 ふね ふね じゅっぷん 、つえ 」え さかな、なげてみろ。

9. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

いいな」 「このあたりで かぜ ふね と、あんちゃんは、舟をとめました。あたりは風もなく、 なみもなく、しずかでした。 「ほれ、バオイ。しつかりく、フだぞ」 プータマは、たちあがって、さかなのしつばをつかんで、 ふってみせました。 さかなは、バオイの一メートルほどて バチャーン : ひか まえにおちて、ゆらゆらとぎん色に光って、しず・んでいき ました。けれど、バオイは、見むきもしないで、プータマの 手からえさをくれと、せがむのでした。 ばかトッカリだ」 「どもならんて : あんちゃんは、亠尸をたてて、わらいました。 プータマは、わら、フどころではありません。おこってい

10. 戸川幸夫・動物ものがたり 6 三里番屋のあざらし

「あたまかよくて、も のわすれもしないや つだで、プータマのこ とわすれないべ。か わいがってくれたプー つになっ タマは、 ても、おばえているも んだ。それよりプー タマ : ヾツバア . は、まじめ なかおで ふゅ 「冬は、バオイのこと どうする ? 」 ししました。